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2006年9月27日 (水)

クロアチア・リーグ第8節

クロアチア・リーグ第8節が9月23日に行われています。
首位ディナモ・ザグレブは28日にUEFAカップ1回戦・対オーゼール戦を控えていることから、ホームでのリエカ戦を延期しております。

開幕7連勝中のハイドゥクはアウェーでオシエクと対戦。MFブラトニャク、Mムサを怪我で欠くハイドゥクは、ウルグアイ人のムニョスとボスニア・ヘルツェゴビナ人のダムヤノヴィッチを起用したものの、試合前にオシエク側が二人には労働ビザがないという不当性を主張。受け入れは認められず、二人はそのままピッチに立ちました。
普段のゆったりしたクロアチア・リーグでは見られない早めのテンポで試合は進みます。とはいえもお互い決定機を迎えられず、43分、モスタルリッチがGKバリッチの手中からパブリチッチが掻き出したボールを拾いシュートを決めたものの、その前のプレーが誤審によるオフサイドを取られて得点が認められません。
後半はハイドゥクが押し進め、54分にはバルトロヴィッチ、62分にはブシッチ、67分にはイェラヴィッチが好機を迎えるも、新たにクロアチア代表召集されたオシエクのGKスケンデルが好セーブで防ぎます。スコアレスドローが濃厚となったロスタイム5分、25mの位置でボールを持ったオシエクのヴィタイッチがGKの目の前でワンバウンドする正確なシュートをゴール右下隅に決め、オシエクが1-0の金星。ハイドゥクの連勝はストップ、この試合でオシエクの監督を辞任するイヴォ・シュシャクにとっては忘れられない勝利となりました。

ハイドゥクに土をつけるゴールを決めたMFヴィタイッチは元ハイドゥクの選手。また今節では、カメン・イングラッド戦で2得点を決めてプーラに勝利をもたらしたFWカリニッチ、ザグレブ戦の88分に決勝ゴールを決めたシベニクのFWブディミールは共にハイドゥクからレンタルされた若手FWということで、皮肉な形でハイドゥクの力が目立った一日でありました。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Varteks Varazdin 3:2
1:0  4' Dodik
1:1 14' Jertec
2:1 42' Mumlek
2:2 69' Poldrugac(og)
3:2 75' Bosnjak

Pula - Kamen Ingrad 2:0
1:0 16' Kalinic
2:0 44' Kalinic

Medimurje - Cibalia Vinkovci 3:1
0:1 13' Bagaric
1:1 26' Piskor
2:1 58' Stefancic
3:1 81' Kresinger

Sibenik - Zagreb 1:0
1:0 88' Budimir

Osijek - Hajduk 1:0
1:0 90' Vitaic

Dinamo Zagreb - Rijeka (延期)

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点21,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(21)、3位…オシエク(13)、4位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(13)、5位…ザグレブ(13)、6位…シベニク(12)、7位…プーラ(11)、8位…スラヴェン・ベルーポ(9)、9位…メヂムリエ(9)、10位…リエカ(7,-1試合)、11位…カメン・イングラッド(4)、12位…チバリア・ヴィンコヴチ(3)

【得点】
7ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
6ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
5ゴール…ゼキッチ(チバリア)、シャルビーニ(リエカ)、ルカビナ(シベニク)

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2006年9月25日 (月)

クロアチア代表メンバー発表

9月21日、クロアチア代表監督スラヴェン・ビリッチはアンドラ戦(10/7)、イングランド戦(10/11)の代表メンバー24名を発表しました。

先月のロシア戦を前にした深夜の合宿脱出事件でチーム追放となったスルナ、オリッチ、バラバンの3名も召集。また初召集としてオシエクのGKマリン・スケンデルが名前を連ねました。

ビリッチ監督は
「これまでの2試合(イタリア戦、ロシア戦)ではプレー内容、結果とも大変満足している。この先のザグレブでの2試合は(グループにおける)アウトサイダーと本命と対決するという点で興味深い。それぞれ同じ様に準備するつもりだ。アンドラへの勝利はイングランドへの勝利と同じく勝点3をもたらすからね。求めるものは2勝、つまり勝点6全てだ。本大会に進むたいめにはホームでポジティブな成果を残すことが必要だ。」
とコメントしています。

GK:
スティペ・プレティコサ (シャフタール・ドネツク)
ヴェドラン・ルニェ   (ベジクタシュ)
マリン・スケンデル   (オシエク)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ユヴェントス)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
ダリオ・クネジェヴィッチ (リエカ)
アンテ・シェーリッチ   (パナシナイコス)
ゴラン・サブリッチ    (ディナモ・キエフ)
フルヴォイエ・ヴェイッチ (トムスク)
ヴェドラン・チョルルカ  (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ニコ・コヴァチ     (レッドブル・ザルツブルク)
ミラン・ラパイッチ (スタンダール・リエージュ)
ダリヨ・スルナ     (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ   (バイヤー・レバークーゼン)
イェルコ・レコ     (ASモナコ)
ニコ・クラニチャール (ハイデュク・スプリト)
ルカ・モドリッチ   (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ (ヘーレンフェーン)
FW:
イヴァン・クラスニッチ (ヴェルダー・ブレーメン)
ボシュコ・バラバン   (クラブ・ブルージュ)
イヴィツァ・オリッチ  (CSKAモスクワ)
ムラデン・ペトリッチ  (バーゼル)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ)

