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2005年10月31日 (月)

クロアチア・リーグ第13・14節

10月26日に行われたクロアチア・リーグ第13節の試合内容と結果から。

首位ディナモはホームのマクシミール・スタディオンにオシエクを迎えました。3節連続してのホーム試合ですが、これまではプーラ、チバリアを相手に1-0と最小スコアでの苦しい勝利。今回は前節にハイドゥクを十分に苦しめたオシエクが相手です。
優勢だったのはディナモでしたが、25分にオシエクのバラティナッツが正面30mの位置からFKをグラウンダーで蹴り込むと、トゥルコヴィッチがトラップすると見かけてスルーし、相棒のプリモラッツがワンタッチでボールはDFの背後に回ったトゥルコヴィッチへ。彼が鋭いミドルシュートを突き刺す華麗なゴールでオシエクが先制します。しかしその5分後、ディナモのモドリッチが右サイドからエリアに侵入したところをボールに行ったGKスケンデルと交錯。一度は倒れたモドリッチでしたが、直ぐに立ち上がってこぼれたボールを拾ってドリブルしようとしたところをスケンデルが今度は足に触って倒したためにPKの判定。ダ・シルヴァが放ったPKはGKスケンデルが止めたものの、スケンデルがボールが蹴られる前に動いたという副審の指摘でやり直しを命じられます。普通ならば取られない判定のためにオシエクの選手は抗議。試合後にスケンデルは「(審判がディナモに肩入れした)トゥジマン大統領の時代のようだ」と皮肉を述べています。二度目はダ・シルヴァがきちんと右に蹴りこんでディナモが同点に追いつきます。37分にはマミッチのロングパスが右サイドのエトーに渡り、飛び出したGKスケンデルの頭を越えるループシュートで2-1。その後もディナモがペースを握り、後半81分にはエトーの右クロスにモドリッチがダイビングシュート。ボールはバウンドしてゴール前のダ・シルヴァがヘディングで叩き込み、3-1と勝利ししました。

ディナモと勝点14も引き離された5位に留まるハイドゥク・スプリトは、アウェーでザグレブと2-1と勝利。6ヶ月続いたアウェーでの未勝利状態に終止符を打ちました。試合を決定づけたゴールは71分、カウンターからグルグロヴィッチがヴチュコへとパスを通し、ヴチュコがGKの股の下にシュートを決めたものです。

2位のリエカはチバリア・ヴィンコヴチとアウェーで対戦しましたが、よもやの4失点。これまでアウェーで4連勝していたリエカですが、先のプーラ戦(0-3)に続く大敗の責任を取ってエルヴィス・スコーリア監督は試合後に辞表を提出。クラブ幹部の説得もあって次のディナモ戦も指揮することとなりました。

Dinamo Zagreb - Osijek 3:1
0:1 25' Turkovic
1:1 30' Da Silva (PK)
2:1 37' Etto
3:1 81' Da Silva

Medimurje - Varteks Varazdin 1:4
0:1 22' Benko
1:1 29' Mostarlic
1:2 50' Posavec
1:3 56' Benko
1:4 60' Jolic

Keman Ingrad - Slaven Belupo 0:0

Cibalia Vinkovci - Rijeka 1:4
1:0 17' Krizanovic (PK)
2:0 48' Stojanovski
3:0 83' Andricevic
4:0 84' Pavlicevic

Zagreb - Hajduk Split 1:2
0:1 12' Marcic
1:1 71' Pelaic
1:2 77' Vucko

Pula Staro Cesko - Inter Zapresic 3:0
1:0 11' Stosic
2:0 76' Rivic
3:0 86' Fucek

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続いて10月29日に行われたクロアチア・リーグ第14節です。

skolia 勝点10と引き離されているものの、首位ディナモと2位リエカの直接対決がカントリーダ・スタディオン(リエカ)で行われました。リエカは29試合カントリーダで負けなしという記録を更新中。またリエカのスコーリア監督(写真)の進退が掛かっていることもあって、生中継されたこの試合には約8000人とカントリーダでは相当数の観客を集めました。
ディナモはハンガリーとのW杯予選で足首を怪我していたFWボシュニャクが予想を覆しての先発起用。左サイドバックには元エバートンのボスナールを起用したベストメンバー。ここ2連敗中のリエカもベストメンバーで挑みます。試合開始90秒後にディナモはエトーのクロスを胸トラップしたダ・シルヴァがシュートしましたが、元セルビア・モンテネグロ代表のGKジリッチが足を伸ばしてセーブします。しかしそのピンチ以後はアグレッシブなリエカがディナモを完全に押し込んでいきます。3分にリニッチのクロスからFWシャルビーニが近距離でヘディングシュートするもボールはバーの上に。そのあともシャリッチのクロス、そしてヴグリネツのFKからシャルビーニがシュートを同じように失敗。またノヴァコヴィッチとヴグリネツのコンビネーションで崩したものの、シャルビーニはまたしてシュートを外してしまいます。パレスチナ系シリア人の父を持つU-21代表FWのシャルビーニはディナモ副会長のズドラヴコ・マミッチが経営する代理人会社と契約を結んでおり、シュートの度重なる失敗はそのせいだと揶揄されるかもしれません。そのツケとして38分、GKジリッチが一度はキャッチしたボールを手放したところを、モドリッチの怪我で入ったミトゥが押し込んでディナモが先制します。
後半もリエカがペースを握りますが、54分にシャリッチのソロアクションからのシュートをGKトゥリーナが防ぎます。次第に試合は荒れ始め、65分にリエカのイヴァンチッチがダ・シルヴァに肘鉄を食わせてレッドカードで退場となると、69分にはGKジリッチと交錯したダ・シルヴァが二枚目のイエローで退場。また83分にはディナモのSBブリャトも二枚目のイエローで退場してしまいます。2人を欠いたディナモでしたが、決定力に欠いたリエカを1-0と下して引導を渡すことに成功しました。ディナモは2位へと上がったヴァルテクスとの勝点差が「12」(12勝1分1敗の勝点37)。また得失点差34(38得点-4失点)も欧州リーグで最高の成績であります。
この試合のあとにリエカのスコーリア監督が再び辞表を提出。試合前からリエカ首脳陣は元ハイドゥク監督のゾラン・ヴリッチ氏に接触を図っており、以前より首脳陣と折り合いの悪かったスコーリアは試合後に
「これがリエカのベンチに座る私の最後の試合だ。試合前にはしっかりしたアイデアを持っていたし、チームを引き上げられるものだと思っていたが、私の周囲の状況は長い間に渡って混乱していたのも事実だ。このような状況ではチームも苦しむことになるだろう。私はそうなることを望まない。誇りを持ってしてチームを去る。しかしクラブ首脳陣に対立するような話をするつもりはない。」
とコメントしております。まだ34歳のスコーリア監督は、昨季にクラブ初タイトルとなるクロアチア・カップをもたらし、サポーターから絶大なる支持を得ておりました。後任はヴリッチのほか、ネナド・グラツァン、オッpapa トー・バリッチなどの名前が挙がっています。

ハイドゥク・スプリトはホームのポリュウド・スタディオンでカメン・イングラッドと対戦。司令塔のムイチンを欠いたカメン・イングラッドですが、アンデルレヒトが注目するというU-21代表FWラキッチとディナモ・ユース出身の俊足ウィンガーのパパ(写真)がシーズンを通して好調です。ハイドゥクは36分にチャチッチの右CKからジョロンガがヘディングシュートを決めて先制するも、後半に疲れが現れたハイドゥクに対してカメン・イングラッドのマトコヴィッチ監督は高さに劣るから、ボールを地に落としてスペースを突くよう指示。64分にシヴォニッチがドリブルで40mを疾走すると、最後にラストパスが送られたパパがシュートを決めて1-1。76分には左サイドでジョロンガからボールを奪ったパパがゴール前のラキッチにアシストを通し、ラキッチが右下隅にシュートを決めて逆転。2-1でカメン・イングラッドが勝利しました。この日はハイドゥクのサポーター「トルツィダ」の生誕55周年を祝う試合だったのですが、泥を塗る形となってしまいました。

全試合の結果はこちら。

Rijeka - Dinamo Zagreb 0:1
1:0 38' Mitu

Osijek - Zagreb 1:0
1:0  6' Vitaic

Inter Zapresic - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0 10' Skulic

Slaven Belupo - Medimurje 1:1
1:0 30' Kurilic
1:1 33' Mostarlic

Hajduk Split - Kamen Ingrad 1:2
1:0 36' Dolonga
1:1 64' Papa
1:2 76' Lakic

Varteks Varazdin - Pula Staro Cesko 2:0
1:0 15' Benko
2:0 46' Benko

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点37)、2位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(25)、3位…リエカ(24)、4位…カメン・イングラッド(22)、5位…ハイドゥク・スプリト(20)、6位…オシエク(20)、7位…メヂムリェ(18)、8位…チバリア・ヴィンコヴチ(17)、9位…ザグレブ(15)、10位…プーラ・スターロ・チェシュコ(12)、11位…スラヴェン・ベルーポ(12)、12位…インテル・ザプレシッチ(12)

【得点ランク】
1位…11得点 ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…8得点 ヨリッチ(ヴァルテクス)
3位…7得点 ラキッチ(カメン・イングラッド)
4位…6得点 ベンコ(ヴァルテクス)

