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2005年10月22日 (土)

W杯に挑むオーストラリアのクロアチア人

viduka クロアチアはプレーオフなしでワールドカップ出場を決めましたが、クロアチア人が所属する代表チームの一つとして、ウルグアイとプレーオフを戦うオーストラリアが挙げられます。オーストラリア現代表のうちクロアチア人の数は実に8人です。

ジェリコ・カラッツ(ACミラン)
アンテ・チョヴィッチ(ハマービー)
ヤソン・チュリーナ(PSV)
リュボ・ミリチェヴィッチ(テューン)
トニー・ポボヴィッチ(クリスタル・パレス)
ヨシップ・スココ(ヴィガン)
マーク・ヴィドゥカ(ミドルブズラ)
マルク・ブレッシャーノ(パルマ)…彼の場合は母がクロアチア人

今季にペルージャからミランへと移籍したGKカラッツは"ワールドカップでクロアチアと対戦することになったら?"の質問に
「そうなったらいいけどね。しかし少し冷静に考えれば、クロアチアを避けることを最優先しなくてはならない。ヨーロッパでも強豪の一つだし、うちのチームの半分近い選手はクロアチアを応援しているわけだから。自分の祖国相手に対戦することは想像できないよ。我々の代表のクロアチア人の誰もがクロアチアを愛しているけど、最もクロアチアを愛しているのは主将のマーク・ビドゥカだね。」
と答えています。

逆にオーストラリア出身のクロアチア代表選手として、ヨシップ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン)、アンソニー・シェーリッチ(パナシナイコス)、ジョエイ・ディドゥリッツァ(オーストリア・ウィーン)がいます。彼ら3人の移民組もオーストラリア代表の打診があったわけですが、クロアチア代表を選びました。
シドニー・ユナイテッド(旧名クロアチア・ユナイテッド)のスポーツ・ディレクターであるシメ・クルシュロヴィッチはこう語ります。
「オーストラリア人にとってディドゥリッツァ、シェーリッチ、シムニッチを失ったことを我慢するのは辛いことだ。オーストラリアは国内の才能ある子供たちを囲い込む行動に動き出している。既にU-17代表にベン・ヴィダイッチというクロアチア人の少年がいて、彼はヴィドゥカの後継者となるべき存在だ。」

200万人とも550万人ともいわれるクロアチア移民ですが、オーストラリアには25万人が移民として住んでいるとされています。クロアチア・サッカー協会は移民として世界に散らばるクロアチア人の中でも優秀な選手を探そうと努力しており、その一人がインテルも触手を伸ばしているアルゼンチンのクロアチア三世のFW/MFダニエル・ルーベン・ビロス(ボカ・ジュニオルス)なわけですが、自国でタレントを育てるためのインフラを整備しようと努力が見られないのが問題といえましょう。

ユーロ2004の参加国の中でも、代表チームの中に国外生まれの選手がもっとも多いのがクロアチアでありました。もしオーストラリアがワールドカップに出場したら、「クロアチア生まれのクロアチア人」と「オーストラリア生まれのクロアチア人」の人数はそう変わりません。いっそのことオーストラリアでクロアチア代表を形成した方が、より愛国心もピッチでの共通理解も高まるかもしれませんね(笑)

[写真はボバン(右)とビドゥカ(左)]

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コメント

最新のワールドサッカーダイジェストエクストラにセルビア・モンテネグロ代表のミロセヴィッチのインタビューがありました。彼はボスニア生まれのセルビア人なのだそうです。ボスニアは民族、代表など本当に混沌してしまってますね。「10年前、僕らはお互いに憎みあって、そしてみんなが戦争に負けた」という言葉が印象的でした。
 クロアチア人も世界に散らばっているのは知ってましたが、オーストラリアにそんなにたくさんいるとは思いませんでした。

投稿: サンティ | 2005年10月25日 (火) 13時41分

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