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2006年1月28日 (土)

ユーロ2008予選の組合せ決定

header 27日、スイスのモンテルーにてユーロ2008(オーストリア、スイス共催)の予選グループ分けの抽選会が行われました。
クロアチアはグループE。イングランド、ロシア、イスラエル、エストニア、マケドニア、アンドラと同グループです。

ズラトコ・クラニチャール監督は
「イングランドと対戦することは知っていた。そう予想していたからね。これは本当に厳しい予選グループだ。しかし、突破したワールドカップ予選のグループも厳しく、そこで私達は1位になったんだから。イングランド、ロシア、クロアチアが2つの席を掛けてた戦うことだろう。イスラエルも良いチームだ。けれども、私は選手を信じているし、ユーロに出場するものは間違いないと思っている。」
とコメントしています。クラニチャールはオランダ、ポルトガル、スウェーデン、セルビア・モンテネグロ、アイルランドなどが同グループになることを敬遠していたので、彼的には上手く外れたことになります。

またゾリスラフ・スレブリッチ協会事務局長は
「実力が並んだグループだ。嫌な相手がいて、楽じゃないことはいつものこと。3つから4つの代表のクオリティ実力が横並びな中で、2つが先に行くことになる。イングランドだけでなく、ロシアやイスラエルも極限の注意を払わなくてはならないね。またマケドニアも忘れてはならない。彼らと1-1で引き分けたことで、ユーロ2000で脱落することになったんだから。6番目、7番目のポッドからのチームを注意する必要はある。マルタ戦を繰り返してはいけないんだから。それでも楽観的に予選へと入っていくよ。状況はワールドカップ予選と似ている。スウェーデン、ブルガリア、クロアチアという強豪3ヶ国がグループに揃ったようにね。どの対戦も興味深いが、最後にイングランドとクロアチア国内で対戦したいね。」
とコメントしています。
予選は今年9月にスタートし、来年11月に終了。今回はプレーオフはなく、上位2ヶ国がストレートで本大会に出場します。

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2006年1月26日 (木)

クロアチア代表、香港へ出発

carlsbergcup2006カールスバーグ・カップにおけるクロアチア代表ですが、何度も訂正があった上で以下の18人に最終決定しました。25日に選手は集合し、26日午前に練習。午後にはザグレブを出発して香港に同日到着予定です。初戦は29日に韓国と戦います。
クラニチャール監督は
「香港遠征の選手リストが最終決定した。大会は好ましくない時期に行われるが、代表候補となる選手をテストし、彼らもポテンシャルを見せる場があるのは良いことだ。デンマークや韓国も私達と同様にほとんどの中心選手がキャンセルしたようだしね。どのポジションにもクオリティある選手が揃い、良い代表チームを構成できるようなリストだと満足を持っていうことができるよ。」
とコメントしてます。ちなみに今回のメンバーが決まるまで、実に26人の選手が香港遠征を辞退するという事態が起きています。またキャプテンマークはニコ・クラニチャールがつける可能性が出ているそうです。

GK:
ジョエイ・ディドゥリツァ (オーストリア・ウィーン[AUT])
イヴァン・トゥリーナ (ディナモ・ザグレブ[CRO])

DF:
マリオ・トキッチ (オーストリア・ウィーン[AUT])
マト・ネレトリャク (水原三星[KOR])
ネベン・ヴクマン (ヴァルテクス・ヴァラジディン[CRO])
ヴェドラン・イェシェ (インテル・ザプレシッチ[CRO])
ダリオ・クネジェヴィッチ (リエカ[CRO])

MF:
ダヴォール・ヴグリネツ (リエカ[CRO])
イェルコ・レコ (ディナモ・キエフ[UKR])
ニコ・クラニチャール (ハイドゥク・スプリト[CRO])
ヨシップ・バラティナッツ (オシエク[CRO])
ムラデン・バルトゥロヴィッチ (ハイドゥク・スプリト[CRO])
スレブレンコ・ポサヴェツ (スラヴェン・ベルーポ[CRO])
ニコラ・シャファリッチ (ヴァルテクス・ヴァラジディン[CRO])

FW
イヴァン・ボシュニャク (ディナモ・ザグレブ[CRO])
ムラデン・ペトリッチ (バーゼル[SWI])
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ[CRO])
レオン・ベンコ (ヴァルテクス・ヴァラジディン[CRO])

