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2006年7月28日 (金)

ディナモ・ザグレブのCL出場にはアーセナルの壁

28日、フランスのニヨンで欧州カップの抽選会が行われ、予備戦2回戦突破が濃厚なディナモ・ザグレブは3回戦にて強豪アーセナルと対戦することになりました。初戦でザグレブで8月8or9日、第2戦がロンドンで8月22or23日に予定されています。

Lakic カメン・イングラッド所属の前U-21代表FWスルジャン・ラキッチ(22・写真)がヘルタ・ベルリンに移籍しました。背番号は18。移籍金は50万ユーロ、3年契約となります。
ラキッチは2部のフルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツからカメン・イングラッドに移った昨季、持ち前のゴール前の嗅覚を活かして13ゴールを決めたFW。トルコ、ウクライナ、ロシアのクラブからオファーがあったものの、彼のビデオを見て関心を持ったヘルタがテストに呼びました。最初の試合となるマテルブルグ戦で登場4分に得点を決めると、その後のテストでも首脳陣を満足させ、獲得の運びとなりました。
「幸せだし、大満足だよ。ヘルタはビッグクラブだし、誰もが同等に取り扱って送れる。とりわけ監督が注意を払ってくれることに感動した。自分の責任において僕がヘルタの選手だって評価してくれたんだらからね。
8月13日の第1節ヴォルフスブルグ戦で出場機会があるものと信じているよ。現時点ではパンテリッチとマルセリーニョがレギュラーだけど、マルセリーニョは退団の可能性がある。ナイジェリアのオコロンクォとの競争になるけど、ポジションを巡って戦えるものと信じているよ。」
とコメントしています。

27日、UEFAカップ予備戦が行われ、リエカとヴァルテクスの敗退が決定しました。
初戦に2-2とホームで引き分けたリエカは、オモニア・ニコシア(キプロス)のホームで対決。前半から持ち堪えていたものの、60分にジンバブエ代表FWムサにゴールを奪われます。77分、ルクニッチが蹴ったボールが相手選手に当たってゴールに吸い込まれて同点に追いつくも、87分に再びムサがミドルシュートを決めて万事休す。1-2、トータルスコア2-3で敗北しました。ちなみにオモニアにはゼ・エリアスやパウロ・リンクといった有名なブラジル人プレイヤーがいるものの、彼らはベンチ・スタートでありました。
ヴァルテクスはティラナのアウェーで対決。初戦はホームで1-1のドローだったものの、内容的には負けに等しかったヴァルテクスは主将のMFシャファリッチを怪我で欠く苦しい布陣。16分に守備陣の乱れをつかれてサリヒにゴールを奪われると、終了間際にも再び守備のミスからメルコチがゴールを決めて0-2で敗北。トータルスコア1-3で敗退となりました。ちなみにこの試合はアルバニア代表監督に就任したばかりの元オーストリア/クロアチア代表監督オットー・バリッチが視察していたようです。

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2006年7月27日 (木)

クラニチャールのセルタ移籍は実現せず

セルタ側から獲得が発表されていたクロアチア代表MFニコ・クラニチャール(21)ですが、交渉が難航している間にアラベス所属のブラジル人ネネを移籍金450万ユーロで獲得。同じポジションであるクラニチャールのセルタ移籍の可能性は随分と低くなったようです。
交渉が揉めた理由は、ハイドゥク側がセルタに移籍金をきちんと支払う保証を要求したためです。というのは、これまでハイドゥクはセビージャとアラベスに移籍金支払いを騙されたケースがあり、スペインのクラブ相手の交渉には慎重になってました。ニコの代理人役を務める弁護士のエミール・ジュグル氏は28日までセルタとバレンシアの話合いをしたのち、イタリアへと渡り、現時点で最も移籍の可能性があるとされるフィオレンティーナと交渉をするようです。

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2006年7月26日 (水)

新代表監督にスラヴェン・ビリッチ

Bilic2 7月25日、クロアチア・サッカー協会の最高委員会で次期代表監督について話合いが行われ、U-21代表監督のスラヴェン・ビリッチ(37・写真はJutarnji.com)が第9代クロアチア代表監督に就任することが決定しました。
24日にはビリッチのほか、ブランコ・イヴァンコヴィッチ、マリャン・ヴラクの三候補まで絞られており、25日の最高委員会では全会一致でビリッチが指名されました。

ビリッチは現役時代、強靭な肉体と、勇敢かつクレバーな頭脳を持つストッパーとして活躍。ハイドゥクでキャリアをスタートし、一時はシベニクにレンタルされたのち、ハイドゥク、カールスルーエ、ウェストハム、エバートン、ハイドゥクに在籍、国内外のクラブでキャプテンを務めるなどリーダーシップを持った選手でした。臀部に重度のヘルニアを抱えており、3位となったフランスW杯では極限状態でプレー。ヘルニアが理由で2000年8月、31歳で現役を終えました。
2000年10月にブラジェヴィッチ代表監督が辞任した後、後任に関心を示したものの経験の浅さから見送り。2001年11月から翌年5月までハイドゥクの監督を務めました。2004年からはクロアチアU-21代表監督に就任。受け持ったのは恵まれた世代ではありませんでしたが、圧倒的な勝率でグループリーグ首位に立ちました。けれども、セルビア・モンテネグロとのプレーオフはヘルニア手術のために指揮ができず、チームは敗退してしまっています。本人は辞任をほのめかしましたが、協会と周囲が引き留めました。クロアチア代表としては43試合・3得点、1996年ユーロ、1998年W杯にレギュラーとしてプレーしています。

決定後、U-21代表でもアシスタントを務めたアリャーシャ・アサノヴィッチ(40)と共に記者会見を行い、ビリッチは以下のようにコメントしております。
「信用してくれた最高委員会のメンバー、マルコヴィッチ会長、スレブリッチ事務総長に感謝している。大きな名誉として、また私たちの価値の証明としてこの仕事を引き受けた。けれども既にスタート時点において仕事以上の義務であると実感している。
重要なのはクロアチア・サッカーとクロアチア代表の将来だけだ。"アバンギャルド"としてね。とてもデリケートな時期に代表を引き受けたことを考えれば、どれだけ私たちに困難な課題を向けられているか、また出来る限りの力を出さねばならないかは意識している。とはいえ、この代表が今まで達してきたような成功と結果を残し続けることに私は疑いを持っていない。」

