インテル、ズベズタと対戦
7月29日、ニヨンでUEFAチャンピオンズ・リーグ予備戦3回戦とUEFAカップ予備戦2回戦の組合せ抽選が行われました。
チャンピオンズリーグでは2回戦のハイドゥク・スプリトvs.デブレチェンの勝者がマンチェスター・ユナイテッドと対戦することが決定。しかしながらハイドゥクは先のデブレチェンでの試合で0-3と負けており、望みは随分と薄いものであります。ミロスラフ・ブラジェヴィッチ監督は
「マンチェスター・ユナイテッドに関しては私を放っておいてくれ。それより前にザグレブとの対決に神経を集中している。私はスケジュールに沿って階段を一歩一歩上がることに慣れているんだから。つまり、まずはザグレブ戦、そしてデブレチェン戦、もし神様が許すのならマンチェスター戦だ。もちろん、赤い悪魔と対戦はしてみたい。もしかしたら彼らにとって我々が"黒い悪魔"となるかもしれないけどね」
とコメントを残しています。
またUEFAカップ予備戦2回戦では、昨季2位のインテル・ザプレシッチがセルビア・モンテネグロのツルヴェナ・ズヴェズダ(レッドスター・ベオグラード)と対戦することとなりました。ユーゴ崩壊後、初めてズヴェズダはクロアチアで試合を行うこととなります。インテルのディレクター、ブランコ・ラリャク氏は
「もっとも難しい(南東欧)カテゴリーに所属しているわけだが、ズベズダ以上の相手は得ることは出来ないと思う。他のチームはアトラクティブな対戦相手ではないし、我々にとって遠征費用も天文学的に高くついてしまうわけだからね。ズベズタ相手に結果が残せることを望む権利も我々にはあると思っている。」
とコメントを残しています。よりキャパシティのあるザグレブのマクシミール・スタジアムで開催する話はあったものの、ラリャク氏はこれまでの努力のご褒美としてこの試合があると考えており、金銭面にとらわれずにザプレシッチ市民にこの機会を提供すべきだ、ということでホームの小さなスタジアムで開催する考えです。もしズベズダ側がサポーター(デリエ)を送り込むことを許すのならば、国境からスタジアムまでの移動に警官隊の保護を付けた上に、スタジアムのセキュリティを強化することで対応するそうです。またスレチコ・ボグダン監督は
「ズベズダは欧州王者、世界王者として偉大な伝統を持ったクラブだ。しかし、もう諦めるというわけではない。この試合はクロアチア国内でも大きな関心を集めるだろうし、インテルが少なくともその間は関心の中心にいられることを嬉しく思う」
とコメントしています。
またズベズダの新会長ドラガン・ストイコヴィッチは
「我々の目標はUEFAカップのリーグ戦に参加することだ。ザプレシッチが私たちのその道を止めることはないと確信している。」
と語り、インテル・ミラノでGKとしてプレーしていた新監督ウォルター・ゼンガは
「クロアチアにもインテルというクラブがあるというのは聞いたことがあった。よってクラブ名は私にとって驚きではない。インテルのプレーも私を驚かすことはないだろう。ヨーロッパでは大きなクラブも小さなクラブといった区分けはもう存在しない。あり得る結果について話す状況に今の私はないよ」
とコメントを残しています。ニヨンの抽選会場では既に両者のクラブがここ最近の試合のテープを交換、またそれぞれのリーグ戦の試合に偵察を送り込むこととなっています。
またリエカはブルガリアのリテックス・ロヴェツと対戦が決定しています。第1戦は8月11日、第2戦は8月25日に予定されており、インテルは第1戦、リエカは第2戦がホームで行う予定です。
アルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスは現在、アムステルダムでトーナメント戦に参加しておりますが、ボカに所属するFW/MFダニエル・ビロス(24)にクロアチア代表監督ズラトコ・クラニチャール、サッカー協会会長ヴラトコ・マルコヴィッチ、事務総長ゾリスラフ・スレブリッチのトップ3人が面会しました。オフにはディナモが獲得を目指していたビロスはクロアチア人の血を引いており、アルゼンチンを訪れたクラニチャール監督が彼のプレーに一目惚れ。以降はクロアチア代表に入るようラブコールを送っておりました。初めての面会での印象はまずまずだったようで、ビロスは10日後にクロアチア代表に入るかどうか決断を下すようです。デビューは8月17日のブラジル戦となるわけですが、もしこの機会を逃すならばドイツ・ワールドカップまではこれまで戦ってきたメンバーを配慮した上で召集はないと語っています。ピロスは194cmの長身ながらボールキープとテクニックに優れたアタッカーですが、ボカでは左MFをやっているように中盤としてプレーも可能です。
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