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2007年7月 4日 (水)

エドゥアルド、アーセナルへ移籍

クロアチア代表であり、ディナモ・ザグレブの主将でもあるブラジル人FWエドゥアルド・ダ・シルヴァ(24・写真)がアーセナルに移籍、4年契約を結ぶことになりました。
Sdudu_4 7月1日にロンドンに呼ばれたディナモのマミッチ兄弟がアーセナルと合意。エドゥアルドは3日にロンドンへと渡って、メディカルチェックにもパスしました。あとは労働許可がおりれば最終契約となります。背番号は9番。移籍金に関しては伏せられており、イングランドのメディアは移籍金を800~1000万ユーロだと推測、一方、クロアチアのメディアは欧州を視野に入れたディナモが1000万ユーロ程度で売ることは考えられず、移籍金が1500万ユーロ、4年間の年俸を含めての2400万ユーロではないかと推測しています。
昨季のエドゥアルドはリーグ32試合で34ゴールでシーズン最高得点を記録しただけでなく、10アシストは2シーズン連続トップ。クロアチア代表における7ゴールやカップ戦での得点も含めれば、一年間で公式戦54ゴールを叩き出しました。昨年のチャンピオンズリーグ予備戦3回戦の第2戦ではアーセナル相手に開始早々にゴールを決め、以降、ヴェンゲルとアーセナルのスカウトが常にエドゥアルドのプレーぶりをチェックしていたそうです。イタリア戦やイングランド戦でもゴールを決めるなど、強豪相手でも遜色なく結果を出したことで彼の評価は絶対的なものとなりました。
もちろんのこと、この移籍はクロアチア国内でセンセーショナルに報じられ、同時にクロアチアでサクセス・ストーリーを築いたエドゥアルドへの賞賛とサポーターの感謝の声が上がっております。アーセナルへの移籍を聞かれたエドゥアルドは
「興奮しているよ。嬉しいし、誇りを感じている。アーセナルというビッグクラブに移籍するのだから。けれども一方では、悲しさも感じている。だって8年間も僕はディナモで過ごし、ここで順応したのだし。(ディナモを離れるために)最初は少し辛いだろう。もしかしたら、キャリアの最後にディナモへと戻ってくるかもしれない。僕の移籍によって、ディナモの選手も世界で最高のチームでプレーできることが分かり、誰もディナモを過小評価することは許されないことだろう。
10歳の時にはバルセロナやレアル・マドリッド、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルでプレーすることを考えていた。しかし、年を重ねていくうちに、サッカー選手であること、子供の夢を叶えることは簡単ではないと理解したんだ。5大リーグのチームでプレーしたいとは思っていたけど、正直、世界最高のチームの一つであるアーセナルに落ち着くものとは希望すらもしてなかった。
だから、ゾラン・マミッチからアーセナルに行くか?と聞かれた瞬間の私の表情を想像してごらんよ。あとはメディカル・チェックと契約書のサインでロンドンに行くだけ、と聞かされた夜は穏やかではなかった。目を閉じることすらも簡単ではなかったよ。でも驚きがたくさんあるのが人生というもの。自分は一晩で変わってしまったのさ。アーセナルでは更に成長したいし、チャンスを得て、最高の形で結果を出すことを願っている。震えは感じてないし、新たな大きな挑戦を冷静に受け入れている。偉大な選手の誰だって血と肉体だけで成り立っているのだからね。」
とコメントをしております。
Sdudu2_5 またアーセナルから色々とエドゥアルドに関して質問されていたというビリッチ代表監督は
「私にとっては、これはクロアチア・サッカーが素晴らしく認識されたと考えている。"エドゥアルド、アーセナルへ移籍"というニュースは、クロアチア・リーグからでもアーセナルに行けるという美しいメッセージだ。クロアチア・リーグが世界の果てで行われるリーグではない、という明らかな兆候だ。エドゥアルドがアーセナルでプレーできるか?と質問することは野暮なほど、彼はクオリティを持っている選手だ。アーセナルは彼にとって完璧なクラブだろう。なぜなら、ヴェンゲルのサッカーの哲学は「プレー」することだからだ。」
と語っています。
アンリがバルセロナに移籍してしまったアーセナルですが、エドゥアルドはペナルティエリア内での嗅覚と落ち着きぶりに優れるだけでなく、連携や守備ではコレクティブにも機能することから、MFとしても起用できる彼はヴェンゲルにとっても重宝する存在でしょう。

