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2006年11月30日 (木)

クロアチア・リーグ第17節/クロアチア・カップ準々決勝

クロアチア・リーグ第17節が11月25日に行われました。

首位ディナモ・ザグレブは最下位カメン・イングラッドとアウェーで対戦。カメン・イングラッドはヴラド・ゼッツ会長が文書偽造のために拘留中、2007年にチームが存在するかどうかも危うい中、戦力で上回るディナモは内容は悪いながらも勝利をあっさりと手に入れます。
39分、この日は何度も右から突破を果たしたSBツビタノヴィッチがセンタリングを上げると、ヴグリネツがヘディングシュートを決めて先制。
49分にはヴグリネツの縦へのロングパスに対してGKアヴドゥキッチがエリア外に飛び出すものの、クリアが空振り。これをエドゥアルドが決め、ディナモが2-0で勝利しています。

試合数が1試合多いながらもディナモと勝点で並ぶハイドゥク・スプリトはホームでスラヴェン・ベルーポと対戦。
リエカ戦との戦いぶりとは違って低調な試合運びのハイドゥクでしたが、39分にFWブシッチが負傷退場し、途中交替で入ったウルグアイ人FWムニョスが勝利を導きます。50分、ブラトニャクの右クロスをムニョスがヘディングで決めてハイドゥクが先制。
76分にはムニョスからのアシストからバルトゥロヴィッチが決め、こちらも2-0で勝利しています。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Osijek 2:0
1:0 47' Mandzukic
2:0 54' Lovrek (PK)

Cibalia Vinkovci - Sibenik 0:1
0:1 32' Batur

Medimurje - Pula 1:0
1:0 51' Kresinger

Hajduk Split - Slaven Belupo 2:0
1:0 50' Munhoz
2:0 77' Bartolovic

Kamen Ingrad - Dinamo Zagreb 0:2
0:1 39' Vugrinec
0:2 49' Eduardo

Rijeka - Varteks Varazdin 2:2
1:0 16' Kerkez (PK)
1:1 19' Golik
2:1 58' Ah.Sharbini
2:2 71' Vukman

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点41,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(41)、3位…ザグレブ(31)、4位…シベニク(27)、5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(27)、6位…メヂムリエ(25,-1試合)、7位…リエカ(23)、8位…スラヴェン・ベルーポ(20)、9位…オシエク(19)、10位…プーラ(17)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(10)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
16ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
12ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
9ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
7ゴール…ルカビナ(シベニク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)

【アシスト】
7アシスト…ムイジャ(ザグレブ)
6アシスト…エドゥアルド(ディナモ)、モドリッチ(ディナモ)、モスタルリッチ(オシエク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、イェルテツ(ヴァルテクス)

またクロアチア・カップ準々決勝第2戦も28・29日に行われてます。

ディナモ・ザグレブは2部リーグ首位のインテル・ザプレシッチとホームで対戦。一週間前の第1戦ではエドゥアルドとドルピッチのゴールで2-1と退け、この試合もベストメンバーで挑みます。
開始2分、インテルはグーリッチが右サイドからセンタリングを挙げ、あとはフリーのスクリッチが押し込むだけにもかかわらず、ゴールラインから3mの距離から放ったシュートはポストを叩きます。
Modric_4 ディナモはモドリッチ(写真)がゲームメイクだけでなく果敢にミドルシュートを狙いますが、ボールはGKブラシュニッチの好セーブとポストに阻まれます。
59分、インテルのDFペリッチが審判の抗議のため二枚目のイエローで退場となると、その2分後、ブリャトの浮き球によるスルーパスにエドゥアルドが巧みに合わせて先制。
しかし68分、インテルは俊足FWクルパン目掛けて縦パスを放り込むと、ノヴォトニーがそのボール処理に失敗。ボールを拾ったクルパンはドリブルをしながらノヴォトニーとの間合いとコースを見極め、最後は左上隅にシュートを決めて同点。
けれどもディナモは74分、ブリャトのミドルシュートをGKが右にパンチングしたところを、ボールを拾ったエドゥアルドが折り返し、最後はヴグリネツが押し込んで2-1と勝利。準決勝に駒を進めています。

大番狂わせになりかけたのは3部コリャブリャニンと2年連続カップ王者のリエカの対決。
リエカは初戦をブーレの活躍もあって3-1で勝利していたわけですが、アウェーではあっさりと2点を奪われてしまい、トータルスコアで追いつかれた上、MFミキッチまで退場する始末。アウェーゴール2倍ルールで敗退寸前だったところ、ロスタイムで得たCKでゴール前まで上がったGKジリッチがゴールを決めて1-2。コリャブリャニンは大金星を逃してしまいました。

スラヴェン・ベルーポはザグレブとの初戦で6-0の圧勝。アウェーでの第2戦では2-3と敗れましたが、既に初戦で勝負がありました。
またハイドゥク・スプリトはチバリア・ヴィンコヴチとの初戦を3-2で勝利。第2戦は12月6日に行われます。

