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2007年2月18日 (日)

クロアチア・リーグ再開、第19節

2ヶ月半のウィンターブレークを経て、2月17日、クロアチア・リーグ第19節が行われました。
ディナモとハイドゥクのマッチレースが続いているわけですが、この二強は若手選手を中心に大幅に補強。その他のチームも選手の入れ替わりがあり、秋とはまた違った戦いになるかもしれません。

首位ディナモ・ザグレブは7位のリエカと対戦。場所はリエカのホーム、カントリーダ。観客は約8000人で、そのうち2000人がディナモ・サポーターのBBBです。
Eduardo_1 クジェの解任を受けて、シーズン途中でディナモの指揮を引き受けたイヴァンコヴィッチは、準備期間で4-2-3-1システムを導入しました。エドゥアルド(写真)がワントップ、トップ下がヴグリネツ、左がモドリッチ、右が19歳の新外国人サミールという攻撃陣。またシベニクから獲得したDFシルデンフェルトもセンターバックで初スタメンです。
豊富な戦力の割には低迷しているリエカのブラチュン監督もシーズン途中から指揮。彼も準備期間で4-2-3-1を定着化させようとしています。ワントップが新外国人で元ブルガリア代表のイヴァノフ、トップ下がスペイン人のトニート、左が元ガンバのブーレ、右がロシアのトムスクから復帰したノヴァコヴィッチといった攻撃陣であります。
先制はディナモでした。7分、右サイドでチョルルカがロングボールをヴグリネツに通すと、ヴグリネツはドリブルで切れ込んでから中央フリーのモドリッチへラストパス。モドリッチは丁寧なパスを出す感覚でゴール右下隅にあっさりと決めます。
リエカも19分にトニート、24分にブーレがシュートチャンスを迎えるも決められず。前半終了間際にはモドリッチが一人で突破し、最後はヴグリネツにパスを送るものの、シュートは失敗に終わりました。
後半も似たようなテンポで進みましたが、57分に準備不足だったサミールに代えてMFトミッチを投入することでディナモが主導権を握ります。69分、トミッチが放ったシュートがDFの背後へ飛び出したエドゥアルドの足元にこぼれ、そのままゴール前に突進したところをDFレンドゥリッチが引っ張ったことでPK。エドゥアルドが右下に決めて追加点を取ります。
71分、リエカMFリニッチがモドリッチの背後からタックルをしてイエローを貰うと、その1分後にも荒いプレーで二枚目のイエロー。人数においてもディナモは優勢に立ちます。77分、最終ラインのドゥルピッチから縦に出たロングボールをオフサイドラインをかいくぐったエドゥアルドが受け、丁寧にゴール左下に決めて3-0。既にリーグ20得点目となるゴールです。
しかし、リエカも83分、イヴァノフがペナルティエリアで巧みに倒れてPKを貰うと、これを自分で決めて3-1。またロスタイムにはかつてディナモにも在籍したMFシュトロクが左サイドでチョルルカをかわし、GKロンチャリッチの股間を抜くシュートを決めて3-2。笛の直前にもリエカがCKのチャンスを持ちましたが、ディナモが何とかそのまま逃げ切りました。

ディナモを勝点差3で追いかける2位ハイドゥク・スプリトはオシエクとホームで対戦。サポーターのトルツィダの期待も多く、ポリュウド・スタディオンには13000人の観客が集まりました。ハイドゥクは期待の新星FWルカビナを獲得したもののベンチに温存し、バルトゥロヴィッチ、ブシッチ、イェラヴィッチの3トップを起用。このヴリッチ監督の起用がズバリと当たり、試合は前半で決まってしまいます。
13分、中央からの縦パスをブシッチが受けると左のバルトゥロヴィッチへとアシスト。バルトゥロヴィッチのシュートはネット右を揺らし、ハイドゥクが先制します。
20分にはイェラヴィッチの折り返しにブシッチが中央から叩き込んで2点目を追加。更に37分、新加入の右SBペライッチのアーリークロスにブシッチが長身を活かしてヘディングシュートを決めて3-0。これで勝負ありました。
後半頭からブシッチに代わってハイドゥク・デビューとなるルカビナを投入。意欲とポテンシャルは見せるものの、なかなかゴールを決められず、試合はそのまま3-0で終わりました。

次節は今季初めてとなるディナモとハイドゥクの直接対決。場所はディナモのホーム、マクシミール・スタディオンです。これから一週間はその話題で持ちきりとなるでしょう。

ちなみに私は今節、3位ザグレブと4位シベニクの撮影取材に行ってきました。
若手の成長とブラジェヴィッチ監督の采配が光るザグレブは、この冬にあった幾つものオファーを蹴って戦力を維持。一方、シベニクはFWルカビナ(→ハイドゥク)とDFシルデンフェルト(→ディナモ)の攻守の要を売却しただけでなく、ハイドゥクからレンタルしたFWカリニッチとキャプテンのDFブリャトが怪我で欠場してしまいました。
Mandukic 前半は3位対4位の試合とは思えぬお寒い展開で進みます。ピッチコンデションが悪く、パスミスの連続。ザグレブが主導権を握るものの、攻めきれることがなく0-0の状態が続きます。
均衡が破れたのは81分。右サイドのムイジャのクロスにU-21代表FWマンジュキッチ(写真右)がヘディングで叩き込んでザグレブが先制します。85分にはマンジュキッチが左サイドを一人でドリブルで持ち込み、タッチラインからペナルティエリアへと切れ込むと、最後は右足で巻いたシュートを決めて2-0。88分にはチュトゥラがエリア内でボールカットし、中央へ。フリーのユレンディッチがあっさりと決めて、結果的には3-0と快勝しています。

全試合の結果はこちら。

Hajduk Split - Osijek 3:0
1:0 13' Bartolovic
2:0 20' Busic
3:0 37' Busic

Varteks Varazdin - Slaven Belupo 0:0

Cibalia Vinkovci - Medimurje 0:3
0:1 77' Bratkovic
0:2 83' Cicero Lima
0:3 88' Celiscak

Zagreb - Sibenik 3:0
1:0 81' Mandzukic
2:0 85' Mandzukic
3:0 88' Jurendic

Kamen Ingrad - Pula 1:0
1:0 47' Cordas

Rijeka - Dinamo Zagreb 2:3
0:1  7' Modric
0:2 69' Eduardo (PK)
0:3 78' Eduardo
1:3 83' Ivanov (PK)
2:3 90' Strok

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点50)、2位…ハイドゥク・スプリト(47)、3位…ザグレブ(34)、4位…シベニク(30)、5位…メヂムリエ(28)、6位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、7位…スラヴェン・ベルーポ(24)、8位…リエカ(23)、9位…オシエク(22)、10位…プーラ(18)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(11)、12位…カメン・イングラッド(10)

【得点】
20ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
12ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
9ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)、カルテロ(シベニク)
8ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)

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