協会幹部はイヴァンコヴィッチに監督を任せたかったものの、世論は圧倒的にビリッチを支持しました。これに関してビリッチは熟知しており、
「もしかしたら変に聞こえるかもしれないが、ジャーナリスト達が今回の監督選に大きな仕事を残してくれた。他の要素を軽視するわけではないけど、クラニチャールの後継者としてポテンシャルを持っていると最初に認識してくれたのがジャーナリスト達だ思う。ジャーナリストは世論を上手くキャッチしてくれ、今までは夢だと思っていた監督就任の実現について私たちは真剣に考え始めるようになった。皆で一緒に成功したんだ。間違いなく私たちは誰も見捨てることはしない。なぜなら私たちは持っている全ての力を出すのだから。
私のモットーは"プレッシャーなくして進歩なし"だ。客観的に見ても、クロアチアが今まで経験した予選の中でも最難関のグループに入ったと思っている。この仕事を引き受けた以上は私も、そして私の協力者も逃れられないことだ。強い仕事と共に進歩があることを私は保証するよ。」
とコメントしています。

これから2日間、協会とスタッフ陣について話合いを続けますが、事前にビリッチが明言したように入閣するのは第1アシスタントコーチとしてアサノヴィッチ、第2アシスタントとしてニコラ・ユルチェヴィッチ(36)、GKコーチとしてマリヤン・ムルミッチ(41)、ディレクターとしてロベルト・プロシネツキ(37)が濃厚です。またビリッチ本人がグラスゴーに出向き、プルショに代表引退の撤回を求めに行くことも語っております。
ビリッチの最初の指揮となるのは8月16日、世界王者のイタリアとの親善試合(開催地:リボルノ)。ドイツW杯のオーストラリア戦でレッドカードを貰っているシムニッチとシミッチが9月の欧州選手権予選第1戦の対ロシア戦で出場停止のため、その代替策をイタリア戦で求めるそうです。

ディナモ・ザグレブは25日、チャンピオンズ・リーグ予備戦2回戦の第1戦(アウェー)をリトアニアのエクラナスと戦い、スーパーカップのリエカ戦と同じスコア「4-1」の勝利で幸先の良いスタートを切りました。
幾らか神経質に試合に入ったディナモでしたが、7分にヴグリネツが前に蹴り出したロングボールをDFと競り合ったエドゥアルドがちょこんと合わせてシュートを決めて先制します。しかし14分、右サイドを突破したヴァルナスのセンタリングをルカシィスがヘディングで決めてエクラナスが同点に追いつきます。けれどもキープ力に上回るディナモがゲームを支配し、31分にカウンターからヴグリネツのパスをペナルティエリア右で受けたブリャトが勝ち越し弾。52分、エドゥアルドが細かい足技が3点目を決めれば、69分にはエトーのアシストからヴグリネツがシュートを決めて4-1で勝利しました。
欧州の舞台に出るたびに恒例となっていますが、この試合で応援に来たディナモ・サポーター"バッド・ブルー・ボーイズ(BBB)"が問題を起こしています。19分に一人の選手がピッチになだれこんだことで警備員が動き出すと、それに興奮した100人余りのBBBが暴れ出して警備員と衝突。キャプテンのマミッチとディレクターのツヴェトコヴィッチがなだめに行き、短期間で収まったものの、UEFAからの制裁は逃れそうにないようです。

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2006年7月25日 (火)

ノヴォトニー、ディナモとの3年契約にサイン

Nowotny 7月23日、ドイツ代表DFイェンス・ノヴォトニー(32・写真はJutarnji.comより)のディナモ・ザグレブ入団記者会見が行われ、3年契約を結びました。欧州屈指のDFがクロアチアのクラブに移籍するとあって、国内外にセンセーショナルに報じられています。年俸は明らかにされていませんが、3年間で200万ユーロという説から、1年間で300万ユーロという説まであります。
記者会見でノヴォトニーは
「ディナモについての情報はチームメイトであったマルコ・バビッチ、ボリス・ジブコヴィッチ、そして私の友人ゾラン・マミッチから得ていた。素晴らしい気分でいられるクラブに行こうと考ていたことがディナモ移籍の決め手となった。マミッチ兄弟という友人がここにはいるしね。
最後の怪我のあとはブンデス・リーガでプレーしたし、ワールドカップ3位決定戦の対ポルトガル戦でも健康面に問題がないことを私は証明した。ディナモに新たなクオリティをもたらせるよう、目標の実現を助けられるよう努力するつもりだ。3年契約をザグレブで真っ当するのは間違いない。」
とコメントしています。
契約にサインしたのち一旦ドイツに帰国。二人の子供と妊娠中の妻を連れて水曜日にザグレブに戻ってきます。コンデションは悪くなく、土曜日の開幕戦・対スラヴェン・ベルーポ戦でいきなりデビューすると言われています。

またディナモはコロンビアのFWダイーロ・モレノ(21)をレンタル移籍で獲得することになりました。レンタル費用は150万ユーロとされ、一年後に買取オプションが付いています。
モレノは2004年リベルタ・ドーレス杯の覇者オンセ・カルダスに所属するFWで、20歳までの同国最優秀選手にも選ばれた逸材。シュート力ならず、ドリブルにも優れた選手と紹介されています。

23日、FWダド・プルショとクロアチア・サッカー協会長のヴラトコ・マルコヴィッチがグラスゴー空港で話合いを持ち、プルショは正式に代表引退を申し入れました。
マルコヴィッチは説得したものの、膝の状態が思わしくないプルショの決意は堅く、最後にプルショは涙を流したそうです。28歳で代表入りし、3年半という短い間で多くのものを残したプルショに対し、協会は特別に引退試合を設ける考えがあるようです。

