2008年1月15日 (火)

イヴァンコヴィッチ、ディナモ監督を辞任

国内リーグで首位を快走するディナモ・ザグレブに激震が走りました。
14日、今年で3年目となるクロアチア一部リーグ室内選手権準決勝で、ディナモがライバルのハイドゥク・スプリトに1-2で敗北。ディナモを私物化しているズドラヴコ・マミッチ副会長がサポーターの標的となり、「マミッチのジプシー野郎」のコールが体育館に鳴り響きました。これに怒ったディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチがドレッシングルームへと乱入し、
「イヴァンコヴィッチ、マギッチ、そして全てのコーチどもめ。お前の母ちゃん、やっちゃうぞ! 8人しか選手を起用しなかったのはお前たちなのに、いつも私が罪を被るじゃないか。」
Sivankovicmagicと、クロアチア語定番の罵り言葉をコーチ陣に投げかけました。一晩経った15日の午前、ブランコ・イヴァンコヴィッチ監督(写真右)と彼の右腕であるライコ・マギッチ・アシスタントコーチ(写真左)が辞任を提出。クラブもそれを受理しました。
イヴァンコヴィッチ監督は失望した表情を見せながら
「辞表を出すことを決めた。これは私における最終決定であり、サーカスはもう御免だよ。マミッチの行き過ぎた行動が、コップから水がこぼれる一滴となった。
私がデマゴギーなしで言えることは、ディナモが私の監督のキャリアにおいて最も美しい時代となった。素晴らしい結果、素晴らしいプレー、そして素晴らしい栄光があったのだよ。非の打ち所のない振る舞いを見せた選手たちを指導できたのは幸せだったと思う。15ヶ月に一つもトラブルもなく、完璧に機能していたのだからね。」
とコメント。イヴァンコヴィッチは昨シーズンに国内リーグ・カップの二冠を達成し、リーグ28連勝という欧州歴代2位の記録を樹立。ディナモ史上最高の勝率を誇る監督でありましたが、またしてマミッチ副会長の暴走の犠牲者となりました。
その後、ブラジェヴィッチ(現ザグレブ監督)のTVトークショーに出演したマミッチは散々イヴァンコヴィッチをけなしたわけですが、同時に後任監督として現在ディナモ・ユースを指導しているズボニミール・ソルド(41)の就任を明らかにしています。

話が前後しますが、8~14日に開催されていたクロアチア一部リーグ室内選手権についてです。今年で3年目を迎えるこの大会はドイツの室内選手権を見習ったもので、優勝したクラブには使途をユース運営に限定した20万クーナ(約440万円)が贈られます。しかしながら、シーズン再開の準備以前に行われるため各クラブは怪我人の心配を抱いていました。ディナモは膝に故障を抱えるMFモドリッチをはじめ、半分の主力を出場させず、またハイドゥクもFWカリニッチを温存。一方で現在リーグ得点王のザグレブのFWロヴレクは初日で前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまいました。
Sdinhaj まず最初の4日間は12チームを2グループに分けての総当り戦が行われ、ディナモ、ザグレブ、インテル・ザプレシッチ、ハイドゥク、ザダール、リエカの6チームが二次リーグへと進出。6チームのリーグから未対決の9カードが行われ、1位ディナモ(勝点13)、2位インテル(10)、3位ザグレブ(8)、4位ハイドゥク(7)の4チームが決勝トーナメントに進出しました。
準決勝でディナモとハイドゥクの両雄が対決。ハイドゥクは二次リーグでディナモと2-2で引き分けたものの、インテルには0-4、ザグレブには0-6と大敗していました。ディナモ優勢と見られた準決勝ですが、7分にハイドゥクのフルゴヴィッチが先制点を挙げると、21分には個人技でルカビナが追加点。ディナモは23分にPKでカルロスが1点返しますが、それが精一杯。終了間際にはカルロスの肘打ちをきっかけに両チームの選手にわる殴り合いに転じてしまい、後味の悪い試合となりました。
Shajduk ファイナリストはハイドゥク、そして準決勝でインテルを3-0と一蹴したザグレブ。過去の大会で二連覇を果たしているザグレブは「ロヴレクのため」を合言葉に勝ち上がってきました。試合は序盤からザグレブが主導権を握り、20分にムイジャの左からの折り返しにイブリチッチが押し込んで先制に成功します。ザグレブは直後に追加点のチャンスを決められずに終わると、24分、ハイドゥクのフルゴヴィッチが左サイドからシュートを決めて同点。前後半40分を終えてPK戦に託されました。ハイドゥクは5人全員が決めたのに対し、ザグレブはブルクリャチャのシュートが止められてしまい、5-4でハイドゥクが勝利。初優勝を飾っています。3位決定戦ではディナモが3-0でインテルを一蹴。また最優秀選手はザグレブのイヴリチッチ、得点王はザダールのトマソフが9得点で受賞しています。
(写真はSport-netより)

14日、ワールドカップ南アフリカ大会の欧州予選、グループリーグ6の試合日程に関する話合いがザグレブのシェラトン・ホテルで行われました。各国の代表団が集結し、クロアチアからはビリッチ監督、またイングランドからはカペッロ新監督らが出席しています。ウクライナが主張をごり押ししたため話合いは難航しましたが、予定より遅れること一時間、日程が発表されました。クロアチアは以下のような日程です。
2008年9月6日    カザフスタン戦(ホーム)
2008年9月10日  イングランド戦(ホーム)
2008年10月11日  ウクライナ戦(アウェー)
2008年10月15日  アンドラ戦(ホーム)
2009年4月1日    アンドラ戦(アウェー)
2009年6月6日    ウクライナ戦(ホーム)
2009年8月19日  ベラルーシ戦(アウェー)
2009年9月5日    ベラルーシ戦(ホーム)
2009年9月9日    イングランド戦(アウェー)
2009年10月14日  カザフスタン戦(ホーム)
欧州予選は9グループに分かれ、1位となった9ヶ国に加え、2位の成績上位8ヶ国でプレーオフが行われ勝利した4ヶ国が本大会に出場します。
ビリッチ監督は
「我々の希望の多くが通ったと言えよう。最初はホームで弱い相手と対戦したかったし、イングランドも次の秋のうちに対戦したかった。唯一嫌な日程は8月のベラルーシ戦で、本来ならば親善試合を行う日だからね。」
とコメントしていますが、まだサッカー協会はビリッチ監督との契約延長に合意できておらず、年間1000万円にも満たない安給料のクロアチアの監督の座を去る可能性も十分にあります。

前クロアチア代表監督のズラトコ・クラニチャールが、クロアチア二部リーグのクロアチア・セスヴェッテの監督に就任することになりました。契約期間は6ヶ月です。
当初は1990年にツルヴェナ・ズヴェズダをチャンピオンズ・カップ優勝に導いたセルビアのリュプスコ・ペトロヴィッチが監督に就任する予定でしたが、中国のクラブに引き抜かれてしまい、代わる人物を探していました。UAEのクラブの監督を辞任したばかりのクラニチャールはボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督の仕事に関心を持っていたものの、こちらはボスニア人のメホ・コドロが就任。よってクラニチャールはセスヴェッテと合意に至りました。ちなみにセスヴェッテは現在一部リーグの首位を走っており、初の一部昇格を目指しているザグレブ郊外のクラブです。

Shrgovic ハイドゥクの左サイドバックで主将も務めるボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFミルコ・フルゴヴィッチ(28・写真)に、ジェフユナイテッド千葉がオファーを出しています。フルゴヴィッチは近いうちにハイドゥクから去ることをかつてより明言しており、最近ではフランスのレンヌ、ル・アーブル、ドイツのケルン、またロシアのクラブからもオファーが届いていると報じられていました。移籍金は70万~100万ユーロとされ、条件面を考慮した上で1月までには新たなクラブを選ぶと言っていましたが、現在はジェフからのオファーに魅力を感じているようです。
「ジェフからの具体的なオファーはある。しかし、今は急いでコメントすることはない。何かが起こる可能性は十分にあるが、タイミングより前に突っ走りたくはないよ。
とはいえ、僕はかつて大阪にいた。比較的短かったとはいえ、2001年にガンバでプレーしていたんだ。今だったらもっとよく適応できることだろう。当時はハイドゥクから大阪に移り、それからシロキ・ブリイェグ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)に戻って、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表となった。それからヴォルフスブルクへ移籍し、ブンデスリーガからハイドゥクに戻った。まるで一周を終えるかようにね。そして今、僕が去るとしたら新たな一周が始まる。歴史は繰り返されるように、日本へ旅立つことは運命におけるチャレンジなのだよ。
僕が仮定形で話すことが多いのは、物事に急ぎたくないし、ハイドゥクをせかすつもりもないからだ。クラブとの話合いが全てとなるだろう。それ以外は有り得ない。日本に行くことが唯一のオプションではないけど、全ての条件面において最も良いオファーとなるだろう。もう29歳になるし、もう一度国外のクラブと契約する価値が私にはあるだろう。」
とコメントしています。

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2008年1月10日 (木)

モドリッチ、ディナモに残留

ただ今、休暇も兼ねて日本に帰国しており、年末年始ということでしばらくお休みしていました。

この二週間で最も話題となったのはモドリッチの残留劇でありました。
Smamic 26日よりディナモのズドラヴコ・マミッチ副会長(写真)とゾラン・マミッチ・スポーツディレクターの兄弟がイングランドに渡って各クラブと交渉を進めました。たまたま、ザグレブ→ロンドンの便で私はマミッチ兄弟と一緒になりまして、顔なじみの副会長から直接に話を聞く機会がありましたが、この時はまだモドリッチ売却の方向性でありました。トッテナム・ホットスパーとチェルシーが2500万ユーロを提示する中、最高額の2700万ユーロを提示したマンチェスター・シティの移籍が濃厚とされた中、ザグレブへと戻ったマミッチ副会長が先月29日に記者会見を開き、モドリッチの残留を発表しました。
「ルカ・モドリッチは2009年もディナモのユニフォームで迎えることになるだろう。そう言えるのは私にとっても名誉としか言えない。どのイングランドのクラブも直ぐに彼を獲得しようとした。どのオファーも5000万ユーロを下ることはなかった。」
と幾らか大げさに語ったのち、
「しかし、昨日の朝、神の声で目が覚めた私は、もう一度ヨーロッパの年越しのチャンスを我々のクラブに与えるために、どうすればディナモやサポーター、子供に対して誠実になれるか理解したのだよ。ゾランの部屋へと行き、私の方向性を彼に伝えた。ゾランはショックを受けたけど、ポジティブなショックだった。それからバリシッチ会長に電話をし、誰もが興奮をし始めたのさ。私とゾラン、会長以外はこの決定を知らなかったはずだ。イヴァンコヴィッチ監督でさえもね。ルカにはチームメートと一緒にディナモを欧州カップの年越しへと導く義務がある。まるでサナデル首相がクロアチアをEUへと導く義務があるようにね。」
Smodric と述べました。てっきり国外へと移籍すると思っていたモドリッチ(写真)はこの顛末にショックを受け、マスコミには口を開くことはありませんでしたが、1月8日、公式記者会見で口を開き、
「クラブの決定にはとても驚いた。なぜなら去る準備は全てできていたからだ。最初は残念に思ったよ。しかし今は決定に失望はしていない。やっぱりディナモは僕のクラブだしね。国内リーグてもっと進歩できるかは分からない。国外に出たほうがもっと進歩できるのは間違いないだろう。この先6ヶ月は欧州選手権と新たな移籍のため、よい良い準備とトレーニングができるよう努めるつもりだ。チームを去るのが今でないのならば、夏に移籍が実現するよう願っている。これが僕の最終決定だよ」
と述べています。マミッチ副会長は欧州選手権後ならば3000万ユーロ以上で売れる、との期待を抱いているようですが、モドリッチにとっても最良の移籍のタイミングだっただけに周囲からの批判にさらされています。

そんな中、アーセナルでブレイクしつつあるエドゥアルド(写真)とマミッチ副会長の対立がクローズアップされています。
Seduardo 「モドリッチが気の毒だ」と友人として悲しむエドゥアルドはヴェンゲル監督にモドリッチを購入するよう依頼したと言われていますが、癪に触ったマミッチは「エドゥアルドはアーセナルに行ってから一度も連絡がない。そういうのがサッカー選手だ」と語ると、逆にエドゥアルドも「マミッチはロンドンに何回も来ているというのに、最初の一回以外は僕に連絡をすることもない。なぜ僕を避けようとするのか、マミッチが説明してくれ」とやり返しました。
マミッチは「あのハナタレ小僧のレベルまで自分を下げるつもりはない。俺が奴をアーセナルに連れてやったというのに。奴は病気で、人としてもなっていないと言えよう」と反撃。それに対してエドゥアルドは「僕はマミッチのエージェントのためにプレーしたのではない。ディナモのためにプレーしたのだ。マミッチが僕を売ったのではなく、むしろ僕のプレーと決めてきたゴールで移籍が実現したのだ」と反発しました。
この両者の対立が明るみになった背景には移籍金の一部が支払われなかったことがあるようで、ディナモを去る際には無理やり「移籍金を要求しない」という書類にサインさせられたようです。これはエドゥアルドに限らず、マミッチのエージェントと契約していたバラバンやレコ、ツェサールといった選手たちも同様なことがあったとされています。

1月8日よりクロアチア一部リーグ12クラブによる室内選手権が開幕。今年で三度目となる大会ですが、シーズン再開の準備期間が失われるのと、人工芝では怪我人が出る可能性があるため、現場では反対の声が上がっています。実際、ディナモはモドリッチをはじめ主力の何人かを大会に送っていません。
そんな不安が実際に起こってしまいました。初日のディナモvs.ザグレブ戦で、ザグレブのエースストライカーで現時点の得点王であるクルノスラフ・ロヴレクがGKカレヴと交錯して退場。診断の結果は前十字靭帯損傷で全治4ヶ月。今季絶望となる挙句、レンヌ、デポルティーボ・ラコルーニャ、FCソウルなどから届いていたオファーの話もフイになってしまうということで、ロヴレク本人は「最悪の気分だ…」と涙ながらにこぼしています。ロヴレク以外にもザグレブのMFムイジャ、ディナモのDFシルデンフェルドも初日で怪我してしまっています。

リエカの左SBマヌエル・パミッチ(21)がレッドブル・ザルツブルクに移籍しました。移籍金はリエカ史上最高の100万ユーロ(次の移籍では30%の移籍金がリエカに)、年俸30万ユーロ、契約期間は3年半となります。パミッチは17歳の時にプーラで一部リーグのデビューを果たすと、2年後にはリエカに移籍。その持ち前のスピードとパワーでリーグ随一の左サイドバックへて成長しました。レッドブルでは退団した三都洲の後釜として期待されています。

既に日本のメディアでも報道されていますが、ディナモでリーグ優勝を経験しているヨシップ・クジェ(写真)がジェフユナイテッド千葉の監督に就任することになりました。クロアチアのメディアでは3年契約、年俸40万ドルと報じられています。
Kuze 「ルワンダでは素晴らしい2ヶ月間を過ごした。しかし、日本のオファーを断ることはできなかったのだよ。ガンバ大阪から去ったのち、自分にそう誓ったのさ。やっぱり日本を優先するのだと。日本から私に仮契約書が届いたとき、私にとっても大きなショックだったことを信じて欲しい。
この5日間、ルワンダ・サッカー協会と話合いをしてきた。彼らは私が残るよう強く望んだものの、私は友好的に別れたかった。友好的でありプロフェッショナル関係で別れることを保障すべく、契約にも違約金の上限を設けていた。これら話合いなしで契約を解消したならば、私は罰金を払わなければならない。こうして、金銭にてうまく事は終えた。」
とクジェは述べています。契約解消の話合いではルワンダ大統領のポール・カガメも加わり、引き留めには金銭に糸目をつけないと伝えてきたものの、クジェが日本でチャレンジする意思の方が強かったそうです。今後もルワンダのアドバイザー役となるオファーを引き受けたものの、仕事を引き継げるクロアチア人のコーチを二人送ることを明言しております。

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2007年12月22日 (土)

ディナモ、欧州から敗退/UEFAカップ

20日、UEFAカップのリーグラウンドの最終節「レンヌvs.ディナモ・ザグレブ」がレンヌの本拠地、ルテ・ドゥ・ロリアンで行われました。

3試合を終えて勝点1しか取れていないディナモは、レンヌ相手に2点差以上の勝利を収めればグループリーグを3位で突破。一方のレンヌも勝点1しかなく、ディナモ相手に3点差以上の勝利を収めれば3位でグループリーグ突破。お互い厳しい条件であり、それ以外の結果ならば伏兵のブランが3位でグループリーグ突破となります。

これまでは週2試合ペースで試合をこなして疲れが顕著だったディナモも、今回は10日以上の準備期間がありました。失態続きのDFシルデンフェルドがスタメンから外され、センターバックにはカルロスが起用。またアヤックス戦の再現とばかりFWにはバラバンではなくてタディッチを起用してきました。システムはいつもの4-2-3-1です。
GKコッホ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、カルロス、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、マンジュキッチ、モドリッチ-FWタディッチ

一方のレンヌは国内リーグで6連敗と低迷中。ドレオッシ監督が解任され、17日、昨季にはパリ・サンジェルマンを率いていたラコンブが新監督に就任しました。メンバーは以下のようです(4-2-3-1)。ちなみに元浦和のエメルソンは怪我でベンチにも入っていませんでした。
GKププラン-DFファンニ、ハンソン、メンサー、ソルラン-MFシェイル、エムビア-ルロワ、パジ、ヴィルトール-FWブリアン

氷点下まで気温が下がり、凍りついたピッチで足を滑らす選手が多い中で、より高いモチベーションを持ったディナモが相手へのプレッシングを強めながら主導権を握ります。3分にはヴコイェヴィッチ、7分にはモドリッチがミドルシュートで相手ゴールを脅かすものの、ゴールは枠を捕らえられず。今季のディナモは欧州の舞台となるとゲームを支配しながら決定力の低さを露呈してきたわけですが、この日も例に漏れずひたすらチャンスを台無しにしていきます。
この試合を最後にディナモを去るのが濃厚なモドリッチは前半に高いパフォーマンスを見せれど、前線で踏ん張れないタディッチ、一対一に脆いサミール、個人プレーに走りがちなマンジュキッチのせいでチャンスをモノにできません。30分にはセットプレーからドゥルピッチが押し込むだけの場面があったものの決められず。レンヌはピッチに適応できないばかりかパスやトラップなどの基本的ミスが目立ち、ロスタイムにヴィルトールが前半唯一のチャンスとばかりシュートを放つもののGKコッホがセービング。前半45分をお互いスコアレスで終えます。

後半に入ると直ぐ、応援に駆けつけた200人ほどのバッド・ブルー・ボーイズ(BBB)から発炎筒が次々と投げ込まれて試合が中断します。ほぼ恒例となった光景でして、またしてディナモはUEFAから罰金を払うことになりました。その後もディナモの優勢は続くものの得点には結びつきません。
50分にドリブルでファンニをかわしたモドリッチが左からシュートを放ちましたが、GKププランの正面。55分にはカウンターから3対1の形を作ったものの、マンジュキッチのお粗末なパスでチャンスを潰します。
しかし、先制点はディナモに転がり込みます。57分、右サイドのエトーがサイドラインで二人を引き付けた状態でマンジュキッチへパス。そのままペナルティエリアに入ったマンジュキッチが中央へと戻すと、そこにヴコイェヴィッチが飛び込んで右足でシュートを決めます。
Skoch あと1点で38年ぶりの欧州カップ戦の年越しを実現するディナモ。しかし、レンヌも諦めずに次々と攻撃のカードを切っていきます。ディナモは65分にサミールに代えてグエラ、77分にはタディッチに代えてバラバンを投入。お互いがあと一発で決まるグロッキー状態のボクサーであるかのように、危ういディフェンスを伴ったカウンター応酬合戦になっていきます。
79分、決定的なカウンターから左サイドを切れ込むマンジュキッチ。正面にはバラバンが詰めていたものの、マンジュキッチはラストパスのタイミングが遅れ、バラバンまでボールが届かず。このチャンスを活かせなかったのが大きな痛手でした。
85分にペナルティエリアでカルロスがモレイラを倒したとしてレンヌがPKを獲得。これでディナモは終わりと思いきや、シェイルが右方向に蹴り込んだボールをGKコッホ(写真)が素晴らしいセーブを見せます。コッホはその2分後にもシェイルのミドルシュートをビッグセーブで止め、若い選手たちを鼓舞します。イヴァンコヴィッチ監督は最後のカードとしてFWショコタを投入。しかしその直後、トメールが左サイドからクロスボールを上げると、正面でエムビアがボレーシュートをゴール右上隅に放ち、これにはさすがのコッホも反応できずに1-1。このゴールがディナモの欧州での終焉を告げました。ロスタイムは5分あったとはいえ、またしてコッホが決定機をセーブした以外は見せ場がなくタイムアップを迎えました。

ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「プレー条件が良くなかったとはいえ、私の選手たちは相手よりも上手く適応していた。レンヌは我々の手のひらにある状態で、こちらが多くの良いチャンスを作ったのにもかかわらず、ラストパスや速いリアクションが私たちには少し欠けていた。例えば1-0の状況でマンジュキッチはバラバンにラストパスする機会があった。あれで2-0になっていれば、試合は全く違うものになっていただろう。また審判も試合を通して相手ばかり優遇していたことを言わねばならない。
しかし、我々は欧州の舞台で12試合をこなした。これはチームにとって大きな学校だったよ。スタメンに名を連ねる選手たちが何歳かを見てくれ。彼らはチームにおける大きな資本だ。
Smodric(リーグラウンドの)4試合全てで我々はクオリティを示したと思う。バーゼルやブランよりも我々の方が優れていただけに、2試合を終わって勝点6を得ていなくてはならなかったのだよ。ハンブルガーSV相手でも引分けにしなくてはならないのに試合の最後でミスをしてしまった。そしてレンヌ戦でも我々が優れていただけに勝利せねばならなかった。経験不足だと言うことはできるだろうが、今はそうは言いたくない。」
とコメントしています。
ディナモの多くの選手はノーコメントを貫く中、キャプテンのモドリッチ(写真)は
「80分間は僕たちの方が良かった。しかし、チャンスを決められないまま、またして最後にゴールを食らい崩れてしまった。ピッチは非常に硬く凍っていただけにしっかりと立つことすら難しかった。運が足りなかったかもしれないが、僕は運ばかりを引き合いに出したくはない。なぜなら、相手がノックダウンの状態だったケースが幾らでもあったからだ。集中力もしくは運の欠如かもしれないが、僕にはよく分からない。残念ながら、グループリーグを通過でなきかったということだけが記憶に残るだろう。」
と口にしています。

これで今季のディナモに対して欧州の門は閉ざされました。「あの場面で決めていれば…」「あのミスをしなければ…」と悔やむシーンは幾つも浮かんできます。もし決定力に優れたエドゥアルドが移籍せずにディナモに残っていたのならば、UEFAカップでの年越しどころかチャンピオンズリーグ本戦も夢でなかったかもしれません。
「チョルルカが残っていたら…」「ロベルト・コヴァチが獲得できていたら…」などタラレバは尽きないわけですけど、それほど今季は期待が持てるチームだったのも事実です。これでチームの至宝であるモドリッチが離れれば、来年以降にディナモが欧州で活躍するチャンスはより小さくなるかもしれません。

[最終順位]
1位…ハンブルガーSV  (勝点10)
2位…バーゼル           (勝点8)
3位…ブラン                (勝点4)
4位…ディナモ・ザグレブ(勝点2)
5位…レンヌ                (勝点2)

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2007年12月13日 (木)

ラキティッチが夜遊びのためにサスペンション、等

シャルケに所属するクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチ(写真)が、先週末のフランフルト戦の後、セルビアのターボフォーク(ユーゴ演歌)歌手ミーレ・キティッチのコンサートにチームメイトのムラデン・クルステイッチとジャーメイン・ジョーンズと共に朝の4時半までいたという記事が独紙ビルトに写真と共に掲載されました。チームは規律違反として水曜日のチャンピオンズリーグ・対ローゼンボルグ戦を欠場させ、また罰金を貸せました。
Srakitic 「こんなことが起こってしまって残念だ。コンサートに行った理由は陳腐なものだった。10日ほど前に友人に"フランクフルト戦が終われば誕生日パーティに駆けつける"と約束したんだよ。2-2で試合が終わり、それからパーティ会場のデュイスブルグへと向かった。しかし、ついつい長く居てしまって、誰かに写真を取られてしまったというわけさ。過ちを犯したのは分かっている。本当に悔やんでいるよ。」
と語るラキティッチはシャルケの監督やチームメイトに直ぐに謝罪。シャルケはローゼンボルグ戦に3-1と勝利したわけですが、謝罪に応えるかのようにチームメイトのラフィンハとバイラモヴィッチが試合後にラキティッチとクスタイッチのユニフォームを高く掲げています。
セルビアやボスニアを中心に歌われるターボフォーク、もしくはナロドニャークと呼ばれるユーゴ演歌は今でもクロアチアの若い層に根強い人気を誇っているものの、クロアチアでは公共放送で流されない状況にあります。2006年9月には欧州選手権予選のロシア戦直前に合宿所からバラバン、オリッチ、スルナが脱走し、代表から追放されたいわゆる「フォンタナ事件」が記憶に新しいところですが、19歳のラキティッチもターボフォークの愛好者でありました。
代表のビリッチ監督にはラキティッチ本人から謝罪の電話があったそうで、ビリッチはこの事件に関して以下のようにコメントしています。
「若さからの過ちは我々誰にでも起こるものだ。私にもあったもんさ! そこにはちょっとした運も必要だ。ある者はメディアにすっぱ抜かれ、ある者はすっぱ抜かれず…。私にとっては彼が試合に再び出ることが最重要だ。電話では彼を励まし、同じことをもうやらないよう注意したよ。」
サスペンションを解かれたラキティッチは次のブンデスリーガ、対ニュルンベルク戦に復帰予定であります(ちなみに私はこの試合を現地で観戦予定です)。

13日に行われる予定だったクロアチア・カップ準々決勝第1戦「スラヴェン・ベルーポvs.ディナモ・ザグレブ」が、近頃の雨によるピッチ不良のために来年2月に延期されることが決まりました。先週土曜日にスラヴェンに大敗した上、20日にUEFAカップの対レンヌ戦を控えるディナモにとっては好都合な決定となります。
Sbbb そのディナモですが、12日の練習にサポーターのバッド・ブルー・ボーイズ(写真)15人ほどが乱入し、選手たちを説教する場面がありました。選手を一列に並ばせ、サポーターは以下のように説教しました。
「マンジュキッチよ、スラヴェン戦が終わった後、ピッチから汚い言葉を吐きかけたが、そんなことはやっちゃいけない。お前の村ではやってもいいが、ディナモではやめてくれ。このクラブのために戦うのならば、きちんと振舞え。モドリッチよ、お前もキャプテンとして、彼らが地に足つくよう指導してくれ!」
「パーティに集まってくるようなモデルの女たちはお前たちの家族ではない。俺たちがお前たちの家族だ。全ての試合でお前たちを追っているのは俺たちだけで、試合が終わっても一時間は応援しているのだぞ。当然の振る舞いをしてくれ! そしてディナモのユニフォームのために戦ってくれ! モドリッチが自陣に戻って相手にタックルしているというのに、なんで他の選手たちはタックルもやらないのだ?」
サポーターたちはキャプテンのモドリッチとゴールキーパーのコッホを模範として持ち上げ、後の選手たちを厳しく叱り付けました。それからイヴァンコヴィッチ監督にディナモのマフラーを渡し、練習場から去っていきました。その後は通常通りに練習が続けられたわけですが、バッド・ブルー・ボーイズの不満も次第に募りつつある事件となりました。

今季前半を終えて、14ゴールで得点王となったザグレブ所属のクルノスラフ・ロヴレク(28・写真)がこの冬に国外移籍することが100%決まりました。今年夏にメディッチ会長との間でチーム残留に合意した際、冬の国外移籍を認めるという条件を盛り込んでおり、このほど改めて両者間で国外移籍を確認しまた。彼の元には韓国のクラブから正式オファーが届いていたのですが、フランスとドイツのクラブが急接近しており、数日中に話がまとまる予定です。移籍金は50万ユーロほどとされています。
Slovrek 「ここ数日で起こったことに僕も驚いているよ。もう韓国に渡る準備を全てしていて、28歳という年齢を考えると極東以外でお金を稼げることは思えなかったんだ。しかし、得点王という肩書きが一夜にして新たな可能性を僕にもたらしてくれた。僕のキャリアにおいて今ほど調子がいいと感じたことがない。また欧州のクラブで自分を証明したいというモチベーションをこれほど持っていることも今まではなかった。降格争いをしているフランスとドイツのクラブが経験あるフォワードを探していて、僕に注目してきたんだ。今週中には決まると思う。これまでの僕の苦しみがようやく報われる時がやってきたんだよ。」
将来性を期待されながら怪我に泣かされてきたロヴレクですが、古巣ザグレブに戻ってからの一年半は32ゴールの活躍。スピードがあるわけではないですが、以前よりも重心が低くなり、ポストプレー、シュート、ドリブルのいずれにも粘り強さが出てきました。
「クロアチア・リーグの若い選手たちは余りにも国外脱出して稼ぐことばかりを考えすぎている。選手として成熟することを考えるのはほんの少しだ。彼らにとって僕の例が良い道しるべになるだろう。かつての僕は大きな期待の星であり、多くの国外のクラブが欲していた。しかし頭から全ての雑音を捨ててから、ようやく本当のサッカーがプレーできるようになったのさ。だから今、全てが報われるだろうと思っている。今となってようやく自分を証明したんだ。」
とロヴレクは語っています。

欧州選手権予選が終わってからのクロアチア代表の最初の親善試合として、来年2月6日にオランダ代表と対戦することが決まりました。以前よりデンマークやチェコなどが候補に挙がっていたのですが、欧州選手権とワールドカップ予選のドローの際に両サッカー協会が接近し、話がまとまりました。試合の開催地はスプリトが濃厚です。

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2007年12月10日 (月)

クロアチア・リーグ第19節/ディナモ大敗

8日、クロアチア・リーグ第19節が行われました。この節を最後にクロアチア・リーグはウィンターブレークに入り、再開は来年の2月20日になります。

首位ディナモ・ザグレブは4位スラヴェン・ベルーポとアウェーで対戦。ディナモは先のUEFAカップ・対ハンブルガーSV戦の敗北による精神的なダメージが残る上、キャプテンで司令塔のモドリッチが足の親指の負傷で欠場。またDFドゥルピッチも太股の負傷で欠場しました。
一方、スラヴェンは今季ホームで負けなし。ただし、チーム事情はディナモ以上に深刻で、MFボシュニャク、MFポリャーク、DFラデリッチの3人が累積警告、またDFクリスティッチとDFポルドゥルガチュが怪我のため、ベンチの控えとして4人しか入れられないほどでありました(ルール上は7人までOK)。
試合開始と共にディナモが勢い良く仕掛けていきますが、心身両方の疲労もあってか次第に形勢はスラヴェンに傾いていきます。そして、ディナモの守備崩壊はいきなり訪れました。
まずは15分、中央でMFソピッチとMFポサヴェツが組み立て、最後は左サイドからDFチャバルのパスがペナルティエリア内のMFデリッチに通ると、デリッチはドリブルでDFカルロスとMFポクリヴァチュをかわし、近距離からシュートを叩き込んでスラヴェンが先制に成功します。
Svrucina その3分後には右サイドからMFユリッチがMFヤヤロにパスを通すと、ヤヤロはペナルティエリアでDFシルデンフェルドと相対しながら、最後は股間を抜いてのシュートをゴール左隅に決め、2-0とリードを広げます。デリッチ、ヤヤロの二人ともスラヴェンのユースで育った19歳のプレイヤー。スラヴェンのユルチッチ監督は若手起用に積極的な人物であり、二人は期待に応えました。
23分にはディナモのDFエトーがFWヴルチーナ(写真)を背後から叩いて倒してしまったためにレッドカード。数的優位にも立ったスラヴェンはヴルチーナがそのまま25mの直接FKを突き刺してしまいます。ちなみにヴルチーナ(23歳)もスラヴェンのユース出身で、18歳でトップデビューを果たしたのちコンスタントに出場している選手です。
ディナモは42分、MFヴコイェヴィッチが中央FKから左サイドのFWバラバンにボールを通し、バラバンの折り返しをカルロスが押し込んで1-3としますが、前半終了間際にお粗末なディフェンスを露呈してしまいます。スラヴェンのMFソピッチがドリブルにシルデンフェルドがつきましたが、あっさりとかわされシュート。GKコッホが一度は止めますが、弾かれたボールをシルデンフェルドがクリアしようとするものの、触れたボールが自陣ゴールの方へ。ゴールライン上でカルロスがクリアしますが、そのクリアボールを拾ったヤヤロがあっさりとゴールを決めて1-4。GKコッホはピッチで怒り狂い、「うちの若い選手たちは年上の選手に対してリスペクトがない」と試合後に嘆くほどでした。
モドリッチがいないディナモはゲームのリズムを作ることができず、後半もスラヴェンに押されたままに。64分、ソピッチが左のデリッチに展開すると、デリッチは中央に切れ込みながら最後はディフェンスの背後に走り込んだヴルチーナにラストパス。ヴルチーナはゴール右下隅にシュートを決めて5点目。ディナモが一試合で5失点を喫するのはクロアチア・リーグ始まって以来です。
83分に途中交替のDFブリャトが直接FKを決めて2-5とするものの、またして絶望的な試合をやらかしてしまいました。ディナモは2位リエカに勝点12の差をつけて「秋の王者」になったものの、ディフェンス再構築がウィンターブレーク中の急務となるでしょう。ちなみにスラヴェンとディナモは13日にクロアチア・カップ準々決勝第1戦で再び対戦します。

3位ハイドゥク・スプリトは10位ヴァルテクス・ヴァラジディンとアウェーで対戦しました。ヴァルテクスは開幕8連敗のどん底を味わったのち、第9節にベセク新監督のもとでディナモに勝利。それから2連敗したものの、第12~18節まで4勝3分とチームも上昇してきています。ハイドゥクはエースのFWカリニッチがまたして負傷で欠場。ルカビナとバルトゥロヴィッチも負傷のため、17歳のFWチョップを初めて先発出場させました。また司令塔のチェルナトが累積警告、MFアンドリッチが怪我、MFダムヤノヴィッチも下痢のため欠場しています。
主力選手がこれだけ欠けているとはいえ、ハイドゥクはゲーム開始からエンジンが掛かった状態に。いきなりFWヴェルパコヴスキスがゴールを決めるものの、副審の怪しいオフサイドの判定で取り消されます。しかし6分、ヴェルバコヴスキスが右サイドをドリブルで切り崩すと、最後はファーサイドに走り込んだMFリニッチにラストパスを送り、これを押し込んでハイドゥクが先制します。
Shrgovic 21分にはエリア内へ突破するヴェルパゴスキスをDFルチッチが倒してしまってPK。鳴り物入りでディナモ・キエフから移籍したラトビア代表の彼もようやくチームにフィットしてきました。DFフルゴヴィッチ(写真)が緩いボールを中央へと蹴り込んで2-0とします。
ヴァルテクスは精神的支柱の司令塔ムムレクを累積警告で欠いたのが大きく、38分まではシュートすら打てない状態。45分にはフルゴヴィッチが得意のFKを低い弾道にて叩き込み、3-0と更にリードを広げます。
後半はハイドゥクがスローペースになった反面、ヴァルテクスが攻撃を仕掛けるものの、62分にルチッチがPKで1点決めるのが精一杯。3-1でハイドゥクの勝利。得失点差でスラヴェン・ベルーポに順位を抜かれたとはいえ、ここ3試合はリーグ再開後に期待を持たせる戦いをしています。

2位リエカはここ2節もたついたとはいえ、FWヂャロヴィッチの久しぶりのゴールと、ジョーカーとしていい働きをするMFシュトロクのゴールでシベニクに2-0の勝利。
Skruno また前節にディナモに3-6と大敗したザグレブは、5位ザダールをホームに迎えて7-2の圧勝。この試合を最後に古巣ザグレブを離れ、国外へと移籍が濃厚なFWクルノスラフ・ロヴレクがキャリア初のハットトリックを達成。14得点で得点王レースのトップにも立ちました。ゴールの瞬間にサポーターの「ビエリ・アンジェリ」("白い天使"の意味)からは「クルーノ、ありがとう」の横断幕(写真)が掲げられ、「クルーノ、オスタニ(残れ)」のコールが繰り返されました。

今節は6試合で33ゴール、一試合平均5.5ゴールと、クロアチア・リーグ史上最高の数字となりました。全試合の結果はこちら。

Varteks Varazdin - Hajduk 1:3
0:1  6' Linic
0:2 21' Hrgovic (PK)
0:3 45' Hrgovic
1:3 62' Lucic (PK)

Zagreb - Zadar 7:2
1:0 12' Brkljaca
2:0 36' Cutura
2:1 48' Tomasov
3:1 55' Pejic
4:1 68' Lovrek
5:1 89' Lovrek
5:2 81' Parmakovic
6:2 83' Kartelo
7:2 85' Lovrek

Medimurje - Inter Zapresic 2:3
1:0 14' Piskor
2:0 16' Eliomar
2:1 43' Grgurovic
2:2 67' Gulic (PK)
2:3 87' Stefulj (OG)

Rijeka - Sibenik 2:0
1:0 17' Dalovic
2:0 85' Strok

Osijek - Cibalia Vinkovci 5:1
1:0  2' Niksic
2:0 23' Jukic
2:1 36' Husic
3:1 47' Niksic
4:1 56' Hrncevic
5:1 78' Jukic

Slaven Belupo - Dinamo Zagreb 5:2
1:0 15' Delic
2:0 18' Jajalo
3:0 24' Vrucina
3:1 43' Carlos
4:1 45' Jajalo
5:1 64' Vrucina
5:2 83' Buljat

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点49)、2位…リエカ(37)、3位…スラヴェン・ベルーポ(33)、4位…ハイドゥク・スプリト(33)、5位…オシエク(25)、6位…ザダール(25)、7位…チバリア・ヴィンコヴチ(23)、8位…ザグレブ(22)、9位…インテル・ザプレシッチ(21)、10位…シベニク(20)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(18)、12位…メヂムリエ(11)

【得点】
14ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
13ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)、ヂャロヴィッチ(リエカ)
11ゴール…テルケシュ(ザダール)
10ゴール…モドリッチ(ディナモ)
9ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)
8ゴール…ニクシッチ(オシエク)

ディナモはボーフムに所属するクロアチアU-21代表MFイヴォ・イリチェヴィッチ(21)を獲得するため、スポーツ・ディレクターのゾラン・マミッチがドイツに渡って交渉したものの(ちなみにマミッチは元ボーフムの選手)、要求した移籍金が高いために成立しませんでした。
「まるでモドリッチを売却するかのように対応された。余りにも高すぎる金銭を要求したために、現時点では如何なる合意にも至りそうにない。」
Smikulic とマミッチは嘆いています。またポスト・モドリッチを探すべくマミッチはブラジルにも渡っており、バスコ・ダ・ガマのMFモライス(23)にもオファーを出しています。移籍金は600万ユーロと言われており、ディナモとバスコの間では合意に達したものの、選手と代理人の両者とはまだ合意に達していない状況です。
またディナモはベルギーのヘンクに所属するトミスラフ・ミクリッチ(25・写真左)の移籍をまとめました。ミクリッチはヘンクとの契約が今季いっぱいで切れるのですが、ディナモが30万~40万ユーロの移籍金をヘンクに払うことでこの冬に移籍。ミクリッチとは20万ユーロの年俸で3年契約を結ぶ予定です。ミクリッチはオシエクのユースで育ったストッパーと左サイドバックを専門とするディフェンダーで、2005年にオシエクからヘンクへと移籍。ヘンクでもレギュラーとしてプレーしていました。

2006年のワールドカップ・ドイツ大会でクロアチア代表を指揮したズラトコ・クラニチャール(写真)が、このほどアラブ首長国連邦のアル・シャーブの監督を解任されたことが明らかになりました。
Cico_1 今年6月に1年+1年オプションで契約したクラニチャールは、アル・シャーブを5試合指揮して2勝2分1敗、国内リーグ4位につけ、国内カップでも準々決勝に導いていたものの、選手起用面を巡ってオーナーと対立していました。
「たった一つの理由でクラブ側と物別れになってしまった。先日、規律面の悪さと反プロフェショッナルな行いから二人の選手を罰したのだが、アル・シャーブのフロントは彼らを許してチームに戻すことを望んだ。私はそれをやらなかったのだよ。その後、監督の仕事を続ける可能性がもうなくなってしまった。」
とクラニチャールはアラブ諸国ならではの解任理由を語っています。違約金でクラブは50万ドルほどクラニチャールに払うとされており、今月15日には自宅のあるザグレブへと戻って、新たな仕事を探すことになりそうです。これまでワールドカップや欧州選手権にクロアチア代表を指揮した監督は、代表監督の座を離れたのちは幾分と苦労しているのがが現実です。これまでの三監督の例を並べてみました。
○ミロスラフ・ブラジェヴィッチ(1994~2000年在任。1996年欧州選手権、1998年ワールドカップ)…イラン代表、NKオシエク、ディナモ、ムラ(スロベニア)、ヴァルテクス、ハイドゥク、ザマザ(スイス)と監督業を転々としたのち、2006年からザグレブの監督。
○ミルコ・ヨジッチ(2000~2002年在任、2002年ワールドカップ)…長くに渡って表舞台に出なかったが、2006年以来、ディナモ・ユース校長に就任。
○オットー・バリッチ(2002~2004年在任、2004年欧州選手権)…2004年11月にディナモのスポーツ・ディレクターに就任するも、成績不振のため一ヶ月間で辞めたのち、2006年よりアルバニア代表監督。ユーロ予選終了後、新たな契約延長のオファーを断って、ディナモのスカウティング・アドバイザーに就任予定。

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2007年12月 7日 (金)

UEFAカップ/ディナモ、HSV相手に力尽きる

12月5日、UEFAカップのリーグラウンド第4節が行われました。
Van_der_vaart_i_carlosバーゼルに引分け、ブランにまさかの敗北と、最悪のスタートを切ったディナモ・ザグレブはグループ最強のハンブルガーSVとホームのマクシミール・スタディオンで対戦しました。これまでの揮わない結果と底冷えもあって観客は2万人に留まりました。

ディナモ・ザグレブは前節のブラン戦でDFシルデンフェルドがレッドカード。彼の穴をブラジル人のカルロスが埋め、システムはいつもの4-2-3-1で挑みました。
GKコッホ-DF(右から)エトー、ドゥルピッチ、カルロス、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、マンジュキッチ、モドリッチ-FWバラバン

一方のハンブルガーSVは残り2試合で勝点1を取ればグループリーグ突破。それでもエースのMFファン・デル・ファールト、そして元ディナモのFWオリッチを起用。ローテーションをしているとはいえ、各国の代表選手を揃えてきました(システムは4-2-3-1)。
GKロスト-ボアテング、ラインハルト、マタイセン、アトゥバ-MFコンパニ、デ・ヨング-カステーレン、ファン・デル・ファールト、ヤロリム-FWオリッチ

Van_der_vaart 個人能力の高さと組織力が融合したハンブルガーを相手にしては、これまでのようにディナモがゲームをコントロールすることはできません。爆発的なスプリント能力で攻守両面でかき回すオリッチは敵にすると非常に嫌な存在であり、同時に欧州屈指のセカンドトップであるファン・デル・ファールト(写真)も常にケアせねばなりません。またディフェンスも手堅く、ディナモのプレーメーカー、モドリッチがボールを持ったところでも素早く寄せられてしまいます。ディナモは引分けも視野に入れていたとはいえ、普段より守備的なプレーを強いられました。
試合の序盤はディナモが中盤でボールをあっさりと失うことで、ハンブルガーに攻撃を畳み掛けられる場面が見られます。最初のチャンスは18分、ハンブルガーのヤロリムが左サイドでアトゥバのパスを受けると、ペナルティエリア外から右足のミドルシュート。ドライブが掛かった弾道はクロスバーを叩き、ディナモは難を逃れます。23分にはボアテングのアーリークロスにオリッチがヘディングシュートを狙いますが、これはGKコッホがクリアします。
Modric チャンスを見出せないディナモでしたが、25分辺りから次第にモドリッチ(写真)を中心にボールが回るようになります。28分、左サイドからモドリッチが中央でフリーのヴコイェヴィッチにパスを送ると、ヴコイェヴィッチは得意のミドルシュートを放ちますが、ボールはポストの左に。1分後にもモドリッチがヒールでお膳立てしたところにポクリヴァチュがミドルシュートを狙ったものの、GKロストの正面を突いてしまいます。31分にはモドリッチの左FKがいい角度でゴール前に入りますが、バラバンに届く前にアドゥバがクリアしてしまいました。その1分後にはエトーが右サイドからシュートを放つものの、これもポストを逸れてしまいます。
ハンブルガーは38分にコンパニが中央からグラウンダーのミドルシュートを放ちますが、これはGKコッホが好反応でゴールを守ります。42分にはファン・デル・ファールトの左CKからオリッチがヘディングシュートを狙ったものの、これもGKコッホがキャッチ。
前半終了間際、ディナモは正面20mの位置で直接FKを得るものの、バラバンのグラウンダーのシュートは脅かすことなくGKロストにキャッチされました。

後半は前半と同じ戦いが続きます。ディナモは攻めに向かうものの、引分けでも望みがあることが頭にあるせいか無理なリスクを冒しません。そのような戦いではハンブルガーのディフェンスを打ち破るのは容易ではありませんでした。
Cale ハンブルガーは60分、ファン・デル・ファールトの鋭い右FKがGKコッホがセーブされ、その1分後にもファン・デル・ファールトの左FKからマタイセンが放ったヘディングシュートは左ポストを叩きます。
ディナモはバラバンに代えてタディッチを投入し、スピードアップを図りましたが、ハンブルガーの堅い守備を前に成す術はありません。それでも69分、マンジュキッチからペナルティエリアへと侵入するモドリッチにパスが通るものの、走りながらのシュートは力がなく、GKロストの正面を突いてしまいます。75分にはタディッチがバイタルエリアで反転してシュートを放つものの、シュートはわずかに左ポストを逸れてしまいます。76分、"攻撃においてモドリッチとマンジュキッチのスペースを広げるため"(イヴァンコヴィッチ監督談)、サミールに代えて守備的MFのヴルドリャクを投入。しかし、逆に相手にスペースを広げてしまい、カウンターで脅かされる場面が増えてきます。
欧州の舞台では常に試合終了間際に力尽きるディナモでありますが、この試合でも同じ光景が繰り返されてしまいました。87分、チャレ(写真上)が無駄なファウルでペナルティエリア左でFKを与えると、ファン・デル・ファールトの左足から繰り出されたボールは弧を描いてゴール前に。ぽっかり空いた中央でデ・ヨングが頭から飛び込んでゴール。集中力が切れたというには、立ち位置からしてお粗末なディフェンスでした。
Penar_hsvaイヴァンコヴィッチ監督は勝利を求めて、ポクリヴァチュに代えてFWショコタを投入。ロスタイム3分間に望みを託しますが、更にお粗末なプレーをチャレが犯します。ハンブルガーのデメルが左サイドをドリブルし、チャレがタックルに一度空振りに終わると、ペナルティエリアに入ったDFデメルに対してチャレが再びタックル。デメルを倒してしまってPKを与えてしまいます。ディナモは若い選手が多くて経験不足は仕方ないにしても、決勝トーナメント進出に得失点差が関連してくるだけに、全くもって有り得ないタックルでした(概して、チャレはサッカー脳が低いプレイヤーでありますが…)。PKを途中交替のMFトロコウスキに決められて0-2。そしてタイムアップ。失望感どころか絶望感が残る試合となってしまいした。

試合後、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は暗い表情で以下のように語りました。
「この試合から多くを期待していただけに失望は理解できる。ハンブルガーの実力は知っていたし、彼らはザグレブでもその実力を見せつけた。けれども我々は敗北に値しなかったと思う。多くの時間帯では互角に戦ったし、前半の終盤は我々の方が良かった。バーゼル戦やブラン戦ほどチャンスがないことは分かっていたし、一つのチャンス、一つのセットプレーで決めなければならない試合だったのだよ。しかし、上手くはいかず、最後には集中力の欠如で敗れてしまった。
グループリーグを勝ち抜けるチャンスがある以上は諦めることはしない。レンヌで奇跡を起こしに行くのだよ。勝利を求めて戦うし、必要な2ゴール差で勝利できるようトライするつもりだ。」
ハンブルガーのスティーブンス監督は
「ディナモのような強いチーム相手に戦うのは非常に難しかった。だから我々はこの勝利に満足しているよ。我々が国際レベルで戦えることを証明した。次のバーゼル戦はプレッシャーがないことから、サポーターのために試合を楽しもうと思う。
ディナモは自分の可能性をかけて戦うと予想していたし、実際そのようにプレーしてきた。こちらがしっかりと組織立てば、彼らがディフェンスを破るのが難しいと分かっていた。ディナモに勝利が必要なのは分かっていただけに、我々は自分のチャンスを待っていた。幸運にもそのチャンスがやってきた、ということだ。」
とコメント。またこれがディナモのユニフォームを着て最後のマクシミールの試合と予想されるモドリッチは
「本当に失望している。僕たちが試合に負けることに値しなかったと思うだけに……。しかし、負けてしまったんだ。セットプレーで失点するまではポジティブな結果だったのに、いつも同じことが起こってしまう。ハンブルガーが特別なチャンスを作れなかったのにね。まだレンヌ戦が残っているけど、2-0で勝利するのは難しいだろう。けれども、僕たちはアヤックス戦を再現したい。あの時だって誰もが僕たちが終わったと考えていた。決してどうなるかは分からないんだ。チャンスがある限りは諦める必要はない。」
Olic_bjezi_od_etta84分にピッチを去る際には拍手で送られたオリッチ(写真)は
「ディナモはセットプレーに対して非常に弱かった。相手選手と離れて立っていたしね。ファン・デル・ファールトは素晴らしいクロスボールがあるし、チームには跳躍に優れた選手が何人もいる。その一つのセットプレーでボールがネットに収まったということだ。僕は嬉しいけど、ディナモには気の毒だよ。ハンブルガーのようなチーム相手に勝利を期待するのは難しかったとはいえね。今日の僕たちは高いリズムでプレーしなかったけれども問題なく勝利できた。ディナモはバーゼル戦とブラン戦で自ら勝ち抜けるチャンスを失ったんだよ。」
とコメントしています。

同日に行われたバーゼルvs.ブラン戦はバーゼルが1-0で勝利し、バーゼルも決勝トーナメント進出を決めました。残り3チームとも決勝トーナメント進出の可能性が残っているとはいえ、ディナモにとってはかなり厳しい条件です。ちなみに勝ち点が並んだ場合は直接対決の結果は加味されず、①得失点差②ゴール数③アウェーゴール数という優先順で順位が決められます。最終節はレンヌとのアウェーマッチですが、ディナモが3位に入るためには2点差以上の勝利が必要。レンヌにも3位の可能性があり、ディナモ相手に3点以上の勝利が必要となります。それ以外の結果ならば、既に4試合を終えているブランが3位に入ることになります。試合は12月20日に予定されています。

1位…ハンブルガーSV(勝点9/3試合)
2位…バーゼル(勝点7/3試合)
3位…ブラン(勝点4/4試合/得点:失点 3:4/アウェーゴール 1)
4位…ディナモ・ザグレブ(勝点1/3試合/得点:失点 1:4/アウェーゴール 1)
5位…レンヌ(勝点1/3試合/得点:失点 1:5/アウェーゴール 0)

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2007年12月 5日 (水)

