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2007年3月 5日 (月)

スルナ、シャフタールと契約延長

28日のニュースになりますが、クロアチア代表MF/DFダリヨ・スルナ(24・写真)が2月27日、シャフタール・ドネツクと再契約を結びました。
Srna_2 これまでの契約は2008年夏までだったのですが、パリサンジェルマン、リバプール、フィオレンティーナなどが関心を示す中で、どうしても放出したくないシャフタールのアフメトフ会長はスルナに200万ユーロ・4年半契約の年俸を提示。サインを済ませました。
「2011年まではシャフタールの選手だ。今は平穏に眠ることができるよ。すっきりしたところでプレーに専念できる。
ナンシー戦(UEFAカップ)のあと全てが転がるように進んだ。会長と何度か会い、私が自分の条件を彼に伝えたのだが、会長は5秒もたたないうちに承諾した。あちらの提示も拒否できないものであったしね。詳細は明らかにしたくないが、条件には大満足している。家族や私に近い人達、(代理人の)シュティマッツ兄弟はシャフタールの提示を受け入れるようアドバイスした。私はそれをしたということさ。
シャフタールは私のヨーロッパだと理解した。私たちは毎年、欧州カップ戦でプレーしている。アフメトフは常に前進するチームを作ってきた。会長から監督、サポーターまで誰もが私を好んでいるし、熱愛している。とはいえ、どこかのクラブが私に関心を持って、契約満了以前にチームを出ることだってありえる。けれども、気にはしていない。良いプレーができるよう自分をささげたい。それが今の私の関心事だ。」
とスルナはインタビューで答えています。
スルナはクロアチア人選手では最高の年俸を得ることになりました。以下が年俸のランク(推定額)です。
200万ユーロ…ダリヨ・スルナ(シャフタール・ドネツク)
190万ユーロ…ロベルト・コバチ(ユベントス)
170万ユーロ…ダド・プルショ(グラスゴー・レンジャース)
150万ユーロ…ダリオ・シミッチ(ミラン)、イヴァン・クラスニッチ(ヴェルダー・ブレーメン)
140万ユーロ…ヨシップ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン)
75万ユーロ…ニコ・クラニチャール(ポーツマス)、イェルコ・レコ(モナコ)、イヴィツァ・オリッチ(ハンブルガーSV)

その一方で、代表正GKのスティペ・プレティコサ(28・写真)はシャフタールで出場機会を貰えずにいます。ウクライナ・リーグで新たに設けられた外国人枠もあって、GKはウクライナ人のシュストが守っています。
Plete 昨年は調子を維持するためにハイドゥクへレンタル移籍したものの、それをシャフタールに認めさせる代わりに現契約を一年増やさせられてしまいました。早くにシャフタールから移籍したいものの、シャフタール側は高額な移籍金を要望しているため、これまで幾つも話が流れてしまっています。
「今は練習して夏を待つだけだ。新しいことは何もない。おおよそはベンチで座っているだけだ。
会長は私に夏になったら話合いをしようと言っている。彼はいつも私に放出してあげようと言っているが、高い移籍金で縛り付けている。もし誰かが真剣に獲得を考えたら、その価格を上げようとする。もうレンタル移籍は私の頭にない。なぜなら毎年シャフタールを出たら、昨年のハイドゥク移籍の時のように一年契約を延長しなくてはならないからだ。
シーズンの終わりにどうなるか見てみよう。今はいかなるプランや移籍を話す時期ではない。」
と述べています。

Klasnic_1 二度目の腎臓移植手術を待つ代表FWイヴァン・クラスニッチ(27・写真)ですが、独ビルド紙にヴェルダー・ブレーメンとの行き違に怒りをぶちまけています。ブレーメンとは今季いっぱいで契約が切れるわけですが、復帰が見込めないクラスニッチに対して、ブレーメン側は契約延長を提示したという美談が報じられたものの、実際は書面では何も届いてないそうです。
「書面という形で新たな契約提示を私はまだもらっていない。書面で見るまでは契約について何も話すことはできない。
"私たちは君と契約する"とは誰だって言えることだろう。インテル・ミラノから連絡をあって、"君をイタリアに連れていきたい"と言うことができる。しかし、書面で得るまでは何も決定はできない…。」
とコメント。それに対し、ヴェルダーのスポーツ・ディレクターのクラウス・アロフスは以下のように反応しています。
「イヴァンはどんな時でも私の事務所に来て、契約延長にサインできる。全ては準備されている。そう決めた時から、彼が今の困難な状況にあっても支えることを示してきたのだが…。」
ちなみに条件は現在と同じ150万ユーロ、契約延長は1年だそうで、クラスニッチはこれまでのチーム貢献を考えると不満であるようです。

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コメント

クラスニッチは来シーズンは最初からプレーできますかね?もしクラスニッチが今夏、移籍するとしたらどこが有力なんですか?

国内リーグの若手有望株はどこかに狙われてたりするんですか?

スルナはシャフタールで不満はないんですかね・・・。プレティコサには頑張ってもらいたいです。

投稿: ボバン | 2007年3月 5日 (月) 19時00分

初めまして、いつもありがたくブログ拝読させていただいてます。

クラスニッチの契約の件、自分は彼もブレーメンも大好きなのでなんとかうまくまとまってくれるといいなぁと思っているのですが、どうなるんでしょうね。個人的には今までの彼の実績を考えれば年俸が150万ユーロというのは安いような気もするのですが、ただブレーメン側としては確実に戦力として計算できるわけではない選手に……ってのもあるでしょうし、うーん。

投稿: せりか | 2007年3月 5日 (月) 22時47分

>ボバンさん
クラスニッチの復帰に関しては、これまでも報じたように2度目の腎臓移植が成功するかにかかっています。透析をしながらのプレーという選択肢もあるようですが。
移籍先は腎臓の問題が明らかになるまではマンチェスター・シティ、ハンブルガーSVなどの名前が挙がっていました。
国内の有望株の移籍先ですが、ディナモのエドゥアルド、モドリッチ、チョルルカには合わせて10クラブほどが関心を示しています。エドゥアルドにはPSV、ヴェルダー、ヴィガンなどが、モドリッチにはバイエルンとヴェルダーが、チョルルカにはバイエルンが具体的に名前に出ているクラブです。ハイドゥクのルカビナはリヨンが以前より名前が出ていますね。

投稿: 長束恭行 | 2007年3月 7日 (水) 02時16分

そうですか・・・クラスニッチの回復を願っています。あと、チョルルカには頑張って欲しいです。

投稿: ボバン | 2007年3月 7日 (水) 07時21分

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受信: 2007年3月 5日 (月) 22時38分

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