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2006年7月23日 (日)

ビリッチ、次期代表監督濃厚/スーパーカップはディナモ

Bilic クロアチア次期代表監督はスラヴェン・ビリッチ(37・写真)の就任がほぼ濃厚になってきました。最終的な決定をもたらすサッカー協会の最高委員会19人のメンバーのアンケートでは、14人がビリッチを押しております。"ヴァトレニ"組(98年ワールドカップ3位メンバー)の勢力を恐れているマルコヴィッチ協会長はイヴァンコヴィッチを監督に、ビリッチをディレクターに就任させたがっているものの、ビリッチはヴァトレニ組でメンバーを固めたがっております。
ビリッチは提案書をサッカー協会に送るなど積極的な活動を見せており、彼の構想ではアシスタント・コーチにアサノヴィッチとユルチェヴィッチ、GKコーチにムルミッチ、ディレクターにプロシネツキを入閣させる予定です。またビリッチの後任となるU-21代表監督にはヤルニの就任が濃厚です。
ビリッチ監督就任にはコヴァチ兄弟、スルナ、プレティコサなどが賛成を表明しており、とりわけロベルト・コヴァチは「ビリッチが監督ならば代表を続ける」とまで言明しております。最終決定は25日を予定しております。

7月19日、昨季のリーグ覇者ディナモ・ザグレブとカップ覇者のリエカの間でスーパーカップが行われました。マクシミール・スタジアムには約15000人が集まり、国営放送でも試合の模様が放映されました。
ディナモのスタメン(4-3-2-1)は
GKトゥリーナ-DFエトー、チョルルカ、ツビタノヴィッチ、チャレ-MFブリャト、ヴコイェヴィッチ、アギッチ-ヴグリネツ、モドリッチ-FWエドゥアルド(今後、ダ・シルヴァの表記は現地にならってこうします)
またリエカのスタメン(4-3-2-1)は
GKジリッチ-DFシャリッチ、クネジェヴィッチ、ボスナール、レンドゥリッチ-MFプリシュチ、ケルケズ、ミキッチ、ルビール、リニッチ-FWボリッチ
でした。
欧州を視野に入れた積極的補強で更に進化したディナモは序盤からリエカを圧倒。リエカからディナモに移籍した元代表ヴグリネツ、より攻撃的なポジションに上がったモドリッチ、初めてキャプテンマークをつけたエドゥアルドのトライアングルは強烈で、右サイドではエトーとブリャトがポジションチェンジを繰り返しながら分厚い攻撃を見せます。
20分、モドリッチが縦へのスルーパスを出すとオーバーラップしたエトーが対角線でシュートを決めてディナモが先制。40分にはリエカの守備ラインが崩れたところに、ヴグリネツがヘディングでゴール前でフリーのモドリッチをボールを送ると、モドリッチは冷静にシュートを決めて2-0とします。
後半51分、右クロスをGKトゥリーナがキャッチミスしたところをボリッチが決めてリエカが2-1と縮めますが、62分にボスナールがエトーをペナルティエリアで倒してPK。エドゥアルドが正面に軽く蹴り込んで3-1とリードを広げます。更に66分、モドリッチから右サイドでパスを受けたヴグリネツがクロスボールをピンポイントでエドゥアルドに上げると、エドゥアルドはトラップからジリッチの頭上にボールを叩き込みました。4-1でディナモが勝利し、3度目となるスーパーカップを手にしました。

イタリアでプレーするFWイゴール・ブダン(26)がパルマに一年レンタルされることが決まりました。ブダンは1999年にリエカからベネチアに移籍したのち、エンポリ、ベリンゾーナ(スイス)、ベネチア、パレルモ、アンコーナ、ベルガモ、アタランタ、アスコリと渡り、このほどパレルモがパスを全て買い取りました。ブダンは怪我が多いこともありクロアチア代表で出場機会がありませんが、ポスト・プルショの一人としてサーシャ・ビエラノヴィッチ(アスコリ)と共に期待されております。

Ivic クロアチア一の名将として誉れ高いトミスラフ・イヴィッチ(73・写真)がベルギーのスタンダール・リエージュのユース学校のテクニカル・ディレクターに就任することとなりました。リエージュのユース学校は「サッカー・アカデミー"ロベルト・ルイ・ドレフュス"」と呼ばれており、イヴィッチはリエージュだけでなくベルギー14クラブのユース選手にもサッカー講義することとなります。
イヴィッチはハイドゥク、アヤックス、アンデルレヒト、ガラタサライ、パナシナイコス、ディナモ、ポルト、パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリッド、マルセイユ、ベンフィカ、フェネルバフチェ、そしてスタンダール・リエージュを監督として指揮した経験があり、UAEやイラン代表監督も務めております。

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2006年7月19日 (水)

ニコ・クラニチャール、セルタに移籍

Niko_1クロアチア代表MFニコ・クラニチャール(21・写真 )のセルタ・デ・ヴィーゴへの移籍が合意に達したことが、SKYスポーツによるセルタのディレクター、フェリックス・カルネーロ氏のインタビューで明らかになりました。契約期間は5年間、移籍金は明らかにされていませんが、500~600万ユーロほどと推測されます。
カルネーロ氏は
「全ては合意した。あとはメディカル・チェックへの彼の到着を待っていることだ。それから契約にサインする。彼は巨大なポテンシャルを持った選手だ。完璧なチームを私たちは形成している。なぜなら昨年に起こったような問題はもう起こしたくないからね。」
とコメントしております。ちなみにハイドゥク・スプリトのディレクター、フレディ・フィオレンティーニは
「交渉が進んでいることは知っている。セルタはまずニコと全てを合意しなくてはならない。それから話し合いは我々とだ。けれどもハイドゥクにはまだ公式なオファーは届いていない。ただ、それはニコとセルタの波長が合っていないという意味ではないよ。」
と全肯定はしないものの、移籍が近いことをやんわりと語っております。