クロアチア・リーグ第18節

12月1日・2日にクロアチア・リーグ第18節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブはNKザグレブと本拠地マクシミールでダービーマッチを戦いました。UEFAカップにおける得点力不足の鬱憤を晴らすかのようなゴールショーとなります。
開始4分、右サイドでMFモドリッチのパスを受けたFWマンジュキッチがペナルティエリア外からグラウンダーのミドルシュートを決めて先制すると、23分、ディフェンス陣をエリア中央で引き付けたモドリッチから左を走り抜けるFWバラバンにラストパスが送られ、バラバンがこれを決めて2-0。34分にはモドリッチ本人が直接FKを放ち、ザグレブの選手の壁に当たってゴールに吸い込まれ、3-0とリードします。
Svrdoljak 後半に入ってもディナモの勢いは止まらず、48分、ボランチで先発出場したヴルドリャク(写真右)がマーカーをフェイントでかわし、古巣相手にミドルシュートを突き刺して4-0。58分には左サイドでマンジュキッチからボールをもらった途中交替のFWタディッチ(写真左)が中央へと抜け出してシュートを放ち、5-0。更にその5分後にはDFブリャトからの縦パスに素早く反応したタディッチが決めて6-0と大量リードします。
しかし、これで集中力が切れてしまったディナモはザグレブの反逆を食らいます。70分にFWロヴレクがGKコッホの左脇で沈むミドルシュートをゴール隅に沈めると、その2分後にはロヴレクがGKコッホの位置を見極めてのループシュートを決めて6-2。89分には左サイドからMFムイジャがシュートを叩き込んで6-3。今季のディフェンスの不安定さは常に批判されているとはいえ、ハンブルガーSV戦を前にしての後味の悪い試合となりました。

4位ハイドゥク・スプリトはホームで3位スラヴェン・ベルーポと対戦。ヴァトレニ世代の監督対決(ヤルニvs.ユルチッチ)となったカードでテレビ放映もされたわけですが、熱しやすく覚めやすい土地柄もあってか、ハイドゥクの本拠地ポリュウド・スタディオンの観客は1500人止まりでした。その代わり、現在リーグ得点王のFWニコラ・カリニッチ(写真)に注目するシャルケ、フェイエノールト、AZアルクマールなどのスカウトが訪れています。
Skalinic クロアチア・リーグでも屈指の中盤を誇るベルーポに対し、ハイドゥクは中盤を省力したサッカーで前線のカリニッチとヴェルパコヴスキスにボールを放り込みがちになります。そんな中、最初のハイドゥクのチャンスは3分、カリニッチが35mのミドルシュートを狙いますが、205cmのGKイヴェシャが指先でクリア。13分にはMFアンドリッチが中央突破してMFルビールにボールを繋ぎ、それからワンタッチでゴール前へと走り抜けるカリニッチへ。しかし、これもGKイヴェシャの早い反応でシュートを逃れます。ベルーポは33分、売り出し中のU-21代表MFヤヤロが30mのミドルシュートを放ちますが、これはGKバリッチがセーブ。
後半に入って57分、前線へとヘディングで押し出されたボールをもらったカリニッチが一直線でペナルティエリアに。そこで背後から追ったDFクリスティッチが倒してしまいPKの判定。カリニッチ自ら、右にきちっと決めてハイドゥクが先制します。カリニッチはこれでリーグ出場13試合で13ゴールを挙げたことになります(カップ戦やU-21代表も含めれば22ゴール目)。
反撃を試みたベルーポは67分、右サイドのFWヴルチーナから中央のFWシェーヒッチに理想的なクロスが通るものの、シュートに失敗。ハイドゥクも終了間際、DFラデリッチからボールを奪ったFWチョップがGKと一対一となるものの、シュートはポストを叩いてしまいます。試合はそのまま1-0でハイドゥクが終了。ベルーポを抜いて3位に浮上しています。

全試合の結果はこちら。

Sibenik - Cibalia Vinkovci 2:0
1:0 50' Roglic
2:0 53' Zec

Zadar - Medimurje 4:0
1:0 27' Terkes
2:0 32' Zupan
3:0 36' Terkes
4:0 89' Terkes

Inter Zapresic - Osijek 1:1
0:1 78' Niksic
1:1 90' Verhas

Rijeka - Varteks Varazdin 1:1
0:1 46' Smrekar
1:1 69' Strok

Hajduk Split - Slaven Belupo 1:0
1:0 57' Kalinic (PK)

Dinamo Zagreb - Zagreb 6:3
1:0  4' Mandzukic
2:0 23' Balaban
3:0 34' Modric
4:0 48' Vrdoljak
5:0 58' Tadic
6:0 63' Tadic
6:1 70' Lovrek
6:2 72' Lovrek
6:3 89' Mujdza

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点49)、2位…リエカ(34)、3位…ハイドゥク・スプリト(30)、4位…スラヴェン・ベルーポ(30)、5位…ザダール(25)、6位…チバリア・ヴィンコヴチ(23)、7位…オシエク(22)、8位…シベニク(20)、8位…ザグレブ(19)、10位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(18)、11位…インテル・ザプレシッチ(18)、12位…メヂムリエ(11)

【得点】
13ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)
12ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)
11ゴール…ロヴレク(ザグレブ)、テルケシュ(ザダール)、モドリッチ(ディナモ)
9ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)

【アシスト】
7アシスト…ムムレク(ヴァルテクス)、マンジュキッチ(ディナモ)
6アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ブーレ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)
5アシスト…ジュパン(ザダール)、シャルビーニ(リエカ)、マルチッチ(チバリア)

3日、半年間サッカーから離れていたDF/MFイゴール・ビシュチャン(29)が古巣のディナモ・ザグレブと3年半の契約を結びました。リバプールに移籍した2000年以来のディナモ復帰となります。
「7年を経てディナモに戻れることは嬉しいよ。歓迎の言葉を述べてくれた全員に感謝しているし、僕はそれにプレーで応えなければならないと思う。ディナモが引き続きクロアチア国内のサッカーを支配し、ヨーロッパの大会で他と競合するチームとなるようサポートするつもりだ。とはいえ、現時点でもディナモはヨーロッパレベルのクオリティを持っていると考えているよ。」
とコメントしています。また一時、サッカーを引退したと報じられたことに関しては
「いや、それは真実ではない。僕はメディアに口を余り開かなかったから、引退を確認することはできなかったはずだ。今はサッカー選手にとって脂の乗った年代にあるわけだし。これまで身体に問題を抱えたことがないし、酷い怪我で苦しんだこともないのだから。」
とコメントしています。ディナモの補強はビシュチャンだけに留まらず、ヘンクのDFトミスラフ・ミクリッチとボーフムのMFイヴォ・イリチェヴィッチにも触手を伸ばすと言われています。

スラヴェン・ベルーポに所属するDFイヴァン・ラデリッチ(27・写真中央)が、この冬にブンデスリーガ一部のエネルギー・コットブスへ移籍することがコットブスの公式サイトで明らかになりました。契約期間は2011年まで、背番号は28です。コットブスを指揮するスロベニア人監督ボヤン・プラシュニカールは
Snikolo 「長い間、イヴァンのプレーを追ってきただけに、彼のことはよく分かっている。まさしく彼は私たちが求めてきた選手だ。ヘディングの上手い力強いディフェンダー。ここ最近も何度に渡って彼を見たが、現在の働きぶりに我々は熱狂したよ。」
とコメントしています。ラデリッチはハイドゥクやシベニク、インテル・ザプレシッチでプレーし、2004年にはセレッソ大阪に在籍。再びインテルとハイドゥクを経て、2006年からスラヴェン・ベルーポでプレーしていました。フアド・ムズロヴィッチ監督(彼も元セレッソ)がボスニア代表を指揮するようになってからは、クロアチア出身とはいえ、ボスニア代表にもピックアップされています。またコットブスにはDFマリオ・ツヴィタノヴィッチ、DFクリスティヤン・イプシャ、GKトミスラフ・ピプリッツァ、MFスティーヴェン・リヴィッチの4人のクロアチア人が在籍しています。

Spamic リエカの左サイドバックでU-21代表でもレギュラーを務めるマヌエル・パミッチ(21・写真)に、オーストリアのレッドブル・ザルツブルクがオファーを出すといわれています。パワーある突破力が持ち味のパミッチは今季にブレイク。ザルツブルクは三都主アレサンドロを年内で手放すため、左サイドの控えが手薄になっています。ザルツブルク以外にもリヨンが関心を示していると言われ、2009年まで契約を残すリエカは3年間に契約を延長して引き留めを図ろうとしています。

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2007年12月 3日 (月)

クロアチアは理想のグループに

12月2日、スイスのルツェルンで欧州選手権本大会の抽選会が行われ、クロアチアはグループBでドイツ、オーストリア、ポーランドと対戦することになりました。理想的なグループに入ったこと、またクロアチア本国と近い都市で試合が行われることから、歓迎すべきドローとなりました。

抽選会場にいたスラヴェン・ビリッチ代表監督は
「グループの全ての相手をリスペクトしているが、誰に対しても怯えることはない。我々は良いチームを持っているし、己の可能性への自信に満ち溢れている。自らのステータスを証明してきたのだからね。グループには満足している。なぜならもっと悪いグループになることも現実に起きたのだから。開催国相手の第一戦(オーストリア戦)は非常に難しいだろうが、私はオプティミストだ。チームの雰囲気もいいし、どのヨーロッパ代表でも勝つことができるだろう。」
とコメント。その一方で警戒するコメントも残しています。
「どのグループにおいても楽なことがあり、難しいことがある。今、我々のグループがなぜ難しいか20の理由を言うことだってできるし、グループCがなぜ楽なグループかという20の理由だって言うことができるのだよ。我々のポットが引かれる際は、グループCに入ってくれとさえ望んだほどだ。」

日程は以下のようになっています。
6月8日  オーストリア戦(ウィーン/18時キックオフ)
6月12日 ドイツ戦   (クラーゲンフルト/18時キックオフ)
6月16日 ポーランド戦 (クラーゲンフルト/20時45分キックオフ)

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2007年11月30日 (金)

ディナモ、ブランに惜敗/UEFAカップ

29日、UEFAカップのリーグラウンド第3節が行われました。
初戦となる第2節バーゼル戦(ホーム)を優位に進めながら、数あるチャンスをモノにできず引分けに終わったディナモ・ザグレブにとって、このアウェーのブラン戦は落とせない試合。グループでも最弱と考えられる相手だけに勝点を計算しなくてはなりません。試合はブランの本拠地があるノルウェー第二の都市ベルゲンにて行われました。

ディナモ・ザグレブはベストメンバーで構成。ワントップには怪我から明けたバラバンが起用されました。システムはいつもの4-2-3-1です。
GKコッホ-DF(右から)エトー、ドゥルピッチ、シルデンフェルド、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、マンジュキッチ、モドリッチ-FWバラバン

相手となるブランは創立1908年という古い歴史を持つクラブ。長くローゼンボリの陰に隠れていましたが、今季はUEFAカップ一回戦でブルージュを下し、また44年ぶりにリーグ優勝を果たしました。初戦のバーゼル戦を0-1、続くレンヌ戦は終盤に追いつかれて1-1。北欧にありがちな長身選手の多いチームで、スタメンの平均身長は185cmです(システムは4-4-2)。
SKブラン:
GKオプダル-DFダール、ビャルナソン、ハンストヴェイト、コラレス-MFフセクレップ、ソリ、バッケ、ムーン-FWカラダシュ、ヘルスタット

Sbran ここ数日のベルゲンは雪ではなく雨が続き、ディナモとしてはピッチ不良が心配されていたものの、二日間ピッチに雨よけのシートを敷いてくれたことで、まずますのピッチで試合が行われました。
選手個々の出足が早く、足元の技術がより正確なディナモが前半をコントロールします。ブランはゴール前をゾーンディフェンスで固めて、足の速いFWヘルスタットを活かしたカウンターに活路を見出します。
ディナモの最初のチャンスは11分、右からサミールから浮き球のパスがペナルティエリアのマンジュキッチに通り、胸トラップからシュートを放ちますが、ボールは左ポストを逸れていきます。その1分後にはモドリッチから右のマンジュキッチに展開、マンジキュッチはドリブルからシュートするもGKオプダルの正面。17分、ヴコイェヴィッチのミドルシュートは枠を捕らえたものの、GKオプダルの好セーブによって防がれます。
守勢に回ったブランでしたが、18分からインターセプトからチャンスを作り、右からヘルスタットがシュート。これはGKコッホが足で止めると、こぼれ球から放ったフセクレップのシュートはコッホの脇を抜けますが、背後にいたエトーがクリアします。
ピンチを迎えたとはいえ、その後もディナモが完全にゲームを支配。ブランは動きの鋭いモドリッチとサミールを捕まえられず、ボールを奪ったところでもアグレッシブなディナモ・ディフェンスにあっさりとボールを奪われ返されます。
26分にはモドリッチがエリア内左でマーカーを外して、右のアウトサイドキックで完璧なセンタリングを入れたものの、ゴール前にいたバラバン、マンジュキッチ、サミールのいずれも反応できません。
ブランは31分、右SBのダールがロングボールが前線に送るとヘルスタットがシルデンフェルトを追い抜いてGKコッホと一対一に。これにはコッホが上手く飛び出してシュートをセーブします。
Ssifo_2ディナモの最大のチャンスは33分、モドリッチがセンターライン手前でボールをもらうと、相手のタックルをかわしてドリブルでゴール前へ。コースを見極めながら右足でシュートを放ちますが、ボールは右ポストに叩かれてしまいます。その1分後にはマンジュキッチが左からシュートを放ったものの、これにもGKオプダルが好セーブ。バーゼル戦に続き、呪われたかのような決定力不足に嘆きます。
そして待っていたのは、欧州におけるディナモならではのストーリーでした。45分、ムーンからの縦パスがディナモの両センターバックに挟まれたヘルスタットに通ると、ヘルスタットはそのまま二人を振り切ってゴール方向へ一直線。追っかてきたシルデンフェルド(写真)がペナルティエリアでヘルスタットを背後から倒してしまって一発レッド。最悪な時間帯でした。PKもビョルンソンに決められて0-1。ディナモは良い試合運びをしながら、得点力不足とディフェンスのミスでまたして劣勢に立たされてしまいました。

イヴァンコヴィッチ監督は後半頭からサミールを下げ、カルロスをセンターバックに入れて体制を整えます。一人少ないながらもゲームをコントロールしようとするディナモ。49分にその見返りがやってきます。左CKをモドリッチが蹴り込むと、中央からヴコイェヴィッチが飛び込んで同点のヘディングシュート。ゲームは振り出しに戻し、引分けをよしとしないディナモは果敢に逆転を狙いにいきます。
しかし、左膝に故障を抱えるモドリッチは堅いピッチのせいで運動量が落ちていき、他の選手も次第に疲れが見えてきます。60分にはバラバンに代えて若いタディッチを投入しますが、ここは経験のあるヴグリネツかショコタ(彼はベンチからも外されましたが)を選択、もしくは、あくまで勝点1狙いで守備的に運ぶべきでありました。リスクを背負いながらディフェンスはよく持ちこたえていたものの、72分、フセクレップの右クロスにファーポストからカラダシュがヘディングシュート。GKコッホが一度はセーブしますが、こぼれ球を元リーズのバッケに押し込まれ、ブランに1-2と突き放されます。
最後の力を振り絞って点を奪いにいったディナモでしたが、86分にパス交換からタディッチがエリア内でシュートを狙いにいくもディフェンダー二人に挟まれて打ち切れず、その1分後にはモドリッチの右CKにタディッチがフリーでヘディングするも枠を外してしまいました。試合はそのまま1-2で終了。グループリーグ突破のために必要な勝点を北欧の地で全て落としてしまいました。

試合後、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「前半は素晴らしいプレーをし、ゲームを支配しながらチャンスを作ってきたのにもかかわらず、ゴールを奪うことができなかった。ゴールを決めるための練習をいつもやっているのだかね。欧州カップでは決定力をもっと高めなければならないのだよ。失敗ばかりしていては、グループリーグを通過することはできないんだ。
このような試合はもっと起こるだろう。しかし、相手にはマークしづらい力強さをもった二人のフォワード(ヘルスタット、カルダシュ)がいたことを君たちは忘れてはならない。とはいえ、まだ全ては手中にある。最終節のレンヌ戦まで望みが残っていると考えたいものだ。ハンブルガーSVに勝利を狙いに行くことで、己の欧州カップの生き残りを掛けるつもりだ。」
とコメント。またブランのミエルデ監督は
「前半の終了間際が試合の分かれ目だった。理想的なタイミングでリードし、数的優位に立てた。とりわけこの勝利には満足しているよ。3週間前にリーグが終わってチームは心身共に疲れていただけに、休みは必要なものだった。ディナモは能力的、技術的に見ても、どんなチームが相手でも勝てるチームだ。しかし、彼らは疲れていたようだ。3日置きに試合をすると後が残るものだからね。」
と語っています。

試合数の差があるとはいえ、これでディナモは4位に転落。3位までが決勝トーナメントに進めるリーグ戦だけに厳しい状況に立たされています。次は12月5日にホームでハンブルガーSVと対戦します。ブンデスリーガでも絶好調なハンブルガーはレンヌを3-0と一蹴。この試合でも1アシストと活躍したクロアチア代表FWオリッチにとっては古巣対決となります。
1位…ハンブルガーSV(勝点6/2試合)、2位…バーゼル(勝点4/2試合)、3位…ブラン(勝点4/3試合)、4位…ディナモ・ザグレブ(勝点1/2試合)、4位…レンヌ(勝点1/3試合)

(一枚目の写真はSport-netより)

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2007年11月29日 (木)

クロアチア・カップ準々決勝第2戦

27・28日にクロアチア・カップ準々決勝第2戦が行われました。

初戦は辛うじて2-1と勝利したハイドゥク・スプリトは、アウェーでインテル・ザプレシッチと対戦しました。ピッチはぬかるんだ挙句、気温は氷点下という厳しい条件下でありました(撮影取材をする身としては厳しかったですが…)
ハイドゥクはFWカリニッチが怪我から復帰。ラトビア代表の遠征で胃腸をやられて前節は欠場したFWヴェルパコヴスキスと共にツートップを組みました。ちなみに前節で太股の筋肉を傷めたルカビナは年内復帰が絶望視されています。またトゥドールはリーグ戦のレッドカードのため欠場しています。
Spenar_kalinic_2 リーグ戦を含めれば今季3戦3勝と、ハイドゥクにとっては歩の良い相手であるインテルなわけですが、リーグ戦での不調を振り払うかのようにハイドゥクは前半の25分間で試合を決めてしまいます。
14分、ハイドゥクは相手陣内でインターセプトすると、ボールはMFチェルナトへ。チェルナトがペナルティエリアに入ったところをGKシャルリヤが倒してしまいPKに。これをカリニッチが右に丁寧に決めてハイドゥクが先制します(写真)。
今日のハイドゥクは最終ラインを高く保ち、中盤のアンドリッチやルビール、また左SBフルゴヴィッチからボールが次々と前線に供給。ハイドゥクにとっては今季最高といえるサッカーを見せました。
Scernat 2点目は20分。フルゴヴィッチが左サイドをドリブルでえぐると、最後はペナルティエリア内左でフリーのチェルナトへ。チェルナトは得意の左足でノートラップにてシュートを叩き込みます(写真)。
更に24分、ルビールからスルーパスが縦に通ると、カリニッチがGKと一対一の形を作り、あっさり決めて3-0とします。
後半はテンポを落としたハイドゥクでありますが、ヴェルパコヴスキスや途中交替で入ったユース上がりのFWチョップがインテルDF陣をかきまわします。締めくくりは86分、フルゴヴィッチがペナルティエリアの外から左足で強烈なミドルシュートを逆ネットに突き刺し、4-0で勝利。トータルスコア5-1で準決勝進出を決めています。

Skartelo_pokusa_sut_glavomザグレブはホームで唯一2部から勝ち上がっているセゲスタを迎えました。初戦はスコアレスドロー。ザダール、リエカと一部のチームを下してきたセゲスタは、かつてインテル・ザプレシッチを2位へと導いたスレチコ・ボグダン監督が指揮しています。またこの試合はベンチに留まったものの、元セレッソのMFマリオ・ガルバも所属しています。
一部の格を見せるかのようにゲームを支配するザグレブでしたが、セゲスタは9分、元ザグレブのFWボジッチが緩慢な守備をついて先制点を決めます。しかしザグレブも14分、MFムイジャが右サイドを崩し、中央への折り返しにMFパルロヴが同点シュートを決めます。
Sciro その後も押し続けるザグレブとはいえ、この日はFWロヴレクとMFイブリチッチがブレーキ。何度もチャンスを潰したのですが、44分に左MFチュトラがミドルシュートをペナルティエリア外から決めて逆転に成功します。
後半のザグレブはは先のハイドゥク戦同様にテンポが落ち、66分にはパルロヴが二枚目のイエローで退場。それでもセゲスタ相手にゲームを支配し、82分にMFブルクリャチャのアシストからFWグルギッチが追加点。87分にセゲスタのMFオシュトリッチにミドルシュートを決められますが、相手の全員攻撃を防ぎきり、トータルスコア3-2でザグレブが準決勝進出を決めています。
(写真は試合後に観客の声援に応えるザグレブのブラジェヴィッチ監督)

また初戦のホームで4-0にてチバリア・ヴィンコヴチを一蹴したヴァルクテス・ヴァラジディンは、アウェーの第2戦を主力抜きで挑んだ相手に2-0と勝利し、準決勝進出を決めています。

[11/27]
Cibalia Vinkovci - Varteks Varazdin 0:2 (第1戦 0:4)
Inter Zapresic - Hajduk Split 0:4    (第1戦 1:2)
[11/28]
Zagreb - Segesta 3:2          (第1戦 0:0)
[延期]
Dinamo Zagreb - Slaven Belupo (ディナモがUEFAカップ出場のため)

Rapajic 今季は所属クラブを決めず、ハイドゥク・ユースで練習を続ける元代表MFミラン・ラパイッチ(34・写真)にルーマニアのステアウア・ブカレストが高額の2年契約のオファーを出していることが明らかになりました。ハイドゥクのスポーツディレクター、エルチェグはラパイッチと何度か連絡を取ってハイドゥク加入を勧めているものの、ステアウアと張り合う金額は出せないとはいえ、わずかな希望を持っているようです。スタンダード・リエージュとの契約が昨季で切れたラパイッチは、夏にカタールのクラブから年俸100ユーロのオファーがあったものの、2倍の年俸を要求したのちに断っています。

元代表MF/DFイゴール・ビシュツァン(29)が事前の報道の通り、ディナモ・ザグレブと契約を結ぶことに合意しました。26日にマミッチ副会長とビシュツァンとの間で話合いがもたれ、3年契約を結ぶことが決まっています。

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2007年11月26日 (月)

ワールドカップ予選抽選の反応

ワールドカップ2012・南アフリカ大会の予選グループ発表を受けて、様々な反応をまとめてみました。

スラヴェン・ビリッチ (クロアチア代表監督・写真)
Sbilic 「難しいグループだ。主観的かもしれないが、これは私にとって最も難しいグループだ。ただ、誰も恐れることはない。意味なく第1ポットの国になったのではないのだから。誰が相手であっても戦えることを我々は示したとはいえ、最悪に難しいグループだよ。第2ポットと第3ポットからはこれ以上手強い相手が存在しない。ユーロに出られなかったとはいえ、イングランドもウクライナもワールドカップ・ドイツ大会のベスト8だ。二度連続で出場を逃すなんてことは許されないだろう。さらにウクライナは2012年のユーロ開催国だ。本大会出場のために全てをやってくるだろう。
イングランドについて話すことはない。抽選から直ぐにイングランドから電話があり、「オー、ノー!」と言ってきたよ。私も同じリアクションを彼らにしたけどね。我々クロアチア人は"イングランドなんて"と考えることは分かっている。しかし……。一方で、またウェンブリーで試合ができるのは嬉しいね。
更に私たちにとっては長旅が待っている。カザフスタンまでは飛行機で6~7時間だ。ユーロのグループリーグ終盤ではカザフスタンとの試合が楽ではないことを見せつけられた。ベラルーシに関していえば、オランダ相手の勝利が全てを物語っている。だからこれは難しいグループなのだよ。ワールドカップ出場はそっとやちょっとじゃ実現不可能だ。けれども、他の国々のどれもが我々よりも優れているとは思わない。恐れはせず、注意深く予選に入っていくつもりだ。」

アリョーシャ・アサノヴィッチ (アシスタントコーチ)
「まったく幸せというわけではない。このグループは本当に報われないものだよ。イングランドとウクライナはとりわけ実力があるし、ベラルーシはカザフスタンはまるで"機雷"のような先の戦いが見えない相手だ。もっと楽なグループになれたのだろうけどね。それ以外にもピレネー山脈のアンドラにまた行かねばならない。ただ、誰にも怯えることはない。ランキングやイメージではクロアチアがグループのトップなのだから。」

ロベルト・プロシネチュキ (アシスタント)
「グループはアトラクティブなものではない上に、非常にやり辛いものだ。この先も私はイングランドを恐れている。間違いなくチームは良くなり、機動力を備えてくるだろう。もしユーロに続いてワールドカップ予選も失敗したら、イングランドは破滅状態となるだろうからね。ウクライナ、そしてフレブを要するベラルーシも手強い相手だ。」

MFダリヨ・スルナ (シャフタール・ドネツク所属)
「えー、またイングランドかい。彼らは本当に運がないね。再び彼らと対戦することを喜んでいるよ。僕たちは彼らにとって"毒"のようなものだがらね。"僕の"ウクライナはモチベーション高く挑んでくるだろう。このワールドカップの後にはユーロの開催国だからね。とはいえ、僕たちと戦うのは困難を伴うはずだ。ベラルーシとカザフスタンはアウェーで戦うには厄介な地雷みたいな存在だ。しかし、震える必要性はない。他の国々が僕たちのことを考えればいい。」

GKスティペ・プレティコサ (スパルタク・モスクワ所属・写真)
Spretikosa_2 「信じられない! またイングランドとかい? 第2ポットからイングランドを引くというのは、可能な限り最も難しい相手を引いたということだ。間違いなくきつい戦いとなるだろう。イングランドはあの敗北を忘れようと全てをやってくるだろうからね。ウェンブリーのあの一戦のあと、イングランドとの再戦はサッカー界でも最も興味深いものとなるだろう。きっと激しい戦いをしてくるだろうし、復讐を果たそうとしてくるだろう。復讐心は僕たちにとっても彼らにとっても危険なものとなるはずだ。
やりたくなかったけど、こうなってしまったからには仕方ない。イングランド人には僕たちを評価し、重要視しなければならないことを示すことができた。僕たちのモチベーションも欠けることはないだろうね。僕たちは小さな国だけど、ワールドカップ抽選会では世界の10本の指に入る国として迎えられた。残りの対戦国については? 抽選結果は悪くないと思う。ユーロ予選よりもまだましだ。」

MFイヴァン・ラキティッチ (シャルケ所属)
「相手チームとなる国々が危険で厄介なことに疑いはない。しかし、現在誰もがサッカーをプレーしているんだ。僕たちにはクオリティがあるし、本命であるだけに恐れるものはない。もしワールドカップに出場したいのならば、常に勝ち続けなければならないんだよ。」

MFデビッド・ベッカム
「非常に強いクロアチアと再び一緒のグループになった。これはとても難しいグループで、全ての代表チームをリスペクトしなくてはならない。同時に僕たちはポジティブに考えなければならないね。」

FWマイケル・オーウェン (ニューカッスル所属)
「クロアチアの一人の選手もクオリティ面でイングランドの選手と比較できない、と僕は絶対的に考えている。才能や知識がベースで僕たちはクロアチアに負けたのではない。自意識のせいだけで負けたと言いたいんだ。とても要求の多いサポーターと更に要求の多いメディアがイングランドにいる。代表には最高のものだけを要求されるのだよ。選手たちがプレッシャーに耐えられるかどうかなんて全く別の話になってしまっている。クロアチア戦を注意深く追っていたけど、試合中は不幸なプレッシャーだけが悪く働いてしまったのだと思っているよ。イングランドのチームにどんな選手がいるか、どれだけのタレントがいるかを見たならば、何も制覇できないと想像することはできないんだ。」

ブライアン・バーウィック (イングランド・サッカー協会会長)
「再びクロアチアを引いたことには驚いていない。むしろ、二つの敗北を仕返しする機会だと捉えている。このグループの問題は手強いクロアチアがいるだけではなく、遠いウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンまで行かねばならないという事実だ。それは決して容易いことでなすだろう。」

ベルント・シュタンゲ (ベラルーシ監督)
「非常に困難だ。グループにクロアチアとイングランドという二大本命がいることは興味深いが、私は他の国々があっさりと消去されるとは思いたくない。」

ジャンカルロ・アベーテ (イタリア・サッカー協会会長)
「私はイングランド代表団の隣に座っていたが、クロアチアが引かれた瞬間、彼らの目には恐怖心がありありだったよ。」

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クロアチア・リーグ第17節

24日、クロアチア・リーグ第17節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブは、最下位メヂムリエとアウェーで対戦しました。15勝1敗というハイペースで勝ち進むディナモですが、唯一勝ちを逃したのは第9節のヴァルテクス・ヴァラジディン戦。その時はヴァルテクスが最下位だったわけですが、今回も最下位相手に苦しい戦いを強いられました。
司令塔のMFモドリッチは代表二連戦で疲労が溜まり、かつ固いピッチでは故障持ちの膝に負担が掛かるために休ませ、またMFマンジュキッチは累積警告のために欠場。ワントップには怪我から明けたバラバン、そしてトップ下にショコタを起用しました。一方のメヂムリエは、最下位とはいえ闘争心むき出しの今季最高といえる戦いぶりをみせます。
ディナモは18分、FWバラバンの縦パスから右サイドを抜けたMFグエラがシュートしますが、GKバノヴィッチが好セーブ。27分にはポクリヴァチュが左のサミールにパスを送り、マーカーを外してシュートを放つものの、右ポストを逸れてしまいます。
Svugrinec ひるまず攻撃を仕掛けたメヂムリエは30分、DFズラクからディナモ守備陣の頭上を越える縦パスが通ると、MFピシュコールが俊足を活かしてGKと一対一に。しかしながら、GKコッホかと一対一になるもののシュートは近過ぎて止められてしまいました。
とはいえ、先制点はホームのメヂムリエ。44分、DFチェリシュチャクの右CKにMFミラルドヴィッチが中央から飛び込んでヘディングシュートを決めます。
後半はメヂムリエが引いたところをディナモが攻め込む状況に。50分にはショコタ、58分にはバラバンがシュートしましたが、メヂムリエのGKバノヴィッチがセーブ。
イヴァンコヴィッチ監督は54分にFWタディッチ、59分にMFチャゴ、69分にFWヴグリネツとカードを次々と切っていきますが、幾ら攻めても相手ゴールが割れません。80分にはヴグリネツのグラウンダーのシュートが右ポストを叩きます。しかし、敗北から救ったのはそのヴグリネツ(写真左)でした。中央のMFサミールから左サイドでボールを貰うと、角度のないところからシュートを決めて同点に追いつきます。
スコアは1-1で、ディナモは今季初の引分け。今のディナモはモドリッチ抜きでは語れないことを証明してしまいました。

Sjarni 3位ハイドゥク・スプリトは10位ザグレブとアウェーで対戦しました。ハイドゥクは現在リーディングスコアラーのFWカリニッチが怪我のために欠場。U-21代表のギリシャ戦で爆発を見せたルカビナと、ボスニア代表FWのバルトゥロヴィッチのツートップで挑みました。一方のザグレブは審判の判定に泣かされ続け、10位まで転落。ちなみに今回が初対戦となるザグレブの監督ブラジェヴィッチとハイドゥクの監督ヤルニ(写真)は、かつてはワールドカップのクロアチア代表で監督-選手という師弟関係になります。
ハイドゥクの両センターバック、トゥドールとサブリッチは代表にも名を連ねてきた選手ですが、スピードの遅さをザグレブの選手に突かれます。
Sibricic 15分、右サイドのFWロヴレクからのボールをペナルティエリアで受けたボスニア代表MFイブリチッチは、トゥドールに押さえられながら上手く反転しシュートを決め、ザグレブが先制に成功します(写真)。
その2分後、ハイドゥクのMFリュビチッチが空中のボールを競り合う際に足を挙げてイブリチッチの胸を思い切りキックしてしまったため、レッドカードで一発退場となりました。
22分にはルカビナが太股を負傷したため交替を余儀なくされ、MFルビールが投入されます。
24分、ハイドゥクはバルトロヴィッチとのワンツーで左SBフルゴヴィッチが左からシュートしますが、これはGKストイキッチがセーブ。
ハイドゥクが更に苦境に立たされたのは45分、DFラブドヴィッチのロングボールをロヴレクがトゥドールとサブリッチの両者と競り合い、そのまま抜けてGKに向かうところをトゥドールが背後からユニフォームを引っ張りレッドカード(写真右下)。これでハイドゥクは後半を9人で戦うことになりました。
Studor 53分にはバルトゥロヴィッチが膝を蹴られて負傷退場。FWヴェルパコヴスキスはベンチに座ったものの、胃の調子が良くなく出場できず。とうとうFW抜きで戦うことになります。
ただし、ザグレブも2人の数的優位を活かすことができずに無駄に時間が過ぎていきます。逆にハイドゥクが61分、途中交替のMFガブリッチがルビールの縦パスから左サイドを抜けて一対一でシュートを放ったもののGKストイキッチがセーブ。このまま試合は終わり、ザグレブが1-0でハイドゥクを下しました。

今節の好カードは4位スラヴェン・ベルーポvs.2位リエカの対決。リエカはここのところ調子が悪く、リーディングスコアラーのFWヂャロヴィッチも累積警告で欠場。柔らかいピッチでの潰しあいとなりましたが、試合が動いたのは83分、リエカのU-21代表左SBパミッチがオーバーラップしたものの右SBユリッチにボールを奪われ、ユリッチが右サイドからクロス。これにFWシェーヒッチがヘディングで決めたのが決勝点となり、1-0でスラヴェンが勝利をもぎ取っています。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Hajduk Split 1:0
1:0 15' Ibricic

Varteks Varazdin - Sibenik 3:0
1:0 35' Brezovec
2:0 42' Mujanovic
3:0 90' Semler

Medimurje - Dinamo Zagreb 1:1
1:0 44' Milardovic
1:1 85' Vugrinec

Cibalia Vinkovci - Inter Zapresic 2:0
1:0 65' Bagaric (PK)
2:0 84' Malcic

Slaven Belupo - Rijeka 1:0
1:0 83' Sehic

Osijek - Zadar 1:0
1:0 23' Jukic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点46)、2位…リエカ(33)、3位…スラヴェン・ベルーポ(30)、4位…ハイドゥク・スプリト(27)、5位…チバリア・ヴィンコヴチ(23)、6位…ザダール(22)、7位…オシエク(21)、8位…ザグレブ(19)、9位…シベニク(17)、10位…インテル・ザプレシッチ(17)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(17)、12位…メヂムリエ(11)

【得点】
12ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)、ヂャロヴィッチ(リエカ)
9ゴール…モドリッチ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
8ゴール…テルケシュ(ザダール)、マンジュキッチ(ディナモ)
7ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、ヴィタイッチ(シベニク)、ヴコイェヴィッチ(ディナモ)

【アシスト】
7アシスト…ムムレク(ヴァルテクス)
6アシスト…マンジュキッチ(ディナモ)、ブーレ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)
5アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ジュパン(ザダール)、シャルビーニ(リエカ)、マルチッチ(チバリア)
4アシスト…クーケッツ(インテル)、ヴルチーナ(スラヴェン)、ケーリッチ(チバリア)、ムイジャ(ザグレブ)

2008年2月2~10日まで香港で行われるトーナメント大会に、ハイドゥク・スプリトが招待を受けているそうです。クロアチア・リーグは12月8日を最後にウインターブレークに入り、2月23日に再開予定です。香港での大会には地元クラブのほか、インデペンディエンテ(アルゼンチン)と浦和レッズが参加すると報じられています。

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クロアチア、またしてもイングランドと/ワールドカップ2010年欧州予選

25日、南アフリカのダーバンで、FIFAワールドカップ2010年大会の地区予選抽選会が行われました。
今大会で初めて第一シードとなったクロアチアはグループ6で、またしてイングランドとアンドラ、そして旧ソ連の三ヶ国ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタンと同グループになりました。
イングランドはユーロ2008年予選に引き続いて二度目、アンドラはユーロ2004予選・ユーロ2008予選に引き続いて三度目。ウクライナはユーロ1996予選と1998年ワールドカップのプレーオフで対戦し、ベラルーシとカザフスタンは親善試合を含めても初めての対戦になります。

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2007年11月25日 (日)

クラスニッチ、ブンデス復帰/モドリッチ、チェルシー移籍決定?

ヴェルダー・ブレーメン所属の元代表FWイヴァン・クラスニッチ(27・写真)が、腎臓移植を乗り越えて342日ぶりにブンデス・リーガに出場しました。24日、エネルギー・コットブス戦に先発出場したクラスニッチは64分まで出場。得点に絡まなかったとはいえ、4本のシュートを放っており、試合は2-0でヴェルダーが勝利しています。
Klasnic 腎臓疾患が発見されたクラスニッチは今年1月下旬、母親の腎臓を移植したものの拒否反応を示したために失敗。しかし、3月中旬に弟の腎臓を移植して手術は成功。その後は長いリハビリ生活を送っていました。9月に医療チームからトレーニングの参加を認められると、10月25日にヴェルダーのセカンドチームの練習試合で初めて試合に出場。30日にはセカンドチームでドイツカップのザンクト・パウリ戦に出場していました。
試合後、クラスニッチは
「まるで生まれ変わったかのような最高の気分だ。今の気分を言葉で表現しようにも、何を言っても陳腐になるだけだろう。ほぼ一年前が僕にとっての最後の試合だった。この試合は僕にとって決定的なサッカー界への帰還だ。幸運に終わりはないよ。
このために僕は骨身を惜しまない努力をしてきた。サッカー界に戻れるものだと妥協なしに信じてきた。今はそれに成功したと言える。僕がサッカーを続けるためのモチベーションを内に秘めていることをシャーフ監督は知っていた。信じてくれた皆に感謝したい。世界でもっとも幸せな人間だと思っている。再びプロサッカー選手になったし、楽観的に将来を考える権利が自分にはあると見ているよ。
もちろん、クロアチア代表が欧州選手権予選を圧倒的に戦ったことは嬉しく思っている。この先何ヶ月間の調子にはよるだろうが、代表メンバーに入ることを期待しているよ。」
とコメントしています。

Modric3_3 25日、国内のスポーツ紙「スポルツケ・ノヴォスティ」が確実な筋からの情報として、ディナモ・ザグレブはルカ・モドリッチ(22・写真)の移籍に関してチェルシーと既に2008年1月の移籍に事前合意していると書きました。移籍金は2200万ユーロ(約35億円)とされています。これは今年のDFヴェドラン・チョルルカのマンチェスター・シティ移籍(1300万ユーロ)を越えるクロアチア史上最高の移籍金とされます。
土曜日の国内リーグ、メヂムリエ戦では大事を取って客席から観戦したモドリッチは、"チェルシーでプレーしたいか?"との質問に
「その質問は何なのだい? もちろん、チェルシーでプレーしてみたいよ。あのようなビッグクラブで誰がプレーしたくないというのかね。世界的なクラブだけに、あのユニフォームが着られるのならば素晴らしいね。」
と答えています。ちなみにディナモは23日、モドリッチに関する移籍交渉は2008年1月まで凍結すると述べており、事前合意したことはまだ認めていません。ただ、合意はしなかったとはいえマミッチ副会長はアブラモヴィッチ会長と接触したことを認めていますし、グラント監督はマケドニア戦とイングランド戦を視察、またアシスタントコーチのテン・カーテはアヤックスの監督として、実際にモドリッチと対戦しています。

それと関連するかのように、ディナモは元代表のMF/DFイゴール・ビシュツァン(29・写真)とこの冬に契約する可能性が高くなってきました。Biscanディナモから2001年にリバプールに移籍し、2005年にパナシナイコスに移籍した彼ですが、最後の契約年といった昨シーズンが終わると同時に理由を告げないまま、サッカー界から身を引いてしまいました。
既にディナモのコンディショニングコーチのもとスポーツジムで体力作りをしているそうで、来週辺りから契約の話合いが持たれるようです。ディナモにはユース時代からの親友であるFWトミスラフ・ショコタとMF/DFミハエル・ミキッチが戻ってきており、ビシュツァンが戻る可能性は低くないと見られています。
またディナモは代表に選出されているMFオグニェン・ヴコイェヴィッチ(24)と2013年までの契約延長を結び、更にFW/MFマリオ・マンジュキッチとも2012年までの契約延長を結ぶ予定です。

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2007年11月22日 (木)

クロアチア、ウェンブリーでイングランドに勝利/欧州選手権予選

Sproslava 21日、88,091人の観客が集まったサッカーの聖地「ウェンブリー」で、既に欧州選手権本大会の出場を決めているクロアチアがこの試合に最後の望みを託したイングランドを3-2と撃破。17日のマケドニア戦で初めて土がついたとはいえ、歴史的な勝利で予選を締めくくりました。

クロアチア代表は20日にチャーター機でロンドン入りしたわけですが、ガトウィック空港で事件が起こりました。
先にロンドン入りして出迎え役を務めたクロアチア・サッカー協会のスレブリッチ事務局長が空港内で新聞やペンなどを購入しようとした際、次第に旅行者がゲートから出てくるのを知り、支払いを忘れて代表チームが到着したかを確認するために店外へとつい出てしまいました。彼は店の人に万引きと判断されて通報。直ぐに警察に連行されて拘束された挙句、サン紙に世界的に泥棒扱いで報道されてしまいました。
また昨年10月のザグレブでのクロアチアvs.イングランド戦では、イングランド代表がザグレブ空港に到着する際は特別待遇を受け、パスポートコントロールはなく、チャーター機が停まる滑走路にバスをつけ、特別警護でホテルに移動したというのに、クロアチア代表は一般乗客と全く同じ扱いをされ、やたらと時間をロスしてしまいました。このようなイングランド人の無礼な扱いに選手たちは怒りを覚えたことで、試合へのモチベーションに繋がることになります(ただでさえ、イングランド人は傲慢だと欧州で嫌われる存在なわけですが)。

クロアチア代表は、マケドニア戦後に発熱したFWペトリッチに代わり、オリッチが先発起用。ペトリッチはベンチスタートになり、以下はベストメンバーを組みました。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWオリッチ、エドゥアルド

一方のイングランド代表は、FWルーニー、FWヘスキー、FWオーウェン、DFテリーが怪我。DFファーデナンドは累積警告。また昨年のクロアチア戦で空振りオウンゴールを生んだGKロビンソンの代わりにカーソンが起用されました。一年前と同じスタメンはFWクラウチとMFランパードのみであり、クロアチアが昨年と11人中10人同じスタメンであることを比較すれば、いかにマクラーレン監督が迷走したかが分かります。今回は以下のメンバー(4-1-4-1)で挑んできました。
GKカーソン-DFリチャーズ、キャンベル、レスコット、ブリッジ-MFバリー-ライト・フィリップス、ジェラード、ランパード、コール-FWクラウチ

ロンドンはここ最近の雨で、聖地とはいえピッチコンデションは良くありませんでした。それでもマケドニア戦のスコピエのピッチと比べれば雲泥の差。重馬場で足は取られるとはいえ、パスが繋がるだけマシでした。
Skranjcarmodric ゲームの序盤は早い先制点を望むイングランドが押し込みます。右から俊足を活かしたライト・フィリップスがかき回し、長身のクラウチがワントップのポスト役を務めたのですが、クロアチアはこの二人のケアに最初は手こずります。6分にジェラードからアーリークロスが入り、コールがニアでヘディングシュートを試みるもののGKプレティコサの正面を突きました。
守勢に回るクロアチアでしたが、先制点は意外な形で生まれます。8分、スルナからの横パスをもらったクラニチャールは中央へとスライドし、シュートコースがあると見るや25mのミドルシュートを放ちます。回転が少ないボールはGKカーソンの手前で落ちたこともあってキャッチミス。手を弾いてネットにボールが吸い込まれます。マクラーレン監督にとっては、大舞台の経験が少ないカーソンを起用したことが裏目に出てしまいました。
負けては本大会出場の望みが絶たれるイングランドは猛攻を仕掛けます。10分、コールが左サイドのドリブルで何人も引き連れながら、ペナルティ中央のクラウチへパス。クラウチは右でフリーのライト・フィリップスにボールを繋げ、近距離から右足でシュート。これにはGKプレティコサが素早く反応し、ゴールを防ぎます。
13分には中央のライト・フィリップスから右サイドをオーバーラップするリチャーズへ。折り返しにクラウチが滑り込んで合わせようとしますが、これはシミッチがクリアします。
その一分後、またしてあっさりとクロアチアに得点が転がります。クラウチがポストで落としたボールをコヴァチ兄が前線へと送ると、エドゥアルドがオリッチとヘディングを使ってのワンツーに成功。エドゥアルドが右サイドを上がり、相手3人を引き付けたところで最後はキャンベルの股下を通すスルーパス。ブリッジが残ったためにオフサイドにはならず、最後はオリッチが冷静にGKカーソンをかわしてシュート。クロアチアが2-0とリードを伸ばします。
それからはイングランドがボールを持つとはいえ、クラウチ任せのクロス攻撃に対する処法を既にわきまえたクロアチアがゲームを落ち着かせていきます。26分にはモドリッチから右サイドでボールを受けたエドゥアルドがクロスボールを入れると、ファーサイドにクラニチャールが頭から滑り込みますが、ヘディングシュートは左ポストを逸れてしまいました。
イングランドは32分、33分とセットプレーから好機を見出そうとしますが、GKプレティコサがいずれもパンチングで逃れます。
クロアチアも42分、早いパス交換のあとモドリッチが右サイドからミドルシュート。しかし、ボールはGKカーソンの正面を突いてしまい、弾かれてしまいます。
前半を終わって2-0。ボール支配率はイングランドが上回ったものの(54%)、シュート数ではクロアチアが5本(イングランド3本)と上回りました。

後半に入って直ぐにマクラーレン監督はライト・フィリップスに代えてMFベッカム、バリーに代えてFWデフォーを入れてツートップの形をとり、ベッカムの正確なクロスからチャンスを伺おうとします。イングランドは前方へのプレッシャーを高めた反面、背後にカウンターのスペースを作ることになりました。53分にはコヴァチ兄からスルーパスが通り、オフサイドラインを抜けたエドゥアルドがゴールに一直線で向かいますが、レスコットが追いついてクリアします。
Sgerrard 単純なクロス攻撃では埒が開かないイングランドでしたが、56分、コールの何でもない放り込みにGKプレティコサがキャッチしたものの、ボールに向かったデフォーをシムニッチがユニフォームを引っ張り、デフォーが倒れたことでPKがプレゼントされます。普通ならば審判がそうそう取らないPK判定ではありましたが、これをランパードが左下にきっちりと決めて点差を縮めます。
しかし、クロアチアは58分、中央のモドリッチから右サイドのオリッチにタイミング良くスルーパスが出され、オリッチと併走してクリアを試みたブリッジの足にボールが当たり、GKカーソンの伸ばした手を越えてボールはイングランド・ゴールの方向へ。しかしながら、ボールはクロスバー左に弾かれてしまいます。その直後、スルナの鋭い左CKからのボールにオリッチがヘディングでピタリと合わせたものの、GKカーソンの正面のため弾かれてしまいます。更に63分、スルナの縦パスをブリッジがカットしたものの、それをオリッチが奪い返してGKと一対一のシュート。しかし、これもカーソンにキャッチされてしまいました。
ビッグチャンスを立て続けに逃したツケは65分に訪れます。リチャーズから右サイドでボールをもらったベッカムが、ノートップからゴール中央へと走り込むクラウチに完璧な軌道のクロスボールを送ると、クラウチは胸トラップしたまま長い右足を伸ばしてシュートを叩き込み、イングランドがとうとう同点に追いつきます。
ドラマチックな展開にウェンブリーはお祭り騒ぎになりますが、ここから新たなドラマが待っていました。ビリッチ監督は69分、エドゥアルドに代えてペトリッチをピッチに送り、75分にはクラニチャールに代えて俊足のサイドアタッカー、プラニッチを投入します。攻撃の手を緩めなかったビリッチ采配がずばりと当たります。77分、プラニッチが左サイドからペトリッチに横パスを通すと、ペトリッチはペナルティエリアの外から左足を一閃。シュートはGKカーソンの手を弾いて右ネットに突き刺さり、3-2と勝ち越します。
Sproslava イングランドは86分、途中交替で入ったFWベントがシミッチに寄せられながらもシュートを放ちますが、ボールは枠をそれて万事休す。クロアチアもチャンスとあらば攻め続け、ロスタイムには同じく途中交替のラキティッチが抜け出しますが、シュートを打ち切れず。3分のロスタイムを終えてタイムアップ。落ち込むイングランドの選手たちとは対照的に、クロアチアの選手たちとコーチ陣は熱いサポートを繰り返したサポーターの元に駆けつけ、歓喜の歌を歌い続けました。
グループリーグ3位だったロシアがアウェーのアンドラ戦をシチェフのゴールで辛くも1-0と勝利したことで、同時にイングランドが予選敗退となりました。

(以上の写真はSport-netより)

試合後、記者会見でビリッチ監督は、これまでクロアチアをないがしろにした報道を続けたイングランドの報道陣に以下のように言い放ちました。
Sbilic 「我々はハイレベルなプレー、チームワーク、個々の能力とキャラクターを素晴らしい形で見せつけた。このように追いつかれた後で再び突き放すのは非常に難しいことだよ。勝利はまったくもって我々に値するものだ。イングランド・サッカーに何か特別なことが起こったとは思わない。これは最も困難なグループだったし、3チームが通過すべきものだった。しかし、ピッチ上でのプレーではクロアチアがグループ最高のチームであったのだ、と君たちは自分たちで納得しなければならないのだよ。
個人的にはイングランドのサッカーが好きだし、優れた選手たちが揃っている。しかし、小国にも優秀な選手はたくさんいるのだ。彼らのことを貴方たちは知らないだろうが、彼らだって素晴らしいサッカーができるのだ。目を覚ましてくれ。戦術のせいで君たちは負けたのではない。単に我々の方が優れたチームだったのだ。チームや選手たちは素晴らしいが、私のチームのの方がもっと優れているのだよ。メディアの君たちが"クロアチアの選手は誰一人、イングランド代表ではプレーできないだろう"と書いたと聞いた。それが我々にとって更にモチベーションとなったのだ。クラウチは素晴らしい選手だが、彼にはスピードが足りない。私たちはイングランドの二人のセンターバックにボールを持たせることを許したが、この状況下でワントップでプレーしてくるのはこちらにとってずっと楽だったのだよ。
ヒディンク監督はきっと私を祝福してくれるだろう。でも、スパルタク・モスクワの会長からはメルセデスを送ってもらわなくていいよ。車を持っているのだから。我々はロシアのためにプレーしたわけではなく、イングランドを困らせるためにプレーしたわけでもない。我々はクロアチア代表とクロアチア国民のため、スタジアムにやってきた6~7000人のサポーターのためにプレーしたのだ。それを君たちは知らねばならない。」

ワールドカップを含めたら14年ぶりに大きな大会出場を逃した失意のマクラーレン監督は
「進退問題は聞かないでくれ。そのテーマについて話し合いたくはない。責任を感じているかって? もちろん。私は12試合が終わってから判断してくれ、と言ってきたはずだ。今のポジションが我々の現実だ。順位表は嘘をつくことがない。我々が本大会出場するチームとして相応ではなかったというのが唯一の事実だ。全てが手中にあったのに、それを活かすことができなかった。しかし、辞表を出すつもりはない。」
とコメント。ビリッチ監督の50倍近い報酬を貰うマクラーレンでありましたが、2年以上の契約を残しながらアシスタントのテリー・ヴェナブルズと共に解雇されることが決まっています。

選手たちのコメントを集めてみます。

MFニコ・コヴァチ (キャプテン)
「これはファンタスティックな雰囲気の中での歴史的な勝利だ。チームメイトを祝福したいし、いつでも力を与えてくれる素晴らしいサポーターにも感謝している。ウェンブリーで3点を奪うなんて、今夜はまるでおとぎ話のようだ。イングランド人は傲慢だったし、僕たちを過小評価していた。けれども、贈り物だったPKの後でさえも、僕たちはどっちが良いチームが示すことができたのだよ。」

DFヴェドラン・チョルルカ
「なぜだかは分からないが、イングランド人は傲慢で自信過剰だった。僕たちはグループリーグ1位のチームであり、ザグレブでは彼らを圧倒し、一年間は最高のサッカーをやってきたというのに。彼らはもっと敬意を払わなければならなかった。空港で起きた全てのこと、とりわけスレブリッチ事務局長の事件が新たなモチベーションとなった。マンチェスター・シティでプレーしているけど、イングランドの世論は恐怖ではないよ。クラブに戻ったら誰もが僕を祝福してくれると期待しているよ。」

DFヨシップ・シムニッチ
「イングランド人は本当に傲慢なやり方でクロアチアを出迎えた。この試合の後では、もう僕たちのことをあんな風に考えることがないと願っているよ。(PKの場面では)デフォーに触っただけで、あれがPKになるのだったら、試合ではPKが少なくとも10回は発生する。しかし、どうでもいいことだ。重要なのは、イングランド人にサッカーのレッスンと振舞い方のレッスンをやらせたことだ。」

GKスティペ・プレティコサ
「メルセデスの話題はほっといてくれ(彼はスパルタク・モスクワ所属)。この勝利と経験を物質的な尺度で図ることはできないのだから。まだ僕には全てが夢のようだ。イングランドは歴史上でこれほど辛い敗北を喫したことはなかっただろう。それは小さなクロアチア、彼らの目には小さな国が成し遂げたのだよ。僕たちが現代的なサッカーをやることを彼らに見せつけたんだ。」

FWイヴィツァ・オリッチ
「チームメイト全員と同様、僕も恐るべきモチベーションを持って挑んだ。イングランドの新聞を読めば、試合前のテキストには僕たちの写真が一枚も添えられなかっただから。彼らにとってみれば、僕たちは存在しないかのようだった。でも今夜からはまったく違うだろうよ。
試合後は40分で110通もの携帯メールが届き、その半分以上がロシアの友人からだ(一年前までCSKAモスクワでプレー)。しかし、僕たちはまず何より自分たちのため、クロアチアの誇りのために勝利したんだ。スパルタク会長から連絡があったんだけど、金額の部分が空欄の小切手を渡すから、好きな額を書いていいと言っていたね。」

FWムラデン・ペトリッチ
「僕自身は、イングランドが最終的に欧州選手権に出場できないことを残念に思う数少ない一人だ。イングランド人とサッカーとの関係が好きなのだから。しかし今夜の彼らには、僕たちの素晴らしいプレーを埋め合わせるほどの力もなければ運もなかった。率直に言えば、2-2になった後はチャンスはあったとはいえ、僕たちが勝利できるとは信じていなかったんだ。今日のゴールはもちろんキャリアで最愛かつ最重要なゴールだよ。」

クロアチアはグループリーグ1位で通過しただけでなく、抽選会(12月2日)で使用される欧州ランクを上げました。スイス&オーストリアの開催国、前回優勝国のギリシャ、ランク1位のオランダがポット1となり、強国を抑えてランク2位のクロアチアはそれに続くポット2に入ります。またワールドカップ予選の組み合わせでも第1シードに上がる可能性が大で、そういう意味合いでもイングランド戦は偉大な勝利でありました。

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2007年11月21日 (水)

イングランドvs.クロアチア戦・事前情報

Simgp6917 いよいよ今夜、欧州選手権予選の最終試合となるイングランドvs.クロアチアが、サッカーの聖地「ウェンブリー」で行われます(現地時間20時キックオフ、日本時間22日5時)。

FWペトリッチがマケドニア戦後に発熱してしまい、チームには同行したものの出場は微妙。代わりにオリッチが先発し、スタメンは以下となる予定です。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWオリッチ、エドゥアルド
スラヴェン・ビリッチ監督は試合前日、
「最初から分かり切った我々の目標は本大会出場であった。そのプレッシャーから逃げはしなかったし、立派な形で目標を実現したんだよ。選手たち、スタッフ、協会幹部、メディアには感謝しているし、そしてサポーターに感謝している。いつも我々を信じてサポータとてくれるサポーターがいなくては何もできなかった。この本当に素晴らしいストーリーを、最後の試合も成功という形で終わらせたい。このビッグマッチに勝利するため、持てる力の全てを出すつもりだ。イングランドが有利とはいえ、私が話していることが弾を詰めていない銃で打つようなことではないと断言しよう。」
とコメントしています。既に本大会出場を決めているとはいえ、イングランドに負けた場合は本大会でのシードのグループが3番目に落ちてしまいます。

一方のイングランドは、ロシアがイスラエルで敗北したことでいきなり本大会出場の道が見えてきました。引分け以上で本大会出場となるわけですが、FWルーニー、FWヘスキー、DFテリーが怪我で欠場の上、16日のオーストリアとの親善試合でFWオーウェンも怪我。DFファーデナンドは累積警告と厳しい状況です。
Robinsonザグレブの試合でクリアを空振りして世紀のオウンゴールを生んだGKロビンソン(写真)の代わりにカーソンの起用が濃厚。また怪我からMFハーグリーブスが復帰予定です。スティーブ・マクラーレン監督は引分けに持ち込むような守備的な戦術を敷いてくると考えられ、以下のメンバー(4-1-4-1)で挑むと予想されています。
GKカーソン-DFリチャーズ、キャンベル、レスコット、ブリッジ-MFハーグリーブス-ライト・フィリップス(ベッカム)、ジェラード、ランパード、コール-FWクラウチ

ちなみに過去の対戦成績はクロアチアの1勝1分2敗。ウェンブリーでは1996年4月に親善試合で対戦しており、結果は0-0でありました。その時にはビリッチも出場しています。

またイングランドではモドリッチ獲得レースが加熱しています。これまではアーセナルとバイエルンが濃厚とされていましたが、ここに来てチェルシーが接近。マケドニア戦にはグラント監督が訪れ、既に先週にはディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチがアブラモヴィッチ所有のプライベート機でロンドンに渡り、彼の別荘で話合いを持ちました。まず提示されたのは彼の事前交渉権として350万ポンド、と言われていわれていますが、これにマミッチは拒否したとのこと。ちなみに移籍金は3000万ポンド(約67億円)まで跳ね上がっていると報じられています。

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2007年11月20日 (火)

クロアチア、マケドニアに敗れるもユーロ本大会出場決定

11月17日、欧州選手権予選「マケドニアvs.クロアチア」戦がスコピエで行われ、泥んこのピッチの中、マケドニアに2点を奪われ、予選で初めての敗北。しかしながら、グループリーグ3位のロシアがアウェーのイスラエル戦に1-2と負けたことでクロアチアを勝点で追い越すことができず、クロアチアが最終節のイングランド戦を残して欧州選手権本大会出場を決めました。クロアチアは独立以降、3度目となる本大会出場となります。

Snaumoski スコピエは雪に続いて雨が降り、また会場となったグラツキ・スタディオンは3日前にヴァルダル・スコピエvs.パルチザン・ベオグラードのベテラン選手によるエキジビジョンマッチ(ヴァルダルのユーゴリーグ優勝20周年記念)が行われたことで最悪のピッチコンデション。試合開始1時間前になっても試合が開始されるかはっきりせず、審判団と両チームの監督らとの話合いが行われ、クロアチアのビリッチ監督は試合開催に反対、マケドニアのカタネッツ監督は試合開催に賛成。しかし、UEFAの圧力もあって最終的に試合開催が決定しました。

クロアチアはこの試合で引分け以上ならば、ロシアやイングランドの結果に関係なく本大会出場となります。ビリッチ監督は9月のエストニア戦以来、二度目となるベストメンバーを組むことができました。スタメン(4-4-2)は以下になります。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWペトリッチ、エドゥアルド

一方のマケドニアは、エースのパンデフが負傷のため欠場。代わりにトップ下に入るはずのトラヤノフまで合宿中に負傷してしまったため、以下のメンバーで構成してきました(3-5-2)。
GKミロシェフスキ-DFセドロスキ、ミトレスキ、ノヴェスキ-MFラザレフスキ、シュムリコスキ、グロズダノスキ、ポポフ-タセフスキ-FWマズノフ、ナウモスキ

時間が経過すればするほど田んぼのように化していくピッチでは、パスとコンビネーションを重視したクロアチアのサッカーを表現できません。それでもいつものスタイルで通そうとするクロアチアに対し、中盤により枚数を掛け、アグレッシブにボールを奪いに来るマケドニアに押されてしまいます。ただマケドニアもこの状況下ではフィニッシュに持ち込めず、両イレブンが泥にまみれての肉弾戦となり、サッカーとは程遠いスポーツが行われているかのようでした。
前半の最初で最初のゴールチャンスは33分、右からマズノフから左足でクロスボールが入った瞬間、ゴール前にナウモスキがDFのマークから抜けましたが、頭一つ届かずにボールはGKプレティコサに。プレティコサは反応できずにキャッチミスをしますが、ナウモスキが詰め寄る前に掴み直します。
クロアチアは42分、一週間前に脳震盪を起こしたペトリッチを下げ、機動力に優れたFWマンジュキッチをピッチに投入。マンジュキッチにとっては代表デビュー戦となりました。

両チームにシュートが一本もないままハーフタイムになったのですが、1時間早くキックオフしていたイスラエルvs.ロシア戦が2-1で終わり、クロアチアのコーチ陣や選手たちは本大会出場が決定することを知ります。試合後にビリッチ監督は
「結果を知って、気分がかなり楽になった。試合に勝とうと話し合ったものの、あの試合結果が私たちに良いものと悪いものをもたらした。オフェンスではよりリラックスして入れたものの、ディフェンスにおけるリラックスは良いことではなく、集中が切れてミスに繋がってしまった。」
と語ったように、後半のクロアチアはゲームを優勢に進めながらも致命的な失点をしてしまいます。
とはいえ、クロアチアのビッグチャンスは53分にありました。スルナからの縦ロングパスがエドゥアルドに通ると、巧みなトラップとワンタッチからGKミロシェフスキをかわし、左に回ってシュートを放ちますが、ゴール前にカバーいたミトレスキがクリアしてしまいます。
ビリッチ監督はその1分後にエドゥアルドをイングランド戦に温存するためベンチへと下げ、足首の負傷から癒えたオリッチを投入。これで先発したツートップが入れ替わることになりました。
マケドニアは57分、右サイドのラザレフスキからエリア内左のマウモスキにロングパスを通すと、中央へ走り込んだマズノフにヘディングで折り返し。しかしながら、マズノフのシュートはシミッチに止められます。
マケドニアの攻撃が実を結んだのは70分、左サイドでマズノフがボールを受けると、チョルルカとスルナの寄せを避けてからゴール前のタセフスキに一度預け、フリーのスペースへ。ゴール正面でボールを貰い返すと、そのままゴール右下隅に狙い済ましたシュートを放ち、マケドニアが先制に成功します。
クロアチアも72分、オリッチが左スペース前方に蹴り込み、俊足を活かして自らボールに追いつくと、そのままフェイントでDFをかわしてペナルティエリアに侵入。しかし、死角から放ったシュートはサイドネットに収まってしまいます。
決定打となったのは79分、タセフスキがクリアボールを拾ってグラウンダーのミドルシュートを放つと、ボールはゴール前のナウモスキの足元に。ナウモスキが左に蹴り込んで、2-0とリードを広げます。
クロアチアの選手たちも必死に戦ったとはいえ、リードを縮めることすらできず。本大会出場が決まったとはいえ、苦い敗北を喫してしまいました。
(写真はSport-netより)

A代表の監督に就任して以来、15試合目にして初めて敗北を経験したビリッチ監督(写真)は試合後の記者会見にて
Sbilic_2 「条件はサッカーには本当に適さないものだった。このようなピッチでプレーするのは不可能だ。マケドニアがよく適応したとは言いたくない。私たちがゲームを支配した時間帯に、相手の2本のシュートが2点に繋がったのだから。この90分間が私たちの運命を決めるというのに、これまで一年半辛抱強く、かつ素晴らしく築いてきたものが全て壊されるところだったのだよ! 
このようなピッチなのにマケドニアは試合をやろうと主張し、審判もプレーすることを決め、私はそれを受け入れた。選手たちは自分の持てる全てを出してくれたし、英雄らしく戦ってくれた。私は唯一、よくやったと褒めるだけだ。イスラエルには本当に感謝しているよ。」
とコメント。またクロアチアテレビ(HRT)のインタビューでは
「私たちはロンドンでのイングランド戦で全力を出すつもりだ。イスラエルの誠実さを私が褒めるのならば、ロンドンで我々が全力を戦わないとしたら愚かな存在に過ぎない。今夜のお祝いはちょっとだけだ。水曜日にイングランドと素晴らしい戦いをし、クロアチア国民が我々のことを誇りに思うよう全てをやるよ。」
と述べています。
幸い、スコピエでの試合でクロアチアに怪我人はなく、21日のウェンブリーの決戦では手を抜くことなくイングランドを叩きに行くことになります(宗教的・歴史的にイングランドはクロアチアにとって好ましくない国であることもありますが……)。ちなみにイングランドは本大会出場するためには、クロアチアに引分けか勝利することが必要です。
クロアチア代表はイングランド戦に合わせてアウェーのナイキのユニフォームも新調。国内におけるイングランド戦の注目度は高く、クロアチアからは実に15台のチャーター便が飛び、6000人近いサポーターが集結することになります。
クロアチアは1996年イングランド大会、2004年ポルトガル大会に次いで三度目の本大会出場。ワールドカップを含めれば、独立以後に予選を戦った7大会中、実に6大会目の本大会出場になります。

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クロアチアU-21代表は、U-21欧州選手権予選で鍵を握るアウェーのギリシャ戦を17日、アテネのパニオニオス・スタジアムを戦いました。
怪我人続出とマンジュキッチのA代表召集のため(ちなみにA代表のチョルルカもラキティッチも出場可能)、ラディッチ監督は理想のスタメンを築くことから程遠く、初召集のMFクレショ・リュビチッチ(フランクフルト所属)すら先発させたほど。スタメン(4-2-3-1)は以下のようになりました。
GKヴァルギッチ-DFヴィーダ、バコヴィッチ、ロヴレン、パミッチ-MFディニャール、ヤヤロ-タディッチ、K.リュビチッチ、トマソフ-ブシッチ
逆境に強いのがクロアチアのスポーツ選手の特徴でもあったりするのですが、初めて一緒にプレーするイレブンはモチベーションを高く持って試合に入ります。前半はU-21現代表において過去最高の出来だったほど。クロアチアは5分、タディッチがサイドを破り、クロスボールにリュビチッチが合わせ、早くも先制点を奪います。
その後も完全に主導権を握りますが、計4度に渡って連続して決定機を逃します。すると28分、GKヴァルギッチとDFロヴレンがお見合いしてボールを奪われ、ペテロポウロスに同点ゴールを奪われてしまいます。これがギリシャの最初のシュートでありました。しかし、43分、パミッチのクロスにブシッチが足で合わせ、クロアチアが2-1と勝ち越しに成功します。
Srukavina とはいえ、後半直ぐにギリシャはCKからファーポストのテリポステリスにヘディングシュートを決められると、66分にはカウンターからディモウトソスに追加点を奪われ、2-3と再逆転。
これまではミスからズルズルと失点を許す傾向にあった現U-21代表でしたが、救世主はハイドゥクでもベンチに甘んじるFWルカビナ(写真)でした。残り15分でピッチに送られると、82分にM.リュビチッチのパスを貰い、斜めの角度から同点ゴール。更にその2分後、ペナルティエリアで4人をドリブルでかわして逆転のゴール。クロアチアは4-3で貴重な勝利を収めました。
ルカビナは乗り換えのウィーン空港でシューズを置き忘れ、DFイプシャからシューズを借りたのですが、「常にこのシューズを履いて試合に出なくちゃいけないね」と試合後はご機嫌でした。
これでクロアチアは1試合多いとはいえ、3位ギリシャと勝点5差で2位につけ、プレーオフ進出に大きな望みを繋ぎました。

【順位】
1位…イタリア(勝点16/6試合)、2位…クロアチア(勝点15/7試合)、3位…ギリシャ(勝点10/6試合)、4位…アルバニア(勝点10/6試合)、5位…フェロー諸島(勝点3/7試合)、6位…アゼルバイジャン(勝点1/6試合)

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2007年11月15日 (木)

クロアチア・リーグ第16節

11月10日・11日にクロアチア・リーグ第16節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブはホームでオシエクと対戦。この日はスタンドが無料開放されたこともあり、1万人の観客がマクシミール・スタディオンに集まりました。
3日前のバーゼル戦で心身ともに疲労しているとはいえ、イヴァンコヴィッチ監督は同じスターティングメンバーでゲームをスタート。プレーテンポがバーゼル戦とは遅いとはいえ、国内水準では十分な戦いをしました。
Svukojevic 24分、MFモドリッチのFKがクリアされたボールをエリア外のMFヴコイェヴィッチ(写真)が拾い、エリア内へと持ち込んで左足でシュートを放ちますが、ボールは右ポストをわずかに逸れます。
とはいえ、33分、MFグエラが倒されて得たゴール正面での直接FKを、FWショコタがグラウンダーで狙ったところ、ボールはオシエクの選手の壁で止まってヴコイェヴィッチの足元に。A代表のメンバーに定着しつつあるヴコイェヴィッチが右足で決めてディナモが先制します。
この1点で勝ち切れてしまうのが今季のディナモ。その後はチャンスが生まれず、58分にモドリッチがベンチに下がったのちはチャンスを演出できません。オシエクは81分、FWフルンチェヴィッチがエリア内でフリーでシュートを狙ったものの、ボールは枠を外れてしまいます。
ルーティンワークでディナモが勝利を飾り、第9節にヴァルテクスに1敗した以外は15試合全勝しています。

3位ハイドゥク・スプリトは最下位メヂュムリエとホームのポリュウド・スタディオンで対戦しました。
Scernat ゲーム序盤はメヂュムリエが優勢だったものの、17分、クロアチアの水にも慣れ、本領を発揮しつつある元ルーマニア代表MFチェルナト(写真)がFWカリニッチとのワンツーを決め、最後はGKとの一対一を冷静に決め、ハイドゥクが先制します。
メヂムリエも28分、MFダルモビルがミドルシュートを試みると、ボールはDFトゥドールの足に当たって弾道が変わり、ネットへと突き刺さって同点に追いつきます。
しかし、ハイドゥクは40分、チェルナトが3人を引きつけてからスルーパスをFWヴェルパコヴスキスに通すと、自らシュートを打てる立場ながら左にいるカリニッチにアシストし、カリニッチがしっかりと決めて2-1と勝ち越します。
後半50分にはチェルナトの左FKにヴァルパコヴスキスが滑り込みながらヘディングシュートを決め、3-1とリードを広げます。
昨季までのハイドゥクならばこのまま勝てたのですが、シーズン前の体力作りに失敗したせいか、ゲーム後半にあっさりと失点を許してしまいます。54分、メヂムリエのMFピシュコールに25mのミドルシュートを決められて1点差に縮められると、62分、DFチェリシュチャクの右クロスにFWペライッツァにヘディングシュートを決められて同点。更に67分には先ほどと同様にチェリシュチャクの右クロスにFWエリオマールがヘディングシュート。これはハイドゥクのGKトミッチが好反応で逆転ゴールを逃れます。
その後はハイドゥクが総攻撃を掛けるも、シュートはことごとくGKバノヴィッチの正面か、枠を捕らえきれずに3-3のドローで終了。82分にDFフルゴヴィッチが負傷退場したのですが、まだ交替枠が一人余っているというのにヤルニ監督はフルゴヴィッチが戻ると考えて誰もピッチに送らず、終了まで一人少ない状態で戦い続けるというお粗末な采配を見せています。

今節で問題になったのは、テレビ放映もされた2位リエカvs.8位ザグレブの対戦でした。
Sciro 試合は7分、MFムイジャからの縦パスを受けたMFブルクリャチャが決めて先制し、その後はリエカの反撃を食い止め続けたものの、75分、リエカのクロスボールにザグレブのDFイヴァンコヴィッチがハンドを取られてしまいます。映像では手ではなく身体にボールが当たっている上、ハンドを取るにしてもFWヂャロヴィッチがヘディングを空振りしたボールが、手を下げた状態のイヴァンコヴィッチに当たっただけであり、到底ハンドにはならない場面。PKをヂャロヴィッチが決めて同点に追いつかれると、ロスタイムにはゴール前に放り込まれたボールをザグレブGKストイキッチがキャッチミス。ヂャロヴィッチにバイシクルで逆転ゴールを決められ、ザグレブはリエカに1-2と敗れてしましました。
降格ゾーンが近づいてきたザグレブにとっては死活問題であるため、ブラジェヴィッチ監督(写真)やメディッチ会長は黙っておらず、ヴチェミロヴィッチ主審を公に批判。背後に犯罪グループの存在すら指摘しました。今季はやたらと誤審が多く、その誤審が試合結果に大きく左右しているため、クロアチア・サッカー協会の審判委員会のディドヴィッチ会長が辞任を提出するまでに至っています。

全試合の結果はこちら。

Zadar - Cibalia Vinkovci 1:1
0:1  7' Bagaric (PK)
1:1 37' Tomasov

Varteks Varazdin - Slaven Belupo 1:1
1:0 22' Mumlek (PK)
1:1 78' Vrucina

Sibenik - Inter Zapresic 1:1
1:0  6' Vitaic
1:1 42' Gulic

Hajduk Split - Medimurje 3:3
1:0 17' Cernat
1:1 28' Darmopil
2:1 40' Kalinic
3:1 50' Verpakovskis
3:2 54' Piskor
3:3 62' Peraica

Rijeka - Zagreb 2:1
0:1  7' Brkljaca
1:1 75' Dalovic (PK)
2:1 90' Dalovic

Dinamo Zagreb - Osijek
1:0 33' Ognjenovic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点45)、2位…リエカ(33)、3位…ハイドゥク・スプリト(27)、4位…スラヴェン・ベルーポ(27)、5位…ザダール(22)、6位…チバリア・ヴィンコヴチ(20)、7位…オシエク(18)、8位…シベニク(17)、9位…インテル・ザプレシッチ(17)、10位…ザグレブ(16)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(14)、12位…メヂムリエ(10)

【得点】
12ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)、ヂャロヴィッチ(リエカ)
9ゴール…モドリッチ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
8ゴール…テルケシュ(ザダール)、マンジュキッチ(ディナモ)
7ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、ヴィタイッチ(シベニク)、ヴコイェヴィッチ(ディナモ)

【アシスト】
6アシスト…マンジュキッチ(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)、ブーレ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)
5アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ジュパン(ザダール)、シャルビーニ(リエカ)、マルチッチ(チバリア)
4アシスト…クーケッツ(インテル)、ヴルチーナ(スラヴェン)、ケーリッチ(チバリア)、ムイジャ(ザグレブ)

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更に前になりますが、11月7日にはクロアチア・カップ準々決勝第1戦が行われています。
インテル・ザプレシッチとホームで対戦したハイドゥク・スプリトは、FWカリニッチのPKとDFペライッチのヘディングシュートで前半2-0とリードしたものの、後半72分にFWシヴォニッチがMFグルグロヴィッチのアシストからシュートを決めて2-1。最小リードで第2戦を迎えることになりました。
ヴァルテクス・ヴァラジディンはホームでチバリア・ヴィンコヴチを4-0と一蹴。
唯一2部でベスト8まで勝ち上がったセゲスタは、ザグレブに押されながらもスコアレスドローに終わっています。

Hajduk Split - Inter Zapresic 2:1
1:0  3' Kalinic (PK)
2:0 42' Pelaic
2:1 72' Sivonic

Varteks Varazidin - Cibalia Vinkovci 4:0
1:0  5' Mumlek (PK)
2:0 19' Prahic
3:0 37' Mujanovic
4:0 67' Semler

Segesta - Zagreb 0:0

Slaven Belupo - Dinamo Zagreb (12月12日か16日or17日に延期)

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クロアチア代表は11日からスロベニアのチャティジュにて合宿をスタート。ハイドゥクのFWカリニッチが怪我のため、ディナモからFWマンジュキッチが代わりに選出されました。しかし、マンジュキッチは寝違えて首を痛め、ペトリッチは前節の試合で脳震盪を起こしているため、100%計算できるのはエドゥアルドとオリッチのみという状況です。
もっと深刻なのはU-21代表。カリニッチとマンジュキッチが上記の理由で計算できず、怪我のためMFイリチェヴィッチ、MFシャルビーニ、MFケーリッチも召集されず。合宿に参加しているFWタディッチ、FWプラヒッチも怪我。U-21欧州選手権予選突破の鍵を握るギリシャ戦が控えているだけにラディッチ監督も頭が痛いところです。

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2007年11月14日 (水)

UEFAカップ/ディナモ、バーゼル相手に悔しいドロー

対バーゼル戦は撮影取材をしたものの、仕事の関係で更新が遅れてしまいました。遡って報告します。

11月8日、UEFAカップのリーグ・ラウンド第2節が行われました。第1節は休みだったディナモは、バーゼルとホームで対戦。満員までいかないものの、25000人の観客がマクシミール・スタディオンを埋め尽くしました。

Smodric ディナモはFWバラバンとMF/DFミキッチが怪我のために欠場したものの、固定化されつつあるメンバーで挑みます。右MFは好調のグエラがサミールに代わって先発出場しました。システムはいつもの4-2-3-1です。
GKコッホ-DF(右から)エトー、ドゥルピッチ、シルデンフェルド、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-グエラ、マンジュキッチ、モドリッチ-FWショコタ

一方のバーゼル。グロス監督はグラスホッパーを指揮していた1997年にチャンピオンズ・リーグ予備戦でディナモと対戦しており、ザグレブでは4-4で引き分けたものの、チューリヒでは0-5と完敗しています。そのグロス監督が「時代が変わり比較するのは難しいが、プロシネチュキがいた1997年のディナモよりも今のディナモの方が強い」と評価していました。台所事情は明るくなく、DF中田、MFカルリトスを怪我で欠き、MFフッケルは前節のヤングボーイズ戦で肘打ちを受けて欠場。以下のメンバーでスタメン(4-1-4-1)を構築してきました。
GKコスタンツォ-DFザンニ、マイストロヴィッチ、マルク、ホデル-MFエルギッチ-デゲン、チッパーフィールド、エドゥアルド、カイセド-FWシュトレラー

ヴェルダー・ブレーメンと互角に戦い、アヤックスを延長で下してきたディナモは、これまで欧州カップ戦で染み付いたコンプレックスを払拭するような攻撃サッカーを展開します。左サイドからモドリッチが組み立て、アグレッシブな動きが持ち味のマンジュキッチもDF陣を撹乱。ボランチのポクリヴァチュとヴコイェヴィッチも前線へと積極的に攻め上がります。
Setto 最初のチャンスは8分、ポクリヴァチュが中央から鋭いミドルシュートを放ち、GKコンスタンツォが辛うじてセーブ。弾かれたところをショコタが詰めますが、オフサイドを取られます。
10分にはモドリッチがDFラインの背後のスペースを突く右サイドのエトーにパスを通すと、エトーは追いかけるホデルを背にしながら対角線にシュート(写真)。しかし、ボールはポストを逸れ、ファーに突っ込んだヴコイェヴィッチもボールに届かきません。
更には13分、ポクリヴァチュから縦のロングパスが二人のストッパーを追い抜いたマンジュキッチに通り、GKと一対一になるものの、頭上を狙ったループシュートはクロスバーを越えてしまいました。その1分後にもモドリッチからスルーパスがエトーに通り、完璧なセンタリングが中央でフリーのショコタに通るもののボレーシュートに失敗。ディナモは立て続けに決定機を逃し、スタンドからも溜息が漏れます。
Smandzkic 攻め込まれっ放しだったバーゼルも17分、フリースローをヘディングで繋ぎ、中央からカイセドが強烈なボレーシュート。ボールはGKコッホの正面で難を逃れます。バーゼルはこのシーンで息を吹き返し、組織立った守備で体勢を整えはじめ、セットプレーやカウンターから好機を見出します。
しかしピッチ上でのディナモの優勢は変わらず、35分にはカウンターから4対3の形を作るものの、マンジュキッチ(写真)があっさりとシュートを打ってしまい、得点に繋がりません。
ロスタイムにはモドリッチから右サイドのエトーに再びパスが通り、エンドラインからのマイナスの折り返しが中央でフリーのマンジュキッチに。普段ならば決められるシュートをまたしてクロスバーの上へと吹かしてしまいました。更にモドリッチからのピンポイントのロングパスがグエラに通り、彼もループシュートを狙ったもののクロスバーの上に。前半だけで12本のシュートを放ち、うち枠内シュートが6本あったのにもかかわらず、ディナモは得点を奪えないまま前半を終えます。

後半も前半と同じくバーゼルが自陣に引き、ディナモが押し込む展開に。52分にグエラからの浮き球のパスがDFの背後に入ったマンジュキッチに通るものの、今度はマンジュキッチは打ちに行かずに左のショコタにパスを試み、失敗してしまいます。
Svukojevic 57分にはモドリッチの右CKからショコタがヘディングで繋ぎ、ニアポストでヴコイェヴィッチが合わせるものの、ボールは左ポストをわずかに逸れていきます(写真)。
63分にディナモはグエラに代えてサミール、75分にはショコタに代えてタディッチを入れましたが、二人ともジョーカーになれるタイプの選手ではなく、バーゼルの堅い守備を破ることはできません。
78分、左サイドのモドリッチから逆サイドの裏へ走り込むマンジュキッチにパスが通り、DFを背にしながらエリア内に入ると同時にシュートするものの、ボールはGKコンスタンツォの足に。アヤックス戦ではヒーローだったマンジュキッチのブレーキがこの試合の誤算でした。
ゴールに嫌われ続けたディナモを象徴するシーンはロスタイム、カルロスの右クロスにファーポストでヴコイェヴィッチがフリーの状態で合わせたものの、ボールは右ポストを叩いてしまいます。全ての面においてバーゼルを凌駕しながらも、ディナモはスコアレスドローに終わりました。

試合後、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「バーゼル相手に素晴らしい試合をし、多くのチャンスを作り、完全にゲームをコントロールした。しかし、残念ながら運がなかった。運はスポーツを構成する一部分とはいえね。これだけのチャンスを失敗するのは不可能に近いよ。勝点3を奪えなかったのは残念だが、プレーそのものや試合内容から次のラウンドに私たちが勝ち進む根拠が十分にあることを示唆するものだった。もちろん今日勝利していれば楽だったわけだが、勝ち進むほどの実力があることを十分に見せ付けられたと思う。」
Sergic バーゼルのグロス監督は
「勝点1を得るまでには多くの運が必要だった。最後の15分は組織立った守備で良いプレーができ、ディナモのプレッシャーに良く耐えた。攻撃面では創造性を余り見せられなかったが、怪我人の多さを考えれば仕方のないことだ。この勝点はとても重要だよ。」
とコメントしています。
またバーゼルのキャプテンであり、この日はフッケルに代わってボランチを任されたエルギッチ(写真右)は
「これだけのプレーを今夜のディナモはしたというのに、ディナモはアウェーの方が良いプレーをすると聞いている。もし本当にアウェーの方が良いのならば、相手チームには"幸運を祈る"としか言えないね。」
と印象深いコメントを残しています。

同グループではレンヌ(フランス)とブラン(ノルウェー)が1-1のドロー。試合数の差はあるとはいえ、ディナモは3位につけています。
1位…バーゼル(勝点4/2試合)、2位…ハンブルガーSV(勝点3/1試合)、3位…ディナモ・ザグレブ(勝点1/1試合)、4位…レンヌ(勝点1/2試合)、5位…ブラン(勝点1/2試合)

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2007年11月 5日 (月)

クロアチア・リーグ第15節

11月3日、クロアチア・リーグ第15節が行われました。

Simgp7501 木曜日にUEFAカップのバーゼル戦を控えるディナモ・ザグレブは、6位チバリア・ヴィンコヴチとアウェーにて対戦しました。
チバリアは第13節にリエカを2-0で倒し、前節はハイドゥクとアウェーで引き分け。両サイドのMFバガリッチとケーリッチのU-21代表コンビ、5部リーグのクラブから発掘されたFWマルチッチ、スラヴェン・ベルーポから今季に移籍したベテランFWドディクらが中心の手堅いチームです。
7分、バガリッチのCKにペナルティエリア中央のMFスティデノヴィッチがヘディングシュートをしますが、左ポスト際に立っていたディナモDFのエトーがラインを割らせずクリアします。
ディナモも負けじと15分、サミールが放ったミドルシュートは枠を捕らえますが、GKブルツサがパンチングで逃れます。
先制点は21分、MFモドリッチの左CKのニアにいたFWショコタが触ると、ボールはゴール前で跳ね上がり、最後はMFヴコイェヴィッチがヘディングで押し込んでディナモが先制します。
しかしチバリアも44分、MFメドヴィドの左クロスボールがDFシルデンフェルドの頭上を越え、ファーの位置にて頭から飛び込んだマルチッチがヘディングシュートを決めて同点に追いつきます。
後半に入り、イヴァンコヴィッチはサミールに代え、先の試合で活躍したMFグエラを投入。その采配がスバリと当たります。50分、メドヴィドがルーズボールを誤って自陣ゴールの方向に蹴り込んでしまったところをグエラが奪い、そのままドリブルでシュートを決めて2-1とリードします。
ゲームの分かれ目となったのは77分、ディナモのGKコッホがDFラドティッチをペナルティエリアで倒してPKとなります。キッカーのバガリッチは左下隅を狙ったものの、コッホがコースを読んでセーブ。このままディナモが逃げ切り、難敵を退けています。

3位ハイドゥク・スプリトはアウェーで7位オシエクと対戦しています。
ピッチの状態が悪く、ボールの流れが滞る中で、前半はハイドゥクがペースを握ります。最初のチャンスは5分、FWカリニッチが3人に囲まれながらも右へと突破し、最後はペナルティエリアでシュートしますが、GKスケンデルが足でクリアします。
オシエクも9分、FWプリモラッツが18mの位置から直接FKを狙ったものの、ハイドゥクGKトミッチが好セーブでゴールを割らせません。
前半最後のハイドゥクのチャンスは44分、MFチェルナトのゴール前に落ちる鋭い右FKにFWヴェルパコブスキスが突っ込んだものの、再びスケンデルが好反応でセーブします。
後半に入り、オシエクも攻勢を見せましたが、お互いが大きなチャンスを作ることはできず。74分、ハイドゥクのDFフルゴヴィッチが25mの強烈な直接FKを放ったものの、これまたスケンデルがセーブ。
このままスコアレスドローと思いきや、試合が動いたのは後半ロスタイム。MFルビールの前線へのロングボールに、スクランブルで上がったDFトゥドールがエリア内にて左のサブリッチにヘディングで繋ぐと、そのまま折り返しでもらったボールをトゥドールがゴール右へと蹴り込みます。これが決勝点となり、ハイドゥクが1-0と貴重な勝利を収めました。
復帰したトゥドール、ディナモ・キエフからレンタルされたサブリッチ、ツェルナト、ヴェルパコブスキスの3人といったタレントが活躍したことで、ハイドゥクも上昇気流に乗れていけそうです。

全試合の結果はこちらです。

Zagreb - Varteks Varazdin 0:0

Medimurje - Rijeka 0:1
0:1 48' Dalovic

Cibalia Vinkovci - Dinamo Zagreb 1:2
0:1 20' Vukojevic
1:1 44' Malcic
1:2 50' Guela

Slaven Belupo - Sibenik 1:0
1:0 63' Poljak

Inter Zapresic - Zadar 2:1
0:1 36' Mitrovic
1:1 61' Gulic
2:1 65' Sivonjic

Osijek - Hajduk Split 0:1
0:1 Tudor 90'

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点42)、2位…リエカ(30)、3位…ハイドゥク・スプリト(26)、4位…スラヴェン・ベルーポ(26)、5位…ザダール(21)、6位…チバリア・ヴィンコヴチ(19)、7位…オシエク(18)、8位…ザグレブ(16)、9位…シベニク(16)、10位…インテル・ザプレシッチ(16)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(13)、12位…メヂムリエ(9)

【得点】
11ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)
10ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)
9ゴール…モドリッチ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
8ゴール…テルケシュ(ザダール)、マンジュキッチ(ディナモ)
7ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)

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2007年11月 3日 (土)

クロアチア・リーグ第14節/クロアチア代表メンバー発表

10月31日、クロアチア・リーグ第14節が行われました。

首位を独走するディナモ・ザグレブは、10位インテル・ザプレシッチとホームで対戦しました。
MFモドリッチは前節のザダール戦で蹴られた際の足の腫れが残るために欠場。代わりにコートジボアール人のグエラが左MFとして先発出場しました。
開始から15分間は攻撃の組立てに工夫が見られないディナモでしたが、モドリッチに代わる司令塔としてサミールやグエラがゲームを演出。先制点は19分、DFカルロスが左サイドをペナルティエリアを切り裂き、エンドラインから中央に折り返したところにサミールが押し込みます。
Sguela その3分後にはグエラ(写真左)がバイタルエリアから左足を振り抜くと、ボールはゴール右下隅に突き刺さり、グエラにとっての公式戦初ゴールとなります。
更に2分後、MFポクリヴァチュから左サイドでボールを受けたMFマンジュキッチが、ペナルティエリア外の位置からボールを内側に巻いての爽快なシュートを決め、早くも3-0とリードを広げます。
ディナモの猛攻は留まらず、33分、グエラの左からのアーリークロスにFWショコタがボレーシュートを叩き込んで4-0。ショコタは復帰して以来、4試合連発と絶好調をキープしています。
後半は交替もあってテンポが落ちたとはいえ、61分にMFチャゴとのワンツーで中央を抜けたポクリヴァチュがグラウンダーでのミドルシュートを放って5-0。エースのモドリッチ抜きとはいえ、選手層の厚さと、国内リーグでは無敵な強さを誇ることを見せつけました。

3位ハイドゥク・スプリトは6位チバリア・ヴィンコヴチとホームで対戦しました。
監督デビューを勝利で収めたヤルニ新監督ですが、現在国内でトップスコアラーのカリニッチが累積警告のため計算に入れられず。代わりにルカビナを先発出場させ、また怪我から復帰したDFトゥドールもピッチに送りました。
試合は開始8分、DFフルゴヴィッチが左サイドを突破し、中央へ折り返したところをMFルビールが倒れ込みながらGKの左脇を抜けるシュートを決め、ハイドゥクが先制します。
ハイドゥクがゲームのイニシアティブを握りましたが、チバリアも16分、FWマルチッチがスルーパスを送ったところに、飛び込んだMFケーリッチがトゥドールをフェイントでかわし、GKとの一対一に持ち込んだものの、シュートを吹かしてしまいます。
35分にはルビールから理想的な縦パスがルカビナに通るものの、ルカビナは飛び出したGKの頭上を遥かに越えるシュートを打ってしまいました。
Sverpakovskis 雨中の低調な試合だったとはいえ、再び試合が動いたのは57分、MFラダスからノートラップで右クロスが入るとハイドゥクDFは誰もクリアに行くことはなく、ボールはケーリッチの足に触れ、方向が少し変わったところに併走したマルチッチが押し込んでチバリアが同点に追いつきます。
その後はお互いが好機を潰していきますが、76分、チバリアはDFメドヴェドの左クロスに中央に飛び込んだマルチッチが合わせて逆転に成功。この日2ゴールのFWマルチッチは昨季まで5部リーグでプレーしていところを、チバリアのスカウトが発掘した26歳の選手です。
しかしながらハイドゥクも86分、DFペライッチの右クロスが相手DFに当たったところに途中交替のFWヴェルパコヴスキス(写真)がニアにヘディングで飛び込み、彼自身のハイドゥク初ゴールが貴重な同点ゴールとなります。試合はそのまま2-2で終了。ハイドゥクにとってはカリニッチ欠場が大きな痛手となりました。

全試合の結果はこちら。

Sibenik - Zadar 0:0

Dinamo Zagreb - Inter Zapresic 5:0
1:0 19' Sammir
2:0 22' Guela
3:0 24' Mandzukic
4:0 33' Sokota
5:0 61' Pokrivac

Hajduk Split - Cibalia Vinkovci 2:2
1:0 8' Rubil
1:1 57' Malcic
1:2 76' Malcic
2:2 83' Verpakovskis

Varteks Varazdin - Medimurje 2:0
1:0 39' Mujanovic
2:0 88' Papa

Slaven Belupo - Zagreb 1:0
1:0  1' Jajalo

Rijeka - Osijek 1:1
0:1 14' Hrncevic
1:1 45' Dalovic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点39)、2位…リエカ(27)、3位…ハイドゥク・スプリト(23)、4位…スラヴェン・ベルーポ(23)、5位…ザダール(21)、6位…チバリア・ヴィンコヴチ(19)、7位…オシエク(18)、8位…シベニク(16)、9位…ザグレブ(15)、10位…インテル・ザプレシッチ(13)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(12)、12位…メヂムリエ(9)

【得点】
11ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)
9ゴール…モドリッチ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)、ヂャロヴィッチ(リエカ)
8ゴール…テルケシュ(ザダール)、マンジュキッチ(ディナモ)
7ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、
6ゴール…ジュパン(ザダール)

【アシスト】
6アシスト…マンジュキッチ(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)
5アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ツェルナト(ハイドゥク)、ジュパン(ザダール)、シャルビーニ(リエカ)
4アシスト…ブーレ(リエカ)、クーケッツ(インテル)、マルチッチ(チバリア)、ヴルチーナ(スラヴェン)、ケーリッチ(チバリア)

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11月2日、クロアチア代表監督のスラヴェン・ビリッチが、マケドニア戦(11月17日・スコピエ)、イングランド戦(11月21日・ロンドン)における代表メンバー23名を発表しました。
イゴール・ブダンとボシュコ・バラバンの二人のFWが怪我していることもあり、国内リーグ得点王のニコラ・カリニッチを再び召集。バラバンは復帰の目処が立てば代表に加わり、マケドニア戦で本大会出場が決まればカリニッチはU-21代表に帰される可能性があるようです。また累積警告でマケドニア戦に出場できないMFイェルコ・レコが外れ、怪我のためしばらく外れていたDFフルヴォイエ・ヴェイッチが召集されています。

GK:
スティペ・プレティコサ (スパルタク・モスクワ)
ヴェドラン・ルニェ    (ランス)
マリオ・ガリノヴィッチ  (パナシナイコス)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ボルシア・ドルトムント)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
ヴェドラン・チョルルカ  (マンチェスター・シティ)
ダリオ・クネジェヴィッチ (リボルノ)
ディノ・ドゥルピッチ    (ディナモ・ザグレブ)
フルヴォイエ・ヴェイッチ (トムスク)
MF:
ニコ・コヴァチ           (レッドブル・ザルツブルク)
ダリヨ・スルナ         (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ        (レアル・ベティス)
ニコ・クラニチャール     (ポーツマス)
ユーリツァ・ヴラニェシュ   (ヴェルダー・ブレーメン)
ルカ・モドリッチ       (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ     (ヘーレンフェーン)
イヴァン・ラキティッチ    (シャルケ04)
オグニェン・ヴコイェヴィッチ(ディナモ・ザグレブ)
FW:
ムラデン・ペトリッチ     (ボルシア・ドルトムント)
イヴィツァ・オリッチ     (ハンブルガーSV)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ  (アーセナル)
ニコラ・カリニッチ     (ハイドゥク・スプリト)

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2007年10月29日 (月)

クロアチア・リーグ第12・13節/クロアチア・カップ

ここのところ更新が滞っていますが、ここ一週間のクロアチア国内のリーグ、カップ戦の成り行きをまとめましょう。

10月20日、クロアチア・リーグ第12節が行われ、首位ディナモ・ザグレブはアウェーにて8位シベニクと対戦しました。
前半はシベニクがディナモの攻撃をしっかりと食い止め、取り立てて見所の少ない内容でありましたが、後半に試合が動き出します。
52分、シベニクのMFヴィタイッチがゴール右下隅を狙って30mのFKを放ったものの、これにはディナモのGKコッホが好セーブ。続くDFグルイッツァのミドルシュートもコッホが食い止めます。
Svukojevic 54分にはヴィタイッチのCKにペナルティエリア内のFWゼッツが合わせに向かったところを、ユニフォームを引っ張られて倒されましたが、コヴァチッチ主審はPKを取りません。
シベニクの選手や監督、観客の怒りが頂点に達したのは82分でした。ディナモの右FKからのクリアボールをMFサミールがミドルシュート。ボールはシベニクの選手に当たってMFヴコイェヴィッチ(写真)の足元に届き、近距離からシュートを決めてディナモが先制します。しかし、ペナルティエリア内にはCKの場面で交錯して倒れたシベニクのDFボナチンが最後尾にいて、サミールがシュートを放った瞬間にはヴコイェヴィッチはそのボナチンよりも若干前のポジションにいました。副審はオフサイドの旗を挙げたのにもかかわらず、コヴァチッチ主審はゴールを認めてしまったのです。
更にロスタイム、マンジュキッチがペナルティエリアで倒されたことでコヴァチッチ主審はPKまで進呈。客席からの「ジプシー」「泥棒」のコールが更に激しくなりましたが、PKをFWショコタがきっちりと決め、2-0で勝利を果たしました。ちなみにショコタは起用の少なさを批判して一時は追放処分を受けてましたが、バラバン、タディッチの負傷も手伝ってこの試合で途中出場しています。

ただ今3連敗中で6位に転落したハイドゥク・スプリトは3位ザダールとホームで対戦しています。
これまで怪我人で泣かされたハイドゥクですが、骨折で今季前半が絶望のDFジヴコヴィッチ以外は全員が計算できる状態に。昨年のワールドカップのオーストラリア戦以来、ピッチを離れていたトゥドールもベンチスタートしました。
Skalinic この試合で一際目立ったのは、A代表入りも果たし、目下売り出し中の19歳FWカリニッチ(写真)。14分に得たPKは深く芝生をダフってしまい失敗しものの、36分にMFチェルナトの右CKをヘディングで決めて同点に追いつきます。
53分にはチェルナトのシュートが弾かれて左にこぼれたところをMFダムヤノヴィッチが中央へ。GKスバシッチがキャッチし損ねたところをカリニッチが押し込んで逆転に成功します。
70分には右SBペライッチの折り返しに、クレシッチ監督になってから起用チャンスを得ているMFリニッチがファーサイドから決めて3-1。その4分後にはリニッチがパスカットから左のスペースに走り込むカリニッチへボールを送り、カリニッチは右足でシュートを決めてハットトリックを達成。今季10得点目となるゴールでモドリッチを抜き、単独でトップスコアラーとなりました。
78分からはトゥドールが交替でピッチに送られ、14ヶ月ぶりの公式戦出場となりました。試合は4-1でハイドゥクの完勝に終わっています。

2位のリエカは、インテル・ザプレシッチに前半11分にPKで先制を許すものの、後半57分にMFブーレの右FKをDFブディチンがヘディングで決めて同点に追いつくと、73分には左SBパミッチの折り返しにFWヂャロヴィッチがGKと左ポストの隙間に流し込んで逆転に成功しています。

全試合の結果はこちら。

Hajduk Split - Zadar 4:1
0:1 21' Terkes
1:1 36' Kalinic
2:1 53' Kalinic
3:1 70' Linic
4:1 74' Kalinic

Zagreb - Medimurje 1:1
1:0 54' Lovrek
1:1 60' Bratkovic

Varteks Varazdin - Cibalia Vinkovci 2:1
1:0 25' Mumlek
1:1 90' Bagaric (PK)
2:1 90' Prahic

Rijeka - Inter Zapresic 2:1
0:1 11' Grgurovic (PK)
1:1 57' Budicin
2:1 73' Dalovic

Slaven Belupo - Osijek 2:0
1:0 14' Posavec (PK)
2:0 22' Posavec (PK)

Sibenik - Dinamo Zagreb 0:2
0:1 82' Vukojevic
0:2 90' Sokota (PK)

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10月23・24日にはクロアチア・カップが行われ、ベスト8の座を賭けて戦われました。このラウンドまでは一発勝負で決められます。

ディナモ・ザグレブは4日前と同様、アウェーでシベニクと対戦しました。
審判の偏った判定で負けた先の悔しさをぶつけるかのようにシベニクは6分、MFヴィタイッチのCKからMFガブルエル・ダ・シルヴァが先制点を決めます。
ディナモは久しぶりに先発したFWヴグリネツのチャンスメークから好機を見出すものの、ヴコイェヴィッチ、サミール、マンジュキッチのシュートはいずれも精度に欠けてしまいました。
37分にはヴィタイッチのクロスにFWゼッツがシュートを決めて、シベニクがリードを広げます。
Ssokotamandzkic ディナモは60分、ペナルティエリアの外でゼッツを倒したGKコッホがレッドカードを出されて更に苦境に立たされますが、これを契機にチームが一丸となり、一人少ないながらもイニシアティブを握ります。
70分、MFモドリッチからが右サイドからのお膳立てにMFマンジュキッチ(写真左)がロビングでシュートを決めて1点差にすると、77分には途中交替のFWショコタ(写真右)がMFグエラの放ったボールに食いついて同点弾を決めます。
シベニクはMFミラノヴィッチが二枚目のイエローで退場となり、更にディナモが加勢となり、89分、ショコタがゴール前の混戦を制してゴールを決めて逆転。土俵際のうっちゃりでディナモがベスト8進出を決めました。

ハイドゥク・スプリトはホームでクロアチア・セスベッテと対戦。
Ssablicセスベッテは2部とはいえ、現在はフルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツと首位争いをしており、昇格に最も近いクラブです。ちなみにこの試合でトゥドールがハイドゥクに戻って初めて先発出場しました。
最初の15分にFWカリニッチが二度に渡るチャンスを決められず、リードを作れないまま前半を終えたハイドゥクですが、後半52分、股関節に痛みを覚えたトゥドールに代わり出場したDFサブリッチ(写真)が、CKのクリアボールからシュートを決めて先制に成功します。88分にはMFツェルナトのFKをカリニッチがゴール前で方向を変えてゴールに流し込み、今季の公式戦15得点目を決めて、2-0と格下相手に勝利しています。

サプライズとなったのは2部のセゲスタと1部2位のリエカとの対戦。前半20分はアウェーのリエカが主導権を握るものの、次第にセゲスタが攻める展開に。35分にFWツェロヴェチュキが20mのミドルシュートを決めると、52分にはMFコヴァチェヴィッチを決めて2-0。87分にはDFヤンコヴィッチのゴールで、3-0と快勝。ザダールに続いて1部リーグのチームを食う金星を挙げました。

全試合の結果はこちら(太文字が進出)
Bjelovar - Varteks Varazdin 1:1 (PK 3:5)
Cibalia Vinkovci - Osijek 2:1
Hajduk Split - Croatia Sesvete 2:0
Slaven Belupo - Pomorca 1:0
Segesta - Rijeka 3:0
Sibenik - Dinamo Zagreb 2:3
Dakovo - Zagreb 0:7
Inter Zapresic - Podravina 1:0

また準々決勝のカードは以下のようです。昨季の決勝のカード、ディナモvs.スラヴェンがここで再現となります。初戦は11月7日、第2戦は11月28日。またUEFAカップを戦っているディナモは12月12日に初戦、第2戦は来年2月に行われる予定です。
Hajduk Split - Inter Zapresic
Segesta - Zagreb
Slaven Belupo - Dinamo Zagreb
Varteks Varazdin - Cibalia Vinkovci

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10月27日、クロアチア・リーグ第13節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブはアウェーで4位ザダールと対戦しました。
カップ戦も含めればハイドゥク、シベニク、シベニク、ザダールと、アンチ・ディナモの多いダルマチア地方にて4試合連続の試合をしているディナモ。正GKコッホが先のシベニク戦で退場となったため、この日がデビューとなるGKケラヴがゴールを守りました。また、ここ2試合ゴールを決めているショコタが先発起用されています。
一方のザダールは、今季昇格組ながら一時は2位までつける躍進ぶり。とりわけホームでは4勝2分で負けなし。他のスタジアムと比べてもピッチが小さいという利点に加え、トルナーダと呼ばれる熱狂的サポーターの後押しがあるチームです。この日もスタノヴィ・スタディオンのキャパシティいっぱい、約6000人の観客が集まりました。
Ssokota開始4分、ザダールのMFトマソフの何でもない縦パスをDFドルピッチがクリアミス。それにFWテルケシュが追いつき、一対一となったGKケラヴが手を使ってテルケシュの足を引っ掛けたものの、この日の主審シムチッチもPKと判定せず。また荒れ気味の雰囲気になりますが、14分、MFスラツからペナルティエリア左に走り込むトマソフに展開し、最後は飛び出したケラヴを抜く中央へのラストパス。同じく走り込んだテルケシュが押し込んで、ザダールが先制に成功します。
しかしディナモも35分、MFポクリヴァチュの左クロスにMFマンジュキッチがヘディングで折り返し、最後はショコタ(写真)が倒れ込みながらシュートを叩き込んで同点に追いつきます。
その4分後には、MFモドリッチの右CKをDFシルデンフェルトがヘディングで繋ぎ、ゴールからマンジュキッチが左足で対角線にボレーシュート。それにショコタが反対側から突っ込んで、GKが触れる前に相手ゴールへとボールを押し込んで逆転に成功します。
後半に入ってザダールはミトロヴィッチ、バトゥリナ、チュスティッチの3人のフォワードを次々と投入するも、立ち上がりのようなリズムは作れず、逆にディナモがチャンスを作ります。しかし、ショコタとマンジュキッチの近距離のシュートはそれぞれGKスバシッチに止められ、追加点が奪えません。とはいえ、この試合でワントップのショコタとセカンドトップのマンジュキッチの連携が深まったのは大きな収穫でありました。試合は後半になっても動かず、2-1でディナモが勝利をしています。

5位のハイドゥク・スプリトはアウェーで9位インテル・ザプレシッチと対戦しました。
Sjarni 26日にハイドゥクのセルゲイ・クレシッチ監督が「個人的な理由」から辞任を発表。以前に成績不振を理由に辞任を希望した時には説得もあって留まったのですが、今回は理由を明らかにしないままチームを去ることになりました。この試合からアシスタント・コーチだったロベルト・ヤルニ(写真)がハイドゥクの指揮を取ることになりました。
現役時代は世界屈指の左サイドとして活躍したヤルニは、浅い最終ラインで中盤が菱形の4-4-2システムを採用。ツートップにはカリニッチとバルトロヴィッチを組ませ、ルカビナとヴェルパコヴスキスはベンチに置きました。またDFトゥドールは前のセスベッテ戦の怪我で欠場、またMFアンドリッチも前日の練習で怪我をして欠場です。
試合は開始4分、右SBペライッチの右クロスにインテルDFイフティッチがクリアミス。ボールは中央のカリニッチ(写真)に届き、空中のボールを上手く流し込んでハイドゥクが先制。これでカリニッチは11ゴール目となります。
Skalinic_2 その後もアウェーのハイドゥクが押しますが、ぬかるんだピッチに何度も足が取られる場面が増え、頼みの綱であるカリニッチに対してのマークも強くなります。一方のインテルも前半は何度か好機を見出しますが、28分のゴール前の混戦をFWグーリッチが決められず、33分のMFクルズナールの左クロスにグーリッチがヘディングで合わせるもボールは枠を捕らえられません。
後半はハイドゥクが引き気味となり、インテルに主導権を渡しますが、ゴール前を固めてゴールを割らせません。それでも最大のインテルのチャンスは55分、クルズナールの左クロスに途中交替のFWオスマールが飛び込み、ボールは相手ゴールへと向かったものの、ライン上でDFサブリッチがクリア。チーム力で上回るハイドゥクが1-0と辛勝し、3位へと浮上。ヤルニ新監督にとっては幸先良いスタートとなりました。

また、2位リエカはアウェーで7位チバリア・ヴィンコヴチと対戦。リエカはカップ戦敗退のショックから抜け切れられず、チバリアのU-21代表MFバガリッチにPKとミドルシュートの二発で沈められ、0-2で敗戦。首位ディナモとの勝点差を10にまで広げられています。

全試合の結果はこちら。

Zadar - Dinamo Zagreb 1:2
1:0 13' Terkes
1:1 35' Sokota
1:2 40' Sokota

Zagreb - Sibenik 3:1
0:1 17' Zec
1:1 20' Lovrek
2:1 57' Ibricic
3:1 61' Ibricic

Cibalia Vinkovci - Rijeka 2:0
1:0 55' Bagaric (PK)
2:0 80' Bagaric

Medimurje - Slaven Belupo 2:0
1:0 41' Saranovic
2:0 90' Peraica

Inter Zapresic - Hajduk Split 0:1
0:1 4' Kalinic

Osijek - Varteks Varazdin 0:1
0:1 37' Smrekar

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点36)、2位…リエカ(26)、3位…ハイドゥク・スプリト(22)、4位…スラヴェン・ベルーポ(20)、5位…ザダール(20)、6位…チバリア・ヴィンコヴチ(18)、7位…オシエク(17)、8位…ザグレブ(15)、9位…シベニク(15)、10位…インテル・ザプレシッチ(13)、11位…メヂムリエ(9)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(9)

【得点】
11ゴール…カリニッチ(ハイドゥク)
9ゴール…モドリッチ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
8ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)、テルケシュ(ザダール)
7ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、マンジュキッチ(ディナモ)
6ゴール…ジュパン(ザダール)

【アシスト】
6アシスト…マンジュキッチ(ディナモ)
5アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ツェルナト(ハイドゥク)、ジュパン(ザダール)
4アシスト…ムムレク(ヴァルテクス)、シャルビーニ(リエカ)、ブーレ(リエカ)、クーケッツ(インテル)、マルチッチ(チバリア)、ヴルチーナ(スラヴェン)

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2007年10月21日 (日)

親善試合/クロアチアvs.スロバキア戦

すっかり遅れてしまいましたが、10月16日に行われた親善試合「クロアチアvs.スロバキア」のレポートを。
会場となったのはリエカのカントリーダ・スタディオン。この日のリエカは小春日和でありましたが、親善試合ということもあり客の入りはキャパの6割ほどの6000人ほど。それでもリエカ市民はクロアチア代表のサッカーを楽しむ機会に恵まれました。

この試合で先発・代表デビューをするはずだった19歳のハイドゥク所属のFWカリニッチは、U-21代表でFWタディッチ(ディナモ)が怪我をしたために急遽、A代表からU-21代表へと移されてしまいました。よって疲れが顕著なオリッチとエドゥアルドをイスラエル戦同様に先発起用。またボルシア・ドルトムントの依頼でコヴァチ弟は出場せず、所属クラブでの出場が多いスルナやモドリッチ、シムニッチもベンチスタートとなりました。これを機にビリッチ監督は普段は控えに回っている選手たちにチャンスを与えております。スタメンは以下のようになりました(4-4-2)。
GKルニェ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、ドゥルピッチ、クネジェヴィッチ-MFレコ、ヴラニェシュ、ラキティッチ、バビッチ-FWエドゥアルド、オリッチ

一方のスロバキアもニュルンベルグ所属のFWミンタル、ヴィテクをはじめ主力選手が怪我で欠場。既に欧州選手権の敗退が決まっており、コツィヤン監督は若手にチャンスを与えました(4-4-2)。
GKハイドゥフ-DFシングラール、シュクルテル、ブレジンスキ、ペトラシュ-MFヴァシュチャク、シュトゥルバ、ハムシク、チェフ-FWヘセク、ホロシュコ

前半立ち上がりは個々の連携の不慣れさもあってラインがずるずると下がり、スロバキアの方がチャンスを作り出します。とりわけ右サイドのMFバシュチャクが、本職ではない右SBのポジションに入ったクネジェヴィッチから再三フリーになることでチャンスを演出します。
7分、そのヴァシュチャクが右サイドから折り返し、中央のチェフがヒールで蹴り込んだシュートはゴールポストに当たり、最後はGKルニェがキャッチします。
Solic_2 クロアチアも20分を過ぎてからようやく主導権を握り、24分、28分とエドゥアルドがシュートを放ちますがゴールに繋がらず。32分にはシミッチの長い縦パスがエドゥアルドに通ってGKと一対一になったものの、間合いを取るタイミングに失敗して、飛び込んだGKハイドゥフにボールをキャッチされてしまいます。
スロバキアは40分、右サイドでフリーとなったハムシクが強烈なミドルシュートを放ちますが、これはGKルニェがキャッチします。
前半はお互いチャンスを潰しあったわけですが、ロスタイムに先制点が生まれます。右サイドのチョルルカからDF2人の背後を狙って放り込んだところにエドゥアルドが併走し、クリアし損ねたところを奪ってシュート。ボールはGKハイドゥフの手に当たってゴール方向に向かったところをオリッチ(写真)が押し込んで1-0とします。

Svukojevic 後半頭から修正を入れ、ラキティッチを右MFに入れ、ボランチにはデビュー戦となるヴコイェヴィッチ(写真)を起用。これがズバリと当たり、クロアチアにとって一方的な展開となります。走力とボール奪取力に優れたヴコイェヴィッチに守備面を任せられることで、ヴラニェシュが攻撃参加しながらシンプルにボールをはたき、それにラキティッチがチャンスメーカーとして変化をつけていきます。
後半開始早々(48分)、ラキティッチの左CKにヴコイェヴィッチが中央から飛び込んでヘディングシュートを決め、クロアチア史上最短となる代表初ゴールを挙げます。
更にその後、オリッチが左クロスを上げ、ラキティッチが中央でフリーとなってヘディングシュートをしますが、これはクロスバーに叩かれます。
追加点は69分、左からバビッチがグラウンダーでクロスを入れると、ファーポストに向かって走り込んだオリッチが流し込んで3-0とリードを広げます。
70分からスルナとモドリッチを入れ、ファンサービスに加えて攻撃面に幅を持たせましたが、シュートチャンスを作りつつもゴールは生まれることがなく、試合はそのまま3-0で終わりました。
(写真はsport-netより)

試合後、ビリッチ監督は
「一般的に見て、良い試合だったと思う。スロバキアはしっかりとした好チームで、ナポリでプレーするハムシクをはじめ、大きなクラブでプレーする選手が何人もいた。彼らは我々以上に出だしが良く、スピードと正確性もあった。我々は最初の25分間かなり悪く、相手に何度も危険なゾーンに入られてしまったよ。自分たちのプレーをすることができず、ロングボール頼りになってしまった。前半では良いタイミングで得点が入り、後半に関して言えば、私が指揮して以来、最高の45分であったかもしれない。
この試合では新たなバリエーションを試し、ある選手たちにより多くの出場時間を与えられただけに、目的に見合ったものであった。ある選手はチャンスをしっかりと利用したし、ある選手は少ししか利用しなかったかもしれないが、おおよそ満足はしているよ。
またオリッチの活躍にはとりわけ嬉しく思っている。涙が出そうになったほどだ。彼が本物のフォワードであることを自ら示したし、前半は彼のアグレッシブさでチームが持ちこたえられたのだよ。」
とコメントしています。

翌日のロシアvs.イングランド戦はご存知のように、チキンな戦いをしたイングランド相手にロシアが後半に逆転勝利(2-1)。イングランドの勝ちか引分けでクロアチアの本大会出場が決まるはずだったのですが、これで11月17日のアウェーのマケドニア戦まで出場決定が持ち越されました。引分け以上で出場が決まるものの、マケドニアは歩の良い相手ではなく、1999年6月にアウェーで1-1と引き分けたことがユーロ2000敗退に繋がってしまいました。
試合をテレビで観たビリッチは
「望んでいたように試合は終わらなかったが、このような結果も考慮に入れておく必要はあった。モスクワでの両者の戦いで全てが決まっていただけ、少し盛り下がってしまったよ。とはいえ、本大会出場における障害を片付けるのに、今まで誰も我々を助けることはしなかったのも事実。最後の最後まで自分たちで障害を片付けなくてはならないということだ。一ヶ月後のスコピエでのマケドニア戦に集中して準備をしていくつもりだよ。」
と述べています。
とはいえ、イングランドとロシアが予選を突破し、クロアチアが敗退するにはかなりの条件が必要です。まずは11月17日、クロアチアがマケドニアに負け、ロシアはイスラエルに勝利。11月21日、ロシアがアンドラに勝利するのは堅いとはいえ、イングランドはクロアチアに2-0もしくは3点差以上で勝利しないと突破はできません。それ以外のケースではクロアチアが突破することになり、まだまだ確率はかなり高いと言えましょう。

ちなみにこの試合、私はいきつけのスポーツカフェで観てましたが、そこにいた知人に「クロアチアの本選出場が絡んでなかったら、クロアチア人はイングランドとロシア、どっち応援するの?」と質問したところ、「プロテスタントと正教徒、どっちも応援するもんか!」と期待通りの答えが戻ってきました。

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U-21欧州選手権予選についても触れましょう。
17日、クロアチアU-21代表はアウェーでフェロー諸島U-21代表と対戦しました。つい先日も嵐でフランスA代表のチーム一向が飛行機で来られないなんてニュースがありましたが、クロアチアのチーム一向も着陸時には嵐に見舞われ、いきなり急降下。何とか着陸はしたものの、選手たちは言葉を失い、青ざめた状態だったそうです。
Skalinic この試合ではA代表から借り出されたカリニッチ(写真)が、ブシッチと組んでのツートップ。これまでカリニッチはU-21代表に何度も召集されてきたものの、その度に怪我を理由にしてクラブが拒否してきました。今回のフェロー諸島戦では彼が救世主になります。
開始4分、相手のロングボールに合わせてGKヴァルギッチが飛び出したところ、ボールが強風で戻されてしまい、それをFWハンセンがヘディングで押し込んでフェロー諸島がよもやの先制をします。
しかし14分、イリチェヴィッチのアシストからカリニッチが対角線上にシュートを決めて、クロアチアが同点に追いつきます。
決勝点は22分、イリチェヴィッチとワンツーで抜けたブシッチがシュートしたボールはGKニールセンに止められたものの、弾かれたところをカリニッチが押し込んで2-1。
その後は前半に3度に渡ってGKと1対1の決定機がありましたが、イリチェヴィッチ、カリニッチ、ブシッチが決められず、試合はそのまま2-1で終わりました。
クロアチアのラディッチ監督は試合内容に満足しており
「得点結果には現れてないが、我々は本当に良い試合をした。最初の30分間はとりわけ、この予選で最高の30分間だったのではなかろうか。相手の実力は比較対象にならないとはいえ、イタリア戦の前半で見せたプレーよりも良かったと思う。
本選出場の戦いにまだ生き残れることになったこの試合の勝利に私は喜んでいるよ。困難な条件のもと、勝利まで導いた選手たちを祝福したい。こんな酷い風が吹いた中でプレーするのは本当に難しい。だから、この勝利は意味があるものなのだよ。今からギリシャ戦(11/17)に準備をしていくが、これが全試合の中で最も大事な試合となるだろう。」
とコメントしています。ギリシャvs.イタリアが2-2のドローとなったため、プレーオフ(2位まで)への道が開けてきました。11月のギリシャ戦にはFWマンジュキッチやMFシャルビーニもチームに加わる予定です。
【順位】
1位…イタリア(勝点13/5試合)、2位…クロアチア(勝点12/6試合)、3位…ギリシャ(勝点10/5試合)、4位…アルバニア(勝点7/5試合)、5位…フェロー諸島(勝点3/6試合)、6位…アゼルバイジャン(勝点1/5試合)

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2007年10月15日 (月)

EURO出場に繋がる勝利/クロアチアvs.イスラエル

10月13日、ザグレブのマクシミール・スタディオンで、欧州選手権予選「クロアチアvs.イスラエル」戦が行われました。
この試合に勝てば本大会出場をほぼ手中に収めるということもあり事前の関心は高く、クロアチア国内や国外在住のクロアチア人のサポーターを含めた約30000人の観客が集まりました。

Shrvatskaisrael今回のクロアチア代表は怪我人に泣かされ、主将のMFニコ・コヴァチをはじめ、FWのペトリッチ、バラバン、ブダンが欠場。エドゥアルドとオリッチのバックアッパーとなるFWは今回初選出の19歳カリニッチのみ。望みの綱、エドゥアルドも怪我から開けたばかりで本調子ではないという厳しい事情を抱えておりました。メンバーは以下のようです(システムは4-4-2)
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、レコ、モドリッチ、クラニチャール-FWエドゥアルド、オリッチ

一方のイスラエルは、この試合で勝利を収めなければ本大会出場の望みが消えるのですが、こちらは更に厳しい台所事情。GKアワト、DFジヴとベナルドの3人が累積警告、エースストライカーのFWコッラウティ、MFタル、ザンドベルグ、バディールら10人近くが怪我や不調で外れ、これまでと全く違うメンバーでカシュタン監督はチームを構成してきました。ただ、リバプールに所属する司令塔ベナユンとチェルシーのDFベンハイムは先発出場しています(システムは4-4-1-1)。
GKダヴィドヴィッチ-DFメシュマル、ゲルション、ベンハイム、アンテビ-MFバルチアン、アルベルマン、コヘン、ベナユン-FWバルダ-バリリ

普段は周囲とのコンビネーションを絡めて前線に上がるエドゥアルドの動きが重くピッチから消えてしまい、ペトリッチに代わって出場したオリッチは走っても走っても大事なところではボールを奪われる相変わらずのプレースタイル。またクラニチャールはウォーミングアップ中に股関節に違和感を覚えながら無理を押して出場したためにパスミスやトラップミスが目立ち、左からの攻撃が思うようにいきません。
急造チームで崩し易しと思えたイスラエルですが、ボールホルダーを激しくチェックし、パスの貰い手に対しても当たって奪いに行くアグレッシブかつ組織的な守備が功を奏します。攻撃面では主将のベナユンが一人だけクラスの違いを見せましたが、浅いラインを敷くクロアチアの守備陣もGKプレティコサまで相手を届かせません。
Shrvatskaisrael2 クロアチアの最初のチャンスは16分、スルナの右CKからレコがヘディングしたボールがオリッチの足元に来ますが、オリッチはシュートをGKダヴィドヴィッチの正面に蹴り込んでしまいます(写真)。
そんな中、クロアチアの攻撃の核となったのは右MFのスルナ。チョルルカとのコンビネーションを絡めながら持ち前の突破力でチャンスを作り出します。27分、そのスルナが右サイドで次々とイスラエルの選手をかわし、折り返したところをレコがミドルシュートを放ちますが、ボールは大きく枠を逸れてしまいました。
40分にはオリッチがペナルティエリアでクリアミスのボールをかっさらいましたが、雑なシュートを打ってチャンスを台無しにしてしまいます。
またこの日のドイツ人のスタルク主審と副審二人には基準がはっきりしない笛や誤審が多く、前半終了間際は滅多に怒らないエドゥアルドが判定に抗議し、イエローカードを食らってしまいました。

ビリッチ監督は左右のバランスを考慮し、左MFのクラニチャールを外して突破力のあるプラニッチを後半頭から投入。また選手たちにはアグレッシブな姿勢で入るよう指示します。
開始早々、中央のスルナから斜め左のモドリッチに渡り、3人を引きつけてからゴール前のエドゥアルドへ。エドゥアルドはノートラップでゴール左にシュートを狙いましたが、彼らしくなくボールはポストを逸れてしまいます。
Strenutak_eduardovog_gola しかしながら52分、エドゥアルドは彼本来の価値を見せつけます。右サイドでスルナがオーバーラップした背後のチョルルカにボールを戻すと、チョルルカはDFラインとGKの間に落ちるアーリークロス。ディナモ時代のチームメイトからクロスボールが上がると察知したエドゥアルドは、マーカーのベンハイムよりも早い反応で抜け出し、そのまま左足でダイビングボレー(写真)。ボールはGKダヴィドヴィッチの手を弾きながらネット右に突き刺さり、クロアチアが先制に成功します。エドゥアルドは今回の予選で10ゴール目。通算18試合で13ゴールはシュケルより早いゴールペースです(ゴール率72.2%、シュケルは69試合45ゴールで65.2%)。
その4分後にはスルナの右CKからフリーの状態でボールをもらったモドリッチが斜めからのシュート。ゴール前のエドゥアルドかチョルルカが触れて角度を変えれば得点が決まりましたが、そのままボールはスルーしてしまいます。
Szagljaj_nakon_tekme 前半は枠内シュートがゼロだったイスラエルも60分、ベナユンが一人でドリブルで崩し、最後はマーカーを外して右下隅を狙ったミドルシュートを放ちますが、これはプレティコサが好セーブを見せます。
クロアチアは攻撃面で大きなチャンスを生み出せないとは言えど、守備面で集中力が切れることなく、苦しみながらも最小スコアの1-0で貴重な勝利を収めました。
17日のロシアvs.イングランド戦でイングランドが勝利か引分けを収めれば2位以内に入ることが確定し、本大会出場が決定。もしロシアが勝ったとしても、マケドニアかイングランドとのアウェー戦で勝点1以上奪えば本大会出場ということで、ほぼ出場を手中に収めたことになります。

Sbilic ホイッスルの後、チームスタッフや選手たちと熱い抱擁を交わしたビリッチ監督(写真)は、記者会見となると真剣な表情で以下のように述べました。
「厳しい環境で試合をモノにしたこともあって、これは大きな勝利だ。新たな選手たちが加わったイスラエルは我々にとって未知のチームだったよ。前の試合とは全く違うチームになっており、非常にアグレッシブかつスピードもあって、我々にスペースを与えようとしなかった。私は試合後、(イスラエルの)カシュタン監督に対して素晴らしいチームを新たに作り出した勇気を祝福したよ。
ハーフタイムで私は選手たちを奮い起こした。"お前たちは何だ? プレーしろ! 5対0でリードするなんて予想していたのか?”-そう声を上げて、選手たちに問いただした。冷静かつ辛抱強くなることが必要だ、それがゴールに繋がると私は説明したのだよ。説明通りに起こったというわけさ。この試合は私にとってみれば、選手たちは良い戦いをしたと思う。戦術的にとても成熟し、集中力を失うことなく、アグレッシブかつ辛抱強く戦った。常にゲームの支配を我々は追求していったのだ。現代的な試合だった、とも言えよう。アマチュアにとっては見るには退屈だったかもしれないが、これは二つの好チームによる素晴らしい戦いだったのだよ。」
一方のカシュタン監督は
「クロアチアの成功と本大会進出を祝福したい。クロアチアは非常に強いチームで、今日もそれを示したということだ。これは勝利したいという両チームによる試合だった。我々は一つのミスを犯したが、それが毎試合のペースでゴールを決めているエドゥアルドの得点へと繋がった。デビューした選手たちには満足しているよ。しかし、唯一のミスは敗戦の理由としては十分だ。」
とコメントしています。

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A代表の弟分、U-21代表の動向についても。
現在、ドラジェン・ラディッチ監督のもと、2009年スウェーデン開催のU-21欧州選手権の予選を戦っているクロアチアU-21代表ですが、12日、アッズリーニことイタリアU-21代表とアウェーで対戦しました(イタリアの監督はピエルルイジ・カシラギ。開催地:キエティ)。
FWカリニッチがA代表に選出されたほか、アヤックスを倒したディナモの立役者FWマンジュキッチは先のU-21代表合宿で深夜にホテルを抜けて酒を飲みに行ったために追放。ただいまリエカで売り出し中のファンタジスタ、シャルビーニが代表復帰したのにもかかわらず負傷で離脱。そのような状況でグループリーグの本命、イタリアと対戦しました。
Simgp6850この夏にマンチェスター・ユナイテッドからヴィジャレアルに1100万ユーロで売却され、今季5得点と活躍中のジュゼッペ・ロッシにはイプシャ(エネルギー・コットブス)をマークにつける3-5-2のシステムを選択。ザダールのトマソフとスラヴェン・ベルーポのヤヤロの二人のMFがセントラルハーフとしてデビューを果たしました。
前半はフィジカル的に勝るクロアチアが優勢に進め、右のイリチェヴィッチ(ボーフム)、左のパミッチ(リエカ)がチャンスを作り出しますが、タディッチ(ディナモ・ザグレブ)とブシッチ(ディナモ・キエフ)のツートップにボールが渡ってもクリシート(ユベントス)を中心にしたディフェンス陣と相対します。
最大のチャンスは22分、パミッチが左サイドでDF二人をかわしてエリア内に突入し、中央のブシッチへ。近距離のシュートはGKコンシッリに止められ、弾かれたところをタディッチがシュートしますが、これもGKがセーブ。更に弾かれたボールをブシッチがオーバーヘッドでシュートを決めますが、危険なプレーとしてスペインのヴァスケス主審がゴールを取り消します。このシュートの場面でブシッチの周囲にイタリア選手はおらず、ブシッチが文句を言ったところでイエローカード。これに関しては試合後、ラディッチ監督が「典型的な"泥棒"だ」と審判を痛烈に批判しています。
それまでカウンターの一本調子のイタリアでしたが、前半40分、ジョヴィンコ(エンポリ)がショートコーナーからロッシに繋ぎ、折り返したところをニアポストでアクアフレスカ(カリアリ)が押し込んで先制に成功します。
後半はクロアチアのペースが完全に落ち、イタリアがゲームを支配。57分にディセーナ(パルマ)のクロスにアクアフレスカがヘディングで競り勝ち、GKヴァルギッチの届かないサイドにシュートを決めて2-0。これで試合が決まり、クロアチアはグループリーグ3位に転落しています。
【順位】
1位…イタリア(勝点12/4試合)、2位…ギリシャ(勝点9/4試合)、3位…クロアチア(勝点9/5試合)、4位…アルバニア(勝点6/4試合)、5位…アゼルバイジャン(勝点0/3試合)、6位…フェロー諸島(勝点0/5試合)
(写真はA代表のクロアチアvs.イスラエルを見るU-21代表の選手とスタッフたち。中央がラディッチ監督)

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2007年10月12日 (金)

クロアチアvs.イスラエル戦・事前情報

欧州選手権(ユーロ2008)予選がいよいよ終盤を迎えます。

クロアチアは13日、グループ4位のイスラエルとマクシミール・スタディオン(ザグレブ)と対戦します。クロアチア代表は月曜日よりスロベニアにて合宿を張っているのですが、怪我人に苦しんでいる状況であります。
SduduMFニコ・コヴァチが背中の怪我で召集メンバー発表直後に外れたのをはじめ、怪我の状態で合宿参加したFWのバラバンとペトリッチが土曜日までに間に合いそうもなく、水曜の記者会見でビリッチ監督が起用しないことを言明。その代わり、足の筋肉の負傷から2週間半離脱していたエドゥアルドが復帰し、オリッチとツートップを組むことになります。フォワード事情は厳しく、この二人を除けば追加召集のカリニッチのみという状況です。
またMFスルナも太股に痛みを感じて水曜日は別メニュー。もし彼が欠場した場合はラキティッチが埋め合わせることになりそうです。
イスラエル・アウェーで4-3の勝利をした際、ハットトリックを決めたエドゥアルド(写真)は水曜日の記者会見で
「怪我はもう過去のことだ。痛みは感じないし、通常に練習できている。土曜日の試合が待ち遠しいよ。マクシミールの観客から拍手を受けるために今の僕は生きているんだ。スタジアムが満員になることを願っているよ。」
とコメントしています。

現時点でのクロアチアのスタメンは以下のように予想されています
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、レコ、モドリッチ、クラニチャール-FWエドゥアルド、オリッチ

対戦相手のイスラエルはまだ本大会出場の望みはあるとはいえ、先月イングランドに0-3で完敗して4位に転落。予選前半に活躍したアルゼンチン人帰化選手のFWコッラウティやパレスチナ系のMFバディルが怪我で外れ、DFベナルドとジブ、GKアワトが累積警告で欠場。カシュタン監督は不調の選手もばっさり切ったことから、イングランド戦に出場した選手のうち、実に9人のメンバーが外されています。
これにはビリッチ監督も
「相手は連携面に問題があることは明らかで、それは私たちにとって良いことだ。ただ、ほとんど知らない選手たちがいることは良くない。土曜までに最低限の選手情報は集めるつもりだ。」
と警戒を見せています。
一方のカシュタン監督は
「クロアチア代表がどれだけ力があるかを知るには、順位表を見るだけで十分だ。イングランドに勝利し、ロシアに対しても良い結果を残した。そして、私たちのホームでも彼らは勝利した。とても彼らは自信を持っているが、土曜の試合を前にして少し傲慢になっている。」
とチクリと言い放っています。

クロアチアがイスラエルに勝利し、17日のロシアvs.イングランド戦にてイングランドが勝利か引分けという結果になれば、早くにクロアチアの本大会出場が決まります。
もちろん、このイスラエル戦も取材を予定しています。試合後のレポートをお楽しみに。

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2007年10月11日 (木)

ディナモ、比較的楽なグループに/UEFAカップ・リーグ戦抽選会

9日、スイスのニヨンでUEFAカップのリーグ戦抽選会が行われ、ディナモ・ザグレブはグループDに属し、バーゼル(スイス)、ハンブルガーSV(ドイツ)、レンヌ(フランス)、ブラン・ベルゲン(ノルウェー)と対戦することが決まりました。
これまでの抽選での運が悪かったことを考えれば、かなり楽なグループに入ったと捉えられており、5チーム中3チームに入れば、チャンピオンズリーグのグループリーグ3位の8チームを加えた計32チームによる年明けの決勝トーナメントに進出します。

抽選結果の報を聞いたブランコ・イヴァンコヴィッチ監督は
「いかなる命令はないが、責任からは逃れるつもりはない。リーグ戦を勝ち進むことを願っているし、グループの上位3チームに入って、38年ぶりの欧州(カップ)冬越えを実現するものと信じているよ。
ハンブルガーSVは世界の最強リーグの一つの上位チームだし、バーゼルはチャンピオンズリーグで自己証明してきた。レンヌもブランも決勝トーナメントへの道を開けるべく、ディナモに対して戦ってくるだろう。私たちはヴェルダーとアヤックスとの試合で、最強の相手とも戦っていけることを見せつけてきた。だから私は楽観的だし、今回のグループリーグの相手であっても成功するものと信じているよ。」
またクロアチア代表の一員として合宿中のルカ・モドリッチは
「抽選には満足することできるよ。突破は楽ではないとはいえ、悪くないグループだ。上位3チームの一つに入り、来年も欧州で戦うことは全くもって現実的なことだ。最大の相手はハンブルガーSV、それからバーゼルとレンヌだ。自信を蓄えてきたし、更なる一歩を進むことができるはずだ。」
とコメントしております。

過去、ハンブルガーSVとは1970年にフィアーズ・カップ(現UEFAカップ)2回戦で一度対戦しており、その時はホームで4-0、アウェーで0-1という結果で勝利しております。ハンブルガーSV所属で元ディナモのイヴィツァ・オリッチは
「ここ2日、よくモドリッチと二人でHSVとディナモが同グループになるだろうなんてふざけてたんだけど、本当にそうなっちゃったね…。グループリーグは楽ではないし、どのチームにとっても単純な話ではない。私たちにとってもそうだし、ディナモにとってもそうだ。」
とコメント。
バーゼルはこの夏にムラデン・ペトリッチとイヴィツァ・ラキティッチの二人のクロアチア代表選手を放出。抽選におけるポッド1では最弱と見られていました。ペトリッチは
「ディナモにとってはバーゼルの本拠地セント・ヤコヴ・パークで戦わなくても良いのはいいことだ。これまでユベントスやバレンシア、マンチェスター・ユナイテッド、デポルティーボ・ラコルーニャといった欧州の強豪も苦しんでいったからね。マクシミールで戦うことでディナモのチャンスは大きいことだろう。どっちを応援するかって? まだ決めてないよ。魂はディナモの方に向いているけど、バーゼルにも3年過ごしたからね…」
またラキティッチは
「バーゼルは非常に強いよ! でもディナモもとても強い。僕は生まれた時からディナモ・ファンだから、ディナモに幸運を祈るよ。もちろん、バーゼルには先に進んで欲しいけどね。」
と語っています。
またレンヌに関しては、ディナモ出身でモナコ所属のイェルコ・レコが
「レンヌはフランス・サッカーの典型的なチームだ。足から足へとパスを通し、巧みにボールをコントロールする。(昨年にディナモが対戦した)オーゼールよりも強いチームだ。とりわけ彼らのカウンターは嫌なものだよ。先に進むのはハンブルガーSV、レンヌ、ディナモだと考えている。」
と述べています。ちなみにレンヌには元浦和のエメルソンが加入しています。
最後のノルウェーのクラブ、ブラン・ベルゲンはグループリーグ最弱と見られているとはいえ、クラブ・ブルージュを葬り去ったクラブ(0:1/2:1、アウェーゴール2倍ルールで通過)。ノルウェー代表を多く含み、かつてリーズにいたMFエリイック・バッケも所属しています。

試合予定は以下のようになっています。
10月25日 休み
11月8日  バーゼル戦(ホーム)
11月29日 ブラン・ベルゲン戦(アウェー)
12月5日  ハンブルガーSV戦(ホーム)
12月19日 レンヌ戦(アウェー)

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2007年10月10日 (水)

クロアチア・リーグ第11節/クロアチア・ダービーはディナモに軍配

クロアチア・リーグ第11節が10月6日・7日と行われました。12チームからなるリーグなので、これで対戦が一巡したことになります。

Sderbi 今節の注目カードはもちろん、「クロアチア・ダービー」(Hrvatski derbi)と呼ばれる「ハイドゥク・スプリトvs.ディナモ・ザグレブ」のライバル対決でありました。
一時は危機に陥りかけたものの、リエカ、アヤックスを下して再びチームの雰囲気が盛り上がる首位ディナモ・ザグレブに対し、ハイドゥク・スプリトはフロントから現場まで混乱が続き、ディナモに勝点差11を広げられて5位に低迷しております。
そんな低迷ぶりに普段はハイドゥク・サポーターの「トルツィダ」を中心に満員になるポリュウド・スタディオンも、この日の観客はキャパシティの半分に満たない16000人ほどに留まりました。

ディナモは3日前にアヤックスと延長を含めた120分間を戦ったばかり。疲れの見えるMFサミールを外してミキッチを入れ、怪我気味のDFシルデンフェルドに代えてカルロスを入れてきました(4-2-3-1)。
GKコッホ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、カルロス、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、マンジュキッチ、モドリッチ-FWタディッチ
一方のハイドゥク。一ヶ月前からチームの指揮を取り始めたクレシッチ監督は未だベストメンバー、ベストなシステムを模索している状態です。DFジヴコヴィッチは骨折のため年内は絶望。DFトゥドールは未だ復帰せず、また将来を嘱望される二人のMFガブリッチとリュビチッチも怪我。とはいえ、怪我からDFサブリッチとMFダムヤノヴィッチが復帰し、このほどクロアチアA代表に追加召集された19歳のFWカリニッチが警告開けで出場。メンバーは以下のようになりました(4-3-2-1)。
GKバリッチ-(右から)DFペライッチ、ブリャト、サブリッチ、フルゴヴィッチ-MFアンドリッチ、ダムヤノヴィッチ、ルビール-ヴェルパコヴスキス、ツェルナト-FWカリニッチ

Smodric フィジカル的にはウィークデイに試合のないハイドゥクが上回らなければならないはずが、どんなプレーをしたいのかコンセプトが見られないため、チームとして完成度が増しているディナモがゲームをコントロールしていきます。
7分にはモドリッチから左のマンジュキッチに展開。マンジュキッチはペライッチをあっさりかわしてシュート。しかし、ボールは相手DFに当たり、ゴールを決めることはできません。
けれども、その4分後にはディナモに先制点が生まれます。空中のルーズボールを相手選手3人に囲まれたモドリッチ(写真中央)が縦に浮き球でのスルーパス。ボールをもらったタディッチがペナルティエリア左に持ち込むと、中央に飛び込んできたモドリッチに折り返し。モドリッチのシュートはGKバリッチが一度は止めたものの、弾かれたボールを拾ったモドリッチがGKを抜き去ります。カバーに入ったサブリッチがクリアしようとしましたが、クリアボールがモドリッチの足に再び当たってゴールへと入ってしまいました。これでモドリッチはリーグトップとなる今季9ゴール目を決めたことになります。
ハイドゥクも23分、右サイドで囲まれたカリニッチがヒールキックで縦へと突っ込むヴェルパコヴスキスに流し、中央にぽっかり空いたスペースにヴェルパコヴスキスが折り返しますが、正確性に欠け、ボールはゴール前フリーのルビールの脇を流れてしまいます。
Skalinic_235分にはアンドリッチの右FKからファーポストのサブリッチがボレーシュートを放つものの、GKコッホの正面を突き、クリアされてしまいます。
41分には前線へのフィードを、ディナモのペナルティエリアでカリニッチとドゥルピッチが競り合い、カリニッチが倒されたように見えましたが、これはシミュレーションが取られてイエローカードとなります(写真)。
43分にはヴェルパコヴスキスがボレーシュートを試みますが、ボールは力なくGKコッホの正面。ハイドゥクは小さなチャンスをゴールに結びつける地力はなく、前半終わって1-0でディナモがリードします。

後半50分、ディナモはミキッチの右クロスに中央のモドリッチがヘディングシュート。コースは良かったものの、GKバリッチが指先で止めると、こぼれた球に最も近かったタディッチが押し込めずにチャンスを逃します。
Smandzkic_2 その2分後にもミキッチの右クロスにファーポストのマンジュキッチがヘディングで戻し、ゴールががら空きのところをモドリッチが単に押し込むだけでしたが、このシュートには失敗してしまいます。
ディナモは100%決めねばならないチャンスを二度に渡って潰したわけですが、一方のハイドゥクも流れを引き戻すことはできません。60分にはトルツィダから恒例の発炎筒が次々と投げ込まれ、煙が充満する中で、右CKをきっかけにアンドリッチがミドルシュートを放つものの、これはゴール前のカルロスがクリア。跳ね返りをカリニッチまで繋ぎ、最後は反転してシュートしますが、ボールは左ポストを叩いてしまいます。
66分にはヴェルパコヴスキスに代えてFWルカビナを投入したとはいえ、先ほどのチャンスを逃したツケは71分に来ます。センターライン手前からモドリッチが大きく前へと蹴り込むと、ボールを追いかけるマンジュキッチに対してフルゴヴィッチが競り合うことなく、またGKバリッチもペナルティエリア外に飛び出してしまい、ゴールががら空き状態に。バリッチと競り勝ったマンジュキッチがヘディングでシュートを流し込み、ディナモはリードを2-0と広げます(右上の写真)。
ハイドゥクが意地を見せたのは78分、中央でボールを持ったツェルナトがディナモの守備ブロックを越える縦パスをオフサイドラインから抜け出したカリニッチに通すと、カリニッチは最初のタッチでGKコッホをかわし、ツータッチ目で押し込んで点差を縮めます。
Sderbi_2しかし、その後はディフェンスを固めたディナモに対して、ハイドゥクはチャンスを作ることができず、試合は2-1のままディナモが勝利。勝点差も14にまで広がりました。
膝の調子が思わしくないとはいえ、またしてマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたモドリッチは
「僕たちの方が良いチームであることをもう一度証明できた。後半最初の二度のチャンスを活かせたら、試合を完全に決めることはできたのだけどね。スプリトでこれほど簡単に試合に勝てたことは今までになかったと僕は認識しているよ。」
とコメントしています。

2位リエカは3位ザダールとホームのカントリーダ・スタディオンで対戦しています。
リエカは17分、ブーレの右クロスにFWシュコーロがヘディングシュート。GKスバシッチが一度は防ぎますが、跳ね返りを再びシュコーロが押し込んで先制に成功します。
43分には左SBのパミッチがゴール正面25mの位置から芸術的なボレーシュートを決めて、リードを2-0と広げます。
後半はザダールが主導権を握り、次々と決定的なチャンスを作りますが、GKジリッチが近距離のシュートを全てセーブし、リエカが2-0で勝利。ディナモとの勝点は7ですが、2位のポジションをキープしています。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Osijek 0:2
0:1 45' Smoje
0:2 55' Niksic

Medimurje - Sibenik 2:2
1:0 18' Piskor
1:1 29' Roglic
2:1 43' Piskor
2:2 90' Lapic

Varteks Varazdin - Inter Zapresic 1:2
0:1 14' Biskup
1:1 17' Mumlek
1:2 25' Sivonjic

Rijeka - Zadar 2:0
1:0 17' Skoro
2:043' Pamic

Slaven Belupo - Cibalia Vinkovci 2:2
1:0 8' Juric
2:0 36' Poljak (PK)
2:1 71' Keric
2:2 87' Dodik

Hajduk Split - Dinamo Zagreb 1:2
0:1 11' Modric
0:2 71' Mandzukic
1:2 79' Kalinic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点30)、2位…リエカ(23)、3位…ザダール(20)、4位…スラヴェン・ベルーポ(17)、5位…オシエク(17)、6位…ハイドゥク・スプリト(16)、7位…チバリア・ヴィンコヴチ(15)、8位…シベニク(15)、9位…インテル・ザプレシッチ(13)、10位…ザグレブ(11)、11位…メヂムリエ(5)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(3)

【得点】
9ゴール…モドリッチ(ディナモ)
7ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)、ロヴレク(ザグレブ)、マンジュキッチ(ディナモ)、カリニッチ(ハイドゥク)
6ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、テルケシュ(ザダール)、ジュパン(ザダール)
5ゴール…ゼッツ(シベニク)、ヴィタイッチ(シベニク)、バラバン(ディナモ)、ニクシッチ(オシエク)、シュコーロ(リエカ)

【アシスト】
5アシスト…モドリッチ(ディナモ)
4アシスト…ジュパン(ザダール)、ムムレク(ヴァルテクス)、シャルビーニ(リエカ)、ヴルチーナ(スラヴェン)、クーケッツ(インテル)、ツェルナト(ハイドゥク)

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2007年10月 5日 (金)

ディナモ、アヤックス相手に歴史的勝利!/UEFAカップ一回戦

10月4日、UEFAカップ一回戦第二戦「アヤックス・アムステルダムvs.ディナモ・ザグレブ」が、アヤックスの本拠地アムステルダム・アレーナで行われました。
ホームでの初戦をDF陣のミスで0-1と落としたディナモはあっさりとこのまま敗退と思いきや、アウェーにおいてアヤックスを打ち破り、3年ぶりにUEFAカップのリーグ戦へ駒を進めました。

初戦は累積警告で欠場したマンジュキッチがセカンドトップで先発。バラバンがリエカ戦で怪我をしたため、ワントップにはタディッチが入りました。ディナモの布陣(4-2-3-1)は以下のよう。
GKコッホ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、シルデンフェルド、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、マンジュキッチ、モドリッチ-FWタディッチ

一方のアヤックスは主力を次々と放出したことにより、チャンピオンズリーグ予備戦敗退など憂き目を見ましたが、エールディビジでは現在首位。前節のVVVフェンロ戦では6-1で勝利するなど調子が上がってきています。この日はトップ下にフローニンゲンから750万ユーロで獲得したウルグアイ代表FWのスアレスを起用してきました(4-4-1-1)。
GKステケレンブルフ-DFハイティンハ、ファン・デル・ウィール、スタム、コリン-MFロンメダール、マドゥロ、ガブリ、エマヌエルソン-スアレス-FWフンテラール

タディッチとマンジュキッチがスピードに難のあるアヤックスのDF陣に惜しみないプレスをかけ、またディナモの最終ラインもリスクを承知で高く上げることで、国内リーグでは見られないほどのコンパクトなサッカーを追求します。とりわけ前半でディナモが見せたサッカーは、アヤックスを凌駕する欧州水準のものでありました。
Smodric 開始1分にはスタムからボールを奪ったマンジュキッチがトラバースパス。中央のモドリッチ(写真)がワントラップから放ったボレーシュートはクロスバーを越えていきます。
しかし、アヤックスも序盤に落ち着きが見られないディナモ守備陣のミスを突き、6分、GKステケレンブルフが蹴ったゴールキックにディナモの誰もが処理できず、ペナルティエリアに走り込んだスアレスに。スアレスが苦しい体勢からシュートを放ちますが、ボールは左ポストを逸れていきました。
この致命的なミスからのピンチを逃れたあとはディナモの守備も安定。ディナモが足元でボールを繋ぎながら、ゲームを掌握していきます。前半の最大のチャンスは13分、フリースローのボールをもらったマンジュキッチがマーカーを振り切って右クロス。ニアポストでスタムをマーカーを外したタディッチがヘディングシュートを放ちますが、ボールは右ポストに叩かれてしまいます。こぼれ球をモドリッチがシュートを狙ったものの、このボールは左ポストを逸れていきます。
30分にはポクリヴァチュが左足からグラウンダーのミドルシュート。これにはGKステケレンブルフが右へと反応良く飛びつき、コーナーへと逃れました。
試合が動いたのは32分。アヤックスの中盤の選手が誤ってヘディングで自陣内へとボールを追いやると、マンジュキッチがそれをかっさらいペナルティエリアに。背後からファン・デル・ウィールが倒してしまい、クラッテンバーグ主審はPKの判定。キャプテンのモドリッチがきっちりと右上隅にPKを決め、ディナモが先制。二試合を通して振り出しに戻ります。
とはいえアヤックスも43分、マドゥロの縦パスをもらったスアレスがバイタルエリアでコースを見つけてシュートを放ちましたが、これにはGKコッホが素晴らしい反応でセーブ。ディナモは前半を1-0で折り返すことに成功します。

このラウンドでの敗退が許されないアヤックスも後半は次第に前掛かりになってきます。しかし、モドリッチのようにボールを前へ運べる選手がいないのが仇となりました。ディナモは相手のパスミスをカットしてはパスを繋ぎ、攻撃を仕掛けていきますが、アヤックスも身体を張ったディフェンスで追加点を封じます。
Skoch アヤックスは62分にDFファン・デル・ウィールを変え、ルーマニア代表の右MFオガラルを投入。攻撃リズムを更に上げ、一方のディナモは国内リーグとは違うリズムに体力は消耗し、次第にアヤックスが主導権を取り戻していきます。
65分、ゴール前のパス交換からスアレスが左サイドからシュートを放つものの、これはGKコッホ(写真)がキャッチ。68分のエマヌエルソンのミドルシュートはクロスバーを越えていきます。74分にはスアレスの強烈なミドルシュートを再びコッホがキャッチ。76分にはロンメダールの右からの折り返しにフンテラールがスルーし、最後はスアレスが合わせますが、これまたコッホがパンチングでゴールを守りきります。コッホの神がかりなセーブに加え、今季は何度も凡ミスを繰り返したディフェンス陣もこの試合では集中が切れません。
ディナモはサミールに代えてグエラ(69分)、タディッチに代えてミキッチ(78分)を入れ、彼らのスピードを生かして打開策を図ります。87分にはマンジュキッチから右サイドでボールを貰ったモドリッチがドリブルで二人をかわし、右からシュートを放ちますが、GKステケレンブルフがセーブ。試合は延長戦へと突入しました。

後半のプレッシャーを耐えたディナモは延長戦に入ると息を吹き返します。91分、右からのモドリッチのCKにドゥルピッチが頭一つ越えてヘディングシュート。タイミングはドンピシャでしたが、ボールは左ポストを外れていきます。
Smandzkic しかしながら94分、ミキッチからの右クロスにファーポストへと回り込んだマンジュキッチ(写真)がフリーでヘディングシュートを叩き込み、勝ち越しに成功。貴重なアウェーゴールとなります。
更にその2分後、右サイドのグエラが折り返したところを中央のミキッチがスルーし、左サイドのマンジュキッチがペナルティエリア内でボールを貰うと、マーカーとの間合いを見て右足を振り抜きます。GKステケレンブルフは一歩も動けず、シュートはネットの右下隅に突き刺さり、リードを更に広げます。
3点を取り返さないと勝ち進めない状況下のアヤックスは、スタムを前線に上げるスクランブル体制に。101分にスタムがポストとなって右サイドのオガラルへとボールを流し、彼からの折り返しにフンテラールが決めて1-3。また延長後半のロスタイム、エマヌエルソンの縦へのロングパスがフンテラールに届き、これを決められて2-3となりますが、ディナモはリードを守りきり、トータルスコア3-3、アウェーゴール2倍ルールの適用により、過去4度欧州王者になったアヤックス相手に歴史的な勝利を収めました。

試合後、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「これは私のキャリアにとって最も大きな、そして最も甘い勝利だよ!
アムステルダム・アレーナで実現した勝利を可能にしてくれた選手たち、スタッフ、フロントにおめでとうと言いたい。私たちは驚くべき試合をやり遂げた。勝利への貪欲さと共に、見たこともないほどの闘争心を持ってして素晴らしい戦いをやった。スペクタクルなプレーがスペクタクルな結果をもたらしたのだよ!」
と、普段は淡々と語る彼が声を震わせながらコメントしました。
一方、チェルシー監督就任の噂もあるテン・カテ監督は
「このようになってしまって残念だ。私のチームがこんな悪いプレーをするとは予想もしてなかった。初戦では良い結果だけに、とりわけ攻撃面でもっと良いプレーすると思っていた。選手たちにはとても失望している。彼らとどうやっていけばいいか私は分からない。」
と語っています。
PKに繋がるファウルを貰い、決勝点を含む2得点を決めたマンジュキッチは
「僕たちが偉大なチームであることを示したよ。アムステルダムで3得点を決めて、アヤックスを倒したのだからね。これは僕のキャリアで最大の試合だ。違うなんて口にしたら、それは嘘となるだろう。この試合のために僕たちは生きてきたんだ。」
と喜びを持って語っています。

ディナモ一向のチャーター機は夜2時半にザグレブに到着。選手たちを1200人のサポーターが迎えました。最近はジャーナリストへの侮辱で訴えられ、新スポーツ法に反する移籍のやり取りから検察に目をつけられているディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチも、喜びからハメを外しまくり。ザグレブ空港でのパーティでは泥酔して服を脱ぎだす始末。サポーターから野次られて激怒し、一触即発状態となり、特別警官隊が介入するまでになりました。
(空港での写真はこちら/試合の動画はこちら)

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2007年10月 3日 (水)

ヨシップ・クジェ、ルワンダ代表監督に

元ガンバ大阪監督で、2005/06シーズンにディナモを優勝に導いたヨシップ・クジェ(写真)が、ルワンダ代表監督に就任することになりました。
Kuze 「私にとってはルワンダの代表監督になることが新たな監督キャリアの挑戦となる。日本のクラブから具体的なオファーが届いていたが、結局はアフリカを選んだよ。2010年の南アフリカW杯の予選でルワンダを率いるが、アフリカ選手権も彼らにとっては重要な大会だ。日本に再び行くことができたのにもかかわらず、なぜ私がルワンダを選んだかと君たちが問い質したいのは分かっているさ。私は新たな経験を望んだからだよ。労働条件も金銭条件も素晴らしかったしね。」
とコメントを残しています。ツチ族とフチ族による内戦も落ち着いたルワンダは、以前にセルビア人のラトミール・ドィコヴィッチ(ドイツW杯のガーナ代表監督)が監督を務めた経験から旧ユーゴの監督を探しており、クジェに白羽の矢が立ったそうです。またルワンダのU-19代表監督には、ディナモでもクジェのアシスタントを勤めたトミスラフ・オブラドヴィッチが務めることになっています。

クロアチア代表DFのダリオ・シミッチ(32・写真)が再び、ACミランの退団を希望しております。
Ssimic 今季は体調も万全であるのにも関わらず、アンチェロッティ監督に一試合も起用されないのに業を煮やしたシミッチは怒りを感じいます。
「率直に言って何が起こっているのか分からない。非常に不愉快だよ。アンチェロッティ監督との関係は驚きでもある。私にとって競争は激しいことは分かっているが、去年の方がもっと厳しい状況だった。とはいえ、去年は厳しい競争だったとはいえ、2試合に1試合は出場していたのだよ。現時点、私は侮辱されているようなものだ。出場時間を1分も得てないのが事実だし、監督は私に対して口を開くこともしない。」
と語るシミッチはこの冬での移籍を希望。昨年にも起用面の不満から移籍を希望し、マルセイユ、エバートン、ラツィオ、フィオレンティーナ、スパルタク・モクスワからオファーがあったものの、ガリアーニ副会長が契約延長と年俸アップで説得していました。

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クロアチア・リーグ第10節/ディナモ、2位リエカに1点差の勝利

遅れましたが、9月29日に行われたクロアチア・リーグ第10節に関するレポートを。

Smodric_i_sharbini今節の注目のカードは首位ディナモ・ザグレブと2位リエカの直接対決。前節、最下位ヴァルテクスに敗れてリーグ連勝記録が28でストップしたディナモに対し、リエカはハイドゥク・スプリトに4-0と快勝。現在の勝点差は「4」。調子が対象的な両 チームとあって、シーズン前半の行く末を決める試合であります。スタジアムはディナモの本拠地、マクシミール・スタディオン。観客数は思ったほど伸びず、7000人ほどに留まりました。
ディナモはベストメンバーを組んだのに対し、リエカは中盤のリーダーであるイヴァノフが累積警告で欠場。また右MFのブーレもウイルス性の病気で欠場しました。とはいえ、両チームの若きキャプテン、ディナモのモドリッチ(22歳・写真左)とシャルビーニ(20歳・写真右)のファンタジスタ対決が見所です。
お互いが削りあう激しい試合となりましたが、地力で上回り、ホームの利があるディナモが優勢に試合を進めていきます。とはいえ、リエカは中盤を支配されることなく、最終ラインもなかなか突破させません。
Smadzkic ディナモのチャンスは21分、マンジュキッチ(写真)が右サイドでDFブディチンからボールを奪うとエリア内に侵入。GKジリッチの手の届かないところにシュートを狙いますが、ボールはクロスバーを叩きます。
38分にはモドリッチがバラバンに繋ぐものも、バラバンのシュートは右ポストを逸れてしまいます。43分にも同じくバラバンがシュートを放ちましたが、GKジリッチがキャッチ。プレーの激しさを示す数字として、前半だけで実に32ものファウルを数えました。
後半に入ってもディナモの優勢は続きます。52分、マンジュキッチの右クロスにサミールがヘディングシュート。これに対してもGKジリッチが好反応でコーナーに逃れます。続くコーナーキックではドゥルピッチがヘディングシュートをしますが、ボールはクロスバーを越えていきました。
ディナモはバラバンが太股を痛めて負傷退場してしまい、このセットプレーの直後にタディッチがピッチに送られます。66分のマンジュキッチのシュートはGKジリッチに止められ、71分にはタディッチがワンタッチでマーカーをかわし、縦に抜けてシュートを試みますが、ボールはサイドネットの外側に留まります。
Snakon_gola なかなか均衡が破れない試合でしたが、76分、モドリッチの左CKにニアのシルデンフェルドがヘディングでボールの方向を変え、中央からヴコイェヴィッチが頭から飛び込んでのヘディングシュート。ボールはネットに突き刺さり、ディナモが決勝点を決めます。ヴコイェヴィッチはイヴァンコヴィッチ監督の方へと走り出し、批判の矢面に立ちつつあった監督としっかりと抱き合ったのが、印象的なシーンでありました(写真はガッツポーズするヴコイェヴィッチ)。
リエカもシャルビーニをはじめシュートを放ちましたが、枠を捕らえきれないが、GKコッホがセーブ。試合はそのまま1-0でディナモが勝利。選手たちに自信を取り戻す貴重な一戦となりました。
試合後、ゴールを決めたヴコイェヴィッチは
「この勝利は偉大な監督であり、同様に偉大な人物であることを示したイヴァンコヴィッチ監督に贈るものだ。僕たちにとっては辛い一週間だった。しかし、リエカ戦では僕たちが大きな家族であることを示したんだ。」
とコメントをしています。

怪我人も続出し、5位と不調に甘んじるハイドゥク・スプリトは、8位シベニクとアウェーで対戦。スプリトと同じダルマチア地方にあるシベニクとの一戦は「ダルマチア・ダービー」(Dalmatinski derbi)と呼ばれ、リエカとの「アドリア海ダービー」と共にライバル意識のある戦いであります。シベニクは昨季から13人の選手(うち9人がレギュラー)がチームを離れたため、シーズン当初はパッとしなかったものの、カリニッチ新監督のもとでチームが再構築。アウェーでは1分4敗と弱いですが、ホームでは第8節にリエカに今季初の土をつける勝利を収めております。
試合はシベニクのペースで進みます。10分にガブリエルのシュートがGKバリッチに弾かれ、ガラ空きになったゴールをゼッツがシュートを押し込もうとするものの失敗。ハイドゥクは24分にツェルナトがドリブルで次々とDFをかわし、シュートするもののGKルニェに防がれます。
後半はシベニクがチャンスを何度も作るものの決定機を失敗し続ける中、76分、クルシッチの右からのパスを受けたヴィタイッチが、一人選手をかわしてバイタルエリアから左下隅へと狙い済ましたシュートを決めて1-0とリードします。リエカを沈めるゴールも決めたMFヴィタイッチはハイドゥク・ユースで育ちながら、お払い箱になった選手でありました。
連敗が許されないハイドゥクは猛攻撃を仕掛け、80分、アンドリッチの直接FKはGKルニェがキャッチしながらもボールはゴールラインを割ったように見えましたが、線審はノーゴールの判定。ロスタイムにはコーナーキックから前線へと上がったGKバリッチが一つ頭越えてヘディングシュートを試みますが、ボールはクロスバーを越えてしまい、1-0でシベニクが勝利。ハイドゥクはリエカ戦に続いて敗れてしまいました。
Kresic この試合から二日後、ハイドゥクの監督セルゲイ・クレシッチ(写真・sport-netより)が辞表を提出。しかし、スプリト市長やスプリト・ダルマチア県知事までもが加わっての説得会議が行われ、クレシッチの留任が決定しました。その条件として現場にマイナス的な介入をするとされたスポーツ・ディレクターのイヴィツァ・シュリャクの辞任をクレシッチが要求したと言われています。辞表を提出したことに関してクレシッチ監督は
「辞表を提出した一つの理由としては、クラブにポジティブな効果を呼びたかったことがある。ところが、幹部が辞任では問題は解決しないと考えている。」
とコメントを残しています。
次節、いよいよハイドゥク・スプリトとディナモ・ザグレブが対決する「クロアチア・ダービー」(Hrvatski derbi)がハイドゥクのホーム、ポリュウド・スタディオンで行われます。両チームの勝点差は11まで開いていますが、今季初の対決だけに私もスプリトまで取材に行く予定です。

全試合の結果はこちら。

Sibenik - Hajduk Split 1:0
1:0 - Vitaic

Zadar - Varteks Varazdin 2:0
1:0  3' Zupan
2:0 58' Elez

Cibalia Vinkovci - Zagreb 3:1
1:0  5' Malcic
1:1 18' Lovrek
2:1 40' Malcic
3:1 52' Maroslavac

Inter Zapresic - Slaven Belupo 1:0
1:0 48' Starcevic

Osijek - Medimurje 4:0
1:0 19' Niksic
2:0 42' Pavlicic
3:0 76' Niksic
4:0 90' Niksic

Dinamo Zagreb -Rijeka 1:0
1:0 76' Vukojevic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点27)、2位…リエカ(20)、3位…ザダール(20)、4位…スラヴェン・ベルーポ(16)、5位…ハイドゥク・スプリト(16)、6位…チバリア・ヴィンコヴチ(14)、7位…オシエク(14)、8位…シベニク(14)、9位…ザグレブ(11)、10位…インテル・ザプレシッチ(10)、11位…メヂムリエ(4)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(3)

【得点】
8ゴール…モドリッチ(ディナモ)
7ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)、ロヴレク(ザグレブ)
6ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、マンジュキッチ(ディナモ)、カリニッチ(ハイドゥク)、テルケシュ(ザダール)、ジュパン(ザダール)
5ゴール…ゼッツ(シベニク)、ヴィタイッチ(シベニク)、バラバン(ディナモ)

【アシスト】
4アシスト…ジュパン(ザダール)、ムムレク(ヴァルテクス)、モドリッチ(ディナモ)、シャルビーニ(リエカ)
3アシスト…マンジュキッチ(ディナモ)、バラバン(ディナモ)、ブーレ(リエカ)、ヂャロヴィッチ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)、ポリャーク(スラヴェン)、ヴルチーナ(スラヴェン)、テルケシュ(ザダール)

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2007年9月27日 (木)

クロアチア・カップ/続くディナモの不振

25日と26日、クロアチア・カップが行われ、ベスト16を掛けての戦いが行われました。この試合からクロアチア一部リーグのクラブが加わるわけですが、基本はアウェーでの一発勝負となります。

ヴァルテクスに敗れてリーグ連勝記録がストップした失意のディナモ・ザグレブは、三部リーグのヴィロヴィティツァと対戦。ヴィロヴィティツァはかつて「ムラドスト127」という名前で一部リーグにも参戦していたのですが(三浦和良のディナモ・デビュー戦の相手)、チームは破産に追い込まれ、現在は地元の名前を取ってNKヴィロヴィティツァと呼ばれています。
何人かの主力選手は外れたとはいえ、名が知れた選手ばかりが出場したディナモですが、ショックを引きずったのがありありで、三部相手でもピリッとしません。
前半にGKロンチャリッチが相手選手と交錯し、膝を負傷して退場。その後は第3GKのケラヴァがゴールを守ります。後半48分、ブリャトのCKからバラバンのヘディングシュートでようやくディナモが先制しますが、55分にヴァツラヴェクがミドルシュートを決めて同点に追いつかれます。
Sivankovic 埒が開かないディナモは、63分に休ませるはずのモドリッチを投入。チャンスを作り出すものの、75分にチャレがシュートをポストに当て、終了間際にはチャゴがミドルシュートを同じくポストに当てます。
とうとう後半に突入しましたが、96分に右CKからバラバンが、107分にはマンジュキッチがボレーシュートを決めて3-1と突き放し、危うく勝利を収めました。
この試合の会見後、イヴァンコヴィッチ監督(写真)は
「監督の中には、解雇されてしまった人物と、解雇されてしまう人物という二種が存在するが、私に関していえば解雇されることは間違いなくない。もし私が問題というならば、自分から話し合って去るつもりだ。」
と語りました。これから9日間でリエカ戦、アヤックス戦、ハイドゥク戦と厳しい戦いが続くだけに、イヴァンコヴィッチ監督にはイバラの道が待ち構えています。

グルギッチ会長辞任でチームが揺れているハイドゥク・スプリトは4部のムラドスト・モルヴェとアウェーで対戦。
走らない司令塔として批判を浴びているルーマニア人MFツェルナトをベンチに置き、20歳のFWマカリンを左アウトサイド、ラトビア代表FWヴェルパコヴスキスを右アウトサイドのMFに置いた4-4-2システムを採用。
前半でカリニッチがハットトリックを達成し、マカリンは前半と後半それぞれ2ゴールを決める活躍で9-0にて圧勝しています。

全試合の結果はこちら。順調に一部リーグのクラブが勝ち進む中、二部セゲスタに敗れたザダールと一部対決となったメヂムリエが敗退しています。

Virovitica - Dinamo Zagreb 1:3
Mladost Molve - Hajduk Split 1:9
Slavonac - Slaven Belupo 0:1
Dakovo - Kamen Ingrad 2:1
Medimurje - Sibenik 2:2 (PK 4:5)
Zelina - Rijeka 0:4
Trogir - Varteks 1:2
Ogulin - Osijek 2:3
Oriolik - Cibalia Vinkovci 1:4
Granicar - Zagreb 1:3
Slavonija - Pomorac 1:4
Croatia Sesvete - HASK 2:0
Segesta - Zadar 1:0
(太文字が勝ち抜け)

27日、クロアチア代表監督のスラヴェン・ビリッチは、欧州選手権予選のイスラエル戦(10月13日・ザグレブ)と親善試合のスロバキア戦(10月17日・リエカ)に出場するクロアチア代表メンバー23名を発表しました。
パルマ所属のFWイゴール・ブダンが怪我が完治せずに外れた以外は前回と同じメンバー。ただ、ディナモのMFオグニェン・ヴコイェヴィッチが今回は追加召集ではなく、最初から選ばれております。ただし、FWムラデン・ペトリッチ、MFニコ・コヴァチは所属クラブでそれぞれ怪我しており、メンバーから外れる可能性も出ております。全メンバーは以下の通りです。

GK:
スティペ・プレティコサ (スパルタク・モスクワ)
ヴェドラン・ルニェ    (ランス)
マリオ・ガリノヴィッチ  (パナシナイコス)
DF:
ダリオ・シミッチ      (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ボルシア・ドルトムント)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
ヴェドラン・チョルルカ  (マンチェスター・シティ)
ダリオ・クネジェヴィッチ (リボルノ)
ディノ・ドゥルピッチ      (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ニコ・コヴァチ          (レッドブル・ザルツブルク)
ダリヨ・スルナ        (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ      (レアル・ベティス)
イェルコ・レコ           (ASモナコ)
ニコ・クラニチャール   (ポーツマス)
ユーリツァ・ヴラニェシュ (ヴェルダー・ブレーメン)
ルカ・モドリッチ        (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ   (ヘーレンフェーン)
イヴァン・ラキティッチ    (シャルケ04)
オグニェン・ヴコイェヴィッチ (ディナモ・ザグレブ)
FW:
ボシュコ・バラバン     (ディナモ・ザグレブ)
ムラデン・ペトリッチ    (ボルシア・ドルトムント)
イヴィツァ・オリッチ      (ハンブルガーSV)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (アーセナル)

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2007年9月26日 (水)

クロアチア・リーグ第8節/ディナモ連勝ストップ、ハイドゥク会長辞任

9月22日・23日にクロアチア・リーグ第9節が行われました。
ディナモとハイドゥクにとっては厳しい節目となる大荒れの週末となりました。

Sarmada 4位ハイドゥク・スプリトは2位リエカと対戦。試合はリエカのホーム、カントリーダ・スタディオン。ユーゴ時代を通して101回目となる「アドリア海ダービー」(Jadanski derbi)は、試合前からリエカが優勢とされていましたが、実力差がはっきりと出た内容かつ結果となりました。
昨季は不振を極めたリエカですが、今季はヴァルテクスから引き抜いたダリッチ新監督のもと超攻撃的なチームへと変身(システムは4-1-3-2)。メンバーも勝利を重ねる度に固定化されてきました。
ツートップには新加入のヂャロヴィッチ(モンテネグロ人、元セルビア・モンテネグロ代表)とシュコーロ(元ボスニア代表)。中盤の二列目には3人を並べ、右サイドに元ガンバのブーレ(元クロアチア代表)、トップ下には本来センターフォワードのイヴァノフ(元ブルガリア代表)、左サイドは20歳でキャプテンマークをつけるシャルビーニ(クロアチアU-21代表)。そしてワンボランチにはダリッチを慕ってヴァルテクスからやってきたシャファリッチ。最終ラインは元ハイドゥクの長身センターバックコンビ、ヴチュコとブドゥチン。左SBは俊足のパミッチ(クロアチアU-21代表)、右SBはボランチからコンバートされた元ハイドゥクのマルチッチ、そしてGKはジリッチ(セルビア人、元セルビア・モンテネグロ代表)です。
一方のハイドゥクのクレシッチ監督は、ルカビナとカリニッチのツートップ体制を諦め、カリニッチをトップに置き、両サイドに俊足のヴェルパコヴスキスとバルトロヴィッチを置く4-5-1。ただ奇策として、本来センターバックのパンジャをボランチに置きました。
リエカの積極的な攻撃を前にハイドゥクは次第に押されていく展開に。先制点は24分、ヂャロヴィッチが3人のマーカーに囲まれながら、ヒールキックで左サイドを上がるパミッチにパスを通すと、そのまま速いクロス。中央でノーマークのシュコーロがヘディングで合わせます。
ハイドゥクも反撃として28分、カリニッチがGKジリッチと一対一になりますが、これはジリッチが好タイミングで相手へと飛び込み、ピンチを逃れました。
Ssharbini 後半に入ると、更にリエカの厚みのある攻撃にハイドゥクは防戦一方になっていきます。51分、ヂャロヴィッチがポストになってシャルビーニ(写真)がバイタルエリアでボールをもらうと右足を一閃。ボールはGKトミッチの腕を弾き、そのままゴール左上隅に突き刺さり、2点目を奪います。シャルビーニはドリブルやパスで危険な形を常時作り出し、新たなファンタジスタとして今季はクローズアップされている選手です。
3点目は73分、ヂャロヴィッチがペナルティエリアでDFブリャトに倒されてPK。ヂャロヴィッチは自ら蹴ることを懇願するものの、チーム内の取り決め通りにイヴァノフが担当し、きちっと右下隅にシュートを蹴り込んで3-0とします。
ガッツ溢れるプレーからモンテネグロ人とはいえサポーターから愛される存在のヂャロヴィッチが報われたのはロスタイム。シャルビーニがイヴァノフとのワンツーで左サイドを抜け、最後もワンタッチでアウトサイドキックからセンタリング。それをヂャロヴィッチがヘディングで叩き込み、4-0。
完膚なきまでライバルのハイドゥクを叩きのめしたリエカの選手たち、そしてダリッチ監督は、ゴール裏のサポーター「アルマダ」と勝利を祝福しました。私もリエカまで赴き試合を観戦しましたが、熱狂的なサポーターと魅力あるサッカーが結びついた至福を堪能してきました。試合後にアルマダが集うスタジアム近くのバーで、年配のアルマダに「日本だろうが、中国だろうが、うちらにとっては敵ではない」と言われたのには苦笑いしましたが。
(2枚目の写真はSport-netより)

Grgic その翌日、ハイドゥク・スプリトのブランコ・グルギッチ会長(写真はSport-netより)が辞任を表明しました。かつてよりサポーターのトルツィダはグルギッチが去ることを願望し、試合の度に「Uprava odlazi!」(フロント、出て行け!)のコールを繰り返し、スプリトの街中にも同様のフレーズの落書きが目立つほど。7年間の任期のうち3度のリーグ優勝、1度のカップ戦優勝を果たしているものの、15度に渡って監督を更迭し、チャンピオンズリーグ予備戦ではシェルブーン(アイルランド)、デブレチェン(ハンガリー)という格下に敗北を喫するなど、サポーターの信用を勝ち取ることができなかった人物でありました。
「リエカとのハイドゥクの恥ずべき試合のあと、モラル的な理由で辞任を提出した。サポーターからの圧力で辞任を出したのではない。彼らの要求に屈したように誰かが思うことは、私自身としても望むべく形ではない。」
とグルギッチ会長はコメント。副会長のボクシッチ以下、経営委員会の全員が退陣することになっています。

国内リーグでは連勝記録を28まで伸ばし、安泰かと思われたディナモ・ザグレブも厳しい事情に立たされています。
木曜日にアヤックス戦をディフェンス陣の凡ミスで敗れたディナモは23日、8戦全敗のヴァルテクス・ヴァラジディンとアウェーで対戦しました。チーム全体の士気が失墜してしまったディナモは、モチベーション高いヴァルテクスのイレブンにあっさりと攻略されます。
開始5分、バライッチの左からのミドルシュートをGKコッホがパンチング。右にこぼれたボールをパパが押し込むものの、これまたGKコッホが足を使ってクリア。しかし、ルーズボールをパパがヘディングで中央に折り返すと、ブラジル人FWファビオが右下隅にシュートを叩き込み、ヴァルテクスが先制します。
ヴァルテクスのアグレッシブぶりに成す術のないディナモは、立て続けにシュートを浴びせられますが、GKコッホの好セーブによって新たな失点を許しません。ディナモは23分、バラバンが左サイドから正確なFKをゴール右上に突き刺し、同点に追いつきます。
しかし、その2分後、ムヤノヴィッチの右クロスをニアポストで合わせられないようディナモSBのエトーが飛び込むものの、誤ってオウンゴールを生み出してしまい、ヴァルテクスが再びリードをします。この日はアヤックス戦でパスミスをしたセンターバックのシルデンフェルドが外され、ヴルドリャクが起用されたものの、コンビを組むドゥルピッチともどもミスを繰り返し、左SBのチャレは32分に交替させられる始末でした。
後半は渇を入れられたディナモが滑り出し良く、バラバンのお膳立てからポクリヴァチュが中央から同点シュートを決めます(51分)。しかし61分、ムムレクの右からのクロスがペナルティエリアで全くノーマークのプラヒッチに通り、これをきっちり右上に決めてヴァルテクスがみたびリード。
とはいえ、ディナモは89分、カルロスの横パスをバラバンがスルーし、それまでピッチで目立たなかったモドリッチがミドルシュートを右下隅に決めて同点。
Ssokota ドラマティックな展開はロスタイムまで続きます。ムムレクが右サイドからの直接FKをコッホの読みとは全く逆のサイドに蹴り込んで4-3。これでヴァルテクスは今季初勝利どころか初勝点。ディナモはベンフィカが持つ国内リーグ29連勝まであと勝利一つとしながら、まさかの敗北を喫してしまいました。
この試合を前後して、先発起用されないことに不満を持つ元クロアチア代表FWトミスラフ・ショコタ(写真)がマスコミを通してイヴァンコヴィッチ監督を批判。ここ2試合は痛い敗北を喫したとはいえ、イヴァンコヴィッチ監督を全面支持するフロントは、ショコタを出場停止処分にすることに決めました。ショコタは契約を破棄し、退団することが濃厚とされています。

次の第10節は首位ディナモと2位リエカが直接対決。勝点差はまだ4あるとはいえ、今季の行方を占う対決となりそうです。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Inter Zapresic 3:0
1:0 19' Brkljaca
2:0 50' Lovrek
3:0 52' Mujdza

Medimurje - Cibalia Vinkovci 0:1
0:1 11' Keric

Slaven Belupo - Zadar 4:2
0:1  7' Zupan
1:1 15' Radeljic
2:1 22' Poljak (PK)
3:1 30' Poldrugac
4:1 32' Caval
4:2 75' Terkes (PK)

Osijek - Sibenik 1:1
1:0 32' Niksic
1:1 37' Lopes (OG)

Rijeka - Hajduk Split 4:0
1:0 24' Skoro
2:0 51' Sharbini
3:0 74' Ivanov (PK)
4:0 90' Dalovic

Varteks Varazdin - Dinamo Zagreb 4:3
1:0  5' Fabio
1:1 23' Balaban
2:1 27' Etto (OG)
2:2 52' Pokrivac
3:2 61' Prahic
3:3 89' Modric
4:3 90' Mumlek

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点24)、2位…リエカ(20)、3位…ザダール(17)、4位…スラヴェン・ベルーポ(16)、5位…ハイドゥク・スプリト(16)、6位…ザグレブ(11)、7位…チバリア・ヴィンコヴチ(11)、8位…シベニク(11)、9位…オシエク(11)、10位…インテル・ザプレシッチ(7)、11位…メヂムリエ(4)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(3)

【得点】
8ゴール…モドリッチ(ディナモ)
7ゴール…ヂャロヴィッチ(リエカ)
6ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、マンジュキッチ(ディナモ)、カリニッチ(ハイドゥク)、テルケシュ(ザダール)、ロヴレク(ザグレブ)
5ゴール…ゼッツ(シベニク)、ヴィタイッチ(シベニク)、ジュパン(ザダール)、バラバン(ディナモ)

【アシスト】
4アシスト…ジュパン(ザダール)ムムレク(ヴァルテクス)、モドリッチ(ディナモ)、シャルビーニ(リエカ)
3アシスト…マンジュキッチ(ディナモ)、バラバン(ディナモ)、ブーレ(リエカ)、ヂャロヴィッチ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)、ポリャーク(スラヴェン)、ヴルチーナ(スラヴェン)

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2007年9月21日 (金)

UEFAカップ一回戦/ディナモ、アヤックスに惨敗

9月20日、UEFAカップ一回戦第一戦「ディナモ・ザグレブvs.アヤックス・アムステルダム」が、ディナモの本拠地マクシミール・スタディオンで行われました。チャンピオンズリーグ予備戦のヴェルダー・ブレーメン戦には及ばないとはいえ、27,000人のサポーターがスタジアムに駆けつけました。

Huntelaar ディナモとアヤックスが欧州の舞台で戦うのは初めてではなく、1998/99シーズンのチャンピオンズ・リーグのグループリーグで対戦しています。ホーム(1998年9月16日)では、クラニチャール監督率いるディナモが主導権を握るものの、プロシネツキのミドルシュートがGKファン・デル・サールに止められ、またヴィドカが決定機を外してスコアレスドロー。3節が終わってクラニチャール監督が解任され、ヴラジミール・ザイエッツが監督に就任。
アウェーのアヤックス・アリーナの試合(11月25日)ではスタメンにフォワードを置かない守備的な布陣で挑み、68分、ビシュチャンのドリブル突破でファン・デル・サールが飛び出したところ、途中交替のヨシップ・シミッチが68分にループシュートを決めて1-0の大金星を挙げたという歴史があります。
またアヤックスのテン・カテ監督は、MTKブダペストを率いていた時代にディナモとチャンピオンズ・リーグ予備戦で戦ったことがあり、昨季36ゴールのエースストライカー、フンテラール(写真)はヘーレンフェーン在籍時代にUEFAカップ、同様に主将のスタムもミラン在籍時にチャンピオンズ・リーグ予備戦でディナモと対戦しております。

今季は欧州を視野に入れながら、ヴェルダーに引き続いて強豪を引いてしまったディナモ。国内リーグでは無敵とはいえ、それが仇となって欧州にも通じる競争力と経験を詰めないのが問題です。昨季はこのラウンドで勝算が十分にあると見ていたオーゼールに敗退しています。
この試合ではマンジュキッチが累積警告で欠場。代わってトップ下には怪我から復帰したヴグリネツを起用しました。また拳の手術をしたばかりの右SBエトーが間に合い、以下の布陣となりました。
GKコッホ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、シルデンフェルド、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、ヴグリネツ、モドリッチ-FWバラバン

アヤックスはこの夏、MFスナイデルやFWバッベルなど主力を次々と売却。チャンピオンズリーグ予備戦三回戦では、圧倒的にチャンスを演出しながらもスラヴィア・プラハ相手にまさかの敗退。今季のエールディビジでも不安定な戦いを続けています。テン・カテ監督もクビが掛かっているだけに、選択した布陣は超守備的(4-4-1-1)なものでありました。普段はサイドバックのエマヌエルソンとオガラルをMFのポジションに上げ、ストッパーには19歳のファン・デル・ヴィールを抜擢。ウルグアイ代表MFスアレスや今季加入のルケとウルサイスはベンチスタートとなりました。
GKステケレンブルフ-DFハイティンハ、ファン・デル・ウィール、スタム、フェルメーレン-MFオガラル、マドゥロ、ガブリ、エマヌエルソン-ロンメダール-FWフンテラール

Smodric アヤックスは厳しいマークでゲームメイカーのモドリッチ(写真)をチームメイトから寸断しようと図ります(アヤックスは以前にモドリッチ獲得を考えたものの、高すぎて断念した経緯あり)。
モドリッチ同様に個人技に優れたサミールがフリーとなり、彼やエトーが突破する場面も出てきますが、クロスやラストパスはスタムを中心とするアヤックスの壁に跳ね返されます。
最初のディナモのチャンスは5分、モドリッチの左CKにシルデンフェルドがニアでヘディングシュート。GKステケレンブルフが止めてこぼれたボールにヴコイェヴィッチが飛び込むも、シュートは枠を捕らえ切れません。
アヤックスは組織的な守備はしっかりしているものの、攻撃に転じるとボールを運べる選手はエマヌエルソンぐらいで、後はロングパスをフンテラールに当てる程度。15分にそのフンテラールが25mのロングシュートを試みますが、これはGKコッホがセーブします。
16分にはヴグリネツがペナルティエリア中央外からグラウンダーのシュートを狙いますが、ボールはGKステケレンブルフの正面に留まります。
Sstam 32分、ディナモはセットプレーのクリアボールをポクリヴァチュがミドルシュート。ボールはゴール前のヴコイェヴィッチに届き、右下隅を狙って近距離のシュートを放ちますが、GKステケレンブルフの好反応で先制点を奪えずに終わります。
38分にはモドリッチが左サイドからミドルシュートを狙うものの、これもGKの正面。前半は常に攻撃しながらも、牙城を崩せずに終わってしまいました。
(写真はスタムにしっかり捕まれるバラバン)

Ssammir 後半、ディナモはヴグリネツを代えてFWショコタを投入し、バラバンをセカンドトップへと移します。最初のチャンスは49分、バラバンの左クロスにショコタが落とし、サミールがミドルシュートを狙いますが、惜しくもボールはポスト脇を逸れていきます(写真)。
前線のターゲットとしてショコタを入れた交替劇は、攻撃そのもののテンポが低下させた挙句、コンビネーションによる攻撃も簡単に封じられ、次第にパスミスが目立つようになったディナモはアヤックスのカウンター攻撃にさらされていきます。
Sdf そのツケは61分に訪れます。最終ラインでボールをキープしたドゥルビッチ(写真左)が、無意味に左のシルデンフェルド(写真右)に横パス。混乱したシルデンフェルドは前方にパスを出すも、あっさりロンメダールがカット。フンテラールに預けてDFの背後に抜けようとするロンメダールを左SBのチャレ(写真中央)がつくべきなのに、パスを貰い返したロンメダールの突破をあっさりと許してしまい、最後はGKコッホも抜かれてシュートを決められてしまいます。ディフェンス陣の凡ミスで失点してしまう癖は国内リーグで幾度も見られているのですが、このような大事な場面でもポカを犯してしまいました。
戦闘意欲をも失ったディナモは、これ以上チャンスを作ることはなく、主審の判定にもカリカリしながら時間が過ぎ、0-1で敗北してしまいました。リードは最小で、まだリーグ戦到達への希望があるとはいえ、このような惨めな試合を見せられた以上、ディナモの欧州挑戦は今季もこのラウンドで終えることになりそうです。

ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は試合後の記者会見にて
「残念ながら、また敗北を経験してしまった。このようなハードで先が読めない試合を予想していたし、アヤックスのクオリティも分かっていた。前半は全ての面でゲームをコントロールし、多くのシュートを放ち、チャンスもつ食っていった。しかし、一つの初心者的な愚かなミスがアヤックスにアドバンテージを与えてしまった。アヤックスは経験あるチームだから、試合の最後までそのラッキーなアドバンテージを守ることに成功したのだ。
選手交替でリズムを変え、更にアグレッシブ面を強化しようとしたものの、残念ながら失敗に終わり、試合に敗れてしまった。とはいえ、まだ第二戦まで14日あるので、相手の力に関係なく、サプライズを起こす権利は私たちにもあると考えている。」
とコメント。一方、アヤックスのテン・カテ監督は
「ディナモは強いチームだと考えているので、この試合では戦術面が上手くいったと言うことだけができよう。力強いディフェンスが私たちのベースとなっており、これが安定したプレーと試合のコントロールを可能にしたのだ。まだ終わったとは決して思っていない。ヴェルダー・ホームのディナモの映像を見たが、ファンタスティックな戦いをしていた。もちろん、この試合の結果によって優位は私たちの方にあり、通過のチャンスは私たちの方がより大きい。しかし、二試合行われるので、まだ何も解決していないのは間違いない。」
と語っています。

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2007年9月19日 (水)

クロアチア・リーグ第8節

報告が遅れましたが、15・16日とクロアチア・リーグ第8節が行われました。

開幕から7連勝、昨季を含めたらリーグ27連勝と記録を更新中のディナモ・ザグレブは、4位スラヴェン・ベルーポをホームに迎えました。
今月、アドリア海のコルナーティ諸島で発生した山火事で多くの消防士が殉職したのですが、消防士たちの残された家族を経済的に助けるため、ディナモは入場料を無料にして募金箱を設置。15000人の観客の多くが普段のチケットの価格以上のお金を募金しました。また他のスタジアムにおいても収益を寄付。またハイドゥクも火曜日にかつての有名選手や芸能人などを集めたチャリティマッチを主催し、30000人の観客が集まり、収益を家族に寄付しました。
Sbalaban 話を試合レビューに戻しましょう。ユルチェヴィッチに率いられたスラヴェン・ベルーポは安定したチーム経営から次第に強豪の一角へと入りつつあり、ガラタサライに敗れたとはいえ、今季はUEFAカップを戦ったチーム。2分には右から流れてきたボールをシクリッチがミドルシュートを放ち、弾道はしっかりと枠に行っていましたが、ディナモのGKコッホが好反応で逃れます。
スラヴェンはディナモに抵抗できる数少ないチームと思われましたが、9分、中央のサミールから左サイドを抜けるモドリッチにパスが通ると、モドリッチは相手GKとDFの間に針を通すかのようなクロスボールを送ります。ボールは飛び込んだバラバン(写真)にピタリと合い、バラバンは滑り込みながらシュートを決めて先制に成功。ディナモはチバリア戦を除けば、今季全てのリーグ戦で15分以内に先制点を決めています。26分にはバラバンが25mの位置から直接FKを左に叩き込んでこの試合2得点目。リードを2-0と広げます。
スラヴェンは28分、元ディナモのユリッチが右サイドを突破し、ペナルティ中央へ折り返し。エースアタッカーのヴルチーナはマーカーを引き付けてから反転してのシュートを試みますが、またしてGKコッホの好反応でゴールが決められません。
続く36分、ディナモのセットプレーのシーンにおいて、ペナルティエリアでDFポルドゥルガチュがバラバンを押してしまってPKの判定。これをモドリッチが右に叩き込み、更にリードを広げます。
後半に入ると、ディナモは木曜日にUEFAカップ・対アヤックス戦が控えていることもあり、無駄に体力を消耗しない戦いに転じます。
一方のスラヴェンは66分、ポリャークの近距離のシュートを放つものの、またしてGKコッホの好反応で止められてしまいます。ディナモは怪我で離脱していたFWショコタを試すなど、余裕のある戦いを見せ、88分にはバラバンが胸トラップで落としたボールをショコタが左に展開。フリーで飛び込んだポクリヴァチュがシュートを決めて4-0と快勝しました。これでリーグ連勝記録を28と伸ばし、ベンフィカが37年前に作った欧州記録29にあと一つと近づいています。

5位に留まるハイドゥク・スプリトは、7戦全敗で最下位に甘んじるヴァルテクス・ヴァラジディンとホームで対戦しました。
ハイドゥクは4分、FWカリニッチの右からのシュートをGKマヂャリッチが一度は防ぐものの、空中に浮いたボールを再びカリニッチがゴールを背にしながら器用に流し込み、開始早々に先制します。
27分にはルカビナのラストパスにカリニッチが飛び込み、GKマヂャリッチが足でカリニッチを引っ掛けてしまってPK。これをカリニッチ本人が決めて2-0とします。
とはいえ、ヴァルテクスも後半開始早々、新外国人のブラジル人ファビオが右サイドをドリブルで突破すると、ディフェンスラインからオーバーラップしたツォニャールが左下隅にシュートを決めて、点差を縮めます。
「優れた選手はいるが、彼らはやれる力を出さないし、期待されている力も出さない」と試合後にクレシッチ監督が嘆いたように、後半もヴァルテクス相手に良い形が作れないハイドゥクでしたが、88分にようやくツェルナトがゲームを決める直接FKを叩き込み、3-1で勝利。4位へと浮上しています。

2位リエカはアウェーでシベニクと対戦。これまで負けなしで勝点を伸ばしてきたリエカでしたが、この試合は終始シベニクに押される展開になります。
Svitajic 12分にログリッチのラストパスから、MFヴィタイッチ(写真)がペナルティエリア手前かシュートを叩き込むと、30分にはFWゼッツのシュートが弾かれたところをヴィタイッチが押し込み、2-0とシベニクがリードを広げます。
リエカは52分、シュコーロのヒールパスからヂャロヴィッチがシュートを決めますが、69分、ペナルティエリアでリエカGKジリッチがゼッツを倒してPK。これをヴィタイッチが決め、ハットトリックを達成します。
リエカは73分、MFシャファリッチのFKを弾いたところをヂャロヴィッチが押し込みますが、それ以上は差が縮められず、シベニクが3-2で勝利しています。

また今季から二部に昇格したザダールがザグレブでホームに1-0で勝利。5連勝で2位へと浮上しました。ザダールのスタジアムは普通よりも極端に幅が狭く、ジュパンという優れたキッカーがいることからセットプレーに強いのが特徴です。

全試合の結果はこちらです。

Inter Zapresic - Medimurje 3:0
1:0  7' Gulic (PK)
2:0 27' Sivonjic
3:0 77' Sivonjic

Zadar - Zagreb 1:0
1:0 73' Surac

Cibalia Vinkovci - Osijek 2:0
1:0 73' Dodik
2:0 90' Dodik

Hajduk Zagreb - Varteks Varazdin 3:1
1:0  4' Kalinic
2:0 27' Kalinic (PK)
2:1 48' Conjar
3:1 89' Cernat

Sibenik - Rijeka 3:2
1:0 14' Vitaic
2:0 30' Vitaic
2:1 52' Dalovic
3:1 69' Vitaic (PK)
3:2 75' Dalovic

Dinamo Zagreb - Slaven Belupo 4:0
1:0  9' Balaban
2:0 26' Balaban
3:0 36' Modric (PK)
4:0 88' Pokrivac

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点24)、2位…ザダール(17)、3位…リエカ(17)、4位…ハイドゥク・スプリト(16)、5位…スラヴェン・ベルーポ(13)、6位…シベニク(10)、7位…オシエク(10)、8位…ザグレブ(8)、9位…チバリア・ヴィンコヴチ(8)、10位…インテル・ザプレシッチ(7)、11位…メヂムリエ(4)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)

【得点】
7ゴール…モドリッチ(ディナモ)
6ゴール…シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、マンジュキッチ(ディナモ)、カリニッチ(ハイドゥク)、ヂャロヴィッチ(リエカ)
5ゴール…テルケズ(ザダール)、ロヴレク(ザグレブ)、ゼッツ(シベニク)、ヴィタイッチ(シベニク)
4ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)、ジュパン(ザダール)、バラバン(ディナモ)

【アシスト】
4アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ジュパン(ザダール)
3アシスト…シャルビーニ(リエカ)、マンジュキッチ(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)、ブーレ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)

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2007年9月13日 (木)

クロアチア、アンドラに6-0で大勝

9月12日、アンドラの首都アンドラ・ラ・ベリャのコムナーレ・スタジアムで、欧州選手権予選「アンドラvs.クロアチア」が行われました。
グループリーグで8戦全敗、草刈場のアンドラとはいえ、イングランドもアウェーで60分近く先制点が奪えなかった侮れない相手であります。クロアチアとは昨年10月に戦っており、その時はペトリッチの4得点を含む7-0で大勝しています。

クロアチアはMFコヴァチ兄が背中の痛み、GKプレティコサが首の痛みを抱えていることから外され、代わりにMFレコとGKルニェが起用。またDFラインにはバビッチとクネジェヴィッチが新たに起用されました。
GKルニェ-(右から)DFチョルルカ、クネジェヴィッチ、コヴァチ弟、バビッチ-MFスルナ、レコ、モドリッチ、クラニチャール-FWエドゥアルド、ペトリッチ

一方のアンドラは6人の主力が怪我や累積警告で欠場。その中にはスペイン二部のペリ・エイードでプレーするFWベルナウス、アンドラ代表で最も得点を決めているセリエBのテリエスティーナ所属イルデフォンス・.リマも含まれています。スタメン(4-2-3-1)は以下のようです。
GKアルバレス-DFアヤラ、ソネイェー、リマ、ティマ-MFヴィエイラ、ルイス-ガルシア、ヒメネス、シヴェラ-FWシルバ

Skranjcar_3 いつものように自陣内を固め、ボールホルダーに対しては荒いチェックをしてくるアンドラ。標高900mの山岳地帯に位置するアンドラ・ラ・ベリャは風が強く、サイドチェンジやロングパスで打開しようにも正確性に欠けます。
最初のチャンスは10分、エドゥアルドが左サイドを突破し、中央へ折り返すものの、ペトリッチのボレーシュートはクロスバーを越えてしまいます。
22分にはクラニチャール(写真)のミドルシュートが右ポストを逸れ、24分にはバビッチの左からのクロスボールにエドゥアルドがヘディングシュートを試みますが、これまた枠を外します。
前回のW杯予選の対マルタ戦(1-1)のように、弱小国相手だとついつい気が抜ける「ユーゴ・シンドローム」をコーチ陣が口酸っぱく注意したこともあり、辛抱強く攻め続けたクロアチアはラッキーな先制点を奪います。
Spetric_2 34分、クラニチャールが倒され、正面25mの位置で直接FKを得たクロアチア。スルナが蹴ったボールはアンドラの人壁に当たり、そのままコースが変わってゴール右上に吸い込まれます。
38分、同じくクラニチャールが倒され、先ほどと同じ位置からの直接FKを今度はペトリッチ(写真)がGKの手が届かないゴール左に叩き込み、リードを2-0と広げます。
更に44分、左サイドのクラニチャールがワンタッチでペナルティエリアに飛び込むペトリッチに縦パスを通し、ペトリッチは利き足の左足で正確なシュートを決め、前半を3-0で折り返します。

Spranjic 後半頭からFWペトリッチを下げてバラバンを、モドリッチを下げて左MFにプラニッチを起用し、クラニチャールが左MFから中央へとシフトします。プラニッチ(写真)は先のエストニア戦ではベンチにも入れなかったわけですが、へーレンフェーンでの活躍ぶりを証明するようにタッチ&ゴーやドリブル突破で左サイドを切り裂きます(冬にはフェイエノールトに移籍とも)。
48分、スルナの右FKからバビッチがファーで折り返し、フリーのクネジェヴィッチが近距離でヘディングシュートを試みましたが、ボールはクロスバーに。
しかし、その直後、プラニッチが左サイドを突破し、中央のクラニチャールへ。クラニチャールは右足のトラップでマーカーをかわし、左足でゴール左にシュートを叩き込みます。ポーツマスではレギュラーに手が届く状況でありながら、足の怪我で開幕を出遅れた彼ですが、課題であったウエイトも落とし、この日は随分と軽い動きでプレーをこなしたことで、クロアチアの各メディアではマン・オブ・ザ・マッチに選ばれています。
Srakitic クロアチアのゴールラッシュは続き、56分、レコが右サイドから突破し、折り返しのパスからバラバンが放ったシュートはDFアヤラに当たるものの、エドゥアルドが反応良く左足を振り抜き、5-0とリードを広げます。
62分にはエドゥアルドに代えて、19歳のMFラキティッチ(写真)が交替出場。デビュー戦となるエストニア戦では左MFと右MFのポジションを試されたのですが、今回はセカンドトップで適正を試されます。わずか1分後、バラバンの直接FKがGKによって左に弾かれたところをプラニッチが中央へ折り返し、ゴール前のラキティッチが冷静に流し込んで6-0。2試合目にして早速、代表初ゴールを決めました。
ラキティッチはクラニチャールとの縦の連携も良く、77分にはラキティッチを背後から倒したガルシアが一発退場。怪我人や無駄なカードを出さず、かつテストを重ねながら、昨年のホームの試合同様にアンドラに大勝しています。

試合後、ビリッチ監督は
「エストニアとアンドラは実力の尺度を図る相手ではないとはいえ、リラックスするな、単純な戦いではないぞ、というコーチ陣の注意を選手たちが常に心得ていたことがとても重要だった。ボールが常に相手陣内にあることは分かっていたし、90分全てを予定通りに戦えた。もちろん、全員が神経質になっていたよ。最初のゴールが生まれるまで、なんて時間が早く進むのだと私は脅えながら、ついつい5度に渡って電光掲示板を目にやってしまったよ。
段々と試合数も減ってきたが、私たちには十分にガソリンがある。本物のタイヤもある。オーストリアとスイスへの道は開かれており、私たちが立ち止まることはないと確信している。対戦相手は強豪かつ困難であるとはいえね。」
とポジティブなコメントを残しています。

クロアチアが属するグループリーグEでは、イングランドがホームでロシアを3-0と完勝。これでイングランドが勝点20で2位に浮上してきましたが、クロアチアは勝点23で首位をキープ。残る3試合で勝点4を稼げば、2位以上が確実となりグループリーグを突破します。来月のロシアとイングランドの直接対決の結果次第では更にノルマは低くなる上、クロアチアはイスラエル(ホーム)、マケドニア(アウェー)と楽なカードであるため、最終戦のイングランド(アウェー)を待たずして決まりそうです。

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2007年9月12日 (水)

モラルの低下に苦しむU-21代表

A代表の欧州選手権予選と並行して、U-21代表の欧州選手権予選(本大会は2009年スウェーデン開催)が行われています。
クロアチアはイタリア、ギリシャ、アルバニア、アゼルバイジャン、フェロー諸島が同居するグループ1に所属。10のグループに分かれており、1位10ヶ国と2位で上位成績4ヶ国の計14ヶ国がプレーオフに進出、勝利した7ヶ国+開催国スウェーデンが本大会で戦います。
Ladic クロアチア代表の守護神として活躍したドラジェン・ラディッチ監督(写真)が率いるU-21クロアチア代表は、これまでフェロー諸島に2-0(ホーム)、ギリシャに3-2(ホーム)と勝利してグループリーグ首位。とはいえ、親善試合では首脳陣を満足させる戦いはできず、その上に選手たちのモラルが低く、ラディッチ監督を悩ませています。
リエカでキャプテンとして活躍するMFアナス・シャルビーニは、前回の合宿で控え選手という待遇に不満を持ち、荷物をまとめて合宿地を脱走。またハイドゥクのツートップ、ルカビナとカリニッチは共に怪我。カリニッチは4度に渡って怪我を理由に召集を断り、ルカビナは今回怪我のためにスプリトに帰されると直ぐにハイドゥクの通常練習に参加したことから、ラディッチ監督がその態度に不満を口にしております。

9月8日、そのクロアチアU-21代表がアルバニアのエルバサンにて、アルバニアU-21代表と戦いました。クロアチアのスタメン(4-2-3-1)は
GKロンチャリッチ-DFグラヴィナ、イプシャ、ロヴレン、パミッチ-MFプラヒッチ、ディニャール-マンジュキッチ、イリチェヴィッチ、クーケッツ-FWブシッチ
前半のクロアチアは格下相手にほとんどチャンスを作ることができず、後半もパスミスが目立ちます。ボランチのプラヒッチとディニャールは攻撃参加することなく、ドリブル突破に優れたイリチェヴィッチ(ボーフム所属)が孤軍奮闘するのみ。
アルバニアもこれといったチャンスがなかったわけですが、75分にロングボールを放り込むと、クロアチアのセンターバック、ロヴレンが目測を誤り、ボールは背後に入り込んだFWカニへ。そのままカニはドリブルを仕掛け、GKロンチャリッチをかわしてシュートを決めます。
クロアチアもイリチェヴィッチ、タディッチ、グラヴィナがシュートを放ちますが、GKコリキがセーブ。結局、クロアチアは0-1の敗北を喫してしまいました。

試合後の記者会見でラディッチ監督は
「私は大変失望している。負けたという事実以上に、その負け方や選手たちの振舞い方、プレーに対する取り組みに失望しているのだよ。この敗北は恥だ。我々は真剣な代表チームではなかった。」
とおかんむり。しかし、更にラディッチ監督を失望させることが翌日に起こります。

Sroncaric 試合を終え、チーム一行はザグレブ近郊の合宿地トゥヘリュに戻ってきたのですが、マンジュキッチ(写真右)とロンチャリッチ(写真左)がホテルの部屋で3時まで酒盛りをした上、そのまま友人の車で外出。ザグレブのクラブで一杯やって車でホテルに戻る際、スピード違反と無灯火で警察に捕まり、スキャンダルが明らかになりました。もちろん、ラディッチ監督は直ぐに二人を代表チームから追放しました。
マンジュキッチはドイツに住む姉が子供を出産したという知らせを聞き、そのお祝いで酒を飲んだと言い訳をし、ロンチャリッチはディナモのチームメイトということで酒に付き合ったとのこと。この二人は以前より問題児扱いされており、過去にロンチャリッチは前回のU-21代表合宿でカッとなってテレビを壊した前科がある上、ディナモでは遅刻の常習犯。ディナモの夏のキャンプでは練習をサボったために、合宿地から追放されました。マンジュキッチも直ぐにカッとなる性格で、欧州カップ戦では無駄にイエローカードを貰うことから罰金を科されています(5試合で4枚のイエロー)。

二人のハメを外した行動に怒り心頭のラディッチ監督は
「彼らの振舞いに対して、もう寛容になることはできない。余りにもやりすぎだ。心外だよ。あのような子供にとって良いことではない。アルバニア戦の前に彼らをチームから追放すべきだった。追放する際、彼らにはこう言った。
"私はお前たちに決して顔を向けることはしない。お前たちは私に対して好きなようにすればいい。"
もし代表でプレーすることが名誉ではなく、代表のプレーを望まないのならば、チームにとって必要ではないのだ。代表に召集されることを誇りにし、クロアチアのユニフォームを喜んで背負う若者たちがいるというのに…。
私の印象だが、クロアチア・サッカー界は試合への取組み方や仕事に対する考え方に問題を抱えている。私の選手たちは自分を高く買いかぶりすぎているのだ。」
と批判。また翌日にサッカー協会会長ヴラトコ・マルコヴィッチ氏が選手たちの前に現れ、
「カリスマ的なクロアチアのユニフォームを背負う準備のできてないものは、直ぐにでも去ってもいいぞ! (代表メンバーであることが)辛かったり、望まないのならば、お前たちは自由だ。扉はいつも開いている。クロアチア・サッカー協会がザグレブまでのタクシー代を払ってやる。」
と絞り上げました。サッカー協会も二人には罰金などの制裁を加える予定であります。

11日、クロアチアU-21代表は、ザグレブ郊外のザプレシッチでアゼルバイジャンU-21代表と対戦しました。スタメン(4-1-3-2)は以下のよう。
GKヴァルギッチ-DFバコヴィッチ、イプシャ、ロヴレン、パミッチ-MFディニャール-イリチェヴィッチ、ボシュニャク、クーケッツ-FWタディッチ、ブシッチ
一連の騒ぎで刺激を受けたのか、膿が十分に出されたのか、クロアチア・イレブンは前半から積極的なプレーをします。
13分、クーケッツからの縦パスを受けたタディッチ(ディナモ所属)が、チャンピオンズ・リーグでも対戦したGKアグハイェフ(ハザール所属)の股下を通すシュートを決め、先制に成功します。
更に21分、パミッチのミドルシュートがDFの足に当たって中に浮いたボールを、ペナルティエリア右にいたイリチェヴィッチがドライブをかけたボレーシュート。逆サイドのネットに突き刺さるビューティフル・ゴールで2-0とリードを広げます。
しかし、クロアチアの最終ラインは不安定で、次第にスピードあるアゼルバイジャンの攻撃に苦しみ始め、34分に左サイドから上げられたところをファーサイドのママドフがフリーでネットに押し込み、点差を縮めます。
とはいえ、前半ロスタイム、クーケッツの左クロスにブシッチがヘディングで合わせ、3-1と更にリードを広げました。
後半はペースが落ち、63分に1点目同様に左サイドを崩されて、中央への折り返しにママドフが決めて再び1点差。けれども、70分にユシフォフが二枚目のイエローで退場となって数的優位となり、終了間際にママドフの1対1のシュートをGKヴァルギッチがセーブして、3-2で何とか勝利を収めました。

試合後、ラディッチ監督は
「アルバニア戦の負けた後は困難な状況にあったが、勝点3を得ることに成功した上に自信を培うこともできた。もちろん、彼らは若い選手たちだし、彼らからルーティン的にプレーすることを期待することはできない。だから、問題が浮き彫りになったのだ。
アゼルバイジャンのようなチームを相手に、あのような2ゴールを奪われてはいけない。ヤル気と闘争心には拍手を送るが、まだ3人・4人はそれすら見せていなかった。次の試合では選手の変更があることだろう。」
とコメント。選手変更に関しては、謝罪を済ませたシャルビーニを復帰させることを明言してます。
これで3勝1敗のクロアチアは、3戦3勝のイタリアと勝点で並んでおり、10月12日にはアウェーでの直接対決を控えているとはいえ、モラルが低下した若い世代に対するラディッチの葛藤はまだまだ続くかもしれません。

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2007年9月10日 (月)

エドゥアルドの2ゴールでエストニアを一蹴/EURO2008予選

9月8日、欧州選手権予選「クロアチアvs.エストニア」戦が、ザグレブのマクシミール・スタディオンで行われました。9月に入って急に冷え込んでいたザグレブですが、この日は天候に恵まれ、20000人ほどの観客を集めました。

