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2005年8月13日 (土)

デリエがやってきた!

delije 木曜日にインテル・ザプレシッチvs.ツルヴェナ・ズヴェズダ戦の取材に行ってきました。試合開始は17時半だったわけですが、スタジアム周辺道路は14時から自動車が通行禁止になると知り、14時頃にトラムとバスを乗り継いでスタジアムに到着。退屈な雨天気もあって3時間前では盛り上がりもなく、スタジアム周辺は警官隊ばかり。カフェでコーヒーを飲んでたら友人であるスポルツケ・ノヴォスティ紙のカメラマンもやって来たので、15時半からスタジアムの西スタンドの入口でズヴェズダのサポーター「デリエ」(写真)の到着を張りました。

雨もやみ、バリケードの内側では近所の犬が何匹もうろうろして警官隊と警察犬に愛想を振舞います。16時、一人のオヤジが自転車で西スタンド入口に到着。彼が最初のズヴェズダ・サポーターでした。なんと二日かけてセルビアの都市ノヴィサドからズヴェズダの試合見たさに自転車でやってきたのです。高速道路を自転車で走り、何度も警官隊に止められたそうですが、その熱意(?)に許してもらったとか。フーリガンとは一線を画す熱狂オヤジということで、厳しいボディチェックもなく、自転車も柵の内側に止めさせてもらってました。

試合が近づくにつれ、スタジアム前の道路も完全封鎖。バリケードの内側は警官と報道陣のみになります。デリエの動向は随時伝えられるものの、国境を越えたのが予想以上に遅く、17時半の試合開始にも間に合いません。Sport-netの同僚にはデリエ到着の撮影後にスタジアム入りすると約束してしまったため、スタジアムの歓声を外で聞くことになってしまいました。雨がまた降り始め、警察のヘリコプターが空を旋回した18時過ぎ、ようやく警官隊の車の先導を受けた4台のバスが到着。バスの写真は撮れど、警官隊の壁は厚くてデリエがスタンドへと入るところを近距離で撮影することは不可能。メインスタンドの入口へと引き返そうとしたらインテルの同点弾が決まったらしく、スタンドのクロアチア人と近所のマンションから見ていた住民が歓喜の声を上げました。

凶器となるものは持ち込み禁止ということで、傘を持ち込むことも入口の警備員に止められてしまいます。警備員に「盗まれないよう見張っておいて」と頼んで傘を入口に置き、スタンドの軒下で前半終了を待ちます。すると上から投げつけられた携帯電話が地面に転がり、一人の警備員が頭から血を流して医務室に運ばれました。携帯電話も凶器になるんですね(苦笑) 前半が終わり、びしょ濡れの選手だけでなく、カメラマンも戻ってきました。

後半からはゴール裏で撮影を開始。雨もやみ、晴れ間も出てきました。デリエに近いところで撮影したわけですが、デリエの応援は実に素晴らしい。バリエーションの多さ、ユニゾンの美しさ、そして男臭さ。BBBにも多彩な歌があれどデリエほどの統一感はありません。一方、メインスタンドのインテル・サポーター(一部のBBBとトルツィダも加わったという話)は「死ね、セルビア人」「貴様の小さなマ○コ」「ジプシー」ぐらいの貧相なバリエーションしかなく応援でも負けました。終わりにはディナモのサポーターがよく使う応援歌まで歌い上げました(替え歌ではなく)。BBBに所属する友人カメラマンに「デリエの応援は立派だねえ」と言うと、彼もそれは素直に認めていました。ちなみにデリエはクロアチアに乗り込むのを一度は取りやめたものの、昨年にハンドボールの試合でザグレブに乗り込んだグロバリ(ライバルのパルチザン・サポーター)に意気地なしと煽られてしまったようで、ザグレブに来ざるえない状況だったそうです。政治的な横断幕は全て禁止で、デリエは一枚の横断幕もなく、またチームのユニフォームを着た人もゼロでした(前夜、ザグレブの中心でズヴェズダのユニフォームを着たオヤジが袋叩きにあったとか)。

piksi 試合が終わり、上のVIP席に「ピクシー」ことドラガン・ストイコヴィッチ(写真)を見つけます。名古屋出身でグランパスを応援した私にとっては、もちろんピクシーは憧れの存在。下から何枚も写真を撮ってから、スタンド下の取材ルームでSport-netの同僚と写真のやり取りをしていると、ピクシーが横を通ります。その際に挨拶するとポンポンと腕を叩いてくれました。その後は安全のためズヴェズダ関係者がスタジアムに足止めになったわけですが、同僚の眼を盗んでピクシーに近づいて話し掛けました。会長職で随分とお疲れのようでしたが、「オゲンキデスカ」と日本語で挨拶して握手してくれました。こちらに来て現場に慣れているとはいえ、憧れの人物が目の前にいると舞い上がってしまうものです。ボディガードっぽい人に「ピクシーと写真撮りたいんだけど」と頼むと、近くにいたズヴェズダの選手の一人が「あいつも仇名がピクシーだぜ」と別の選手を指差します。いやいや会長のピクシーさんで、ということでボディガードっぽい人にシャッターを押して貰いました。インテルの選手もピクシーと写真を撮ってもらってましたから彼は特別な存在ではありますね。ただ、写真を撮った現場を友人のカメラマン(クロアチア人)に見つかってしまい、「他の奴等には内緒にしとくから」と耳打ちされました。しかし肝心の写真はピンボケ。こんなんだったら友人のカメラマンに頭を下げて撮影を頼むべきでした^^;

こぼれ話としては、スポルツケ・ノヴォスティ紙のスタメン予想図でインテル・ザプレシッチのロゴがなぜだかインテル・ミラノのロゴでした。チームが本物のインテルだったら勝てたかもしれないのに(笑)

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コメント

詳細なレポートありがとうございます。ブログにリンクさせていただきますね。
きっとピクシー会長情報もあるかと思い、お待ちしておりました(笑)。お疲れ様でした。
あだ名はピクシーの選手とはネナド・コヴァチェヴィッチのことですね。

投稿: ゆずる | 2005年8月13日 (土) 20時45分

レポート楽しませていただきました。「B92」と「Index.hr」で「袋叩きにあったズヴェズダユニのオヤジ」の記事を見ました。ザグレブ在住55歳のズヴェズダサポなんですね。あまり訳せなくてくわしい内容はわからないですけど、久しぶりにズヴェズダとピクシーさんが来たということで舞い上がっちゃったんでしょうか?長束さんも舞い上がってしまわれたとのことですが・・名古屋人の宿命ですね(^^)。

投稿: にゃあ | 2005年8月14日 (日) 00時25分

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