あと、ディナモ・ザグレブとドイツ代表DFイェンス・ノヴォトニー(32)が移籍に合意しました。ノヴォトニーが休暇を取っているマジョルカ島へと訪れたズドラヴコ・マミッチ副会長とMFゾラン・マミッチが明らかにしたもので、契約期間は3年間とされています。
更にディナモはラツィオ所属のマケドニア代表FWゴラン・パンデフ(23)のレンタル契約を望んでいることが明らかになりました。ラツィオはカルチョポリ裁判で今季はセリエBでプレーすることになっていますが、ディナモは年俸150万ユーロをパンデフに提示しております。パンデフはスポルツケ・ノヴォスティ紙のインタビューで
「ズラドヴコ・マミッチが私に連絡を寄越し、ディナモ移籍のオファーを提示した。またマミッチはディナモがチャンピオンズ・リーグに出場したら巨大な報奨金をくれる事を約束した。ディナモへの移籍には関心はある。そう私はマミッチに言ったよ。けれども今はボルシア・ドルトムントとエバートンからオファーがある。ラツィオの裁判への控訴がどうなるか、7月25日を待っているところだ。もしセリエBに落ちたら3つのクラブから一つを選ぶことになるだろう。」
と語っています。ディナモの強みは彼の弟であるサシュコ・パンデフがプレーしていることで、オファー額もドルトムントとエバートンと匹敵しているようです。

クロアチア代表の次期監督ですが、現時点ではスラヴェン・ビリッチの就任が有力となってきています。ロベルト・プロシネツキもディレクター職に関心を示しており、U-21代表でもビリッチのアシスタントを務めるアリョーシャ・アサノヴィッチも入閣予定です。ただ、悠々自適な生活を送るアレン・ボクシッチは代表に関する仕事に関心はないようです。

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2006年7月16日 (日)

ダド・プルショ、代表から引退

P1070574 クロアチア代表FWのダド・プルショ(31・写真)がヴラトコ・マルコヴィッチ協会長に代表引退を申し入れたことが明らかになりました。理由は故障持ちの膝の状況が悪くなっていることが判り、今後も代表でプレーすることは膝に大きな負担が掛かるためです。マルコヴィッチ会長は8月初めにグラスゴーに行き、プルショと話し合いをする予定だそうです。プルショは2003年3月のベルギー戦で代表デビュー以来、チームの精神的支柱として活躍。国内でも特別な人気を誇っていました。代表歴は32試合、9得点でした。
その一方で代表引退の可能性を漏らしていたコヴァチ兄弟は兄ニコ(34)、弟ロベルト(32)とも続けることが明らかになっています。

クロアチアの次期代表監督について様々な憶測が飛んでいます。マルコヴィッチ会長は年俸をスポンサー払いにすることで国外の監督も考慮に入れていることを述べており、クリストフ・ダウム、アルベルト・ザッケローニ、ディノ・ゾフ、ローター・マテウスといった名前も挙がっています。
けれども実際のところは前イラン代表監督のブランコ・イヴァンコヴィッチとU-21代表監督のスラヴェン・ビリッチの二人に絞られている模様です。二人ともA代表監督就任に関心を示していますが、ロビー活動はしておりません。ちなみにビリッチが監督になった場合、アシスタントにアサノヴィッチとプロシネツキ、チームマネージャーにボクシッチが選ばれるとまで推測しているメディアがあります。

デイナモ・ザグレブがドイツ代表DFイェンス・ノヴォトニー(32)と交渉に入ることになりました。17日にディナモのマミッチ副会長がノヴォトニーの休暇先であるマジョルカ島まで飛び、条件面などで話し合いをする予定です。ノヴォトニーとマミッチ副会長の弟であるMFゾラン・マミッチが友人関係にあることから移籍話が持ち上がったわけですが、欧州カップでの戦いで経験のあるDFが欲しいディナモにとっては重要な交渉となります。ちなみにノヴォトニーはバイヤー・レバークーゼンとの契約が切れており、自由契約選手であります。もし交渉失敗した場合はイラン代表DFラーマン・レザエイ(31・メッシーナ所属)の獲得へと迎う予定です。
またディナモはブンデスリーガで得点王にもなったブラジル人FWアイウトンの獲得も考えています。マミッチはアイウトンの代理人と連絡を取っており、ベシクタシュと契約を切って自由選手になった場合に交渉をするつもりだそうです。

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欧州の底へと近づく国内レベル

代表レベルではゴタゴタしているクロアチアですが、クラブレベルでは悲惨な結果が続いています。

7月13日にはUEFAカップ予備戦でリエカとヴァルテクス・ヴァラジディンが登場。
ホームに昨季キプロス・リーグ2位のオモニアを迎えたリエカは、シャルビーニのアシストから新規加入のブーレのゴールで10分に先制するも、31分には同じく新規加入のミキッチがペナルティエリアで相手選手を倒してPKを進呈。これをヴァコウフチスに決められて同点に追いつきます。後半51分、リエカはケルケズがPKを決めて突き放しますが、その5分後にグロズダノフスキがクロスボールから決めて2-2で終えてしまいました。
ヴァルテクスはホームに昨季アルバニア・リーグ2位のティラナを迎えます。21分、元ヴァルテクスのMFムカイが先制点を決めてティラナが先制。47分にノヴィニッチがGKが弾いたボールをヘディングで押し込んで同点に追いつくも、ティラナは何度もゴールを脅かし、1-1の引分けで終えるのが精一杯でありました。

これまでキプロスやアルバニアといったクラブはクロアチアのクラブより格下と見られていましたが、このような苦戦を強いざれる状況を見れば、クロアチア国内のサッカーレベルもいよいよヨーロッパの底に近づいてきたといっても過言はありません。
先のインタートトカップでオシエクがキプロスのエトニコスにホームで2-2、アウェーで0-0と引分け、アウェーゴール2倍ルールで敗退が決定。ちなみにエトニコスは昨年のキプロス・リーグで9位のチームでした(オシエクは4位)。

