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2006年7月 2日 (日)

クロアチア紙とボスニア紙のオシム・インタビュー

7月2日のスポルツケ・ノヴォスティ紙にイヴィツァ・オシムのインタビュー(写真)が掲載されました。同紙のクロアチア人記者が電話インタビューしたものです。昨日、日本代表監督に合意したと日本国内では報道されており、内容的には合意前のインタビューとなります。

Osim_3-イヴィツァ、とうとう貴方は新日本代表監督になったのか?
「いや、まだだ。なるかどうかは判らない。」

-日本人(サッカー協会)は代表に引き受けるかどうか直接尋ねたのではないのか?
「尋ねたよ。日本サッカー協会の代表団がグラーツにいる私のところへ数字が入った契約書も持ってきた。契約書には詳細に私へのルールが列挙され、また義務も書かれていたよ。」

-提示された契約には満足しているのか?
「している。」

-ならば貴方はなぜサインをしてないんだ?
「決定は私の手中にあるとはいえ、千葉を飛び越えての話し合いを私は望んでいないし、することもできない。まずはクラブの淀川隆博社長と席につき、彼と打ち明けて話し合わねばならないと私は決めた。そしてようやく私が何をするか決めるつもりだ。それが唯一の人間らしい物事の順序であり、人生はそうと私は見ているよ。最後は、いや始めでも同じだが、人間であることが常に最重要だからね。」

-成田空港では1000人以上のサポーターが待ち構えたと聞いたが、それは本当か?
「本当だよ。この出来事にはとりわけ驚いた。群集を目にした時、私のためにこうなるとは推測さえしなかった。それはとても感動的な瞬間だった。なぜなら千葉を手放さないよう説得するためにサポーターが私を迎えてくれたんだからね。」

-"オシムを日本代表監督に"という話は今どんな状況にある?
「(次は)日本サッカー協会の動く番だ。」

-もし協会が考え直したら? 代替候補にストイコヴィッチの名前が挙がっていると読んだが。
「ストイコヴィッチの話は知らない。
もし私が代表監督にならないならば? それは私のアイデアではなかったしね。私は自分を売り出したわけではなく、むしろ人々が私に頼んだことだ。もし代表監督にならないならば千葉の監督を続けるだろう。既に千葉のキャンプを始めた。Jリーグは7月19日に再開する。
千葉の監督でないとしても別の代替案はあるさ。いつも最後は家へと戻れること、それがいつでも本当の、そして最高の代替案だよ。
こっちも貴方に聞きたいんだけど?」

-もちろん、何について?
「クロアチアのワールドカップ敗退のあと、そちらの状況は落ち着いたのか?」

-いや、まったく。何が必要だったのか、何をすべきだったのか、もっと良くしなければ、などといつも分析がされている。今はズラトコ・クラニチャール監督であるべきかないべきかが問題とされているよ。
「それは不必要ないがみ合いだな。」

-なぜ?
「クロアチアは良いチームだ。しかしスピードがない。日本やオーストラリアと対戦した際、彼らはクロアチアの唯一の速い選手を止めることで、クロアチアのプレーに問題が生じていった。
今は怒ることは不必要だ。煮えたぎった血は誰にとっても役に立たない。速い選手を見つける方がもっと良いだろう。」

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あとボスニア・ヘルツェゴビナのアヴァズ紙ネット版にも6月30日に電話インタビューが掲載されていました。
http://www.avaz.ba/absolutenm/anmviewer.asp?a=16589&z=11&isasp=

オシムはオファーを受けたものと思われたが、まだ考えていると言っている。
「話し合いをしたのは本当だが、まだオファーを引き受けていない。ジャーナリストまで何も伝わらない方がいいだろう。ジェフの幹部と話し合わなければならない以上、私がこのように去ることは出来ないよ。まだ私は何も言うことは出来ないが、いずれ知ることになるだろう。」

彼の将来の雇用についての話はそこで終わってしまったが、ドイツ・ワールドカップは喜んで分析した。審判がフットボールの発展を妨げており、それがこのスポーツの最大の病気だと何年間も彼は話しているが、ドイツではそれ以上に選手が失望させていると語る。
「なぜこんなに汚く危険なプレーがされていることを私は説明することができない。審判には難しいだろうが、汚いプレーは罰しなくてはならない。しかし、3枚イエローカードを出しているようでは("クロアチアvs.オーストラリア"のシムニッチのケース)、審判が試合を壊してしまったことになる。選手達はとりわけ神経質だし、荒いし、規律に欠けてしまっている.....。飽和状態にあったり、疲れや試合の意味合いが理由かもしれない。けれども、お金は間違いなく理由ではないよ。なぜなら選手の多くが豊かなクラブでプレーしており、ワールドカップではさほど稼げないからだ。」

決勝トーナメントに進出した代表の顔ぶれに彼はさほど驚かなかった。
「2つの南米国と14の欧州国-これが現実だ。もし予選が大陸毎に分けられていなかったら、おそらくドイツで出場したうち少なくとも10ヶ国の代表は決して本大会には到達できなかっただろうね。」

オシムはウクライナのような小さなチームに対してシンパシーを持っていることだろうと期待していたが、彼はブロヒンのチームのプレーに腹を立てていた。
「彼らのプレーはサッカーの反ブロパガンダだ。シェフチェンコがゴールを決めるかペナルティエリアで倒れることを待っているにすぎない。
それはサッカーにとって恥だ。運営者がワールドカップから彼らを追い出すか、私たちがイタリア戦を見ないことが最も良いのかもしれない。とはいえ、私はその試合を見ることも今かと待っている。彼らがどこまで行けるか知りたいからね。」

イヴィツァ・オシムにとって最高のフットボールはコートジボアールが示してくれた。
「もしドログバがいなかったならば、もっと彼らは良いプレーをしていたかもしれない。ドログバはチームの唯一のワールドクラスの選手として如何なるボールを貰わねばならなかったし、一人でチャレンジしなくてはならなかったからね。ブラジルはあっさりと準々決勝までやって来た。彼らはもっと強くなれるし、良くなれるはずだが、勝利者であるべき姿からは程遠い。」

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コメント

「オシム日本代表監督」が決まってしまいそうな昨今です。日本代表監督になっても、自由な発言を希望したいです。

投稿: 通りスガリです | 2006年7月 2日 (日) 22時06分

>とうとう貴方は新日本代表監督になったのか?

プロレス団体の監督になったみたいだ!

投稿: hiro | 2006年7月 3日 (月) 15時31分

> 「2つの南米国と14の欧州国-これが現実だ。・・・

ブラジル、アルゼンチン、エクアドル
南米国3つあるんですが・・・

投稿: 通りすがり | 2006年7月 4日 (火) 10時20分

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