【アシストランク】
1位…7アシスト ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…5アシスト ミトゥ(ディナモ)
3位…4アシスト ポサヴェツ(ヴァルテクス)、ブライコヴィッチ(カメン・イングラッド)、メルニャク(ヴァルテクス)、バガリッチ(チバリア)、パミッチ(プーラ)、モドリッチ(ディナモ)

bilos クロアチア・サッカー協会が懸命にクロアチア代表召集のラブコールを送り続けていたボカ・ジュニオルスのFW/MFダニエル・ルベン・ビロス(25・写真)が、最終的にはアルゼンチン代表を選ぶこととなりました。ビロスはアルゼンチン生まれのクロアチア3世であり、クロアチア・サッカー協会が彼の存在を知って以来、マトコヴィッチ会長やクラニチャール監督らも彼を現地視察し、8ヶ月近くに渡って説得していたところでした。ビロスは態度を保留していたのですが、このほどアルゼンチン代表監督のペッケルマンが29人の代表候補を発表し、その中に彼の名前もありました。
「もし親善試合だけに出場して、本大会に出場しなかったとしても問題ではない。とはいえ、今回の選択でクロアチア代表としてドイツの舞台に立つチャンスを手放すことになるだろう。私はアルゼンチン人だし、この国で生まれ、いつもアルゼンチン代表でプレーすることを夢見てきた。私に関心を持ってくれたクロアチアには感謝している。しかし私はアルゼンチンを選んだ。」
とビロスはコメントを残しています。
クラニチャール監督は
「聞いたよ。その話はもう終わったということで良いだろう。我々はビロスを追っていたし、彼が質の高い選手だということは疑いなかった。25歳という年齢を考えれば、将来のクロアチア代表の必要な存在だった。しかし彼の選択を尊重するし、私たちが失望する権利はない。結局はこのようになってしまったことが私にとっては残念というわけではないよ。彼に幸運を祈っている。」
と述べています。

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クロアチア・リーグ第12節/シミッチとJ.レコがこの冬にディナモ復帰か?

ガイド仕事でここ最近のニュースが滞ってしまいました。
まずは一週間前のクロアチア・リーグの話題から。

○第12節(10月22日)

首位ディナモ・ザグレブはホームにチバリア・ヴィンコヴチを迎えました。3日前のカップ戦ではまさかの2部のイヴァニッチ・グラッド相手に3失点の敗北。ショックを一掃するためには勝利しなくてはならない試合です。観客は約5000人。私もこの試合を撮影取材してきました(写真はこちら→http://www.sportnet.hr/Stranica_v2.asp?S=vijest&ID=289423)。
maric 昨季の移籍以来まったくゴールゲッターとして冴えのないFWリュボイェヴィッチをスタメンから下げ、シルビオ・マリッチ(写真)を起用します。MFとしてのイメージが強い彼ですが、ニューキャッスルに移籍する1998年以前のディナモではFWとして活躍しておりました。コンデションがようやく上がったのでクジェ監督は彼を起用したものの、かつての勢いあるプレーの面影は見られませんでした。
22分に右サイドでブリャトのロングパスを受けたダ・シルヴァが、ペナルティエリアに入ったところでレオタールに倒されてPK。これをを主将のマミッチが決めてディナモが先制するものの、その後は攻めても攻めても追加点がなかなか奪えません。モドリッチ、ダ・シルヴァ、チョルルカのそれぞれのシュートをチバリアのGKカリニッチがゴールを割らせず、一方でチバリアもカウンターから二度のチャンスを作りますがシュートは不正確。
後半はダ・シルヴァが幾度となく相手DF陣をパニックを陥れるも、GKカリニッチの好セーブが続きます。58分にダ・シルヴァが4人のマーカーを次々とかわしてシュートを放った場面では拍手が起きました。61分にはマリッチに代えてルーマニア人FW/MFミトゥを投入するも、今季ディナモに復帰した彼もブレーキのまま。終了間際にチバリアはラトコヴィッチが左クロスからのゴール前の決定機を外してしまい、試合は1-0でディナモがモノにしています。

ハイドゥク・スプリトはアウェーでオシエクと対戦。今年4月以来、ハイドゥクはアウェーでの勝利がなく、今季の不振もアウェーでの成績(3分2敗)が原因です。オシエクのあるスラヴォニア地方はハイドゥク・ファンが比較的多い地域でもあり、この試合には両サポーターも含めた7000人の観客が集まりました。毎節一試合は国営放送で中継されるわけですが、今節はこのカードが放送されました。
第1節でこの両チームはスプリトで対戦。この時は6-0でハイドゥクが勝利という一方的な結果でしたが、その後にハイドゥクから元セレッソ大阪のトゥルコヴィッチがオシエクに移籍。この試合では彼がチームの攻撃の中心となりました。前半の序盤はハイドゥクが主導権を握り、22分にビシュチェヴィッチの右クロスをファーポストでフリーとなったクラニチャールが右足で合わせて先制します。そのゴール直後からオシエクが攻勢をかけます。28分にトゥルコヴィッチがピタリとFWプリモラッツにアシストしますが、U-21代表でもある彼のシュートはGKプレティコサにとめられます。3分後にはディニャールの左クロスにプリモラッツが合わせに行くも、またしてプレティコサが好セーブ。しかし36分、トゥルコヴィッチのスルーパスを受けたバラティナッツが左正面から右ポスト内側へシュートを放ち、これがライン内へと転がって同点に追いつきます。
後半はそれぞれチャンスに恵まれず、お互いのGKの好プレーが目立ちました。とりわけハイドゥクの代表GKプレティコサは4度に渡る決定機をことごとくセーブし、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに。試合は1-1のドロー。ハイドゥクのアウェー未勝利街道は続きます。

ディナモを勝点差4で追いかける2位のリエカはアウェーでプーラ・スターロ・チェシュコと対戦。8分にボスニア代表FWのシェーヒッチが混戦の中で得点を決めてプーラが先制すると、35分には左クロスから再びシェーヒッチがボレーシュートを決めて2-0。リエカは二度に渡ってヴグリネツがポストに当てるなど運にも突き放され、69分にはカウンターからもう1点奪われて0-3と敗れております。

Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkvci 1:0
1:0 23' Mamic (PK)

Inter Zapresic - Medimurje 1:3
0:1 51' Kresinger
0:2 70' Mostarlic
1:2 76' Gondzic
1:3 90' Mostarlic

Slaven Belupo - Zagreb 1:0
1:0 51' Vrucina

Osijek - Hajduk Split 1:1
0:1 22' Kranjcar
1:1 36' Balatinac

Pula Staro Cesko - Rijeka 3:0
1:0  8' Sehic
2:0 35' Sehic
3:0 69' Jerneic

Varteks Varazdin - Kamen Ingrad 1:3
0:1 25' Parmakovic
0:2 61' Brajkovic
0:3 83' Lakic
1:3 90' Benko

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点31)、2位…リエカ(24)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(19)、4位…カメン・イングラッド(18)、5位…ハイドゥク・スプリト(17)、6位…メヂムリェ(17)、7位…オシエク(17)、8位…ザグレブ(15)、9位…チバリア・ヴィンコヴチ(14)、10位…インテル・ザプレシッチ(10)、11位…スラヴェン・ベルーポ(9)、12位…プーラ・スターロ・チェシュコ(9)

simicACミランの代表DFダリオ・シミッチ(写真)が移籍を希望しております。2008年まで契約が残っているものの、ワールドカップを前にして所属クラブで出場機会が恵まれないことに不満を感じております。チャンピオンズリーグのPSV戦を前にガリアーニ副会長と話し合いを済ませました。
「(移籍市場が始まる)12月まで待つ以外は何もできない。そのときに最高のオファーを具体化させるつもりだ。ミランで貰っているお金は重要ではない。イタリアかそれとも別の国で続けるかを今言うのは難しいね。」
とコメント。その訴えがあってか、27日のエンポリ戦では今季のセリエAで初出場で初スタメンを果たしています(ガゼッタ紙の評価は6)。

またディナモ・キエフの代表MFイェルコ・レコが今季終了と共にチームを離れることが確実視されています。レコは今季でキエフとの契約が切れるのですが、チャンピオンズリーグ予備戦二回戦で早々と敗退が決まったこともあり、チームは来季を見据えたチーム形成を始めてしまっています。またウクライナ・リーグでは来季から11人中6人は国内選手のプレーが義務付けられるため、レコは契約更新の対象とならず、今季のリーグでは12試合中5試合の出場に留まっています。
「スルキス会長の連絡をもう長く待っている。もし私が残留するならば、とっくの昔に私を呼んでいるはずだ。よって事は完全に明らかだ。チャンピオンズリーグに進出していれば全ては違っていた。もちろんセカンドチームでプレーするだけでは十分ではない。ワールドカップのための調子を得ることは出来ないからね。」
彼の移籍金は500万ユーロとされていますが、ディナモ・キエフの守備的MFはナイジェリア人のユッスフだけであり、チームもレコを簡単に手放すことはないようです。それでも彼は
「私はディナモ・ザグレブに戻れるよう強調するよい。半年間のプレーでも私には有難い話だ。強い西側のリーグでプレーすることと同様に、代表監督の目にも留まるからね。でも最終的な私の目標は五大リーグへの移籍だよ」と述べております。また同じく今季に契約の切れるDFゴラン・サブリッチもチームを離れることになりそうです。
これを受けてディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチ氏はレコとシミッチをこの冬に連れてくるよう画策中です。レコに関しては直ぐにでもキエフに飛んで交渉する考えであることを述べています。またマミッチは蔚山現代の元代表DFマト・ネレトリャクの獲得も口にしておりますが、移籍金が300万ドル以上必要なため難しいだろうとされています。

