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2007年6月26日 (火)

ラキティッチ、クロアチア代表を選択

生まれ故郷であるスイスのA代表か、両親の祖国であるクロアチアのA代表かの選択で揺れていたMFイヴァン・ラキティッチ(19)が、23日、クロアチアA代表を選択することを明らかにしました。
昨季のバーゼルでは攻撃的MFのレギュラーとして活躍し、前日にシャルケ04と4年契約(移籍金300~500万ユーロ)を結んだばかりのラキティッチは、スイス代表監督のヤコブ・クーンとクロアチア代表監督のスラヴェン・ビリッチのそれぞれに連絡を入れ、自分の意思を伝えました。ラキティッチはクロアチア紙のインタビューにおいて
「ビリッチは私を計算に入れていると繰り返して言ってくれた。しかし、僕をいつ代表チームに加えるかは分からないし、8月22日の親善試合・対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で代表選出されるかも分からない。選出されたいけどね。細かいことはもちろんのこと、監督が説明することだろう。
クーン監督には怒ってもらいたくはないよ。僕がスイス代表を選ぶことを期待していただけに、失望しているのは間違いないだろうが……。けれども、僕の心がこのように決定を下したのだよ。とりわけ、僕の両親や家族、親戚たちが今はハッピーだね。クロアチア代表になれることは誇りに持っているし、赤白チェックのユニフォームに初めて袖を通すことに今は待ち通しくしているよ。」
とコメントしています。
一方、ビリッチ監督は
「私は満足だけに終わらず、彼がクロアチア代表を選んだことを誇りに思っている。ラキティッチは素晴らしい若手選手であり、本物のポテンシャルを持っているので、大きな補強となるだろう。もろちん彼にはチャンスを与えるが、チャンス以外は何も約束できない。でもチャンスは一度だけではないよ。もしそこでアピールしたならば、ラキティッチは代表メンバーとなるだろう。全てはラキティッチの手中にあるのだよ。彼は現代的なMFだし、中盤ならばどのポジションもプレーし、競争もできる。私たちが採用しているフォーメーションが4-4-2だろうが、4-3-3だろうかは関係なくね。」
と語っています。

コヴァチ兄弟(写真)のクロアチア・リーグ行きの話が相次いで破綻してしまっています。
Skovaci_1 弟のDFロベルト・コヴァチ(32)はディナモ・ザグレブと3年契約、税抜き600万ユーロという年俸で合意に至っていました。しかし、18日になりコヴァチ側が別の弁護士を雇い、契約の変更を要求。その中で、2年目以降の年俸に関する銀行保証を要求しました(1年目の給与は金銭の出所を証明済)。
ディナモは残りの金額を保証するような抵当がないため、銀行からの保証が受けられず、副会長とスポーツ・ディレクターのマミッチ兄弟個人の財産(5000万ユーロ)を元に金銭を保証することを提案。しかし、これをコヴァチ側が拒否したため、話が流れてしまいました。
もちろんのこと、マミッチ副会長は失望と共に怒りを見せており、
「コヴァチは私たちのオファーを蹴る理由など一つもなかったと思う。彼にとっては、"ここでは全てが汚い"と説明するような老女の話の方が大事なのだろう。クロアチアの組織に対しての不信感を示した上に、マミッチ兄弟への不信感を示したのだ。友情など関係なく、また仲人という間柄(ゾラン・マミッチがコヴァチの仲人)も関係なくね。」
と語っています。
コヴァチのディナモ移籍が暗礁に乗り上げたことを聞きつけたボルシア・ドルトムントは、19日にコヴァチ側と2年契約で合意に至り、その日のうちにサインをしました。
「全てが終わった後で何を言うのだね? 自分のキャリアの続きが全て晴れたことは嬉しいよ。
私の側からはディナモに何も怒りはないし、合意しようと努めたものの上手くいかなった。ディナモとの間にも、マミッチ兄弟の間にも不和はない。ディナモは支払い義務を満たすための銀行保証を示してくれなかった、それだけのことだ。保証に関していえば、西の世界ならば当たり前のように私は要求してきたものだ。」
とコヴァチはコメントしています。

