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2007年6月 8日 (金)

欧州選手権予選/ロシアとスコアレスドロー

6月6日、欧州選手権「クロアチアvs.ロシア」戦がマクシミール・スタディオンで行われました。首位クロアチアが、ヒディンクの下で若返りを図ると同時に調子を上げている2位ロシアを迎え撃つだけに、このカードは当日の予選の中でも最も注目を集める試合となりました。

タリンでのエストニア戦から2人が入れ替わります。バビッチが務めた左SBにシムニッチがスライドし、シミッチがセンターバックへ。またロシア・リーグでの経験を買われ、ペトリッチに代わってオリッチがスタメン起用されます。クロアチアのメンバーは以下のとおり(4-4-2)。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-Mスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWオリッチ、エドゥアルド
一方のロシアは、予想スタメンとは違ってブディアンスキをボランチに置く3-1-4-2の布陣を敷きました。
GKマラフェエフ-DF V.ベレズツキ、イグナシェヴィッチ、A.ベレズツキ-MFブディアンスキ-ビストロフ、アニュコフ、セムショフ、ジルコフ-FWアルシャヴィン、ケルジャコフ

Smodric_2 一対一と球際の強さに長けたクロアチアが押し込み、それに対してカウンターを狙うロシア。最も危険なケルジャコフはコヴァチ弟とシミッチでケアし、チョルルカがオーバーラップを試み、右サイドに厚みをかけて攻撃を仕掛けていきます。
とはいえ、右サイドのキーマンであるスルナが、ピッチで滑った際に左足の靭帯を伸ばしてしまい、わずか8分で交替。右サイドにはイェルコ・レコが入りましたが、彼も遜色のないプレーを見せました。中盤ではモドリッチ(写真)が巧みなボールコントロールでマーカーを次々とかわし、チャンスを演出。エストニア戦よりもずっと内容の濃い試合となります。
けれども、ロシアは最後の砦でボールをはね返し、ゴールだけが生まれません。10分、クラニチャールの右CKをシムニッチが更に右へとそらし、そこにコヴァチ兄とエドゥアルドが突っ込むも届かず。
17分にはモドリッチがミドルシュート、23分にはチョルルカの右クロスをエドゥアルドがトラップし、GKが前に出たところを浮かしてシュートを狙うも枠を外してしまいます。
先発起用されたオリッチは俊足と積極的なフォアチェックを活かし、チャンスの形が生まれそうになるも、いつもの一本調子で自らチャンスを潰していきました。エドゥアルドはハードなシーズンの疲れが見られ、また左サイドのクラニチャールもミスパスが目立ちました。
後半に入ってもクロアチアの優位は続きますが、ゴールが決まりません。49分、モドリッチが縦に放り込んだFKにチョルルカがヘディングシュート。しかし、ボールはポストを逸れます。
Sdudu2_4最大のチャンスは58分。縦へのボールにエドゥアルドがDFに競り勝ち、GKマラフェエフと一対一になりますが(写真)、左にかわして押し込むだけのところで背後からDFベレズツキがスライディングでクリア。その直後にもクラニチャールのフリーキックにシムニッチがヘディングシュートを試みますが、ボールはクロスバーを叩きます。
66分にクラニチャールを代えてペトリッチを投入。エドゥアルドが左MFへ移りますが、チーム全体に疲れが顕著に現れ、リズムも落ちていきます。
81分、ペトリッチが左サイドから強烈なシュートを放つものの、これもGKマラフェエフがセーブ。ヒディンク采配らしく、試合の最後に近づくにつれ、ロシアはより攻撃的になりましたが、攻撃を仕掛ける選手の枚数は少なく、またケルジャコフも既にベンチに下がってきたことために大きな決定機はなく、そのままスコアレスドローで終わりました。

試合後、クロアチアのスラヴェン・ビリッチ監督は
「私たちにとって、これまでで最も良い試合だったと思う。後半に決定機があったとはいえ、前半はずっと良かった。唯一欠けていたのはゴールを決めることだった。それ以外はこれまでで最高だったよ。この試合は私に希望を与え、私たちが正しい道にあるという信条を裏づけてくれた。ロシアは良いチームだが、主観的に見れば彼らは何も作れなかった。彼らが劣ったチームだとは言いたくないし、現に彼らは良いチームだが、今夜は私たちの方がずっと良かったし、勝利への欲望を見せた。選手たちに対しては何も批判はできない。全てにトライしたが、何とも行かなかった。」
とコメント。
またロシアのフース・ヒディンク監督は
「クロアチアはゲームを支配したが、多くのチャンスは作れなかった。余りにも私たちはリスペクトしすぎたと思うし、サッカーは前へとプレーすることを忘れてしまったよ。前半が終わった一人選手を交替し、後半の私たちは自信を更に持って、試合をコントロールし始めた。しかし、現実的になれば、コントロールしたところでも私たちは1~2度以上のチャンスを作ることはできなかった。クロアチアもまた、終盤ではイニシアティブを持てず、ゴールも決められなかった。結局のところ、私たちは満足できることだろう。なぜなら、ザグレブの地で、クロアチアのような非常に力強い相手に結果に到達するチームはわずかだからだ。」
と口にしています。

これでクロアチアは勝点17。一試合多いイスラエルも勝点17まで伸ばし、続いてロシアが勝点15で3位。ベッカムが復帰し、エストニアを3-0で一蹴したイングランドが勝点14で続きます。計算すれば、クロアチアはあと勝点10を取ると本大会に進出。ホームでのエストニア戦とイスラエル戦、アウェーでのアンドラ戦に勝利すれば、あとは11月のマケドニアかイングランドのアウェー戦で勝点1を取れば充分であります。また、イスラエルはロシア戦(ホーム)とイングランド戦(アウェー)を1試合ずつ残しており、またロシアとイングランドの直接対決は2試合残しています。油断はできませんが、クロアチアが最もグループリーグの突破に近い立場にいます。

(写真はSport-netより)

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