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2006年7月 7日 (金)

クラニチャール、公式会見でも謝罪弁明なし

5日、クロアチア・サッカー協会でワールドカップでの敗退後、最初のズラトコ・クラニチャール監督(写真)の記者会見が行われました。敗退後はクラニチャール監督に対して多くの批判が集まっており、辞任すべきとの声も上がっていましたが、この先も監督に留まることを述べました。以下が記者会見のインタビュー内容です。

Cico_2 「私が指揮した2年間、クロアチア代表は特別素晴らしい結果を残した。13試合の公式戦で7勝5分1敗、その1敗は世界で5度王者となったブラジル相手だ。それが全てを語っている。私が監督についてからクロアチアが成功すると信じていた者は多くなかったはずだ。欧州選手権ポルトガル大会のあと、多くのジャーナリストが懐疑的になっていたじゃないか。
選手からスタッフの全員が信頼を取り戻し、クロアチア・サッカー界のために多くのものを作り上げた。ある者は別の考えがあるだろうが、決して私たちは同意するつもりはないよ。」

-クロアチアはブラジルと共に決勝トーナメントに進む本命であると、公に言ったことに対しては?
「選手のクオリティの評価を元にすれば、私は楽観主義だ。このメンバーで別の大会にも望めただろう。おそらく3度目になれば大きな一歩を残せると思う。
この代表には時間が必要だし、ある選手がチームを去るとか召集に答えないという徴候は狂っているといえるだろう。全ての選手達には4~5年のサッカーキャリアがまだ続くだろうし、ある選手は10年続く。代表でのポジションを求め、代表を引っ張る彼らがいるのに、将来性がないなどと話すのは非論理的だよ。全くもって馬鹿げたことだ。
メンバーが別れの言葉を言ったなんてことはないと深く私は信じている。彼らには困難なユーロ予選が待っているんだから。」

-プルショの代表引退は大きなハンディキャップになるのでは?
「まだプルショは公式発表してないのに、なぜ彼の代表引退ばかり語られるのか解らない。健康面(膝)が理由ならば親善試合を避けるようお願いするだけだ。もし引退するような時でも代わりを務められる選手はいる。けれども誰も代えるつもりはない。」

-これだけの批判が集まっているが、それについてどう感じている?
「監督の座を降りることは考えていないよ! 2週間前にもそれについて考えてないし、今もそうだ。私は全てをやったんだから。
合宿では最新の体力準備を初めて行った。日本戦では暑さの中でも戦えたのは良い例だ。しかし、クロアチアは3度の決定機を台無しにしてしまった。もしオリッチがプルショかスルナに折り返していたらゴールはき待っていただろう。もしバビッチが良いパスを送っていたならば....。チャンスがなかったとコメントしていた者がいたが、そいつは他人の仕事を否定したいのかい? それとも選手の価値を下げたいのでもいうのか?
オーストラリア戦では選手達はミスを恐れるが余り、ズルズルと後退してしまった。最後にはオフサイドから失点してしまった。それは体力準備の失敗によるものではなく、生まれつきの心理面によるものだ。」

-監督や専門家からも批判が集まっているが。
「本当の批判は歓迎する。もし根拠があるならばね。専門家達は目にしたことを元に批判をしているが、見てないことまでにも口出ししようとしている。批判するのは彼らの権利だが、基準というものを失っているのでは。」

-ニコについては?
「私はニコではなく、チーム全体のプレーを従わせた。選手達はいつもチームありきのプレーをしたよ。ニコ・クラニチャールが走らなかったという意見には同意できない。一人の選手もプラン通りにやらなかったわけではない。」

この記者会見を受けて、更にクラニチャール監督への批判は高くなっています。7人のメンバーからなるサッカー協会の専門委員会は監督のレポートを待っているものの、5人が既に否定的な考えでいるようです。クラニチャール監督はまだ契約延長にサインをしていませんが、契約延長するかはサッカー協会の最高委員会の審議に掛けられる予定です。今のところはヴラトコ・マルコヴィッチ協会長の後ろ盾を持っていることがあり、契約延長は濃厚です。

