移籍情報
ハイドゥク・スプリトの代表MFニコ・クラニチャール(22)の移籍話の進展を。
28日にフランス・リーグのレンヌとの交渉が行われましたが、クラニチャール側が移籍金400万ユーロ、年俸70万ユーロ(税抜)の4年契約を希望するのに対し、レンヌは移籍金350万ユーロ、年俸60万ユーロ(税抜)しか提示したために物別れに終わりました。その後にレンヌは移籍金400万ユーロと上げたものの、話がまとまる見込みは高くないようです。
クラニチャールの代理人を務めるジュグール弁護士はスペインへと渡り、交渉を続けています。交渉先の一つはデポルティーボ・ラコルーニャであり、550万ユーロ辺りの移籍金で交渉しているようです。またウェストハムとポーツマスも関心を示していると言われていますが、移籍期限の8月31日までにまとまるかは微妙なところです。
その一方でハイドゥク・スプリトは補強を進めています。
クロアチア代表としても4試合の出場経験のあるFWユーリツァ・ヴチュコ(30)が自由契約選手としてハイドゥクに復帰が本決まり。ハイドゥクで37得点を決めたのち、2000年夏にアラベスに移籍。在籍途中にサマランカにレンタル、そしてここ2シーズンはスペイン二部のポリ・エイードでプレーしておりました。弟のDFルカ・ヴチュコも今季、ロシア・リーグのサトゥルンから古巣に戻ってきており、兄弟でのプレーとなります。
更にクロアチア代表として2002年ワールドカップと2004年ユーロに出場したDFボリス・ジヴコヴィッチ(31)もハイドゥク加入が濃厚です。シュトゥットガルトとは契約が残っているものの、構想外となっていることから契約を破棄した上でハイドゥクと契約する予定であります。
またシュトゥットガルトのMFマリオ・ツァレヴィッチ(24)もハイドゥクのレンタル移籍が決定。一ヶ月前から本人はレンタルによるハイドゥク復帰を希望していたものの、国内のクラブにレンタルさせたいシュトゥットガルトと対立しておりました。移籍期限が近づいたということで、シュトゥットガルトも折れた形になりました。
ディナモ・ザグレブがヴァルテクス・ヴァラジディンのU-21代表MFダリオ・イェルテツ(21・写真)にオファーを出し、29日、直交渉で後はサインのみという段階でイェルテツが最後のサインを拒否。移籍話が破談となりました。
移籍金70万ユーロ、年俸12万ユーロの5年契約という国内ではクラニチャールに次ぐ最高レベルの移籍劇となるはずだけに、今回の破談には疑問の声を上がっています。イェルテツ本人は
「全ては正確だったし、条件も素晴らしかった。けれども僕はサインをしなかった。なぜかって? 解らない、解らない....。全てが早いスピードで進み、10分間ほどで決心することができなかった。ディナモに来ることは大きな名誉だと解っているけど、しかし....。今は何を言えばいいか解らない。」
とコメント。その一方でディナモのズドラヴコ・マミッチ副会長は以下のように怒りを見せています。
「イェルテツには出せる全てを提供した。ヴァルテクスも移籍金の額には満足していた。あとはサインするだけだった。なのにイェルテツはまるで家族の誰かが亡くなったような風貌だった。それを見て私たちはサインを諦めた。
素晴らしい条件なのに喜びも見せない選手は私たちに必要ではない。
今日経験したようなことがまた起こるなんて考えることができない。こんな形で全てが破談になってしまって嬉しいよ。なぜならお金を無駄にすることもなかったし、クラブを守ることが出来たんだからね。」
最後にU-21代表正GKダニエル・スバシッチ(21)にまつわる事件を。
先のイタリアとのU-21代表の親善試合でも無失点に抑え、ハイドゥクやディナモも注目している選手なわけですが、彼が所属する2部リーグのザダールが契約延長を強要。チーム外協力者という肩書きながら、チームの影の実権を握り、サッカー・マフィアの一人であるレノ・シノヴチッチ氏に
「もしサインをしなかったらお前は終わりだ。ゴールキーパーとしても人間としてもお前を潰してやる。私は自分の前にある全てを潰してきた男だからな。」
と脅し、どんな内容が書かれているかも判らない書類にサインをさせられました。スバシッチの弁護士が後から書類の内容を見せるようクラブに申し入れるも拒否。またクラブに置いてきたサッカー用具の受け渡しも拒否しました。スバシッチ側は警察に被害届けを出し、強要されたサインが無効であるとして、また2万5000ユーロの給与未払いから契約破棄を訴えています。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント