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2007年8月 2日 (木)

CL予備戦二回戦/ディナモ、アウェーでドムジャレに勝利

8月1日、チャンピオンズ・リーグ予備戦二回戦第1戦「ドムジャレ(スロベニア)vs.ディナモ・ザグレブ」が、ドムジャレの本拠地シュポルトニ・パルク・スタディオン(収容3212人)で行われました。

一回戦ではハザール(アゼルバイジャン)を延長の末、やっとの思いで倒したディナモ・ザグレブ。スロベニアのチームと相性がいいとはいえ、ドムジャレはこの夏の練習試合でハイドゥクとリエカを下したこともあって警戒すべき相手です。
Smagic_2 前のハザール戦でイヴァンコヴィッチ監督(写真・右)が審判にクレームをつけて退場したため、この試合ではマギッチ・アシスタントコーチ(写真・左)が指揮を取ります。またFWマンジュキッチは累積警告で欠場。先のザダール戦でポテンシャルを見せたコートジボアールのMFグエラが先発起用されます。スタメン(4-2-3-1)は以下のよう。
GKコッホ-(右から)DFエトー、シルデンフェルド、カルロス、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、パクリヴァチュ-サミール、モドリッチ、グエラ-FWショコタ

一方、昨季にスロベニア・リーグ初優勝を果たしたドムジャレは、首都リュブリャナの郊外にある小さなクラブ。2002年にスラヴィシャ・ストヤノヴィッチ氏を監督に迎えてから一部に昇格し、2005/06シーズンにはUEFAカップ一回戦でシュトゥットガルトを下したこともあります。エースは一回戦・ティラナ戦で決勝ゴールを決めたFWリュビヤンキッチ。また、この夏にレンタルでディナモから移籍したFWザホラにとっては、6シーズンを過ごした古巣との対決となります。スタメン(4-4-2)は以下のとおり。
GKネメツ-DFジンコ、エルスネール、ヴァルガ、アリャンチッチ-MFヤンコヴィッチ、キルム、ブレジッチ、グラビッチ-FWリュビヤンキッチ、ザホラ

開始早々からボールを自在に回そうとするディナモを相手に、ドムジャレはボールホルダーに対してのアグレッシブな守備で対応します。しかし、モドリッチ(写真)やサミールにボールが渡ると、2人、3人と囲んだところでも奪うことができません。
Smodric 7分、モドリッチが右サイドでディフェンダー2人をかわすと、そのままゴール前のショコタ目掛けての折り返し。一旦、DFの足にボールが触れてからショコタの足元にボールが渡ったことでDFエルスネールとGKネメツが振られてしまい、ショコタは冷静にゴール左にシュートを決めて、ディナモが先制に成功します。
危険な場面を迎えたのは13分、ドムジャレの前方へのロングボールにGKコッホがペナルティエリアを飛び出してヘディングでクリアを試みるも、ボールは空中に舞い上がり、そのルーズボールをFWリュビヤンキッチと競り合い。サイドまでお互いが流れて、最後には両方とも倒れたことで難を逃れます。
ドムジャレは28分、縦へのロングパスをリュビヤンキッチがヘディングで落とし、左サイドからザホラがクロス。ゴール前へと飛び込んだリュビヤンキッチの頭にピタリと合うものの、ヘディングシュートは右へと逸れます。
前半のディナモはボールをキープし、ゴール前へと攻め込んでも、分厚い相手のディフェンスに攻め手を欠きました。ドムジャレもアイデアに欠けるとはいえ、よく訓練された好チームであることを示しました。

とはいえ、後半早々、ディナモは効果的な追加点を決めます。49分、楔に入ったショコタが、右サイドからDFの背後のスペースを突くモドリッチへと展開。モドリッチは胸トラップからそのままペナルティエリアに侵入したところ、エルスネールが背後から倒してしまってPK。モドリッチは中央上にしっかりとPKを決め、2-0とリードを広げます。
もう後のないドムジャレは前掛かりとなり、それによってスペースが広がったものの、ディナモは手数だけが多い攻撃に終始。66分、ヴコイェヴィッチがミドルシュートを放つもののGKに防がれ、こぼれ球を更にヴコイェヴィッチがシュートを狙うも、これもDFヴラガにクリアされます。79分にはサミールがコースを狙ってミドルシュートを放ちましたが、これもGKネメツが好セーブを見せます。
ディナモはこのまま収束させていけば良かったのですが、87分、クリアボールをバイタルエリアで拾ったモドリッチがドリブルを下手に仕掛けたところをブレジッチに奪われ、ゴール前がぽっかり空いたところを繋がれ、最後はジェジェリにゴールを奪われます。
89分には、ザホラの左足からのミドルシュートを狙われましたが、ボールはわずかに左ポストに逸れました。
最後は集中力が切れて失点を許したとはいえ、アウェーで2-1というアドバンテージを持って、8月7日のホームでの第2戦を迎えます。

1日、ディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチ氏が、DFヴェドラン・チョルルカ(21)をマンチェスター・シティに売却することを認めました。移籍金は1300万ユーロ、年俸3万ユーロの5年契約という破格の条件だそうです。
ちなみにディナモ・ザグレブの公式サイトにおけるチョルルカのプロフィールの中で「プレーしたい国外のクラブ」という質問があるのですが、以前はマンチェスター・ユナイテッドだったのが、今ではマンチェスター・シティに書き換えられています。
これでディナモが抱える3人のクロアチア代表レギュラーのうち2人を売却することになりますが、残るMFルカ・モドリッチに関しては直ぐに売却する考えはないとはいえ、価格を2500万ユーロ以上に設定しているそうです(現時点では2000万ユーロのオファーあり)。
ちなみに秘密とされていたエドゥアルド・ダ・シルヴァの移籍金に関していえば、クロアチア・サッカー協会へ移籍金の3%を収める規則をマミッチが批判した際に"48万ユーロ"と具体的な数字を口にしたことから、総額1600万ユーロであったとされています。

更にマミッチ副会長はドムジャレとの試合ののち、クロアチア代表FWボシュコ・バラバン(28)を獲得することを明らかにしています。クラブ・ブルージュに所属するバラバンには、グラスゴー・レンジャースやレッドブル・ザルツブルクが関心を示していたものの移籍は実現しませんでした。ベルギーからの情報では、移籍金200万ユーロ、3年契約とされています。もし実現したならば、バラバンにとっては二度目のディナモ復帰になります。

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コメント

ディナモは3回戦には進めそうですね。(まだまだ油断できませんが…。)
やはり最大の焦点は3回戦の相手ですよね。この抽選結果がすべてですね。非常に興味深いです。

投稿: ボクシッチ | 2007年8月 2日 (木) 07時48分

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