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2006年11月19日 (日)

クロアチア・リーグ第16節

Dudu クロアチア・リーグ第16節が11月18日に行われました。

首位ディナモ・ザグレブは11位チバリア・ヴィンコヴチとホームで対戦。サポーターBBBが抗議活動の一環として応援を拒否したため、2000人ほどと随分と寂しいスタジアムでありました。
水曜日のイスラエル戦でハットトリックの活躍を見せたエドゥアルド(写真)が、ディナモでもまたハットトリックを達成します。10分、モドリッチの左クロスが上がると、ゴール前でエドゥアルドがDFタディッチに倒されてPK。エドゥアルドが左に難なく決めてディナモが先制します。
その2分後にはツビタノヴィッチの左クロスにエドゥアルドがヘディングで合わせて2点目。43分にはヴグリネツがアンデルソンに縦パスを通そうとするも相手DFに跳ね返されましたが、ボールが足元へ再びやってきたところをボレーで叩きこみ、3-0とリードします。
58分にはブリャトが右からサイドパス、エドゥアルドがスルーして中央のモドリッチがフリーで持つと、前方へ走り込んだエドゥアルドにスルーパス。エドゥアルドがGKとの一対一をあっさりと決めてハットトリック。4-0と完勝しています。

Barto 2位ハイドゥク・スプリトはリエカとの「ヤドランスカ・デルビ(アドリア海ダービー)」。ハイドゥクのホーム、ポリュウド・スタジアムでの対決でしたが、この2年間でハイドゥクはホームでリエカに勝てていません。しかし、ハイドゥクは今季最高のプレーをしてジンクスをあっさりと破りました。
7分、右サイドを突破したバルトゥロヴィッチ(写真)が速いクロスを入れると、ハイドゥクの3選手がゴール前に突っ込み、ファーサイドのツァレヴィッチが最後に合わせることに成功して先制点。
17分にはまたしてバルトゥロヴィッチが右クロス。これを中央でブシッチがヘディングで合わせて追加点を奪います。
42分、今度もバルトゥロヴィッチが左サイドをドリブル突破して正確なクロスを挙げ、ブシッチがヘディングで合わせて3点目。右足でも左足でも素晴らしいクロスでゴールをお膳立てしたボスニア代表FWバルトゥロヴィッチの活躍が目立ちました。
リエカはゴールランク2位のシャルビーニをベンチに置く不可解なブラチュン監督の采配もあり、走力とアグレッシブさで上回るハイドゥクに屈してしまいました。

3位ヴァルテクスと4位ザグレブも好試合となりました。ヴァルテクスの現監督ダリッチは、ザグレブ現監督のブラジェヴィッチが2004/05シーズンにヴァルテクスを監督をした際にスポーツ・ディレクターを務めたことで師弟関係にあります。
この冬にハイドゥクへの移籍が噂されるイェルテツのゴールで11分にヴァルテクスが先制するも、13分、縦へのロングボールを上手くトラップしたロヴレクが持ち込んでシュートを決め、ザグレブが追いつきます。
34分、右CKからの混戦でパルロフが決めてザグレブが逆転に成功すると、73分にはカウンターから途中交替のFWカラボグダンがループシュートを決め、アウェーのザグレブが3-1と勝利。3位に浮上しています。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Pula 1:0
1:0 87' Kristic

Sibenik - Medimurje 3:0
1:0 19' Kartelo (PK)
2:0 70' Kwedi
3:0 78' Govic

Varteks Varazdin - Zagreb 1:3
1:0 11' Jertec
1:1 13' Lovrek
1:2 33' Parlov
1:3 79' Karabogdan

Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkovci 4:0
1:0 10' Eduardo (PK)
2:0 12' Eduardo
3:0 43' Vugrinec
4:0 57' Eduardo

Osijek - Kamen Ingrad 2:1
1:0 19' Dinjar
1:1 44' Mujcin
2:1 51' Babic

Hajduk Split - Rijeka 3:0
1:0  7' Carevic
2:0 17' Bucic
3:0 42' Bucic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点38,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(38)、3位…ザグレブ(28)、4位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(26)、5位…シベニク(24)、6位…リエカ(22)、7位…メヂムリエ(22,-1試合)、8位…スラヴェン・ベルーポ(20)、9位…オシエク(19)、10位…プーラ(17)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(10)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
15ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
11ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
8ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
7ゴール…ルカビナ(シベニク)

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2006年11月16日 (木)

クロアチア、敵地イスラエルで4-3の勝利

11月15日、テルアビブのラーマト・ガン・スタジアムで欧州選手権予選「イスラエルvs.クロアチア」戦が行われました。
クロアチア代表のスラヴェン・ビリッチ監督はかねてよりアウェーのイスラエル戦が"予選で最難関となる試合"と発言しているように、イスラエルは公式戦13試合負けなし、ホームでは7年間負けなしという記録を続けています。クロアチアも予選16試合負けなし。また昨年2月にテルアビブでイスラエルと親善試合が行われた時は3-3のゴールの打ち合い。それだけに好試合が期待できました。

