ディナモ or ハイドゥク?
クロアチア・リーグはディナモ・ザグレブとハイドゥク・スプリトの二強からなるわけですが、どちらのファンが多いか?、そしてその分布は?といった面白い調査結果が発表されました。
GfK-フルヴァツカという調査会社が調べたところによると、応援するクラブは以下のパーセンテージとなっています。ちなみにクラブは国内に限らず、海外でもOKであります。
【クロアチア全国】
ディナモ・ザグレブ…33%
ハイドゥク・スプリト…24%
リエカ…4%
その他…8%
応援するクラブなし…31%
サッカー熱狂国といいながら、実に国民の1/3はサッカーに関心がありません。男性でサッカーに関心がないのは18%に対して女性は43%! 確かに私の周囲でもサッカー好きのクロアチア女性は少ないですね。ザグレブで選手を「おっかけ」するような女性ファンなんて見たことありません。ちなみにサッカー選手をおっかけるのはあくまでモデル級の女性で(場所はナイトクラブなど)、選手も美人女性だけをおっかけております(笑)
さて地方別の応援クラブ比率をみると、
【ザグレブとその周辺】
ディナモ・ザグレブ…55%
ハイドゥク・スプリト…7%
ザグレブ…1%
その他…3%
応援するクラブなし…34%
【ダルマチア地方】
ハイドゥク・スプリト…76%
ディナモ・ザグレブ…7%
その他…4%
応援するクラブなし…13%
南部のダルマチア地方はハイドゥク・スプリトで熱狂的な土地柄。女性でもハイドゥクを応援するサッカー好きの女性が増えてきます。これが「応援するクラブない」、つまりサッカーに興味がない人口が13%と全国平均より少ない数字で現れてきます。ちなみに写真はスプリトのポリュウド・スタジアムで発見した、いい味出してるハイドゥク・サポのおばあさんです。
世代別でみると、また面白い結果が出ます。
18~34歳…ディナモ(23.94%)、ハイドゥク(30.32%)
35~54歳…ディナモ(25.74%)、ハイドゥク(27.00%)
55~75歳…ディナモ(30.29%)、ハイドゥク(18.29%)
つまり高齢な人ほどディナモを応援する数が多く、若い世代にハイドゥク・ファンが多くなります。
つまりオヤジかフーリガンしかいないザグレブのサッカースタジアムで、サッカー好きの若い女性との出会いがないのは当たり前!という結果が統計でも出てしまいました。
トミスラフ・マリッチの浦和レッズ移籍の記者会見から一週間経ったにもかかわらず、クロアチア国内での報道がまったく出ないため、日本でのニュースを元にクロアチアのSport-netで記事を書きました。多分、これがクロアチアでの第一報になるかもしれなせん。ロブソン・ポンテの移籍はきちんと報道されたのですが、マリッチのレッズ移籍は英語ソースで国際的に発表されてないのかもしれませんね。今後はクロアチアの新聞メディアが彼に直接コンタクトをかけて、こちらの紙面でインタビュー記事が出るかもしれません。その時にはここで翻訳紹介しようと思います。
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コメント
人気面でも見事に2強ですね。
イタリア南部といい、クロアチアの南部地方といい、暑い方がサッカー人気は高いのですかね。
投稿: alena | 2005年7月27日 (水) 22時54分
>alenaさん
昨日のハイドゥクの戦いぶりにきっと南部地方のサッカー熱も下がってしまったことでしょう(苦笑)
クロアチア人は宗教的・歴史的理由でアイルランド人にシンパシーを抱いており、グラスゴー・セルティックの人気が随分と高いわけですが、セルティックも昨日はスロバキアのチームに0-5。クロアチアのサッカーファンにはWパンチです^^;
投稿: 長束恭行 | 2005年7月29日 (金) 00時08分