« ディナモはヴェルダー・ブレーメン、ハイドゥクはサンプドリアと対戦 | トップページ | オシムのロングインタビュー(その1) »

2007年8月 7日 (火)

モドリッチ、バイエルンへ?/クロアチア・リーグ第3節

まずは移籍のニュースから。

ディナモ・ザグレブとバイエルン・ミュンヘンの両チームの間で、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(21)の移籍に合意したと一部のメディアが報じています。移籍金はクロアチア過去最高の3000万ユーロ、ディナモの欧州カップ敗退が決まったのちに移籍するとされています。
モドリッチの獲得に関しては、アーセナルとバイエルンの競争と以前より報じられていたのですが、ディナモのマミッチ副会長が最低ラインとしていた2500万ユーロを500万ユーロ超えたバイエルンが口説き落としたことになります。ただ、このニュースの裏は取れていないため、信憑性にはまだ欠けるようです。

6日、クロアチア代表FWボシュコ・バラバン(28)が、ディナモ・ザグレブと3年契約を結びました。背番号は9番。イヴァンコヴィッチ監督はリエカを指揮していた11年前、バラバンをユースからトップチームに引き上げたという縁があります。
記者会見でバラバンは
「ディナモの加入が3度目ということで嬉しいよ。過去の2度を越える成功を願っている。再びマクシミールにやってきたことで心地良い気分だね。かつてここにいた時と比べると、ディナモは異なる次元にいる。素晴らしいプレーをしているし、結果やチームの雰囲気も素晴らしいよ。」
とコメントしています。
記者会見にて、スポーツディレクターのゾラン・マミッチはMF/DFイゴール・ビシュチャンを口説き落とそうとしたものの、上手くいかなったことを明らかにしています。ビシュチャンは今年夏にパナシナイコスとの契約が切れ、現役生活には未練がないと報じられていました。このまま引退する可能性が十分に出ています。

続いて8月4日と5日に行われたクロアチア・リーグ第3節の結果を。

開幕二連勝のディナモ・ザグレブは、開幕二連敗のインテル・ザプレシッチとアウェーにて対戦しました。
疲れのあるショコタではなく、ワントップにはタディッチを起用。トップ下に先のドムジャレ戦では累積警告のため出場できなかったマンジュキッチを置きます。
7分、インテルの右SBクェディの足元にあるボールをディナモの左SBチャレがチェックし、ボールは中央のMFグエラへ。グエラはヒールキックで相手ゴールにより近いマンジュキッチに流すと、彼はGKヴラニッチの頭上を打ち破るシュートを決めて、ディナモが先制に成功します。
20分にはディナモがカウンターを仕掛け、左サイドをタディッチがドリブルでボールを運び、最後は中央へ飛び込んできたモドリッチに。モドリッチはトラップすることなく、正確にゴール右にシュートを決めて、早くも2-0とリードを広げます。膝が本調子ではないモドリッチは、大事を取って30分にはベンチに下がります。
前半ロスタイムにはモドリッチに代わって入ったイェルテツが、グエラのシュートがGKに弾かれたボールを拾い、GKを左にかわしてシュートを決めて3-0。実力差は明らかで、試合が決まってしまいました。
後半は随分と緩い試合内容となり、66分、マンジュキッチがタディッチのワンツーから左サイドを突破。放ったシュートは枠を外していたものの、インテルのDFスクリッチの足に当たって方向が変わってゴールに吸い込まれて4-0(記録上はマンジュキッチのゴール)。マンジュキッチにとっては3試合で4ゴール目となり、現在単独で得点王になっています。
エドゥアルドがいなくなったとはいえ、ディナモは3試合で14得点(1失点)とリーグでは別次元の強さを誇っています。

その一方で、ライバルのハイドゥク・スプリトはリーグで煮え切らない戦いをしております。
チバリア・ヴィンコヴチとのアウェー戦では、ラトビア代表FWヴェルパコヴスキスが初出場で初スタメン。バルトロヴィッチ、ルカビナと共に3トップを形成しました。
両チームともチャンスを作るものの、それを逃す展開が続きます。39分、ヴェルパコヴスキスがペナルティエリアに侵入したところをDFストゥデノヴィッチに思い切り倒されたものの、ベベク主審はPKの笛を吹かず。またチバリアも前半、GKが弾いたボールを新加入のFWドディクがシュートを決めたものの、オフサイドの判定で取り消されてしまいます。
後半もお互いが攻めたところでも、チャンスを潰していきました。55分にルカビナがお膳立てした5mの近距離シュートをハイドゥクMFリュビチッチが外すと、62分にはバガリッチの左クロスからチバリアFWヴカが3mの近距離シュートを外します。
ハイドゥクは65分、バルトロヴィッチに代えFWカリニッチを投入したものの流れは変わらず。逆にチバリアは80分、FWバラバンが得点を決めたものの、ベベク主審はシュートの前のバラバンへのファウルを優先してしまい、得点を取り消されることに。チバリアが勝ってもおかしく試合でしたが、ハイドゥクはスコアレスドローで終えております。

全試合の結果はこちら。

Zadar - Sibenik 2:2
0:1 50' Batkoski (OG)
0:2 70' Zec
1:2 81' Terkes
2:2 90' Terkes

Medimurje - Varteks Varazdin 4:1
1:0 41' Saranovic
1:1 48' Semler
2:1 49' Piskor
3:1 75' Saranovic
4:1 87' Saranovic

Osijek - Rijeka 2:2
0:1 19' Dalovic
0:2 54' Budicin
1:2 78' Jukic
2:2 88' Babic

Inter Zapresic - Dinamo Zagreb 0:4
0:1  7' Mandzukic
0:2 20' Modric
0:3 45' Jertec
0:4 66' Mandzkic

Cibalia Vinkovci - Hajduk 0:0

Zagreb - Slaven Belupo 0:2
0:1 38' Jajalo
0:2 71' Sehic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点9)、2位…リエカ(7)、3位…オシエク(7)、4位…スラヴェン・ベルーポ(6)、5位…ハイドゥク・スプリト(5)、6位…ザグレブ(4)、7位…チバリア・ヴィンコヴチ(4)、8位…メヂムリエ(3)、9位…ザダール(2)、10位…シベニク(2)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)、12位…インテル・ザプレシッチ(0)

【得点】
4ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)
3ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、バビッチ(オシエク)、モドリッチ(ディナモ)

【アシスト】
2アシスト…サミール(ディナモ)、パブリチッチ(オシエク)、シャルビーニ(リエカ)

|

« ディナモはヴェルダー・ブレーメン、ハイドゥクはサンプドリアと対戦 | トップページ | オシムのロングインタビュー(その1) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。