ちなみに昨季はハイドゥク・スプリトがチャンピオンズ・リーグ予備戦でデブレチェン(ハンガリー)と対戦し0-3、0-5と大敗。インテル・ザプレッチがUEFAカップ予備戦でレッドスター・ベオグラード(セルビア)に1-3、0-4と完敗。リエカは同じくUEFAカップ予備戦でリテックス(ブルガリア)に0-1、2-1でアウェーゴール2倍ゴールで敗退。ヨーロッパ52ヶ国中で係数ランキングが49位という結果に終わっています。
ヨーロッパ・カップの出場枠は過去5年間の係数ランキングで計算されるため、これからクロアチアは一気に転落することになります。

国内の移籍選手の話題を。
ディナモ・ザグレブは元代表MFヤスミン・アギッチ(32)を復帰させました。昨年夏に韓国Kリーグの仁川ユナイテッドに移籍していましたが、チャンピオンズ・リーグを視野に入れた中盤強化のため呼び寄せることになりました。ディナモはゾラン・マミッチ、マティアス・チャゴの二人のMFが怪我を抱えていることから格好の補強となります。アギッチは仁川で主力選手として活躍していたものの、韓国での生活には満足しておりませんでした。
「ピッチでは全てが最高に上手くいっていたが、プライベートの生活に苦しめられたよ。韓国の幼稚園は私の子供を受け入れようとしなかった。コミュニケーションを理由にね。」
と語っています。

リエカはボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエルビル・ボリッチ(34)を一年契約で獲得しています。背番号は9番。昨季に9番を付けていたのがフレディ・ボビッチだったことから、アルファベットを一文字変えただけになります。

NKザグレブは元セレッソのFWクルノスラフ・ロヴレク(27)を3年契約で獲得しました。彼にとっては2003年以来の復帰となります。彼はセレッソ、リエーセ(ベルギー)を経て、昨年は2部のクロアチア・セスベッテでプレーしてました。またNKザグレブは俊足FWイヴィツァ・カラボグダン(29)を獲得しています。カラボクダンは昨季スラヴェン・ベルーポでプレーし、今季はボスニア・ヘルツェゴビナ王者のシロキ・ブリイェグに移籍したものの、家族の問題を理由に契約を破棄しておりました。
また元セレッソのMFマリオ・ガルバもクロアチア・セスベッテを退団し、同じく2部のフルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツに移籍しています。セスベッテは年俸1万6000ユーロ(約240万円)で一年契約していたものの、3ヶ月でチームを去ったことにフロントは怒りを見せております。

ハイドゥク・スプリトはシュトゥットガルト所属のMFマリオ・ツァレヴィッチ(24)をレンタルで復帰を画策中。現在はシュトゥットガルトのアマチュアチームでプレーしている本人もハイドゥク復帰を希望していますが、シュトゥットガルはブンデスリーガのクラブにレンタルを希望しています。
またハイドゥクはNKザグレブを退団したボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWムラデン・バルトロヴィッチ(29)を獲得することになっています。

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2006年7月15日 (土)

ズラトコ・クラニチャール監督更迭

Cico_1 7月14日、クロアチア・サッカー協会の最高委員会がズラトコ・クラニチャール代表監督(写真)の処遇に関して会議を行い、7月31日の契約切れをもって監督の座を下ろされることが決まりました。

前日には7人による専門委員会の会議が行われ、クラニチャール監督とスタッフ陣の予選の戦いぶりは評価するものの、ワールドカップは不成功との見解でまとまりました。しかし、専門委員会はクラニチャール監督の契約継続か否かの判断は最高委員会に委ねておりました。
最高委員会では19人のメンバーのうち14人が出席。クラニチャール監督は45分に渡って大会の報告と質疑応答を行い、その後は委員だけの話し合いに。その結果、クラニチャール監督の更迭が満場一致で決まりました。新監督は6~8日後に決めることにされています。ちなみに最有力候補は前イラン監督のブランコ・イヴァンコヴィッチ氏です。

クラニチャールは監督契約の際、ワールドカップ出場が契約更新の必要条件とされていましたが、その条件はクリアしていたにもかかわらず、本大会における結果と内容の酷さで国民の信用を失ってしまい、彼は"不運"だけで敗退理由を片付けたことが問題となっていました。
クラニチャール監督の成績は2004年7月の就任以来、親善試合を含む25試合で11勝8分6敗(42得点・25失点)。公式戦での敗北はワールドカップのブラジル戦のみでした。そのブラジル戦は好戦として国民を熱狂させたわけですが、日本戦とオーストラリア戦の惨めなドロー劇で評価を下げてしまいました。

マルコヴィッチ会長の後ろ盾を信じていたものの、最後は詰め腹を切らされたクラニチャールは
「更迭は起こらないよう望んでいた。マルコヴィッチ会長には何も文句はない。けれども彼が新契約を結ぶと公に発表してなかったならば、違う結果になっていたかもしれないね。
更迭の知らせに失望はしていない。顔を上げて去るよ。なぜなら2年間の公式戦で、7勝5敗にたった一つの敗北という結果を残したからだ。ワールドカップにクロアチアを連れていくことは計画通りに成し遂げたと思う。代表に新たな選手を入れたし、新監督は私が受け持った時よりも楽に仕事ができるだろう。
15年間、プロの監督としてやってきたから、悪い知らせを受け入れることも解っている。選手としても監督としても最高の仕事をしようといつも努力してきた。クロアチアはワールドカップでも多くのものを成し遂げたと確信して私は去るよ。我々の目標は決勝トーナメント進出だと(契約の)どこにも書かれてないが、達成できなかったために私は去らねばならないんだ。」
と語りました。

これまでクラニチャールをかばい続けていたものの、あっさりと彼を切ってしまったマルコヴィッチ会長は
「ワールドカップでのクロアチアは不成功ではないとクラニチャールがきっぱりと断言したことが最も更迭決定に影響した。ここ最近の15日間の彼はメディアと世論に衝突し、監督としての振る舞いに相応しくなかった。全てのことに私は嘆いているが、私たち二人は話し合った。これからも友人であり続けるだろう。私にとっても楽ではなかったよ。クラニチャールの存在は私にとって大きな意味があるからね。しかしそれが監督の人生だ。協会の利益のためにも自分の感情は押さえなくてならなかった。」
と白々しく答えています。