クロアチア代表はMFラパイッチが左太股を負傷。右MFのポジションにはスルナが入りました。またGKプレティコサも胃腸を細菌にやられた上に熱が下がらず、ザグレブに残ることに。控えGKとしてオシエクのスケンデルを召集し、この試合でゴールを守るのはこの試合が代表デビューとなるルニェ。布陣(4-4-2)は以下のようになりました。
GKルニェ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-スルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-ペトリッチ、エドゥアルド
また病気のFWクラスニッチに代わって初召集されたFWブダンですが、月曜日昼にはザグレブに到着して午後の練習に加わるはずが、ミラノ空港が霧のために予定の飛行機が飛ばずに夕刻過ぎにブダペストを経由してザグレブに到着。首脳陣も練習で彼をチェックする機会がなく、試合ではベンチに座ることもできませんでした。

一方のイスラエル代表は、司令塔であるベナヨン(ウェストハム所属)が膝の半月板を痛めているもののキャプテンマークをつけて先発出場。またベナヨンと共にウェストハムに在籍したことのあるFWカタン(マッカビ・ハイファ所属)は、以前に怪我を理由に代表参加よりクラブ残留を優先したことからカシュタン監督に追放されております。布陣(4-4-1-1)は以下のようです。
GKアワト-DFケイシ、ベンハイム、ベンヨセフ、アフェク-MFタル、バディール、ザンドベルグ、アルベルマン-ベナヨン-FWコッラウティ

Dasilva_5 ピッチでは五分五分の大勢になるかと思いきや、個々の能力で上回るクロアチアがチームとしての完成度を見せます。もっぱらクロアチアがボールを持って相手陣内に攻め込み、イスラエルはFWコッラウティを前線に残すだけでゴール前を10人で守ります。そんな状況下、5分にモドリッチがドリブルで中央突破を図り、次々に相手をかわして最後はGKと一対一になりましたが、アウトサイドキックでのシュートは枠を逸れてしまいます。
しかしながら先制点は思わぬ形でイスラエルに生まれます。中央でボールを持ったベナヨンがエリア内へと突入するコッラウティにパスを通し、チョルルカとシムニッチが同時にコッラウティをブロックしに行くものの、何を思ったのかシムニッチがゴール方向にボールをちょこんと蹴り込んでしまいます。ボールは飛び出したGKルニェの脇を通り、最後はコッラウティが押し込んで1-0となりました。
失点を取り戻そうと相手を押し込むものの、ゴール前を固めたイスラエルをなかなか破れません。23分にスルナが右サイドを突破、斜めにグラウンダーでクロスを通し、エドゥアルド(写真)が中央フリーのクラニチャールに折り返したものの、ボールはクラニチャールの背後に行ってしまいました。31分にはコヴァチ兄がペトリッチのワンツーがミドルシュートを狙うものの、GKアワトが好セーブを見せます。
けれども34分、最終ラインでボールを持ったDFベンヨセフにペトリッチがプレッシャーを掛けると、ベンヨセフはGKアワトに中途半端なバックパス。これをペトリッチがカットし、GKアワトを避けようとしたところでアワトがペトリッチの足を引っ掛けてしまってPK。PKを任されるのはワールドカップの日本戦で川口に止められてしまったスルナ。緊張感が走りましたが、スルナは思い切り中央に蹴り込んで同点に追いつきます。
続く39分、今度は左サイドでボールを持ったクラニチャールがマーカーを引きつけながら得意のスルーパスを縦に通すと、抜け出したエドゥアルドが左からエリア内をドリブルで突進し、最後は冷静にシュートを右下隅に流し込んで逆転に成功します。

後半頭からクロアチアは右MFだったスルナを左サイドを置き、エドゥアルドを右サイドへ。クラニチャールがトップ下に入る4-2-3-1の形を取ります。ビリッチ監督はサイドのMFに関して右利きを左に、左利きを右に置いて内へと攻撃させる傾向があるのですが、前半は右利きのスルナが右のサイドラインに張り付いたことにより、チョルルカがイングランド戦のようにオーバーラップできなかったのが要因だといえましょう。一方、イスラエルはアフリカ系のMFタムズを投入。身体能力に優れたタムズがクロアチアの右サイドを突破するケースが出てきました。
イスラエルも前半とは違って前掛かりになってきたものの、55分、クラニチャールが中央から左サイドのスルナにボールを送ると右足でクロス。エドゥアルドのヘディングシュートはGKアワトが一度は止めるものの、エドゥアルドは倒れながら足元に落ちたボールを蹴り込んで3-1とリードを広げます。
しかしゲームはまだまだ動きます。68分、イスラエルはエリア右でサイドチェンジのボールを受けたケイシが中央に折り返すと、ベナヨンがダイビングボレーを決めて3-2。
クロアチアは72分、途中交替で入ったバビッチが左クロスを入れるとエドゥアルドは絶妙なトラップでマーカーを外し、そのままボールを叩き込んでハットトリック。4-2と再びリードを広げます。
気が緩んだクロアチアに対し、イスラエルは鋭いカウンターを仕掛けていきます。イスラエル人女性と結婚したことでこの夏にアルゼンチンから帰化したコッラウティ(マッカビ・ハイファ)は得点能力の高いアグレッシブなFWであり、クロアチアDF陣は彼をとりわけ要注意していたものの、89分、ベンシュシャンからの縦パスに反応したコッラウティが斜め方向にシュートを決め、1点差まで縮められます。
イスラエルの勢いでロスタイム3分間はひやひやでありましたが、時間稼ぎで何とか逃げ切って4-3でクロアチアが貴重な勝利を収めています。

