クロアチア・リーグ第28節
4月21日、クロアチア・リーグ第28節が行われました。
6試合合わせて24ゴールと、今季最も得点が生まれた節となりました。
首位ディナモ・ザグレブはアウェーで最下位カメン・イングラッドと対戦。前節で股関節を怪我したエドゥアルドは大事をとって休ませたこともあり、この日のディナモはゲームを支配しながらも決定力に悩みます。
ディナモは14分にタディッチが決定機を外し、カメン・イングラッドも29分にバチャクのバイシクルがクロスバーを叩きます。
後半、ディナモは前半とは見違えるようにチャンスを作れるようになり、59分にペナルティエリア手前からモドリッチが左上に突き刺すミドルシュートを決めて先制に成功します。
その後は、62分にヴコイェヴィッチのシュートはGKに止められ、直後のサミールのミドルシュートはクロスバーを叩き、続くモドリッチのゴールもクロスバー。80分のドゥルピッチのFKもクロスバーと、何ともついていない試合でありましたが、1-0とディナモが勝利しています。
プダール新監督のもと復調の兆しのある2位ハイドゥク・スプリトは、7位メヂュムリエとアウェーで対戦となりました。
前半頭はメヂュムリエがイニシアティブを握り、14分に最終ラインの乱れを見て、ダルモピルがパスを出し、フリーのペライッツァが先制点を決めます。
その2分後にはペナルティエリア中央手前でメヂュムリエがFKを貰い、ピシュコールがグラウンダーで決めて2-0とリードを広げます。
しかし、ハイドゥクは前半終了間際、ゴール前の混戦の中、ガルからのパスからイェラヴィッチが得意のヘディングで決めて、リードを縮めます。
後半からハイドゥクはウルグアイ人FWのムニョスを投入。この采配が当たります。57分、イェラヴィッチのヘディングによるパスからガブリッチが決めて同点に追いつくと、71分にはムニョスの右サイド突破から折り返したボールを、正面からイェラヴィッチが決めて逆転。
85分には左サイドからムニョスが決めて、ハイドゥクが4-2で勝利しました。
今節の好カードは5位スラヴェン・ベルーポvs.3位ザグレブ。スラヴェンは13試合連続負けなし、ザグレブも9試合連続負けなしとお互い好調が続いています。
スラヴェンのスコーリエ監督が今季で最も良いサッカーをした、というように次々とチャンスを作って得点していきます。
17分にザホーラがGKストイキッチと交錯したこぼれ球をボシュニャクが押し込んで先制すると、その2分後にはムムレクの縦パスにヴルチーナが抜け、シュートを決めて2-0とします。更に34分にはボシュニャクの左クロスからヴルチーナが決め、3-0とリードを広げます。
ザグレブも45分、CKのクリアボールをヴルドリャクが押し込み、3-1。後半58分にはブルクリャーチャのFKに途中交替のチュトゥラがヘディングで決めて1点差に縮めます。
その後、お互い決定機を決められない中、88分、ヴルチーナが左サイドを突破し、ヤンブルシッチにアシスト。彼がシュートを決めて、スラヴェンが4-2と勝利しています。
Kamen Ingrad - Dinamo Zagreb 0:1
0:1 59' Modric
Medimurje - Hajduk Split 2:4
1:0 14' Peraica
2:0 16' Piskor
2:1 45' Jelavic
2:2 57' Gabric
2:3 71' Jelavic
2:4 85' Munhoz
Slaven Belupo - Zagreb 4:2
1:0 17' Bosnjak
2:0 19' Vrucina
3:0 34' Vrucina
3:1 45' Labudovic
3:2 58' Cutura
4:2 82' Jambrusic
Cibalia Vinkovci - Varteks Varazdin 1:0
1:0 57' Bagaric (PK)
Pula - Osijek 3:1
1:0 17' Jerneic
1:1 35' Barisic
2:1 41' Selak (PK)
3:1 86' Dragicevic
Sibenik - Rijeka 3:1
1:0 7' Govic
1:1 19' Novakovic
2:1 31' Franja
3:1 63' Govic
【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点77)、2位…ハイドゥク・スプリト(66)、3位…ザグレブ(54)、4位…シベニク(47)、5位…スラヴェン・ベルーポ(47)、6位…リエカ(34)、7位…メヂムリエ(34)、8位…オシエク(32)、9位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(29)、10位…プーラ(26)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(19)、12位…カメン・イングラッド(12)
【得点】
27ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
17ゴール…シャルビーニ(リエカ)、ロヴレク(ザグレブ)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
20日、ハイドゥク・スプリトのフロントの新たな陣容を明らかにしました。 ブランコ・グルギッチ会長はかつての名選手を中心にチームを組閣することを決め、副会長にはアレン・ボクシッチ(写真)、移籍をメインに仕事をするマネージャーにイヴィツァ・シュリャク、幹部の一人としてイゴール・シュティマッツ、ユースのトップとして前監督のゾラン・ヴリッチ、ユースのコーチにロベルト・ヤルニが加わることになりました。
引退後は悠々自適な生活を送っていたボクシッチは、将来的に会長に就く可能性もあることをグルギッチは示唆しています。ボクシッチは
「グルギッチのアイデアは非常に良く、このようなハイドゥクのプロジェクトに参加できることを嬉しく思う。多くの仕事をするのが私の願望だが、副会長就任が正確に何を意味するのかはこの先、見てみなくちゃね。」
とコメントしています。
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コメント
ボクシッチ情報本当にありがとうございます。長い間バカンスしていたのでサッカーから離れるのかと思いましたが、やはりボクシッチのネームバリューはこれからもクロアチアサッカーに貢献してくれそうでうれしいです。
あとヤルニにはもっと重要なポストを用意してあげてもいいのではと思いました。笑
投稿: ボクシッチ | 2007年4月22日 (日) 22時54分