昨シーズンに浦和レッドダイアモンズでプレーした元クロアチア代表FWトミスラフ・マリッチ(32)が、ドイツの3部リーグのTSCホッフェンハイムと契約を結んだことが16日にクラブ側から発表されました。マリッチは天皇杯のタイトルを置き土産に契約満了でレッズを去り、新たなクラブを探していました。契約期間は2009年7月30日まで。TSCホッフェンハイムは3部南リーグ(レギオナール・リーガ)で現在3位。2位までに入れば来季は2部リーグへ昇格します。またホッフェンハイムはマリッチの生まれ故郷ハイルブロンに近い街。クラブは4000万ユーロを投資しての3万人収容の新スタジアム建設を計画するなど拡大路線に入っており、かつてブンデスリーガで活躍したマリッチがチーム昇格の牽引役を任されることになります。

クロアチア・サッカー協会がまだキャンプ候補であるバート・ブリュッケナウと契約が結ばれてないことが明らかになってます。バート・ブリュッケナウはルードヴィヒ国王が夏の離宮を構えたドイツ南部バイエルン州の保養地で、抽選会直後にクロアチアのキャンプ地として内定し、サッカー協会は既に契約を結んだと発表していました。しかし最新情報では、キャンプ地へのチケット配分のため契約が宙に浮いているとのこと。キャンプ地とスポンサーはクロアチア代表の宿泊経費を捻出するため、クロアチアに割り当てられた約7%の試合のチケットを要求(約8000枚)。その多さのため妥協点が見つからない状況です。

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2006年1月18日 (水)

カールスバーグ・カップ/移籍情報

sasa カールスバーグ・カップのクロアチア代表選手ですが、まだ変更が出ています。
アスコリに所属するFWサーシャ・ビイェラノヴィッチ(写真)はクラブ会長と話し合ったのち、香港行きを断念しました。15日の対エンポリ戦では得意のヘッドで勝ち越しとなる今季3得点目を決めたビイェラノヴィッチは
「残念だけど、香港行きは無くなった。行きたかった。誰が代表の召集を断るっていうのだい。しかしクラブ会長は話し合いの中で、この先の試合で私はチームに必要不可欠な存在だと説明してくれた。監督のもと私はよくやっているし、チームにも完全にフィットした。ディフェンシブなためにFWがアピールすることは難しいけれども、チーム全体のプレーは上手く言っている。私は満足しているよ。チームが香港に私を送らないことは少し辛いものの、私はプロフェッショナルだし、チームの決定を尊重しなくてはならない。香港に行く唯一の手立てとしてはチームから逃げるしかないよね(笑) また代表召集のチャンスがあると信じている」
とコメントしています。
更にシャフタール・ドネツクが放出にかねがね難色を示していMFダリヨ・スルナがリストから消え、MFムラデン・バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)が選出。ラピッド・ウィーンに移籍したばかりのマリオ・バジーナが行けなくなった代わりにMFスレブレンコ・ポサヴェツ(スラヴェン・ベルーポ)が召集。また代表デビューのはずだったDFイヴィツァ・クリジャナッツ(ゼニト)もクラブが放出を許さないため、DFヴェドラン・イェシェ(インテル・ザプレシッチ)が行くことになりそうです。

前後しましたが、オーストリア・リーグで活躍するFW/MFマリオ・バジーナが、グラーツAKから名門のラピッド・ウィーンへと移籍することが発表されました。契約は2008年夏までで、移籍金は150万ユーロとされています。グラーツは財政難とされており、現在10得点でリーグ得点王のバジーナを手放さざるえなくなりました。オーストリア・ウィーン、ザルツブルグ、ケルン、カイザースラウテルンなどが関心を示す中で、イバンシュイッツ(→ザルツブルグ)とホフマン(→1860ミュンヘン)と二人の主力を放出したラピッド・ウィーンがその穴を埋めるべく積極的に動きました。ラピッドは現在、オーストリア・ウィーンとザルツブルグに次いで3位であります。バジーナは
「私の一つ一つの行動がとりわけ注目を浴びると知っているとはいえ、プレッシャーに恐れることはない。金銭的条件のほかに、新たな挑戦が今回の移籍を決定づけた。グラーツはこの先も良いチームだろうが、ラピッドの野心はもっと大きい。今季にチャンピオンになるかは疑わしいとはいえね。もしかししたらチャンピオンズリーグ予選の出場権を得る2位争いに加わるだろう。」
とコメントしています。

