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2006年6月20日 (火)

オシムの日本vs.クロアチア戦にまつわるコメント

6月17日のスポルツケ・ノヴォスティ紙に、グラーツで休暇中のイヴィツァ・オシム(ジェフ千葉監督)へのインタビューが掲載されていました。日本vs.クロアチア戦の前における彼の考えを知る内容として紹介します。

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-日本人は敗戦から立ち直るのにどれぐらい掛かるのか?
「日本はかなり難し状況に立たされている。彼らはオーストラリア戦において敗北以外の全てを期待していたからね。言うまでもなく、試合は尋常ではない展開をしていった。日本はラッキーな形でリードしたが、不器用に負けてしまったよ。同点になった後はかなり悪いリアクションをしてしまった。まるで"黒い穴"に落ちてしまったかのように感じてしまい、そのからもう出られないかのように感じてしまっていたよ。審判が取らなかったPKが日本にはあったという事実も、わずかな時間に困難なシュートを受けることになった。このような出来事のあとで、直ぐに立ち直るのは楽ではないね。」

-もちろんクロアチアにとっては日本に関心があるのだが、論理的に負けがワールドカップでの終わりを意味する試合をどのように見ているか?
「初戦に負けたチーム同士が対戦するということになり、それはデリケートな状況だ。しかしクロアチアはずっと良い立場にある。日本は敗北者として試合に入り、クロアチアはブラジルに張り合ったモラル的な勝者として試合に入る。選手の精神的な状況はいつも重要だし、今も重要となるだろう。」

-クロアチアはブラジルとの対戦で素晴らしい印象を残したが、その印象は生きないのか?
「結果だけが生きる、それは古くからの真実だ。けれども時には印象も重要だよ。なぜかって? ブラジルに対してもクロアチアはやれることを知らしめた。オーストラリア戦の後の日本はそのような立場にない。」

-ということはクロアチアは日本に勝てることを意味するのか?
「クロアチアは本命だし、勝たねばならないだろう。しかし勝利のためには幾つかの条件を満たすことが必要だ。第一の条件はブラジルと互角だったことを忘れること。日本はドイツとの親善試合を記憶に残していた。2-0でリードしながらも最後は2-2で終えた試合だったが、オーストラリア戦もそのように進んでしまった。第二の条件はブラジルとの後半のような戦いを繰り返すこと、第三の条件は横柄な態度で試合に入らないこと、第四の条件は日本のバイタリティの能力を過小評価しないこと、第五の条件はブラジル戦とは全く別の試合になることだよ。」

-ブラジルに互角に戦ったクロアチアのプレーの中で最も貴方が気に入ったのは?
「ブラジルに対してできたことはいつも最高のものとして見られる。後半はとても良かったね。クロアチアはやらねばならないことをきちんとプレーしていた。私にとってクロアチアが足らないものはもう少しの自発性、もう少し相手ゴールに向けてのダイレクトプレーだ。もっと多くの選手の間でそんなプレーが必要だろう。クラニチャールのチームは前半、ブレーキが掛かったようなプレーをしていたのは残念だ。何かしたいという姿勢は常に見られるものの、足が止まってしまっていた。もし試合が前半0-0だったならば何が起こっただろうというテーマに私は恐ろしいほど興味を持っているよ。」

-ジーコはクロアチア戦で何かを変えてくるのか?
「大きな変化を信じるのは難しい。日本はいつもやっているようなプレーをしてくるだろう。しかし私の協力者から聞いている限りでは、代表チームの周囲の雰囲気はかなり良くないようだ。それは代表チームに間違いなく反映する。日本人はそれがどうなるのか判ってないね。
敗北は帰国を意味する。しかしクロアチアに対して日本は"イチゴが喉に詰まった状態"(完全に準備してない状態"では戦えない。クロアチアの立場はずっといいが、そうである必要もない。したがって道理をわきまえることだね!」

-ここ数日は多くの日本のジャーナリストと話し合ったが、多くがジーコの後任として貴方の名前を挙げているが。
「ジャーナリストは好きなように話すことができるし、書くことができる。それは彼らの権利だからね。日本は深刻ではない質問に対して真面目すぎる国だ。物事の期が熟すまでは、日本人は決して何も専念することができない。もし貴方の質問に真実が一粒でもあるのならば、私はそのことを知っているはずだ。しかし、まだ誰も私に何も尋ねてこない。」

-オーストラリアはどれだけ強くて危険か?
「彼らが最後までアグレッシブでないならば、彼らはもうオーストラリア人ではない。彼らのサッカーの流儀は警告すべきであるのは明らかなのに、審判は"怒り"という彼らのプレーの大きな特徴に沈黙している。日本はオーストラリア戦で敗北に値しなかった。信じられないほどのリアクションの欠如が試合を決めてしまった。オーストラリアは堅いが、それ以上のものではない。」

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試合後の翌日の同紙ではこのようなコメントを残しています。

「クロアチアはもっと悪いケースで終わる可能性もあった。選手達はファウルを貰うことだけを望み、プレーすることを忘れていた。どの選手も一人で試合を解決したいかのようにソロアクションをしたり、パス出しも遅れていた。また中盤からのボールも欠けていた。フォワード間だけで常にパスを出し合うことなんでできない。」

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コメント

お疲れ様でした。

日本では、ジーコ、柳沢、小野、宮本が叩かれてますね。
ヒステリックな意見も多く、少しかわいそうな気がします。
(プロスポーツの選手の宿命でしょうが)

投稿: さいたま | 2006年6月20日 (火) 15時37分

こんにちは!!
いつも楽しく読んでいます
私個人的な意見なのですが
私はモドリッチの大ファンなので
現地ならではのモドリッチの情報と画像をもし
載せて頂けたらすごく幸せです
これからも楽しみにしているので頑張ってください

投稿: マリィ | 2006年6月21日 (水) 03時47分

小野??高原や玉田ではなく?

投稿: かんさい | 2006年6月21日 (水) 20時46分

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