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2007年12月 5日 (水)

クロアチア・リーグ第18節

12月1日・2日にクロアチア・リーグ第18節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブはNKザグレブと本拠地マクシミールでダービーマッチを戦いました。UEFAカップにおける得点力不足の鬱憤を晴らすかのようなゴールショーとなります。
開始4分、右サイドでMFモドリッチのパスを受けたFWマンジュキッチがペナルティエリア外からグラウンダーのミドルシュートを決めて先制すると、23分、ディフェンス陣をエリア中央で引き付けたモドリッチから左を走り抜けるFWバラバンにラストパスが送られ、バラバンがこれを決めて2-0。34分にはモドリッチ本人が直接FKを放ち、ザグレブの選手の壁に当たってゴールに吸い込まれ、3-0とリードします。
Svrdoljak 後半に入ってもディナモの勢いは止まらず、48分、ボランチで先発出場したヴルドリャク(写真右)がマーカーをフェイントでかわし、古巣相手にミドルシュートを突き刺して4-0。58分には左サイドでマンジュキッチからボールをもらった途中交替のFWタディッチ(写真左)が中央へと抜け出してシュートを放ち、5-0。更にその5分後にはDFブリャトからの縦パスに素早く反応したタディッチが決めて6-0と大量リードします。
しかし、これで集中力が切れてしまったディナモはザグレブの反逆を食らいます。70分にFWロヴレクがGKコッホの左脇で沈むミドルシュートをゴール隅に沈めると、その2分後にはロヴレクがGKコッホの位置を見極めてのループシュートを決めて6-2。89分には左サイドからMFムイジャがシュートを叩き込んで6-3。今季のディフェンスの不安定さは常に批判されているとはいえ、ハンブルガーSV戦を前にしての後味の悪い試合となりました。

4位ハイドゥク・スプリトはホームで3位スラヴェン・ベルーポと対戦。ヴァトレニ世代の監督対決(ヤルニvs.ユルチッチ)となったカードでテレビ放映もされたわけですが、熱しやすく覚めやすい土地柄もあってか、ハイドゥクの本拠地ポリュウド・スタディオンの観客は1500人止まりでした。その代わり、現在リーグ得点王のFWニコラ・カリニッチ(写真)に注目するシャルケ、フェイエノールト、AZアルクマールなどのスカウトが訪れています。
Skalinic クロアチア・リーグでも屈指の中盤を誇るベルーポに対し、ハイドゥクは中盤を省力したサッカーで前線のカリニッチとヴェルパコヴスキスにボールを放り込みがちになります。そんな中、最初のハイドゥクのチャンスは3分、カリニッチが35mのミドルシュートを狙いますが、205cmのGKイヴェシャが指先でクリア。13分にはMFアンドリッチが中央突破してMFルビールにボールを繋ぎ、それからワンタッチでゴール前へと走り抜けるカリニッチへ。しかし、これもGKイヴェシャの早い反応でシュートを逃れます。ベルーポは33分、売り出し中のU-21代表MFヤヤロが30mのミドルシュートを放ちますが、これはGKバリッチがセーブ。
後半に入って57分、前線へとヘディングで押し出されたボールをもらったカリニッチが一直線でペナルティエリアに。そこで背後から追ったDFクリスティッチが倒してしまいPKの判定。カリニッチ自ら、右にきちっと決めてハイドゥクが先制します。カリニッチはこれでリーグ出場13試合で13ゴールを挙げたことになります(カップ戦やU-21代表も含めれば22ゴール目)。
反撃を試みたベルーポは67分、右サイドのFWヴルチーナから中央のFWシェーヒッチに理想的なクロスが通るものの、シュートに失敗。ハイドゥクも終了間際、DFラデリッチからボールを奪ったFWチョップがGKと一対一となるものの、シュートはポストを叩いてしまいます。試合はそのまま1-0でハイドゥクが終了。ベルーポを抜いて3位に浮上しています。

全試合の結果はこちら。

Sibenik - Cibalia Vinkovci 2:0
1:0 50' Roglic
2:0 53' Zec

Zadar - Medimurje 4:0
1:0 27' Terkes
2:0 32' Zupan
3:0 36' Terkes
4:0 89' Terkes

Inter Zapresic - Osijek 1:1
0:1 78' Niksic
1:1 90' Verhas

Rijeka - Varteks Varazdin 1:1
0:1 46' Smrekar
1:1 69' Strok

Hajduk Split - Slaven Belupo 1:0
1:0 57' Kalinic (PK)

