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2006年5月28日 (日)

クロアチア紙のジーコ・インタビュー

22日付のクロアチアの日刊紙ユタルニ・リスト紙に日本代表監督ジーコの独占インタビューが掲載されました。聞き手は東京在住のジャパン・タイムズ特派員で、サッカージャーナリストとして知られるジェレミー・ウォーカー氏です。
記事の訳を紹介しますが、英語→クロアチア語→日本語と二重の翻訳になるため、日本語でも文章を書かれるウォーカー氏のインタビュー内容とニュアンスが変わる可能性はご理解下さい。

ワールドカップまであと5週間ほどだが、日本は準備はできているか?
「もし今日に大会が始まったとしても、私たちは準備ができていることだろう。選手達は準備ができており、自信を持っている。私はそう確信している。どんなフォーメーションでプレーするかは関係なく、何をすべきか彼らは判っている。なぜならそのように練習をしてきたし、私たちはもう4年間に渡って発展をしてきた。ここ最近は数試合は考えられる全てのコンビネーションを試した。その数は少なくない。」

日本代表は2002年からどう変化したか?
「選手達が対戦国の名前や伝統にとらわれることなく、もう相手を恐れなくなったことが、この4年間で成し遂げた最大の進歩だと言いたい。多くの強豪と対戦したからね。ある相手には勝利したし、ある相手には引き分けた。どの試合からも自信となるような新たな刺激を得たよ。私たちは最後の一秒まであきらめず、自分達のプレーでどんな相手でも勝利できることを知った、とりわけ攻撃的なチームになった。」

自分のサッカー哲学についてはどう描写する?
「試合の最後の瞬間までは全てが決まっていないという考えを抱いている。それが私の哲学だ。我々は何回も結果をひっくり返すことに成功したという事実が、私の哲学をチームにもたらすことに成功したことを物語っている。リスクを犯して攻撃を仕掛ける時が大きな課題だ。同時に10人で攻撃できないわけだからね。選手の頭の中にはバランス感覚がなければならないが、闘争心は試合の最後まで維持しなくてはならない。0-1で負けているならば、私たちの目標は同点にしなければならないことだ。でも引き分けでも素晴らしい結果となるならば、全ての攻撃のカードを切ってしまうことは良くない。なぜなら0-1の代わりに0-2で負けることもあるんだから。かつての私たちにはそのようなことが起こったが、今は随分と稀になった。勝利への強い願望がまずあり、続いて負けたなくないという強い願望がある。またその願望は個人のものではなく、むしろ選手全員に一致したものだ。もしそうでなければ、どんな強い相手も私たちより多くのゴールを決めてくることだろう。」

ワールドカップでは世界に日本代表のどんなクオリティを見せられる?
「1974年ワールドカップのオランダのようなものを貴方たちが見るなんてことはないだろう。あのオランダはサッカー界において革命的で全く新しいものをもたらした。そんなことは日本にはできないし、現在のどの代表チームもできないことだ。私たちは望むような結果を勝ち取り、どれだけ闘争的なチームであるかを見せられることだろう。人々は常に最後の何分間での驚異的な逆転劇を語るが、もしそのようなことがしばしば起こるならば驚きでも偶然でもない。ワールドカップで日本はそんなチームとなるだろう。」

ドイツ大会ではどの代表選手に最も期待をしている?
「まずは中田英寿だ。彼は日本人として世界で活躍したことでシンボル的存在となった。それから中村俊輔だ。彼はもう一人の日本サッカーのシンボルだ。日本サッカーがヨーロッパで同等にプレーし、サポーターを歓喜させる選手を作り出すことができる証拠だよ。三番目はドイツのHSVでプレーする高原直泰だ。彼は前回のワールドカップでは病気のため出場しなかった。彼はアピールしたいという願望で燃えていると思う。とりわけ自分のクラブのサポーター達の前でね。」

ワールドカップで満足できる結果は?
「選手にとってはどんな瞬間も一試合のことを考えることが重要だ。オーストリア戦からスタートしたあとは、2004年の中国でのアジアカップで見せたようなスピリットでどの試合も戦う必要がある。どの試合もまるで最後のものであるかのように、まるで決勝であるかのように受け止めなければならない。もちろん最初の目標は決勝トーナメント進出だ。それが最も難しい課題だろう。その後は楽になる。なぜなら次のラウンドに進むためには一試合に勝つだけで十分だからだ。日本は準々決勝まで進めると思うが、どの試合も決勝であるかのように挑むつもりだ。」

