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2006年7月26日 (水)

新代表監督にスラヴェン・ビリッチ

Bilic2 7月25日、クロアチア・サッカー協会の最高委員会で次期代表監督について話合いが行われ、U-21代表監督のスラヴェン・ビリッチ(37・写真はJutarnji.com)が第9代クロアチア代表監督に就任することが決定しました。
24日にはビリッチのほか、ブランコ・イヴァンコヴィッチ、マリャン・ヴラクの三候補まで絞られており、25日の最高委員会では全会一致でビリッチが指名されました。

ビリッチは現役時代、強靭な肉体と、勇敢かつクレバーな頭脳を持つストッパーとして活躍。ハイドゥクでキャリアをスタートし、一時はシベニクにレンタルされたのち、ハイドゥク、カールスルーエ、ウェストハム、エバートン、ハイドゥクに在籍、国内外のクラブでキャプテンを務めるなどリーダーシップを持った選手でした。臀部に重度のヘルニアを抱えており、3位となったフランスW杯では極限状態でプレー。ヘルニアが理由で2000年8月、31歳で現役を終えました。
2000年10月にブラジェヴィッチ代表監督が辞任した後、後任に関心を示したものの経験の浅さから見送り。2001年11月から翌年5月までハイドゥクの監督を務めました。2004年からはクロアチアU-21代表監督に就任。受け持ったのは恵まれた世代ではありませんでしたが、圧倒的な勝率でグループリーグ首位に立ちました。けれども、セルビア・モンテネグロとのプレーオフはヘルニア手術のために指揮ができず、チームは敗退してしまっています。本人は辞任をほのめかしましたが、協会と周囲が引き留めました。クロアチア代表としては43試合・3得点、1996年ユーロ、1998年W杯にレギュラーとしてプレーしています。

決定後、U-21代表でもアシスタントを務めたアリャーシャ・アサノヴィッチ(40)と共に記者会見を行い、ビリッチは以下のようにコメントしております。
「信用してくれた最高委員会のメンバー、マルコヴィッチ会長、スレブリッチ事務総長に感謝している。大きな名誉として、また私たちの価値の証明としてこの仕事を引き受けた。けれども既にスタート時点において仕事以上の義務であると実感している。
重要なのはクロアチア・サッカーとクロアチア代表の将来だけだ。"アバンギャルド"としてね。とてもデリケートな時期に代表を引き受けたことを考えれば、どれだけ私たちに困難な課題を向けられているか、また出来る限りの力を出さねばならないかは意識している。とはいえ、この代表が今まで達してきたような成功と結果を残し続けることに私は疑いを持っていない。」

協会幹部はイヴァンコヴィッチに監督を任せたかったものの、世論は圧倒的にビリッチを支持しました。これに関してビリッチは熟知しており、
「もしかしたら変に聞こえるかもしれないが、ジャーナリスト達が今回の監督選に大きな仕事を残してくれた。他の要素を軽視するわけではないけど、クラニチャールの後継者としてポテンシャルを持っていると最初に認識してくれたのがジャーナリスト達だ思う。ジャーナリストは世論を上手くキャッチしてくれ、今までは夢だと思っていた監督就任の実現について私たちは真剣に考え始めるようになった。皆で一緒に成功したんだ。間違いなく私たちは誰も見捨てることはしない。なぜなら私たちは持っている全ての力を出すのだから。
私のモットーは"プレッシャーなくして進歩なし"だ。客観的に見ても、クロアチアが今まで経験した予選の中でも最難関のグループに入ったと思っている。この仕事を引き受けた以上は私も、そして私の協力者も逃れられないことだ。強い仕事と共に進歩があることを私は保証するよ。」
とコメントしています。

これから2日間、協会とスタッフ陣について話合いを続けますが、事前にビリッチが明言したように入閣するのは第1アシスタントコーチとしてアサノヴィッチ、第2アシスタントとしてニコラ・ユルチェヴィッチ(36)、GKコーチとしてマリヤン・ムルミッチ(41)、ディレクターとしてロベルト・プロシネツキ(37)が濃厚です。またビリッチ本人がグラスゴーに出向き、プルショに代表引退の撤回を求めに行くことも語っております。
ビリッチの最初の指揮となるのは8月16日、世界王者のイタリアとの親善試合(開催地:リボルノ)。ドイツW杯のオーストラリア戦でレッドカードを貰っているシムニッチとシミッチが9月の欧州選手権予選第1戦の対ロシア戦で出場停止のため、その代替策をイタリア戦で求めるそうです。

ディナモ・ザグレブは25日、チャンピオンズ・リーグ予備戦2回戦の第1戦(アウェー)をリトアニアのエクラナスと戦い、スーパーカップのリエカ戦と同じスコア「4-1」の勝利で幸先の良いスタートを切りました。
幾らか神経質に試合に入ったディナモでしたが、7分にヴグリネツが前に蹴り出したロングボールをDFと競り合ったエドゥアルドがちょこんと合わせてシュートを決めて先制します。しかし14分、右サイドを突破したヴァルナスのセンタリングをルカシィスがヘディングで決めてエクラナスが同点に追いつきます。けれどもキープ力に上回るディナモがゲームを支配し、31分にカウンターからヴグリネツのパスをペナルティエリア右で受けたブリャトが勝ち越し弾。52分、エドゥアルドが細かい足技が3点目を決めれば、69分にはエトーのアシストからヴグリネツがシュートを決めて4-1で勝利しました。
欧州の舞台に出るたびに恒例となっていますが、この試合で応援に来たディナモ・サポーター"バッド・ブルー・ボーイズ(BBB)"が問題を起こしています。19分に一人の選手がピッチになだれこんだことで警備員が動き出すと、それに興奮した100人余りのBBBが暴れ出して警備員と衝突。キャプテンのマミッチとディレクターのツヴェトコヴィッチがなだめに行き、短期間で収まったものの、UEFAからの制裁は逃れそうにないようです。

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コメント

日本サッカー協会が本気でオシム監督の通訳を探してるらしいですね。

投稿: Lメッシ | 2006年7月26日 (水) 13時36分

いつもニュースをありがとうございます。

ビリッチといえば、98年フランス大会でブランを退場に追い込んだことが個人的には一番思い出深いですね。
ロシアとイングランドという厳しいグループに入りましたが、ディナモと共に本戦に行けることを願ってます!!

投稿: サンティ | 2006年7月26日 (水) 18時20分

いつも詳しい、そして早い情報をありがとうございます。
頼りにしています。

イタリアとの親善試合見たいです。
できれば、ビリッチがプルショを説得してくれて、彼が代表に戻ってくれることを願っています。

投稿: evenstar | 2006年7月26日 (水) 21時31分

決定ですか!
いつも早い情報をありがとうございます。
ビリッチのマスコミ評は実に興味深いコメントですね。これからが楽しみです。目が離せません。

投稿: ゆきの | 2006年7月27日 (木) 00時20分

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