ビリッチ監督は試合放送後のテレビインタビューで
「素晴らしい試合だった。とりわけ観客にとっては最高のレベル、最高のリズムのサッカーを見られたことだろう。私たちは勝利に値したと思うし、選手全員そしてサポーターにおめでとうといいたい。ただ、強調したいのはイスラエルが7年間ホームで負けなかったのは偶然ではないということだ。
これは大きな勝利だが、ここで他のチームが勝つことは難しいだろう。私たちはゲームを支配し、彼らの長所を上手く消すことができた。しかし、多くの不運もあった。3点を奪われたということは、普通ならばディフェンスを褒めることはできない。しかし私はディフェンスのプレーに不満だと言うことはできないよ。3つのミスから3点奪われたとはいえね。
別の見方をすれば、選手のクラスの違いが明らかだから支配したともいえる。これは本当に大きな勝利だ。良い状況に私たちは置かれている。これまでの成果を自慢することができるよ。」
とコメントしています。

Staff_1 この勝利でクロアチアは勝点10となり単独首位。2位にはマケドニアをアウェーで0-2で下したロシアが勝点8、続いて勝点7でイングランド、イスラエル、マケドニアが並んでおります。
サスペンションや合宿脱走事件、怪我人・病人などで常にベストメンバーが組めないビリッチ監督ですが、新旧の選手を組み合わせた上にキャラクターと新たな戦術を持ち込んだ素晴らしいチームを形成しております。追放劇で見られたような強い意思と名選手としてのカリスマを持っており、また前職がU-21代表監督であることからクロアチア・リーグの若い選手をきちんと評価しております。彼をサポートする"ヴァトレニ"世代のチームスタッフと一緒に毎節クロアチア・リーグの様々なカードを視察しているところも評価できます。
(写真は左からプロシネツキ、ムルミッチ、ユルチェヴィッチ、アサノヴィッチ、ビリッチ)
またクリーンなサッカーをしている証拠としてファウルも少なく、これまでの4試合でイエローカードは1枚のみ。また新生ツートップのペトリッチ、エドゥアルドはそれぞれ4ゴールを決めております。
ちなみにイスラエル戦でハットトリックを達成したエドゥアルドに関してビリッチ監督は
「エドゥアルドがビッグマッチ向きの選手ではないという話をいちいち否定することに私は疲れているよ。」
と語っています。

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2006年11月13日 (月)

クロアチア・リーグ第15節

11月11・12日にクロアチア・リーグ第15節が行われました。
メヂムリエvs.ディナモ・ザグレブは、15日にイスラエル戦を控えたディナモ所属のクロアチア代表3選手(エドゥアルド、モドリッチ、チョルルカ)を休ませるという理由で延期されております。

注目カードはザグレブvs.ハイドゥク・スプリト。
昨季前半でハイドゥクの監督を追われた現ザグレブ監督ミロスラフ・ブラジェヴィッチにとっては雪辱戦。しかし、チームの司令塔であるボスニア代表MFイブリチッチが前節リエカ戦で膝の靭帯を損傷してしまい、来年春までは離脱。一方のハイドゥクは前節のチバリア戦では内容のないスコアレスドローを演じてしまっています。
Lovrek 前半はザグレブが押す展開に。ハイドゥクはリーグ最小失点(7失点、1試合平均0.5点)でここ4試合は連続無失点に押さえるなど守備面には定評があるのですが、ザグレブは右サイドのU-21代表ムイジャによる突破を何度も許します。33分、そのムイジャのロングシュートをGKバリッチが何とかセービング。
均衡が破れたのは41分、ロングボールを受けたFWロヴレク(写真・元セレッソ大阪)がオフサイドトラップをかいくぐり、右サイドからエリア内に突入。シュートを決めて先制に成功します。無失点記録を続けていたハイドゥクGKバリッチにとっては487分ぶりの失点となりました。
後半序盤はハイドゥクが3トップを中心にして積極的な攻撃を仕掛けるも、GKストイキッチの好セーブもあって得点を奪うことができません。51分にはブリャトのグラウンダーのFKが相手DFに当たってこぼれたところをブシッチが近距離でシュート。ボールはストイキッチに当たり、そのままネットに向かったものの、ゴールラインを越える寸前にストイキッチが掴み直します。
Ciroザグレブは68分、バルロヴのクロスボールをロヴレクがこの日2点目となるヘディングシュートを決めて突き放すことに成功。これまでザグレブの課題は決定力不足だったのですが、この日のロヴレクは得点だけでなく、ポストプレーを無難にこなしつつ攻撃の組立役としても活躍しました。
81分にはハイドゥクの元代表DFジヴコヴィッチがFWマンジュキッチを叩いてしまって一発退場。人数で優位に上回ったザグレブは90分、マンジュキッチが更に追加点を加えて3-0。客席ではブラジェヴィッチ(写真)に対しての声援が上がり、それに笑顔で応えるのが印象的でありました。
ハイドゥクはディナモと勝点で並んでいるとはいえ、ダメージの大きい敗北。ザグレブはUEFAカップ出場(3位まで)を狙えるポジション(3位ヴァルテクスと勝点1差)をキープしております。