Simgp58938月のボスニアとの親善試合ではスタメン起用でアピールしたFWイゴール・ブダンが怪我のために外れたとはいえ、ブダン以外は代表のいつものメンバーがずらりと揃い、またFIFAから代表変更の許可が正式に下りた19歳のMFイヴァン・ラキティッチがベンチ入りスタートしました。またこの夏にアーセナルに移籍したエドゥアルド・ダ・シルヴァ、マンチェスター・シティに移籍したヴェドラン・チョルルカにとっては、ディナモを離れて初めてのマクシミール帰還となります。マイナス要素は二人のセンターバック、シミッチとコヴァチ弟がACミラン、ボルシア・ドルトムントで出場機会に恵まれいないことですが、それでも現時点のベストメンバー(4-4-2)で挑みました。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWペトリッチ、エドゥアルド

一方のエストニアは、この夏にオランダ人監督のイエーレ・フース監督が解任。新たにデンマーク人のヴィグ・イェンセン監督が就任しました。ユーロ予選では6月のホームのクロアチア戦敗北(0-1)を含めて8連敗。8月にアンドラに2-1で勝利し、ようやく勝点3を得ました。しかしながら、その試合でMFクラヴァンとFWゼリンスキでレッドカードをもらって、この試合は欠場。更に今季にアーセナルからワトフォードに移籍したGKプーム、トップ下のMFヴァシリェフ、FWのヴォスコボイニコフが怪我のため欠場。数少ない国外選手のベテランFWオペル(ローダ所属)も怪我上がりという状態です。スタメン(4-3-1-2)は以下になります。
GKロンダク-DFアラス、ステパノフ、ピーロヤ、ローバ-MFドミトリイェフ、ラーン、クルグロフ-リンドペレ-FWキンク、オペル

6月のタリンでの試合では、サイド攻撃を封じた上に、中盤でも枚数をかけたエストニアの守備ブロックに苦戦を強いられましたが、この試合では開始早々からアグレッシブに攻撃を仕掛けるクロアチアが圧倒します。
Spk 5分、エドゥアルドが左からヘディングで折り返そうとした際、DFアラスがハンドを犯し、クロアチアがPKを得ます。キッカーはスルナでしたが、左ポストにぶち当ててしまい、ワールドカップの日本戦同様に先制チャンスを台無しにしてしまいます(写真)。
10分にはコヴァチ兄がロングシュート、14分にはペトリッチがFKを試みますが、共にクロスバーを越えていきました。
24分、右サイドでエドゥアルドがヒールパスでスルナに繋ぎ、そこから鋭いクロス。ファーのペトリッチが合わせたヘディングシュートに対してはDFピーロヤがゴールラインでクリア。その跳ね返りにクラニチャールがオーバーヘッドシュートを試みますが、これもクロスバーを越えてしまいます。
Seduardo_2_236分にはクラニチャールからボールをもらったモドリッチが対角線にシュートを放つものの、ボールは左ポスト脇を通過。支配しながらも時間だけが刻々と過ぎる中、貴重な先制弾を決めたのは6月のタリンでの試合と同じくエドゥアルド(写真)でありました。
39分、スルナの左FKからペナルティエリアにボールが放り込まれ、競り合いからボールを拾ったコヴァチ兄が再び中央へクロス。まずはペトリッチが競り合い、続いてシムニッチがゴール前のエドゥアルドにボールを繋ぐと、そのままオーバーヘッドキックでシュート。彼ならではの嗅覚と決定力で、クロアチアに先制点をもたらします。
エストニア相手ならば安全圏ともいえる2点目を決めたのもエドゥアルドでした。45分、スルナからのロングパスを受けたモドリッチが左からペナルティエリアに近づき、最後にはバイタルエリアに走り込んだエドゥアルドへラストパス。そのままゴール左上隅に正確なミドルシュートを叩き込みました。

水曜日にクロアチアはアウェーのアンドラ戦を控えていることもあり、後半は無理にエネルギーを浪費することなく試合を流していきます。
Srakitic そして62分、クラニチャールに代わってラキティッチ(写真)が登場。19歳6ヶ月はクロアチア代表の公式戦において最年少デビューとなります。シャルケで背番号10をつける新星ラキティッチに対してスタンドの観客の期待は大きく、彼がボールタッチする度に歓声が上がりますが、「ロケット」のニックネームに似つかわしい爆発力は鳴りをひそめ、若干は遠慮していた感がありました。それでも73分、ボールは左ポストを逸れていったとはいえ、押さえの利いたミドルシュートを放ちます。
エストニアも幾度かカウンターでクロアチア守備陣を脅かしますが、最終ラインに残るシミッチとコヴァチ弟がケア。2-0でクロアチアは手堅い勝利を収め、グループリーグ首位を堅持しました。

Sbilic試合後、ビリッチ監督は
「然るべき形でゲームの入ったことに満足している。またチーム全体の戦術の遂行ぶりにも満足しているよ。途中交替の選手たちもレベルを維持してくれたからね。相手にはチャンスになりそうな機会すら許さなかった。1対1の状況に持ち込んだ時の正確性にも満足はしているが、ある場面ではもう少し良くやれただろう。とはいえ、我々には縦への攻撃に力をみせた。ディフェンス面も素晴らしく機能していたというのが私の印象だ。」
と語り、エドゥアルドに関しては
「私とアリョーシャ(アシスタントのアサノヴィッチ)は3年前のユース代表の最初のトレーニングから、彼は世界のトップクラスのフォワードの一人になるだろうと言っていた。現在の彼はそのようになったと本当に思っているよ。人々は彼がゴールゲッターであると言うけど、彼においては全てのボールタッチが特別なものだ。彼は脅威だよ。」
と絶賛しました。
凱旋と2ゴールでザグレブのサポーターを喜ばせたエドゥアルドは
Sslavlja_prvog_gola 「僕にとっては再びマクシミールに来られたことが嬉しいね。ここは自分の家のように感じている。まるで僕がここから決して去っていないかのようにね。(マクシミールで行われる)イスラエル戦でここに戻ってくることを今から待っているよ。2ゴール目はアシストしてくれたモドリッチに感謝している。ディナモで一緒だった日々と同じようにピッチで僕たちは理解し合えるんだ。」
とコメント。ゴールの後、ディナモ・サポーターのBBB(バッド・ブルー・ボーイズ)が多く構える北スタンドから「マミッチのホモ野郎!」と、エドゥアルドを売却したディナモ副会長に対する抗議のコールが起きたのが印象的でした。

ライバルであるロシアがマケドニアに、イングランドがイスラエルにそれぞれ3-0で勝利しているとはいえ、直接対決が2試合残る両国よりもクロアチアは一つ頭が出ている状態です。その2試合の結果に影響されることなく、あと勝点7を取れば予選を突破。続くアンドラ戦(アウェー)、イスラエル戦(ホーム)で2連勝し、残るマケドニア戦(アウェー)、イングランド戦(アウェー)のどちらかでドローに持ち込めば本大会に出場できます。

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2007年9月 4日 (火)

クロアチア・リーグ第7節

9月1日・2日にクロアチア・リーグ第7節が行われました。

Ssmodric_i_bbb 首位ディナモ・ザグレブはアウェーでNKザグレブと対戦。
ブラジェヴィッチvs.イヴァンコヴィッチの師弟対決、ブラジェヴィッチvs.マミッチ副会長の恨み合い、FWマンジュキッチにとっては初めて古巣と対戦など、様々な因縁がある「ザグレブ・ダービー」でありますが、ディナモがヴェルダー戦で疲れが顕著とはいえ、両者の実力差が現れた試合でした。とりわけ、ザグレブはエースのFWロヴレクが出場停止の上、ラブドヴィッチ(出場停止)とイヴァンコヴィッチ(怪我)の二人のDFも欠場。本来は攻撃的MFのイブリチッチをDFとして起用するという厳しい台所事情をあらわにしました。
試合開始がゲームを支配するディナモは、14分にグエラとのワンツーで抜けたモドリッチが完璧な右クロスを上げ、それにマンジュキッチ(写真左)がヘディングで合わせて先制に成功します。
Ssprvi_gol_mandzkica その1分後にはオーバーラップしてボールをもらったポクリヴァチュがミドルシュート。GKストイキッチは左手で止めたものの、ボールを右手で掻いてしまい、そのままネットにボールが吸い込まれてオウンゴール。スコアが2-0と広がります。
この2点で気が抜けたディナモに対し、ザグレブが襲い掛かります。19分、GKロンチャリッチがシュートを弾いたところをブルクリャチャが押し込みますが、オフサイドの判定。25分にもロンチャリッチがファンブルしたところをグルギッチが押し込もうとしますが、今度はクロスバーに嫌われます。
ディナモは43分、モドリッチが左足からのピンポイントでペナルティエリアに侵入するロングパスをマンジュキッチに通すと、マンジュキッチは右足で対角線にシュートを決めて更にリードを広げます。
とはいえ、ザグレブも前半終了間際にムイジャの左クロスにファーポストのライトマンが合わせて3-1とします。
後半頭から疲れのみえるモドリッチに代えてヴグリネツを入れますが、ディナモはそれによってテンポを失います。ザグレブは60分にグルギッチ、ディナモは61分にバラバンがシュートチャンスを迎えますが、それぞれのGKが好反応をみせてゴールにならず。試合はそのまま3-1で終了。ディナモは開幕7連勝を果たしています。

2位リエカは最下位のヴァルテクス・ヴァラジディンとアウェーで対戦。
Ssjertec ここ数年はユース選手を次々と育てることで、ディナモとハイドゥクに次ぐ三番手グループに位置していたヴァルテクスですが、今季は開幕スタートに失敗。クジェ監督は早々と去り、新たにベセク監督を迎えたものの、未だに一勝どころか全試合に負けております。昨季までヴァルテクスを指揮していたダリッチ、ヴァルテクスの主将だったMFシャファリッチ、またヴァルテクス・ユース育ちでこのほどディナモからレンタルされたMFイェルテツ(写真)が、古巣を相手にして初めて指揮・出場しました。
36分、本来のモビリティを発揮したイェルテツが右サイドのブーレへと繋ぐと、ブーレはきっちりゴール正面へ走り込んだシュコーロに繋ぎ、ヘディングシュートでリエカが先制します。
57分にはイェルテツのクロスにブーレがヘディングシュートを決めて2-0。ヴァルテクスは終了間際にブレゾヴェッツのミドルシュートを1点返したものの、7連敗が決定。リエカは5勝2分の勝点17で、独走態勢のディナモを追っています。

日曜日には1試合だけ、UEFAカップ予備戦二回戦を共に敗れたスラヴェン・ベルーポとハイドゥク・スプリトが対戦しました。3日前にアウェーで試合をこなした両チームは肉体的・精神的な疲労が顕著で、TV放映されたとはいえ、好カードの割には見るべきもが少ない試合でありました。
Sskristic 先制したのはアウェーのハイドゥク。5分にツェルナトがヘディングで前方に何でもないボールを押し込んだところ、クリアすべきDFクリスティッチがバランスを崩し、ボールはルカビナにかっさられ、そのままゴール左上にシュートを決められます。
しかし、その3分後、名誉挽回とすべく、クリスティッチがショートコーナーからのヴルチーナのクロスに上手く足を合わせ、スラヴェンが同点に追いつきます。
更に40分、ヴルチーナが左25mの位置から低い弾道の直接FKを蹴り込み、ボールは誰にも触れることなく、ネット右隅へと突き刺さり、スラヴェンが逆転に成功します。
後半もお互いがチャンスを作れないお粗末な試合展開だったわけですが、76分、2分前に交替でピッチに送られ、これがプロデビュー戦となるハイドゥクのMFオレムシュ(18)が、相手のボールに詰めてインターセプトすると、最後はルカビナからアシストを受けて角度のないところから同点シュートを決めます。試合は2-2のドロー。お互い勝点13に留まり、昇格組のザダールに追い抜かれ、スラヴェンとハイドゥクはそれぞれ4位・5位に甘んじています。

全試合の結果はこちら。

Cibalia Vinkovci - Sibenik 3:3
1:0  5' Keric
1:1  9' Zec
1:2 27' Zec
2:2 37' Husic
3:2 75' Medvid
3:3 79' Vitaic

Medimurje - Zadar 2:4
0:1  8' Tomasov
0:2 11' Zupan
1:2 15' Milardovic
1:3 44' Surac
2:3 75' Saranovic
2:4 89' Stefancic

Zagreb - Dinamo Zagreb 1:3
0:1 14' Mandzukic
0:2 15' Stojkic (OG)
0:3 43' Mandzukic
1:3 45' Lajtman

Osijek - Inter Zapresic 1:0
1:0 89' Starcevic (OG)

Varteks Varazdin - Rijeka 1:2
0:1 37' Skoro
0:2 57' Bule
1:2 89' Brezovec

Slaven Belupo - Hajduk Split 2:2
0:1  5' Rukavina
1:1  8' Kristic
2:1 40' Vrucina
2:2 78' Oremus

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点21)、2位…リエカ(17)、3位…ザダール(14)、4位…スラヴェン・ベルーポ(13)、5位…ハイドゥク・スプリト(13)、6位…オシエク(10)、7位…ザグレブ(8)、8位…シベニク(7)、9位…チバリア・ヴィンコヴチ(5)、10位…メヂムリエ(4)、11位…インテル・ザプレシッチ(4)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)

【得点】
6ゴール…モドリッチ(ディナモ)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、マンジュキッチ(ディナモ)
5ゴール…テルケズ(ザダール)、ロヴレク(ザグレブ)、ゼッツ(シベニク)
4ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)、カリニッチ(ハイドゥク)、ヂャロヴィッチ(リエカ)、ジュパン(ザダール)

【アシスト】
4アシスト…ジュパン(ザダール)
3アシスト…シャルビーニ(リエカ)、マンジュキッチ(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)、モドリッチ(ディナモ)、ブーレ(リエカ)、ツェルナト(ハイドゥク)

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2007年9月 2日 (日)

UEFAカップ予備戦、クロアチアの二クラブが敗退

30日、ハイドゥク・スプリトはUEFAカップ予備戦二回戦で、イタリアのサンプドリアとジェノバのルイジ・フェラリス・スタジアムで対戦しました。初戦のホームでは優勢に進めながらも、カンパニャーロのゴールで0-1と敗れたハイドゥク。プダール監督更迭後に新監督に指名されたセルゲイ・クレシッチにとっては最初の指揮となります。

クレシッチはスペインで長らく指揮してきただけに、新たに4-2-3-1システムを採用しました。GKにはこの夏にメヂムリエから獲得したトミッチを新たに起用しています。
GKトミッチ-DFペライッチ、ブリャト、ジヴコヴィッチ、フルゴヴィッチ-MFリニッチ、ダムヤノヴィッチ-ルビール、チェルナト、バルトロヴィッチ-FWカリニッチ
一方のサンプドリアは以下の布陣(3-5-2)です。
GKミランテ-DFカンパニャーロ、サーラ、ルッキーニ-MFマッジョ、ヴォルピ、パロンボ、サンマルコ、ピエーリ-FWベッルッチ、モンテーラ

ハイドゥクは中盤を厚くしながら、左のバルトロヴィッチ(写真)、右のルビールを活かしたサイド攻撃で活路を見出したのに対し、サンプドリアはハイドゥクのミスをつけ込んでの反撃を狙います。
Samp ハイドゥクは3分、12分とカリニッチがシュートを狙うものの正確性に欠け、16分にリニッチのミドルシュート、25分にはチェルナトのCKからペライッチがヘディングシュートを狙いましたが、共に枠をわずかに逸れてしまいます。
サンプドリアも29分、カウンターからモンテーラがGKと一対一になりますが、シュートを打ち切れず。
34分、モンテーラの近距離のシュートをGKトミッチがセーブ。弾かれたボールをマッジョが持ったところにリュビチッチが不用意に倒してしまい、PKの判定。これをモンテーラにきちっと決められて、サンプドリアに先制されていまいます。
後半頭からハイドゥクはバルトロヴィッチに代え、ラトビア代表のヴェルパコヴスキスを投入するものの状況を好転させることはできず、67分、チェルナトがCKからカーブをかけて直接狙ったものの、GKミランテが好クリア。
その2分後、ジヴコヴィッチがペナルティエリアでボールのコントロールをミスし、モンテーラに奪われてシュートされますが、運良くボールはGK正面。
74分、ハイドゥクはCKからヴェルパヴスキスが近距離からシュートを放ったものの、これはゴールラインに立っていたヴォルピにクリアされてしまいます。
とはいえ、ハイドゥクは83分、フルゴヴィッチが右サイドから左足でグラウンダーの強いFKを蹴りこみ、これがネット左下隅に吸い込まれてゴール。1-1と同点に追いつきます。
ハイドゥクはあと1点奪えばアウェーゴール2倍ルールで突破が可能だったのですが、サンプドリアは相手にスペースを作らないようにカテナチオをかけ、1点のリードを守りきったまま試合は終了。ハイドゥクの敗退が決定しています。

もう一つクロアチアから予備予選を戦うチーム、スラヴェン・ベルーポはガラタサライとアウェーで対戦。トルコは元々熱狂的なサポーターとして知られていますが、ガラタサライは開幕以来、国内リーグでは無観客試合の制裁を受けているため、制裁とは無関係のこの試合ではアリミリイェン・スタジアムが満員に埋まりました。
ホームの初戦では1-2で敗れたスラヴェンですが、この試合では怪我人と疲労のため主力の半分が欠場。ガラタサライは巧みなパスワークでフィニッシュへと簡単に繋いでいきます。
Sukur 試合が動いたのは9分、ハサン・サスからのパスを受けたカランのシュートはポストを叩かれるものの、こぼれ球を拾ったリンコルンが再びカランへと繋いでシュート。ガラタサライが先制点を奪います。
しかし36分、クレシンゲルのロングボールが俊足のシェーヒッチに繋がり、ペナルティエリアに侵入したところをGKオルカンが倒してPK。これをポリャクが左上に決めて同点に追いつきます。
ただ、ガラタサライはその1分後、カランからの縦パスを貰ったエースのハカン・シュクル(写真左)が、DFラデリッチ(写真右)を背にしながら反転してのシュート。ボールはゴール左下隅に突き刺さり、逆転に成功します。
試合はそのまま1-2で終了。トータルスコア2-4で、同じく敗退が決まっています。
(写真は共にSport-netより)

チャンピオンズリーグ予備戦三回戦でヴェルダー・ブレーメンに屈したディナモ・ザグレブは、UEFAカップ一回戦でオランダの古豪アヤックスと対戦することが決まりました。
Ajaxamsterdam くじ運の悪さにディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「最も最悪な選択だ。(ブラックバーン、パレルモ、ブラガ、レンヌ、アヤックスという可能性ある5つの相手のうち)アヤックスは一番逃れたかった。世界で最も成功したクラブのうちの一つであるし、4度の欧州王者、2度の世界王者になっている。最も難しい相手を得てしまったよ。またマクシミールでスペクタルが見られることには喜んでいるけどね。」
とコメントしています。
ちなみにディナモとアヤックスは1998年にチャンピオンズリーグで対戦。ホームで0-0、アウェーで1-0(ヨシップ・シミッチのゴール)で勝利しています。また、アヤックスの現監督テン・カーテはMTKブダペストを指揮していた1999年、ディナモとチャンピオンズ・リーグ予備戦三回戦を戦い、ディナモに敗れたこともあり、歴史を紐解けばマイナスばかりでもないデータが残っております。

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クロアチア代表メンバー発表

8月30日、スラヴェン・ビリッチ監督は、欧州選手権予選の対エストニア戦(9月8日・ザグレブ)と対アンドラ戦(9月12日・アンドラ・ラ・ベリャ)における代表メンバー23名を発表しました。

先のボスニア・ヘルツェゴビナとの親善試合に初召集されながら、FIFAが代表変更の申請手続きに遅れたために見送りになったMFイヴァン・ラキティッチも、ようやく許可が下りました。
またボスニア戦では怪我で離脱したMFニコ・クラニチャールとMFイェルコ・レコが復帰。その一方で、DFフルヴォイエ・ヴェイッチが怪我のためリストから漏れ、代表発表後にFWイゴール・ブダンも怪我のため欠場することが決まっています。

スラヴェン・ビリッチ監督も
「これからの二試合は楽観的に迎えることになる。机上においては私たちが勝利の大本命であり、誰もが勝点6を期待している。もちろん、私たちも二連勝を期待しているが、最大限に力をまとめてその結果へと到達するつもりだ。」
とコメントしております。

とりあえずブダンも含めた23名のメンバーこちら。

GK:
スティペ・プレティコサ (スパルタク・モスクワ)
ヴェドラン・ルニェ   (ランス)
マリオ・ガリノヴィッチ (パナシナイコス)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ボルシア・ドルトムント)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
ヴェドラン・チョルルカ  (マンチェスター・シティ)
ダリオ・クネジェヴィッチ (リボルノ)
ディノ・ドゥルピッチ  (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ニコ・コヴァチ         (レッドブル・ザルツブルク)
ダリヨ・スルナ       (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ      (レアル・ベティス)
イェルコ・レコ         (ASモナコ)
ニコ・クラニチャール   (ポーツマス)
ユーリツァ・ヴラニェシュ (ヴェルダー・ブレーメン)
ルカ・モドリッチ     (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ   (ヘーレンフェーン)
イヴァン・ラキティッチ  (シャルケ04)
FW:
ボシュコ・バラバン     (ディナモ・ザグレブ)
ムラデン・ペトリッチ    (ボルシア・ドルトムント)
イヴィツァ・オリッチ    (ハンブルガーSV)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (アーセナル)
イゴール・ブダン      (パルマ)

補欠:
GK オグニェン・ヴコイェヴィッチ (ディナモ・ザグレブ)

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2007年8月31日 (金)

ディナモ、またしてチャンピオンズリーグ予備戦で敗退

29日、チャンピオンズリーグ予備戦三回戦「ディナモ・ザグレブvs.ヴェルダー・ブレーメン」の第2戦が、35000人の超満員で膨れ上がるマクシミール・スタディオンで行われました。

Ssimgp5266初戦では前半の幾度にも渡るチャンスを活かせず、1-2で敗れたディナモ。とはいえ、状況は10年前の予備戦三回戦、ニューキャッスル・ユナイテッド戦と同じで、この時は延長までもつれ込む好試合を演じました(私が初めてクロアチアで観た試合でもあります)。2000/2001シーズン以来、チャンピオンズ・リーグ本戦とは縁がないだけに、アップセットに賭ける思いは大きいものであります。イヴァンコヴィッチ監督は、バラバンとマンジュキッチを縦に並べた布陣(4-2-3-1)を敷きました。
GKコッホ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、シルデンフェルト、カルロス-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、マンジュキッチ、モドリッチ-FWバラバン

ヴェルダーは先のニュルンベルク戦にようやく勝利したものの、フリングス、フリッツ、ウォメ、ボロウスキら怪我人は回復せず、更にカルロス・アルベルトが離脱。シャーフ監督は、MFヴラニェシュとFWアルメイダを新たに先発起用し、以下の布陣(4-3-1-2)で挑みました。
GKヴィーゼ-DFパサネン、メルテザッカー、ナウド、シュルツ-MFヴラニェシュ、バウマン、イェンセン-ディエゴ-FWサノゴ、アルメイダ

Ssimgp5344 勝ち抜けるためには「1-0」で充分なディナモ。ゲームをコントロールすべきはずが、ヴェルダーのプレッシングに苦しみ、パスミスが続出。第一戦と打って変わって動きが鋭いディエゴ(写真中央)を中心に、2~3本のパスで一気に攻め込まれます。それに加えて、ハウゲ主審(写真左)をはじめとするフィンランド審判陣の不可解なジャッジに、選手たちが神経質になってしまいました。
もっとも酷かったのは12分、ディエゴが右FKでペナルティエリアへとクロスを入れた際、落下地点とは離れたところでアルメイダが交錯して倒れたのですが、ハウゲ主審はPKをヴェルダーに進呈。試合後にヴェルダー関係者も口を紡ぐほどの誤審であり、観ている誰もが一瞬何が起こったのかが理解できないほどのレベルのジャッジでありました。キッカーのディエゴは左下隅に蹴り込んで、ヴェルダーが先制。ディナモのゲームプランは狂ってしまいます。20分にはディナモが右CKを得たのですが、落下地点のマンジュキッチがディエゴに引きずり倒されたのにもかかわらず、こちらにはPKのジャッジがなかったため、スタンドは更に怒りが充満してしまいました。
しかし、その直後、カルロスの左クロスをバウマンがクリアし損ねると、ペナルティエリア手前のヴコイェヴィッチが転がってきたボールを振り抜き、ボールはネット右隅に吸い込まれ、ディナモが同点に追いつきます。
息を吹き返したディナモは、28分、モドリッチの右FKからファーポストのバラバンがヘディングシュート。しかし、GKヴィーゼが好反応をみせ、追加点を奪うことができません。33分には、早いリスタートからペナルティエリアに走り込むバラバンへボールが渡り、滑り込みながらシュートをするものの、ボールは枠の右上隅に弾かれてしまいました。
Ssprekrsaj_nad_balabanom_za_penar_d 勢いと共に前係りになってきたディナモに対し、ヴェルダーは38分、クロスをカットしたメルテザッカーから前線に残るディエゴへロングパス。3対3によるカウンターの形を形成し、ディエゴはシルデンフェルドのタックルをかわすと左のアルメイダへ。アルメイダのシュートはGKコッホが弾いたものの、こぼれ球が右のサノゴに渡ってしまい、あっさりと決められて、2-1とリードを広げられてしまいました。
とはいえ、ディナモは41分、サミールの縦パスにバラバンがペナルティエリアに突っ込んだところをシュルツが倒し、多少はダイブ気味だったとはいえ、PKの判定(写真)。キッカーのモドリッチは左にきちっと決めて、再び同点に追いつきます。

Ssimgp5484  ディナモが勝ち抜くためにはあと2点必要。しかしながら、後半になるとパタッとリズムが落ちてしまいます。ヴェルダーのシャーフ監督は"土曜のブンデスの試合のために、余りに力を無駄にしないよう"(ヴラニェシュ談)、選手に指示することで守備に徹底します。中央から攻め込もうにも今日のモドリッチは幾らか精細に欠け、また両サイドから崩そうにもメルテザッカーとナウドの197cmCBコンビによる壁に弾かれてしまいます。ヴグリネツ、ミキッチ、グエラを次々に投入しても効果はなし。
膠着した状態に陥った70分、左サイドからディエゴが突破を図ったところを、エトーが接触。ディエゴも綺麗に倒れて、みたびPKの判定。ディエゴは右上にシュートを叩き込み、3-2と再び勝ち越します。
望みを絶たれたディナモは90分、バラバンのスルーパスに縦へと抜けたグエラが決定機を迎えたものの、シュートはポスト左に逸れてしまい、そのまま敗北。トータルスコア3-5で敗退が決定し、今年もチャンピオンズ・リーグ本戦出場はお預けとなってしまいました。

試合後、イヴァンコヴィッチ監督は
Schaaf 「残念ながら我々は成功しなかったよ。ヴェルダーには経験とクオリティがあるにもかかわらず、我々の方が勝利に近かった。客観的に見ても、90分間は我々が支配し、ゲームのリズムを作り、そしてプレッシャーを相手に掛けようと試みた。リスクを背負ったわけだが、ヴェルダーのようなチームに対しては危険に陥る可能性があることも知っていた。(2失点目のような)3対3の形でゴールを奪われることが起きないように、リスクをコントロールすべきだったのだが……。」
とコメント。一方、シャーフ監督(写真)は
「チームとして我々は優れていると考えている。強い相手に対してしっかりとプレーすることができた。ディエゴが全ての危険なアクションに絡んだことは賞賛に値する。
(最初のPKのファウルは)私の場所からは見えなかった。審判のジャッジに関していえば、ヴェルダーもあらゆることを経験している。それもサッカーだ。」
と語っています。

Ssdiego_i_modric ディナモのキャプテン、モドリッチ(写真右)は
「僕たちは持っているもの全てを出したと思う。しかし、残念ながら夢を実現させることは成功しなかった。最初のPKが僕たちをくじかせたが、ファウルがあったどうかは分からない。とはいえ、ヴァルダーは勝ち抜けに値したと思うし、僕たちはブレーメンでの初戦でチャンスを台無しにしてしまった。」
また、この日のMOMのディエゴ(写真左)は
「ディナモは良いチームであるが、今は審判のジャッジについてやたらと言及していると耳にしている。ジャッジについて触れることよりも、僕たちが優れたプレーしたから勝ち抜けたのだと強調をしたいよ。モドリッチはとても良い選手だが、ディエゴかモドリッチのどっちが優れているか、なんとインテリジェンスに欠けた話を持ち出した彼の監督に問題がある。ディナモの監督は相手に対してリスペクトを示さなかった。余りにもそのテーマを話しすぎたのは明らかだ。」
と、試合前に自分に批判を浴びせたイヴァンコヴィッチをやり返しています。

ディナモはUEFAカップ一回戦へと回り、そこを乗り越えてのリーグ戦で欧州路線の活路を見出すことになります。

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2007年8月28日 (火)

クロアチア・リーグ第6節

24・25日にクロアチア・リーグ第6節が行われました。

首位ディナモは、ホームにムヂムリエを迎えてました。この試合は入場無料となったことから、マクシミール・スタディオンは1万8000人の観客が集まりました。
司令塔のモドリッチは怪我明けということで無理をさせずにベンチスタート。またバラバンは先のオシエク戦の終了間際にレッドカードを貰ったことで欠場。タディッチをワントップにして、セカンドトップにマンジュキッチ、両サイドの攻撃的MFにグエラとサミールといった攻撃陣を配置しました。
Ssmandzkic この試合でキレていたのはマンジュキッチ(写真・中央)。14分にサミールが左クロスを上げると、エリア中央でチャレがヘディングで右に流し、最後はマンジュキッチがトラップ後にシュートを叩き込んで、先制に成功します。
31分には、オフサイドトラップをかいくぐったマンジュキッチにタディッチから縦パスが通り、最後は中央へと走り込んだポクリヴァチュへとボールを流します。ポクリヴァチュは滑り込みながら、シュートを決めて2-0とリードを広げます。
最近は安易にゴールを奪われがちなディナモDFですが、55分、エリオマールの左からのロングクロスに誰もケアすることなく、シャラノヴィッチがヘディングシュートを決め、メヂムリエも1点取り返しました。
その後は怪我から復帰したヴグリネツを含めての総攻撃を見せるものの、シュートはメヂムリエのGKチョンカシュにことごとく弾かれ、84分、ミキッチの右サイド突破の折り返しにヴコイェヴィッチがシュートを右隅に決めて、ようやく安全圏に。3-1でディナモが勝利。開幕6連勝を果たしています。

4位ハイドゥク・スプリトはホーム、ポリュウド・スタディオンでNKザグレブを迎えました。
前節のメヂムリエ戦のちプダール監督が解任。クレシッチが新監督に就任したものの、この試合はアシスタントコーチのチュトゥクが指揮を取りました。
Ssbartolovic この試合のハイドゥクは、カリニッチ、バルトゥロヴィッチ、ルカビナによる3トップ。先制は14分、ツェルナトからボールをもらったバルトゥロヴィッチ(写真)が、20mのグラウンダーによるミドルシュートをゴール左下に決めます。
ザグレブも19分、イブリッチがミドルシュートを放つものの、これはゴールポストに嫌われます。
追加点は27分、アンドリッチからボールがルカビナに渡り、ルカビナはペナルティエリアで3人に囲まれるものの、最後はボールがカリニッチに。カリニッチが叩き込んで、ハイドゥクが2-0とリードを広げます。
しかし後半直ぐ、ザグレブもパルロヴが右サイドをすり抜け、エリア内でフリーのロヴレクに。ロヴレクのシュートは、DFブリャトの足に当たって方向が変わってゴールに吸い込まれ、2-1と点差を縮めます。
その後はハイドゥクが圧倒するものの、次々とチャンスをフイにしてしまい、その一方でザグレブも終了間際にムイジャのミドルシュートをGKバリッチがファンブル。こぼれ球を左から突っ込んだシュチッチがシュートするものの、ボールは左ポストに叩かれ、2-1のままハイドゥクが勝利しました。

今節でテレビ中継されたのは、3位リエカと2位スラヴェン・ベルーポの対決。それぞれ、ダリッチとユルチェヴィッチという若くて野心あふれる監督が率いており、ガチンコでぶつかる面白い試合となりました。
Ssdalic ダリッチ監督(写真)はヂャロヴィッチ、シュコーロ、ブーレ、イヴァノフの4人のFWを前線に菱形に配置し、シャルビーニとシャファリッチでゲームメイクさせながら、左サイドから俊足のSBパミッチを何度も突破させるという超攻撃的布陣で挑みます。
先制は7分、ブーレの右クロスにゴール前のヂャロヴィッチがボレーシュートを地面に叩き付け、ボールはワンバウンドしてゴールに吸い込まれ、リエカが先制に成功します。
試合序盤は押されまくりだったスラヴェンも次第に立て直すものの、ヴルチーナ、シェーヒッチの俊足ツートップが封じられ、二列目からヤヤロやソピッチがゴールを伺うものの得点に結びつきません。
リエカもなかなか攻めきれず、1点のリードを保ったまま勝利。2位へと順位を上げています。

全試合の結果はこちら。

Dinamo Zagreb - Medimurje 3:1
1:0 14' Mandzukic
2:0 31' Pokrivac
2:1 55' Saranovic
3:1 84' Vukojevic

Zadar - Osijek 5:1
1:0 21' Tomasov
2:0 26' Puljic
3:0 45' Parmakovic
4:0 54' Parmakovic
5:0 77' Zupan
5:1 88' Jukic

Sibenik - Varteks Varazdin 4:3
1:0  5' Zec
1:1  8' Vitaic (OG)
2:1 31' Vitaic
2:2 43' Prahic
3:2 72' Gabriel
4:2 84' Jambrusic
4:3 90' Novinic

Inter Zapresic - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0 Saric (90.)

Hajduk Spllit - Zagreb 2:1
1:0 14' Bartolovic
2:0 27' Kalinic
2:1 47' Lovrek

Rijeka - Slaven Berupo 1:0
1: 7' Dalovic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点18)、2位…リエカ(14)、3位…スラヴェン・ベルーポ(12)、4位…ハイドゥク・スプリト(12)、5位…ザダール(11)、6位…ザグレブ(8)、7位…オシエク(7)、8位…シベニク(6)、9位…メヂムリエ(4)、10位…チバリア・ヴィンコヴチ(4)、11位…インテル・ザプレシッチ(4)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)

【得点】
6ゴール…モドリッチ(ディナモ)
5ゴール…テルケズ(ザダール)、ロヴレク(ザグレブ)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)
4ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、カリニッチ(ハイドゥク)、ヂャロヴィッチ(リエカ)

【アシスト】
4アシスト…ジュパン(ザダール)
3アシスト…シャルビーニ(リエカ)、マンジュキッチ(ディナモ)、ムムレク(ヴァルテクス)

ハイドゥク・スプリトのFWアンテ・ルカビナ(21)に対し、ブンデスリーガのアイントラフト・フランクフルトが移籍金400万ユーロ、次の移籍における50%の移籍金配分という正式オファーをハイドゥクが受けました。一部報道でハイドゥクがルカビナ売却の姿勢と報じられたため、26日、定例記者会見の最中にサポーターグループ「トルツィダ」の6人が威嚇を含めた抗議行動を行い、会見が中止されるという騒ぎが起きています。

ちょっと古い情報になりますが、ディナモ・ザグレブのMFアンテ・トミッチ(24)が、ギリシャ一部のクサンシに今季末までのレンタルで移籍しております。クサンシには元チームメイトのGKイヴァン・トゥリーナが移籍しており、イヴァンコヴィッチ監督はトミッチをベンチで腐らすよりも、プレー機会を与え、大きくなってディナモに戻って欲しいと考えているそうです。

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2007年8月24日 (金)

クロアチア・リーグ第5節/ハイドゥク、プダール監督を解任

すっかり遅れてしまいましたが、17~19日に行われたクロアチア・リーグ第5節のレポートを。

首位ディナモ・ザグレブはアウェーで6位のオシエクと対戦。対抗心の強いサポーターを含め、毎回グラツキ・ヴルト・スタディオンで熱い戦いとなるこのカードには12000人の観客が集まりました。
Ssbalaban オシエクはディナモ相手にひるむことなく攻撃を仕掛けていきますが、試合が動いたのは14分、ここ最近はボランチとして覚醒の感があるポクリヴァチュからのロングパスがペナルティエリア手前のバラバンに通ると、左のマンジュキッチにボールを預け、素早くDFの裏へ。ワンツーでボールを貰ったバラバンはあっさりとゴールを決め、ディナモが先制しま(写真、Sport-netより)。
とはいえ、36分、ドゥルビッチの中途半端なバックパスにシルデンフェルドが対応に遅れ、背後からユキッチがボールをかっさらって同点弾を決められます。先のヴェルダー・ブレーメン戦と同様のミスであり、今季のディナモ守備陣の精細の無さが顕著に見られるシーンでありました。
しかしながら、その3分後、バラバンがペナルティエリアでヴィシェヴィッチに倒されてPKを得ると、モドリッチが左下隅に決めて、再び2-1とリードに成功します。
後半も同様のテンポで試合が進みますが、ディナモとオシエクそれぞれがチャンスを逃す中、86分にモドリッチが正面20mの位置からゴール左上に直接FKを決めて3-1。モドリッチは5節を終えて6ゴールと、ミッドフィルダーながら得点王に立っています。ディナモは開幕5連勝を決め、単独首位を走っております。

ハイドゥク・スプリトはアウェーでメヂムリエと対戦。
試合開始1分にチャリシュチャクの左クロスをファーポストに突っ込んだシャラノヴィッチが押し込んで、ホームのメヂムリエが先制に成功します。
UEFAカップのサンプドリア戦の疲れも手伝って、その後もメヂムリエがゲームを支配。ハイドゥクは防戦一方になります。
Sspudar しかしながら、84分にメヂムリエのGKバシッチがペナルティエリアを飛び出してルカビナを倒したことで一発退場。ロスタイムに入り、ペナルティエリア中央でボールを受けたルビールが同点シュートを決めて、ハイドゥクは辛うじて同点に追いついています。
この試合後、ハイドゥクのイヴァン・プダール監督(写真)の解任論がうずめき、22日に解任が決定。新監督にセルゲイ・クレシッチ(50)が就任することが決まりました。スプリト生まれのクレシッチは1986年に8ヶ月間ハイドゥクの監督を務めたのちスペインに渡り、ブルゴス(1987/89)、マルベーリャ(1989/1993)、ベティス(1993/94)、メリダ(1994/97)、ヴァリャドリッド(1997/99,2004/05)、ラスパルマス(1999/2001)、マジョルカ(2001/02,2004/05)、レクレティーヴォ・フエルヴァ(2002/2004)、ムルシア(2006)といったスペインのクラブで指揮を取っていました。

ユルチッチ監督率いる2位スラヴェン・ベルーポは、クジェ監督更迭後にドラジェン・ベセクが新監督となったヴァルテクス・ヴァラジディンと対戦。UEFAカップのガラタサライ戦の鬱憤を晴らすかのように、6ゴールを叩き込んで快勝しております。

Ssskoro また師弟対決となった、ブラジェヴィッチ監督率いるNKザグレブとダリッチ監督率いるリエカとの好カードは、元ボスニア代表のアレン・シュコーロ(写真)のゴールで二度に渡ってリエカがリードしたにもかかわらず、クロスボールからのロヴレク、パルロブのヘディングシュートでザグレブがドローに持ち込んでいます。

全試合の結果はこちら。

Inter Zapresic - Sibenik 2:2
1:0 29' Saric
2:0 59' Saric
2:1 70' Batur
2:2 81' Batur

Zagreb - Rijeka 2:2
0:1 47' Skoro
1:1 51' Lovrek
1:2 67' Skoro
2:2 85' Parlov

Cibalia Vinkovci - Zadar 0:2
0:1 21' Terkes
0:2 31' Zupan (PK)

Medimurje - Hajduk Split 1:1
1:0  1' Saranovic
1:1 90' Rubil

Slaven Belupo - Varteks Varazdin 6:0
1:0 14' Kristic
2:0 17' Poljak
3:0 32' Posavec
4:0 40' Sopic
5:0 47' Posavec (PK)
6:0 74' Vrucina

Osijek - Dinamo Zagreb 1:3
0:1 14' Balaban
1:1 36' Jukic
1:2 39' Modric (PK)
1:3 86' Modric

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点15)、2位…スラヴェン・ベルーポ(12)、3位…リエカ(11)、4位…ハイドゥク・スプリト(9)、5位…ザグレブ(8)、6位…ザダール(8)、7位…オシエク(7)、8位…メヂムリエ(4)、9位…チバリア・ヴィンコヴチ(4)、10位…シベニク(3)、11位…インテル・ザプレシッチ(1)、12位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)

【得点】
6ゴール…モドリッチ(ディナモ)
5ゴール…テルケズ(ザダール)
4ゴール…ロヴレク(ザグレブ)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)
3ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、ルカビナ(ハイドゥク)、カリニッチ(ハイドゥク)、バビッチ(オシエク)、シャルビーニ(リエカ)、ヂャロヴィッチ(リエカ)

【アシスト】
3アシスト…シャルビーニ(リエカ)
2アシスト…サミール(ディナモ)、パブリチッチ(オシエク)、シュトロク(リエカ)、チェリシュチャク(メヂムリエ)

昨季の不調を挽回するかのように、3位という好位置につけているリエカは新たに二人の中盤の選手を獲得。まずはディナモからMFダリオ・イェルテツ(22)を一年間のレンタルで獲得。イェルテツはヴァルテクス在籍時にダリッチ監督の信用を得ており、才能は高く認められながら出場機会に恵まれなかったディナモ時代の停滞を取り戻すチャンスといえます。
また、NKザグレブやCSKAソフィアで活躍した元ボスニア代表MFセルゲイ・ヤキロヴィッチ(29)も獲得。192cmという長身でありながら、エレガントなプレーが得意な選手であり、リエカの選手層は更に厚くなりました。

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クロアチア、ボスニアとのゴールラッシュの末に勝利

8月22日、サラエボのコシェボ・スタジディオン(正式名称アシーム・フェルハトヴィッチ・スタディオン)で、親善試合「ボスニア・ヘルツェゴビナvs.クロアチア」が行われました。
ユーゴ崩壊後、両国が対戦するのは4度目。ボスニア・ヘルツェゴビナ(以降ボスニア)で試合が行われるのは初めてであります。

クロアチア代表はクラニチャール、レコ、モドリッチと中盤の選手が相次いで怪我で離脱し、初召集のMFラキティッチまでもFIFAから代表変更の許可通達が届かず出場が見送り。GKのプレティコサも怪我で欠場。よってペトリッチとエドゥアルドを引き気味にし、中央にブダンを初スタメンで組ませた3トップを形成、ボランチにはヴラニェシュが起用されました。
GKルニェ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-MFスルナ、ヴラニェシュ、コヴァチ兄-FWエドゥアルド、ブダン、ペトリッチ

一方、ボスニア代表は情勢が落ち着くと共に国際的にも結果を残し始め、短期間ながらセレッソ大阪を指導したフアド・ムズロヴィッチ監督が率いるチームはユーロ予選でノルウェー、トルコを撃破。まだ本大会出場に望みを繋いでおり、FIFAランクも27位まで上げております。
また現代表にはクロアチア・リーグでプレーする選手が6人おり(フルゴヴィッチ、ダムヤノヴィッチ、ナダレヴィッチ、イブリチッチ、バルトロヴィッチ、ラデリッチ)、この試合には特別なモチベーションを持って挑んでおります。スタメン(4-4-1-1)は以下のよう。
GKグーショ-DFベルベロヴィッチ、ラデリッチ、バイッチ、フルゴヴィッチ-MFラヒミッチ、チュストゥヴィッチ、ダムヤノヴィッチ、ゼーバ-ミシモヴィッチ-FWムスリモヴィッチ

クロアチア代表がタレント面で上回るとはいえ、旧ユーゴ・サッカーの系譜を引き継ぐボスニア代表も個々の選手がテクニックとフィジカルを併せ持っています。ボスニア代表にクロアチア人が何人もいる一方で、クロアチア代表にもボスニア生まれや両親の出身がボスニアという選手がいることから、親善試合には似つかない高いモチベーションを持っての試合となりました。お互いアグレッシブな守備によるファウルの多い試合となりましたが、同時にゴールも多い試合となりました。
17分、ミシモヴィッチからの縦パスからチュストヴィッチが抜け出し、ペナルティエリア手前でシミッチに倒されたものの、ファウルの判定はなし。その1分後、左コーナー付近でブダンがキープしたのち、左サイドで引いていたペトリッチへパスを送ると、ペナルティエリア中央へアーリークロス。エドゥアルドがピタリでヘディングで合わせて、クロアチアが先制に成功します。
Sssrna 追加点は35分。左サイドから再びペトリッチが相手守備の手薄な右サイドにロングクロスを通すと、スルナ(写真)はトラップでボールを中央へと叩いてフルゴヴィッチをかわし、アウトサイドでシュートを流し込んで、2-0とリードを広げます。
しかし、ボスニアも負けじと40分、ムスリモヴィッチがバイタルエリアで3人に囲まれながらも右足を振り抜くと、ボールはゴール左上に吸い込まれて1点差に縮めます。
その1分後、エドゥアルドのパスから左スペースを突いたペトリッチがGKと一対一になりますが、シュートは決められず。前半は2-1で、クロアチア・リードで折り返します。

ハーフタイムにボスニアはMFイブリッチッチ、DFナダレヴィッチのNKザグレブ所属の2人を含めた3人を交替。クロアチアは前半と同じスタメンのまま、後半を迎えました。
48分、スルナの右CKからファーポストでフリーのエドゥアルドがヘディングシュートを試みますが、ボールはクロスバーを大きく越えていきます。
56分には予想された通り、荒れ始めたクロアチア・サポーター(約1000人)と警察隊が衝突。試合が2分間中断します。ちなみに試合前にはサラエボ旧市街で両国のサポーターが喧嘩となり、10人以上が怪我をしております。
話を試合に戻しましょう。お互いの攻防がピッチで続く中、共にディフェンスで脆さをみせ始め、70分、ミシモヴィッチの左からの何でもないFKをクロアチアの守備陣誰一人がクリアできず、ファーサイドに一人立っていたムスリモヴィッチが押し込んで同点に追いつかれます。
しかし、その2分後、スルナの正面右のFKをコヴァチ兄がヘディングシュートを合わせ、再び1点差にリードを広げます。
更に2分後の74分、ブダンが左サイドからクロスを上げ、エリア内の逆サイドにいたスルナがワントラップののち、ボールを空中に上げてマーカーを外し、左足でボレーシュートを決めて4-2とします。
とはいえ、ボスニアもその3分後、最終ラインからのロングパスにコヴァチ弟がヘディングを空振り。彼の頭上を越えたボールを、ムスリモヴィッチ(アタランタ所属)が走りこんで押し込み、ハットトリックを達成。
大荒れとなった試合は更に動き、81分、コヴァチ兄が25mの位置からミドルシュートを放つと、回転の少ないボールはゴール右上に吸い込まれました。このまま試合は終わり、5-3でクロアチアが勝利しています。

試合後、クロアチアのビリッチ監督は
「あっさりと3ゴールを奪われることは決して許されることではない。私たちのプレーの土台はディフェンスなのだから。最初の2ゴールは守ることができないものだと甘んじたとしても、3ゴール目は許してはならないものだ。小学5年生のようなゴールの奪われ方だよ。起きてはならないものだし、寛容的にもなれないものだ。」
と厳しい意見を残しています。
一方、ボスニアのムズロヴィッチ監督は
「クロアチアはヨーロッパでも最高の代表チームの一つだと我々は知っていた。彼らのサッカーは人々を熱狂させるサッカーだ。残念ながら、我々は多くのミスを犯してしまった。選手たちには決められた課題をもっとこなせるものと期待していたが、クロアチアは我々にとっては強すぎる相手であることを繰り返して言わねばならない」
とコメントしています。

また同日にU-21代表の親善試合「ボスニア・ヘルツェゴビナvs.クロアチア」もボスニアのクレシェヴォで行われ、A代表同様にゴールラッシュとなりました。
2分にアディロヴィッチのゴールで先制されるものの、14分にDFのミスを突いてマンジュキッチが、24分にはグラヴィナのアシストからブシッチがゴールを決めて逆転に成功。しかし、40分にあっさりとディフェンスが崩され、イェリッチに同点に追いつかれます。
後半はまたして早々と、シュトリリッチのゴールでボスニアに突き放されましたが、79分にボシュニャクのクロスにDFロヴレンがヘディングシュートで追いつき、3-3のドローで終わっています。

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2007年8月17日 (金)

欧州カップ、クロアチアのクラブはいずれも1点差負け

15日、チャンピオンズリーグ予備戦三回戦「ヴェルダー・ブレーメンvs.ディナモ・ザグレブ」の第1戦が、ブレーメンの本拠地ヴェッサー・スタディオンで行われました。

Svukojevic_i_diego 昨年はこのラウンドで強豪アーセナルに1-6で屈したディナモですが、次も強敵ヴェルダーとはいえ、悲願のチャンピオンズ・リーグ出場への意気込みは高く、イヴァンコヴィッチ監督はディフェンシブな布陣ではなく、いつもの攻撃的布陣を敷きました。現在、ブンデス最高のMFと謳われるブラジル代表ディエゴ(写真右)のマンマークにはヴコイェヴィッチ(写真左)を付けます。スタメン(4-2-3-1)はこちらです。
GKコッホ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、シルデンフェルト、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、バラバン、モドリッチ-FWショコタ

一方のヴェルダーは怪我人が続出。フリングス、ウォメ、ボロウスキ、新加入のトシッチ、腎臓移植後のリハビリ中のクラスニッチも含めれば8人が離脱中であります。ドイツ・カップ一回戦、ブンデス・リーガ一節でも満足な戦いができなかったトーマス・シャーフ監督は、以下の布陣(4-4-2)で挑みました。
GKヴィーゼ-DFパサネン、メルテザッカー、ナウド、シュルツ-MFバウマン-カルロス・アウベルト、アンドレアセン-ディエゴ-FWシンドラー、サノゴ

最初はお互いが探りあう状況が続きますが、アウェーでも互角に戦える手応えを感じたディナモの選手たちは、相手に臆することなく果敢に攻めていきます。
Smodric 25分、ショコタが右サイドにてヘディングでボールを落とすと、そこにモドリッチ(写真)が突っ込んでのミドルシュート。ボールはゴール左下を襲いましたが、GKヴィーゼが好反応で逃れます。
ヴェルダーも30分、パサネンの右クロスに相手ディフェンダーに挟まれたサノゴがヘディングで叩きつけたものの、今度はGKコッホが好セーブ。
前半の終盤に入ると完全にディナモのペース。とりわけ左のモドリッチ、右のサミールが次々と守備陣をかわして攻撃を演出します。
34分、モドリッチからのスルーパスがバラバンに渡り、DFをかわしてのシュートを試みるも失敗。その1分後には、モドリッチが自らインターセプトしてドリブルで疾走。最後は左足でミドルシュートを放ったものの、利き足でなかった分、力が足らずにGKにキャッチされます。
40分、シルデンフェルドから崩れたDFラインの裏をとったバラバンへスルーパス。しかし、またしてバラバンはGKとの1対1を決められず、シュートは左へ。3分後にもサミールが演出したチャンスを、またしてバラバンがGKとの1対1を決められません。
次々とチャンスを台無しにしてきたバラバンですが、名誉回復したのは前半終了間際。ショコタの怪我によって途中交替で入ったマンジュキッチが右サイドを突破すると、バラバンはマーカーを惑わす動きをしてから、マンジュキッチからのアシストを相手ゴール左に流し込み、ディナモが先制に成功します。

