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2005年11月 7日 (月)

オシム、ナビスコ・カップ制覇直後のインタビュー

osim 11月5日のナビスコ・カップ決勝でガンバをPK戦で下し、日本での初タイトルを得た制したジェフ千葉のイヴィツァ・オシム監督(写真)ですが、クロアチアのスポーツ紙Sportske Novostiは試合が終わった直後でまだチームが優勝を祝っているところのオシム監督に電話インタビューを入れてます。その記事が11月6日の同紙に掲載されたので翻訳紹介します。

「PK戦になる前に我々が試合を決着することもできた。激しい戦いの中で我々は相手を走力で上回り、速いテンポで相手を潰し、手の中で操っていた。しかし最後は全てが(PKという)博打まで持ち込まれてしまった。」

-ナビスコ・カップはリーグカップだが、この優勝は日本でどれだけ価値があるものなのか?
「100万ドルの価値があるよ。つまり、勝利者にはそれだけのお金が入るということだ。」

-どれだけ関心が持たれているものなのか?
「決勝は中立地の東京で行われた。我々ジェフには8000人のサポーターが、ガンバ大阪には15000人のサポーターがやってきた。5万人収容のスタジアムは最上階まで満員となった。つまり27000人の中立なサポーターがやってきたというわけだ。リーグカップは日本で価値があるものだが、この決勝の関心ぶりが非日常的なものというわけではない。なぜなら日本人はサッカーを愛しているからね。お互いが攻め、戦術的にも退廃してないサッカーがとりわけ日本ではまだ行われるよ。」

-日本人はどのように祝っている?
「他の国と全てがまったく同じというわけではないね。喜びはあるが、それも非常に礼儀にかなっている。サポーターは試合後に我々のところへとやってきて、選手達と共にトロフィーの喜びを分かち合った。選手達の大きな満足ぶりを観察するのも興味深いよ。彼らはトロフィーを手にし、頂点に到達するためこれまでやってきた全てのことに価値があったことを証明しているね。」

-一つの頂点に立ったが、リーグ戦でも悪くない位置にいる。首位ガンバとは5節残して勝点5の差があるわけだが。
「その差は大きいよ。我々にも(優勝の)チャンスがあったが、それを手放してしまった。ガンバは間違いなく勝ち続けることだろう。そう、クロアチアに関しては何も聞かないのかね?」

-もちろん聞くつもりだが。
「まずはワールドカップの本大会を決めた全ての代表に対しては、床まで帽子を外して敬礼しなくてはならない。ビッグな本大会までやって来れた国だけが生き延び、他の敗退国は役に立たないスクラップにすぎない。まさに人生をかけた戦いだよ。クロアチアはワールドカップ出場を決め、クラニチャール監督は本大会までは少なくとも平穏があることだろう。そして欧州選手権の予選へと続く。ワールドカップでどのようになろうか関係なく、少なくとも2年間は本大会に出場したという事実と結果がサッカーをその国に引き止めることとなる。だから出場する国々には尊敬する必要があるのだよ。」

オシムは予選のクロアチアの全ての試合を見て、こう結論づけている。
「クロアチアは素晴らしいディフェンス力を持っている。ロベルト・コヴァチ、トゥドール、シムニッチ、トマスの布陣はどれだけ強い相手を迎えても耐えることは出来るたろう。」

オシムはクロアチア・サッカーに関しては全てをフォローしている。
「(昨季にカップを制し、今季もリーグ3位でありながらリエカの監督を辞任した)エルビス・スコーリア(34歳)を気の毒に思う。1年半の間、人々は彼を賞賛してきたにもかかわらず、監督の地位を代えさせられてしまった。教訓は明らかだ。人々が賞賛している時がもっとも危険である。もし賞賛されたら、直ぐに(チームから)逃げるべきだね。」

-この冬にヨーロッパに戻るつもりか? オーストリア・ウィーンが真剣に貴方を呼んでいる。
「ああ、その話に関してオシムは単なるかこつけに過ぎないよ。別の誰かが来ることだろう。」

-しかし貴方をウィーンに迎えるよう説得するために、フランツ・ブラニツキー元オーストリア首相まで登場すると聞いているが。
「フランツ・ブラニツキーは素晴らしい人物だし、彼が首相だった時も私とは素晴らしい関係を持っていた。しかし、それから更に一歩足を進めるつもりはないね。」