今節は得点ランクの上位に名前を連ねる選手が固め取りをしており、チバリアのFWゼキッチがオシエク相手にハットトリックを達成。またリエカのU-21代表FWシャルビーニはスラヴェン・ベルーポに2得点。エドゥアルドに1点差に迫っており、得点王争いも次第に混戦となっています。

全試合の結果はこちら。

Cibalia Vinkovci - Osijek 3:0
1:0 15' Zekic
2:0 34' Zekic
3:0 62' Zekic

Kamen Ingrad - Varteks Varazdin 1:4
0:1  5' Cacic
0:2 32' Jertec
1:2 41' Zelenika
1:3 44' Jertec
1:4 90' Begovic

Pula - Sibenik 1:1
0:1 50' Caval
1:1 52' Andelkovic

Rijeka - Slaven Belupo 2:0
1:0  4' Ah.Sharbini
2:0 18' Ah.Sharbini

Zagreb - Hajduk Split 3:0
1:0 41' Lovrek
2:0 68' Lovrek
3:0 90' Mandzukic

Medimurje - Dinamo Zagre (延期)

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点35,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(35)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(26)、4位…ザグレブ(25)、5位…リエカ(22)、6位…メヂムリエ(22,-1試合)、7位…シベニク(21)、8位…プーラ(17)、9位…スラヴェン・ベルーポ(17)、10位…オシエク(16)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(10)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
12ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
11ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
7ゴール…ルカビナ(シベニク)、ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)

イスラエル戦を控えたクロアチア代表は11日以降から次第に結集しています。12日には初練習。14日に試合会場となるテルアビブへと移動します。
FWイヴァン・クラスニッチが風邪のため代表不参加が決定。代わりにパルマで絶好調のFWイゴール・ブダン(26)が召集されています。ブダンにとっては代表初参加となります。

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2006年11月10日 (金)

クロアチア・リーグ第14節

11月8日、クロアチア・リーグ第14節が行われました。

Ivankovic首位ディナモ・ザグレブはブランコ・イヴァンコヴィッチ新監督(写真)が指揮する最初の試合として、ホームでプーラと対戦しました。
MFエトー、MFヴグリネツが前節で怪我。クジェが好んでエドゥアルドのワントップ(4-3-2-1)を選んでいたのに対し、イヴァンコヴィッチはツートップで通すことを明言。エドゥアルドとアンデルソンのツートップがスタメン、システムは4-3-1-2となりました。
一方的に攻め込むディナモに対して、プーラはハイドゥクからレンタル中のFWカリニッチをトップに置いてのカウンターを狙います。19分、ブリャトが左サイド25mの位置から直接FKを蹴りこむと、鋭く変化したボールは2mを越えるGKイヴェシャの頭上を越えてゴールに突き刺さり、ディナモが先制します。
23分にはエドゥアルドの右CKからファーサイドにいたマミッチが中央に折り返し、そこにツビタノヴィッチがヘディングで押し込んで2点目。
プーラも34分、カリニッチがDFチョルルカからボールを奪うとドリブルで振り切ってペナルティエリアへ。そこでGKロンチャリッチがカリニッチ倒してPK。ラダスがPKを決めて1点差を追い詰めます。
しかし、ディナモはブラジル人のツートップが頑張ります。38分にアンデルソンがペナルティエリアに突進したところを相手DFに倒されてPK。これをエドゥアルドが決めて3-1。その2分後にはモドリッチからパスを受けたアンデルソンがシュートを放ち、GKが弾いたところをエドゥアルドが押し込んで4-1とリードを広げます。
Anderson 後半はディナモがゲームを軽めに流す中、52分にアンデルソン(写真・右)が再びペナルティエリアで倒されてPKを得ます。今度はアンデルソン本人が決めて5-1。今年初めに移籍して以来、これまで全く良いところを見せられなかったアンデルソンでありますが、監督が代わったことでヤル気が見られるようになりました。イヴァンコヴィッチ監督としても好発進といえる結果でしょう。

