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2006年8月28日 (月)

クロアチア・リーグ第5節

8月26日・27日にクロアチア・リーグ第5節が行われました。

開幕以来負けなしで来ているハイドゥク・スプリトはアウェーでリエカと対戦。通称「アドリア海ダービー」は、リエカがここ2年間ハイドゥク相手に負けなし。カントリーダ・スタディオンには約6000人の観客が訪れました。
オーストリア・リーグでの乱闘騒ぎによる長期サスペンションが解けたリエカのFWニーノ・ブーレ(元ガンバ)が今節から出場。新加入のスペイン人MFトニートはベンチスタートとなりました。
リエカは押し気味に試合を進めたものの、活躍したのは再びハイドゥクのクラニチャール。26分にドライブ回転をかけた30mのミドルシュートはポストに叩かれたものの、その3分後、左サイドで得たFKを低い弾道で蹴り込むと、ゴール前に群がる選手の隙間を抜けてネット右に突き刺さります。リエカも44分にミキッチ、45分にルビールのシュートが枠内を捉えますが、バリッチが素晴らしいセーブを見せました。
後半も守るハイドゥクに対して、ボスニア代表FWボリッチやトニートを投入。見せ場はロスタイム。リエカのCKとなり、身長197cmのGKジリッチがハイドゥクのゴール前まで上がります。CKからのジリッチのヘディングはハイドゥクDFに弾かれて再びCK。二度目もジリッチがヘディングシュートを叩きつけるものの、バリッチが驚異的な反応を見せてパンチング。そのままタイムアップとなりました。
リエカに2倍以上のシュートを打たれながらも5連勝を決めたハイドゥクのヴリッチ監督は
「我々にとってこの試合が最大の試練だった。このチームは使命というものがない。一試合一試合戦っていくだけだ。」
とコメントしています。
現在のハイドゥクにおいてもクラニチャールはトップ下ではなく、左MFとして才能を発揮。彼にはフランス・リーグのレンヌが関心を示しており、この試合でもスポーツディレクターのゲオルギゲス氏が視察してクラニチャールを賞賛。またボルトンやトットナム・ホットスパーも名乗りを上げており、8月31日の移籍期限までに話がまとまる可能性もあるようです。移籍金は400~450万ユーロほどと見られています。

同じく全勝で来ているディナモ・ザグレブはアウェーでチバリア・ヴィンコヴチと対戦。
クジェ監督がオーゼールの試合視察のため、アシスタントコーチのムステダナギッチ氏が指揮を取りました。エドゥアルド、アンデルソン、エトーのブラジル人3トップで挑んだものの、GKマリッチの好反応もあってシュートチャンスを逃します。59分にはモドリッチのアシストからアンデルソンのシュートが決まったかと思いきや、オフサイドの判定にディナモ関係者は怒り狂います。けれども79分、エドゥアルドがペナルティエリア手前でボールを持つと角度のあるシュートを決めて1-0。この1点を守りきり、ディナモも全勝を守りました。
ちなみにエドゥアルドにも幾つか国外からオファーが届いています。PSVアイントホーフェンから1000万ユーロの移籍金を提示されたものの、マミッチ副会長が拒否。またヴェスト・ブロムビッチ・アルビオンも750万ユーロを提示しましたが、これもマミッチ副会長が拒否しております。

Zv 私は今節、4位ザグレブと3位ヴァルテクスの対決を観戦取材してきました。
2003/04シーズンのヴァルテクスで一緒にベンチに座り、師弟関係にあるブラジェヴィッチ(ザグレブ)とダリッチ(ヴァルテクス)の対決です。この両チームは財政難からユース上がりの選手を育て上げるしかなく、現U-21代表にはザグレブか3人、ヴァルテクスが5人送り込んでいます。
ヴァルテクスはメルニャクとパパの両サイドが怪我、またベテランMFハリロヴィッチがスウェーデンのエルフスブルグに移籍の運びとあってベストメンバーを組めません。ここ5試合の対決で4度ヴァルテクスが勝っていたものの、今回はザグレブに軍配が上がりました。
まずは開始3分、ポクリヴァッツ(U-21代表)からボールを奪ったマンジュキッチ(U-21代表)がクロスボールを送ると、ゴール正面のロヴレク(元セレッソ)がボレーシュートを決めてザグレブが先制。51分にはロヴレクがエリア内でイプシャ(U-21代表)に倒されてPKを得ると、MFイブリチッチ(ボスニア代表)が決めて2-0。また58分にもブルクリャチャ(U-21代表)の右サイドの突破から折り返したところをイブリチッチがゴール。3-0でザグレブが完勝しました。
いつも見慣れたメインスタンドの汚い木造ベンチに全て椅子が取り付けられ、また木造で穴だらけだった通路も金属板で覆われるなど、オンボロだったクラニチェヴィッチ・スタディオンもリニューアルしました。ヤジ将軍のオッサンばっかりが見に来るスタジアムなのですが、ブラジェヴィッチ監督は野次にもしっかりと対応。「○○選手は使えねえから代えちまえ!」と野次が飛ぶと、ブラジェヴィッチはチラリと客席に目をやり納得したようにうなずき、客席は笑いと歓声。試合途中は何度も「チーロ(ブラジェヴィッチの愛称)、マイストーレ!」の合唱となりました。2500人ほどの観客しか集まりませんが(それでも多い方)、クロアチア・サッカーの醍醐味がここに集約されています。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Varteks Varazdin 3:0
1:0  3' Lovrek
2:0 50' Ibricic (PK)
3:0 58' Ibricic

Medimurje - Sibenik 2:1
1:0 62' Janjetovic
2:0 79' Piskor
2:1 86' Spalj (PK)

Pula - Slaven Belupo 2:1
0:1 51' Dodik
1:1 61' Halilovic
2:1 68' Ramadani

Kamen Ingrad - Osijek 1:1
1:0 11' Tomic
1:1 30' Smoje

Rijeka - Hajduk Split 0:1
0:1 29' Kranjcar

Cibalia Vinkovci - Dinamo Zagreb 0:1
0:1 79' Eduardo

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点15)、2位…ハイドゥク・スプリト(15)、3位…ザグレブ(12)、4位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(10)、5位…オシエク(8)、6位…リエカ(6)、7位…シベニク(6)、8位…メヂムリエ(5)、9位…プーラ(5)、10位…スラヴェン・ベルーポ(3)、11位…カメン・イングラッド(1)、12位…チバリア・ヴィンコヴチ(0)

【得点】
6ゴール…エドゥアルド(ディナモ)、ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
4ゴール…ボリッチ(リエカ)、シャルビーニ(リエカ)、ルカビナ(シベニク)
3ゴール…ゼキッチ(チバリア)、リュボイェヴィッチ(ディナモ)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、クラニチャール(ハイドゥク)

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