オシム、日本代表選手について語る その2
4月27日の「オシム、日本代表選手について語る」で、ユタルニ・リスト紙の特別付録でイヴィツァ・オシムによる14人の選手のコメントを掲載しましたが、残る10人のコメントも紹介しておきます。
楢崎…私の好みにあったGKだ。身長が高く、冷静で信頼がおける。最高の選択であるはずだ。しかし現時点では名古屋で守っていない。理由は判らないけどね。彼を召集しているという一貫性でジーコは賞賛に値すると思うよ。
土肥…彼は3人(他は川口、楢崎)の中で最も標準的なGKだ。彼のFC東京は機動力を活かし、アグレッシブかつしっかりとしたプレーで知られている。そんなチームの中で彼は冷静さと自信で強い印象を与えている。
中田(浩)…既にヨーロッパで選手生活を過ごし、マルセイユからバーゼルへと移籍した。そのため私は彼を見ることはさほど出来なかった。ここではきちんとカリスマを持っていることは知っているし、しばしばストッパーよりも守備的MFでプレーする左利きの選手だ。
坪井…ブッフバルト率いる浦和でプレーしている。浦和は日本で最も人気のあるチームで、彼はトミスラフ・マリッチと最近までチームメートだった。規律があり、鋭く、また妥協を許さない選手だ。
稲本…ジーコがワールドカップのメンバーに彼を入れるのかどうか私は判らない。良いMF陣による競争の中で彼はもっとも弱く評価されている。
松井…ルマンの一部リーグでの躍進の中で、彼は意味ある役割を果たしている。サッカーを知っているものの脆さがあった選手だったが、ヨーロッパで出場するようになってからかなり進歩し、一対一のプレーが修正された。
本山…良い選手だし、臨機の才のあるドリブラーだ。しかし、よりクオリティのある中盤の選手達を横にして出場時間が少しかゼロでは評価するのは難しい。
鈴木(隆)…フォワードにおける労働者だ。しかしここ数年は代表のゴール数で賞賛をされることができなくなっている。
大黒…Jリーグで最も効率の良いFWだ。代表で多くプレーしてないにもかかわらず、ジーコが与えた時間をいつも最高の形で利用した。
久保…ボスニア・ヘルツェゴビナとの親善試合に登場した。経験もあり敏捷なFWで、高原とうまく調和する。
読む人にとっては色々と意見はあるでしょうが、記者やライターのフィルターが掛かってたり、私の訳がニュアンスを取り違えたりするわけで、次第に「オシムの言葉」はオシムの言葉でなくなり、一人歩きしている、もしくは意図的に一人歩きさせられている可能性が十分にあることをご理解くださいませ.....。
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