話が一転二転していた11月のクロアチア代表の親善試合ですが、11月12日にコインブラでポルトガルとの試合が決まっております。この試合に関しても放映権の問題でクロアチア・サッカー協会が一度は難色を示しましたが話がまとまり、その一方で16日のポーランドの話が無くなっています。

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2005年10月22日 (土)

W杯に挑むオーストラリアのクロアチア人

viduka クロアチアはプレーオフなしでワールドカップ出場を決めましたが、クロアチア人が所属する代表チームの一つとして、ウルグアイとプレーオフを戦うオーストラリアが挙げられます。オーストラリア現代表のうちクロアチア人の数は実に8人です。

ジェリコ・カラッツ(ACミラン)
アンテ・チョヴィッチ(ハマービー)
ヤソン・チュリーナ(PSV)
リュボ・ミリチェヴィッチ(テューン)
トニー・ポボヴィッチ(クリスタル・パレス)
ヨシップ・スココ(ヴィガン)
マーク・ヴィドゥカ(ミドルブズラ)
マルク・ブレッシャーノ(パルマ)…彼の場合は母がクロアチア人

今季にペルージャからミランへと移籍したGKカラッツは"ワールドカップでクロアチアと対戦することになったら?"の質問に
「そうなったらいいけどね。しかし少し冷静に考えれば、クロアチアを避けることを最優先しなくてはならない。ヨーロッパでも強豪の一つだし、うちのチームの半分近い選手はクロアチアを応援しているわけだから。自分の祖国相手に対戦することは想像できないよ。我々の代表のクロアチア人の誰もがクロアチアを愛しているけど、最もクロアチアを愛しているのは主将のマーク・ビドゥカだね。」
と答えています。

逆にオーストラリア出身のクロアチア代表選手として、ヨシップ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン)、アンソニー・シェーリッチ(パナシナイコス)、ジョエイ・ディドゥリッツァ(オーストリア・ウィーン)がいます。彼ら3人の移民組もオーストラリア代表の打診があったわけですが、クロアチア代表を選びました。
シドニー・ユナイテッド(旧名クロアチア・ユナイテッド)のスポーツ・ディレクターであるシメ・クルシュロヴィッチはこう語ります。
「オーストラリア人にとってディドゥリッツァ、シェーリッチ、シムニッチを失ったことを我慢するのは辛いことだ。オーストラリアは国内の才能ある子供たちを囲い込む行動に動き出している。既にU-17代表にベン・ヴィダイッチというクロアチア人の少年がいて、彼はヴィドゥカの後継者となるべき存在だ。」

200万人とも550万人ともいわれるクロアチア移民ですが、オーストラリアには25万人が移民として住んでいるとされています。クロアチア・サッカー協会は移民として世界に散らばるクロアチア人の中でも優秀な選手を探そうと努力しており、その一人がインテルも触手を伸ばしているアルゼンチンのクロアチア三世のFW/MFダニエル・ルーベン・ビロス(ボカ・ジュニオルス)なわけですが、自国でタレントを育てるためのインフラを整備しようと努力が見られないのが問題といえましょう。

ユーロ2004の参加国の中でも、代表チームの中に国外生まれの選手がもっとも多いのがクロアチアでありました。もしオーストラリアがワールドカップに出場したら、「クロアチア生まれのクロアチア人」と「オーストラリア生まれのクロアチア人」の人数はそう変わりません。いっそのことオーストラリアでクロアチア代表を形成した方が、より愛国心もピッチでの共通理解も高まるかもしれませんね(笑)

[写真はボバン(右)とビドゥカ(左)]

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アルベルト・ポボルとナフタシュ・イヴァニッチ

ディナモ戦の勝利後、二部リーグのナフタシュ・イヴァニッチが一躍メディアに登場するようになりました。その中で、セレッソ大阪の前監督であるナフタシュ監督のアルベルト・ポボルも21日のSportske Novosti紙の表紙を飾り、インタビューを受けております。

pobor「何度も今季のディナモの試合は見たよ。直近のプーラ戦にも足を運んだ。我々が恐れる相手は誰もないと私は見たし、そう選手にも伝えた。とりわけマヂャリッチとボジッチの両FWにはね。実際にドルピッチとチョルルカ(ディナモのCB)はうちのFW陣相手にチャンスはなかった。彼らを抑えるにはスピードが無さ過ぎる。
ドルピッチとチョルルカを侮辱しているわけではない。彼らは素晴らしい選手だし、高く評価している。しかしクロアチアではボジッチとマヂャリッチほどのFWコンビはないと私は断言できる。
既に次のソリン戦に準備しなくてはならないので、ディナモの勝利に祝っていることはない。4人の選手が怪我で、3人の選手がサスペンションで計算できないため頭が痛いよ。しかし、まだ私には良い選手達がいる。誰もが一部リーグのクラブが望むような選手達だ。
(貴方にも一部のクラブがオファーを出すのでは?の質問に) 私は自らアピールするようなタイプではないし、貴賓席に座るようなタイプでもないし、誰かの袖を引っ張るようなタイプでもない。私は労働者だし、ピッチが私の場所だ。私より良い労働者がいるとは認めていない。キャリアで様々なことがあったことを神に感謝しているし、この勝利は私の仕事ぶりに値すべき褒章だと見ている。」

ちなみにナフタシュは年間予算が3000万円ほど。選手の給与は食事手当てという名義で3万円~4万円に勝利給ぐらいです。ディナモ戦のオーガナイズで200万円ほど使っており、勝ち抜けば勝ち抜くほどチーム財政は厳しくなるとのこと。次の準々決勝からカップ戦はホーム&アウェーになるのですが、チーム幹部はどうせやるならハイドゥクを希望しているそうです。

実はアルベルト・ポボルとは試合前に挨拶して、試合後にインタビューの約束を貰っていたのですが、ディナモ戦の勝利で祝っているあとに日本での失敗話を聞くのは申し訳ないと思い、記者会見ののちに電話番号を貰い、別の機会にインタビューすることにしました。セレッソが現在は調子いいので、記事をアップするタイミングもあるでしょうけど。間近で接したポボルはそこら辺にいる穏やかで地味なオジサンって感じですね。日本ではいいところ無しで終わった彼ではありますが、でもディナモ戦の勝利でキャリアを変える可能性がありそうです。

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2005年10月20日 (木)

ディナモが二部ナフタシュ相手にクロアチア・カップ敗退

10月18日・19日と、クロアチア・カップの2回戦が行われました。ベスト8を決めるこのラウンドまではホーム&アウェーではなく一発勝負となってします。

国内リーグで首位を快走するディナモ・ザグレブが二部のナフタシュ・イヴァニッチに2-3で敗れるという波乱が起きました。ディナモがこのように早く敗退するのは1998年以来(相手も下部リーグのドゥーゴ・セロ、2-3)となります。ナフタシュ・イヴァニッチはザグレブから列車で45分行った郊外のイヴァニッチ・グラッドにあるクラブでして、私も撮影取材へと行って来ました。
poborナフタシュは現在、二部南リーグで2位。ここ10試合はカップ戦を含めて負けなしと好調です。監督は昨季にセレッソ大阪を率いたアルベルト・ポボル氏(写真・右)。ディナモのヨシップ・クジェ監督(写真・左)は元ガンバ大阪監督であることから、クロアチア版「大阪ダービー」となりました。ディナモは手を緩めることなくベストメンバーを敷き、ナフタシュはゴール前を固めてのカウンター戦術を取ります。
11分、ペナルティエリア右でチャゴがファウルをもらって得たFKを、ダ・シルヴァが左足で大きなカーブをかけて直接決めてディナモが先制します。その後も完全に試合をコントロールするディナモですが、シュートはことごとく外れるかナフタシュのGKピンヤギッチに止められます。37分、ナフタシュのFWマヂャリッチが30mの位置でボールを持つと、マーカーのチョルルカをドリブルでかわしてエリアに侵入し、そのままシュートを決めて最初の決定機で同点に。
naftas 後半もディナモが攻めっぱなしだったのですが、55分にもナフタシュは早いリスタートからオコヴィッチがスルーパスを通し、DF陣が足が止まったところを俊足FWのボジッチが抜けてシュートを決めて2-1。ディナモはパニック状況になりチャンスの連続をモノにできないまま、82分にもカウンターからナフタシュのボジッチが決めて3-1。ロスタイムは異常に長い5分で、審判もディナモ寄りに笛を吹いたこともあって1点(チョルルカ)は返すものの、3-2でナフタシュが逃げ切り、ディナモの敗退が決定しました。クロアチア・リーグでは11節を通して最小失点3のディナモでしたが、この1試合では相手のわずかなチャンスで3失点という失態を演じてしまいました。

またハイドゥク・スプリトもザグレブ近郊シサクにある二部リーグのチーム、セゲスタを相手に苦戦しました。15分にチャチッチのが25m直接FKでハイドゥクが先制するも、72分にセゲスタの主将マリオ・ガルバ(元セレッソ)のセンタリングにメダリッチがヘディングで決めて同点に。そのまま延長へと突入しましたが、105分にガルバがハンドで2枚目のイエローを受けて退場。人数で優位にたったハイドゥクは118分にグルグロヴィッチがゴール左下に直接FKを決めて2-1と辛勝しています。
試合後、ハイドゥク・サポーターのトルツィダとシサクに住むディナモ・サポーターのBBBが町の中央で殴りあいがあり、2人が病院行きとなっています。