監督更迭の知らせを聞いたMFダリヨ・スルナは
「クラニチャールの監督交替は私に最も罪がある。」
と、日本戦のPKを外した自分を責めております。
またクラニチャールの師匠に当たるミロスラフ・ブラジェヴィッチは
「本当に残念だ。いつも私は彼を支持していた。なぜならクラニチャールを信じていたからだ。ヴラトコ・マルコヴィッチ会長がクラニチャールをこのように切ったとは本当に恐ろしいよ。彼はクラニチャールが残留すると叫んでいたじゃないか。」
とコメント。
また外敵に当たる前監督のオットー・バリッチは
「もっと酷い状況で私は監督のポストから外された。当時も今も私を変える必要はあったとは思っていない。クラニチャールは監督を続け、ミスを修正すべきだった。何が悪くて、どう修正するか間違いなく彼が最も知っている。後継者? 唯一考えられるのはブランコ・イヴァンコヴィッチだ。」
とコメントしております。
またディナモ監督のヨシップ・クジェは
「これまでに起こった全てのことを考えれば、監督交替は予想されたものだ。しかしそれが正しい決定だったかは先にならねばね。新監督の選択はクロアチア・サッカーにとって最も重要なことだ。」
と語っています。

私自身の考えとしては、クラニチャールは監督を継続すべきでした。息子ニコへのエコ贔屓だけ眼をつぶれば、彼は常にポジティブな思考と自信を選手にもたらし、守備に偏向していたクロアチアに攻撃の重要性を唱えた人物でありました。また人格も極めてオープンで、ジャーナリストとも上手くやっていく人物でありました。グループリーグ敗退後に手の平を返したように叩き出した国内メディアには正直辟易しておりましたし、監督の首を差し替えたところでも事態は好転しないでしょう。今大会のグループリーグ敗北の最大の理由は、収益を得るため大会前に親善試合を詰め込んだサッカー協会にあり、それで選手が疲れてしまっていたのは明らかでありました。

個人的にはクラニチャールによく可愛がってもらったために寂しさはありますね....。

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2006年7月 7日 (金)

クラニチャール、公式会見でも謝罪弁明なし

5日、クロアチア・サッカー協会でワールドカップでの敗退後、最初のズラトコ・クラニチャール監督(写真)の記者会見が行われました。敗退後はクラニチャール監督に対して多くの批判が集まっており、辞任すべきとの声も上がっていましたが、この先も監督に留まることを述べました。以下が記者会見のインタビュー内容です。

Cico_2 「私が指揮した2年間、クロアチア代表は特別素晴らしい結果を残した。13試合の公式戦で7勝5分1敗、その1敗は世界で5度王者となったブラジル相手だ。それが全てを語っている。私が監督についてからクロアチアが成功すると信じていた者は多くなかったはずだ。欧州選手権ポルトガル大会のあと、多くのジャーナリストが懐疑的になっていたじゃないか。
選手からスタッフの全員が信頼を取り戻し、クロアチア・サッカー界のために多くのものを作り上げた。ある者は別の考えがあるだろうが、決して私たちは同意するつもりはないよ。」

-クロアチアはブラジルと共に決勝トーナメントに進む本命であると、公に言ったことに対しては?
「選手のクオリティの評価を元にすれば、私は楽観主義だ。このメンバーで別の大会にも望めただろう。おそらく3度目になれば大きな一歩を残せると思う。
この代表には時間が必要だし、ある選手がチームを去るとか召集に答えないという徴候は狂っているといえるだろう。全ての選手達には4~5年のサッカーキャリアがまだ続くだろうし、ある選手は10年続く。代表でのポジションを求め、代表を引っ張る彼らがいるのに、将来性がないなどと話すのは非論理的だよ。全くもって馬鹿げたことだ。
メンバーが別れの言葉を言ったなんてことはないと深く私は信じている。彼らには困難なユーロ予選が待っているんだから。」

-プルショの代表引退は大きなハンディキャップになるのでは?
「まだプルショは公式発表してないのに、なぜ彼の代表引退ばかり語られるのか解らない。健康面(膝)が理由ならば親善試合を避けるようお願いするだけだ。もし引退するような時でも代わりを務められる選手はいる。けれども誰も代えるつもりはない。」

-これだけの批判が集まっているが、それについてどう感じている?
「監督の座を降りることは考えていないよ! 2週間前にもそれについて考えてないし、今もそうだ。私は全てをやったんだから。
合宿では最新の体力準備を初めて行った。日本戦では暑さの中でも戦えたのは良い例だ。しかし、クロアチアは3度の決定機を台無しにしてしまった。もしオリッチがプルショかスルナに折り返していたらゴールはき待っていただろう。もしバビッチが良いパスを送っていたならば....。チャンスがなかったとコメントしていた者がいたが、そいつは他人の仕事を否定したいのかい? それとも選手の価値を下げたいのでもいうのか?
オーストラリア戦では選手達はミスを恐れるが余り、ズルズルと後退してしまった。最後にはオフサイドから失点してしまった。それは体力準備の失敗によるものではなく、生まれつきの心理面によるものだ。」

-監督や専門家からも批判が集まっているが。
「本当の批判は歓迎する。もし根拠があるならばね。専門家達は目にしたことを元に批判をしているが、見てないことまでにも口出ししようとしている。批判するのは彼らの権利だが、基準というものを失っているのでは。」

-ニコについては?
「私はニコではなく、チーム全体のプレーを従わせた。選手達はいつもチームありきのプレーをしたよ。ニコ・クラニチャールが走らなかったという意見には同意できない。一人の選手もプラン通りにやらなかったわけではない。」

この記者会見を受けて、更にクラニチャール監督への批判は高くなっています。7人のメンバーからなるサッカー協会の専門委員会は監督のレポートを待っているものの、5人が既に否定的な考えでいるようです。クラニチャール監督はまだ契約延長にサインをしていませんが、契約延長するかはサッカー協会の最高委員会の審議に掛けられる予定です。今のところはヴラトコ・マルコヴィッチ協会長の後ろ盾を持っていることがあり、契約延長は濃厚です。