勝点でディナモと並ぶハイドゥクはホームでカメン・イングラッドと対戦。こちらもディナモに負けず、ゴールショーとなりました。
7分にブラトニャクのサイドパスをノートラップでムサが押し込んで先制すると、36分にはフルゴヴィッチの右クロスを受けたブシッチがGKをフェイントで交わして2点目。
41分にはブラトニャクの縦パスをバルトゥロヴィッチが右隅に正確なシュートを決めて3点目。2アシストを決めたブラトニャク本人も55分にミドルシュートを決めて4-0で勝利。しっかりとディナモに並走しております。

クロアチア・テレビではリエカvs.ザグレブ戦が生放送。3分にザグレブがチュトゥラのゴールで先制するものの、7分、67分と元ガンバ大阪のニーノ・ブーレが得点を決めて逆転に成功。開幕以来、低迷を続けていたリエカですが、7位へと浮上しています。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Sibenik 1:1
1:0 36' Vrucina
1:1 67' Batur

Hajduk Split - Kamen Ingrad 4:0
1:0  8' Musa
2:0 35' Busic
3:0 42' Bartolovic
4:0 54' Blatnjak

Dinamo Zagreb - Pula 5:1
1:0 19' Buljat
2:0 23' Cvitanovic
2:1 33' Radas (PK)
3:1 38' Eduardo (PK)
4:1 40' Eduardo
5:1 52' Anderson (PK)

Varteks Varazdin - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0 85' Novinic

Osijek - Medimurje 1:1
1:0 68' Babic
1:1 80' Janjetovic

Rijeka - Zagreb 2:1
0:1  3' Cutura
1:1  7' Bule
2:1 67' Bule

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(35)、2位…ハイドゥク・スプリト(35)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(23)、4位…ザグレブ(23)、5位…メヂムリエ(22)、6位…シベニク(20)、7位…リエカ(19)、8位…スラヴェン・ベルーポ(17)、9位…プーラ(16)、10位…オシエク(16)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(7)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
12ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
9ゴール…シャルビーニ(リエカ)
7ゴール…ゼキッチ(チバリア)、ルカビナ(シベニク)、ヴグリネツ(ディナモ)

クロアチア代表は欧州選手権予選・対イスラエル戦(開催地:テルアビブ)を11月15日に控えておりますが、先週末のスタンダール・リエージュvs.アンデルレヒト戦で代表MFミラン・ラパイッチが左足の太股を負傷。全治3週間と診断され、試合を見送ることとなりました。ラパイッチは現在、クロアチア代表チームの右MFを務めておりますが、イスラエル戦ではダリヨ・スルナがそのポジションで起用されることになりそうです。
またディナモ・ザグレブはFWエドゥアルド、MFモドリッチ、DFチョルルカの3人の代表レギュラーを抱えていますが、ビリッチ監督は11月11日に予定されていたクロアチア・リーグ「メヂムリエvs.ディナモ」の延期を要請。この3週間で7試合をこなしている3選手の疲れを懸念したものでおり、この特例がクロアチア1部リーグ連盟に認められて延期が決定しました。ハイドゥクのグルギッチ会長は公平性に欠けるとして、この決定に批判をしております。

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2006年11月 7日 (火)

クジェ監督辞任、ディナモの新監督にイヴァンコヴィッチ

11月4日、クロアチア・リーグ第13節が行われました。

Rukavina_1 首位ディナモ・ザグレブはアウェーでシベニクと対戦しました。
立ち上がりは良かったディナモ。21分にエトーからボールを貰ったモドリッチが右足で綺麗なミドルシュートをゴール右上隅に叩きこんで先制します。
しかし先制点ののち、次第にシベニクが本領を発揮するようになり、現在の国内リーグで最も注目を浴びているFWルカビナ(写真・右)を中心にディナモ・ゴールを脅かし始めました。43分、ゴール前に放り込まれたロングボールにディナモDF陣が競り合い、ノヴォトニーに続いてドルピッチにも触れたボールは左でフリーのカルテロへ。カルテロがゴールに押し込み、シベニクが同点に追いつきます。
後半60分にはFWグヴォが3人を引き付けた状態で前方のスペースへ走り込んだルカビナへ。最初のタッチでノヴォトニーを置き去りにすると、そのままシュートを決めて逆転に成功。
そのまま逃げ切ったシベニクがディナモに勝利。ディナモは今季リーグで初敗北、今年4月以来、203日ぶりの敗北を喫しました。

