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2005年8月30日 (火)

ビシュチャンのインタビュー記事

biscan 4年間に渡ってマスコミに沈黙を続けていた元クロアチア代表MFイゴール・ビシュチャン(27)ですが、今年になってからようやくインタビューに応じるようになりました。Sportske Novosti紙が8月27日、パナシナイコスへと移籍したビシュチャンへのインタビュー記事を掲載したので翻訳紹介します。

-リバプールとの契約最終年の昨季は活躍したにもかかわらず、契約更新とはならなかったが。
「(リバプールは)美しい想い出だ。しかし人生は先へと続くよ。」

-今季はパナシナイコスに移籍金なしで移籍した。
「本当にここで満足していると認ねなければならない。アンフィールドを去ると決めたときに、アテネ(パナイナイコスの所在地)はプランになかった。スペインかイタリアでキャリアを続けることを期待していたし、そこから具体的なオファーもあった。しかし最後はここを選んだ。パナシナイコスの人達は具体的な上にきちんとしており、たいへんに熱心であった。イタリアのクラブ(サンプドリアなど)の交渉の遅延ぶりにうんざりしていたので、パナシナイコスのオファーを引き受けることに決めた。彼らは私を評価し、私を望んでいることがはっきりしていたからね。」

-そして7月14日にチームへ加入し、チャンピオンズリーグ本戦の出場を決めた。
「オファーを引き受けたことは幸運だった。(予備戦3回戦の)ヴィスラ・クラクフとの戦いの前にもそれは言ったはずだ。私にとってパナイナイコスというクラブは大きく心地よい驚きだった。例えばリバプールのような栄光あるクラブにいた人間は、他のクラブが全て価値が小さいものと見てしまうだろう。私はアテネでそんな偏見は消えてしまった。本当にパナシナイコスは私を熱狂させ、またこの街での生活に興奮している。現役の最後までここにいようかとさえ思っている。それだけここでの価値を見い出しているということだ。常にヨーロッパ・カップに出場しているということが、パナシナイコスが良い仕事をしているという証明だろう。組織ぶりは非難の余地がなく、選手に対しても親切な関係にある。サポーターはファナティックだし、街並みは既に言ったように驚異だからね。」

-ライバルのオリンピアコスとの試合が日曜にあるが。(結果は0-2で敗北。ビシュチャンは途中交替出場)
「その熱狂ぶりはどこでも感じられる。少し緊張しすぎだけどね。しかし、ビッグゲームやプレステージ、クラブにとって重要なお金をもたらすチャンピオンズ・リーグ出場を決めたことの方がより重要だと思う。国内リーグは長期戦だし、いつでも修正が可能だ。とはいえ、オリンピアコスとの試合は特別なものだ。」

-チャンピオンズリーグのグループCについては。
「組合せは興味深い。バルセロナは力強く、対戦することが楽しみだ。ウディネーゼとヴェルダーとの対戦が我々が成功するかの鍵となる。どこも強いチームだが、結果は相対的なものとなるだろう。」

-パナシナイコスが更に良くなるためにまだ欠けているものは。
「もっとチームのプレーを重ねてなければならないが、我々は十分に良いチームだ。もしかしたらディフェンスとフォワードに補強が必要だろう。国内リーグにヨーロッパ・カップと多くの試合があるから、選手の選択肢を広げることが重要だ。」

-イゴール・トゥドールの移籍話が取り沙汰されているが。
「ああ、しかしその話がどの段階まできているかは分からない。トゥドールは我々にとって理想的な選手だけどね。」

-パナシナイコスに加入したならば5人目のクロアチア人となるわけだが。
「チャンピオンズリーグ予備戦でもクロアチア人は必要な役割を十分に果たしたと見ている。GKガリノヴィッチは本当に素晴らしい。予選突破に最も貢献した選手の一人だ。以前は彼のことをよく知らなかったが、代表の質を持った選手だと確信している。」

-監督のアルベルト・マレサーニについては。
「とりわけ気性が激しく、ここまでチームのゴールに喜ぶ監督はこれまで見たことがない。彼の仕事ぶりは良いし、他のイタリア人監督同様に戦術には多くを割いている。」

-パナシナイコスとリバプールの練習を比較すると。
「リズムに差がある。イングランドでは毎朝キャンプ地に行かねばならず、そこで午後まで自由となる。ここでは朝から拘束がなく、夕方になってから練習だったことに驚いた。時々、私は休暇を過ごしているような気分になるよ。海があり、暑さがあり、太陽があり、自由時間がある。リバプールにおける雨、雲空、寒さ、拘束とは全て逆だよ。」

-アテネは美しい街だが、混沌さがあるのでは。
「昨年のオリンピック開催でのインフラ整備により、交通面の渋滞は改善されて素晴らしくなったと誰もが言っている。ちょうど、街でも最も美しい海に面した地区の家に引越ししたところだ。全選手が近くに住んでいて、よくつるんでいるよ。」

-ザグレブにはいつ戻る?
「クリスマスまでは戻らないだろう。国内リーグとチャンピオンズリーグにおける義務は大きいからね。ギリシャ・リーグはイングランド・リーグと比べてもう一つ利点がある。ここでは中断期間かあり、休暇をとる時間があることだね。」

Sportske Novosti紙は今年夏にマスコミへの沈黙後、最初のインタビューを掲載しており、ビシュチャンは2003年の代表合宿脱出事件の真相を語っています。1999年の代表デビュー以来、彼は協会や監督の扱いに満足してなかったですが、再召集となったブルガリア戦では当時のオットー・バリッチ監督が起用を匂わせた呼んだにも関わらず合宿に来たら構想外だったことを知り、堪忍袋の緒が切れて脱出したとのことでした。クロアチア代表でのプレーは希望しているものの、謝罪してまで戻る考えはないとの態度を表明。サッカー協会側はあくまでビシュチャンが謝罪しない限りは代表に入れないつもりです。

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コメント

はじめまして。
ビシュチャンのインタビュー記事、ありがとうございます。
パナシナイコス移籍後の声が聞けてとても嬉しいです!

自分のブログにリンク貼らせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?

投稿: biscuit-boy | 2005年9月 2日 (金) 01時46分

>biscuit-boyさん
インタビュー記事、喜んでくれて嬉しいです。
リンクの件、もちろんOKですよ。

投稿: 長束恭行 | 2005年9月 3日 (土) 07時11分

初めまし隠れビシュチャンファンです(笑い)

ファンなのに最近になってリバプールにいないことに気づき、探したところコノ記事が最初に目に入りました。
移籍先はパナシナイコスだったんですね~

パナシナイコスにはギリシャ代表のカラグーニス等タレントが揃っているしここでも十分彼は通用すると思うので今後も彼の活躍に期待したいです。

投稿: リーセ | 2007年11月 9日 (金) 23時50分

ビシュチャンですが、昨季にパナシナイコスと契約切れしたと同時に現役を引退してしまいました。サッカーへの情熱はもうないようで、新婚生活を満喫しているとも聞いております。

投稿: 長束恭行 | 2007年11月14日 (水) 20時55分

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