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2005年10月31日 (月)

クロアチア・リーグ第13・14節

10月26日に行われたクロアチア・リーグ第13節の試合内容と結果から。

首位ディナモはホームのマクシミール・スタディオンにオシエクを迎えました。3節連続してのホーム試合ですが、これまではプーラ、チバリアを相手に1-0と最小スコアでの苦しい勝利。今回は前節にハイドゥクを十分に苦しめたオシエクが相手です。
優勢だったのはディナモでしたが、25分にオシエクのバラティナッツが正面30mの位置からFKをグラウンダーで蹴り込むと、トゥルコヴィッチがトラップすると見かけてスルーし、相棒のプリモラッツがワンタッチでボールはDFの背後に回ったトゥルコヴィッチへ。彼が鋭いミドルシュートを突き刺す華麗なゴールでオシエクが先制します。しかしその5分後、ディナモのモドリッチが右サイドからエリアに侵入したところをボールに行ったGKスケンデルと交錯。一度は倒れたモドリッチでしたが、直ぐに立ち上がってこぼれたボールを拾ってドリブルしようとしたところをスケンデルが今度は足に触って倒したためにPKの判定。ダ・シルヴァが放ったPKはGKスケンデルが止めたものの、スケンデルがボールが蹴られる前に動いたという副審の指摘でやり直しを命じられます。普通ならば取られない判定のためにオシエクの選手は抗議。試合後にスケンデルは「(審判がディナモに肩入れした)トゥジマン大統領の時代のようだ」と皮肉を述べています。二度目はダ・シルヴァがきちんと右に蹴りこんでディナモが同点に追いつきます。37分にはマミッチのロングパスが右サイドのエトーに渡り、飛び出したGKスケンデルの頭を越えるループシュートで2-1。その後もディナモがペースを握り、後半81分にはエトーの右クロスにモドリッチがダイビングシュート。ボールはバウンドしてゴール前のダ・シルヴァがヘディングで叩き込み、3-1と勝利ししました。

ディナモと勝点14も引き離された5位に留まるハイドゥク・スプリトは、アウェーでザグレブと2-1と勝利。6ヶ月続いたアウェーでの未勝利状態に終止符を打ちました。試合を決定づけたゴールは71分、カウンターからグルグロヴィッチがヴチュコへとパスを通し、ヴチュコがGKの股の下にシュートを決めたものです。

2位のリエカはチバリア・ヴィンコヴチとアウェーで対戦しましたが、よもやの4失点。これまでアウェーで4連勝していたリエカですが、先のプーラ戦(0-3)に続く大敗の責任を取ってエルヴィス・スコーリア監督は試合後に辞表を提出。クラブ幹部の説得もあって次のディナモ戦も指揮することとなりました。

Dinamo Zagreb - Osijek 3:1
0:1 25' Turkovic
1:1 30' Da Silva (PK)
2:1 37' Etto
3:1 81' Da Silva

Medimurje - Varteks Varazdin 1:4
0:1 22' Benko
1:1 29' Mostarlic
1:2 50' Posavec
1:3 56' Benko
1:4 60' Jolic

Keman Ingrad - Slaven Belupo 0:0

Cibalia Vinkovci - Rijeka 1:4
1:0 17' Krizanovic (PK)
2:0 48' Stojanovski
3:0 83' Andricevic
4:0 84' Pavlicevic

Zagreb - Hajduk Split 1:2
0:1 12' Marcic
1:1 71' Pelaic
1:2 77' Vucko

Pula Staro Cesko - Inter Zapresic 3:0
1:0 11' Stosic
2:0 76' Rivic
3:0 86' Fucek

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続いて10月29日に行われたクロアチア・リーグ第14節です。

skolia 勝点10と引き離されているものの、首位ディナモと2位リエカの直接対決がカントリーダ・スタディオン(リエカ)で行われました。リエカは29試合カントリーダで負けなしという記録を更新中。またリエカのスコーリア監督(写真)の進退が掛かっていることもあって、生中継されたこの試合には約8000人とカントリーダでは相当数の観客を集めました。
ディナモはハンガリーとのW杯予選で足首を怪我していたFWボシュニャクが予想を覆しての先発起用。左サイドバックには元エバートンのボスナールを起用したベストメンバー。ここ2連敗中のリエカもベストメンバーで挑みます。試合開始90秒後にディナモはエトーのクロスを胸トラップしたダ・シルヴァがシュートしましたが、元セルビア・モンテネグロ代表のGKジリッチが足を伸ばしてセーブします。しかしそのピンチ以後はアグレッシブなリエカがディナモを完全に押し込んでいきます。3分にリニッチのクロスからFWシャルビーニが近距離でヘディングシュートするもボールはバーの上に。そのあともシャリッチのクロス、そしてヴグリネツのFKからシャルビーニがシュートを同じように失敗。またノヴァコヴィッチとヴグリネツのコンビネーションで崩したものの、シャルビーニはまたしてシュートを外してしまいます。パレスチナ系シリア人の父を持つU-21代表FWのシャルビーニはディナモ副会長のズドラヴコ・マミッチが経営する代理人会社と契約を結んでおり、シュートの度重なる失敗はそのせいだと揶揄されるかもしれません。そのツケとして38分、GKジリッチが一度はキャッチしたボールを手放したところを、モドリッチの怪我で入ったミトゥが押し込んでディナモが先制します。
後半もリエカがペースを握りますが、54分にシャリッチのソロアクションからのシュートをGKトゥリーナが防ぎます。次第に試合は荒れ始め、65分にリエカのイヴァンチッチがダ・シルヴァに肘鉄を食わせてレッドカードで退場となると、69分にはGKジリッチと交錯したダ・シルヴァが二枚目のイエローで退場。また83分にはディナモのSBブリャトも二枚目のイエローで退場してしまいます。2人を欠いたディナモでしたが、決定力に欠いたリエカを1-0と下して引導を渡すことに成功しました。ディナモは2位へと上がったヴァルテクスとの勝点差が「12」(12勝1分1敗の勝点37)。また得失点差34(38得点-4失点)も欧州リーグで最高の成績であります。
この試合のあとにリエカのスコーリア監督が再び辞表を提出。試合前からリエカ首脳陣は元ハイドゥク監督のゾラン・ヴリッチ氏に接触を図っており、以前より首脳陣と折り合いの悪かったスコーリアは試合後に
「これがリエカのベンチに座る私の最後の試合だ。試合前にはしっかりしたアイデアを持っていたし、チームを引き上げられるものだと思っていたが、私の周囲の状況は長い間に渡って混乱していたのも事実だ。このような状況ではチームも苦しむことになるだろう。私はそうなることを望まない。誇りを持ってしてチームを去る。しかしクラブ首脳陣に対立するような話をするつもりはない。」
とコメントしております。まだ34歳のスコーリア監督は、昨季にクラブ初タイトルとなるクロアチア・カップをもたらし、サポーターから絶大なる支持を得ておりました。後任はヴリッチのほか、ネナド・グラツァン、オッpapa トー・バリッチなどの名前が挙がっています。