補欠:
マリャン・ブリャト  (ディナモ・ザグレブ)
イヴァン・ボシュニャク (ヘンク)

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2006年9月19日 (火)

クロアチア・リーグ第7節

9月16日・17日にクロアチア・リーグ第7節が行われました。

開幕前は予想だにしなかったハイドゥク・スプリトの好調ぶりは続きます。
ホームに4位のヴァルテクス・ヴァラジディンを迎えました。MFムサが怪我したもののMFバラティナッツが復帰。しかし守備的MFダムヤノヴィッチが累積警告のため、ジヴコヴィッチをDFからコンバートしました。11分にそのジヴコヴィッチがエリア内でパパを倒してPKをヴァルテクスに与えてしまい、これをきっちり主将のシャファリッチが決めてヴァルテクスが先制します。
ハイドゥクは今季初めて相手に先制点を与えてしまいましたが、慌てることなく攻めていきます。37分、バラティナッツのクロスボールをDFバシッチがヘディングのクリアミスでオウンゴール。その1分後にはツァレヴィッチのパスを受けたバルトロヴィッチが反転して右下隅にグラウンダーのシュートを決めて逆転に成功します。69分にはバラティナッツがドリブルでエリア内に入ると、一度はボールをカットされるも奪いなおしてシュートを決め、ハイドゥクは3-1で勝利。開幕7連勝を果たしました。

Agicibri 首位ディナモ・ザグレブは17日に3位のNKザグレブとアウェーで対戦。試合前は強い雨が降りましたが、小さなクラニチェヴィチェヴァ・スタディオンがほぼ埋まる5000人の観客。オーゼール戦における応援への感謝ということで、ディナモのズドラヴコ・マミッチ副会長がサポーターのBBBに2000枚のチケットをポケットマネー(約160万円)で買い与えました。
ザグレブのミロスラフ・ブラジェヴィッチ監督はマミッチと対立してディナモを離れただけに、彼にとっては復讐戦になります。オーゼール戦の落ち込み度から勝算ありと見込んでいたものの、勝利はあっさりとディナモに転がり込みます。
16分にディナモが右サイドでエトーがインターセプトすると、そのままカウンター。クロスボールをヴグリネツがヘディングで合わせると、ボールはふんわりをGKを越えてゴール右に吸い込まれます。23分にはツビタノヴィッチがゴール前にボールを入れ、ヴグリネツがヘディングでファーポストにフリーでいたエドゥアルドに送り、きっちりとエドゥアルドが決めて2-0とディナモがリードを広げます。
後半はダレた展開になりましたが、ロスタイムにカウンターからエトーが折り返すとDFラブドヴィッチの足に当たってオウンゴール。3-0でディナモが解消し、ハイドゥク同様に開幕7連勝を果たしています。
[写真はディナモMFアギッチ(手前)とザグレブMFイブリチッチ(奥)]

しかし、ディナモではヨシップ・クジェ監督とマミッチ副会長の対立が激化。オーゼール戦前後に両者が喧嘩をして以来、チーム内は険悪なムードに包まれており、あるメディアは月曜日に「クジェ更迭、新監督にニコラ・ユルチェヴィッチ」と断定的に報道。同日にそれをチーム側が否定する騒動がありました。クジェは契約がまだ4年半残っており、サポーターや選手からの人望も熱いものの、チーム最大の権力者であるマミッチは欧州で結果を残せないクジェに否定的な考えを持っております。

クラブ内の問題は他にも起こっています。
低迷中のリエカはオシエク相手にホームで前半に2点リードされたものの、ロスタイムにリニッチの強烈なミドルシュートで2-2と追いついたわけですが、前半だけで交替されたFWボリッチ、DFシャリッチの両ベテランがそのまま帰宅してしまったことに、スコチッチ監督は二人を戦力外通告してしまいました。リエカはシーズン前に最も補強に力を入れたクラブなのですが、一度に出場できる外国人枠4人に対して外国人を5人獲得するなど、ナンセンスな補強を繰り返したとしてイェジッチ会長に批判されているスポーツ・ディレクターのマリンコ・コリャニンが辞任を示唆しております。
またオシエクのイヴォ・シュシャク監督は試合を前にして辞表を提出。クラブ側はシュシャクを評価しているものの、サポーターが常勝チームに仕立てられないシュシャクに不満を持っており、それに敏感にシュシャクが反応しての辞表となります。新監督は現在2部のポモラッツを指揮しているネナド・グラツァン氏が濃厚で、後任が決まるまでの残り2試合はシュシャクが指揮する予定です。

第7節の全試合の結果はこちら。

Medimurje - Slaven Belupo 0:3
0:1 13' Pejic
0:2 27' Mumlek (PK)
0:3 34' Dodik

Cibalia Vinkvci - Pula 3:1
1:0 15' Zekic (PK)
1:1 36' Halilovic
2:1 68' Zore
3:1 86' Zekic

Kamen Ingrad - Sibenik 3:1
1:0  9' Saric
2:0 68' Mujcin
2:1 84' Rukavina
3:1 90' Tomic

Rijeka - Osijek 2:2
0:1 16' Milardovic
0:2 42' Buljan
1:2 63' Sharbini
2:2 90' Linic

Hajduk Split - Varteks Varazdin 3:1
0:1 12' Safaric (PK)
1:1 36' Balatinac
2:1 38' Bartolovic
3:1 69' Balatinac

Zagreb - Dinamo Zagreb 0:3
0:1 16' Vugrinec
0:2 23' Eduardo
0:3 90' Labudovic (og)

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点21)、2位…ハイドゥク・スプリト(21)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(13)、4位…ザグレブ(13)、5位…オシエク(10)、6位…シベニク(9)、7位…プーラ(8)、8位…リエカ(7)、9位…スラヴェン・ベルーポ(6)、10位…メヂムリエ(6)、11位…カメン・イングラッド(4)、12位…チバリア・ヴィンコヴチ(3)

【得点】
7ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
6ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
5ゴール…ゼキッチ(チバリア)、シャルビーニ(リエカ)、ルカビナ(シベニク)
4ゴール…ボリッチ(リエカ)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)

シャフタール・ドネツクに在籍する代表MFダリヨ・スルナが、17日のウクライナ・リーグ、対タブリヤ戦で右足首を負傷。10月7日のアンドラ戦と11日のイングランド戦の出場が微妙とされています。

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2006年9月16日 (土)

ディナモ、オーゼールに惨敗

9月14日、UEFAカップ一回戦「ディナモ・ザグレブvs.オーゼール」がザグレブのマクシミール・スタディオンで行われました。32,000人と予想以上の入りで、先のアーセナル戦で負けず劣らないサポーターの熱い応援に包まれました。

過去2回欧州カップで敗退した雪辱を晴らそうと、ディナモは試合前に合宿を組みました。DFノヴォトニーとMFチャゴは怪我の復帰が間に合わず、以下のスタメン(4-3-2-1)となりました。
GKトゥリーナ-(右から)エトー、チョルルカ、マミッチ、ツヴィタノヴィッチ-MFブリャト、ヴコイェヴィッチ、アギッチ-モドリッチ、ヴグリネツ-FWエドゥアルド
一方のオーゼールは移籍期限にリヨンからMFペドレッティを獲得。以下の布陣(4-5-1)を組んでいます。
GKコール-DFサーニャ、カブル、ミニョ、ラデ-イェレン、ペドレッティ、シェイル、カーレンベルグ、アカレ-FWニクラエ

Eduardo 最初の12分はディナモが積極的に仕掛けます。11分、ブリャトが右クロスを入れるとゴール前のヴグリネツがポストのようになって背後のエドゥアルド(写真右)がボレーシュート。しかしボールはクロスバーを叩きます。1分後にはモドリッチとのパス交換からヴグリネツがスルーパスをエドゥアルドへ。死に体となっているGKコールと一対一になったにもかかわらず、エドゥアルドは何を血迷ったのかループシュートの蹴り損ねをGKの正面に蹴ってしまいました。
二度に渡るビッグチャンスを逃したディナモは神経質になってしまい、パスミスや方向性の見られない攻撃を繰り返し、その度に速いミドルパスを繋ぐオーゼールのカウンターの餌食になります。43分にポーランド代表のMFイェレンが右サイドからドリブル突進すると、DFはズルズルと後退して寄せが甘くなり、30mの距離からミドルシュート。GKトゥリーナはパンチングしようにも目測を誤り、ボールはネットを突き刺してオーゼールが先制します。その1分後、ブリャトのヘディングシュートは枠を捉えるもののの、ゴールラインのペドレッティがクリア。ロスタイムにはニクラエが左サイドからシュートを放ちますが、GKトゥリーナがセーブしました。

Vug 後半からディナモはアギッチに代えてFWアンデルソンを投入。ディナモはゲームを取り戻そうと、51分にチョルルカのヘディングシュート(バーの上)、54分にはエトーのクロスからヴグリネツがシュート(GKがセーブ)を試みます。67分、ツビタノヴィッチが左クロスを入れると、アンデルソンがヘディングが落とし、シュートを狙ったヴグリネツ(写真)とGKコールが交錯。こぼれたところをエドゥアルドが押し込んで同点に追いつきます。
しかし、希望はあっさりと打ち破れました。72分、ペドレッティのスルーパスがマミッチの足に当たってルーズボールとなると、ブリャトがクリアに失敗してボールは背後にいるゴール前のニクラエへ。そのままシュートを決められてしまい、1-2と突き離されてしまいます。その後はオーゼールが押し気味に試合を進め、危険な場合を何度も作られ、ディナモは1-2のままで終わるのがやっとでありました。

Modric_2 1989年のUEFAカップ予備戦でディナモを指揮し、オーゼールを前に1-0、1-3で敗北しているヨシップ・クジェ監督は試合前に「私にとって最重要な試合だ」と位置づけていただけに、この試合結果と内容には堪えたようです。
「貧弱なプレーをしたということは、準備段階で私たちは失敗したという事実があるのだろう。もしくは私が間違えたかだ。違う結果になりえたと断言したならば、私が狂っているか、もしくはナルシストだと思われるだろうね。とはいえ、私は選手にもっと期待をしていた。」
と苦しいコメントを残しています。
第2戦は9月28日。第1戦でもベンチにDFの選手がいないほど苦しい状況にもかかわらず、チョルルカが次は累積警告で欠場。ノヴォトニーも復帰が間に合わず、欧州の舞台から去る可能性がかなり高くなっています。
(写真は落胆するモドリッチ)

クロアチア一部リーグ「NKカメン・イングラッド」会長で、クロアチア・サッカー協会副会長であるヴラド・ゼッツ氏が、自らが経営する建材業者カメン・イングラッド社の破産に伴って汚職と公文書偽造が発覚し、13日に逮捕されました。
今後3ヶ月間でNKカメン・イングラッドは買取先がなければ、チームが消滅することになります。買収からたちまち3部リーグから1部に駆け上がり、クロアチアで最も近代的なスタジアムをも作ったゼッツ氏でありますが、本拠地のあるヴェリカ市は人口2000人余りの小都市。チームの消滅は余儀なくされ、シーズン後半は11クラブでリーグが続けられることになりそうです。

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2006年9月13日 (水)

クロアチア・リーグ第6節

クロアチア・リーグ第6節が9月10日に行われました。

Ma 首位ディナモ・ザグレブはホームでカメン・イングラッドと対戦。
ロシア戦でプレーした3人のうち、モドリッチとチョルルカをベンチに温存、エドゥアルドはアンデルソンと2トップを形成しました。クジェ監督はオーゼールvs.モナコ戦視察のため、アシスタントコーチのムステダナギッチがこの試合も指揮しております。
ディナモが常に主導権を握り、19分にヴグリネツのCKをファーサイドのエドゥアルドがヘディングで折り返すと、アギッチ(写真上・写真下は元ジェフのMFムイチン)がゴール前でボレーシュートを決めてディナモが先制。カメン・イングラッドは59分にDFボジッチがエトーを倒して二枚目のレッドカードを貰うと、その2分後にディナモはヴグリネツのFKからドルピッチがヘディングシュートを決めて2-0。開幕6連勝を果たしています。

ディナモに併走するハイドゥク・スプリトはアウェーでスラヴェン・ベルーポと対戦しました。
クラニチャールがポーツマスに移籍しましたが、新加入のMFツァレヴィッチとDFジヴコヴィッチがスタメン出場。合同練習が2日ながら二人ともチームにフィットし、Sportske Novosti紙の採点でもチーム最高の7を揃って得ております。
試合はアグレッシブに試合を進めたハイドゥクが優位に進め、36分にFWイェラヴィッチが倒されて得たPKをツァレヴィッチが決めて1-0で勝利しています。ハイドゥクにとってアウェーにおけるスラヴェン・ベルーポ戦の勝利は実に9年ぶり。ハイドゥクも開幕6連勝でディナモと首位に並んでおります。

開幕以前はディナモと優勝争いをすると予想されていたリエカは、ロスタイムにPKを決められてヴァルテクスに1-2と敗北。これで4連敗となり、8位に転落してしまいました。次節の結果次第ではスコチッチ監督の更迭も有り得ると言われております。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Hajduk Split 0:1
0:1 36' Carevic (PK)

Pula - Medimurje 3:0
1:0 54' Lozo
2:0 73' Halilovic
3:0 76' Raic-Sudar

Dinamo Zagreb - Kamen Ingrad 2:0
1:0 19' Agic
2:0 62' Drpic

Osijek - Zagreb 1:1
0:1 58' Mandzukic
1:1 62' Milardovic (PK)

Sibenik - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0 88' Kartelo

Varteks - Rijeka 2:1
0:1 45' Prisc
1:1 78' Jertec
2:1 90' Safaric (PK)