ボカ・ジュニオルスからサン・エティエンヌに移籍したクロアチア移民4世FW/MFダニエル・ルベン・ビロシュが、クロアチア・メディアを通して改めてクロアチア代表入りに関心がないことを口にしました。
「もうそれは私にとって終わった話だ。私は色々と考えた末、クロアチアのオファーを断ることに決めた。なぜならば私はアルゼンチン人だし、私の夢は全てのアルゼンチン人と同じくアルゼンチン代表プレーすることだからね。」
Eto_1その一方で、ディナモ所属のMF/DFエトー(25・写真)がクロアチア代表入りに関心を寄せています。
「僕はクロアチアのためにプレーしたい。チャンスがあると思っているよ。ディナモでも最近、私に代表入りしたいか聞いてきたけど、その時も"da"(イエス)と答えたよ。まだクロアチア・サッカー協会からコンタクトはないけど、国籍取得の条件は持つことになると思うから問題にはならないだろう。」
と4日のスポルツケ・ノヴォスティ紙のインタビューで答えています。右サイドで突破力に優れたブラジル人選手で、ディナモではブリャトと頻繁に縦のポジションチェンジを繰り返し、守備面も無難にこなす選手です。ただFIFAの規定では2年間その国にいなければ代表選択の資格はないため、昨年夏に来たエトーはもう一年待つ必要があります。
ちなみにクラニチャール監督はエトーに関して
「彼のクオリティは評価しているし、とても良い選手だ。ディナモで彼は自らを証明したし、チームにおける最高の選手の一人だった。ただ国籍取得の手続きに介入することはできないね。」
とコメントしています。

また5日のスポルツケ・ノヴォスティ紙に、日本代表の次期監督に就任予定のイヴィツァ・オシムの小さなインタビュー記事がありました。
5日の紙面に「オシムが消えた」「オシムは私たちを騙したのか?」との見出しが掲載されたことを受けて、クロアチアの記者が「日本は代表監督を失ったのか?」とオシムに質問したところ、
「なぜそんな見出しが掲載されたのかさっぱり解らない。一つも正確じゃないということだけは解っている。つまり、大きなどんでん返しはないということだよ。決して誰かを騙したことなんてないしね。昨日は千葉と一緒にいたので、もし私を見つけたかったならば見つけられたはずだよ。」
とコメント。日本のメディア陣は東京でサッカー協会関係者とミーティングがあるという情報を信じていたことに関しては
「私はそんなミーティングについて聞いてないよ。唯一協会と取り決めたことは、知っている限り7月11日か12日に協会のテクニカル・ディレクターと会うことだ。彼がドイツから戻ってきてからね。私たちは代表の準備に関するプログラムについて話し合うことになっている。日本は8月9日にトリニダート・トバコと対戦し、それから公式戦へと向かっていく。それが唯一かつ全ての真実だよ。」
と語っています。

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2006年7月 3日 (月)

移籍情報

Vucko_1 前U-21代表DFのルカ・ヴチュコ(22・写真)がロシア・リーグのサトゥルン・モスクワとの契約を切り、ハイドゥク・スプリトに復帰しました。彼は2006年1月に5年契約でサトゥルンに移籍したものの、出場機会の少なさに不満を持ったために契約を解除していました。197cmの長身を活かし、2004/05シーズンにはハイドゥクのレギュラーに定着した将来性あるディフェンダーで、ユース代表にも名前を連ねていました。

A代表歴もあるDFヴェドラン・イェシェ(25)がスイス一部のテューンと3年契約で結ぶことになりました。ディナモ・ザグレブが所有権を持つものの、昨季後半はインテル・サブレシッチでプレーしていたイェシェの移籍金は20万ユーロとされています。テューンは昨季はチャンピオンズ・リーグに出場したことで有名となったクラブですが、オーストリア人のハインツ・ペイシュル監督がかつてズラトコ・クラニチャール代表監督とチームメイトであり、クラニチャールが色々とペイシュル監督に移籍が上手くいくよう助言したそうです。

Mikic_1 元ディナモ・ザグレブ出身で、昨季までカイザース・ラウテルンでプレーしていたMFミハエル・ミキッチ(25・写真)が30日、リエカと2年契約を結びました。背番号は8です。ディナモと対抗できる資金力で補強選手を集めているリエカですが、もう一人FWを探しております。現在ではハンガリー代表で1FCケルン所属のイムレ・サビッチュ(26)、ボスニア代表FWでイスタンブール・シュポル所属のエルヴィル・ボリッチ(34)、オリンピック・マルセイユ所属のスペイン人FWコケ(22)などが候補に挙がっています。

クロアチア移民4世でクロアチア代表入りの説得交渉が何度も行われたボカ・ジュルオニスFW/MFダニエル・ルベン・ビロシュが、フランス・リーグのサン・エティエンヌに3年契約で移籍することになりました。両クラブ間では早くから移籍金で合意していたものの、ビロシュ側が年俸を吊り上げたために話し合いはスムーズにいっておりませんでした。しかし30日にビロシュも年俸に承諾。来週にはメディカル・チェックののちサインの予定です。
2日のクロアチア紙のインタビューでクラニチャール代表監督は再びビロシュを構想を入れていることを明らかにしました。
「ビロシュはアルゼンチン代表としてワールドカップに行くことを望んだが、ペッケルマンの選択には入れず失望していることだろう。クロアチア代表に決めなかったのは大きなプレッシャーがあったからで、多くの人が彼を裏切り者とした。けれども今は状況は完全に違う。ビロシュは私の構想に入っている。」
とコメント。また2003年の代表合宿から逃走したことで代表を追放されたMF/DFイゴール・ビシュチャンも構想に入っていることを口にしています。ただ、ビシュチャンに関してはマルコヴィッチ協会長が代表入りを断固許さないと常に語っています。

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2006年7月 2日 (日)

