クロアチア・リーグ第12節
クロアチア・リーグ第12節が10月28日に行われました。
首位ディナモ・ザグレブはスラヴェン・ベルーポとアウェーで対戦。ベルーポはMFムムレク(34)、MFソピッチ(32)、FWドディク(32)といったベテランが中心となる一方で、監督は一昨年にリエカに初タイトルをもたらした若干35歳のスコーリエ監督。開幕直後はもたついたものの、カップ戦を含む公式戦ではここ7試合で6勝とチーム状況は上向きにあります。 90分を通してディナモはゲームは支配するものの、ベルーポのコンパクトなゾーンプレスに苦しめられます。開始10分、20mの距離からベルーポFWヴルチーナが放った直接FKは壁に当たってネット右にボールが吸い込み、ベルーポが先制に成功します。ディナモはブリャト、ヴグリネツ、マミッチが中距離からシュートを狙うものの、不正確に終わります。
後半47分、ヴグリネツのFKがクロスバーを叩き、65分にはアンデルソンの近距離からのシュートがポストを叩きます。72分にはエドゥアルドのシュートをベルーポの守護神であるマケドニア代表GKニコロスキが弾きます。とうとうディナモにも土が着くと思われましたが、84分にモドリッチのFKからチョルルカ(写真)がヘディングシュートを決めて同点に追いつきました。ディナモは今季負けなしで来たものの、二度目の引分けを演じ、1試合少ないながらハイドゥクに首位の座を明け渡すことになりました。
2位ハイドゥク・スプリトはホームでメヂムリエと対戦。メヂムリエもリーグ4連勝と好調。クロアチア・テレビで生放送されましたが、メヂムリエの試合がテレビ放送されるのは初めてでありました。
ハイドゥクは前に行われたディナモの引分けを知っており、またサポーターの「トルツィダ」創立56周年の祝いも兼ねた試合だっただけにモチベーションを持って試合に入ります。31分、フルゴヴィッチの左クロスにFWブラトニャクがヘディングシュートを決めて先制。ブラトニャクはヴチュコの怪我で途中交替でピッチに入ってからわずか2分後の得点でありました。
今季ハイドゥクからディナモに移籍し、メヂムリエにレンタルされた司令塔グルグロヴィッチは古巣相手にチャンスを作ろうとするものの、安定したハイドゥク守備を崩すことはできず、51分にはバルトゥロヴィッチの左サイドからのアシストからムニョスが決めて2-0。10勝1敗1分、勝点31でハイドゥクが首位に立っています。
低迷中のリエカはU-21代表FWシャルビーニのハットトリックもあって、チバリア・ヴィンコヴチを4-1と一蹴。またザグレブは水曜日のカップ戦に引き続き、カメン・イングラッドと対戦。74分にDFラブドヴィッチがレッドカードで退場、また85分にはDFミクリッチが負傷退場し、最後は9人で戦うハメになりましたが、40分にユレンディッチ(写真・右から二人目)、47分にブルクリャチァ(写真・一番左)のそれぞれのヘディングシュートで2-1と辛勝。4位へと浮上しています。
全試合の結果はこちら。
Slaven Belupo - Dinamo Zagreb 1:1
1:0 10' Vrucina
1:1 84' Corluka
Varteks Varazdin - Pula 0:0
Zagreb - Kamen Ingrad 2:1
1:0 41' Jurendic
2:0 47' Brkljaca
2:1 60' Simek
Osijek - Sibenik 1:1
0:1 52' Kartelo
1:1 62' Vitaic
Rijeka - Cibalia Vinkovci 4:1
0:1 22' Krizanovic
1:1 36' Ah.Sharbini
2:1 48' Tonito
3:1 54' Ah.Sharbini
4:1 90' Ah.Sharbini
Hajduk Spilit - Medimurje 2:0
1:0 31' Blatnjak
2:0 51' Munhoz 51
【順位】
1位…ハイドゥク・スプリト(31)、2位…ディナモ・ザグレブ(勝点29,-1試合)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(20)、4位…ザグレブ(19)、5位…メヂムリエ(18)、6位…スラヴェン・ベルーポ(16)、7位…シベニク(16)、8位…プーラ(15)、9位…オシエク(14)、10位…リエカ(13,-1試合)、11位…カメン・イングラッド(7)、12位…チバリア・ヴィンコヴチ(6)
【得点】
10ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
9ゴール…シャルビーニ(リエカ)
8ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
7ゴール…ゼキッチ(チバリア)
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)
最近のコメント