また兄のMFニコ・コヴァチ(35)もハイドゥク・スプリトの移籍を断念しています。条件は3年契約500万ユーロとも言われ、コヴァチも移籍を希望したものの、もう一年契約を残すレッドブル・ザルツブルク側が放出を認めませんでした。
「スポーツ・ディレクターのクレウゼールと監督のトラパットーニと話し合ったものの、放出を認めることはしなかった。私ができることは、自分の契約を最後までまっとうするだけだよ。私はプロフェッショナルだし、言われたことは全て受け入れて、最高の形で義務を遂行せねばならない。
チームは私が祖国でプレーしたいと願望は理解してくれ、尊重はしてくれたけど、私はチームに欠かせない存在だし、私の代わりを探すことはできないと言ってくれた。移籍のアイデアが実現できなかったことは残念だし、ハイドゥクの選手になれなかったことも残念だ。」
とコヴァチはコメントしています。

セリエAで活躍するFWサーシャ・ビエラノヴィッチ(28)がトリノと3年契約を結びました。昨季にプレーしたアスコリはセリエBに降格、トリノはアスコリから所有権の50%を150万ユーロで購入し、一年後に全ての所有権を買い取る権利がついているとのこと。年俸は税抜きで50万ユーロほどとされています。2002年にヴァルテクスからコモに移籍して以来、キエーボ、ペルージャ、ジェノア、レッチェ、ジェノア、アスコリと渡り、早くもトリノがイタリアにおける7チーム目となります。

ハイドゥク・スプリトはハンガリーを代表するMFクリスティアン・リツテシュ(31)をテストすることになりました。昨季はボルシア・メルヘングランドバッハに所属していたリツテシュは、膝の怪我で一年間を棒に振り、新たな移籍先としてハイドゥクに売り込んできました。既に合宿地のスロベニアに合流しており、戦力になるかを見極めるそうです。

23日、インタートトカップ一回戦が行われ、ザグレブがホームでアルバニアのヴラズニアを迎えました。ブラジェヴィッチ監督率いるザグレブは昨季のクロアチア・リーグ3位。今季は欧州を視野に入れ、国外移籍を希望してストライキ状態のMFブルクリャチァを除けば、誰一人も放出しませんでした。
Snadarevic_i_labudovic_1 しかし、格下のはずのヴラズニアに対して3分、左CKをエリア内で繋がれ、ファーポストにフリーで立っていたノラがシュートを決めて、いきなり先制されてしまいます。
ザグレブは個々のタレントで上回るものの、ミスパスが目立ち、攻撃が満足に組み立てられない中、19分にムイジャの右CKからナダレヴィッチ(写真右)がヘディングシュートを決めて同点に追いつきます。
後半に入り、54分にイヴリチッチが右サイドから理想的なアーリーを入れるものの、ロヴレクがシュートを決められず。しかし63分、ペイッチの左CKをマンジュキッチが折り返し、ラブドヴィッチ(写真左)がボレーを叩き込んで逆転に成功します。試合はそれぞれに退場者を出し(ザグレブ側はロヴレク)、そのまま2-1で終了。ディフェンダー2人のセットプレーによるゴールで何とか1点のアドバンテージを持ったまま、翌週のアウェーの試合に挑みます。

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コメント

イヴァン・ラキティッチのクロアチア代表選択は最高の喜ばしいニュースですね(*^-^)b
これで代表も強化されますし、クロアチアとしての誇りや尊厳も一段と強まりそうです。
尚且つクラニチャルにとってはポジション的に良いライバルだと思います。ラキティッチとレギュラーを競い合うことでクラニチャルにはもうワンランク上の選手になって欲しいものです。今のままでは正直期待外れですからね…(^o^;)

投稿: ボクシッチ | 2007年6月26日 (火) 23時48分

クラニチャールもイスラエル戦ほどのパフォーマンスをしてくれれば欠かせない戦力ですよ。
溜めてからのラストパスのセンスは、他の選手にはありませんし。
ただ、これまでの試合を考えれば、スルナとクラニチャールの両サイドが揃って良い、ということはありませんし、中央へ切り込んでのシュートが2人とも精度が高くないので、そこはラキティッチに期待、といったところでしょう。
スイス代表にとっては気の毒ですが、クロアチアはこの先10年間、中盤の人材に心配することはなさそうです。

投稿: 長束恭行 | 2007年6月27日 (水) 00時50分

レスありがとうございます!(b^-゜) クラニチャルにはクロアチア代表の顔になって欲しいものです。やはり、スピードやスタミナなどフィジカル面での問題点が多いような気がします。
それにしてもラキティッチは非常に楽しみです。シャルケの背番号10番とは驚きですね~。それだけ期待されているんですね(^-^)ノ~~

投稿: ボクシッチ | 2007年6月28日 (木) 23時16分

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