ディナモ・ザグレブ所属のFWゴラン・リュボイェヴィッチがオランダ・リーグのヘーレンフェーンへの移籍が近いとされています。一時は古巣オシエクにレンタル移籍と報じられましたが、彼は国外移籍を希望しており、かつてのオシエクとディナモのチームメイトである左MFダニエル・プラニッチがいるヘーレンフェーンが急浮上しています。この冬にヘーレンフェーンのFWヤン・クラアス・フンテラールが900万ユーロでアヤックスに移籍、続いてギリシャのFWゲオルギス・サマラスもマンチェスター・シティに700万ユーロに移籍が濃厚とされており、それに代わるFWが必要とされています。

リヨンなど移籍先の名前が挙がっていたニコ・クラニチャールですが、今季末までハイドゥク・スプリト残留の可能性が高いことを本人が口にしています。
「夏まで、つまりワールドカップまでハイドゥクに残るつもりだ。香港遠征が近づいており、(移籍期限までの)日数もわずが。今は80%の確率でポリュウド(ハイドゥクの本拠地)に残ることだろう」とコメントしています。

ハイドゥク・スプリトに移籍した元セレッソ大阪のDFイヴァン・ラデリッチですが、まだ前所属のインテル・ザプレシッチとの契約が6ヶ月残っていることが明らかになり、わずかばかりでも移籍金を払わない限りはインテルがラデリッチの出場停止を訴えると報じられています。ハイドゥク側はラデリッチが契約が残っていることを言わなかったらしく、既に練習試合に2試合出場しています。

また昨季はヴェルディ川崎でプレーしていたMF平野孝のオシエク移籍が秒読みとなっています。
スポーツ報知での記事はこちらにて。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/soccer/jan/o20060116_70.htm
オシエクは現在、アドリア海の街ザダールでキャンプを張っておりますが、チームがオシエクに戻り次第、平野が合流することとなっているとのこと。彼はまず先にグランパス時代の恩師であるヴェンゲルが指揮するアーセナルのテストを受けたらしく、結局は不合格だったようです。オシエクはあくまで次なるステップの踏み台と考えているそうですが、オシエクが心配していた平野側の金銭条件も随分と手頃だったようです。まだ実際のプレーを見てないとはいえ、日本の代表歴がある選手を迎え入れることでオシエクは多少舞い上がっており、
「このようなクオリティある完成された選手からオファーがあることは素晴らしい。彼の到着でチームにどような事態が起こるかしっかり分析しなくてはならないが、間違いなく彼は我々を満足させてくれるだろう。」
とペトロヴィッチ・ディレクターは語っています。

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2006年1月14日 (土)

ジヴコヴィッチ、1FCケルンへレンタル移籍

zivkovic シュトゥットガルトに所属していた元クロアチア代表DFボリス・ジヴコヴィッチ(31・写真)が1FCケルンにレンタル移籍することになりました。
ジヴコヴィッチはトラパットーニ監督の構想から外れており、プレーの機会を得られませんでした。同じく構想外のスイス代表FWマルコ・ストレラー(24)と共に合宿先のドバイを離れ、一緒に1FCケルンのメディカルチェックを受けています。

ハイドゥク・スプリトは11日、DFイヴァン・レジッチ(26)を6ヶ月契約で獲得しました。
彼はストッパー、センターバックだけでなく、左右のサイドバック、アウトサイドMFをこなし、2003年にはFWのポジションすらこなしたユーティリティ選手。ヴァルテクスで活躍したのち、2004/05シーズンにオリンピアコスに2年契約で移籍したものの半年で戦力外となっていました。
またハイドゥクはカールスバーグ・カップでクロアチア代表初選出となったオシエクMFヨシップ・バラティナッツ(26)の獲得を狙っています。オシエクは契約延長を断念しており、本人はハイドゥクか国外移籍のどちらか選択することになるそうです。

元ディナモ監督であるイリヤ・ロンチェレヴィッチが、三度目となるリビア代表監督に就任することになりました。ガダフィJr.が会長を務めるリビア・サッカー協会から2004年以来、二度の解雇を受けながら、代表を指揮する人物としては彼以上の人物がいないということで三度目の依頼をすることになったそうです。

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カールスバーグ・カップの代表メンバー発表

carlsbergcup2006 1月12日、クロアチア代表監督のズラトコ・クラニチャールは香港で開催されるカールスバーグ・カップ(1/29~2/1)に出場するクロアチア代表メンバー19人を発表しました。
FIFAの国際マッチデイとは関係ない時期の大会のため、国外でプレーする選手は所属クラブがリーグ期間中のために参加を許さず、また国内でプレーする選手もキャンプに支障をきたすため、ディナモをはじめ所属クラブが出し渋っていました。クラニチャール監督はリーグ中断中のクロアチア、ウクライナ、オーストリアのそれぞれのリーグを中心にメンバーを構成。初召集はヴクマン、クリジャナッツ、バラティナッツ、ベンコの4人となります。。
25日に選手はザグレブのホテル・シェラトンに集合し、翌日には香港へ出発。29日に韓国と対戦したのち、2月1日に決勝もしくは3位決定戦を行います(相手は香港かデンマーク)。
ドバイで合宿をしているシャフタール・ドネツク所属の右MFダリヨ・スルナに関しては、現在サッカー協会が初戦の韓国戦だけでも出場できるよう交渉中。またアスコリ所属のFWサーシャ・ビエラノヴィッチも交渉中で、大会に来られる可能性は五分五分。更にサッカー協会は補欠選手4人を国内リーグから発表しています。

GK:
スティペ・プレティコサ (ハイドゥク・スプリト[CRO])
ジョエイ・ディドゥリツァ (オーストリア・ウィーン[AUT])

DF:
マリオ・トキッチ (オーストリア・ウィーン[AUT])
ゴラン・サブリッチ (ディナモ・キエフ[UKR])
マト・ネレトリャク (水原三星[KOR])
ネベン・ヴクマン (ヴァルテクス・ヴァラジディン[CRO])
イヴィツァ・クリジャナッツ (ゼニト[RUS])

MF:
ダヴォール・ヴグリネツ (リエカ[CRO])
ダリヨ・スルナ (シャフタール・ドネツク[UKR])
イェルコ・レコ (ディナモ・キエフ[UKR])
ニコ・クラニチャール (ハイドゥク・スプリト[CRO])
ゾラン・マミッチ (ディナモ・ザグレブ[CRO])
イヴァン・ボシュニャク (ディナモ・ザグレブ[CRO])
ヨシップ・バラティナッツ (オシエク[CRO])

FW
ムラデン・ペトリッチ (バーゼル[SWI])
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ[CRO])
マリオ・バジーナ (グラーツァAK[AUT])
サーシャ・ビエラノヴィッチ (アスコリ[ITA])
レオン・ベンコ (ヴァルテクス・ヴァラジディン[CRO])

補欠選手:
DF:
ヴェドラン・イェシェ (インテル・ザプレシッチ[CRO])
ダリオ・クネジェヴィッチ (リエカ[CRO])
MF:
スレブレンコ・ポサヴェツ (スラベン・ベルーポ[CRO])
ムラデン・バルトゥロヴィッチ (ハイドゥク・スプリト[CRO])

昨年12月3日に実施予定だったものの、大雨で試合が延期となっていたクロアチアの二強対決、ハイドゥク・スプリトvs.ディナモ・ザグレブ戦の開催が2月12日に決定しました。スプリトのポリュウド・スタジアムで20時15分に試合開始、国営放送で生中継されます。
クロアチア代表の司令塔ニコ・クラニチャールにとっては、今回が移籍後初めて古巣ディナモをスプリトに迎えての対決となります。

1月5日から始まったクロアチア向けのW杯チケット申し込みは11日に締め切られました。
今回はネットのみの受付。中間発表では協会の予想より40%ほど少ない32,150枚の申し込みしかありませんでしたが、最終的には93,612枚の申し込み。月曜日に公証人の2人が立会いのもと、抽選が行われます。
クロアチア・サッカー協会には3試合で12,388枚のチケットが割り当てられるものの、スポンサー、協会関係者、クラブ関係者、特定のサポーターグループに配られることから、抽選に回されるチケットはごくわずか。日本戦は1000枚ほどしか一般販売されません。

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2006年1月11日 (水)

カールスバーグ・カップのメンバー選出は難航

carlsbergcup2006 クロアチア代表は今年最初の親善試合として、1月29日から2月1日まで香港で開催されるカールスバーグ・カップに出場する予定ですが、遠征メンバーの召集にいまだ四苦八苦しています。
1月3日にクロアチア・サッカー協会は25人の代表メンバーを発表。しかし国外でプレーする選手はリーグ期間中のため、クラブが協会に選手を放出しない旨の書信を送り返してきています。8日までに既に14人が香港行きをキャンセル。断ったのは以下のメンバーです。
Butina, R.Kovac, N.Kovac, Tudor, Simunic, Seric, Babic, I.Leko, Vranjes, Prso, Klasnic, Balaban, Pranjic, Tomas

また以下のメンバーは返答がないものの、ウクライナ・リーグとオーストリア・リーグがウィンターブレーク中なので、クラニチャール監督は召集できると見込んでいます。
Srna, J.Leko, Tokic, Didulica

