« ジヴコヴィッチ、代表復帰 | トップページ | YouTubeに転がるクロアチア・サッカー映像 »

2007年2月 8日 (木)

クロアチア、ノルウェーに2-1の勝利

2月7日、リエカのカントリーダ・スタディオンで親善試合「クロアチアvs.ノルウェー」が行われました。
今年初めての代表試合ですが、次々と怪我で選手が離脱。病気と闘うFWクラスニッチのために選手達は「イヴァン、私たちは君と一緒だ」のTシャツを着て整列しました。またリエカのサポーター"アルマダ"は「もし必要ならば、心臓をあげよう。イヴァン、アルマダは君と一緒だ」との横断幕を後半に掲げました。ビリッチが監督となって初めてのリエカでの試合ということで、スタンドは8000人とまずまずの入りです。
クロアチアのスタメン(4-4-2)は以下のよう。
GKプレティコサ-(右から)DFシミッチ、チョルルカ、ヴェイッチ、バビッチ-MFスルナ、レコ、モドリッチ、クラニチャール-FWバラバン、ペトリッチ
一方、ノルウェー(4-4-2)はベストメンバーを揃えてきました。
オプダル-DFハンゲラント、ハーゲン、ランベク、ヨンセン-MFヘスタッド、アンドレセン、ペデルセン、リーセ-FWスールシャール、カリュー

Petric_1 クロアチアは試合開始からゲームを支配します。しかし、最初のシュートはノルウェー。3分、リヨンからアストンビラに移籍したばかりのFWカリューが右サイドでバビッチをかわしてシュート。角度が悪くプレティコサがセーブします。最初の不注意はあったものの、バビッチは左サイドバックとして機能していきます。ビリッチ監督就任当初、バビッチはこのポジションを拒否したものの、現在はレバークーゼンで左サイドバックでプレーしていることもあり、すんなりと溶け込みました。6分、そのバビッチがオーバーラップからシュートを試みるもボールは枠の左へ。12分、レコのミドルシュートはGK正面。16分にはペトリッチ(写真)が18mの距離からシュートを放ちますが、DFハンゲラントに当たりGKがキャッチします。
18分、再びカリューがシミッチをかわして強烈なミドルシュートを蹴りますが、ボールはクロスバーを越えていきます。その2分後、左サイドのクラニチャールがロングパスをペトリッチに通し、DFを背にしてシュートするものの、力なくGKオフダルがキャッチしました。更にバラバンのクロスからオーバーラップしたチョルルカが左足でシュートで狙うも、枠を大きく外してしまいます。
とはいえ時間経過と共にクロアチアのプレーはどんどん良くなり、流れるような攻撃を見せます。クロアチアの先制点は26分、中央のクラニチャールが左サイドを上がってきたバビッチにパス、バビッチは速いクロスを挙げると、ゴール前に飛び込んだペトリッチがジャンピングボレーで叩き込みます。ビリッチ監督の下でレギュラーを獲得したペトリッチにとって、このゴールは代表13試合目で6ゴール目です。
一方のノルウェーも29分、コーナーキックからヴェイッチとプレティコサの連携ミスでボールがゴールラインを割るものの、ゴールが入る前にスールシャールがキーパーチャージをしたとの誤審で得点が認められませんでした。
34分、モドリッチが右サイドでボールをキープしながらペトリッチへラストパス。ペナルティエリア手前からのシュートは左ポストを逸れていきました。けれども38分、スルナの右ショートコーナーからクラニチャールがバイタルエリアで中央へ駆け込んだモドリッチへパスを通すと、モドリッチは正確なグラウンダーのシュートをゴール右隅に決めて2-0とリードを広げます。
42分にはバビッチが素晴らしいFKを放つものの、GKが指先でクリア。更にクラニチャールがペトリッチとのワンツーからシュートしますが、これもわずかに枠を外してしまいました。

合宿中の病気から調子がまだ戻らないエドゥアルドが後半頭からペトリッチに代わって出場します。47分、レコがミドルシュートを狙うもGKがキャッチ。モナコでようやくレギュラーとして活躍しているレコはセントラルMFとして素晴らしい働きを見せ、ニコ・コヴァチの後継者として評価を高めました。
クロアチアが前半同様にゲームを支配。61分、この試合が代表デビューとなる地元出身のFWブダンがバラバンに代わって登場します。67分、クラニチャールがファーサイドにクロスを上げ、そのブダンがヘディングでエドゥアルドに落とすものの、エドゥアルドのシュートは失敗に終わりました。74分にはスルナの突破からの折り返しにエドゥアルドがGKを惑わしてシュートを放つものの、ボールはDFハーゲンがゴールライン上でクリアします。その直後にはスルナが右サイドからクロスを上げ、ブダンがニアでヘディングシュートしますが、これはGKの好セーブで逃れました。
86分、ノルウェーはクロアチアのオフサイドトラップを穴を狙い、縦パスに飛び出したオーストがGKプレティコサと一対一に。シュートは足で止めたものの、左から上がっていたムーンがこぼれ球を押し込んで1点を返します。試合はそのまま2-1でタイムアップ。ディフェンスに幾分と乱れはあったとはいえ、これまで控えに甘んじてた選手達が主力と遜色ないコンビネーションプレーをみせたことで、収穫のあった試合でありました。

スラヴェン・ビリッチ監督は試合後のテレビのインタビューで
「選手が欠けていることを殆ど感じさせなかった。レコとヴァイッチは自分達が良い選手であることを示してくれたよ。レコは特別な選手になるための全てのクオリティを持っている。ヴェイッチは彼を悪く言う人達全員を否定してくれた。カリューをジャンプでも走力でも上回ったんだからね。
観客は楽しむことができたと思う。3つのゴールの他にも多くのチャンスがあった。2-0ならば望むべき最高の結果だったよ。終わったと思った時に、相手にゴールをあっさりと決められてしまうものだ。しかし、私たちは試合を最後まで導くことに成功した。
いかなるアリバイも弁解もない。それは試合前からも言っていたことだ。もし私たちが勝利しなかったとしても、それを口にすることはしなかっただろう。またノルウェーもトップフォームではなかったからね。」
とコメントしています。また記者会見では
「とても良い試合だった。とてもよいプレーをしただけではない。むしろ素晴らしいプレーをしたんだ。嘘をついて質素に振舞う必要はない。どれだけ私たちが良かったかを認識しなければならないんだ。いかなるトレーニングでも試合であるかのように集中し、全力を出しているからこそ良い。それが私たちの成功の秘密だ。
もちろん、クオリティある選手のグループが存在することも必要条件だ。今夜、そのグループの幅が更に広がった。そして新たなポジションにバビッチを得たことが決定的となった。イングランド戦以降、彼は左サイドバックのポジションをクラブでもプレーするようになったしね。そのスピードの賢さをもってして、彼は本物の現代的サイドバックとなることだろう。彼は本当に良いプレーをした。レコもヴェイッチも(戦力として)得ることになったし、バラバンも自らを証明してくれた。」
と述べています。

(写真はSport-netより。
試合動画はクロアチア・テレビのここで見られます)

|

« ジヴコヴィッチ、代表復帰 | トップページ | YouTubeに転がるクロアチア・サッカー映像 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/119316/13836838

この記事へのトラックバック一覧です: クロアチア、ノルウェーに2-1の勝利:

« ジヴコヴィッチ、代表復帰 | トップページ | YouTubeに転がるクロアチア・サッカー映像 »