後半頭からシャーフ監督が動き、FWウーゴ・アルメイダとMFイェンセンを投入します。この采配がズバリと当たると共に、いきなりディナモは経験不足を露呈しています。
Shugo 46分、右サイドでマンジュキッチの不用意なバックパスをサノゴに奪われ、ボールは更にウーゴ・アルメイダへ渡って、GKコッホとの1対1に。シュートはコッホが一度は止めたものの、弾いたボールをシルデンフェルドが綺麗にクリアすることなく、再びウーゴ・アルメイダに奪われて無人のゴールにシュートを決められます(写真)。
とはいえ、ディナモもショックから立ち直り、この後もお互いがチャンスを作る戦いに。55分にはモドリッチが右クロスからハーフボレーを放つものの、またしてGKヴィーゼが好セーブ。その直後にはモドリッチとのパス交換でチャレが左サイドを突破し、バラバンとマンジュキッチが詰めていたものの、チャレは意味なくシュートを試みてチャンスを台無しにしてしまいます。61分にはサミールが自ら持ち込んでミドルシュート。これもGKヴィーゼに防がれます。
ヴェルダーも64分、ウーゴ・アルメイダがロングシュートを放つもGKコッホがセーブ。続いて、バウマンが近距離からシュートをしますが、枠を捉えきれません。
試合が終わりに近づくとともに、国内リーグとは違う早いテンポで戦ってきたディナモの選手たちに疲れが見えてきます。
73分、イェンセンのミドルシュートはGKコッホが止めたものの、85分に再びイェンセンが放った強烈なミドルシュートがネット右上に突き刺さり、ヴェルダーが逆転に成功。
88分にはナウドが高さを活かしてのヘディングシュートを放ち、これはGKコッホがセーブ、こぼれ球はシルデンフェルドがクリア。
ディナモはロスタイム、マンジュキッチがクロスからタイミング良くヘディングシュートするも、ボールは枠を捉えられず。試合は1-2で終了、イヴァンコヴィッチが監督に就任して以来、35試合目にして初の敗北となりました。

試合後、記者会見にてイヴァンコヴィッチ監督は
「素晴らしい戦いぶりに自分の選手たちを褒めてやりたい。異なる環境ならば1-2という敗北にも満足するだろうが、今回はまったくもって満足していない。なぜなら、強豪相手に勝利するチャンスがあったからだ。
後半始まりにショッキングなゴールを食らったが、再び自分たちを取り戻すことに成功し、幾つかのチャンスを作った。しかし最後には敗北をもたらすゴールを食らってしまった。
希望と楽観主義をもたらす権利は私たちにもある。満員のマクシミールで大きな成功を成し遂げることを願っている。」
とコメント。一方のシャーフ監督は
「ザグレブでは多くが要求される試合となるだろう。しかし、私たちにアドバンテージがある。大きくはないが、意味があるアドバンテージだ。」
と語っています。
第2戦は8月29日、ディナモの本拠地マクシミール・スタディオン。今のようなヴェルダーの調子ならば29日のマクシミール決戦で十分に勝機があるかもしれません。

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16日、ハイドゥク・スプリトはUEFAカップ予備戦二回戦で、イタリアのサンプドリアと対戦しました。国内でも注目度を集めただけにチケットはソールドアウト。ポリュウド・スタディオンは35000人の観客で膨れ上がりました。

ハイドゥクはFWヴェルパコヴスキスが怪我で欠場。スタメン(4-3-1-2)は以下のようになりました。
GKバリッチ-DFブリャト、ジヴコヴィッチ、サブリッチ、フルゴヴィッチ-MFルビール、ダムヤノヴィッチ、アンドリッチ-チェルナト-FWルカビナ、カリニッチ
一方、昨季のコパ・イタリアの優勝チーム、サンプドリアはモンテッラをベンチに置いての以下のスタメン(3-4-1-2)です。
GKカステッラッツィ-DFルッキーニ、サーラ、アッカルディ-MFゼノーニ、ピエーリ、ヴォルピ、サンマルコ-ベッルッチ、デルヴェッキオ-FWカラッチョロ

最初のチャンスは8分、ルビールが一人で右サイドから崩しに掛かり、放ったシュートは左ポストを逸れていきます。
Scernat ハイドゥクにとっての最大のチャンス10分。GKカステラッツィがバックパスの罰則を取られて、わずかゴールから数メートルの位置での間接FKを得ます。しかし、チェルナト(写真)の上に角度をつけたシュートはクロスバーを叩き、跳ね返りをアンドリッチがミドルシュートを放つものの、これもクロスバーを叩いてしまいます。14分にもチェルナトのミドルシュートが右ポストを叩き、ことごとく枠に泣かされます。
サンプドリアはセットプレーから好機を見出し、それが実ったのは44分、ヴォルピのFKを途中交替のカンパニャーロがヒールで流して先制点を奪います。
ハイドゥクのプダール監督は後半からFWバルトロヴィッチをルビールに代え、3トップの攻撃体勢を取ります。しかし66分、アンドリッチが右サイドからの好クロスを上げたのですが、中央のバルトロヴィッチのシュートはクロスバーを遥かに越えてしまいしまた。
その後もハイドゥクは規律だったサンプドリア守備陣を打ち破れないまま、ホームで0-1の痛い敗北を喫しました。

UEFAカップに挑んでいるクロアチアのもう一つのチーム、スラヴェン・ベルーポはトルコの強豪ガラタサライとホームで対決。
先制をしたのはベルーポ。15分、MFソピッチが右サイドでインターセプトをし、そのままドリブル。ペナルティエリアでセルヴェト・ツェティンに倒されてPKを得ます。これをポサヴェツが決めて1-0とします。
しかしながら42分、ハカン・シュクルのヘディングシュートを一度はGKイヴェシャがセーブするものの、こぼれ球をアクマン・アイハンにボレーシュートを叩きこまれ、同点に追いつかれます。
更に72分、ヴォルカン・ヤマンのグラウンダーのFKをGKイヴェシャがキャッチし損ね、ボールはネットに吸い込まれ、逆転されてしまいます。スコアはそのまま1-2で終了。二回戦突破の可能性は望み薄となっています。

(写真は全てSport-netより)

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2007年8月15日 (水)

クロアチア・リーグ第4節

8月10日・11日にクロアチア・リーグ第4節が行われました。

開幕3連勝で首位に立つディナモ・ザグレブは、7位チバリア・ヴィコヴチとホームのマクシミール・スタディオンで対戦しました。
Strojica_za_slobodan_udarac クラブ・ブルージュから帰還したFWボシュコ・バラバン(写真右)が先発出場。FWショコタ(写真左)と7年ぶりのコンビを組みます。イヴァンコヴィッチ監督は二枚のFWを横ではなく、縦に並べることから、ショコタがワントップとなり、バラバンがトップ下の位置へと入ります。またNKザグレブから獲得したヴルドリャクがボランチとして初出場しました。
90分間、激しい雨が降る悪天候の中、両チームは闘争心をむき出しに戦いますが、ボールが常に止まり、また滑りやすいピッチでは、まともにサッカーができない状態となります。
11分、モドリッチ(写真中央)は鋭い切り返しでマーカーを外し、そのままペナルティエリアに入ってシュートを放ちますが、これはGKブルツサがセーブ。更にモドリッチは29分、41分とシュートを放ちますが、GKに防がれてしまいます。
後半頭から右サイドバックに俊足のミキッチを入れることで活気を取り戻したディナモは、54分、サミールからの縦パスがショコタに通り、左のスペースに抜けてきたモドリッチにアシスト。今回はモドリッチが丁寧にシュートを決めて先制に成功します。
更に68分、モドリッチのシュートの跳ね返りを、バラバンがゴール左隅に決め、2-0とリードを広げます。
しかしながら、76分にチバリアもアンドリッチの左CKからファーポストのストゥデノヴィッチがヘディングで決め、点差を縮めます。88分にはケーリッチが左サイドを突破、エリア内に侵入してシュートを放ちますが、同点シュートとはならず、ボールはポストをわずかに逸れていきました。
厳しい条件下で苦しい戦いを強いられたディナモでしたが、開幕4連勝で首位に立ち続けております。

一方、開幕ダッシュに失敗したハイドゥク・スプリトは、ホームのポリュウド・スタディオンに3位オシエクを迎えての対決。ディナモ・キエフからレンタル移籍したDFサブリッチが初起用。またヴェルパコヴスキス、カリニッチ、ルカビナによる3トップが初めて先発で形成されました。
また、試合の2時間前に両親と兄弟が交通事故にあったことを知らされたハイドゥクのプダール監督にとっては、気が落ち着かないままチームを指揮することになりました。
9分、アンドリッチとフルゴヴィッチのコンビネーションで突破したのち、最後はカリニッチがシュートを決めてハイドゥクが先制に成功。13分にはCKから再びカリニッチがヘディングでオシエク・ゴールを襲いますが、これはGKスケンデルがセーブします。
しかし、その後はオシエクが幾度となくチャンスを作ります。18分にはショリッチのボレーシュートがわずかに枠を逸れ、29分のプリモラッツのシュートはGKバリッチが好反応で逃れます。
ハイドゥクは後半から、19歳のリュビチッチを外してダムヤノヴィッチをボランチに投入するとディフェンスが落ち着くことに。しかし、効果的な追加点は奪えることはなく、53分のカリニッチのシュートはGKスケンデルがセーブし、85分に数的優位の形からルカビナがチャンスを迎えるものの決められずに終わりました。試合はそのまま1-0で終了。ハイドゥクは4位に浮上しています。

その他の試合では、リエカが20歳の新キャプテン、アナス・シャルビーニの2ゴールで、メヂムリエ相手に3-1で勝利し、勝点10で2位をキープ。
またヴァルテクス・ヴァラジディンはホームでザグレブに0-1で敗北して4連敗。ヨシップ・クジェ監督は辞表を提出し、監督の辞任・解雇のもともと多いクロアチア・リーグでは今季最初の犠牲となっています。

全試合の結果はこちら。

Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkovci 2:1
1:0 54' Modric
2:0 69' Balaban
2:1 75' Studenovic

Varteks Varazdin - Zagreb 0:1
0:1 34' Lovrek

Zadar - Inter Zapresic 3:0
1:0  8' Zupan
2:0 78' Terkes
3:0 82' Terkes

Sibenik - Slaven Belupo 0:2
0:1 47' Sopic
0:2 70' Sehic

Rijeka - Medimurje 3:1
0:1 32' Stefulj
1:1 75' Sharbini
2:1 89' Sharbini
3:1 90' Dalovic

Hajduk Split - Osijek 1:0
1:0  9' Kalinic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点12)、2位…リエカ(10)、3位…スラヴェン・ベルーポ(9)、4位…ハイドゥク・スプリト(8)、5位…ザグレブ(7)、6位…オシエク(7)、7位…ザダール(5)、8位…チバリア・ヴィンコヴチ(4)、9位…メヂムリエ(3)、10位…シベニク(2)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)、12位…インテル・ザプレシッチ(0)

【得点】
4ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)、モドリッチ(ディナモ)、テルケズ(ザダール)
3ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)、カリニッチ(ハイドゥク)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、バビッチ(オシエク)、ロヴレク(ザグレブ)、シャルビーニ(リエカ)、ヂャロヴィッチ(リエカ)

【アシスト】
2アシスト…サミール(ディナモ)、パブリチッチ(オシエク)、シャルビーニ(リエカ)、シュトロク(リエカ)

クロアチア元代表DFスティエパン・トマス(31)が、ガラタサライからロシア一部のルビン・カザンに移籍することになりました。ルビンはモスクワから一時間のところにあるカザンという町に本拠地を置くチームで、契約期間は2年半です。トマスは
「全てにおいて非常に早く合意をした。ロシアからのオファーは拒否するのが罪であるほどのものだったよ。ガラタサライとは契約破棄しなければならかったとはいえ、この移籍には誰もが非常に満足している。早ければ、友人であるスティペ・プレティコサのいるスパルタク・モスクワ戦でデビューすることだろう」
とコメントしています。ちなみにガラタサライは木曜日にスラヴェン・ベルーポとUEFAカップで対戦。ベルーポを率いるユルチッチ監督とトマスも親友関係であったわけですが、その対戦は実現しないままロシアへ渡ることになります。

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2007年8月10日 (金)

クロアチア代表メンバー発表/ディナモはCL予備戦三回戦へ

8日、スラヴェン・ビリッチ監督(写真)は、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表との親善試合(8月22日・サラエボ)におけるクロアチア代表メンバー22名を発表しました。
Sbilic 注目となるのは初召集の19歳イヴァン・ラキティッチ。出身国のスイスと両親の祖国クロアチアの間における争奪戦の末にクロアチアを選択。これまでスイス・ユース代表のユニフォームを着ていた彼は、初めてクロアチア代表のユニフォームを着てのプレーとなります。
ニコ・クラニチャールは足首を捻って靭帯を損傷しまい(全治3週間)、今回の召集は見送り。ポーツマスではフレンドリーマッチで中心選手になっていただけに、ビリッチ監督も
「残念だ。ニコがサラエボに来ないのは非常にアンラッキーだ。最近、ハリー・レドナップ監督(ポーツマス)と話し合ったが、彼はニコをとても良いと語っていた。」
とコメントしています。
またミラン・ラパイッチはまだ所属クラブが決まっていないための見送りですが、彼についてもビリッチ監督は
「先日、彼とも話し合ったけが、幾つか興味深いオファーがあると言っていた。今はそのオファーを選んでいるところだ。間もなくラパイッチも所属クラブを見つけるだろうから、代表に戻ってくる。ミキの早い帰還を期待している」と
とコメントしています。
中盤の二人がいないことで、ラキティッチの先発起用の可能性については
「かなりある。二人の選手の予想してなかった不幸が、ラキティッチにとっては完全なチャンスとなった。しかし、まだ彼がサラエボでプレーできるかどうかは分からない」
とのこと。というのは、クロアチア・サッカー協会がFIFAに代表変更の書類を送っているものの、未だにFIFAからの手続き完了の連絡がないためであり、もしや間に合わない可能性もあるようです。

22名のメンバーこちら。

GK:
スティペ・プレティコサ (スパルタク・モスクワ)
ヴェドラン・ルニェ   (ランス)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ボルシア・ドルトムント)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
フルヴォイエ・ヴェイッチ (トムスク)
ヴェドラン・チョルルカ  (マンチェスター・シティ)
ダリオ・クネジェヴィッチ (リボルノ)
ディノ・ドゥルピッチ  (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ニコ・コヴァチ         (レッドブル・ザルツブルク)
ダリヨ・スルナ       (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ      (レアル・ベティス)
イェルコ・レコ         (ASモナコ)
ユーリツァ・ヴラニェシュ (ヴェルダー・ブレーメン)
ルカ・モドリッチ     (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ   (ヘーレンフェーン)
イヴァン・ラキティッチ  (シャルケ04)
FW:
ボシュコ・バラバン     (ディナモ・ザグレブ)
ムラデン・ペトリッチ    (ボルシア・ドルトムント)
イヴィツァ・オリッチ    (ハンブルガーSV)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (アーセナル)
イゴール・ブダン      (パルマ)

補欠:
GK マリオ・ガリノヴィッチ (パナシナイコス)

すっかり報告が遅れましたが、7日のチャンピオンズ・リーグ予備戦二回戦第2戦「ディナモ・ザグレブvs.ドムジャレ」戦のレポートを。
ディナモは初戦のアウェーマッチを2-1と勝利。通過の確率は高いとはいえ、ヨーロッパ挑戦は関心事であることから、ホームのマクシミール・スタディオンは25000人もの観客が集まりました。
ディナモのスタメン(4-2-3-1)は以下のよう。
GKコッホ-(右から)DFエトー、シルデンフェルド、カルロス、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、モドリッチ-サミール、マンジュキッチ、グエラ-FWショコタ
一方のドムジャレのスタメン(4-4-2)は、
GKネメツ-DFアパティッチ、エルスネール、ヴァルガ、アリャンチッチ-MFヤンコヴィッチ、キルム、ブレジッチ、ジンコ-FWリュビヤンキッチ、ザホラ

初戦のドムジャレは3トップ気味だったのですが、今回は完全に2トップにして中盤からアグレッシブにボールを奪いに来ます。アドバンテージのあるディナモとはいえ、初戦よりもSsammir 動きのいいドムジャレにてこずりました。
11分、ブレジッチが左から放った鋭いシュートをGKコッホが素早く反応してスーパーセーブ。これを決められていたら、試合の行方は分かりませんでした。
ディナモは18分、エトーが左サイドを突破し、マイナスに折り返したところをヴコイェヴィッチが強烈なミドルシュート。ボールはクロスバーを叩き、地面に跳ね返ってからゴール枠を出ましたが、ボールはゴールラインを超えたことでゴールが認められます。
22分にはエトーの右からのロングクロスに、ペナルティエリア内のショコタがゴール左隅にヘディングシュートを決めて、リードを2-0と広げます。
しかし、ドムジャレも27分に左サイドを崩すと、ディナモからレンタル中のFWザホラがGKの手が届かない右側にシュートを決めて点差を縮めます。
後半から危ういプレーの多いグエラを外してボランチにチャゴを入れ、モドリッチを攻撃的MFに戻しました。クロアチア代表ではボランチを務めるモドリッチですが、この試合後、彼はディナモにいる間はボランチでプレーしたくないと発言しています。
試合を完全に決めたのは60分、中央でボールを受けたサミール(写真)が、絶妙のスピードアップを絡めたドリブルでDFラインを突破。そのままGKとの一対一を決めて、試合は3-1となります。
その後はドムジャレが優勢に試合を進めるも、差を縮めることはなく、トータルスコア5-2でディナモが三回戦のヴェルダー・ブレーメン戦へとコマを進めました。
第1戦は8月15日にブレーメン、第2戦は8月29日にザグレブで行われます。
(写真はSport-netより)

ハイドゥク・スプリトのMFイゴール・ムサ(34)が、キプロスのAELリマソールに移籍。2年契約を結ぶことになりました。昨季は7アシスト、7ゴールとハイドゥクの中盤では最も活躍した選手だったのにもかかわらず、プダール監督がスタメンから外したために退団を希望しておりました。
またハイドゥクからは昨季のレギュラーだったDFイゴール・ガル(24)も、トルコのリゼシュポールに移籍。移籍金は30万ドルとされ、2年契約(+1年オプション)を結びました。

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オシムのロングインタビュー(その2)

8月7日付のSportske Novosti紙に掲載された、イヴィツァ・オシム日本代表監督のロングインタビューの第2弾を紹介します(写真)。アジアカップの内容が中心で、カタール戦後の真相にも触れた興味深い内容になっています。

Sosim -アジアカップで貴方は決勝トーナメントに進んだが、三連覇に到ることは成功しなかった。日本人は不満を抱いているのか?
「期待が満たされなかった場合、それがどんな期待なのか、現実的な期待か非現実的な期待かどうかには関わらず、誰もが不満を抱くものだ。イラクと同様、私たちは6試合を戦った。しかし、イラクは優勝し、私の日本は4位だ。もちろん、批判を耳にするが、それは承知している。舞い上がった埃が少し落ち着くのを待っている。それから協会の人たちと話し合うつもりだ。」

-何について話すつもりなのか?
「日本は決してブラジルのようにプレーすることはないし、ドイツのようにプレーすることはない。日本はヨーロッパ化することもできなければ、南米化することもできないのだ。日本は何年間もそれを試してきたとはいえね。日本は自分の起源へと帰らなければならないのだよ。
日本人は特別なサッカー的価値を持っているのだ。持久力があり、アグレッシブさがあり、機敏さがあり、規律を持ち、平均以上の個人技を持っている。日本は日本のサッカーをプレーしなければならないし、私はそれを強調していくつもりだ。」

-イラクがアジア王者になったことに、どれだけ驚いているか?
「イラクはサプライズではない。イラクはクオリティを持っており、アジアでは誰が相手であっても勝つことができる。イラクの選手たちは強靭だし、サッカーを知っている。しっかりと自覚を持ち、自信に満ち溢れている。彼らはアジアカップの準備期間を多く持っていたし、他のチームにない何かも持っていた。イラク国内における困難な状況が、彼らにとっては更に上をゆくモチベーションとなったのだよ。」

-現在のアジア・サッカーはどんなものか?
「ほんの7~8年前のアジアカップは、ようやく8~12ヶ国を集められるほどの大会だった。その頃は、どの国が決勝に勝ち進むかをとても簡単に予想できた。まるで、ワールドカップでどの国が予選を突破するかが分かっているかのようにね。実力差は大きかったのだよ。
しかし、非常に短い時代で、東方(アジア)の国々のサッカーはラディカルに変化した。今日のアジアでは、非常に優秀な代表チームが20ヶ国はないとしても16ヶ国はいる。ソ連の時にはまったくサッカーとの関連性に触れることはなかったにもかかわらず、現在では非常に優れた代表チームを持つウズベキスタンのような国が現れているのだ。」

-アジアカップでは再び、貴方のユーモアあるコメントに日本人が笑うことになった。日本の最後の試合(韓国戦)のあと、全てのメディアが貴方の最後のコメントを報道していた。
「ああ、日本がアジアカップで4位になったことを表現した際の、"私たちはお尻をさらけ出したままになった"というフレーズを誰もが気に入っているようだ。
残念ながら、私たちは誤った試合で負けてしまった。サウジアラビアとの準決勝だ。もし私たちが初戦で負けていたならば、全てがまったく異なり、あの試合には勝っていたかもしれない。初戦については、誰もが一言も触れることはしないだろうから。」

-準々決勝のオーストラリア戦でも、3位決定戦の韓国戦でも貴方はPK戦を見なかったことが注目されたが。
「1990年のワールドカップ準々決勝、ユーゴスラビアvs.アルゼンチン戦の時から私はPK戦を見ていない。既に"決して私はPK戦を見ることはしない"と自分に言い聞かせるほどのショックを当時に経験していたのだよ。だから私は見ないのだ。PKは明らかなギャンブル。心臓に悪いし、私は日本のベンチで死にたくはない。」

-カタール戦での1-1のあと、選手たちに"お前たちは普通のアマチュア選手の集団だ"と貴方が言ったというのは本当か?
「それはメディアが(勝手に)書いたことだ。報道されてはいない異なることを私は言った。
私のチームはカタール戦で非常に良いプレーをし、1-0でリードし、数多くのチャンスを作っていた。しかし、最後に意味のないゴールを食らってしまった。試合後、私たちはドレッシングルームへと入り、どのように選手たちがプレーしていたかを彼らに比喩で表現したかったのだよ。それを翻訳するように日本人通訳に頼んだあと、私はクロアチア語でこう言った。
"お前たちは100リットルのミルクを出す雌牛のようにプレーした。しかし、蹴られてしまって、全てのミルクをこぼしてしまった。"
通訳は考え込み、無言になってしまった。私は彼に尋ねた。
"お前はそれを訳せるのか?"
彼はそれで泣いてしまった。私が何を言ったか考えると、パッと(状況を)理解した。"お前たちは雌牛だ"と私が選手たちに言いたかったと、通訳は思っていたのだとね。彼はそれを翻訳したくなかった。なぜなら、選手を侮辱したくなかったからだ。
私もそれ(侮辱すること)は望んでいなかった。なぜなら、選手たちを侮辱する監督はいかなる監督でもないからだ。後になって、私が何を言いたかったのかを通訳に細かく説明した。彼は笑顔になったよ。とはいえ、理解したところでそれを訳してくれたかは疑わしいけどね。」

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インタビュー記事にはもう一つ、オシムがジェリェズニチャールを指揮していた時のFWニコラ・ニキッチ(現ボスニア・ヘルツェゴビナU-21代表監督)のエピソードも掲載されていました。他でも紹介される有名な話だけに翻訳してみました。

オシムはある試合で私をベンチに置いた。サポーターは試合が始まると直ぐにコールを始めたよ。
"俺たちゃニコラを望んでいる!"
オシムは私にウォーミングアップするよう指示した。私は70分も(ウォーミングアップで)走り続け、沸騰したような状態だった。サポーターは叫んだ。
"ニコラ! ニコラ!"
オシムは終了5分前に私をベンチに呼び寄せ、私もトレーニングウェアを脱ぎ始めた。しかし、彼はこう言う。
"脱がなくていい。お前がピッチに行くことはない"
私は言った。
"監督、ならば私は何を?"
"お前は上(スタンド)に行け"
"上(スタンド)で私が何を?"
そう尋ねると、オシムはこう言ったのだよ。
"ほら、(サポーターが)お前を求めているのを、お前も知っているだろう"
私はトレーニングウェアを着て、サポーターの間に向かった。汚い言葉を吐きながらね……。

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2007年8月 8日 (水)

オシムのロングインタビュー(その1)

8月7日付のSportske Novosti紙に、イヴィツァ・オシム日本代表監督のロングインタビューが掲載されました。
インタビュアーはオシムとの親しい関係にあるアントゥン・サモヴォイスカ氏。ちなみに私が翻訳を担当したオシム手記「日本人よ!」制作の際に、私がサモヴォイスカ氏と知り合いであることをオシムに伝えたら、「彼に手土産を持っていってくれ」と彼に気を使っていました(私が手土産のアイデアを出し、その運び役になったわけですが...)。メディア批判をしばしばする彼とはいえ、本物のジャーナリストとは友人関係になるのがオシムです。
サモヴォイスカ氏から聞いた話ですが、ユーゴ代表の対キプロス戦でオシム采配を記事で批判した翌日、オシムがサモヴォイスカ氏に近づいて記事の内容を褒めてくれ、それ以降は友人として付き合いがあるとのことです。
長いインタビュー記事でありますので、二度に分けて掲載します。

イヴィツァ・オシムはザグレブからの電話に喜んでくれた。
「日本は最高だ。しかし、"故郷は故郷"だよ。」-"ドバル・ダン"(こんにちは)の挨拶を聞いたあと、日本の監督はそう語った。
日本がアジアカップ3連覇に成功しなかったのを聞くことだけに、私たちが連絡をしたのではないと、オシムはもちろんのこと知っていた。メニューの中には違うテーマが少しあることを知っていたのだ。

-イヴィツァ、世界の果てにおいても、引き続きヨーロッパ・サッカーとの身近なコンタクトに成功しているのか?
「もちろん、成功しているよ。」

-ディナモの動向は追っている?
「なぜ、私が追わないというのだね。見られるものは全て見ているよ。」

-今季のディナモのチームを気に入ってるか?
「ドムジャレの試合におけるディナモを見た。イヴァンコヴィッチ監督のチームにスピードのある選手がいること、ディナモのプレースピードの速さを私は気に入っているよ。ディナモはチャンピオンズ・リーグ予備戦三回戦に勝ち進むことを確信している。
けれども、注意する必要はある。不運は決して眠らないものだからだ。もし、偶然にも不運が眠っているとしても、いかなるケースにおいて道の下に不運が存在する。注意が決して事足りるものでないのがサッカーだ。」

-ディナモはチャンピオンズ・リーグ本戦まで進めるか?
「もしドムジャレを倒したら、私はそうなると信じているが、次はディナモの前にヴェルダー・ブレーメンが現れる。ディナモにチャンスがないわけではない。対決においては全てが起こりえるものだよ。
しかし、比較した際のプレーの価値だけが私を苦しめることは決してない。サッカーのプレーは"11対11"であり、誰にとっても競技するスペースは同じ大きさである。とはいえ、サッカーの"ピッチ"(立場)は誰にとっても同じではないのだ。強者と弱者の関係がいつも私を苦しめる。そこにおいては、公平さというものがとりわけないのだ。西欧は明らかな商業主義を持っており、それは豊かな人たちの基準によって作られたものだ。貧しい者が豊かな人たちの度量に到ることはできない。
ほら、ウクライナのシャフタール(・ドネツク)が数シーズン前に素晴らしいメンツを揃え、本物の監督も購入した。シャフタールは全てを手にし、良いプレーをする。シャフタールはチャンピオンズ・リーグ本戦まで到達するが、グループリーグを勝ち抜けることは非常に困難であり続けるだろう。
ヨーロッパにおいては投資した分が返ってくる。物事を決める最初のものがお金だ。しかし、時には偶然が決めることがある。もしくは運だ。けれども、人々の多くにおいて、運とラッキーな偶然がどれだけあるというのだね? 少し、ほんの少しだ。だから、大きなサッカーの大会の終盤において驚きが起こるのが稀なのは、何ら変わったことではないのだよ。」

-もしエドゥアルドとチョルルカを売却しなければ、ディナモはヴェルダーに対してもっとチャンスはあったのだろうか?
「その質問に答えるのは難しい。答えはこうだ。
"もしかしたらda(イエス)、しかし、もしかしたらne(ノー)でもある。"
間違いないのは、エドゥアルドとチョルルカの売却はディナモにとって素晴らしい仕事であったことだけだ。エドゥアルドとチョルルカに対してとても少ない投資をしたのにもかかわらず、ディナモは彼らを2500万ユーロで売却した。それは莫大なお金だ。もしエドゥアルドとチョルルカの売却でそれだけお金を得たならば、ディナモはルカ・モドリッチの売却で2000万ユーロ以上のお金を間違いなく得ることだろう。
もちろん、売却は常に困難を伴う。あのような選手を売却した時、同じ価値のある選手を購入することは不可能だからだ。同じ額を出したとしてもね。マミッチがあれだけのお金をどうするのかは私は知らない。けれども、2500万ユーロあれば多くのことを始めることができる。」

-8月22日にサラエボで行われるボスニア・ヘルツェゴビナvs.クロアチア戦には訪れるのか?
「生でその試合を見たいものだけど、同時期に日本はカメルーンと対戦する。とはいえ、テレビで試合を見ようと思う。私がヨーロッパに来るのは9月5日、来年の欧州選手権の会場となるクラーゲンフルトのスタジアムの柿落としとして、日本がオーストリアと対戦するためだ。
クロアチアvs.ボスニア・ヘルツェゴビナ戦について? 興味深い試合となるだろう。クロアチアは非常に興味深いチームを持っている。強くない国内リーグにおいても代表チームが形成できることを示したことは素晴らしいね。しかし、クロアチア・リーグは他のリーグにはない恩恵がある。それは、選手を生み出す時間というものだ。
クロアチアは欧州選手権の予選で素晴らしい位置にいる。これからの終盤においては、気の持ち方、試合の入り方、ルーティンぶりだけが課題だ。ビリッチのチームはしっかりと若返りを図っているとはいえ、その全てを持っている。大きな大会の終盤まで勝ち進むためには、それは大きな事柄なのだよ。」

続きはアジアカップに関する話題です。

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2007年8月 7日 (火)

モドリッチ、バイエルンへ?/クロアチア・リーグ第3節

まずは移籍のニュースから。

ディナモ・ザグレブとバイエルン・ミュンヘンの両チームの間で、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(21)の移籍に合意したと一部のメディアが報じています。移籍金はクロアチア過去最高の3000万ユーロ、ディナモの欧州カップ敗退が決まったのちに移籍するとされています。
モドリッチの獲得に関しては、アーセナルとバイエルンの競争と以前より報じられていたのですが、ディナモのマミッチ副会長が最低ラインとしていた2500万ユーロを500万ユーロ超えたバイエルンが口説き落としたことになります。ただ、このニュースの裏は取れていないため、信憑性にはまだ欠けるようです。

6日、クロアチア代表FWボシュコ・バラバン(28)が、ディナモ・ザグレブと3年契約を結びました。背番号は9番。イヴァンコヴィッチ監督はリエカを指揮していた11年前、バラバンをユースからトップチームに引き上げたという縁があります。
記者会見でバラバンは
「ディナモの加入が3度目ということで嬉しいよ。過去の2度を越える成功を願っている。再びマクシミールにやってきたことで心地良い気分だね。かつてここにいた時と比べると、ディナモは異なる次元にいる。素晴らしいプレーをしているし、結果やチームの雰囲気も素晴らしいよ。」
とコメントしています。
記者会見にて、スポーツディレクターのゾラン・マミッチはMF/DFイゴール・ビシュチャンを口説き落とそうとしたものの、上手くいかなったことを明らかにしています。ビシュチャンは今年夏にパナシナイコスとの契約が切れ、現役生活には未練がないと報じられていました。このまま引退する可能性が十分に出ています。

続いて8月4日と5日に行われたクロアチア・リーグ第3節の結果を。

開幕二連勝のディナモ・ザグレブは、開幕二連敗のインテル・ザプレシッチとアウェーにて対戦しました。
疲れのあるショコタではなく、ワントップにはタディッチを起用。トップ下に先のドムジャレ戦では累積警告のため出場できなかったマンジュキッチを置きます。
7分、インテルの右SBクェディの足元にあるボールをディナモの左SBチャレがチェックし、ボールは中央のMFグエラへ。グエラはヒールキックで相手ゴールにより近いマンジュキッチに流すと、彼はGKヴラニッチの頭上を打ち破るシュートを決めて、ディナモが先制に成功します。
20分にはディナモがカウンターを仕掛け、左サイドをタディッチがドリブルでボールを運び、最後は中央へ飛び込んできたモドリッチに。モドリッチはトラップすることなく、正確にゴール右にシュートを決めて、早くも2-0とリードを広げます。膝が本調子ではないモドリッチは、大事を取って30分にはベンチに下がります。
前半ロスタイムにはモドリッチに代わって入ったイェルテツが、グエラのシュートがGKに弾かれたボールを拾い、GKを左にかわしてシュートを決めて3-0。実力差は明らかで、試合が決まってしまいました。
後半は随分と緩い試合内容となり、66分、マンジュキッチがタディッチのワンツーから左サイドを突破。放ったシュートは枠を外していたものの、インテルのDFスクリッチの足に当たって方向が変わってゴールに吸い込まれて4-0(記録上はマンジュキッチのゴール)。マンジュキッチにとっては3試合で4ゴール目となり、現在単独で得点王になっています。
エドゥアルドがいなくなったとはいえ、ディナモは3試合で14得点(1失点)とリーグでは別次元の強さを誇っています。

その一方で、ライバルのハイドゥク・スプリトはリーグで煮え切らない戦いをしております。
チバリア・ヴィンコヴチとのアウェー戦では、ラトビア代表FWヴェルパコヴスキスが初出場で初スタメン。バルトロヴィッチ、ルカビナと共に3トップを形成しました。
両チームともチャンスを作るものの、それを逃す展開が続きます。39分、ヴェルパコヴスキスがペナルティエリアに侵入したところをDFストゥデノヴィッチに思い切り倒されたものの、ベベク主審はPKの笛を吹かず。またチバリアも前半、GKが弾いたボールを新加入のFWドディクがシュートを決めたものの、オフサイドの判定で取り消されてしまいます。
後半もお互いが攻めたところでも、チャンスを潰していきました。55分にルカビナがお膳立てした5mの近距離シュートをハイドゥクMFリュビチッチが外すと、62分にはバガリッチの左クロスからチバリアFWヴカが3mの近距離シュートを外します。
ハイドゥクは65分、バルトロヴィッチに代えFWカリニッチを投入したものの流れは変わらず。逆にチバリアは80分、FWバラバンが得点を決めたものの、ベベク主審はシュートの前のバラバンへのファウルを優先してしまい、得点を取り消されることに。チバリアが勝ってもおかしく試合でしたが、ハイドゥクはスコアレスドローで終えております。

全試合の結果はこちら。

Zadar - Sibenik 2:2
0:1 50' Batkoski (OG)
0:2 70' Zec
1:2 81' Terkes
2:2 90' Terkes

Medimurje - Varteks Varazdin 4:1
1:0 41' Saranovic
1:1 48' Semler
2:1 49' Piskor
3:1 75' Saranovic
4:1 87' Saranovic

Osijek - Rijeka 2:2
0:1 19' Dalovic
0:2 54' Budicin
1:2 78' Jukic
2:2 88' Babic

Inter Zapresic - Dinamo Zagreb 0:4
0:1  7' Mandzukic
0:2 20' Modric
0:3 45' Jertec
0:4 66' Mandzkic

Cibalia Vinkovci - Hajduk 0:0

Zagreb - Slaven Belupo 0:2
0:1 38' Jajalo
0:2 71' Sehic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点9)、2位…リエカ(7)、3位…オシエク(7)、4位…スラヴェン・ベルーポ(6)、5位…ハイドゥク・スプリト(5)、6位…ザグレブ(4)、7位…チバリア・ヴィンコヴチ(4)、8位…メヂムリエ(3)、9位…ザダール(2)、10位…シベニク(2)、11位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(0)、12位…インテル・ザプレシッチ(0)

【得点】
4ゴール…マンジュキッチ(ディナモ)
3ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)、シャラノヴィッチ(メヂムリエ)、バビッチ(オシエク)、モドリッチ(ディナモ)

【アシスト】
2アシスト…サミール(ディナモ)、パブリチッチ(オシエク)、シャルビーニ(リエカ)

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2007年8月 3日 (金)

ディナモはヴェルダー・ブレーメン、ハイドゥクはサンプドリアと対戦

8月3日、ニヨンにてUEFAチャンピオンズ・リーグ予備戦三回戦と、UEFAカップ予備戦二回戦の抽選会が行われました。
チャンピオンズ・リーグに参戦中のディナモ・ザグレブはヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)と、UEFAカップに参戦中のハイドゥク・スプリトはサンプドリア(イタリア)、スラヴェン・ベルーポはガラタサライ(トルコ)と、いずれも難しい相手を引いてしまいました。

Berder ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は定例記者会見でヴェルダーについて聞かれたものの、
「抽選については何も話すつもりはない。なぜなら、ヴェルダーについて考えるようになれるのは、まずドムジャレ戦を乗り越えてからだからだ。貴方たち誰もがヴェルダーがどんなチームか知っている。バイエルンと共にこの20年間、ブンデスリーガで最高のチームだ。ヨーロッパでも素晴らしい結果を残しているし、どんなコメントも今は余計なだけだ。
抽選にどんな願望を持っていたか、って? 私の唯一の願望はドムジャレを倒すことだ。ドムジャレを倒さない限り、ヴェルダーについては何も話さない。」
と、控えめに語っています。
ヴェルダーには二人のクロアチア人がいますが、MFユーリツァ・ヴラニェシュは
「ディナモと対戦するものとほぼ確信していたし、それには喜んでいる。祖国でプレーするのは常に特別な気分だからね。ディナモ、そしてどの選手についてもよく知っている。強いチームだけど、恐れる必要はない。2年前に戦ったバーゼルの方が難しい相手だったと思う。代表では一緒にプレーしている相手の10番、ルカ・モドリッチをマークしなければならない。ディナモはエドゥアルドとチョルルカを売却した後だけに、彼はチームにおいてとりわけ最高の選手だ。
とコメント。またリハビリ中で出場は難しいとはいえ、FWイヴァン・クラスニッチは
「この試合には喜んで出場をしたいものだよ。ディナモはクロアチアにおいて絶対的に最高のチームである。チームには何人かの最高クラスの選手がある。例えばモドリッチは、我々の代表でもゲームメーカーだ。GKのゲオルグ・コッホもそのクラスに入るだろう。」
とコメントしています。
初戦は8月14日or15日にブレーメン、第2戦は8月28日or29日にザグレブで行われます。

Sanp メンツの中でも一、二を争う難敵を引いてしまったハイドゥクでありますが、プダール監督は
「最高だね。アトラクティブな対戦相手を私たちは引いた。観客にとってサンプドリアは本物の"餌"となるだろう。間違いなくチケットは完売する。サポーターたちも本当のサッカーのスペクタルを見る機会になるはずだ。
恐れることは何もない。サンプドリアは難しい相手であるのは間違いないが、次のラウンドに進めるために全力を尽くす立場に私たちはある。もし私たちの方にアドバンテージを探そうならば、サンプドリアはまだ本調子にないことだ。まだ準備を始めたばかりだろうしね。」
とコメントしています。
初戦は8月16日にスプリトにて、第2戦は8月30日にジェノアで行われます。

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UEFAカップ予備戦一回戦/ハイドゥク、ベルーポ共に通過

2日、UEFAカップ予備戦一回戦の第2戦が行われました。

初戦はアウェーで「1-1」というまずまずの結果で終えたハイドゥク・スプリトは、ホームにブドゥチノスト(モンテネグロ)を迎えての第2戦。両国が90年代に戦争した関係であることと、先のリーグ戦の対インテル・ザプレシッチで7ゴールを決めて快勝しただけに、この試合における注目度は格段に高く、ポリュウド・スタディオンは3万人の観客で満員となりました。

第1戦では選手登録から漏れていたMFガブリッチが出場していたことから、最悪は「0-3で負け」というペナルティを食らう可能性がありますが(ひとまずは罰金で済む模様)、8月7日のUEFAの最終判断待ちとはいえ、この試合ではガブリッチは起用できず。ハイドゥクの布陣は先のインテル戦と同じです(4-3-1-2)。
GKバリッチ-(右から)DFペライッチ、パンジャ、ジヴコヴィッチ、フルゴヴィッチ-MFアンドリッチ、ダムヤノヴィッチ、ルビール-チェルナト-FWカリニッチ、ルカビナ
一方のブドゥチノストは、ワントップだけが替わった以下の布陣でした(4-2-3-1)。
GKヴヤディノヴィッチ-DFラキッチ、ヴクチェヴィッチ、ペリシッチ、ヴコヴィッチ-MFライチェヴィッチ、ヴラホヴィッチ-ヂュリシッチ、ムゴシャ、デリッチ-FWミリッチ

Scernat 試合はトルツィダ(ハイドゥク・サポーター)の後押しを受けて、ハイドゥクが押し込みます。ただし、ブドゥチノストがゴール前を固めたことで、俊足のカリニッチやルカビナが活きるようなスペースがなく、足元にパスを繋ぐだけでシュートチャンスがなかなか生まれません。トルツィダもお約束通り、発炎筒をピッチへと投げ込み、試合がしばし中断となります。
25分、空中のボールに競り勝ったカリニッチがペナルティエリア手前からシュートを放ちますが、GKの正面。また31分にはチェルナト(写真)から左のルカビナへボールが渡り、ルカビナがエリア内でドリブルでDF陣を引きつけてからチェルナトへ。しかし、チェルナトのシュートの弾道はGKの頭上だったため、パンチングで逃れられます。
34分、エリア手前でチェルナトが直接FKを放ち、ボールは一度は壁に弾かれるものの、再びチェルナトがシュート。ボールはネットをゆらしますが、線審にオフサイドを取られてしまいます。

Sdamjanovic けれども後半開始48分、左のショートコーナーからチェルナトがファーサイドにクロスを放り込むと、ボール目掛けて突進したダムヤノヴィッチ(写真)がヘディングで叩き込み、ハイドゥクが先制に成功します。ボスニア代表MFであるダムヤノヴィッチは、ドイツで行われた夏のキャンプでビザがおりずに入国できず、まったくキャンプに参加できなかったのですが、大事な試合で起用されて貴重なゴールを挙げました。
トータルスコアでも優位に立ったハイドゥクは54分にはカリニッチ、62分にはルカビナのシュートを弾いたところをカリニッチが決められず。
ブドゥチノストも68分、ペナルティエリアでのこぼれ球をシュチェパノヴィッチがほぼフリーでシュートを放つものの、ボールはポストの左を逸れていきます。
その後はハイドゥクがチャンスを潰すシーンのオンパレード。72分にはカリニッチとルビール、75分にはルカビナ、83分にはバルトロヴィッチ、87分にはアンドリッチ、90分にはルカビナが決められるシュートを決められずに終わります。21本のシュート(枠内11本)を放ちながら1点しか取れないハイドゥクでありましたが、それでも一回戦通過をしっかりと決めております。
(写真はSport-netより)

クロアチアからはもう一チーム、スラヴェン・ベルーポがUEFAカップに参加。初戦のホームでは相手選手の早い退場もあって「6-2」でテウタ(アルバニア)を一蹴。とはいえ、ユルチッチ監督は第2戦のアウェーでも、怪我人を除けばベストメンバーで挑みました。
ベルーポが主導権を握ったとはいえ、前半のロスタイムにヴィラのアシストを受けたクリが決めてテウタが先制に成功します。ベルーポは65分、途中交替で入った19歳のMFヤヤロを基点に、ボールはFWヴルチナからFWクレシンゲルへ。そのクレシンゲルが同点ゴールを決めます。
更にその5分後、DFクリスティッチのロングボールを受けたヴルチナがドリブルからそのまま決めて逆転に成功。
しかし、テウタも75分、オフサイドポジションながら再びクリがゴールを決めて2-2に。トータルスコア8-4で、ベルーポが予備戦二回戦へと駒を進めています。

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チョルルカ、マンチェスター・シティに正式移籍

クロアチア代表DFヴェドラン・チョルルカ(21)が、ディナモ・ザグレブからマンチェスター・シティの移籍手続きが完了。現地にて入団発表が行われました。背番号は24。移籍金はマミッチ・ディナモ副会長の証言によると1300万ユーロ、年俸300万ユーロの5年契約になります。
Scorluka ディナモとの契約更新を拒否し、移籍を希望していたチョルルカ(写真)は
「とても満足している。これ以上に落ち着くことはありえないよ。クラブを訪れ、スタジアムを訪れたけど、全く僕にとっては新しいものだ。上手く適応できるものと確信しているよ。
エリクソンのような監督が僕をチームに欲してくれたことに満足している。チームは優秀な選手がたくさんいるし、更に補強もすることだろう。今季のマンチェスター・シティは大きな結果を残そうとしてるし、そのチームの一員になれることをうれしく思う。
移籍に関しては、全てがあっという間に行われた。ほとんど一晩のうちに、僕が拒否できないほどのチャンスが巡ってきた。そしてイングランドへと渡ったのさ。これは全ての選手とっての夢であるし、今、僕にもその夢が実現したんだ。
8年間過ごしてきたディナモを去ることは間違いなく単純ではなかったけど、違う場所でも試す時がやってきた。ディナモは僕に多くのものを与えてくれただけに感謝している。しかし、これはプロフェッショナリズムだ。新たな目標を定めなくてはならない。ディナモは選手を売らないという主義を通してきたけど、僕が受けたこのオファーとチャンスはその主義すらを通せないものだったわけさ。」
とコメントしています。
またゴラン・エリクソン監督は
「ヴェドランは若い上に、センターバックと右サイドバックという幾つものポジションでプレーできるのが長所だ。上背もあるし、肝も座っている。21歳にして国際経験も豊富にあることも、私たちにとってはプラスだ。トップチームにおける選手が更に一人加わった。彼が大きな成功を収めることを願っているよ。」
と語っています。

クロアチア代表FWボシュコ・バラバン(28・写真)が、クラブ・ブルージュからディナモ・ザグレブの移籍に大筋で合意しました。移籍金は150万ユーロ、年俸は40万ユーロの3年契約と言われており、40万ユーロとはいえ、ディナモにとっては一番の高給取りとなります。ブルージュでの身辺整理をしたのちザグレブへと戻り、それから契約にサインする運びです。
Sbalaban クラブ・ブルージュは来年夏にバラバンとの契約が切れ、レッドスター・ベオグラードからFWドゥシャン・ヂョキッチを獲得(移籍金150万ユーロ)したことから、この時期がバラバン売却のタイミングと考えたようです。
バラバンは2000年にリエカからディナモに移籍。ショコタとのコンビで27試合14得点の活躍を見せたのち、2001年にアストン・ヴィラに移籍したものの失敗。2002年にレンタルでディナモに戻り、そこではオリッチとのコンビで24試合15得点を決め、2003年からクラブ・ブルージュに移籍しました。クラブ・ブルージュでは116試合58得点を決めており、エドゥアルドに代わるゴールゲッターとしてディナモ幹部は期待を寄せています。

イングランドの労働ビザがなかなか認可されなかったアーセナル所属のクロアチア代表FWエドゥアルド・ダ・シルヴァですが、移籍してからちょうど一ヶ月たった8月2日、ようやく労働ビザが認可されました。
先のエミレーツ・カップでは労働ビザのために出場できなかったエドゥアルドですが、2日、ラツィオとの試合にフル出場。26分、CKからのヘディングシュートはクロスバーを越えたものの、55分、今度はCKからヘディングシュートを決めて、アーセナルのユニフォームを着ての最初のゴールを記録しております。
アーセン・ヴェンゲル監督も
「エドゥアルドは良いプレーをしたし、ゴールを決めたことで自ら労働ビザの認可を素晴らしい形で祝ったよ。チームプレーにおける彼の吸収ぶりは非常にいいね。」
とコメントしております。

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2007年8月 2日 (木)

オシム、アジアカップ後のクロアチア紙インタビュー

日本代表監督に就任以来、クロアチアのメディアに対してなかなか口の開くことがなかったイヴィツァ・オシムですが、Jutarnji-list紙の重鎮記者トミスラフ・ジダクの電話インタビューに答えております。以下、ネット版の記事の翻訳になります。

日本代表監督イヴィツァ・オシムはアジアカップから帰国した。時差から起こる眠気に"勝利"した彼は、中欧での出来事にとても好奇心を持っている。ディナモがアゼルバイジャンのチームとの試合に苦しんだと聞いて驚いたが、サッカーの世界において完全なアウトサイダーはもういないことをオシムは昔から知っている。

「ディナモにはスロベニアで多くの幸運を願っている」-オシムはメッセージを残した。

-アジアカップでは日本に何が起こったのか?

「決勝まで到達するには6試合を要するのだが、その中にいわゆる"黒い日"がどのチームにもある。グループリーグにおいて起こったならば敗退の憂き目に遭うし、ノックアウトラウンドの決勝トーナメントでその黒い日がやってきたならば死んでしまう……」

-日本のサッカーは失望させたのか?

「インドネシアに渡る前に、私たちが"チャンピオン"であるという雰囲気が作られていた。私たちは悪いプレーはしなかったが、サウジアラビアが4度シュートを放ったうち、3ゴールを決めた。私たちは"百万"もの決定機があったのだが、頭の中ではその雰囲気が私たちを"殴って"いた。」

-PK戦というものに貴方は憤慨しているのか?

「旧国家(ユーゴスラビア)においてもPK戦が私をいらいらさせた。ミリャニッチ(当時のユーゴ・サッカー協会会長)が(リーグ戦の)引分けの際に"PK戦"を蹴るというルールを創造した時はね。そのルールを私は忍んだし、イタリアでのワールドカップでもそうだ。私が神経を失うのは当たり前だよ。"PK戦"にもつれた時に、私の心臓が異常な鼓動を始めるのだ。ベンチにおいて"生クリーム"(※ケーキの上の生クリーム→"おまけの部分"という意味)が私を襲うなんて嫌だ。だから私は去るのだよ……」

-南アフリカ・ワールドカップまでも日本のベンチに留まるのか?