エドゥアルドの移籍の一方で、ディナモにとっては明るくない事件も起きております。
6月30日、ディナモ・ザグレブとラピッド・ウィーンの練習試合が、ディナモの合宿地であるオーストリアのカプフェンベルクで行われました。
試合そのものは13分にラピッドに先制されるものの、その後は押し気味に試合を進めて、77分にタディッチのゴールで同点に追いついて1-1。しかし、試合終了5分前にディナモのサポーター「バッド・ブルー・ボーイズ(BBB)」がスタンドから出て行く際に地元警察官と衝突。BBB約250人にラピッド・ウィーンのサポーターも加わり、合わせて計300人近いサポーターが、50人ほどの警官隊と52分に渡って衝突しました。静かな町が一転して暴動の場となり、近場にあった自動車や自転車などが被害に遭った上、警官30人が怪我をして9人が逮捕。この事件も機にディナモはオーストリアでの残りの練習試合を中止せざるえなくなっています。
またディナモは新たなGKとしてドイツ人のゲオルグ・コッホ(35)を獲得したものの、第2GKのイヴァン・トゥリーナがが練習中や新聞のインタビューでコッホを侮辱する発言をしたことで、イヴァンコヴィッチ監督が合宿地から追放しました。それに加えて第1GKのフィリップ・ロンチャリッチもドクターの指示を誤って受け取り、練習を休んだためにトゥリーナと共に一緒に追放。ただでさえ、GKのクオリティが弱点のディナモだけに窮地に置かれています。

またハイドゥク・スプリトが、ラトビア代表FWマリス・ヴェルパコヴスキス(27)と1年間のレンタル契約を結ぶことになりました。年俸は30万ユーロとされています。
ヴェルパコヴスキスはディナモ・キエフでのチームメイトであり、親友であるイェルコ・レコとアドリア海のクルージングを楽しんだのち、29日にハイドゥクの首脳陣とクロアチアのヴォディーチェで話合いを持ち、条件に合意しました。
2004年ユーロでも注目されたヴェルパコヴスキスはディナモ・キエフに所属し、昨年はヘタフェにレンタルされていました。ハイドゥクにとってはルーマニアのフローリン・チェルナトに続き、二人目のディナモ・キエフからのレンタル選手になります。

6月30日、インタートトカップ一回戦第2戦が行われ、ザグレブはアルバニアのヴラズニアに0-1で敗北。トータルスコア2-2で、アウェーゴール2倍ルールが適用され、早くも敗退が決まっております。ブラジェヴィッチ監督の進退が注目されていますが、チームとしては彼を更迭する考えはないことを明らかにしています。

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コメント

私もエドゥアルドには本当に頑張って欲しいです!あとモドリッチ・チョルルカ辺りの動向に注目しています! ラパイッチ・ビシュチャンはどうなのでしょうか…。今のところクロアチア選手の日本行きの噂はないですね(^o^;)
それが少し寂しいですが…笑

投稿: ボクシッチ | 2007年7月 5日 (木) 03時10分

書き忘れてしまったのですが、チェルナト・ヴェルバコフスキスのハイドゥク移籍はレンタルではありますが凄いことだと思います!(^O^) リエカの補強もまずまず良いですし、今シーズンのクロアチアリーグは優秀な外国人が来たことで盛り上がりそうで楽しみです☆(^-^)/ 少なくとも先シーズンのようなディナモの独走はないような気がします。

投稿: ボクシッチ | 2007年7月 5日 (木) 03時53分

ラパイッチのハイドゥク加入の話があるのですが、本人があんな調子の人間ですからハッキリしてないですね。イタリアかロシアのクラブからオファーがあるとも聞いています。
ヴェルバコフスキスはシャツキフの売却に絡んでディナモ・キエフに残留する可能性があるようです。ディナモ・ザグレブも横槍を入れているみたいですね。
補強を進めたディナモのことを「ヨーロッパ・ディナモ」と言ったりするのですが、ハイドゥク・ファンの知人には「今年のハイドゥクはイーストヨーロッパ・ハイドゥクだな」とからかったりしますよ。

投稿: 長束恭行 | 2007年7月 5日 (木) 06時45分

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