全試合の結果はこちら(太文字が準々決勝進出)。
Naftas Ivanic - Dinamo Zagreb 3:2
Cibalia Vinkovci - Kamen Ingrad 1:3
Vinogradar - Moslavina 3-2
Segesta - Hajduk Split 1:2(延長)
Hrvatski Dragovoljac - Varteks Varazdin 0:2
Rijeka - Medimurje 3:1
Osijek - Inter 2:0
Slaven Belupo - ZET 5:0

ディナモ・ザグレブと加入交渉をしていた元スロベニア代表MFズラトコ・ザホヴィッチ(34)ですが、結局は物別れとなりました。ザホヴィッチが提示した条件がディナモ側には最終承諾できないものだったのが理由です。リスボンの自宅でマミッチ副会長から連絡を受けたザホヴィッチは
「単に合意しなかった、というわけさ。特別なコメントはないよ。我々はこの先も友人だし、仕事計画が消えてしまったということで二人の関係が悪くなることもない。ディナモのようなクラブと話し合えたという事実だけでも嬉しいよ。この先どこでキャリアを続けるかは判らないし、もしかしたら引退するかもしれない。とはいえ、サッカーは何が起こるか決して判らないものだから」
とインタビューに答えています。長男のルカ(10)がベンフィカのユースに所属していることもあり、国外移籍が決まらなければリスボンにそのまま滞在するようです。
ディナモは来季以降の欧州カップを据えて2~3人の完成された選手を獲得する意向は持っていますが、新たにも元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエルヴィル・バリッチ(31)が候補に挙がっているそうです。かつてはレアル・マドリッドに在籍した彼は現在トルコのコンヤシュポールでプレーしており、この冬には自由移籍選手となるそうで、年俸もザホヴィッチより安いとのことです。
またマミッチは逆に自チームの選手にオファーがあったことを明らかにしており、ダ・シルヴァにはイングランドのクラブが500~600万ユーロの移籍金で、またマルセイユはDFチョルルカの獲得を希望したものの来季のために全て断ったとのことです。

クロアチアの親善試合のマッチングの話題です。
日本との親善試合の話は無くなった代わりに、11月11~13日にイランのテヘランでのミニトーナメントにトーゴとパラグアイに加わる形で招待されています。また12日にエクアドル(マドリッド開催)、16日にアイルランド(ダブリン)の話も残っており、またポーランドからも招待とコスタリカを招待する話が新たに出ています。
また来年の話としては、1月27日~2月2日に香港で行われるカールスバーグ・カップの出場がほぼ濃厚。また3月1日にはアメリカと、またメキシコからも話が出ています。本大会前の5月20日~31日までの間にオーストリアとルーマニアと組む可能性もあります。また協会は春にイングランドをクロアチアに招待して親善試合を望んでいるそうです。

また既にドイツ・ワールドカップのキャンプ地も話が出ています。
協会が望んでいるのが西ドイツのWuppertalであり、ケルンやドルトムントとも近い森の中にある町だそうです。Hotel Julianというのが宿泊地の候補で、スタジアムのほかにゴルフ場もあるとのこと。昨年のポルトガルでのユーロ2004ではキャンプ地が灼熱の土地だったため選手から文句が出て、また日韓ワールドカップでのキャンプでも予定づくめで満足な休暇が与えられなかったことで選手がヨジッチ監督に離反したとも言われています。クラニチャール監督は
「重要なのは我々全員がキャンプ地に満足するということだ。また都市と近いということも重要なファクターた。選手が隔離されてしまったことで狂ってしまったような日本やポルトガルでの過ちを繰り返したくはない。」
とコメントを残しています。

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2005年10月17日 (月)

親善試合「日本vs.クロアチア」実現か?

クロアチア・サッカー協会は現在、クロアチア代表の親善試合のマッチアップ作業をしております。
日本サッカー協会が熱心に国際Aマッチデイの11月12日にクロアチアを招待していると報じられております。ある日には5度に渡って電話があったとされています。また同時にエクアドル・サッカー協会から同日にマドリッドでの親善試合を提案されているのですが、現時点では日本行きが濃厚。16日にはダブリンでアイルランドとの親善試合が申し込まれています。
当初は11月12日と16日にクロアチアのブランコヴィッチ氏が率いるイランと日本もしくは韓国との親善試合を考えていたのですが、16日に日本はコートジボアールと親善試合を行い、イランは11月11日~13日にトーゴとパラグアイを招待した大会を開くことを決めてしまいました。
今週半ばには対戦相手を決定すると報じられています。

土曜から日曜の夜、スロベニアからクロアチアを抜けてセルビアへと行く国際列車をディナモ・サポーターのBBBが攻撃、車両を一台燃やしてしまいました。この列車にはベオグラードでの「ツルヴェナ・ズベズタvs.パルチザン」のダービーマッチに向かう30人ほどのスロベニア在住のズペズダ・サポーター「オーソドックス・ボーイ」が乗車しており、15人ほどのBBBが計画的にこのサポーターを襲撃しました。サポーター同士は殴り合いをはじめ、またBBBは発炎筒二つを投げ込んだことで車両に火がついてしまって燃焼。それにより3人の一般人も怪我をしてしまいました。BBBのうち6人が特定され、4人が逮捕、1人は自首しております。

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2005年10月16日 (日)

クロアチア・リーグ第11節/ディナモ、ザホヴィッチと初交渉

10月15日、クロアチア・リーグ第11節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブはホームに最下位プーラ・スターロ・チェシュコを迎えました。マクシミール・スタディオンを埋めた観客は約6000人、私もこの試合は撮影取材に行ってきました。
(写真はこちら→http://www.sportnet.hr/Stranica_v2.asp?S=vijest&ID=279157)
ディナモは怪我のためMFマミッチ、FWボシュニャク、DFチャレが欠場。またプーラは前節でパミッチ監督が辞任し、後任にはミルヴォイ・ブラチュン氏が就任しました。このブラチュンは守備を堅めてのカウンターを志向する監督であり、攻撃の破壊力があるディナモ相手でもカウンター戦術を敷きます。
14分にプーラのMFマクシモヴィッチがDFチョルルカからボールを奪ってGKトゥリーナと一対一を作りますが、シュートはコーナーへと追いやられます。ディナモも常に相手陣内に張り付いて攻撃を仕掛けますが、俊足のボシュニャクと中盤のオーガナイザーのマミッチの不在が大きく、プーラの塹壕(="bunker"。クロアチア語ではガチガチに固めた守備をこう呼びます)を打ち破ることができません。23分にはダ・シルヴァ、35分にはリュボイェヴィッチがシュートを決められず、44分にもダ・シルヴァがヒールでシュートを試みますが、GKイヴェシャに防がれます。
後半入って直ぐにには左SBのブリャトのクロスをリュボイェヴィッチがヘディングシュートするも枠を逸れ、
Chago 52分にはチャゴがリュボイェヴィッチとのワンツーからGKとの一対一となるもシュートを外してしまいます。73分には途中交代で入ったマリッチがエトーの右クロスからドンピシャでヘディングをしますが、ボールはポストの右へ。観客のフラストレーションが溜まる中、この試合を決めたのはカメルーン人MFチャゴ(写真)でした。77分、ゴールから20mの位置でボールを持つと、ゴール前の群集の中でコースを見つけてミドルシュートを放ち、これが右下隅に決まってディナモが先制。プーラは点を取り返す力もなく、ディナモは1-0と厳しい試合をものにしました。

2位リエカは好調メヂムリェとカントリーダ・スタディオンで対戦(観客3000人)。メヂムリェが引くことなく打ち合いに来たことで、試合はゴールチャンスが連続します。リエカは3分にタディッチの右クロスからシリア人の血を引くシャルビーニが先制点を挙げます。24分にはシャルビーニが3人のDFをひきつけてラストパスを出し、これをノヴァコヴィッチが決めて2-0。しかしその4分後にメヂムリェはモスタルリッチが1点返し、どちらに転ぶか判らない展開に。3度に渡ってリエカのFWクルパンは決定機を外しまくりましたが、87分にCKからヴグリネツがボレーシュートを決めて3-1。その1分後にノヴァコヴィッチが自ら右サイドから持ち込んでシュートを決めて4-1と勝利。首位を快走するディナモを勝点差4で追いかけています。

Leeスラヴェン・ベルーポはホームでハイドゥク・スプリトと対戦(観客3000人)。1997年以来、ベルーポはハイドゥク相手にホームで負けたことがないという相性の良さがあります。中盤での潰し合いの展開となり、アトラクティブな内容ではなかった中で、前半はベルーポが主導権を握ります。この試合でマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた韓国人MFイェオン・ヤン・リー(写真)がピッチを広く動いて攻守に絡んでいき、44分にはシュートを放ったもののGKプレティコサがセーブします。後半途中からハイドゥクも積極的に攻めるようになり、73分にはブラトニャク、その直後にもマルチッチがミドルシュートを放ちます。しかし83分にも無人のゴールを押し込むだけのデラニャはシュートに失敗し、得点を奪うことはできず。試合はスコアレスドローに終わっています。

またインテル・ザプレシッチのホームスタジアム、SRCザプレシッチ・スタディオンに照明塔が設置され、その柿落としとしてカメン・イングラッドとのナイターマッチが行われていますが(国営放送で生放送)、スコアレスドローに終わっています。現在の一部12チームのうち、照明設備があるチームは7チームとなります。

全試合結果はこちら。

Slavan Belupo - Hajduk Split 0:0

Varteks Varazdin - Zagreb 3:1
1:0 53' Jolic
2:0 58' Jertec
3:0 63' Jolic
3:1 72' Pelaic

