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2007年8月24日 (金)

クロアチア、ボスニアとのゴールラッシュの末に勝利

8月22日、サラエボのコシェボ・スタジディオン(正式名称アシーム・フェルハトヴィッチ・スタディオン)で、親善試合「ボスニア・ヘルツェゴビナvs.クロアチア」が行われました。
ユーゴ崩壊後、両国が対戦するのは4度目。ボスニア・ヘルツェゴビナ(以降ボスニア)で試合が行われるのは初めてであります。

クロアチア代表はクラニチャール、レコ、モドリッチと中盤の選手が相次いで怪我で離脱し、初召集のMFラキティッチまでもFIFAから代表変更の許可通達が届かず出場が見送り。GKのプレティコサも怪我で欠場。よってペトリッチとエドゥアルドを引き気味にし、中央にブダンを初スタメンで組ませた3トップを形成、ボランチにはヴラニェシュが起用されました。
GKルニェ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、ヴラニェシュ、コヴァチ兄-FWエドゥアルド、ブダン、ペトリッチ

一方、ボスニア代表は情勢が落ち着くと共に国際的にも結果を残し始め、短期間ながらセレッソ大阪を指導したフアド・ムズロヴィッチ監督が率いるチームはユーロ予選でノルウェー、トルコを撃破。まだ本大会出場に望みを繋いでおり、FIFAランクも27位まで上げております。
また現代表にはクロアチア・リーグでプレーする選手が6人おり(フルゴヴィッチ、ダムヤノヴィッチ、ナダレヴィッチ、イブリチッチ、バルトロヴィッチ、ラデリッチ)、この試合には特別なモチベーションを持って挑んでおります。スタメン(4-4-1-1)は以下のよう。
GKグーショ-DFベルベロヴィッチ、ラデリッチ、バイッチ、フルゴヴィッチ-MFラヒミッチ、チュストゥヴィッチ、ダムヤノヴィッチ、ゼーバ-ミシモヴィッチ-FWムスリモヴィッチ

クロアチア代表がタレント面で上回るとはいえ、旧ユーゴ・サッカーの系譜を引き継ぐボスニア代表も個々の選手がテクニックとフィジカルを併せ持っています。ボスニア代表にクロアチア人が何人もいる一方で、クロアチア代表にもボスニア生まれや両親の出身がボスニアという選手がいることから、親善試合には似つかない高いモチベーションを持っての試合となりました。お互いアグレッシブな守備によるファウルの多い試合となりましたが、同時にゴールも多い試合となりました。
17分、ミシモヴィッチからの縦パスからチュストヴィッチが抜け出し、ペナルティエリア手前でシミッチに倒されたものの、ファウルの判定はなし。その1分後、左コーナー付近でブダンがキープしたのち、左サイドで引いていたペトリッチへパスを送ると、ペナルティエリア中央へアーリークロス。エドゥアルドがピタリでヘディングで合わせて、クロアチアが先制に成功します。
Sssrna 追加点は35分。左サイドから再びペトリッチが相手守備の手薄な右サイドにロングクロスを通すと、スルナ(写真)はトラップでボールを中央へと叩いてフルゴヴィッチをかわし、アウトサイドでシュートを流し込んで、2-0とリードを広げます。
しかし、ボスニアも負けじと40分、ムスリモヴィッチがバイタルエリアで3人に囲まれながらも右足を振り抜くと、ボールはゴール左上に吸い込まれて1点差に縮めます。
その1分後、エドゥアルドのパスから左スペースを突いたペトリッチがGKと一対一になりますが、シュートは決められず。前半は2-1で、クロアチア・リードで折り返します。

ハーフタイムにボスニアはMFイブリッチッチ、DFナダレヴィッチのNKザグレブ所属の2人を含めた3人を交替。クロアチアは前半と同じスタメンのまま、後半を迎えました。
48分、スルナの右CKからファーポストでフリーのエドゥアルドがヘディングシュートを試みますが、ボールはクロスバーを大きく越えていきます。
56分には予想された通り、荒れ始めたクロアチア・サポーター(約1000人)と警察隊が衝突。試合が2分間中断します。ちなみに試合前にはサラエボ旧市街で両国のサポーターが喧嘩となり、10人以上が怪我をしております。
話を試合に戻しましょう。お互いの攻防がピッチで続く中、共にディフェンスで脆さをみせ始め、70分、ミシモヴィッチの左からの何でもないFKをクロアチアの守備陣誰一人がクリアできず、ファーサイドに一人立っていたムスリモヴィッチが押し込んで同点に追いつかれます。
しかし、その2分後、スルナの正面右のFKをコヴァチ兄がヘディングシュートを合わせ、再び1点差にリードを広げます。
更に2分後の74分、ブダンが左サイドからクロスを上げ、エリア内の逆サイドにいたスルナがワントラップののち、ボールを空中に上げてマーカーを外し、左足でボレーシュートを決めて4-2とします。
とはいえ、ボスニアもその3分後、最終ラインからのロングパスにコヴァチ弟がヘディングを空振り。彼の頭上を越えたボールを、ムスリモヴィッチ(アタランタ所属)が走りこんで押し込み、ハットトリックを達成。
大荒れとなった試合は更に動き、81分、コヴァチ兄が25mの位置からミドルシュートを放つと、回転の少ないボールはゴール右上に吸い込まれました。このまま試合は終わり、5-3でクロアチアが勝利しています。

試合後、クロアチアのビリッチ監督は
「あっさりと3ゴールを奪われることは決して許されることではない。私たちのプレーの土台はディフェンスなのだから。最初の2ゴールは守ることができないものだと甘んじたとしても、3ゴール目は許してはならないものだ。小学5年生のようなゴールの奪われ方だよ。起きてはならないものだし、寛容的にもなれないものだ。」
と厳しい意見を残しています。
一方、ボスニアのムズロヴィッチ監督は
「クロアチアはヨーロッパでも最高の代表チームの一つだと我々は知っていた。彼らのサッカーは人々を熱狂させるサッカーだ。残念ながら、我々は多くのミスを犯してしまった。選手たちには決められた課題をもっとこなせるものと期待していたが、クロアチアは我々にとっては強すぎる相手であることを繰り返して言わねばならない」
とコメントしています。

また同日にU-21代表の親善試合「ボスニア・ヘルツェゴビナvs.クロアチア」もボスニアのクレシェヴォで行われ、A代表同様にゴールラッシュとなりました。
2分にアディロヴィッチのゴールで先制されるものの、14分にDFのミスを突いてマンジュキッチが、24分にはグラヴィナのアシストからブシッチがゴールを決めて逆転に成功。しかし、40分にあっさりとディフェンスが崩され、イェリッチに同点に追いつかれます。
後半はまたして早々と、シュトリリッチのゴールでボスニアに突き放されましたが、79分にボシュニャクのクロスにDFロヴレンがヘディングシュートで追いつき、3-3のドローで終わっています。

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コメント

やはり、3失点は気になりました。
が、しかしビリッチ新監督になってから、これで10試合8勝2分なんですね。
うまく行き過ぎて怖いぐらいですね。笑

投稿: ボクシッチ | 2007年8月26日 (日) 04時03分

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