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点18)、2位…ハイドゥク・スプリト(18)、3位…ザグレブ(13)、4位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(13)、5位…オシエク(9)、6位…シベニク(9)、7位…プーラ(8)、8位…リエカ(6)、9位…メヂムリエ(6)、10位…スラヴェン・ベルーポ(3)、11位…カメン・イングラッド(1)、12位…チバリア・ヴィンコヴチ(0)

【得点】
6ゴール…エドゥアルド(ディナモ)、ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
4ゴール…ボリッチ(リエカ)、シャルビーニ(リエカ)、ルカビナ(シベニク)
3ゴール…ゼキッチ(チバリア)、リュボイェヴィッチ(ディナモ)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、クラニチャール(ハイドゥク)、マンジュキッチ(ザグレブ)

【アシスト】
4アシスト…エドゥアルド(ディナモ)
3アシスト…クラニチャール(ハイドゥク)、クリジャノヴィッチ(チバリア)、シヴォニッチ(カメン・イングラッド)、モドリッチ(ディナモ)、ディニャール(オシエク)、モスタリッチ(オシエク)

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2006年9月12日 (火)

欧州選手権予選/ロシアとスコアレスドロー

遅れてしまいましたが、欧州選手権予選のニュースを。

まずはロシア戦を前にしてクロアチア代表を揺るがす事件が起こりました。
MFスルナ、FWバラバン、FWオリッチの3人が2日の夜から3日に掛けてスロベニアの合宿地チャティジュを抜け出し、ザグレブ市内にあるセルビア音楽が売り物のクラブ「フォンタナ」へ遊びに行ってしまいました。同クラブで3日5時頃、発砲事件があったことで、3人がクラブに遊びに行っていたことが公に発覚(報道では5時45分に合宿地に戻ってきたと書き、本人達は翌日2時過ぎには戻ってきたと主張)。「クロアチア代表でなぜセルビア音楽が?」と疑問に思われるかもしれませんが、スルナやバラバンは親の片方がセルビア人で、オリッチは妻がセルビア人と言われています。
3日の夕方に3人の合宿地抜け出しの知らせを耳にしたスラヴェン・ビリッチ監督は、直ぐに3人を代表から追放。主将のニコ・コヴァチが選手を代表して3人の放免をビリッチ監督にお願いしたものの、規律を乱した罪は許すことができずに拒否。クロアチア・メディアは「裏切り者」として吊るし上げ、サッカー協会も翌日に尋問を行い、3選手にそれぞれ3万クーナ(約60万円)の罰金が言い渡されました。
ビリッチ監督は4日の記者会見で
「彼らは責任を払わなくてはならない愚行をやってしまった。ただ、彼らが"恥の柱"にこれからもくくりつけられるという意味ではない。若いだけにそこから教訓を引き出して貰いたい。」
と答えました。シミッチ、シムニッチがサスペンション、トゥドールとクネジェヴィッチ、更に3人が追放ということで厳しい状況に立たされたビリッチ監督は
「ハンディキャップは大きい。しかし、他の解決方法はないんだ。アリバイなんて作る気はないし、プランを変えるつもりもない。モスクワでの試合は現時点で最高の11人を並べるつもりだ。」
と語りました。

9月6日、欧州選手権予選「ロシアvs.クロアチア」の会場となるのはモスクワのロコモティーバ・スタディオン。3日前にU-20女子サッカー世界選手権決勝(中国vs.韓国)が雨の中で行われたことで、ピッチの状況は劣悪に。この日も雨が降ったため、ぬかるみだらけのピッチとなってしまいました。
選手の台所事情の厳しいクロアチアは4-4-2で以下のスタメンを敷きます。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、サブリッチ、コヴァチ弟、シェーリッチ-MFラパイッチ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWクラスニッチ、エドゥアルド
一方のロシアもスメルティン、V.ベレズツキー、ケルジャコフが怪我、ジルコフとビストロフが累積警告で欠場。策士ヒディンク監督は3-4-2-1のシステムを敷きました。
GKアキンフェイェフ-DFコロディン、イグナシェヴィッチ、A.ベレズツキー-MFアニュコフ、アルドニン、セムショフ、ビリャレトディノフ-アルシャーヴィン、イスマイロフ-FWパヴリュチェンコ

前半開始からクロアチアは安定した最終ラインとボールコントロールに優れた中盤で主導権を握ります。3分にクラスニッチが放ったゴールは左ポストを外れ、7分にエドゥアルドのクロスにラパイッチがトラップからシュートを狙いますが、相手DFにブロックされてしまいます。ロシアはミドルシュートから打開を図るしかなく、13分にセムショフの25mのミドルシュートは枠を捉えられません。
それからは小康状態となりますが、31分、エドゥアルドが左からアーリー気味にグラウンダーでクロスを入れると、ボールはファーへ飛び込んだラパイッチに。けれどもボールコントロールにてこずりシュートまで行けません。その2分後にはエドゥアルドとのコンビネーションからモドリッチがシュートするもGK正面。ロシアも38分、カウンターからビリャレトディノフがエリア左からシュートするもボールはバーを越えます。43分、ラパイッチが左隅を狙って放ったミドルシュートもGKがキャッチしてしまいます。