3日には10人の補欠選手も発表していたが、それも含めてクラブが遠征に許可を出した12人のメンバーはこちら。
Pletikosa, Bosnjak, Kranjcar, Mamic, Petric, Eduardo Da Silva(以上、25人のメンバー)
Neretljak, Vukman, Balatinac, Benko, Bazina, Vugrinec(以上、補欠メンバーから)

また補欠選手の中から以下の選手の返答がまだであります。
Krizanac, Bjelanovic, Sabljic

これでも遠征メンバー20人が集まるのは怪しいため、クラニチャール監督は仁川ユナイテッドのMFヤスミン・アギッチ、ハイドゥクのMFムラデン・バルトゥロヴィッチを希望しています。

ズラトコ・クラニチャール監督は
「チーム構成に問題があるとはいえ、これが単なる観光旅行になって欲しくはないよ。私はもう香港には行ったことがあるしね。結果うんぬんのプレッシャーが私達にないのは間違いないが、向こうで恥は晒したくない。
私は新たな選手達にも充分なモチベーションがあると信じている。5月になってからワールドカップの代表候補30人をようやく発表するんだから。そのリストに載る機会として、選手が香港でアピールしないわけないだろ? 香港に行くメンバーは代表の評判を守ることを意識して欲しい。また選手自身も自分の評判を上げることを考えて欲しいよ。」
とコメントしています。
クラニチャールはディナモのDFディノ・ドルピッチの召集を口にしましたが、話し合いの末に渋々3選手を送り込むディナモ側はこの追加召集に大反発。ディナモのクゼ監督(元ガンバ監督)は名指しでクラニチャール監督の身勝手ぶりを批判していますが、ディドゥリッツァが来れない場合にGKイヴァン・トゥリーナの追加召集を希望しており、またして波紋を呼ぶことになりそうです。

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2006年1月 7日 (土)

ディナモ、チアゴから撤退

thiago-velika ディナモ・ザグレブは6日に記者会見を行い、2ヶ月に渡って移籍交渉をしていたパラナ・クルベ所属のMFチアゴ・ネヴェス(20・写真)の獲得を断念しました。チアゴはベガルタ仙台への移籍が決定的と報じられています。
ディナモ・ザグレブはパラナ・クルベとチアゴの仲介人と直接交渉を進めていたものの、移籍から一儲けしたい会長が口を出し、その仲介人が次々と現れて移籍が複雑化したことにウンザリしたようです。
記者会見でディナモのズドラヴコ・マミッチ副会長は怒りを込め
「トビなんかに手数料を払うつもりはない。クラブ間もしくはクラブと選手との関係で話をするような場合だけ、我々は選手獲得に関心を持っている。もう我々は彼に関心を持っていない。ブラジル人から手を引くことにした。」
と語りました。このチアゴ移籍の背景には二つの勢力があり、一つがベガルタにボルジェスに続いてチアゴを売りたいミランダ会長、一方でディナモにチアゴを売りたい5人の副会長がいたそうです。ベガルタのオファーはディナモが提示した100万ユーロより額が少なかったのですが、年俸に関してはディナモが20万ユーロ、ベガルタが24万ユーロを提示したとのこと。
ディナモのマミッチ副会長は
「会長は(移籍金を着服する)自らの口座があることが明らかだ。だから既にFWボルジェスを200万ユーロで売却したクラブにチアゴも仕向けた。このような金の繋がりによるケースは頻繁にあり、対抗するの難しい。サメではなくてピラニアがいるプールを我々は泳いでいたようなものだ。
おそらくこの冬はもう補強はないと断言できる。チアゴは将来性ある素晴らしい選手であるけれども、補強に投資するため準備していた資金はいずれチアゴより良い選手を購入するために取っておくよ。現時点で我々は幾らか失望しているかもしれないが、今回の一件をドラマ化する理由などはない。なぜなら次の夏までに間違いなく目標(リーグ優勝)を達成できるだからだ。このようなエピローグによってこれから数ヶ月の間にトップ下のポジションを巡って、シルビオ・マリッチとミロスラフ・シャリッチの二人が争う可能性が出てきたということだ。」
とコメントしています。

ハイドゥク・スプリトのGKトヴルトコ・カレ(32)がレンタルでスイス一部のザマザに移籍することになりました。スティペ・プレティコサの復帰で定位置を失っていたのですが、今季序盤はハイドゥク監督もしていた現ザマザ監督のミロスラフ・ブラジェヴィッチがレンタルで呼び寄せたことになります。ブラジェヴィッチはハイドゥクのコンディショニング・コーチだったルカ・ラドマンも引っ張り、またかつてのハイドゥクの選手だったヴィク・ラリッチも獲得。更にプーラの俊足FWアシーム・シェーヒッチも獲得を考えているそうです。

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2006年1月 6日 (金)

ブラジル化を進めたいディナモ・ザグレブ

(photo:Silvio Rauth Filho)
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ディナモ・ザグレブは12月中旬の段階でブラジルのパラナ・クルベに所属するMFチアゴ・ネヴェス(20)を獲得することが確実視されてましたが、J2のベガルタ仙台がチアゴ獲得にアタックを仕掛け、一転してベガルタ移籍が濃厚とされています。パラナに所属する多くの選手がラ・スポルツという代理人企業と契約をしており、最初はラ・スポルツがディナモへの売却の準備を進めていたものの、ここに来て良いオファーを出してきたベガルタへ交渉先を切り替えた模様です。チアゴは2000年からパラナに所属して17歳に満たないうちにトップデビューした逸材で、中盤のあらゆるポジションでのプレーが可能な選手。闘争心あるプレーからサポーターに人気があり、今季は3得点に加えて多くのアシストを決めていたものの、練習の遅刻で11月末に試合出場禁止の処分を受けたことからチームを去ることを希望していました。移籍金は100万ユーロ辺りとされていますが、パラナはシュトゥットガルトやアンデルレヒトからのオファーは断ったとも報じられています。

(photo: www.crvascodagama.com)
anderson
この冬にロダジェガ、チアゴと連続して袖に振られているディナモですが、バスコ・ダ・ガマのFWコスタ・アンデルソン(21)の獲得に成功しています。契約は5年間。アンデルソンはU-20ブラジル代表に選出されており、また2001年のU-18世界選手権(トリニダート・トバコ開催)でクロアチアとブラジルが対戦した時も出場しています。186cmと体格にも恵まれた彼は2004年にスペイン二部のコルドバでプレーし、9得点で二部残留を助けました。この夏にはヘルタ・ベルリンが関心を示したものの、移籍金の150万ユーロの支払いに難色を示し、ディナモが100%の所有権買取に150万ユーロを払うことで獲得に成功しました。ちなみに2005年はバスコ・ダ・ガマに所属するも、ロマーリオとアレックスのツートップの牙城は崩せずに3得点止まり。2006年も継続的な出場が見込めないことから、チームを離れることを決断したとのことです。
アンデルソンはディナモでも最も良い条件でプレーすることになるのですが、彼自身はブラジルのメディアに「できる限り早くイタリアかスペインのビッグクラブを見つけたい」と語ったように、ディナモはあくまで他のクラブへの踏み台としか考えていないようです。

リエカは代表経験もあるFWゾラン・ゼキッチ(31)との契約を解消しました。今季はインテル・ザプレシッチから加入したものの、期待された得点力は鳴りを潜め、途中加入のヴグリネツや若手のシャルビーニにポジションを奪われてしまいました。今年夏まで契約があったものの、9試合出場2得点という結果に双方が満足しておらず、お互いが合意のもと解消へと至っています。

スラヴェン・ベルーポは先月に経営者が一新し、それと共にニコラ・ユルチェヴィッチ監督が更迭。新監督として今季途中までリエカを率いていたエルビス・スコーリアが就任しました。スコーリアは34歳と若いながらも、2003/04シーズンは二部のウリャニク(現プーラ)をクロアチア・カップ準優勝、そして昨季はリエカをカップ優勝へと導いた監督です。契約は1年間とされています。

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クラニチャールのリヨン移籍交渉は誤報/ハイドゥク移籍事情

niko  クロアチアとフランスのメディアが「木曜日にニコ・クラニチャールとリヨンが正式に移籍交渉をする」と報じ、国内では大きな話題として取り上げられていましたが、これはメディアの作り話であったようで、クラニチャール(21・写真)は木曜日にリヨンを訪れず、ハイドゥク・スプリトの練習へと顔を出しました。リヨンのディレクター、オリビエ・ブラン氏もニコ・クラニチャールとの交渉を否定し、またクロアチアのメディアが報じた事前交渉の存在を否定。またニコに2年前から注目しているリヨンのジェラール・ウリエ監督も
「今日(水曜)も明日(木曜)もニコ・クラニチャールと彼の代理人と会うことはない。クラニチャールに関しては、我々も彼のことをしっているものの関心を持っているか否かという話は公にしたくはない。ただ言えることは木曜日に彼の会うことは絶対にないということだ」
とコメントしています。
当のクラニチャールは
「私がリヨンに向かわなかった理由には、この移籍話にメディアが騒ぎ立てたことが要因といえるだろう。リヨンは一つのオプションだが、唯一のオプションというわけではない。もし移籍交渉が実現するならば、完全にひっそりと執り行われるよ。」
と語っています。クラニチャールにはリヨンとバイエルンが関心を集めていると言われていますが、今季いっぱいはハイドゥク・スプリトに残留するという見込みが高いようです。ちなみにクロアチアのメディアは、リヨンが450万~500万ユーロの移籍金を準備していたと報じています。