Cibalia Vinkvci - Osijek 3:1
1:0 21' Krizanovic(PK)
1:1 70' Smoje
2:1 73' Prijic
3:1 75' Stojanovski

Dinamo Zagreb - Pula Staro Cesko 1:0
1:0 77' Chago

Rijeka - Medjimurje 4:1
1:0  3' Sharbini
2:0 24' Novakovic
2:1 28' Mostarlic
3:1 87' Vugrinec
4:1 88' Novakovic

Inter Zapresic - Kamen Ingrad 0:0

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点28)、2位…リエカ(24)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(19)、4位…ハイドゥク・スプリト(16)、5位…オシエク(16)、6位…カメン・イングラッド(15)、7位…ザグレブ(15)、8位…メヂムリェ(14)、9位…チバリア・ヴィンコヴチ(141)、10位…インテル・ザプレシッチ(9)、11位…スラヴェン・ベルーポ(7)、12位…プーラ・スターロ・チェシュコ(6)

【得点ランク】
1位…9得点 ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…8得点 ヨリッチ(ヴァルテクス)
3位…6得点 ラキッチ(カメン・イングラッド)、ボシュニャク(ディナモ)、ムサ(スラヴェン・ベルーポ)、シャルビーニ(リエカ)

【アシストランク】
1位…6アシスト ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…5アシスト ミトゥ(ディナモ)
3位…4アシスト ポサヴェツ(ヴァルテクス)、ブライコヴィッチ(カメン・イングラッド)

zahovic 国内リーグの「ディナモ・ザグレブvs.プーラ・スターロ・チェシュコ」の試合に、ディナモが獲得を目指している元スロベニア代表MFズラトコ・ザホヴィッチ(写真)が観戦に訪れました。試合後、ディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチと1時間半に渡って交渉し、それから会食へとザホヴィッチは向かったわけですが、ザホヴィッチは移籍に前向きであります。
「マミッチとは友好的に話し合いをした。彼との話し合いではいつも新たなことを知ることができる。まだこれからも話し合いはしていくし、私の携帯電話はいつもスイッチを入れているよ。ディナモは最高のクラブであるし、例えばディナモとバルセロナとの差は2000kmという距離だけであり、クラブの威厳に関していえば両者の差はないとさえ見ている。これは偽善から言っているわけではなく、私はそう本当に思っている。」
とコメントを残しています。マミッチ会長は来季の欧州カップ戦を戦うためにザホヴィッチを補強したく、1年半の契約を提示しましたが、ザホヴィッチは来年夏に他の国からオファーがあった場合に契約解除できるよう希望しているそうです。ザホヴィッチはディナモがかつて獲得交渉を希望したものの、現役引退を口にしたことで諦めていたわけですが、現在は現役続行を希望。今は所属クラブがない状態であります。

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2005年10月15日 (土)

クロアチア・リーグ第8~10節

ニュースを仕事でお休みしていた時期のクロアチア・リーグの結果です。

○第8節(9月17日・18日)

注目カードの一つはザグレブ・ダービーとなる「NKザグレブvs.ディナモ・ザグレブ」。昨季はザグレブは2連勝したカードですが、昨季と違って攻撃力を増したディナモが4-0とアウェーでザグレブを粉砕しています。前半はザグレブも好機を演出しますが、23分にブリャトが角度のない位置からFKを決めると、後半はモドリッチ、エトー、ダ・シルヴァの3発で突き放しました。とりわけ新外国人のブラジル人右MFエトーが決めたゴールはクロアチアリーグにおけるディナモの1000点目となります。

ハイドゥク・スプリトはポリュウド・スタジアムに2位リエカを迎えての"ヤドランスコ(アドリア海)ダービー"。14,000人とまずまずの観客が入ったわけですが、ハイドゥクはアグレッシブな戦いを見せるも空回り。15分にカウンターからクルパンが左サイドを切れ込み、折り返したところをシャルビーニが決めてリエカが先制。ハイドゥクのブラジェヴィッチ監督は後半頭からFWドラギチェヴィッチとMFダムヤノヴィッチを入れて状況を変えようとするも効果なく、そのまま0-1でハイドゥクが敗れました。
この試合ののち、ハイドゥクのミロスラフ・"チーロ"・ブラジェヴィッチ監督の更迭が決定し、スポーツディレクターのイゴール・シュティマッツも責任を取って辞任しました。ブラジェヴィッチは直ぐにスイス一部リーグで現在最下位のザマザからオファーを受け、そこの監督に就任しております。ハイドゥクの新監督にはU-17代表監督のイヴァン・グデリが就任しています。

Zagreb - Dinamo Zagreb 0:4
0:1 35' Bljat
0:2 50' Modric
0:3 57' Etto
0:4 85' Da Silva

Hajduk Split - Rijeka 0:1
0:1 15' Sharbini

Slaven Belupo - Inter Zapresic 3:0
1:0 11' Dodik
2:0 60' Musa(PK)
3:0 63' Mumlek

Medimurje - Pula Staro Cesko 2:0
1:0 45' Zurak
2:0 90' Sesar

Osijek - Varteks Varazdin 2:0
1:0 49' Balatinac
2:0 60' Vojnovic

Kemen Ingrad - Cibalia Vinkovci 2:0
1:0 75' Lakic
2:0 80' Lakic

○第9節(9月25日)

首位を走るディナモは今季4位と好調のカメン・イングラッドをホームに迎えました。しかしディナモの破壊力は留まることを知らず、この試合でもゴールを量産します。18分にマミッチがフェイントで相手をかわしたのち、強烈なミドルシュートをゴール左上隅に決めて先制。33分にはGKが弾いたのをリュボイェヴィッチが押し込んで前半は2-0で終了。後半に入ると、ディナモのGKトゥリーナのロングスローからダ・シルヴァがDF二人を振り切ってシュートを決めて3点目。60分にはエトーが倒されて得たPKをダ・シルヴァが決め、75分には途中交替のマリッチも追加点を挙げて5-0と快勝しました。

2位リエカはホームにザグレブを迎えました。国営放送でも生放送されたこの試合はお互いチャンスを作りあうものの、GKの好セーブもあって得点が生まれません。89分、ヴグリネツがこの試合で最大の決定機があったものの、シュートはクリアに入った相手選手の足に当たって失敗。スコアレスドローに終わっています。

ハイドゥクはアウェーでインテル・ザプレシッチと対戦。ハイドゥクはグデリ新監督の初采配でありましたが、前半にイェシェとグーリッチのゴールで2点を失って敗色濃厚の中、83分にクラニチャールのFKからヴチュコが1点奪うと、88分にはチェライのハンドで得たPKをクラニチャールが決めて2-2の引き分けに持ち込んでいます。

またチバリア・ビンコヴチのダヴォール・ミラディン監督がホームでメヂムリェに敗れたのちに辞任を発表。後任には今季初めにスラヴェン・ベルーポを指揮していたブランコ・カラチッチが就任しています。

Dinamo Zagreb - Kamen Ingrad 5:0
1:0 18' Mamic
2:0 33' Ljubojevic
3:0 57' Da Silva
4:0 60' Da Silva(PK)
5:0 75' Maric

Rijeka - Zagreb 0:0

Inter Zapresic - Hajduk Split 2:2
1:0  9' Jese
2:0 24' Gulic
2:1 83' Vucko
2:2 88' Kranjcar(PK)

Cibalia Vinkovci - Medjmurje 0:2
0:1 82' Balaskovic(PK)
0:2 90' Mostarlic

Pula Staro Cesko - Osijek 2:2
0:1 16' Vojnovic
0:2 40' Vojnovic
1:2 51' Sehic(PK)
2:2 75' Iftic

Varteks Varazdin - Slaven Belupo 2:2
0:1 26' Karabogdan
1:1 28' Jolic
2:1 64' Jovliv
2:2 90' Musa

○第10節(10月1日)

ディナモはアウェーで4位メヂムリェと対戦。メヂムリェは昨季は最下位争いをしていたチームでしたが(最終順位は11位でプレーオフにて残留)、今季は堅い守備でリーグ2番目に少ない失点(8)を保っております。しかしその堅守もディナモ相手では歯が立ちませんでした。5分にはブラジル人の連携で得点が生まれます。ダ・シルヴァがDFを振り切ってドリブルで突進し、最後はアシストからエトーが得点。30分にはカウンターからボシュニャク、モドリッチとボールが渡り、最後はダ・シルヴァがシュートを決めます。42分にはボシュニャクが一人でハーフラインからドリブルで相手選手を次々とかわしてからシュートを決めて3-0。しかし後半48分、モスタルリッチとのコンビネーションでメヂムリェのメシッチが1点を返します。この得点でディナモのGKトゥリーナが続けていた無失点記録は626分で止まってしまいました(ザグレブGKストイキッチに次ぐ2位の記録)。74分にはダ・シルヴァが倒されて得たPKをボシュニャクが決め、82分にはブリャトのFKからチョルルカがゴールを挙げて5-1とディナモがまた圧勝しています。

ヴァルテクスをホームに迎えたハイドゥクは、不振を極めていたFW陣にようやくゴールが生まれました。27分にDFカステルのクリアミスをブシッチが決めて先制すると、57分にはブシッチが左サイドから折り返してブラトニャクが決めて2-0。87分には1年半ぶりにハイドゥクに復帰したデラニャが同じくブシッチのお膳立てからシュートを決めて3点目。4万人のキャパシティのスタジアムにわずか2000人の観客しか訪れませんでしたが、49日ぶりの勝利を祝うことができました。

