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2007年8月15日 (水)

クロアチア・リーグ第4節

8月10日・11日にクロアチア・リーグ第4節が行われました。

開幕3連勝で首位に立つディナモ・ザグレブは、7位チバリア・ヴィコヴチとホームのマクシミール・スタディオンで対戦しました。
Strojica_za_slobodan_udarac クラブ・ブルージュから帰還したFWボシュコ・バラバン(写真右)が先発出場。FWショコタ(写真左)と7年ぶりのコンビを組みます。イヴァンコヴィッチ監督は二枚のFWを横ではなく、縦に並べることから、ショコタがワントップとなり、バラバンがトップ下の位置へと入ります。またNKザグレブから獲得したヴルドリャクがボランチとして初出場しました。
90分間、激しい雨が降る悪天候の中、両チームは闘争心をむき出しに戦いますが、ボールが常に止まり、また滑りやすいピッチでは、まともにサッカーができない状態となります。
11分、モドリッチ(写真中央)は鋭い切り返しでマーカーを外し、そのままペナルティエリアに入ってシュートを放ちますが、これはGKブルツサがセーブ。更にモドリッチは29分、41分とシュートを放ちますが、GKに防がれてしまいます。
後半頭から右サイドバックに俊足のミキッチを入れることで活気を取り戻したディナモは、54分、サミールからの縦パスがショコタに通り、左のスペースに抜けてきたモドリッチにアシスト。今回はモドリッチが丁寧にシュートを決めて先制に成功します。
更に68分、モドリッチのシュートの跳ね返りを、バラバンがゴール左隅に決め、2-0とリードを広げます。
しかしながら、76分にチバリアもアンドリッチの左CKからファーポストのストゥデノヴィッチがヘディングで決め、点差を縮めます。88分にはケーリッチが左サイドを突破、エリア内に侵入してシュートを放ちますが、同点シュートとはならず、ボールはポストをわずかに逸れていきました。
厳しい条件下で苦しい戦いを強いられたディナモでしたが、開幕4連勝で首位に立ち続けております。

一方、開幕ダッシュに失敗したハイドゥク・スプリトは、ホームのポリュウド・スタディオンに3位オシエクを迎えての対決。ディナモ・キエフからレンタル移籍したDFサブリッチが初起用。またヴェルパコヴスキス、カリニッチ、ルカビナによる3トップが初めて先発で形成されました。
また、試合の2時間前に両親と兄弟が交通事故にあったことを知らされたハイドゥクのプダール監督にとっては、気が落ち着かないままチームを指揮することになりました。
9分、アンドリッチとフルゴヴィッチのコンビネーションで突破したのち、最後はカリニッチがシュートを決めてハイドゥクが先制に成功。13分にはCKから再びカリニッチがヘディングでオシエク・ゴールを襲いますが、これはGKスケンデルがセーブします。
しかし、その後はオシエクが幾度となくチャンスを作ります。18分にはショリッチのボレーシュートがわずかに枠を逸れ、29分のプリモラッツのシュートはGKバリッチが好反応で逃れます。
ハイドゥクは後半から、19歳のリュビチッチを外してダムヤノヴィッチをボランチに投入するとディフェンスが落ち着くことに。しかし、効果的な追加点は奪えることはなく、53分のカリニッチのシュートはGKスケンデルがセーブし、85分に数的優位の形からルカビナがチャンスを迎えるものの決められずに終わりました。試合はそのまま1-0で終了。ハイドゥクは4位に浮上しています。

その他の試合では、リエカが20歳の新キャプテン、アナス・シャルビーニの2ゴールで、メヂムリエ相手に3-1で勝利し、勝点10で2位をキープ。
またヴァルテクス・ヴァラジディンはホームでザグレブに0-1で敗北して4連敗。ヨシップ・クジェ監督は辞表を提出し、監督の辞任・解雇のもともと多いクロアチア・リーグでは今季最初の犠牲となっています。

全試合の結果はこちら。

Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkovci 2:1
1:0 54' Modric
2:0 69' Balaban
2:1 75' Studenovic

Varteks Varazdin - Zagreb 0:1
0:1 34' Lovrek

Zadar - Inter Zapresic 3:0
1:0  8' Zupan
2:0 78' Terkes
3:0 82' Terkes

Sibenik - Slaven Belupo 0:2
0:1 47' Sopic
0:2 70' Sehic

Rijeka - Medimurje 3:1
0:1 32' Stefulj
1:1 75' Sharbini
2:1 89' Sharbini
3:1 90' Dalovic

Hajduk Split - Osijek 1:0
1:0  9' Kalinic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点12)、2位…リエカ(10)、3位…スラヴェン・ベルーポ(9)、4位…ハイドゥク・スプリト(8)、5位…ザグレブ(7)、6位…オシエク(7)、7位…ザダール(5)、8位…チバリア・ヴィンコヴチ(4)、9位…メヂムリエ(3)、10位…シベニク(2)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)、12位…インテル・ザプレシッチ(0)

【得点】
4ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、モドリッチ(ディナモ)、テルケズ(ザダール)
3ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)、カリニッチ(ハイドゥク)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、バビッチ(オシエク)、ロヴレク(ザグレブ)、シャルビーニ(リエカ)、ヂャロヴィッチ(リエカ)

【アシスト】
2アシスト…サミール(ディナモ)、パブリチッチ(オシエク)、シャルビーニ(リエカ)、シュトロク(リエカ)

クロアチア元代表DFスティエパン・トマス(31)が、ガラタサライからロシア一部のルビン・カザンに移籍することになりました。ルビンはモスクワから一時間のところにあるカザンという町に本拠地を置くチームで、契約期間は2年半です。トマスは
「全てにおいて非常に早く合意をした。ロシアからのオファーは拒否するのが罪であるほどのものだったよ。ガラタサライとは契約破棄しなければならかったとはいえ、この移籍には誰もが非常に満足している。早ければ、友人であるスティペ・プレティコサのいるスパルタク・モスクワ戦でデビューすることだろう」
とコメントしています。ちなみにガラタサライは木曜日にスラヴェン・ベルーポとUEFAカップで対戦。ベルーポを率いるユルチッチ監督とトマスも親友関係であったわけですが、その対戦は実現しないままロシアへ渡ることになります。

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