話が前後しますが、4日の新聞ではオーストリア・ウィーンがオシム招聘に関心を示していると報じています。現在はリーグ2位であるものの、リーグ一の戦力を持つオーストリア・ウィーンは現在の監督に不満を持っており、候補に挙がっているのがオシムと現ギリシャ代表監督のオットー・レーハーゲルの二人です。
オーストリアの新聞は「オシムがやってくる」「既にオーストリア・ウィーンの代表団が日本の彼のもとに訪れた」「この冬に監督職を引き受けることに合意している」「マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督のようなマネージャー職になる」「彼の息子がウィーンに住んでいることから、ウィーンに来る目的がある」「オシムは近い友人に、ウィーンに来ると断言している」などと書きたてているそうです。

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コメント

いつも貴重な情報をありがとうございます。日本のジェフサポの一人です。ナビスコ優勝、目の前で確かに確認しました。
オシム監督へ電話取材があり、早速クロアチアでも記事になっているとは!ジェフを指揮しながら、クロアチアを始めサッカー情報をチェックする時間がどこにあるのだろう…といつも思います。オーストリアでもやはりいろいろな動きがあるのですね…。
まとまりませんが、とりいそぎ御礼のコメントを(TBさせていただくかもしれません)。

投稿: しょう | 2005年11月 7日 (月) 13時45分

長束さんお久しぶりです。
オシムのインタビュー記事早速の翻訳ありがとうございます。1億円の賞金はやはり大きいですよね・名より実のあるナビスコカップです。
私も国立の自由席で応援させてもらいました。試合後のインタビューで3年は長すぎたなどとオシムが言っていたこともあってチラとオーストリア情報との関連を思い浮かべないでもなかったんですが優勝の喜びに脳内から削除してました。
昨晩はテレビ朝日のやべっちFCなどにもオシム間瀬さんとともにご出演で大変チャーミングな姿が見られました。

オーストリアウィーンは昨日久々に勝利したので監督人事はまだ先送り事項になったかもです。そもそも代表監督選びの候補者も真っ先にオシムの名前が出てきていたし元大統領まで乗り出すという話はちょっと知りませんでしたがオーストリアでは最終切り札?というかんじでオシムコールがあるような気がします。レハーゲルはそういえば名古屋の次期監督の候補者にも上がってました。あの話もにぎやかしみたいなもんかなあと。

投稿: bella | 2005年11月 7日 (月) 15時34分

>しょうさん、Bellaさん、TBして頂いた皆様
記事に反応して頂いてありがとうございます。
私も通訳の間瀬さんとは友人だけに、今回のジェフの優勝は嬉しいです。こちらのインタビューではいつも欧州に戻る話ばかり聞かれていますが、ジェフは彼のフィールドとしてやりやすいんでしょうね。言葉の節々に日本への愛が増しているような気がします。

インタビューの中では「彼らはトロフィーを手にし、頂点に到達するためこれまでやってきた全てのことに価値があったことを証明しているね」と訳したのですが、ここでの「トロフィー」は先に出てきた「トロフィー」とは単語が違って、"バケツ"という言葉を使っていたんですね。よく分からなくて同様にトロフィーと訳したのですが、どうもこの"バケツ"はサポーターが手作りで渡したトロフィーのようですね。バケツみたいな形だったのでしょうか?

投稿: 長束恭行 | 2005年11月 8日 (火) 22時48分

あ、たしかにサポーターが手作りカップを渡していました。バケツかぁ、そういわれればちょっと広口ですが
http://www.jsgoal.jp/photo/00010900/00010975.html


投稿: bella | 2005年11月 8日 (火) 23時34分

巻選手のblog記事画像では手作りカップ確かに相当大きい。
http://ameblo.jp/seiichiro-maki18/entry-10005839586.html

投稿: bella | 2005年11月 8日 (火) 23時49分

>Bellaさん
写真有難うございます。確かに大きいですね。バケツ.......ここは意訳が必要ですね^^;

投稿: 長束恭行 | 2005年11月 9日 (水) 19時17分

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