インテル・ザプレシッチのスレチコ・ボグダン監督がザグレブ戦の敗北後に監督を辞任。スポーツ・ディレクターのヂュロ・バゴが後を引き継ぎ、ボグダンがスポーツ・ディレクターの地位に入れ替わりました。ボグダンは昨季のリーグ最優秀監督だったわけですが、今季は10節終わって勝点8と成績を残せずにいました。
またプーラ・スターロ・チェシュコのイゴール・パミッチ監督も、チバリア戦の逆転負けののちに審判団を批判して辞任を発表しています。またパミッチはクロアチア・リーグそのものから去ることを口にし、審判をマフィアと同じだと批判しました。

Medimurje - Dinamo Zagreb 1:5
0:1  5' Etto
0:2 29' Da Silva
0:3 43' Bosnjak
1:3 48' Mesic
1:4 75' Bosnjak(PK)
1:5 82' Corluka

Hajduk Split - Varteks Varazdin 3:0
1:0 27' Busic
2:0 57' Blatnjak
3:0 87' Deranja

Kamen Ingrad - Rijeka 0:1
0:1 20' Vugrinec

Osijek - Slaven Belupo 4:2
0:1 49' Pejic
1:1 57' Balatinac(PK)
2:1 65' Balatinac
3:1 71' Primorac
3:2 75' Musa
4:2 76' Vojnovic

Zagreb - Inter Zapresic 1:0
1:0 83' Lajtman

Pula Staro Cesko - Cibalia Vinkovci 2:3
1:0 28' Sehic
2:0 30' Jerneic
2:1 53' Ratkovic
2:2 54' Pavlicic(PK)
2:3 70' Stojanovski

10節を終わっての順位、個人ランクはこちら。

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点25)、2位…リエカ(21)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(16)、4位…オシエク(16)、5位…ハイドゥク・スプリト(15)、6位…ザグレブ(15)、7位…メヂムリェ(14)、8位…カメン・イングラッド(14)、9位…チバリア・ヴィンコヴチ(11)、10位…インテル・ザプレシッチ(8)、11位…スラヴェン・ベルーポ(6)、12位…プーラ・スターロ・チェシュコ(6)

【得点ランク】
1位…9得点 ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…6得点 ラキッチ(カメン・イングラッド)、ボシュニャク(ディナモ)、ムサ(スラヴェン・ベルーポ)、ヨリッチ(ヴァルテクス)

【アシストランク】
1位…6アシスト ダ・シルヴァ(ディナモ)
2位…5アシスト ミトゥ(ディナモ)
3位…4アシスト ポサヴェツ(ヴァルテクス)、ブライコヴィッチ(カメン・イングラッド)

○移籍情報
ハイドゥクの代表MFニコ・クラニチャールにフランス・リーグのリヨンが接触しているとフランスの「Foot Transfert」誌が報じています。2006年夏のマーケットで購入を考えているそうで、そのニュースを知ったクラニチャールもリヨンへの移籍には乗り気のようです。リヨンはこの夏に契約の切れる二人のMFジュニーニョ・ペルナンブカーノとディアラを引き止めるのが難しく、代わりとなる中盤の選手を見つける必要があるそうです。リヨン以外ではオーゼールがクラニチャールを長く視察しており、また先のリーグ戦ではユベントスのスカウトも視察に来ています。また同誌では、パリ・サンジェルマンがボシュコ・バラバンに注目しているとも報じているそうです。

ラツィオがミラン・ラパイッチの獲得を目指しているとイタリアの新聞が報じています。ラパイッチはオフシーズンにパリ・サンジェルマンからのオファーがあり、移籍を希望したものの所有権を持つスタンダール・リエージュから手放さなかったことに怒り、契約が残っているのにもかかわらずリエージュから去ってしまいました。ラパイッチはオフでの移籍を約束したと主張しているものの、リエージュは契約不履行でラパイッチを訴える準備をしているとも言われていました。リエージュはラツィオに買取オプション付きのレンタルでラパイッチを譲る姿勢とのことです。

11日、ディナモはマケドニア人MFサシュコ・パンデフ(18)をベラシツァから獲得し、5年契約を結びました。名前から判るように、彼はラツィオ所属のマケドニア代表FWゴラン・パンデフの弟であります。バイエルンも注目していたといわれる彼は、16歳の時にマケドニア・リーグで史上最年少得点を決めています。191cmの長身ながらポジションはトップ下であり、背番号は21となります。
またディナモは元スロベニア代表ズラトコ・ザホヴィッチに再びアプローチを掛けているそうです。

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2005年10月14日 (金)

ワールドカップ予選「ハンガリーvs.クロアチア」

trepan 10月12日、ブダペストのフェレンツ・スサ・スタジアムでワールドカップ予選「ハンガリーvs.クロアチア」が行われました。18000人収容のスタジアムでしたが、既にワールドカップ出場で明暗が分かれているために3000人のクロアチア・サポーターを含む1万人ほどしか観戦客が集まりませんでした。

クロアチアはワールドカップ出場を決めた先のスウェーデン戦でニコ・コヴァチとクラニチャールが通算2枚目のイエローを貰ったため欠場。膝の状況が思わしくないプルショと膀胱炎のシムニッチも欠場しました。またシミッチとシェーリッチも体調不良のため、これまで怪我のため練習も軽めだったトキッチを左ストッパーに入れました。スタメン(3-4-1-2)は以下のよう。
GKブティナ-DFトマス、コヴァチ弟、トキッチ-MFスルナ、トゥドール、ヴラニェシュ、バビッチ-イヴァン・レコ-FWクラスニッチ、バラバン。
またハンガリーは先のブルガリア戦でFWトルゲーレが退場し、またユハシュ、エゲル、ライシ、タカチュ、サビチュ、ケレケス、ゲラといった主力も怪我で欠場。スタメン(3-4-2-1)は
GKキラリィ-DFギェペシュ、シュタルク、ヴァンチャク-MFボドナル、ボール、コルショシュ、フスティ-バラニョシュ、ハイナル-FWコヴァチュとなりました。

クロアチアにはスウェーデン戦の疲れが色濃い選手が多く、また新たに起用された選手達も上手く噛み合いません。一方で既に本大会出場が断たれたハンガリーは、これを機にレギュラーを伺う選手達が積極的なプレーをします。しかし怪我人の多くは攻撃陣であり、形になるような決定機はなかな作れません。お互い消化不良が続く試合となってしまいました。

18分にスルナが左クロスを入れ、GKキラーリが飛び出してパンチング。跳ね返ったところをI.レコがシュートしますがDFがカット。24分、クロアチアのあるサポーターがピッチに発炎筒を投げ込み、それからゴール裏にいたサポーター間で殴りあいが始まります。試合は一時中断され、警備員と特別警官隊がサポーターの騒動を鎮圧したものの、マルタ戦に続いてクロアチア・サポーターのフーリガニズムを露呈してしまいました(ちなみにマルタ戦の騒動は3万5000ユーロの罰金)。32分にはスルナ、34分にはフスティがそれぞれFKを蹴りますがGKの正面。43分にはバラバンがエリア手前左からFKを蹴りますが、このボールはクロスバーの下に当たるもゴールラインを越えませんでした。前半のロスタイムにはハンガリーのバラニョシュが右足でアウトから巻いたシュートを放ちますが、これもクロスバーに防がれてしまいました。

Leko 後半も消耗戦が続きます。お互いチャンスを潰していく中、途中交替で入ったイェルコ・レコ(写真)が70分にカウンターから2対1の形を作りながら、右でフリーのバラバンにパスを出すことなくあっさりとGKキラーリの正面にシュートを放ってしまいます。その2分後、ハンガリーのハイナルが左サイドからミドルシュートを放ちますが、ボールはポストの右を逸れました。80分にはフスティがFKを蹴りますが、ボールは右ポストの外の脇に当たります。85分、バラバンが右サイドからドリブルしてシュートするも、これもキラーリにあっさりとセーブ。試合はスコアレスドローのまま終了しました。クロアチアはこの試合に勝てばユーロ2008の予選で第一シードに入れるチャンスがあったものの、そのモチベーションだけではどうにもならなかったようです。

試合後、ズラトコ・クラニチャール監督は
「試合そのものは良かった。ハンガリーは強いクロアチアに勝利したいがため非常に積極的に試合を進めたね。このようなモチベーションは期待していたものだったし、我々は負けなことが重要だった。我々はスウェーデン戦でかなり疲労しており、グループリーグ1位で終わるためにも引き分けを望んでいたよ。偶発的なゴールを食らわないためにも選手交替では守備を強化した。このチームはグループリーグ1位の地位に値すると思う。
ワールドカップではもっと多くのことを要求するつもりだ。参加するだけで満足することは出来ないということだよ。決勝トーナメント進出を望んでいるし、それからもなるべく先のラウンドへ進むことを望んでいる。フランスW杯の3位のような偉業を再びを起こそうじゃないか。」
とコメントを残しています。またこの試合を最後に去就が噂されるハンガリーのローター・マテウス監督は
「予選の最後としては良い終わり方だった。結果は良かったと思う。なぜならクロアチアはスウェーデンに2勝したチームであるが、ハンガリーには2勝しなかったんだからね。我々には多くの選手が欠け、そのうち5人が攻撃陣だったことを忘れてはいけない。今回は新たなフォーメーションを採用したので、素晴らしいプレーを期待できなかった。クロアチアをリスペクトしすぎた1分から30分までの内容はいただけないが、後半のプレーに私は満足している。クロアチアの成功には祝福したい。予選グループをを通してもっとも良く、またコンスタントなプレーをしていた。たからワールドカップ進出を決められたんだよ。」
とコメントしています。