ハイドゥク・スプリトはホームのポリュウド・スタディオンでカメン・イングラッドと対戦。司令塔のムイチンを欠いたカメン・イングラッドですが、アンデルレヒトが注目するというU-21代表FWラキッチとディナモ・ユース出身の俊足ウィンガーのパパ(写真)がシーズンを通して好調です。ハイドゥクは36分にチャチッチの右CKからジョロンガがヘディングシュートを決めて先制するも、後半に疲れが現れたハイドゥクに対してカメン・イングラッドのマトコヴィッチ監督は高さに劣るから、ボールを地に落としてスペースを突くよう指示。64分にシヴォニッチがドリブルで40mを疾走すると、最後にラストパスが送られたパパがシュートを決めて1-1。76分には左サイドでジョロンガからボールを奪ったパパがゴール前のラキッチにアシストを通し、ラキッチが右下隅にシュートを決めて逆転。2-1でカメン・イングラッドが勝利しました。この日はハイドゥクのサポーター「トルツィダ」の生誕55周年を祝う試合だったのですが、泥を塗る形となってしまいました。

全試合の結果はこちら。

Rijeka - Dinamo Zagreb 0:1
1:0 38' Mitu

Osijek - Zagreb 1:0
1:0  6' Vitaic

Inter Zapresic - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0 10' Skulic

Slaven Belupo - Medimurje 1:1
1:0 30' Kurilic
1:1 33' Mostarlic

Hajduk Split - Kamen Ingrad 1:2
1:0 36' Dolonga
1:1 64' Papa
1:2 76' Lakic

Varteks Varazdin - Pula Staro Cesko 2:0
1:0 15' Benko
2:0 46' Benko

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点37)、2位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(25)、3位…リエカ(24)、4位…カメン・イングラッド(22)、5位…ハイドゥク・スプリト(20)、6位…オシエク(20)、7位…メヂムリェ(18)、8位…チバリア・ヴィンコヴチ(17)、9位…ザグレブ(15)、10位…プーラ・スターロ・チェシュコ(12)、11位…スラヴェン・ベルーポ(12)、12位…インテル・ザプレシッチ(12)

【得点ランク】
1位…11得点 ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…8得点 ヨリッチ(ヴァルテクス)
3位…7得点 ラキッチ(カメン・イングラッド)
4位…6得点 ベンコ(ヴァルテクス)

【アシストランク】
1位…7アシスト ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…5アシスト ミトゥ(ディナモ)
3位…4アシスト ポサヴェツ(ヴァルテクス)、ブライコヴィッチ(カメン・イングラッド)、メルニャク(ヴァルテクス)、バガリッチ(チバリア)、パミッチ(プーラ)、モドリッチ(ディナモ)

bilos クロアチア・サッカー協会が懸命にクロアチア代表召集のラブコールを送り続けていたボカ・ジュニオルスのFW/MFダニエル・ルベン・ビロス(25・写真)が、最終的にはアルゼンチン代表を選ぶこととなりました。ビロスはアルゼンチン生まれのクロアチア3世であり、クロアチア・サッカー協会が彼の存在を知って以来、マトコヴィッチ会長やクラニチャール監督らも彼を現地視察し、8ヶ月近くに渡って説得していたところでした。ビロスは態度を保留していたのですが、このほどアルゼンチン代表監督のペッケルマンが29人の代表候補を発表し、その中に彼の名前もありました。
「もし親善試合だけに出場して、本大会に出場しなかったとしても問題ではない。とはいえ、今回の選択でクロアチア代表としてドイツの舞台に立つチャンスを手放すことになるだろう。私はアルゼンチン人だし、この国で生まれ、いつもアルゼンチン代表でプレーすることを夢見てきた。私に関心を持ってくれたクロアチアには感謝している。しかし私はアルゼンチンを選んだ。」
とビロスはコメントを残しています。
クラニチャール監督は
「聞いたよ。その話はもう終わったということで良いだろう。我々はビロスを追っていたし、彼が質の高い選手だということは疑いなかった。25歳という年齢を考えれば、将来のクロアチア代表の必要な存在だった。しかし彼の選択を尊重するし、私たちが失望する権利はない。結局はこのようになってしまったことが私にとっては残念というわけではないよ。彼に幸運を祈っている。」
と述べています。

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