前半はクロアチアに傾いたパワーバランスは後半頭も続きます。49分、ラパイッチの強烈なミドルシュートは再びGKアキンフェイェフがセーブし、その1分後には30mの直接FKをラパイッチが得意の弾道で蹴りこむもののクロスバーを叩き、跳ね返りをクラスニッチがフリーでボレーシュートを放ちましたが、ボールはポストを逸れてしまいます。52分にはクラニチャールが20mのミドルシュート。GKが弾いたところにエドゥアルドが反応しますが、先ほどのクラスニッチ同様にシュートが枠に収まりません。
ロシアは53分、FWポグレブニャクを投入。ロングボール主体の攻撃へと切り替えつつ、アルシャーヴィンとポグレブニャクが上手く絡みます。56分にポグレブニャクのお膳立てからアルシャーヴィンが放ったシュートは左ポストを逸れ、その1分後はモドリッチのミスパスからロシアのカウンター。アルシャーヴィンのラストパスからポグレブニャクがGKと一対一となりますが、シュートは不正確に終わります。61分にはクロアチアのエリア内の密集からセムショフが強烈なミドルを放つものの、GKプレティコサが素晴らしいセーブでかわします。64分にはアルシャーヴィンが巧妙なフェイントからDF二人のマークを抜け出すものの、力のないシュートはポストに叩かれます。
ロシアに押される展開でしたが、クロアチアも76分に途中交替のペトリッチがミドルシュート。ボールはエリア内でDFの手に当たりましたが、スペイン人のゴンザレス主審からPKの判定は取ってもらえず。87分、チョルルカの右クロスにクラスニッチがゴールを背にしてボレーを試みますが、ボールはわずかに右ポストを逸れてしまいました。試合はこのまま0-0のスコアレスドロー。勝利できるチャンスはあったとはいえ、アウェーで貴重な勝点1を取れたことは満足できる船出といえましょう。右サイドバックのチョルルカ、センターバックのサブリッチは安定した守備を見せて合格点。また左MFとして起用されたクラニチャールは最後バテバテになったとはいえ、左サイドでモドリッチとの優れたコンビネーションを見せました。問題といえるのは未だ代表で覚醒を見せないクラスニッチ。アシストを配給できるエドゥアルドとは良いコンビになれるでしょうが、覚醒にはまだ時間が必要なようです。

試合後、記者会見でビリッチ監督は
「ホームで長らく負けていなかった相手からポジティブな結果を達成できた。コンパクトさを維持し、チームとして本当にまとまっていた。全員で守ったし、多くの選手が攻撃参加した。モスクワでは楽じゃないとはいえ、サッカーをすることができた。勝利には近かったとはいえ、スポーツ運が欠けていたのも事実。ラパイッチとクラスニッチのゴールが決まっていたならばね。」
と答えました。オリッチとスルナ、バラバンのことを聞かれると、以下のように声を荒げています。
「またそれについて話さなくちゃいけないのか? 私はもう十分に話した! 彼らは過ちを犯した。だから罰せられたんだ。罪を認めておらり、早かれ遅かれチームに戻ることになるだろう。この先も外に追いやる理由がない。」
一方、ロシアのヒディンク監督は
「ホームで引分けという結果に幸せになれるわけがない。大きなプレッシャーを抱えることは難しかった。3人のレギュラー選手が欠けていたし、選手の選択幅は広くはない。とても複雑な試合だったよ。クロアチアは最初の20分間、ピッチを支配し、チャンスを作っていった。後から私たちもチャンスを作り、フィニッシュまではイニシアティブを握っていた。もちろん、これは私たちにとって大きな経験だ。クロアチアは希望を持てる組織されたチームであることを示した。だからこの結果は不成功ではない。」
とコメントを残しています。

ただし、ビリッチの受難は続いております。試合当日にクロアチアのタブロイド紙が、女性のテレビ司会者ミラ・ホルヴァトとの関係を書きたてことにビリッチは激怒。
「監督業は私にとってとても愛すべき仕事だ。全てを楽しんでいる。しかし、このような告発は耐えがたい。彼女とは一度もお茶もしたこともないし、唯一、私がゲストとして出演した番組に彼女も共演していただけだ。なのにこのような攻撃が私に値するというのかね?!

