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2005年10月16日 (日)

クロアチア・リーグ第11節/ディナモ、ザホヴィッチと初交渉

10月15日、クロアチア・リーグ第11節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブはホームに最下位プーラ・スターロ・チェシュコを迎えました。マクシミール・スタディオンを埋めた観客は約6000人、私もこの試合は撮影取材に行ってきました。
(写真はこちら→http://www.sportnet.hr/Stranica_v2.asp?S=vijest&ID=279157)
ディナモは怪我のためMFマミッチ、FWボシュニャク、DFチャレが欠場。またプーラは前節でパミッチ監督が辞任し、後任にはミルヴォイ・ブラチュン氏が就任しました。このブラチュンは守備を堅めてのカウンターを志向する監督であり、攻撃の破壊力があるディナモ相手でもカウンター戦術を敷きます。
14分にプーラのMFマクシモヴィッチがDFチョルルカからボールを奪ってGKトゥリーナと一対一を作りますが、シュートはコーナーへと追いやられます。ディナモも常に相手陣内に張り付いて攻撃を仕掛けますが、俊足のボシュニャクと中盤のオーガナイザーのマミッチの不在が大きく、プーラの塹壕(="bunker"。クロアチア語ではガチガチに固めた守備をこう呼びます)を打ち破ることができません。23分にはダ・シルヴァ、35分にはリュボイェヴィッチがシュートを決められず、44分にもダ・シルヴァがヒールでシュートを試みますが、GKイヴェシャに防がれます。
後半入って直ぐにには左SBのブリャトのクロスをリュボイェヴィッチがヘディングシュートするも枠を逸れ、
Chago 52分にはチャゴがリュボイェヴィッチとのワンツーからGKとの一対一となるもシュートを外してしまいます。73分には途中交代で入ったマリッチがエトーの右クロスからドンピシャでヘディングをしますが、ボールはポストの右へ。観客のフラストレーションが溜まる中、この試合を決めたのはカメルーン人MFチャゴ(写真)でした。77分、ゴールから20mの位置でボールを持つと、ゴール前の群集の中でコースを見つけてミドルシュートを放ち、これが右下隅に決まってディナモが先制。プーラは点を取り返す力もなく、ディナモは1-0と厳しい試合をものにしました。

2位リエカは好調メヂムリェとカントリーダ・スタディオンで対戦(観客3000人)。メヂムリェが引くことなく打ち合いに来たことで、試合はゴールチャンスが連続します。リエカは3分にタディッチの右クロスからシリア人の血を引くシャルビーニが先制点を挙げます。24分にはシャルビーニが3人のDFをひきつけてラストパスを出し、これをノヴァコヴィッチが決めて2-0。しかしその4分後にメヂムリェはモスタルリッチが1点返し、どちらに転ぶか判らない展開に。3度に渡ってリエカのFWクルパンは決定機を外しまくりましたが、87分にCKからヴグリネツがボレーシュートを決めて3-1。その1分後にノヴァコヴィッチが自ら右サイドから持ち込んでシュートを決めて4-1と勝利。首位を快走するディナモを勝点差4で追いかけています。

Leeスラヴェン・ベルーポはホームでハイドゥク・スプリトと対戦(観客3000人)。1997年以来、ベルーポはハイドゥク相手にホームで負けたことがないという相性の良さがあります。中盤での潰し合いの展開となり、アトラクティブな内容ではなかった中で、前半はベルーポが主導権を握ります。この試合でマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた韓国人MFイェオン・ヤン・リー(写真)がピッチを広く動いて攻守に絡んでいき、44分にはシュートを放ったもののGKプレティコサがセーブします。後半途中からハイドゥクも積極的に攻めるようになり、73分にはブラトニャク、その直後にもマルチッチがミドルシュートを放ちます。しかし83分にも無人のゴールを押し込むだけのデラニャはシュートに失敗し、得点を奪うことはできず。試合はスコアレスドローに終わっています。

またインテル・ザプレシッチのホームスタジアム、SRCザプレシッチ・スタディオンに照明塔が設置され、その柿落としとしてカメン・イングラッドとのナイターマッチが行われていますが(国営放送で生放送)、スコアレスドローに終わっています。現在の一部12チームのうち、照明設備があるチームは7チームとなります。

全試合結果はこちら。

Slavan Belupo - Hajduk Split 0:0

Varteks Varazdin - Zagreb 3:1
1:0 53' Jolic
2:0 58' Jertec
3:0 63' Jolic
3:1 72' Pelaic

Cibalia Vinkvci - Osijek 3:1
1:0 21' Krizanovic(PK)
1:1 70' Smoje
2:1 73' Prijic
3:1 75' Stojanovski

Dinamo Zagreb - Pula Staro Cesko 1:0
1:0 77' Chago

Rijeka - Medjimurje 4:1
1:0  3' Sharbini
2:0 24' Novakovic
2:1 28' Mostarlic
3:1 87' Vugrinec
4:1 88' Novakovic

Inter Zapresic - Kamen Ingrad 0:0

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点28)、2位…リエカ(24)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(19)、4位…ハイドゥク・スプリト(16)、5位…オシエク(16)、6位…カメン・イングラッド(15)、7位…ザグレブ(15)、8位…メヂムリェ(14)、9位…チバリア・ヴィンコヴチ(141)、10位…インテル・ザプレシッチ(9)、11位…スラヴェン・ベルーポ(7)、12位…プーラ・スターロ・チェシュコ(6)