Dinamo Zagreb - Zagreb 6:3
1:0  4' Mandzukic
2:0 23' Balaban
3:0 34' Modric
4:0 48' Vrdoljak
5:0 58' Tadic
6:0 63' Tadic
6:1 70' Lovrek
6:2 72' Lovrek
6:3 89' Mujdza

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点49)、2位…リエカ(34)、3位…ハイドゥク・スプリト(30)、4位…スラヴェン・ベルーポ(30)、5位…ザダール(25)、6位…チバリア・ヴィンコヴチ(23)、7位…オシエク(22)、8位…シベニク(20)、8位…ザグレブ(19)、10位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(18)、11位…インテル・ザプレシッチ(18)、12位…メヂムリエ(11)

【得点】
13ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)
12ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)
11ゴール…ロヴレク(ザグレブ)、テルケシュ(ザダール)、モドリッチ(ディナモ)
9ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)

【アシスト】
7アシスト…ムムレク(ヴァルテクス)、マンジュキッチ(ディナモ)
6アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ブーレ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)
5アシスト…ジュパン(ザダール)、シャルビーニ(リエカ)、マルチッチ(チバリア)

3日、半年間サッカーから離れていたDF/MFイゴール・ビシュチャン(29)が古巣のディナモ・ザグレブと3年半の契約を結びました。リバプールに移籍した2000年以来のディナモ復帰となります。
「7年を経てディナモに戻れることは嬉しいよ。歓迎の言葉を述べてくれた全員に感謝しているし、僕はそれにプレーで応えなければならないと思う。ディナモが引き続きクロアチア国内のサッカーを支配し、ヨーロッパの大会で他と競合するチームとなるようサポートするつもりだ。とはいえ、現時点でもディナモはヨーロッパレベルのクオリティを持っていると考えているよ。」
とコメントしています。また一時、サッカーを引退したと報じられたことに関しては
「いや、それは真実ではない。僕はメディアに口を余り開かなかったから、引退を確認することはできなかったはずだ。今はサッカー選手にとって脂の乗った年代にあるわけだし。これまで身体に問題を抱えたことがないし、酷い怪我で苦しんだこともないのだから。」
とコメントしています。ディナモの補強はビシュチャンだけに留まらず、ヘンクのDFトミスラフ・ミクリッチとボーフムのMFイヴォ・イリチェヴィッチにも触手を伸ばすと言われています。

スラヴェン・ベルーポに所属するDFイヴァン・ラデリッチ(27・写真中央)が、この冬にブンデスリーガ一部のエネルギー・コットブスへ移籍することがコットブスの公式サイトで明らかになりました。契約期間は2011年まで、背番号は28です。コットブスを指揮するスロベニア人監督ボヤン・プラシュニカールは
Snikolo 「長い間、イヴァンのプレーを追ってきただけに、彼のことはよく分かっている。まさしく彼は私たちが求めてきた選手だ。ヘディングの上手い力強いディフェンダー。ここ最近も何度に渡って彼を見たが、現在の働きぶりに我々は熱狂したよ。」
とコメントしています。ラデリッチはハイドゥクやシベニク、インテル・ザプレシッチでプレーし、2004年にはセレッソ大阪に在籍。再びインテルとハイドゥクを経て、2006年からスラヴェン・ベルーポでプレーしていました。フアド・ムズロヴィッチ監督(彼も元セレッソ)がボスニア代表を指揮するようになってからは、クロアチア出身とはいえ、ボスニア代表にもピックアップされています。またコットブスにはDFマリオ・ツヴィタノヴィッチ、DFクリスティヤン・イプシャ、GKトミスラフ・ピプリッツァ、MFスティーヴェン・リヴィッチの4人のクロアチア人が在籍しています。

Spamic リエカの左サイドバックでU-21代表でもレギュラーを務めるマヌエル・パミッチ(21・写真)に、オーストリアのレッドブル・ザルツブルクがオファーを出すといわれています。パワーある突破力が持ち味のパミッチは今季にブレイク。ザルツブルクは三都主アレサンドロを年内で手放すため、左サイドの控えが手薄になっています。ザルツブルク以外にもリヨンが関心を示していると言われ、2009年まで契約を残すリエカは3年間に契約を延長して引き留めを図ろうとしています。

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