スロベニア代表FWセバスティヤン・チメロティッチ(31)が一年のレンタルでハイドゥク・スプリトに加入することとなりました。チメロティッチは韓国Kリーグの仁川ユナイテッドでプレーしていたものの、韓国マフィアに脅迫を受けるなど良い環境ではありませんでした。サンダーランドなどイングランドからのオファーもありましたが、もっと具体的なコンタクトを取ってきたハイドゥクへ移籍することを決断しました。レッチェやリエカ、オリンピア・リュブリャナなどでプレーしていたチメロティッチは昨年夏に2年契約で仁川に移籍しておりました。

またハイドゥクはボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミルコ・フルゴヴィッチ(26)の獲得交渉を進めています。ハイドゥク・ユースで育った彼は現ディナモ・ザグレブ監督のヨシップ・クジェの仲介でガンバ大阪に在籍。Jリーグでは活躍しませんでしたが、その後にブンデスリーガのヴォルフスブルグでプレーしました。このほどヴォルフスブルグとの契約を解消し、ハイドゥクの復帰を希望しております。もし実現すれば、この冬にハイドゥクはFWトミスラフ・エルチェグ(元広島)、DFイヴァン・ラデリッチ(元セレッソ)を含めて3人のJ経験者を引き戻したことになります。
また2004年にセレッソ大阪の監督就任が決まっていたものの心臓病のため断念したペタール・ナドベザ氏が新たにハイドゥク・スプリトのスポーツ・ディレクターに就任することとなりました。

vucko ハイドゥクは補強の一方で、U-21代表DFのルカ・ヴチュコ(21・写真)をロシア・リーグのサトゥルン・モスクワに売却しました。移籍金は50万ユーロ、契約期間は5年間とされています。197cmの長身を活かし、2004/05シーズンにはレギュラーに定着した将来性あるディフェンダーなのですが、今季は序盤の怪我もあってリーグは11試合出場(2得点)でした。スペインでプレーするFWユーリツァ・ヴチュコは彼の兄であります。今季はディフェンスに難のあるハイドゥク・スプリトがあっさりと安価でヴチュコをロシアに売却してしまったことは正直驚きです。背景の裏にはヴチュコの代理人が前スポーツディレクターのイゴール・シュティマッツであり、彼のカラーを消すためではと考えられます。

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2006年1月 5日 (木)

カールスバーク・カップの代表メンバー発表

1月3日、クロアチア・サッカー協会にて香港のカールスバーグ・カップ(1/29~2/1)の遠征メンバーが発表されました。今回は25人のメンバーに加えて、10人の補欠選手がピックアップされています。

西欧のクラブでプレーする選手の多くが大会期間に国内リーグの試合があることから、クラニチャル監督は国内リーグの選手を中心に遠征メンバーを構成すると思われましたが、実際にリストアップされた選手は予選を戦ってきたメンバーばかりでした。これは本当のA代表を送り込むという姿勢を大会主催側にアピールするために召集状を送った選手をリストアップしただけで、現実問題この25人が集まるのは困難でしょう。補欠選手の中でも派遣が無理そうな選手がおり、メンバーは以下から更に広がる可能性が高いです。
また選手派遣を拒否したディナモ・ザグレブとクロアチア・サッカー協会の間で2日に話し合いが行われ、ディナモからも選手派遣が決まりました。今回はダ・シルヴァ、ボシュニャクに加えて、主将のMFゾラン・マミッチ(34)が8年ぶりに選出されました。

クラニチャル監督は記者会見の場で
「このリストのうち6人から7人の参加は疑わしい。今週末まで所属クラブの返答を貰うことだろう。実際に旅立つチームがいかなるものであっても、私達が失望させることはないと革新している。私はこの大会の出場を真剣に考えているし、質の高いプレーをお見せできるものと信じている」
とコメントしています。既にシムニッチ、ロベルト・コヴァチ、トマス、プラニッチ、トゥドール、ブティナ、バラバン、レコ、プルショなどはクラブが放出しないことが判明しています。遠征メンバーは20名だけが行くこともクラニチャル監督は言明しています。