と翌日のザグレブでの記者会見で語り、辞任も辞さない態度を見せています。

U-21欧州選手権予選2試合が行われ、クロアチアU-21代表はグループリーグ最下位で敗退が決まっています。これまでの予選はA代表のグループリーグに沿って行われたいたものの、今大会はブルガリアとウクライナとの3チーム間における一発勝負で首位だけがプレーオフに抜けられます。既に初戦でブルガリアがアウェーでウクライナを3-0で一蹴しており、9月3日のソフィアにおけるブルガリアvs.クロアチア戦が鍵を握る試合となりました。
クラニチャール、モドリッチ、チョルルカはA代表に取られていることから、ラディッチ監督が組んだスタメン(4-2-3-1)は以下のとおり。
GKスバシッチ-DFイプシャ、ヴクマン、ヴチュコ、ムイジャ-MFブルクリャチャ、ポクリヴァッツ-グラビナ、イェルテツ、マンジュキッチ-FWブシッチ
一方のブルガリアU-21代表は1日前のA代表の対ルーマニア戦にも出場したFWボジノフが先発起用。前半は難なく抑えてきたものの、53分にディフェンスの隙をついたボジノフがシュートを決めてブルガリアが先制します。クロアチアも58分にブルクリャチャがPKを決めて同点に追いつきますが、83分にブルチーナがエリア内でヤンコフを倒してブルガリアがPK。ボジノフのシュートはGKスバシッチが一度止めたものの、跳ね返りをポポフに決められて1-2で敗北。この試合結果で予選突破が遮られてしまいました。

9月6日にはリエカでウクライナU-21代表との無観客試合が行われました。無観客となった理由は、昨年秋のU-21欧州選手権予選プレーオフ、対セルビア・モンテネグロ戦でサポーターが侮辱行動を繰り返したためです。スタメンは以下のようでした。
GKスバシッチ-DFムイジャ、イプシャ、ヴチュコ、バルトゥロヴィッチ-MFブルクリャチャ、ポクリヴァッツ-グラビナ、イェルテツ、マンジュキッチ-FWブシッチ
お互い本大会進出の道が閉ざされたとはいえ、多くの代理人が見ている中でダイナミックな戦いを見せていきます。しかし29分、ウクライナのフェシュチュクがループシュートを決めて先制すると、その後はウクライナのペース。61分に左クロスからブシッチがゴールを決めて同点に追いつくも、84分にコーナーからウクライナのロマンチェクが決め、またして1-2の敗北。グループリーグ最下位が決まり、この世代のチームは解散となりました。

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2006年9月 1日 (金)

ニコ・クラニチャール、ポーツマスに移籍

移籍期限の最終日である8月31日に移籍話が続々と伝わっています。

Niko_4まずは代表MFニコ・クラニチャール(22・写真)。レンヌを拒否したのち、プレミアシップのポーツマスがオファーを提示。移籍金450万ユーロ、4年契約で年俸100万ユーロ(税抜)の提示にクラニチャール側は移籍を決断、サインを済ませました。
ポーツマスとクラニチャールが合意した背景には幾つかあります。まずはクラニチャールのハイドゥク移籍に一役噛んでいるイゴール・シュティマッツが、ウェストハム在籍時代に現ポーツマス監督のハリー・レドナップの下でプレーしていたこと。またポーツマスは移籍金1000万ポンドでベンフィカのFWマヌエル・フェルナンデスの獲得をこじつけたものの、メディカル・チェックで右膝の故障が見つかったこと、またセルティックのMFスティリアン・ペトロフの獲得に失敗(アストン・ヴィラへ)したため新たな補強選手を見つけなくてはならなかったことです。
2005年1月のハイドゥク移籍には280万ユーロの費用が掛かっていますが、投資した富豪のパシャリッチ氏(140万ユーロ)、シュティマッツ(10万ユーロ)、ハイドゥク(30万ユーロ)、故・ポクロヴァッツ代理人の家族などにその280万ユーロが戻され、残る170万ユーロを65:35で分配。クラニチャールへ110万5000ユーロ。投資家に59万5000ユーロが渡ることになっています。
またハイドゥクのサポーター「トルツィダ」はクラニチャールを引き留めるべく、一人20クーナ(400円)、大人100クーナ(2000円)を基準とする募金活動をしましたが、移籍話が決定的となったことで止めてしまっています。

シャフタール・ドネツク所属のクロアチア代表GKスティペ・プレティコサ(27)が、一年間フルハムへのレンタル移籍で合意、メディカルチェックも通っていたものの、ワークパーミットが下りず流れてしまいました。
出場機会に恵まれないプレティコサはシャフタールからの移籍を常に希望。昨季はハイドゥクにレンタル移籍して試合感を取り戻し、ワールドカップで活躍できたわけですが、300万ユーロの移籍金がネックとなり新たなクラブに移籍できずにいました。それでスタンダール・リエージュの移籍話が破綻、フルハムにレンタルという形がまとまったわけです。しかし、ワークパーミットが下りるにはこの2年で70%の代表公式戦に出なくてはならないという規定が壁となってしまいました。

