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2005年10月14日 (金)

ワールドカップ予選「ハンガリーvs.クロアチア」

trepan 10月12日、ブダペストのフェレンツ・スサ・スタジアムでワールドカップ予選「ハンガリーvs.クロアチア」が行われました。18000人収容のスタジアムでしたが、既にワールドカップ出場で明暗が分かれているために3000人のクロアチア・サポーターを含む1万人ほどしか観戦客が集まりませんでした。

クロアチアはワールドカップ出場を決めた先のスウェーデン戦でニコ・コヴァチとクラニチャールが通算2枚目のイエローを貰ったため欠場。膝の状況が思わしくないプルショと膀胱炎のシムニッチも欠場しました。またシミッチとシェーリッチも体調不良のため、これまで怪我のため練習も軽めだったトキッチを左ストッパーに入れました。スタメン(3-4-1-2)は以下のよう。
GKブティナ-DFトマス、コヴァチ弟、トキッチ-MFスルナ、トゥドール、ヴラニェシュ、バビッチ-イヴァン・レコ-FWクラスニッチ、バラバン。
またハンガリーは先のブルガリア戦でFWトルゲーレが退場し、またユハシュ、エゲル、ライシ、タカチュ、サビチュ、ケレケス、ゲラといった主力も怪我で欠場。スタメン(3-4-2-1)は
GKキラリィ-DFギェペシュ、シュタルク、ヴァンチャク-MFボドナル、ボール、コルショシュ、フスティ-バラニョシュ、ハイナル-FWコヴァチュとなりました。

クロアチアにはスウェーデン戦の疲れが色濃い選手が多く、また新たに起用された選手達も上手く噛み合いません。一方で既に本大会出場が断たれたハンガリーは、これを機にレギュラーを伺う選手達が積極的なプレーをします。しかし怪我人の多くは攻撃陣であり、形になるような決定機はなかな作れません。お互い消化不良が続く試合となってしまいました。

18分にスルナが左クロスを入れ、GKキラーリが飛び出してパンチング。跳ね返ったところをI.レコがシュートしますがDFがカット。24分、クロアチアのあるサポーターがピッチに発炎筒を投げ込み、それからゴール裏にいたサポーター間で殴りあいが始まります。試合は一時中断され、警備員と特別警官隊がサポーターの騒動を鎮圧したものの、マルタ戦に続いてクロアチア・サポーターのフーリガニズムを露呈してしまいました(ちなみにマルタ戦の騒動は3万5000ユーロの罰金)。32分にはスルナ、34分にはフスティがそれぞれFKを蹴りますがGKの正面。43分にはバラバンがエリア手前左からFKを蹴りますが、このボールはクロスバーの下に当たるもゴールラインを越えませんでした。前半のロスタイムにはハンガリーのバラニョシュが右足でアウトから巻いたシュートを放ちますが、これもクロスバーに防がれてしまいました。

Leko 後半も消耗戦が続きます。お互いチャンスを潰していく中、途中交替で入ったイェルコ・レコ(写真)が70分にカウンターから2対1の形を作りながら、右でフリーのバラバンにパスを出すことなくあっさりとGKキラーリの正面にシュートを放ってしまいます。その2分後、ハンガリーのハイナルが左サイドからミドルシュートを放ちますが、ボールはポストの右を逸れました。80分にはフスティがFKを蹴りますが、ボールは右ポストの外の脇に当たります。85分、バラバンが右サイドからドリブルしてシュートするも、これもキラーリにあっさりとセーブ。試合はスコアレスドローのまま終了しました。クロアチアはこの試合に勝てばユーロ2008の予選で第一シードに入れるチャンスがあったものの、そのモチベーションだけではどうにもならなかったようです。

試合後、ズラトコ・クラニチャール監督は
「試合そのものは良かった。ハンガリーは強いクロアチアに勝利したいがため非常に積極的に試合を進めたね。このようなモチベーションは期待していたものだったし、我々は負けなことが重要だった。我々はスウェーデン戦でかなり疲労しており、グループリーグ1位で終わるためにも引き分けを望んでいたよ。偶発的なゴールを食らわないためにも選手交替では守備を強化した。このチームはグループリーグ1位の地位に値すると思う。
ワールドカップではもっと多くのことを要求するつもりだ。参加するだけで満足することは出来ないということだよ。決勝トーナメント進出を望んでいるし、それからもなるべく先のラウンドへ進むことを望んでいる。フランスW杯の3位のような偉業を再びを起こそうじゃないか。」
とコメントを残しています。またこの試合を最後に去就が噂されるハンガリーのローター・マテウス監督は
「予選の最後としては良い終わり方だった。結果は良かったと思う。なぜならクロアチアはスウェーデンに2勝したチームであるが、ハンガリーには2勝しなかったんだからね。我々には多くの選手が欠け、そのうち5人が攻撃陣だったことを忘れてはいけない。今回は新たなフォーメーションを採用したので、素晴らしいプレーを期待できなかった。クロアチアをリスペクトしすぎた1分から30分までの内容はいただけないが、後半のプレーに私は満足している。クロアチアの成功には祝福したい。予選グループをを通してもっとも良く、またコンスタントなプレーをしていた。たからワールドカップ進出を決められたんだよ。」
とコメントしています。

11日にはU-21欧州選手権「ハンガリーvs.クロアチア」が行われています。既にプレーオフ出場を決めたクロアチアはイエローカードの累積から逃れるため、選手の多くを入れ替えました。スタメン(3-4-2-1)は、GKラドマン-DFヴチュコ、チョルルカ、ボドルシッチ-MFムヤノヴィッチ、トミッチ、マルチッチ、ベンコ-FWタディッチ、バルトィロヴィッチ-ラキッチでした。
37分にレバークーゼン所属の18歳FWタディッチがバルトゥロヴィッチの右CKをファーポストで決めてクロアチアが先制。しかしその5分後にFKからハンガリーのDFヴァスコが同点弾を決めます。後半63分にはハンガリーのティサがPKを一旦は止められるものの、跳ね返りを押し込んでハンガリーが勝ち越し。しかし74分、ムヤノヴィッチの右クロスを途中交替で入ったFWプリモラッツがボレーシュートを決めて追いつくのことに成功。2-2のドローで終わっています。クロアチアU-21代表は8勝1分1敗でリーグ1位(勝点25)。以下、2位ハンガリー(19)、3位スウェーデン(18)、アイスランド(13)、ブルガリア(7)、マルタ(5)と続いております。
木曜日にプレーオフの抽選会があり、クロアチアはセルビア・モンテネグロと対戦することが決定。スラヴェン・ビリッチ監督は
HRSCG 「セルビア・モンテネグロは避けたかった。それはスポーツ的な理由ではなく、両国からの緊張が膨れ上がり、またこの試合が歴史的なものと言われるようになってプレッシャーが巨大になってしまうだろう理由からだ。サッカーに関していえば、誰に対しても恐れる理由はない。自分の選手達のクオリティに疑いを持ってないし、プレッシャーに屈せずに冷静な頭で入られるならばプレーオフを突破することは可能だと確信している」とコメントしています。
初戦は11月12日にセルビアで、第2戦は16日にクロアチア(スプリトが第一候補)で開催されることが濃厚です。(写真は昨年のU-21欧州選手権クロアチアvs.セルビア・モンテネグロから)

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