同グループのライバルである、オーストラリア、クロアチア、ブラジルについてはどう評価している?
「最も難しいグループを引いたと私は考えている。ブラジルがグループの一位になるのが道理で、クロアチアとオーストラリア、日本が2位について同様のチャンスがある。しかしそれはセオリーだけで、本当に起こることは誰も予想はできない。誰もが成功し、誰もが失敗するような大きな戦いとなるだろう。」

クロアチアについては何を知っている?
「クロアチアは偉大なサッカー伝統国だ。現在の代表選手はかつてのボバンやシュケル、プロシネチュキのような個々のクオリティは持ってない。しかし、今でもクロアチア代表はとても強いチームだ。とりわけサイドの選手が危険だ。例えば右サイドのダリヨ・スルナだね。しかし、クロアチアは日本やオーストラリアと同様の問題を抱えている。代表選手が様々なリーグに散らばっており、彼らを集まることが難しいことだ。しかし、チームは毎回集まるごとに強くなっている。組織力から言ってもクロアチアはとても危険な相手だ。ユーゴスラビアは唯一、ヨーロッパでブラジルのサッカーをプレーするものとブラジルでは語られていたのを覚えている。しかしユーゴスラビアが崩壊し、スター選手達が新たな国家代表に散らばってしまった。けれども多くの若い選手達が進歩と何年間も待っていたアピールのチャンスを得てきたと私は考えている。政治的、社会的、万人的な意味合いでユーゴスラビアの崩壊が正しいことだったかを判断することはしたくない。しかしサッカーの意味合いではある優位性をもたらしたとだろう。若い選手達はチャンスを利用し、その結果がクロアチア・サッカーの現在の力だと考えている。」

ニコ・クラニチャルのような若い選手についてはどう思っているのか?
「彼は真のプレーメーカーだ。多くの攻撃の基点となっている。」

祖国ブラジルを相手にして日本ベンチに座ることはどう感じるだろうか?
「早かれ遅かれ、そのようなことが起こることは分っていた。しかし、ワールドカップのグループリーグでブラジルと対戦しなければならいということは望んでいなかった。けれども私はプロフェッショナルな日本の監督だ。どんな相手でも勝利しなければならない。実際のところ、私はこのような状況になった最初のブラジル人監督ではないからね。例えば、1958年と1962年にブラジルでワールドカップを制覇したジジは、1970年にペルーを率いてブラジルと対戦している。」

反スポーツ的なプレーやシミュレーション、PK判定のミスなどはしばしば現在のサッカーで見られている。かつてはそんなことが少なかったのでは?
「貴方が口にしたネガディブなこと以上にもっと私が心配していることは、そのネガティブなことを認識してしまっている可能性があることだ。審判には大きな責任があるが、審判にはファウルがあったかどうか見分けるのが時々難しくなっている。数少ないボールタッチで全速力で走れば、簡単にバランスを崩すことは元選手として私は分っているよ。選手に罪がないような状況で多くのカードが出されるのを見てきた。しかし、選手が意図的にペナルティエリアで倒れるのならば、退場させる必要がある。そのような選手はチームメートもサポーターも裏切ったことになるんだからね。」

そのような現象を止めるには?
「プロフェッショナルなサッカー選手は目標達成のためならば全てをやるだろう。重要なのはプレーにおいて何を承認するかを正確に決めることだ。かつては、しばしば選手がゴールラインで得点を手で阻んだケースがあった。今ではそれがなくなったのは、レッドカードという罰則が与えられるようになったからだ。PKを引き出すようなシミュレーションに関する問題にも同じような罰則をもたらす必要があるだろう。同様に、突破できるポジションでFWを手で止めた時にもレッドカードで罰則すべきだろう。逆にFWがカードを貰う場面を私は何度も見てきた。なぜならマークを外すために肘鉄を入れたとして審判にアピールされたからだ。」

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投稿: Kate | 2007年4月24日 (火) 20時35分

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» クロアチア紙のジーコインタビュウ。 [ジェフうにてど。]
ジーコ監督とはいったいなんだったんだろう? 4年前日本は、トルシエという、フランスから来たやや短期で口うるさいオシャレな監督の下で戦った。 そこで選手達は厳格なルールというものを教えられた。 その後を継いだジーコは自己の栄光を模した「黄金の中盤」という魅惑的なフレーズを引っさげ登場、 当初中田、中村、小野、稲本をそれに指名してたね。 でも「その中身は?」というとこれがなかなか分かりづらい。 というのも確たるルールがあまりなさそうだからだ。 トルシエといえばフラ3、オフサイドトラップ..... [続きを読む]

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