リエカの代表DFダリオ・クネジェヴィッチ(24)がセリエAのリボルノに移籍することが決まりました。
これまでヘルタ・ベルリンやHSV、ラツィオといったクラブが注目していましたが、リボルノで行われた8月16日のイタリアとの親善試合で90分フル出場したのをきっかけに当地のクラブ幹部が目をつけ、交渉をまとめました。移籍金は47万5000ユーロ、年俸50万ユーロの3年契約とされています。
またリボルノはザグレブ所属のU-21MFマリオ・ブルクリャチャ(21)に移籍金60万ユーロで打診したものの、ザグレブ側が拒否しています。ちなみにブルクリャチャには以前よりレッジーナが関心を示しています。

ハイドゥク・スプリトは3選手との契約を済ませることに成功しました。
DFボリス・ジヴコヴィッチ(31)は3年契約、FWユーリツァ・ヴチュコ(30)は2年契約、MFマリオ・ツァレヴィッチ(24)は一年のレンタル契約です。クラニチャール移籍の痛手は大きいものの、今季彼がプレーしていた左MFはツァレヴィッチが得意とするポジションであり、またFWとDFは経験ある選手が少ないポジションであることからジヴコヴィッチとヴチュコの獲得はプラスに働くことでしょう。

ディナモ・ザグレブのFWゴラン・リュボイェヴィッチ(23)がベルギー・リーグのヘンクに移籍、3年契約を結びました。
今季はそれなりに出場機会があり、てリーグで3得点、チャンピオンズ・リーグ予選で3得点と格好の滑り出しでしたが、レギュラーを確約されていないことからリュボイェヴィッチは移籍願望が強くありました。デンマークのブロンビーからのオファーもありましたが、昨季のチームメートであるFWイヴァン・ボシュニャク、オシエクでのチームメートMFトミスラフ・ミクリッチがプレーするヘンクを選んでおります。

ディナモ・ザグレブはヴァルテクス・ヴァラジディン所属の元U-21代表GKトミスラフ・ヴラニッチ(23)と5年契約を結びました。
ヴラニッチは2期に渡ってU-21代表正GKに就くほど期待されていた選手でしたが、昨年のU-21欧州選手権プレーオフのセルビア・モンテネグロ戦で2度に渡るポカを繰り返して自信を喪失。その後もヴァルテクスでポカを繰り返し、チームの信用を失っていました。ディナモの正GKイヴァン・トゥリーナは今季不調で安定性に欠け、控えのマルコ・シャルリヤも怪我でリハビリ中ということもあり、ディナモは新たなGKを必要としていました。

8月30日、クロアチア代表が地元クラブのセゲスタと親善試合を行っています。セゲスタは今年でクラブ創立100周年というクロアチア最古のクラブ。かつてはクロアチア・リーグ一部に所属していましたが、現在は3部リーグのクラブであります。GKプレティコサとDFシェーリッチがウィルス性の病気に掛かり、DFクネジェヴィッチが右足甲を痛めていることからスタメンは以下のようになりました。
GKルニェ-(右から)DFサブリッチ、コヴァチ弟、ヴェイッチ、バビッチ-MFコヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWラパイッチ、オリッチ、エドゥアルド。
Seges 連携を高める以外は無勝手な攻撃でありましたが、右ウィンガーに入ったラパイッチからのクロスボール、もしくは左サイドからクラニチャールとモドリッチ、バビッチのコンビネーションが攻撃の軸となりました。11分にオリッチの左クロスからエドゥアルドがヘディングで先制ゴールを上げると、19分にはオリッチとラパイッチがそれぞれシュートを防がれたもののエドゥアルドが跳ね返ったボールを流し込んで2-0。31分にはモドリッチのアシストをヒールで流したエドゥアルドがハットトリックを完成。
後半は以下のスタメンでした。
GKガリノヴィッチ-(右から)DFブリャト、チョルルカ、ヴェイッチ、プラニッチ-MFモドリッチ、レコ、バビッチ-FWペトリッチ、クラスニッチ、バラバン。
48分にセゲスタのデロニッチがDFを振り切ってループシュートを決められましたが、55分にブリャトの右クロスをクラスニッチがボールの落ち際を叩き込み、60分には右サイドで右足でシュートを打つと見せかけ、フェイントから左足に持ち替えたモドリッチが決めて5-1。62分にはクラスニッチのパス交換でバラバンがゴール。83分にセゲスタのシャニヤにゴールを決められましたが、6-2で試合を終えています。

また31日にビリッチ代表監督の記者会見を行い、A代表とU-21代表の両方に名前を連ねるDFヴェドラン・チョルルカをU-21代表へ派遣しないことを明らかにしています。クネジェヴィッチが怪我、またサブリッチも怪我をしたため、A代表は更に深刻なDF不足になっております。「おそらくチョルルカはロシア戦に出場することになるだろう」とビリッチ監督はコメントしています。

このニュースサイトは9月初旬、遅れた夏休みを取らせて頂きます。旅先から戻り次第、また再開します。

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