【得点ランク】
1位…9得点 ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…8得点 ヨリッチ(ヴァルテクス)
3位…6得点 ラキッチ(カメン・イングラッド)、ボシュニャク(ディナモ)、ムサ(スラヴェン・ベルーポ)、シャルビーニ(リエカ)

【アシストランク】
1位…6アシスト ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…5アシスト ミトゥ(ディナモ)
3位…4アシスト ポサヴェツ(ヴァルテクス)、ブライコヴィッチ(カメン・イングラッド)

zahovic 国内リーグの「ディナモ・ザグレブvs.プーラ・スターロ・チェシュコ」の試合に、ディナモが獲得を目指している元スロベニア代表MFズラトコ・ザホヴィッチ(写真)が観戦に訪れました。試合後、ディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチと1時間半に渡って交渉し、それから会食へとザホヴィッチは向かったわけですが、ザホヴィッチは移籍に前向きであります。
「マミッチとは友好的に話し合いをした。彼との話し合いではいつも新たなことを知ることができる。まだこれからも話し合いはしていくし、私の携帯電話はいつもスイッチを入れているよ。ディナモは最高のクラブであるし、例えばディナモとバルセロナとの差は2000kmという距離だけであり、クラブの威厳に関していえば両者の差はないとさえ見ている。これは偽善から言っているわけではなく、私はそう本当に思っている。」
とコメントを残しています。マミッチ会長は来季の欧州カップ戦を戦うためにザホヴィッチを補強したく、1年半の契約を提示しましたが、ザホヴィッチは来年夏に他の国からオファーがあった場合に契約解除できるよう希望しているそうです。ザホヴィッチはディナモがかつて獲得交渉を希望したものの、現役引退を口にしたことで諦めていたわけですが、現在は現役続行を希望。今は所属クラブがない状態であります。

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コメント

だいぶ以前にパナディッチの記事でコメントを書かせていただいたポルトガル在住の者です。

ザホビッチのディナモ・ザグレブ移籍のニュースはやはり昨シーズンベンフィカの10番を背負っていた選手ということもあり、ポルトガル各紙でも大きく報道されております。こっちではすでに「移籍確定」と書いています。
去年、UEFA CUPの予選リーグでベンフィカとディナモ・ザグレブはルスで戦っており、その試合にザホビッチも出てたんですが、これも何かの縁でしょうか?

以前、長束さんに教えていただいた、アントニニオ・フラニャはビトリア・セトゥバルでベンチ入りはしてますがスタメン起用はまだないようです。後半から投入されてコーナーキッカーとして使われたりしてます。

余談ですが、ワタクシもポルトガルサッカーのブログを始めてみました。良かったらご覧になってください。

http://blog.livedoor.jp/wanibenfica/

失礼いたします。

投稿: wani | 2005年10月17日 (月) 02時05分

>waniさん
ご無沙汰しております。お元気ですか?
ザホヴィッチの移籍はポルトガルでも大きく報道されているんですね。私はディナモの財政状況と戦力状況を考えれば34歳の彼の移籍には否定的です。
現時点のディナモの中盤はそれなりに充実していますし、U-21代表の司令塔でもあるモドリッチが良い働きをしているんですね。マリッチやミトゥといったクラスが現在はレギュラーから溢れて不満が出ている状況下で、トラブルメーカー的なザホヴィッチまで加わると...。
良い選手はいるに超したことはないのですが、スロベニア人(セルビアの血も混じっていると聞いたことがあります)の彼に対して、サポーターの拒否反応は強いでしょうね。クロアチア人はそういう点でナイーブですから^^;

そういえば、今季にベンフィカからポルトにボスマン移籍したFWトミスラフ・ショコタが、レンジャースとのチャンピオンズ・リーグの試合で膝を負傷し、全治4ヶ月と聞きました。ポルトとしては随分と痛いのでしょうか? ブログを読ませて頂きましたが、ホームでベンフィカに負けたそうですね。
ブログからはポルトガルのサッカーライフを愉しまれているのが良く判ります。良質なサッカーが見られるので羨ましいですよ。以前にクイズ関係で会ったことがあると書いてましたが、今度こっそりとメールで種明かしして下さいね。

投稿: 長束恭行 | 2005年10月17日 (月) 07時10分

>長束さん
早速のレスありがとうございました。

ブログも見ていただいて恐縮です。ありがとうございます。

なるほど。ザホビッチのディナモ・ザグレブ移籍はそちらではあまり歓迎されてないんですね。ベンフィカ時代は確かに入団した当初はトップ下でいい動きをしてましたが、今はベンフィカがトップ下に選手をおかない戦術をとってる(前線サイドに2人の選手を置いている)のでカレのようなロートルは必要ないですね。確かにファンには人気があったんですが。

ちなみにショコタのケガはまぁ、ポルトとしてはイタくはないんじゃないでしょうか?カレ自身にとってはイタいでしょうが。
あの試合、プルソとショコタのクロアチア対決に注目して見てたんですが、プルソの方が1枚も2枚も上でしたね。
ちなみに今のポルトには一昨シーズンの得点王のマッカーシー、クアレスマ、ポスティガ、アラン、そしてU-21ポルトガル代表で点を獲りまくってるウーゴ・アルメイダとFWの層は厚いのでショコタにとっては厳しい状況ですね。ポルトの監督アドリアンセとしてはCLなどのカップ戦用にターンオーバーでカレを起用したかったようです。ヘディングは強いですからね。

それでは種明かししますので今からメール遅らせていただきます。

投稿: wani | 2005年10月17日 (月) 09時54分

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