代表は25日にクロアチアの首都ザグレブで集合し、翌日に出発。1月29日に韓国戦、2月1日に決勝もしくは3位決定戦をこなし、2月2日に帰国します。

代表メンバーこちら。

:GK
トミスラフ・ブティナ (クラブ・ブルージュ[BEL])
スティペ・プレティコサ (ハイドゥク・スプリト[CRO])
ジョセフ・ディドゥリツァ (オーストリア・ウィーン[AUT])

:DF
ロベルト・コヴァチ (ユベントス[ITA])
ヨシップ・シムニッチ (ヘルタ・ベルリン[GER])
スティエパン・トマス (ガラタサライ[TUR])
ダリオ・シミッチ (ACミラン[ITA])
マリオ・トキッチ (オーストリア・ウィーン[AUT])

:MF
イゴール・トゥドール (シエーナ[ITA])
ダリヨ・スルナ (シャフタール・ドネツク[UKR])
ゾラン・マミッチ (ディナモ・ザグレブ[CRO])
アンテ・シェーリッチ (パナシナイコス[GRE])
マルコ・バビッチ (バイヤー・レバークーゼン[GER])
ダニエル・プラニッチ (ヘーレンフェーン[HOR])
ニコ・コヴァチ (ヘルタ・ベルリン[GER])
イェルコ・レコ (ディナモ・キエフ[UKR])
イヴァン・レコ (クラブ・ブルージュ[BEL])
ニコ・クラニチャール (ハイドゥク・スプリト[CRO])
ユーリツァ・ヴラニェシュ (ヴェルダー・ブレーメン[GER])
イヴァン・ボシュニャク (ディナモ・ザグレブ[CRO])

:FW
ダド・プルショ (グラスゴー・レンジャース[SCO])
イヴァン・クラスニッチ (ヴェルダー・ブレーメン[GER])
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ[CRO])
ボシュコ・バラバン (クラブ・ブルージュ[BEL])
ムラデン・ペトリッチ (バーゼル[SWI])


補欠
:DF
ゴラン・サブリッチ (ディナモ・キエフ[UKR])
マト・ネレトリャク (水原三星[KOR])
ネヴェン・ヴクマン (ヴァルテクス・ヴァラジディン[CRO])
イヴィツァ・クリジャナッツ (ゼニト[RUS])
:MF
ダヴォール・ヴグリネツ (リエカ[CRO])
ヨシップ・バラティナッツ (オシエク[CRO])
:FW
レオン・ベンコ (ヴァルテクス・ヴァラジディン[CRO])
イゴール・ブダン (アタランタ[ITA])
サーシャ・ビィエラノヴィッチ (アスコリ[ITA])
マリオ・バジーナ (グラーツAK[AUT])

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2006年1月 2日 (月)

"侍" トミスラフ・マリッチ

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

(写真はflexiblogより)
20050101_maric_14 新年最初のサッカーといえば「天皇杯」。
元クロアチア代表FWのトミスラフ・マリッチ(写真)の全試合得点もあって、浦和レッズが見事な優勝を果たしました。契約延長がないにもかかわらず、浦和への愛を強調し、ゴールを決め続けた"サムライ"ことマリッチに感服します。ここ数年の彼は怪我や病気でキャリアとしては恵まれなかっただけに、天皇杯優勝はサポーターだけでなく彼にも深く刻まれたことでしょう。精神面における彼の凄みは怪我の前から知ってはいれど、ここまで"漢"だったとは驚きでした。もしかしたら今年月末のカールスバーグ・カップでクロアチア代表復帰、なんてこともありえるでしょうね。

なかなかクロアチアにはマリッチの活躍ぶりが伝わらず、彼の浦和移籍すらも入団会見から一週間近く経っても報道されませんでした。私がクロアチアのSport-net記事に書いて、ようやくクロアチアの他のメディアも追随するようになったほどです。天皇では準決勝の記事に続き、決勝の記事もSport-netでアップされました(選手名などはあちらの編集段階で誤植が生まれましたけど....)。

写真はたまもさんのflexiblogから協力させて頂きました。たまもさんの写真はSport-net編集部でも評判が高く、当サイトのフォトギャラリーにも決勝の模様が15枚アップされています。写真協力、有難うございました。

クロアチア本土、そして世界に散らばるクロアチア人にどれだけ浦和サポーターからマリッチが愛されたか、また浦和サポーターの熱さが彼らに伝わるならば嬉しいですね。

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