Kuze 試合から2日後、ディナモに「ヨシップ・クジェ監督辞任」という激震が走りました。
クジェ監督(写真)とズドラヴコ・マミッチ副会長の関係がこじれていたこともあり、規定路線であったことも事実。あっさりとディナモがヨーロッパの舞台から消えてしまって以来、マミッチによるクジェへの批判が公となり、またディナモのスポンサーである日刊紙Vecernji-list紙を中心にメディアによる攻撃も受けておりました。クジェはサポーターグループのバッド・ブルー・ボーイズから絶大な支持を得ており、選手からの人望も厚く、リーグでは昨季優勝、今季は10勝2分1敗で首位という文句なしの成績を残しながらも、不可解な辞任劇となってしまいました。
マミッチ副会長との話合いで契約解除で話がまとまったのち、記者会見でクジェはこのように述べています。
「機転を利かして何かを言うことはできない。長い間に渡って考慮した上、そして起こったしまった全ての後に、クラブと私は合意の下で別れるという決定をもたらした。真実について詳細に説明する必要はこの先もないだろう。私が去りたかったということだ。
バッド・ブルー・ボーイズのために一つ言いたい。こんな一節を。"誰もが自分の人生を歩んでいる。別れる時には心がこう言う。私は戻ってくる!"」
また記者会見でマミッチ副会長は
「この瞬間に別れることはがクラブにとって、ムード、チーム、結果のために最も良いと考えた。具体的に私たちは話し合ったんだ。クジェと私は友人だ。私たちは最も近い協力者だった。ディナモについていえば、将来は建設的な雰囲気の中で働いていかねばならない。
今までのクジェの仕事内容に関して公に分析するつもりはない。クジェは私たちに首位のポジションを置いていってくれた。ディナモが前へと進むことが目標だ。」
と語っています。」

その日のうちに新監督として前イラン監督ブランコ・イヴァンコヴィッチの就任が決定、記者会見が行われました。
「こんなチャンスを逃すことはない。10年間私は待っていたし、これは私のキャリアにおいて最大の挑戦だと言える。この仕事ができることを嬉しく思うよ。なぜならディナモに多くのものを授けられると確信しているからだ。
この夏に代表監督になることを望んでいたが、今は同じぐらいアトラクティブな仕事を待っていた。ディナモのベンチに座ることはどのクロアチアの監督にとっても夢であるからね。」
とコメントしています。同時に元代表監督のミルコ・ヨジッチがディナモ・ユース学校のディレクターに就任することも明らかになっています。

2位のハイドゥクはアウェーで最下位チバリア・ヴィンコヴチと対戦。チグハグなハイドゥク相手にチバリアが手数に勝りながらも点を奪うことができず、スコアレスドローに終わっています。
ディナモとハイドゥクは勝点32で並び、得失点差でディナモが首位に立っています。

全試合の結果はこちら。

Sibenik - Dinamo Zagreb 2:1
0:1 21' Modric
1:1 43' Kartelo
2:1 60' Rukavina

Medimurje - Varteks Varazdin  5:1
1:0 37' Grgurovic
1:1 50' Novinic
2:1 62' Kresinger
3:1 81' Stefancic
4:1 85' Piskor (PK)
5:1 87' Grgurovic

Zagreb - Slaven Belupo 3:0
1:0 22' Lovrek
2:0 51' Ibricic
3:0 58' Lovrek (PK)

Pula - Osijek 2:2
1:0  5' Halilovic
1:1 41' Milardovic (PK)
1:2 78' Dinjar
2:2 90' Radas

Kamen Ingrad - Rijeka  0:1
0:1 10' Tonito

Cibalia Vinkovci - Hajduk Spilit 0:0

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(32)、2位…ハイドゥク・スプリト(32)、3位…ザグレブ(22)、4位…メヂムリエ(21)、5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(20)、6位…シベニク(19)、7位…プーラ(16)、8位…リエカ(16)、9位…スラヴェン・ベルーポ(16)、10位…オシエク(15)、11位…カメン・イングラッド(7)、12位…チバリア・ヴィンコヴチ(7)

【得点】
10ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
9ゴール…シャルビーニ(リエカ)、ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
7ゴール…ゼキッチ(チバリア)、ルカビナ(シベニク)、ヴグリネツ(ディナモ)

【アシスト】
6アシスト…エドゥアルド(ディナモ)
5アシスト…ムムレク(スラヴェン・ベルーポ)、モスタルリッチ(オシエク)、モドリッチ(ディナモ)

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2006年11月 1日 (水)

