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2007年8月28日 (火)

クロアチア・リーグ第6節

24・25日にクロアチア・リーグ第6節が行われました。

首位ディナモは、ホームにムヂムリエを迎えてました。この試合は入場無料となったことから、マクシミール・スタディオンは1万8000人の観客が集まりました。
司令塔のモドリッチは怪我明けということで無理をさせずにベンチスタート。またバラバンは先のオシエク戦の終了間際にレッドカードを貰ったことで欠場。タディッチをワントップにして、セカンドトップにマンジュキッチ、両サイドの攻撃的MFにグエラとサミールといった攻撃陣を配置しました。
Ssmandzkic この試合でキレていたのはマンジュキッチ(写真・中央)。14分にサミールが左クロスを上げると、エリア中央でチャレがヘディングで右に流し、最後はマンジュキッチがトラップ後にシュートを叩き込んで、先制に成功します。
31分には、オフサイドトラップをかいくぐったマンジュキッチにタディッチから縦パスが通り、最後は中央へと走り込んだポクリヴァチュへとボールを流します。ポクリヴァチュは滑り込みながら、シュートを決めて2-0とリードを広げます。
最近は安易にゴールを奪われがちなディナモDFですが、55分、エリオマールの左からのロングクロスに誰もケアすることなく、シャラノヴィッチがヘディングシュートを決め、メヂムリエも1点取り返しました。
その後は怪我から復帰したヴグリネツを含めての総攻撃を見せるものの、シュートはメヂムリエのGKチョンカシュにことごとく弾かれ、84分、ミキッチの右サイド突破の折り返しにヴコイェヴィッチがシュートを右隅に決めて、ようやく安全圏に。3-1でディナモが勝利。開幕6連勝を果たしています。

4位ハイドゥク・スプリトはホーム、ポリュウド・スタディオンでNKザグレブを迎えました。
前節のメヂムリエ戦のちプダール監督が解任。クレシッチが新監督に就任したものの、この試合はアシスタントコーチのチュトゥクが指揮を取りました。
Ssbartolovic この試合のハイドゥクは、カリニッチ、バルトゥロヴィッチ、ルカビナによる3トップ。先制は14分、ツェルナトからボールをもらったバルトゥロヴィッチ(写真)が、20mのグラウンダーによるミドルシュートをゴール左下に決めます。
ザグレブも19分、イブリッチがミドルシュートを放つものの、これはゴールポストに嫌われます。
追加点は27分、アンドリッチからボールがルカビナに渡り、ルカビナはペナルティエリアで3人に囲まれるものの、最後はボールがカリニッチに。カリニッチが叩き込んで、ハイドゥクが2-0とリードを広げます。
しかし後半直ぐ、ザグレブもパルロヴが右サイドをすり抜け、エリア内でフリーのロヴレクに。ロヴレクのシュートは、DFブリャトの足に当たって方向が変わってゴールに吸い込まれ、2-1と点差を縮めます。
その後はハイドゥクが圧倒するものの、次々とチャンスをフイにしてしまい、その一方でザグレブも終了間際にムイジャのミドルシュートをGKバリッチがファンブル。こぼれ球を左から突っ込んだシュチッチがシュートするものの、ボールは左ポストに叩かれ、2-1のままハイドゥクが勝利しました。

今節でテレビ中継されたのは、3位リエカと2位スラヴェン・ベルーポの対決。それぞれ、ダリッチとユルチェヴィッチという若くて野心あふれる監督が率いており、ガチンコでぶつかる面白い試合となりました。
Ssdalic ダリッチ監督(写真)はヂャロヴィッチ、シュコーロ、ブーレ、イヴァノフの4人のFWを前線に菱形に配置し、シャルビーニとシャファリッチでゲームメイクさせながら、左サイドから俊足のSBパミッチを何度も突破させるという超攻撃的布陣で挑みます。
先制は7分、ブーレの右クロスにゴール前のヂャロヴィッチがボレーシュートを地面に叩き付け、ボールはワンバウンドしてゴールに吸い込まれ、リエカが先制に成功します。
試合序盤は押されまくりだったスラヴェンも次第に立て直すものの、ヴルチーナ、シェーヒッチの俊足ツートップが封じられ、二列目からヤヤロやソピッチがゴールを伺うものの得点に結びつきません。
リエカもなかなか攻めきれず、1点のリードを保ったまま勝利。2位へと順位を上げています。

全試合の結果はこちら。

Dinamo Zagreb - Medimurje 3:1
1:0 14' Mandzukic
2:0 31' Pokrivac
2:1 55' Saranovic
3:1 84' Vukojevic

Zadar - Osijek 5:1
1:0 21' Tomasov
2:0 26' Puljic
3:0 45' Parmakovic
4:0 54' Parmakovic
5:0 77' Zupan
5:1 88' Jukic

Sibenik - Varteks Varazdin 4:3
1:0  5' Zec
1:1  8' Vitaic (OG)
2:1 31' Vitaic
2:2 43' Prahic
3:2 72' Gabriel
4:2 84' Jambrusic
4:3 90' Novinic

Inter Zapresic - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0 Saric (90.)

Hajduk Spllit - Zagreb 2:1
1:0 14' Bartolovic
2:0 27' Kalinic
2:1 47' Lovrek

Rijeka - Slaven Berupo 1:0
1: 7' Dalovic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点18)、2位…リエカ(14)、3位…スラヴェン・ベルーポ(12)、4位…ハイドゥク・スプリト(12)、5位…ザダール(11)、6位…ザグレブ(8)、7位…オシエク(7)、8位…シベニク(6)、9位…メヂムリエ(4)、10位…チバリア・ヴィンコヴチ(4)、11位…インテル・ザプレシッチ(4)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)

【得点】
6ゴール…モドリッチ(ディナモ)
5ゴール…テルケズ(ザダール)、ロヴレク(ザグレブ)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)
4ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、カリニッチ(ハイドゥク)、ヂャロヴィッチ(リエカ)

【アシスト】
4アシスト…ジュパン(ザダール)
3アシスト…シャルビーニ(リエカ)、マンジュキッチ(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)

ハイドゥク・スプリトのFWアンテ・ルカビナ(21)に対し、ブンデスリーガのアイントラフト・フランクフルトが移籍金400万ユーロ、次の移籍における50%の移籍金配分という正式オファーをハイドゥクが受けました。一部報道でハイドゥクがルカビナ売却の姿勢と報じられたため、26日、定例記者会見の最中にサポーターグループ「トルツィダ」の6人が威嚇を含めた抗議行動を行い、会見が中止されるという騒ぎが起きています。

ちょっと古い情報になりますが、ディナモ・ザグレブのMFアンテ・トミッチ(24)が、ギリシャ一部のクサンシに今季末までのレンタルで移籍しております。クサンシには元チームメイトのGKイヴァン・トゥリーナが移籍しており、イヴァンコヴィッチ監督はトミッチをベンチで腐らすよりも、プレー機会を与え、大きくなってディナモに戻って欲しいと考えているそうです。

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