クロアチア紙とボスニア紙のオシム・インタビュー

7月2日のスポルツケ・ノヴォスティ紙にイヴィツァ・オシムのインタビュー(写真)が掲載されました。同紙のクロアチア人記者が電話インタビューしたものです。昨日、日本代表監督に合意したと日本国内では報道されており、内容的には合意前のインタビューとなります。

Osim_3-イヴィツァ、とうとう貴方は新日本代表監督になったのか?
「いや、まだだ。なるかどうかは判らない。」

-日本人(サッカー協会)は代表に引き受けるかどうか直接尋ねたのではないのか?
「尋ねたよ。日本サッカー協会の代表団がグラーツにいる私のところへ数字が入った契約書も持ってきた。契約書には詳細に私へのルールが列挙され、また義務も書かれていたよ。」

-提示された契約には満足しているのか?
「している。」

-ならば貴方はなぜサインをしてないんだ?
「決定は私の手中にあるとはいえ、千葉を飛び越えての話し合いを私は望んでいないし、することもできない。まずはクラブの淀川隆博社長と席につき、彼と打ち明けて話し合わねばならないと私は決めた。そしてようやく私が何をするか決めるつもりだ。それが唯一の人間らしい物事の順序であり、人生はそうと私は見ているよ。最後は、いや始めでも同じだが、人間であることが常に最重要だからね。」

-成田空港では1000人以上のサポーターが待ち構えたと聞いたが、それは本当か?
「本当だよ。この出来事にはとりわけ驚いた。群集を目にした時、私のためにこうなるとは推測さえしなかった。それはとても感動的な瞬間だった。なぜなら千葉を手放さないよう説得するためにサポーターが私を迎えてくれたんだからね。」

-"オシムを日本代表監督に"という話は今どんな状況にある?
「(次は)日本サッカー協会の動く番だ。」

-もし協会が考え直したら? 代替候補にストイコヴィッチの名前が挙がっていると読んだが。
「ストイコヴィッチの話は知らない。
もし私が代表監督にならないならば? それは私のアイデアではなかったしね。私は自分を売り出したわけではなく、むしろ人々が私に頼んだことだ。もし代表監督にならないならば千葉の監督を続けるだろう。既に千葉のキャンプを始めた。Jリーグは7月19日に再開する。
千葉の監督でないとしても別の代替案はあるさ。いつも最後は家へと戻れること、それがいつでも本当の、そして最高の代替案だよ。
こっちも貴方に聞きたいんだけど?」

-もちろん、何について?
「クロアチアのワールドカップ敗退のあと、そちらの状況は落ち着いたのか?」

-いや、まったく。何が必要だったのか、何をすべきだったのか、もっと良くしなければ、などといつも分析がされている。今はズラトコ・クラニチャール監督であるべきかないべきかが問題とされているよ。
「それは不必要ないがみ合いだな。」

-なぜ?
「クロアチアは良いチームだ。しかしスピードがない。日本やオーストラリアと対戦した際、彼らはクロアチアの唯一の速い選手を止めることで、クロアチアのプレーに問題が生じていった。
今は怒ることは不必要だ。煮えたぎった血は誰にとっても役に立たない。速い選手を見つける方がもっと良いだろう。」

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あとボスニア・ヘルツェゴビナのアヴァズ紙ネット版にも6月30日に電話インタビューが掲載されていました。
http://www.avaz.ba/absolutenm/anmviewer.asp?a=16589&z=11&isasp=

オシムはオファーを受けたものと思われたが、まだ考えていると言っている。
「話し合いをしたのは本当だが、まだオファーを引き受けていない。ジャーナリストまで何も伝わらない方がいいだろう。ジェフの幹部と話し合わなければならない以上、私がこのように去ることは出来ないよ。まだ私は何も言うことは出来ないが、いずれ知ることになるだろう。」

彼の将来の雇用についての話はそこで終わってしまったが、ドイツ・ワールドカップは喜んで分析した。審判がフットボールの発展を妨げており、それがこのスポーツの最大の病気だと何年間も彼は話しているが、ドイツではそれ以上に選手が失望させていると語る。
「なぜこんなに汚く危険なプレーがされていることを私は説明することができない。審判には難しいだろうが、汚いプレーは罰しなくてはならない。しかし、3枚イエローカードを出しているようでは("クロアチアvs.オーストラリア"のシムニッチのケース)、審判が試合を壊してしまったことになる。選手達はとりわけ神経質だし、荒いし、規律に欠けてしまっている.....。飽和状態にあったり、疲れや試合の意味合いが理由かもしれない。けれども、お金は間違いなく理由ではないよ。なぜなら選手の多くが豊かなクラブでプレーしており、ワールドカップではさほど稼げないからだ。」

決勝トーナメントに進出した代表の顔ぶれに彼はさほど驚かなかった。
「2つの南米国と14の欧州国-これが現実だ。もし予選が大陸毎に分けられていなかったら、おそらくドイツで出場したうち少なくとも10ヶ国の代表は決して本大会には到達できなかっただろうね。」

オシムはウクライナのような小さなチームに対してシンパシーを持っていることだろうと期待していたが、彼はブロヒンのチームのプレーに腹を立てていた。
「彼らのプレーはサッカーの反ブロパガンダだ。シェフチェンコがゴールを決めるかペナルティエリアで倒れることを待っているにすぎない。
それはサッカーにとって恥だ。運営者がワールドカップから彼らを追い出すか、私たちがイタリア戦を見ないことが最も良いのかもしれない。とはいえ、私はその試合を見ることも今かと待っている。彼らがどこまで行けるか知りたいからね。」

イヴィツァ・オシムにとって最高のフットボールはコートジボアールが示してくれた。
「もしドログバがいなかったならば、もっと彼らは良いプレーをしていたかもしれない。ドログバはチームの唯一のワールドクラスの選手として如何なるボールを貰わねばならなかったし、一人でチャレンジしなくてはならなかったからね。ブラジルはあっさりと準々決勝までやって来た。彼らはもっと強くなれるし、良くなれるはずだが、勝利者であるべき姿からは程遠い。」

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