ボカ・ジュニオルスからサン・エティエンヌに移籍したクロアチア移民4世FW/MFダニエル・ルベン・ビロシュが、クロアチア・メディアを通して改めてクロアチア代表入りに関心がないことを口にしました。
「もうそれは私にとって終わった話だ。私は色々と考えた末、クロアチアのオファーを断ることに決めた。なぜならば私はアルゼンチン人だし、私の夢は全てのアルゼンチン人と同じくアルゼンチン代表プレーすることだからね。」
Eto_1その一方で、ディナモ所属のMF/DFエトー(25・写真)がクロアチア代表入りに関心を寄せています。
「僕はクロアチアのためにプレーしたい。チャンスがあると思っているよ。ディナモでも最近、私に代表入りしたいか聞いてきたけど、その時も"da"(イエス)と答えたよ。まだクロアチア・サッカー協会からコンタクトはないけど、国籍取得の条件は持つことになると思うから問題にはならないだろう。」
と4日のスポルツケ・ノヴォスティ紙のインタビューで答えています。右サイドで突破力に優れたブラジル人選手で、ディナモではブリャトと頻繁に縦のポジションチェンジを繰り返し、守備面も無難にこなす選手です。ただFIFAの規定では2年間その国にいなければ代表選択の資格はないため、昨年夏に来たエトーはもう一年待つ必要があります。
ちなみにクラニチャール監督はエトーに関して
「彼のクオリティは評価しているし、とても良い選手だ。ディナモで彼は自らを証明したし、チームにおける最高の選手の一人だった。ただ国籍取得の手続きに介入することはできないね。」
とコメントしています。

また5日のスポルツケ・ノヴォスティ紙に、日本代表の次期監督に就任予定のイヴィツァ・オシムの小さなインタビュー記事がありました。
5日の紙面に「オシムが消えた」「オシムは私たちを騙したのか?」との見出しが掲載されたことを受けて、クロアチアの記者が「日本は代表監督を失ったのか?」とオシムに質問したところ、
「なぜそんな見出しが掲載されたのかさっぱり解らない。一つも正確じゃないということだけは解っている。つまり、大きなどんでん返しはないということだよ。決して誰かを騙したことなんてないしね。昨日は千葉と一緒にいたので、もし私を見つけたかったならば見つけられたはずだよ。」
とコメント。日本のメディア陣は東京でサッカー協会関係者とミーティングがあるという情報を信じていたことに関しては
「私はそんなミーティングについて聞いてないよ。唯一協会と取り決めたことは、知っている限り7月11日か12日に協会のテクニカル・ディレクターと会うことだ。彼がドイツから戻ってきてからね。私たちは代表の準備に関するプログラムについて話し合うことになっている。日本は8月9日にトリニダート・トバコと対戦し、それから公式戦へと向かっていく。それが唯一かつ全ての真実だよ。」
と語っています。

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コメント

http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20060705-OHT1T00108.htm

『オシム消えた』見出しのニュースは多分↑の事でしょう。
見出しだけ見て突撃電話取材したんですかね?
クロアチアメディアも日本のくだらない記事に踊らされて
しまいましたね・・・。
でもクロアチア記者も先走りすぎですw

投稿: まりもん | 2006年7月 7日 (金) 21時42分

今回の結果残念でした。予選とは裏腹にイタリアとフランスが決勝にすすんだこと、なんだか示唆的です。主力選手の体調不良のなかの親善試合4試合だったらしいから、もぅちょっと選手起用に工夫があったほうがよいような気がしました。バラバンなんかもう少し出して欲しかったです。でも、ニコ・コバチのシュートよかったです。トマスのハンドやスルナのPK納得できません。でも、責める気にもなれません。いずれにせよ、これからに期待しています。

投稿: 818state(ex818wt1116) | 2006年7月 8日 (土) 01時29分

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