ディナモvs.リエカ/クロアチア代表メンバー発表

10月31日、UEFAカップとの兼ね合いで延期されていたクロアチア・リーグ第8節の「ディナモ・ザグレブvs.リエカ」がマクシミール・スタジアムで行われました。急な底冷えもあって観客は2500人余りでありました。
ディナモは累積警告のモドリッチが欠場。怪我で長期欠場していたドイツ代表DFノヴォトニーが復帰しています。一方、リエカは前節でハットトリックしたFWシャルビーニを温存し、元ガンバ大阪のニーノ・ブーレがワントップで先発出場しました。
Buleディナモは得点源のエドゥアルドの調子が落ち気味で、それと同時にチームが得点力不足に陥っています。この日もエドゥアルドがドリブルで相手ディフェンスを崩すものの、最終場面で本人が決められない、もしくは相手GKジリッチの好セーブにあってしまいます。モドリッチを欠くディナモの中盤はあっさりとボールを奪われ、そこからリエカは速攻を見せるものの、ポストとなるべきブーレ(写真右)はノヴォトニーとドルピッチに封じられました。
前半は幾分と退屈な内容となりましたが、後半からディナモがよりアグレッシブとなり、50分、エドゥアルドが右サイドからフェイントとドリブルを織り交ぜてペナルティエリアに入ると、最後は中央のヴグリネツにラストパス。これをきちっと決めてディナモが1点をもぎ取りました。
68分にはブラジル人トリオでチャンスを作ります。エドゥアルドとアンデルソンのパス交換から、最後は左サイドを突き抜けたエトーへ。しかしGKジリッチと1対1となったエトーのシュートは弾かれてしまいました。リエカは後半途中からシャルビーニを投入したものの、MFリニッチが退場になったこともあり、反撃できないまま1-0でディナモに軍配が上がりました。
ディナモはこれでハイドゥク・スプリトを抜き返し、再び勝点差1で首位に立っています。

Dinamo Zagreb - Rijeka 1:0
1-0 50' Vugrinec

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(32)、2位…ハイドゥク・スプリト(31)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(20)、4位…ザグレブ(19)、5位…メヂムリエ(18)、6位…スラヴェン・ベルーポ(16)、7位…シベニク(16)、8位…プーラ(15)、9位…オシエク(14)、10位…リエカ(13)、11位…カメン・イングラッド(7)、12位…チバリア・ヴィンコヴチ(6)

10月30日、スラヴェン・ビリッチ代表監督は欧州選手権予選の対イスラエル戦(11/15、開催地テルアビブ)におけるクロアチア代表メンバー21名を発表しました。

記者会見でビリッチ監督は
「勝点と自信で満たされてきたが、イスラエルでもポジティブな結果を求めに行こうと思っている。ラーマン・ガン・スタジアムで私たちはカレンダー上の一年を終えるが、スタジアムではとうとう自国で試合を迎えられることで幸せな45,000人のサポーターを前にすることになるだろう。雰囲気はきっと地獄のはずだ。いつも私たちはこの試合が最も難しいと考えてきた。イスラエルは公式戦ここ13試合で負けを知らず、また7年間はホームで負けたことがないんだからね。」
とコメントしています。
またパルマで4戦連続でゴールを決めているイゴール・ブダンは補欠召集に留まりました。ビリッチは
「代表チームに入るのは楽ではないが、そこから落ちるのも楽ではないことだ。」
と語り、ヴェルダー・ブレーメンで出場機会を得られないクラスニッチに心配を寄せています。
メンバーは以下のようです。

GK:
スティペ・プレティコサ (シャフタール・ドネツク)
ヴェドラン・ルニェ   (ベジクタシュ)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ユヴェントス)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
ダリオ・クネジェヴィッチ (リエカ)
アンテ・シェーリッチ   (パナシナイコス)
フルヴォイエ・ヴェイッチ (トムスク)
ヴェドラン・チョルルカ  (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ニコ・コヴァチ     (レッドブル・ザルツブルク)
ミラン・ラパイッチ (スタンダール・リエージュ)
ダリヨ・スルナ     (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ   (バイヤー・レバークーゼン)
イェルコ・レコ     (ASモナコ)
ニコ・クラニチャール (ハイデュク・スプリト)
ルカ・モドリッチ   (ディナモ・ザグレブ)
FW:
イヴァン・クラスニッチ (ヴェルダー・ブレーメン)
ボシュコ・バラバン   (クラブ・ブルージュ)
イヴィツァ・オリッチ  (CSKAモスクワ)
ムラデン・ペトリッチ  (バーゼル)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ)

補欠:
GKマリン・スケンデル   (オシエク)
MFダニエル・プラニッチ  (ヘーレンフェーン)
MFユーリァ・ヴラニェシュ (ヴェルダー・ブレーメン)
FWイゴール・ブダン    (パルマ)

代表発表の記者会見でクロアチア・カップ準々決勝の組み合わせ抽選会も行われました。対戦カードは以下のようになっています。
リエカ vs. コナブリャニン(3部)
チバリア・ヴィンコヴチ vs. ハイドゥク・スプリト
インテル・ザプレシッチ(2部) vs. ディナモ・ザグレブ
スラヴェン・ベルーポ vs. ザグレブ
初戦は11月22日、第2戦は11月29日に予定されています。

ディナモ・ザグレブの代表MFルカ・モドリッチにバイエルン・ミュンヘンが関心を示しています。マガト監督が彼のプレーぶりに惚れており、既にバイエルンはこれまで数ある試合を視察しました。移籍話を報じる地元紙「Oberbayerisches Volksblatt」紙は新たな"メフメット・ショル"としてモドリッチが最良の選択だと書いております。ただディナモはモドリッチと契約を2015年まで結んでおり、それなりの移籍金を積まない限りは放出は難しいと思われます。

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