11日にはU-21欧州選手権「ハンガリーvs.クロアチア」が行われています。既にプレーオフ出場を決めたクロアチアはイエローカードの累積から逃れるため、選手の多くを入れ替えました。スタメン(3-4-2-1)は、GKラドマン-DFヴチュコ、チョルルカ、ボドルシッチ-MFムヤノヴィッチ、トミッチ、マルチッチ、ベンコ-FWタディッチ、バルトィロヴィッチ-ラキッチでした。
37分にレバークーゼン所属の18歳FWタディッチがバルトゥロヴィッチの右CKをファーポストで決めてクロアチアが先制。しかしその5分後にFKからハンガリーのDFヴァスコが同点弾を決めます。後半63分にはハンガリーのティサがPKを一旦は止められるものの、跳ね返りを押し込んでハンガリーが勝ち越し。しかし74分、ムヤノヴィッチの右クロスを途中交替で入ったFWプリモラッツがボレーシュートを決めて追いつくのことに成功。2-2のドローで終わっています。クロアチアU-21代表は8勝1分1敗でリーグ1位(勝点25)。以下、2位ハンガリー(19)、3位スウェーデン(18)、アイスランド(13)、ブルガリア(7)、マルタ(5)と続いております。
木曜日にプレーオフの抽選会があり、クロアチアはセルビア・モンテネグロと対戦することが決定。スラヴェン・ビリッチ監督は
HRSCG 「セルビア・モンテネグロは避けたかった。それはスポーツ的な理由ではなく、両国からの緊張が膨れ上がり、またこの試合が歴史的なものと言われるようになってプレッシャーが巨大になってしまうだろう理由からだ。サッカーに関していえば、誰に対しても恐れる理由はない。自分の選手達のクオリティに疑いを持ってないし、プレッシャーに屈せずに冷静な頭で入られるならばプレーオフを突破することは可能だと確信している」とコメントしています。
初戦は11月12日にセルビアで、第2戦は16日にクロアチア(スプリトが第一候補)で開催されることが濃厚です。(写真は昨年のU-21欧州選手権クロアチアvs.セルビア・モンテネグロから)

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2005年10月10日 (月)

W杯予選「クロアチアvs.スウェーデン」

vatreniクロアチア独立記念日でもある10月8日、ワールドカップ予選「クロアチアvs.スウェーデン」戦がマクシミール・スタジアムで行われました。グループリーグ1位を決める戦いであり、スウェーデン・サポーターに開放された南スタンドを除けば満員の約35000人の観客が集まりました。クロアチアは独立後からこれまで予選ではホームの無敗記録を更新しており、スウェーデンは予選のアウェーで8年負けなしという記録を持っています。

zlatan クロアチアは、合宿中に角膜の炎症に苦しんだニコ・コヴァチと膝の古傷が思わしくないプルショの出場が危ぶまれたものの、二人とも出場。膝の 怪我で長期離脱のオリッチを除けばフルメンバーです。スタメン(3-4-1-2)はGKブティナ-DFトマス、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、トゥドール、コヴァチ兄、バビッチ-クラニチャール-FWプルショ、クラスニッチ。
一方、スウェーデンはエースストライカーのイブラヒモヴィッチ(写真)が先のインテル戦でマテラッツィのタックルで膝を負傷して欠場。アキレス腱を痛めたリュングベリは間に合いました。イブラヒモヴィッチの代役にはスピードのあるヨンソンが起用。スタメン(4-4-2)は、GKイサクション-DFオストルンド、メルベリ、ルチッチ、エドマン-MFアレクサンデルソン、リンデロート、スヴェンソン、リュングベリ-FWヨンソン、ラーションとなりました。

prso マルタ戦の失敗が利いたのか、クロアチアは試合開始からテンポを緩めることなく、試合のペースを握ります。前線でロングボールをプルショ(写真・左)が競り合い、クラニチャールとのコンビネーションで突破する左のバビッチ(写真・右)、また縦の仕掛けに鋭いスルナがチャンスを作ります。
2分にバビッチが左サイドから切り込み、折り返すものの味方選手に合わず。17分にはプルショが胸でボールを落としたところをクラスニッチがボレーシュートを放つもののGKイサクションの正面。スウェーデンもフリーランニングとショートパスを組み合わせた速攻を見せ、19分にはラーションがエリアに入るヨンソンへとパスを通しますが、スルナがカットに成功しました。24分にはスルナが好クロスを上げるも、クラスニッチのジャンプは短くて届かず。最大のチャンスは34分、クラニチャールが空中のボールを前方へと送り、オフサイドから逃れたクラスニッチがフリーの状況で右斜めからシュートするも、ボールの下を蹴ってしまい吹かしてしまいました。それからスウェーデンがリズムを掴み、38分、アレクサンデションが左からクロスを上げますが、ラーションのヘディングは届かず。42分にはラーションがエリア外左から低い弾道のFKを放ちますsrna が、DFがクリアに成功しました。

後半からの選手変更はなし。50分、プルショが左サイドでマーカーを振り切って右足でシュートを放つものの、ボールは枠の右へ。試合の分かれ目となったのは55分、スルナが放った右クロスにクラスニッチはヘディング出来なかったものの、逆サイドに流れたボールをクラニチャールが折り返したところ、プルショと競り合ったスウェーデンの主将メルベリが右手でボールを叩いてしまって、イタリア人主審デ・サンティスは迷わずPKの判定。これをスルナ(写真)がGKイサクションが跳ぶ逆方向の右へと蹴り込んでクロアチアが先制します。61分にもクラスニッチが左サイドでフリーで突っ込んだバビッチにアシストを送り、強烈なシュートを放ちますが、イサクションが腕一本でセーブ。スウェーデンは65分にMFカールストロームとウィルヘルムソン(スベンソンとリンデロートがout)、71分には将来性高いFWエルマンダーをヨンソンに代えて投入します。またクロアチアも70分にクラスニッチに代えてスピードのあるボシュニャクを投入。最後の10分はスウェーデンが常に押し込む状況でしたが、クロアチア守備陣がしっかりと守りきり、クロアチアは1-0で勝利。チェコがホームでオランダに負けたことから、クロアチアはワイルドカード(グループリーグ2位の成績上位2位以内)も確定し、3大会連続のワールドカップ出場を決めました。ピッチにコーチとベンチの選手もなだれ込み、スレブリッチ協会事務局長のアイデアで花火が打ち上げられる中、選手達は観客に挨拶しながらピッチを一周しました。空も祝うかのように(?)、シャンパン・ファイトのような小雨がその直後に降ってきたのが印象的でありました。

スタッツではクロアチアがシュート12本のうち枠内が6、スウェーデンがシュート2本で枠内が1と圧倒。コーナーキックはそれぞれ4本で、ボール支配率がクロアチアが52%、スウェーデンが48%でした。

試合後、スウェーデンのラーゲルバック監督は
「このような試合後に何を言えばいいんだい? イェーテボリでの試合のように厳しい戦いだったが、結果は別のスコアになる可能性もあった。我々は先の試合を見据えているし、(予選突破に)良い状況下にあるとはいえ、アイスランド戦では最大限の力を出すつもりだ。クロアチアは力強いチームだし、よくオーガナイズされている。またディフェンスにタレントがとりわけ揃っているね。前半の我々は満足できるものではなかったが、後半は少し持ち直した。しかしそれでも充分ではなかった。」とコメント。
cico また拍手で記者会見場で迎えられたクロアチアのクラニチャール監督(写真)は
「高いレベルでのクオリティある良い試合だった。勝利できたことは嬉しいが、賞賛に値するのは選手達だ。辛抱強さとクオリティを示し、スウェーデンのような強い相手を下してくれた。この勝点3がサッカー好きな国民の願いを実現してくれたよ。私もスタッフもサッカー協会も選手達を信じ、勝利とワールドカップ進出を願っていた。また我々を奮起させてくれた観客にも感謝しているし、ポジティブな雰囲気を作ってくれたメディアにも感謝している。我々の協力関係は模範的なものといえよう。
私はあのマルタとの引き分けが、チームを一丸にさせたものと思っている。選手達はあの試合を大きなミスと捉えていたので、私にとっては楽に選手を準備させることができた。スウェーデン戦に向けて最大限の準備と集中ができたのだ。選手達は所属クラブでもレギュラーでリズムを掴んでいるし、それがこのような厳しい相手との試合でも役に立ったと思う。」
とコメントを残しています。

クロアチアは12日にブタペストでハンガリーとの対戦が残っています。ニコ・コヴァチとニコ・クラニチャールが累積警告で欠場。またスウェーデン戦では膝に溜まった水を抜いてまで奮闘したプルショも欠場の見込み(本人は片足でもプレーするとのコメントを残しましたが)。クラニチャール監督は「負けることは好きじゃないが、今夜はハンガリー戦のことは聞かないで」とコメントを残しています。

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2005年10月 9日 (日)

スウェーデン戦の勝利でワールドカップ出場を確定!

wcup

ワールドカップ予選「クロアチアvs.スウェーデン」は56分にスルナのPKによる得点で1-0と勝利。チェコがオランダに負けたため、次のハンガリー戦で負けてもワイルドカード(グループ2位のチーム中で上位2ヶ国)でワールドカップ出場が確定しました。クロアチアは独立後、3回連続のワールドカップ出場となります。

また試合内容はいずれ詳しく書きますが、大一番ならではの雰囲気がマクシミール・スタジアムでは試合前からありました。サポーターもすっかり近くのカフェでビールをあおって出来上がっており、私も見知らぬ兄さんから缶ビールを貰いましたね。友人と一杯やったのち、19時30分にスタジアムへ。パスを持っているSport-netの同僚の到着が遅れたのと、入場のコントロールが厳しくて難儀しましたが、試合30分前にはカメラマンとしてピッチへと入ることが出来ました。

lason試合序盤はクロアチアのペース。膝の状態が思わしくないプルショが前線でポスト役を果たしながら、左右からの攻撃を見せます。しかしクラスニッチがまたして代表ではブレーキ。シュートチャンスを何度も潰しました。次第にショートパスを繋ぐスウェーデンに苦しめられ、前半は後味悪く終わります。しかし56分にエリア内でプルショと競り合ったメルベリがハンドを犯してPKの判定。これをスルナが決めて1-0。その後はスウェーデンに押し込められますが、堅い守備陣がよく守りきりました。イブラヒモヴィッチが欠場だったことは大きかったですね。

試合終了のホイッスルと共に、クロアチアのベンチからコーチと選手がピッチになだれ込み抱き合います。そして花火が打ち上げられ、選手はピッチを一周。チェコがオランダに0-2とリードされていたことを私は知らなかったので(その試合は15分遅れ)、派手な盛り上がり方だなあと感じましたが、ほぼワールドカップ出場が決まりかけていたんですね。プレス席で同僚達や知人のカメラマン達と握手し、記者会見場でクラニチャール監督が現れると拍手で迎えられました。いつもと違う枯らした声が印象的でした。もっぱらの酒好きだけに「明日の昼の記者会見はワインを準備しているから」とジョークを最後に残してました。

prso_i_niko 記者会見を終わってスタジアムを離れたのが23時頃。スタジアム周辺には適度に壊れたサポーター達もいましたが、既に各地のカフェで散り散りになってしまったようです。私も今回はジャンパーの下にユニフォームを隠して着てましたが、風邪をひいていることもあり、ジャンパーをしっかり被り、下手にサポーターに絡まれることなく帰宅につきました。

マルタ戦の引き分けはいただけなかったものの、あの試合が良い薬になったのでしょう。90分間、緊張が途絶えることないプレーが出来ました。既にチーム・コンセプトは出来ているので、あとはどれだけ選手間の連携を深めていくかでしょう。ワールドカップでもクロアチアは面白い存在になると期待しています。

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2005年10月 8日 (土)

クロアチアvs.スウェーデン事前情報

しばらくご無沙汰しました。ようやく昨日にスルーガイドの仕事が終わり、ここのブログも再開です。部屋には読んでないスポーツ新聞が溜まっておりますが、まずは注目のワールドカップ予選「クロアチアvs.スウェーデン」戦の事前情報を伝えましょう。

昨日、既にクロアチアのズトラコ・クラニチャール監督は先発を発表しています。
GKブティナ-DFトマス、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、トゥドール、コヴァチ兄、バビッチ-クラニチャール-FWプルショ、クラスニッチ。
しかしながら、プルショは爆弾を抱える膝の調子が思わしくなく、欠場もありえる模様です。また目の炎症で眼帯をしていたコヴァチ兄は出場可能なようです。
一方、スウェーデンはイブラヒモヴィッチが先のインテル戦でマテラッツィのタックルで足を負傷。またリュングベリもアキレス腱を痛めており、前日は二人ともランニングのみの練習。ラーゲルバック監督はスタメンを発表してないものの、この二人はベンチスタートになると報じられています。
予想スタメン(4-4-2)は、GKイサクション-DFオストルンド、メルベリ、ルチッチ、エドマン-MFアレクサンデルソン、リンデロート、スヴェンソン、ウィルヘルムソン-FWアールバック、ラーションとされています。
試合はザグレブのマクシミール・スタディオン。開始時刻は20時15分(日本時間9日3時15分)です。

u-217日、U-21欧州選手権予選「クロアチアvs.スウェーデン」がザグレブ近郊のベリカ・ゴリツァで行われました。ラドニク・スタディオンには2500人の観客が集まりました。
クロアチアU-21のスタメン(3-5-2)は、GKヴラニッチ-DFチョルルカ、ヴクマン、ヴルドリャク-MFペライッチ、ヴコイェヴィッチ、グルグロヴィッチ、チャレ-モドリッチ-FWダ・シルヴァ、ブシッチでした。
序盤はクロアチアが主導権を握ります。19分、グルグロヴィッチが中央から右サイドのブシッチにクロスを上げるとブシッチは逆サイドにヘディングで折り返し、そこにダ・シルヴァが飛び込んでシュートを放ちますが、ボールはGKに当たって更にクロスバーに跳ね返り、ゴールラインを割ることなくキャッチされます。それからスウェーデンがカウンターで活路を見出して24分にはアンデルションがシュート、また前半が終わるにつれてスウェーデンの足元にボールが集まり、37分にはゼンギンのミドルシュートが右ポストを叩きます。その2分後にもアンデルションがミドルシュートを放ちますが、GKヴラニッチが好セーブを見せました。クロアチアも43分、チョルルカのスルーパスにモドリッチが右サイドからグラウンダーのシュートを対角線に放つもののの、ボールはポストを逸れていきます。前半は0-0で終わります。
後半47分、クロアチアが均衡を破ります。左サイドからモドリッチが右足のアウトステップキックでボールに逆回転を掛けたクロスを上げると、GKカールクヴィストはキャッチミス。それをダ・シルヴァが押し込んで先制します。その後も積極的なディフェンスからスウェーデンの攻撃の芽を摘み、1点を守りきって1-0で勝利しました。
ハンガリーがブルガリアに勝利したことで、クロアチアは最終戦を残して一位を確定。9試合で8勝1敗、勝点24と好成績を収めてプレーオフへと駒を進めています。

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2005年10月 1日 (土)

オシムのインタビュー翻訳 & もうしばらくニュースはお休みです

10日間に渡るスルーガイドの仕事を終え、その翌々日からヘルツェゴビナのシロキ・ブリイェグでUEFAカップの取材。今朝に夜行バスでザグレブに戻ってきましたが、急遽、今夜から新たなスルーガイドの仕事が入ってしまいました。ここ半月間のニュースをまとめたかったものの、とても出来そうにありません。ワールドカップ予選「クロアチアvs.スウェーデン」戦は取材予定ですので、再開後の最初のニュースはこの試合になるでしょう。

osim_2 お詫び代わりに、9月28日のSportske Novosti紙にまたイヴィツァ・オシム(写真は前の記事より)のインタビューが掲載されていたので翻訳紹介します。オーストリア代表新監督の候補に挙がったことから同紙の記者が電話インタビューしたものですが、日本ではオシム来季続投の報道がされたようですね。それと繋がる内容かもしれません。

-オーストリア代表新監督の噂が挙がっているが?
「誰かがどこかで私の名前を挙げたのかもしれないが、それが真面目な話であるとは信じていない。誰かが私を想いだそうにも、もう十分過ぎるほど長く日本に滞在してるからね。」

-オーストリア代表監督のオファーの可能性については何を思う?
「今回は何も思わないよ。正式なオファーが私に届いたところでようやく何かを考えられるかもしれないけど。」

-日本は貴方にとってもう充分ではないと?
「"日本はもう充分だ"と口にすることは、私にとってはとりわけ不誠実なことだ。もし私がそれを口にしたならば、"礼儀正しさ"以上のものを持つ人々を侮辱することになるからね。日本人は素晴らしい民族で、果てしなき誠実さを持っている。信じられないほどに言葉を大事にし、私が一文字を発しなくても、ましてや侮辱とも取れるような言葉を発したとしても呑み込むことが出来る。
しかし、私にヨーロッパという存在が欠けていないと言ったら嘘になる。私には友人が欠けているし、喜んで観戦するような試合も欠けている。」

-いつかヨーロッパのあるクラブの指揮を引き受ける可能性については?
「それについて語るのは難しいね。私はある時点で監督人生に終止符を打ち、残りの人生はサッカーを観戦しながら楽しむものだと思っていた。しかしそれは不可能だ。一度でもサッカーに感染してしまった者は、永遠に(サッカーと共に生きることを)覚悟しなくてはならない。例えばチーロ(ミロスラフ・ブラジェヴィッチ)。彼は決してサッカーと別れることはできないだろう。ボビー・ロブソンをはじめ、どの監督にとってもそうだ。誰が(サッカーなしで)どれだけ耐えられるかだろうね。
拒否するのが難しいほどのオファーはもちろん存在するだろうが、そのようなオファーがイヴィツァ・オシムのためにも存在するというのかね?」

-オシムのため? もちろんオシムにもそのような(ヨーロッパからの)オファーがあるのは確実だろうが。
「私にはそれが確実とは言えない。ヨーロッパはとりわけ流行的な手法に傾きがちで、その流行の必要性を監督にも求めようとする。ある監督がモードに遅れたとしたら、若い監督達が順を追って現れる。若い監督達はより真面目で、より寡黙である興味深い人間ではあるのだが、次第にアグレッシブな輩へと変貌してしまう。私はいつも同じだけどね。」

-ジェフユナイテッドは現在では千葉市にあるわけだが。
「千葉市は我々を買い、今週から新たなスタジアムへと移る。今まで我々は日本で最も悪い競技場でプレーしていたのが、次の試合から最も良い競技場でプレーするわけだ。市原で1万人の観客を集めて向上していくチームを千葉市が見て、市は2万人のキャパシティのスタジアムを建設し、我々のチームを買い取った。スタジアムは別次元から届いたかのように素晴らしく超近代的だ。」

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