「問題となるのは、そのプレッシャーに私が耐えられるかどうかだ。もし(プレッシャーが)途絶えたとしても、それは正しいことではない。しかし(プレッシャーに)慣れてしまっては危険になってしまう! 分からない。はっきりはしない……」

イヴィツァ・オシムにとって休暇はなく、8月18日、エトーを含めたフルメンバーで東京にやってくるカメルーンと対戦する。9月初めにはクラーゲンフルトにやってきて、オーストリアが対戦相手となる。

「ボスニア・ヘルツェゴビナvs.クロアチア戦のある8月22日、できることならサラエボにいたいね。」

彼の声からはノスタルジーを感じる……

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CL予備戦二回戦/ディナモ、アウェーでドムジャレに勝利

8月1日、チャンピオンズ・リーグ予備戦二回戦第1戦「ドムジャレ(スロベニア)vs.ディナモ・ザグレブ」が、ドムジャレの本拠地シュポルトニ・パルク・スタディオン(収容3212人)で行われました。

一回戦ではハザール(アゼルバイジャン)を延長の末、やっとの思いで倒したディナモ・ザグレブ。スロベニアのチームと相性がいいとはいえ、ドムジャレはこの夏の練習試合でハイドゥクとリエカを下したこともあって警戒すべき相手です。
Smagic_2 前のハザール戦でイヴァンコヴィッチ監督(写真・右)が審判にクレームをつけて退場したため、この試合ではマギッチ・アシスタントコーチ(写真・左)が指揮を取ります。またFWマンジュキッチは累積警告で欠場。先のザダール戦でポテンシャルを見せたコートジボアールのMFグエラが先発起用されます。スタメン(4-2-3-1)は以下のよう。
GKコッホ-(右から)DFエトー、シルデンフェルド、カルロス、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、パクリヴァチュ-サミール、モドリッチ、グエラ-FWショコタ

一方、昨季にスロベニア・リーグ初優勝を果たしたドムジャレは、首都リュブリャナの郊外にある小さなクラブ。2002年にスラヴィシャ・ストヤノヴィッチ氏を監督に迎えてから一部に昇格し、2005/06シーズンにはUEFAカップ一回戦でシュトゥットガルトを下したこともあります。エースは一回戦・ティラナ戦で決勝ゴールを決めたFWリュビヤンキッチ。また、この夏にレンタルでディナモから移籍したFWザホラにとっては、6シーズンを過ごした古巣との対決となります。スタメン(4-4-2)は以下のとおり。
GKネメツ-DFジンコ、エルスネール、ヴァルガ、アリャンチッチ-MFヤンコヴィッチ、キルム、ブレジッチ、グラビッチ-FWリュビヤンキッチ、ザホラ

開始早々からボールを自在に回そうとするディナモを相手に、ドムジャレはボールホルダーに対してのアグレッシブな守備で対応します。しかし、モドリッチ(写真)やサミールにボールが渡ると、2人、3人と囲んだところでも奪うことができません。
Smodric 7分、モドリッチが右サイドでディフェンダー2人をかわすと、そのままゴール前のショコタ目掛けての折り返し。一旦、DFの足にボールが触れてからショコタの足元にボールが渡ったことでDFエルスネールとGKネメツが振られてしまい、ショコタは冷静にゴール左にシュートを決めて、ディナモが先制に成功します。
危険な場面を迎えたのは13分、ドムジャレの前方へのロングボールにGKコッホがペナルティエリアを飛び出してヘディングでクリアを試みるも、ボールは空中に舞い上がり、そのルーズボールをFWリュビヤンキッチと競り合い。サイドまでお互いが流れて、最後には両方とも倒れたことで難を逃れます。
ドムジャレは28分、縦へのロングパスをリュビヤンキッチがヘディングで落とし、左サイドからザホラがクロス。ゴール前へと飛び込んだリュビヤンキッチの頭にピタリと合うものの、ヘディングシュートは右へと逸れます。
前半のディナモはボールをキープし、ゴール前へと攻め込んでも、分厚い相手のディフェンスに攻め手を欠きました。ドムジャレもアイデアに欠けるとはいえ、よく訓練された好チームであることを示しました。

とはいえ、後半早々、ディナモは効果的な追加点を決めます。49分、楔に入ったショコタが、右サイドからDFの背後のスペースを突くモドリッチへと展開。モドリッチは胸トラップからそのままペナルティエリアに侵入したところ、エルスネールが背後から倒してしまってPK。モドリッチは中央上にしっかりとPKを決め、2-0とリードを広げます。
もう後のないドムジャレは前掛かりとなり、それによってスペースが広がったものの、ディナモは手数だけが多い攻撃に終始。66分、ヴコイェヴィッチがミドルシュートを放つもののGKに防がれ、こぼれ球を更にヴコイェヴィッチがシュートを狙うも、これもDFヴラガにクリアされます。79分にはサミールがコースを狙ってミドルシュートを放ちましたが、これもGKネメツが好セーブを見せます。
ディナモはこのまま収束させていけば良かったのですが、87分、クリアボールをバイタルエリアで拾ったモドリッチがドリブルを下手に仕掛けたところをブレジッチに奪われ、ゴール前がぽっかり空いたところを繋がれ、最後はジェジェリにゴールを奪われます。
89分には、ザホラの左足からのミドルシュートを狙われましたが、ボールはわずかに左ポストに逸れました。
最後は集中力が切れて失点を許したとはいえ、アウェーで2-1というアドバンテージを持って、8月7日のホームでの第2戦を迎えます。

1日、ディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチ氏が、DFヴェドラン・チョルルカ(21)をマンチェスター・シティに売却することを認めました。移籍金は1300万ユーロ、年俸3万ユーロの5年契約という破格の条件だそうです。
ちなみにディナモ・ザグレブの公式サイトにおけるチョルルカのプロフィールの中で「プレーしたい国外のクラブ」という質問があるのですが、以前はマンチェスター・ユナイテッドだったのが、今ではマンチェスター・シティに書き換えられています。
これでディナモが抱える3人のクロアチア代表レギュラーのうち2人を売却することになりますが、残るMFルカ・モドリッチに関しては直ぐに売却する考えはないとはいえ、価格を2500万ユーロ以上に設定しているそうです(現時点では2000万ユーロのオファーあり)。
ちなみに秘密とされていたエドゥアルド・ダ・シルヴァの移籍金に関していえば、クロアチア・サッカー協会へ移籍金の3%を収める規則をマミッチが批判した際に"48万ユーロ"と具体的な数字を口にしたことから、総額1600万ユーロであったとされています。

更にマミッチ副会長はドムジャレとの試合ののち、クロアチア代表FWボシュコ・バラバン(28)を獲得することを明らかにしています。クラブ・ブルージュに所属するバラバンには、グラスゴー・レンジャースやレッドブル・ザルツブルクが関心を示していたものの移籍は実現しませんでした。ベルギーからの情報では、移籍金200万ユーロ、3年契約とされています。もし実現したならば、バラバンにとっては二度目のディナモ復帰になります。

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2007年8月 1日 (水)

労働ビザ取得に苦しむエドゥアルド

この夏、アーセナルに移籍したクロアチア代表FWエドゥアルド・ダ・シルヴァ(24・写真)ですが、未だに労働ビザが下りず、ディナモに戻る可能性も出てきました。
Sdudu 「FIFAランク70位以上の代表チームで、ここ2年間に75%以上の公式戦に出場」というのがEU圏外選手の労働ビザ取得の条件でありますが、実際には代表歴もない選手ですら取得しているのが事実。エドゥアルドは75%の基準を満たしていないとはいえ、ここ一年間は代表でレギュラーとしてプレーしており、アーセナル側は問題なく取得できると考えていました。
しかし、思いのほか労働局が頑な態度を取っており、最終的には8月2日に労働ビザが取得できるかできないかを知ることになっています。契約には「ビザが取得できない場合は、自動的に契約を打ち切る」という条項が盛り込まれており、もしビザが下りなければ、契約はなかったこととしてザグレブに戻ることになるとヴェンゲル監督はレキップ紙のインタビューに答えています。
過去にクロアチアの選手でおりなかったケースとして1996年にミドルズブラが獲得するはずだったイゴール・ツビタノヴィッチがおり、最近で有名なところだと2004年にチェルシーが獲得したブラジル人DFアレックス(現在までPSVにレンタル)、逆に基準を満たしてないのに労働ビザを取得したケースとしては、ハテム・トラベルシ(チュニジア/マンチェスター・シティ)、パク・チソン(韓国/マンチェスター・ユナイテッド)、一試合もセレソンでプレーしていないアンデルソン(マンチェスター・ユナイテッド)などがおります。

Scorluka クロアチア代表DFでディナモ・ザグレブ所属のヴェドラン・チョルルカ(21・写真)に、マンチェスター・シティ移籍の話がまとまったとイングランドのメディアが報じています。
ディナモ側は現時点では否定も肯定もしておらず、スポーツ・ディレクターのゾラン・マミッチも雲隠れしている状態。移籍金680万ポンド、4年契約という未確認情報すら流れております。現在、チョルルカはアキレス腱を痛めており、復帰は未定とされているものの、ディナモでの更新条件を不服として国外移籍を希望しております。

ディナモ・キエフ所属のDFゴラン・サブリッチ(27)が、古巣のハイドゥク・スプリトに1年契約でレンタル移籍することがまとまりました。長きに渡って復帰するのかしないのか話題になっているうちに、チームメイトだったMFチェルナトやFWヴェルパコヴスキスのレンタル移籍のサポート役に回り、最終的には彼自身も話がまとまりました。サブリッチは昨季に膝の手術をして棒に振ったものの、今は完全に回復してプレーできる状態だそうです。

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2007年7月29日 (日)

クロアチア・リーグ第2節

28日、クロアチア・リーグ第2節が行われました。
今節ではディナモ、ハイドゥクの二強それぞれがゴールラッシュを見せております。

Ssokotin_sut ディナモ・ザグレブは、前節にハイドゥクと引き分けたザダールをホームに迎えました。24日のチャンピオンズリーグ予備戦・対ハザールで素晴らしい応援をした御礼に、ということで、クラブ側がこの試合の入場料を無料にしました。マクシミール・スタディオンのキャパシティは38,000人ですが、無料というサービスは思ったより効果がなく、観客は12,000人に留まっていります。
しかしながら、試合においてのディナモは序盤から効率的にゴールを決めていきます。この試合ではワントップに怪我から復帰したショコタ(写真)を起用。ハザール戦(アウェー)ではセカンドトップに起用され、満足な働きができなかったのですが、本来のポジションに入ってポストプレーの役割をしっかりと果たします。
まずは10分、モドリッチの右FKからシルデンフェルドがヘディングシュートを決めて先制。その2分後には、マンジュキッチの縦パスを左サイドで受けたモドリッチが、フェイントを加えてのドリブルでえぐり、最後はゴール正面のショコタへラストパス。最初のボレーシュートはGKスバシッチが止めるものの、そのままショコタが押し込み、スコアを2-0とします。
21分、テクニックではモドリッチと双璧のサミールが、ペナルティエリアで2人マーカーをあっさりと外し、最後はゴール右下隅にシュートを決めて3-0。既に試合を決めてしまいました。
Smangin_debu 後半からは、怪我をしたチャレに代えてチャゴを入れ、チャゴがボランチに、前半ボランチのポクリヴァチュが左SBへと入ります。59分にはサミールに代え、新加入のコートジボアール人MFグエラ(写真)がディナモ・デビュー。スピードと足技を活かしたプレーを披露し、彼がボールを持つたびにスタンドが湧きます。
続く4点目を決めたのは、ここ最近でレギュラーの座を収めつつあるマンジュキッチ。ミキッチがモドリッチとのコンビネーションで右サイドを突破すると、中央のマンジュキッチへパス。マンジュキッチはゴールを背にしながらトラップでボールを浮かすと、そのままオーバーヘッドシュートを決めます。
終了間際には、同じくミキッチが右サイトを突破し、折り返しからヴコイェヴィッチがミドルシュートを決めて5-0。その後、ザダールのチュスティッチもゴールを決めてスコアは5-1となりますが、ディナモは国内で無敵の存在であることを見せつけました。

ハイドゥク・スプリトは、ホームのポリュウド・スタディオンに昇格組のインテル・ザプレシッチを迎えました。第1節の対ザダール、UEFAカップ予備戦の対ブドゥチノストでは、共に決定力の無さを露呈してしまって勝ちきれずに終わったわけですが、この試合ではカリニッチとルカビナの若いツートップ、そして司令塔のルーマニア人チェルナトの攻撃力が爆発します。
Skalinic まずは14分、チェルナトからルカビナに縦パスが通ると、ルカビナは踵を使って前方へスルーパス。飛び出したカリニッチ(写真)がGKヴラニッチと一対一の形を作り、右へと丁寧に流し込んで先制に成功します。
32分にはGKバリッチのロングキックを、前線のカリニッチが上手くコントロールしてペナルティエリアへ。DFロヴレンに倒されてPKを得ます。これをルカビナが決めて、2-0とリードを広げます。
後半から更に攻撃力は加速。48分、アンドリッチの直接FKをGKが弾いたところを、カリニッチが反応してシュートを押し込んで3-0。
インテルも64分、クーケッツが直接FKを決め、1点を跳ね返します。けれども、ハイドゥクは69分、カリニッチに代わって入ったFWバルトロヴィッチが、ツェルナトのワンツーをサポートし、一対一の形を作ったツェルナトが冷静に決めて4-1。その3分後にはツェルナトがペナルティエリア手前からの直接FKを放り込んで、5-1とリードを広げます。
更に84分、ガブリッチの左サイド突破からゴール前のルカビナにラストパス。ルカビナは足元で何度もボールを持ち替えながらマーカーを外し、最後はゴール左に流し込んで6-1。その2分後にはツェルナトのパスが右サイドをフリーで上がるルカビナへと通り、ドリブルしたのち、最後は飛び出したGKを超えるシュートを決め、ハットトリックを達成しました。今年頭にハイドゥクに移籍して以来、一向にゴールマシンから程遠いパフォーマンスだったルカビナですが、ようやく本領発揮といったところでしょうか。

その他の試合では、リエカが新加入のモンテネグロ人FWヂャロヴィッチの初ゴールや、ブーレのゴールもあって、チバリア・ヴィンコヴチを3-0と一蹴して2連勝。
ディナモ、リエカと共にオシエクも2連勝していますが、前節のスラヴェン・ベルーポ戦に続いて今節のヴァルテクス戦でも、審判の誤審も手伝ってのPKを得て、勝利をしております。逆にヴァルテクスは2試合連続で誤審のせいで負けており、クジェ監督も怒りも頂点に達しております。

全試合の結果はこちら。

Sibenik - Zagreb 0:0

Rijeka - Cibalia Vinkovci 3:0
1:0 47' Ivanov (PK)
2:0 56' Djalovic
3:0 90' Bule

Slaven Belupo - Medimurje 2:0
1:0 50' Vrucina
2:0 86' Poljak

Varteks Varazdin - Osijek 1:2
0:1 45' Babic (PK)
1:1 66' Mumlek
1:2 80' Primorac

Dinamo Zagreb - Zadar 5:1
1:0 10' Schildenfeld
2:0 12' Sokota
3:0 21' Sammir
4:0 66' Mandzkic
5:0 90' Vukojevic
5:1 90' Custic

Hajduk Split - Inter Zapresic 7:1
1:0 14' Kalinic
2:0 32' Rukavina (PK)
3:0 47' Kalinic
3:1 64' Kukec
4:1 69' Cernat
5:1 72' Cernat
6:1 85' Rukavina
7:1 86' Rukavina

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2007年7月27日 (金)

ディナモ、かろうじて予備戦一回戦突破

24日、チャンピオンズ・リーグ予備戦一回戦第2戦「ディナモ・ザグレブvs.ハザール・レンコラン(アゼルバイジャン)」が、ディナモの本拠地マクシミール・スタディオンで行われました。
バクーで行われた第1戦では苦しい戦いの上で1-1のドロー。第2戦では嵐のような天候の中、更に苦しい戦いを強いられました。

Modric ディナモは昨シーズンを怪我で棒に振ったエトーとチャゴをそれぞれスタメン起用。また、踵の怪我で長く戦列を離れているヴグリネツを完治してないながらもベンチに置きます。
GKコッホ-(右から)DFエトー、ドゥルピッチ、シルデンフェルド、カルロス-MFヴコイェヴィッチ、チャゴ-サミール、マンジュキッチ、モドリッチ(写真右)-FWタディッチ
一方、ハザールは前の試合で退場したキャプテンのグリエフがはずれ、前の試合とは違って4バックの布陣になりました。
GKアガイェフ-DFママドフ(写真左)、ジュタウタス、ジョンバゾフ、トドロフ-MFアブドゥラエフ、ジュニオール、バフシイェフ、アミルギリイェフ-FWラマザノフ、ヌティモア

1万人のサポーターに押され、開始早々から点を奪おうとするディナモに対し、ハザールも負けじとラマザノフを活かした早い攻撃で活路を見出します。
6分、ハザールのブラジル人ジュニオールが30mの強烈なFKを見舞うと、GKコッホは飛びついてパンチング。その際に膝から落ちてしまいます。その影響もあってか、16分、35mの位置から再びジュニオールがFKを放つと、弾道が読めるボールにもかかわらず、GKコッホは最初の一歩が踏み出せずにあっさりゴールを割らせて先制点を許してしまいます。
先制点を奪ったハザールはサイドにしっかり蓋をして、ディナモの波状攻撃を食い止めようとします。21分、ディナモはモドリッチの左サイドのFKから、タディッチがヘディングシュートを狙うものの、ボールはGKアガイェフの正面に。その後のディナモは攻めきれないまま、前半を終えました。
Vugrinec後半頭、イヴァンコヴィッチ監督が動きます。ドルピッチが怪我をしたことでチャレを入れ(カルロスが左SBからCBへ)、チャゴの代わりにヴグリネツを投入しました。ヴグリネツ(写真右)は昨季後半は怪我でまったく試合に出場できなかったとはいえ、昨季の得点数はエドゥアルドエドゥアルドに次いで2位。その優れた得点感覚に賭けました。
47分にモドリッチのパスからヴグリネツが放ったシュートはGKに止められたものの、56分、マンジュキッチ(写真中央)の右クロスにヴグリネツがドンピシャリに飛び込んでのヘディングシュート。ボールはゴール右下に突き刺さり、同点に追いつきます。しかし、ヴグリネツは踵の怪我が再発。27分間の出場だけでMFトミッチに代わります。
この試合ではタディッチが何度もチャンスを迎えるものの一向に決められず、サミールやモドリッチなどがミドルシュートを放ってもことごとくGKアガイェフに弾かれてしまいます。80分には二枚目のイエローをもらったハザールFWヌティモアが退場。一人優勢になっても、第1戦と同様に90分で試合を決められませんでした。

試合は1997年のチャンピオンズリーグ予備戦・対ニューカッスル戦以来の延長に持ち込まれます。
Mandzkic 常にプレッシャーを掛け続けたディナモが報われたのは99分、モドリッチの左CKに中央にいたカルロスがボレーで合わせたシュートはGKに弾かれたものの、こぼれ球を右からマンジュキッチが倒れこみながら叩き込み、初めてリードに成功します(写真)。
その直後、線審に文句を言ったイヴァンコヴィッチ監督が退場。1点奪い返されればハザールが勝利という状態の中、116分、再びモドリッチの左CKからシルデンフェルドがヘディングシュートを狙い、そのボールがゴール前のタディッチに当たってネットに吸い込まれて3-1。トータルスコア4-1とはいえ、難産での一回戦突破となりました。

試合後、イヴァンコヴィッチ監督は
「目標を達成したということで私は満足している。ハザールはアグレッシブで良いチームというのは分かっている。リードされたとはいえ、私の選手たちは振り出すに戻すための十分な力とキャパシティを見出してくれた。」
とコメント。またモドリッチは
「以前にこれほど困難な試合がいつあったか記憶にないよ。とはいえ、僕たちの方が優れたチームだし、勝利に値したと思う。ヴグリネツは信じられない。彼のために記念碑を建立すべきだ。同点弾は神様が僕たちに授けてくれたんだよ。」
と語っています。
二回戦の相手は、ティラナ(アルバニア)をトータルスコア3-1で下したスロベニアのドムジャレ。ドムジャレはこの夏のキャンプ期間でリエカとハイドゥクを倒しているだけに警戒すべき相手です。第1戦は7月31日か8月1日、第2戦は8月7日か8日に行われます。

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2007年7月26日 (木)

エドゥアルドとヴェンゲルのインタビュー

20日付のSportske Novosti紙になりますが、アーセナルに移籍したクロアチア代表FWエドゥアルド・ダ・シルヴァのインタビューが掲載されたので紹介します。
Sdudu1クロアチアのジャーナリスト陣もエドゥアルド目当てでロンドン、そして合宿地のバート・ヴァルタースドルフ(オーストリア)に訪れているものの、アーセナル側のガードが固く、広報を通さずしてインタビューできないために苦しんでいるようです。普段は誰に対してもオープンかつ真面目なエドゥアルドも、規制に関してはジャーナリストに理解を示すよう振舞っております。
先週にはゲンツレルビルリギ(トルコ)との練習試合に20分だけ出場。首脳陣を納得させるプレーをしたそうです。

以下がエドゥアルドのインタビューです。

-アーセナルでのキャンプについて。
「最初の印象としては順調以上のものだよ。毎日のトレーニングに疲れてはいるし、暑さに気絶しそうとはいえね。でも、試合に出場できて嬉しいよ。アーセナルの世界的なスターたちともやっていけると確信できた。全てが上手くいっているし、楽しめる理由がここにはあるからね。」

-競争には恐れているか? 競争は本当に厳しいものか?
「いや、誰も恐れてはいないよ。なぜ僕が恐れるのかい? 全員がサッカーを分かっているし、僕も分かっている。僕にとっても、他の選手にとっても競争は大変だ。しかし、私たちが強いチームだと知るならば、競争だって心地良いものだ。重要なのは唯一、健康であることだよ。」

-ディナモのチャンピオンズリーグ予備戦に関して。
「ディナモが予備戦一回戦の相手を退けると信じているよ。もちろん、二回戦の相手も。それは成し遂げなければならないし、その力は十分にあるはず。」

-ルームメイトはいる?
「いない。どのアーセナルの選手も一人で部屋を使っている。」

-イングランドのサッカースタイルにどう慣れていっている?
「全てが順調にいっているよ。(イングランドでは)ずっとハードなプレーをすることと、ミスが少ないこと以外には、何か特別なことがあるとは気づかない。」

-言語(英語)においては?
「幾つかのフレーズは学んだけど、ジャーナリストと英語を使って話し合うほどには至っていない。しかし、それも解決するつもりだ。僕に英語教師を雇ってくれたし、ロンドンにいる何日間もレッスンをした。オーストリアにいる間はレッスンが休止中だけどね。ロンドンに戻るや否や、レッスンを続けていくよ。」

Sdudu2 -ヴェンゲルとはどうやってコミュニケーションをしている?
「限られた単語を僕は使っているけど、直ぐに理解しあっているよ。(アシスタントコーチの)プリモラッツとは頻繁にクロアチア語で話している。しかし、プリモラッツも僕が英語をできる限り早くにマスターするよう、英語を無理して使っているような感じだね。」

-練習はディナモの時よりもハードか?
「いや、そうでもないよ。ここではボールを使った練習をたくさんやる。もちろん、どの選手も全力でやっているし、リーグ戦に入れば完全に準備できた状態でなければと言われている。極限まで自分の力を使い果たさねばならない。なぜなら、要求は特別に大きいのだからね。」

-個人的にはどのチームメートのプレーが気に入っている?
「ファン・ペルシーがワールドクラスであることに疑いはない。どの状況でも素晴らしく適応している。他の選手たちもその実力を証明しているよ。」

-誰とよくつるんでいる?
「ブラジル人のデニウソン、そしてエブエ、センデロス、ファブリガス、フレブ。ロシツキもフレンドリーだよ。」

-家族はどこに?
「妻は僕と一緒にロンドンにいて、それから住まいを選んでからザグレブへと戻った。なぜなら、ザグレブに娘のロレーナを残していたからね。オーストリアでのキャンプが終わったら、再びロンドンで再会する予定だよ。」

-ロンドンではどこに泊まっていたのか?
「練習場に程近いホテルに。あの巨大都市(ロンドン)を知る機会はまだなかった。練習場から町の中心は遠かったし。」

-9月2日にクラニチャールのいるポーツマスと対戦することは頭にあるか? また11月21日にはイングランドvs.クロアチア戦もあるが。
「代表戦は4ヶ月のことだから、気にかける必要はないよ。それ以前に多くの義務もある。エストニアやアンドラ、イスラエルに勝たねばならないし、スコピエでのマケドニア戦も負けるわけにいかない。
ポーツマス、そしてクラニチャールとの対決について? それに関して専念することはなく、一試合一試合進んでいくだけ。今重要なのは次の試合、水曜日(7/25)のレッドブル・ザルツブルク戦だよ。ニコ・コヴァチと会えることに喜んでいるよ。」

-マクシミール(ディナモの本拠地)から親友がアーセナルに加わって欲しいと思うか? 例えば、ルカ・モドリッチとか。
「何よりもそうなって欲しいね。ルカの名前が挙がっていることを嬉しく思うよ。しかし、そうなるかどうかは誰が知るものだろうか。でも、モドリッチもアーセナルに問題なく適応できると確信しているよ。」

続いて翌日のSportske Novosti紙に掲載された、練習試合のエドゥアルド見てのヴェンゲル監督のインタビューを。

Swenger「(練習試合の)20分間で、エドゥアルドはアーセナルのためのクオリティがあることを示した。彼は非常に良かった。もちろん、私はとても満足しているよ。私が彼について知っていることの証明以外に、何か特別なことを彼には期待してはいなかった。今は、私たちスタッフがあっさりと見出した彼の価値に関して、サポーターとイングランドの世論を納得させることが大事だ。彼が偉大な選手であることは既に見えているけどね!」

-移籍に際して、ヴェンゲルは何度に渡って彼を調査した?
「観察は余りにやりすぎるのも、余りに長すぎるのも私は好きではない。もし最初の印象が悪かったら、普通は調査を続けていくものだ。けれども、エドゥアルドの最初の印象はソリッド以上のものだった。直ぐに彼は私たちのための選手だと理解したし、そう私が信じることを止めることもしなかった。」

-本物の補強選手を買ったものと今は確信しているのか? そして、もちろん試合に出るのか?
「トップチームで彼にチャンスがない上で、これだけのお金を私たちが使うものと貴方は思っているのかね!?」

-エドゥアルドの獲得に関して、スラヴェン・ビリッチ(クロアチア代表監督)と直で話し合ったのか?
「いや、私は。私のアシスタントが彼と話し合った。」

-スタメンの一番の選択はアデバヨールとファン・ペルシーなのか?
「私において"一番の選択"などは存在しないよ!」

-練習試合のプレーののち、エドゥアルドはスタメンにどれだけ近づいたのか?
「彼は私が評価し、計算に入れている選手だ。他の選手たちも同様にね。欠点がないサッカーなどいないことを言及しておく。」

-ピッチ外のエドゥアルドの印象は?
「目立つことはないが、素晴らしく馴染んでいる。ただ、かなりおとなしく、少ししか話さないね。」

-ルカ・モドリッチについては?
「彼も良い選手だ。興味深いね。」

-オグニェン・ヴコイェヴィッチにも関心があるとクロアチアでは報じられているが。
「ああ、彼についても聞いている。でもチームのスカウトは多くの選手を追っているからね。彼もその枠にあるだろうが、私はモドリッチをもっと気に入っている。でも、彼を買うという意味ではない。現時点では誰も獲得するつもりはない。」

-アネルカは?
「私たちは今いる選手たちで、全ての目標において十分だ。まずはプレミアシップのタイトル。選手たちは若いかもしれないが、力はある。」

唯一のエドゥアルドの懸念は、いまだにイングランドでの労働ビザが下りていないこと。彼はここ2年間の公式戦の出場が75%に満たないとはいえ、この1年間はビリッチ監督のもとレギュラーとしてプレーしていることから、何とか認知して貰おうとアーセナル側が働きかけているそうです。

p.s.
チャンピオンズリーグ一回戦の記事はしばしお待ちを。

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2007年7月22日 (日)

クロアチア・リーグ2007/08シーズン開幕

7月20日、17シーズン目となるクロアチア・リーグ2007/2008シーズンが開幕しました。
今季は通信会社のT-COMがメインスポンサーとなったことから「T-COMクロアチア一部リーグ」という正式名称となります。全クラブが年金生活者とその孫は入場無料にし、またディナモは従来のチケットを半額にす るなど、観客拡大を狙っております。

Skukec_i_bule 開幕戦の中でも皮切りとなったのは、インテル・ザプレシッチvs.リエカとのナイトゲーム。インテルの試合取材は一年以上ぶりですが、今季はディナモやNKザグレブと日程が重ならないよう、ホームの試合は金曜日に前倒しされます。リエカ・サポーターのアルマダも含め、2500人の観客が集まりました。(写真はクーケッツ[左]とニーノ・ブーレ[右])
初代クロアチア・カップ王者でもあり、2004/05シーズンには2位になったインテルは、2005/06シーズンに不振を極めて二部に落ちてしまったものの、わずか一年で一部に戻ってきました。
ザグレブ郊外にあるインテル・ザプレシッチは過去にもエドゥアルドやモドリッチ、チョルルカ、チャレ、トミッチらがディナモからレンタルされ、そこで経験を培ったのですが、今季もFWパンデフ、MFシャリッチ、MFグルグロヴィッチ、DFクウェディ、DFロヴレン、GKシャルリヤ、GKヴラニッチらがディナモからレンタル。
一方のリエカは、金も出すけど口も出すイェジッチ会長がチームをテコ入れ。昨季までヴァルテクスを指揮したダリッチ新監督を迎え、FWヂャロヴィッチ、MFシャファリッチ、MFシュコーロ、DFマルチッチらを補強しました。
Ssharbini 前半はタレントで上回るリエカが主導権を握るものの、U-21代表のクーケッツとシャリッチのインテル・コンビがチャンスを演出。8分、19分、42分とチャンスを迎えますが、ゴールに至りません。
リエカのプレーメーカーは、20歳でキャプテンを任されたMFアナス・シャルビーニ(写真左・昨季のリーグ得点ランク2位のアフマド・シャルビーニの弟)。前半は幾度となく厳しいチェックに倒された彼でありますが、63分、シャファリッチがFKでボールを放り込むことなく、グラウンダーでシャルビーニへ縦パスを通すと、シャルビーニはDF陣をすり抜けてコールを探りミドルシュート。これがズバリとゴール左隅に決まり、リエカが先制に成功します。
それからはインテルが攻め、リエカが守る図式となり、70分にスクリッチがヘディングシュートを試みるも、GKジリッチが好セーブ。85分にもスクリッチがヘディングシュートをしますが、クロスボーを超えていきました。プレーそのものは印象的ではなかったとはいえ、リエカが1-0で手堅い勝利を収めています。

一日明けて21日、昨季の王者ディナモ・ザグレブがホームのマクシミール・スタディオンでシベニクを迎えての開幕戦を行いました。17日のチャンピオンズ・リーグ予備戦一回戦・対ハザール(アゼルバイジャン)戦ではお粗末な戦いをしましたが、この試合はショコタに代えてマンジュキッチをセカンドトップに、シルデンフェルドをセンターバックに戻し、アキレス腱に怪我を抱えるチョルルカに代えてエトーを右サイドバックに入れました。
Smodric_3 昨季は一部昇格したばかりにかかわらず、ディナモに唯一の土をつけ、リーグ4位と躍進したシベニクですが、昨季のチームから11人もの選手が離脱し、今季は無名の選手中心で戦わざるえません。監督もボスニア・ヘルツェゴビナのシロキ・ブリイェグを指揮したカリニッチに代わっております。
ディナモとアウェーで戦うチームは、比較的ゴール前を固めることが多いのですが、今日のシベニクは攻撃にも重きを置いた分、サミールやモドリッチ、マンジュキッチといったドリブルが得意なディナモの選手にスペースを突かれてしまいます。
10分、サミールがペナルティエリアに侵入したところをボナチッチに倒されてPKを得ると、今季からキャプテンマークをつけるモドリッチ(写真)が左にしっかりと決め、ディナモが先制します。
29分にはサミールがダイアゴナル・パスをペナルティエリアへ飛び込むマンジュキッチに通し、胸トラップで落としてから、飛び込むGKスラヴィツァを超えるループシュートを決めます。ザグレブに150万ユーロの移籍金を払ってまで獲得したマンジュキッチですが、マクシミールの本拠地デビューでいきなり得点を決めただけでなく、前線での積極的な守備参加をするなど、首脳陣やサポーターを満足される働きをしました。
シベニクも31分、ヴィタイッチの強烈なFKを放つものの、新加入のドイツ人GKコッホがパンチング。こぼれ弾をヤムブルシッチが押し込もうとするも、これもコッホが素晴らしい反応でセーブします。
Ssammir 後半もディナモのペース。47分、マンジュキッチとのワンツーで縦へと抜けたエトーからマイナスの折り返しを、エリア内へと飛び込んできたモドリッチがそのままゴール左上にゴールを叩き込んで3-0。モドリッチにとってはプロになって初の一試合2ゴールとなりました。
67分、モドリッチとのワンツーで左サイドを突破したチャレの折り返しから、ペナルティエリアのサミール(写真右)がゴールを決めて4-0。イヴァンコヴィッチ監督が溺愛する20歳のブラジル人MFサミールは、この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。
締め括りはロスタイム、マンジュキッチとのワンツーからボールをもらったヴコイェヴィッチが、ディフェンス陣に囲まれながらもミドルシュートを決めて5-0。
エドゥアルドがアーセナルに移籍したために決定力不足が心配されたディナモですが、この試合でその心配を払拭した感があります。

22日、昨季2位のハイドゥク・スプリトは、同じく一部昇格のザダールとアウェーで対戦しました。
ラストパスを送れる前ルーマニア代表MFチェルナトを加えたとはいえ、この試合では決定力不足を露呈。ザダールのボランチ二枚と最終ラインで形成された守備ブロックに、チェルナトとツートップのルカビナ、カリニッチを止められてしまいます。
それでもハイドゥクは4分、ルカビナのアシストからカリニッチがシュート。しかし、ボールはポストを左ポストをわずかに逸れます。11分にはルカビナのヘディングシュートを試みるものの、GKスバシッチが好反応でパンチングします。
後半のハイドゥクは更に攻撃的になるもののチャンスは前半よりも乏しく、57分にはアンドリッチが決定機を外し、63分のチェルナトのシュートもチームメートのカリニッチに当たるなどチグハグ。
ザダールも65分にバトゥリナ、その2分後にはエレズがチャンスを決められず、スコアレスドローに終わりました。
ハイドゥクは先のUEFAカップ予備戦一回戦の対ブドゥチノスト戦で、選手登録したはずのMFガブリッチが、間に入ったクロアチア・サッカー協会の手違いにリストに掲載されず、レギュレーション違反で0-3で敗北という裁定をUEFAが下す可能性もあり、開幕早々、不穏なムードに包まれています。

昨季3位のザグレブはアウェーにてメヂュムリエと対戦。
インタートトカップではあっさりと一回戦で敗退し、FWマンジュキッチとDFヴルドリャクをディナモに引き抜かれたザグレブでありますが、ブラジェヴィッチ監督はMFカルテロを加えるなどチームの立て直しを図っています。
この試合では、昨季のリーグ3位の得点を決めた元セレッソのロヴレクが、33分、78分とゴールを決めて3-0と快勝しております。

全試合の結果はこちら。

(7/20)
Inter Zapresic - Rijeka 0:1
0:1 64' Sharbini

(7/21)
Cibalia Vinkovci - Varteks Varazdin 1:0
1:0 26' Bagaric (PK)

Medimurje - Zagreb 0:3
0:1 17' Topic (OG)
0:2 33' Lovrek
0:3 82' Lovrek

Dinamo Zagreb - Sibenik 5:0
1:0  9' Modric (PK)
2:0 28' Mandzukic
3:0 47' Modric
4:0 67' Sammir
5:0 90' Vukojevic

(7/22)
Zadar - Hajduk Split 0:0

Osijek - Slaven Belupo 1:0
1:0 61' Babic (PK)

Sivankovic ディナモvs.シベニク戦後のプレスコンファレンスののち、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督(写真)とアジアカップに関して話す機会がありました。
イヴァンコヴィッチはイラン代表監督として2004年アジアカップ(3位)、2006年ワールドカップを指揮し、昨年5月のクロアチアvs.イランの親善試合でインタビューしたこともあって顔見知りなわけですが、アジアカップの動向を追っているか聞いたところ、「もちろん」との声が返ってきました。
ただ、日本vs.オーストラリア戦の結果は聞いておらず、1-1のあとPK戦で日本が勝利したことを伝えると、
「オーストラリアを倒したとなると、もう日本が最大の本命だね。」
と語ってくれました。今日のイランと韓国の戦いも気にしているようでした。

Sbule またインテルvs.リエカ戦の前にはニーノ・ブーレ(写真)が声を掛けてきました。彼も以前にインタビューをしたことから顔見知りであります。スタジアム隣接の喫茶店で雑談をしました。
昨シーズンはサポーターに喧嘩を売られ、チーム退団をほのめかしていた彼ですが、今ではすっかりサポーターとの関係は落ち着いたそうです。チームメイトのGKラドマンとMFマルキッチも一緒で、彼らに日本の想い出話を聞かせておりました。
試合ではベンチスタートだったものの、61分に途中交替で左ウィンガーとして出場。彼が入った2分後に決勝点が生まれました。コンディションも良いようで、もう一度、Jリーグでプレーしたいと言っておりました。

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2007年7月20日 (金)

UEFAカップ予備選一回戦第一戦

19日、UEFAカップ予備戦一回戦の第一戦が行われました。
クロアチアからは、リーグ2位のハイドゥク・スプリトとカップ戦準優勝のスラヴェン・ベルーポが出場しています。

ハイドゥク・スプリトはユーゴリーグ以来の対決となるモンテネグロのブドゥチノストと対戦。とりわけこの両者は1975年のユーゴカップ決勝で対戦、その時にはハイドゥクが延長で2-0と勝利しています。第一戦はブドゥチノストのホーム、ボドゴリツァで行われました。
ハイドゥクはFWヴェルパコヴスキスが登録に間に合わなかったものの、俊足の若手ツートップ、カリニッチとルカビナの背後に、ルーマニアの"ファンタジスタ"チェルナトを置いた4-3-1-2の布陣です。
GKバリッチ-(右から)DFブリャト、ガル、ジヴコヴィッチ、フルゴヴィッチ-MFペライッチ、アンドリッチ、ガブリッチ-チェルナト-FWルカビナ、カリニッチ
一方のブドゥチノストは以下の布陣でありました(4-2-3-1)。
GKヴヤディノヴィッチ-DFラキッチ、ヴクチェヴィッチ、ペリシッチ、ヴコヴィッチ-MFライチェヴィッチ、ヴラホヴィッチ-ヂュリシッチ、ムゴシャ、デリッチ-FWセクリッチ
客席にはモンテネグロ・サッカー協会会長のサヴィチェヴィッチ、ツルヴェナ・ズヴェズダ会長のストイコヴィッチ、ハイドゥク副会長のボクシッチ、ハイドゥク・マネージャーのシュリャクなど、かつてのユーゴサッカー界のスターがずらりと並びました。ハイドゥクは2004年以来、欧州カップの最初のカードでコケており、それなりの補強をした今季は挽回しなければなりません。

Shrgovic20時半キックオフながら、37度という高温の中で試合が行われたわけですが、両チームとも闘争心を持っての激しい戦いとなります。前半はお互いチャンスらしいチャンスを作れませんでしたが、28分、フルゴヴィッチ(写真・元ガンバ大阪)が30mの位置から放った直接FKのボールは無回転のままゴール左上隅を突き刺し、ハイドゥクが先制に成功します。
その後はハイドゥクがゲームをコントロールするも、35分、CKのボール処理にハイドゥクのGKバリッチが失敗し、ブドゥチノストのFWセクリッチが押し込むだけの場面を失敗します。
後半に入り、今度はブドゥチノストがゲームを支配していきます。59分、途中交代で入ったMFシュチェパノヴィッチが中央でボールをもらい、前方へとドリブル。ハイドゥク守備陣はずるずると後退し、シュートコースも遮ることすらせず、結局はシュチェパノヴィッチにペナルティエリア外からあっさりとシュートを決められ、同点に追いつかれます。
ハイドゥクは67分、ルカビナがマーカーを振り切り、後はシュートするだけにもかかわらず、最後は見当違いのパスをカリニッチに送って、チャンスを逸してしまいます。
ブドゥチノストも72分にデリッチ、84分にミリッチがシュートチャンスを迎えるも決められず、試合はそのまま1-1のドロー。ハイドゥクは内容と結果が釣り合わないとはいえ、アドバンテージを持ってホームに戻って第二戦(8月2日)を迎えることになります。

ちなみにこの試合に向けて厳戒体制が敷かれていたのにもかかわらず、ハイドゥクのサポーター「トルツィダ」とブドゥチノストのサポーター「ヴァルヴァリ」、そして援護に駆けつけたズヴェズダのサポーター「デリエ」が試合前からバトル。怪我人が出た上に、トルツィダが使用したバスや乗用車も破損してしまってます。

もう一試合、スラヴェン・ベルーポはアルバニアのテウタと、ホームのコプリヴニッツァで対戦しています。
クラブ創設100年を迎えたスラヴェンは、欧州カップとしては過去にインタートトカップだけ出場。17勝6分10敗とまずまずの成績を残しており、2002年にはシュトゥットガルト、2004年にはリールと対戦。また2001年にはアストン・ヴィラにホームで勝利しています。スラヴェンにとっては初のUEFAカップ挑戦となりました。
クルノスラフ・ユルチッチ新監督は、新補強選手を加えた4-3-3の布陣で挑みます。
GKイヴェシャ-DFポルドゥルガチュ、ラデリッチ、クリスティッチ、ボジャッツ-MFポサヴェツ、ソピッチ、チャヴァル-FWシェーヒッチ、クレシンゲル、ヴルチーナ

Svrucinaピッチ上の温度が52度(!)という灼熱の中で試合がスタートし、序盤はスラヴェンが次々と好機を見出したながらも、10分、テウタのFWクシャファイがエリア内でDFクリスティッチを振り切り、近距離からゴール左上隅にゴールを決め、スラヴェンは先制されてしまいます。
しかし、18分、ヴルチーナ(写真)がエリア内で倒されて得たPKをポサヴェツが決め、同点に追いつきます。22分にはテウタのDFカパイが早くも二度目のイエローで退場すると、その後は完全にスラヴェンのペースになりました。
28分、ポルドゥルガチュの右クロスにシェーヒッチが倒れこみながらのボレーシュートを叩き込み、逆転に成功。後半47分にも、ポサヴェツの左CKからシェーヒッチがヘディングで追加点を決め、3-1に。60分には相手の守備陣が集中が切れたところを俊足FWのヴルチーナが決め、更にリードを広げます。
66分、テウタも右CKからブラフサがヘディングを決めて2点差に追い詰めますが、83分にソピッチのパスを受けたヴルチーナが華麗なトラップから冷静に決め、ロスタイムにはチャヴァルの左クロスからボシュニャクがゴール前に飛び込んでシュートを決め、安全圏ともいえる6-2のスコアで終えました。

イヴァンコヴィッチ監督に干されていたディナモ・ザグレブ所属のGKイヴァン・トゥリーナ(26)が、ギリシャ一部リーグのスコダ・クサンシに移籍、4年契約を結びました。
ディナモ・ユースで育ち、恵まれた体格から将来を嘱望された彼でしたが、2003年以降に正GKを任されたのにもかかわらず、好不調の波が激しいために信頼を持たれませんでした。今季のシーズン前の合宿においては、新加入のドイツ人GKコッホを侮辱する発言をしたためにトップチームを追放。そのために移籍先を探しておりました。移籍の妨げにならないよう、クラブはクサンシから移籍金を要求しておりません。

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2007年7月19日 (木)

ディナモ、CL予備戦一回戦から苦戦

17日、チャンピオンズ・リーグ2007/2008シーズンが実質的な開幕。予備戦1回戦において、クロアチア王者のディナモ・ザグレブとアゼルバイジャン王者のハザール・レンコランが対戦しました。ハザールの本拠地が国際試合を行える環境にないため、第1戦はアゼルバイジャンの首都バクーのタフィク・バフラモラフ・スタジアムで行われました(スタジアム名は1966年のワールドカップ決勝"イングランドvs.ドイツ"の疑惑のゴールを生んだ線審にちなむ)。

ディナモは昨年に引き続き、4-2-3-1を採用。セカンドトップにショコタを置いた以下の布陣を敷きます。12日のヴォルフスブルクとの親善試合では、ゲームを支配した上に2-1で勝利したこともあり、今季最初の試合を前にしたチームを取り巻く雰囲気も高いものがあります。
GKコッホ-(右から)DFチョルルカ、ドゥルピッチ、カルロス、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-サミール、ショコタ、モドリッチ-FWタディッチ
一方、ハザールは3バックの以下の布陣でした。
GKアガイェフ-DFジュタウタス、ジョンバゾフ、トドロフ-MFアブドゥラエフ、アミルグリイェフ、グリイェフ、スルタノフ、グリイェフ、ジュニオール、バフシイェフ-FWラマザノフ

ディナモのアシスタントコーチ、ライコ・マギッチ氏がハザールの練習試合を視察した際は、スピードに欠ける組みやすい相手だと分析したのですが、実際に対戦したハザールは速攻堅守の好チームでありました。とりわけ俊足FWラマザノフにディナモ守備陣が振り回される場面が何度も見られました。
ディナモは連携に欠けた上にパスミスが続出。常に平均点以上のプレーをするモドリッチですら、この日は精細に欠けます。23分、ハザールはスルタノフのシュートが弾かれたところを、ラマザノフが右隅を狙いすましてシュートしますが、新守護神のGKコッホが好セーブを見せます。
ディナモも32分、チョルルカの右クロスからタディッチがジャンピングボレーを試みますが、ボールはゴールバーの上に。37分にはサミールが右サイドをドリブルで突破し、そのままペナルティエリアに侵入してシュートしますが、枠を捉えきれません。
42分、ラマザノフが細かいステップからマーカーのカルロスを振り切り、ドゥルピッチまでもかわしてシュート。近距離のシュートをGKコッホが防ぎ、弾いたところをジュニオールが単に押し込むだけのところを失敗。この場面でもディナモは救われました。
後半頭からタディッチに代えて、新加入のFWマンジュキッチを投入します。しかしながら、55分にモドリッチが不用意に蹴ったボールが後方へと行き、最後列のドゥルピッチが反応に遅れてしまい、ボールは詰めていたラマザノフへ。そのまま俊足を飛ばして、最後は一対一を冷静に決められて、ハザールが先制します。
とはいえ、ディナモはその8分後、モドリッチから中央のマンジュキッチにボールが渡ると、サミールと途中交替で入った怪我上がりのエトー(写真)が右サイドから爆走し、彼へとパス。クリアに入るべきDFトドロフのミスも手伝い、エトーがシュートを決めて同点に追いつきます。
72分、マンジュキッチと交錯したMFグリイェフが、立ち上がろうとしたマンジュキッチの足を引っ掛けて一発退場。ディナモが人数的に優位に立ちます。しかし、4分後にはハザールのジュニオールがバイタルエリアから正確なミドルシュートを放たれ、これもGKコッホの好セーブで逃れます。
ディナモの決定機は82分、ヴコイェヴィッチの右クロスに中央フリーのショコタがヘディングで押し込むだけにもかかわらず、GKの正面を突いてしまいます。試合感がないショコタとはいえ、エドゥアルドだったならば、ほぼ決めていたシーンでありました。
結果は1-1のドロー。ディナモにアドバンテージがあるとはいえ、予想外の結果にマスコミやサポーターの批判が集まっております。第2戦は24日、ディナモの本拠地、マクシミール・スタディオンで行われます。

ディナモ・ザグレブは、ブラジル人FWオスマール・フェレイラ・ジュニオール(20)と5年契約を結びました。オスマールはフルミネンセ・ユースの出身で、U-18ブラジル代表歴もあり、ディナモのテストをしばらく受けた上での獲得となりました。オスマールはそのままインテル・ザプレシッチにレンタルされることになっています。ちなみに移籍金は発生しません。

ディナモ・ザグレブのユニフォーム・サプライヤーが、これまでのアンブロに代わり、ディアドラとなり、このほど6年契約を結びました。11日には新たなユニフォームが紹介され、ホーム用のこれまでのブルーのほかに、欧州カップ用アウェーの紺、また国内用アウェーとして初めてオレンジが採用されています。

11日、ディナモ・キエフが、ラトビア代表FWマリス・ヴェルパコヴスキス(27)のハイドゥク・スプリトへのレンタル移籍に最終合意しました。ヴェルパコヴスキスはレンタル移籍に伴ってディナモ・キエフとの契約を1年延長(2009年まで)。ハイドゥクが支払う年俸は30万ユーロとされています。

昨季はハイドゥクにレンタルされていたMFマリオ・ツァレヴィッチ(25)が、シュトゥットガルトとの2008年までの契約を破棄し、ベルギーのロケレンに移籍することが決まりました。シュトゥットガルトには2005年に移籍したものの、わずか6試合の出場に終わり、親友のダリヨ・スルナとは明暗が分かれつつあります。

ディナモ・ユース出身で、NKザグレブを経たのち2005~2007年までギリシャのエゲアロでプレーしていたMFマルコ・マリッチ(23)が、フランスの強豪クラブの一つ、リールに移籍することが決まりました。リヨンに移籍したボドメールの代わりとして期待されているようです。

FWマンジュキッチとMF/DFヴルドリャクの売却で資金を得たNKザグレブが、昨季のシベニクで司令塔を務めていたMFマルコ・カルテロ(26)を獲得。チーム史上最高額の10万ユーロの年俸で3年契約を結んでいます。既にシベニクとの契約は切れ、移籍金は発生しなかったため、外国のクラブやスラヴェン・ベルーポが関心を示していました。

チバリア・ヴィンコヴチが、スラヴェン・ベルーポを戦力外となったFWマリオ・ドディク(33)と一年契約を結んでいます。ドディクはポストプレーに優れたFWで、長きに渡ってスラヴェンの大黒柱でありましたが、昨季は干された状態でありました。

13日の午後20時15分、NKザグレブの本拠地クラニチェヴィチェヴ・スタディオン内のディレクター室で火災が発生。午後のトレーニングを終えて出てきたミロスラフ・ブラジェヴィッチ監督が、二階から煙が出ているのに気づき、上へと駆け上がり、廊下にある消火器を手にして鎮火させました。今年で72歳となるブラジェヴィッチの早い対応で、大事には至らずに済みました。原因はタバコの吸殻とされています。

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2007年7月10日 (火)

ディナモがFWマンジュキッチとDF/MFヴルドリャクを獲得

Svrdoljak ディナモ・ザグレブが、お隣のNKザグレブからFWマリオ・マンジュキッチ(21)とDF/MFイヴィツァ・ヴルドリャク(24・写真左)を引き抜くことに成功し、9日に公式サイトで獲得が発表されました。それぞれ5年契約を結び、移籍金は二人で250万ユーロとされています。
しなやかさと優れたゴール嗅覚を持つマンジュキッチは昨季11ゴールで注目を集めたU-21代表FWで、エドゥアルドが抜けたのち、ショコタ、タディッチしかいないFW層を埋める役割を期待されています。一方、ヴルドリャクはザグレブでボランチとして昨季31試合に出場。ただし、イヴァンコヴィッチ監督は本来のストッパーのバックアッパーとして彼に期待を寄せています。
二人ともビリッチ代表監督が将来的な代表候補としてA代表に招集したことがあり、ディナモは将来を見据えた効果的な補強をしたといえるでしょう。

クロアチア・リーグ新シーズンは7月21日に開幕。それぞれチームのおおよその戦力が固まってきました。主な選手の動きを紹介します。

【ディナモ・ザグレブ】
(加入)
GKゲオルグ・コッホ       (←デュイスブルグ[ドイツ])…ドイツ国籍
DFイヴィツァ・ヴルドリャク    (←ザグレブ)
MFフランク・マンガ・グエラ   (←ケルキラ[ギリシャ])…コートジボアール国籍
FWマリオ・マンジュキッチ   (←ザグレブ)
(放出)
GKトミスラフ・ヴラニッチ    (→インテル)…レンタル
GKマルコ・シャルリヤ     (→インテル)…レンタル
FWエドゥアルド・ダ・シルヴァ (→アーセナル[イングランド])
FWサシュコ・パンデフ     (→インテル)…レンタル、マケドニア国籍
FWアンデルソン・コスタ    (→アリス[ギリシャ])…ブラジル国籍

【ハイドゥク・スプリト】
(加入)
GKヴィエコスラフ・トミッチ   (←メヂュムリエ)
DFイゴール・トゥドール     (←ユベントス[イタリア])
MFフローリン・チェルナト   (←ディナモ・キエフ[ウクライナ])…レンタル、ルーマニア国籍
MFシニーニャ・リニッチ    (←リエカ)
MFスルヂャン・アンドリッチ (←パナシナイコス[ギリシャ])
FWニコラ・カリニッチ      (←シベニク)…レンタルから帰還
(放出)
GKズラトコ・ルニェ        (→ヴァルテクス)
MFフィリップ・マルチッチ    (→リエカ)
MFマリオ・ツァレヴィッチ    (→シュトゥットガルト[ドイツ])…レンタルから返却
FWトミスラフ・ブシッチ      (→ディナモ・キエフ[ウクライナ])…レンタル
FWニキッツァ・イェラヴィッチ (→ヴァレゲム[ベルギー])

【リエカ】
(加入)
GKゼディ・ラマダニ      (←プーラ)
DFイヴァン・ボジッチ     (←ベフェーレン[ベルギー])
DFイゴール・チャガリ     (←シベニク)
MFニコラ・シャファリッチ   (←ヴァルテクス)
MFフィリップ・マルチッチ   (←ハイドゥク)
FWラドミール・ヂャロヴィッチ (←エルチエシュポール[トルコ])…モンテネグロ国籍
FWアレン・シュコーロ     (←グラーツァAK[オーストリア])…ボスニア国籍
(放出)
MFシニーシャ・リニッチ    (→ハイドゥク)
MFイゴール・ノヴァコヴィッチ (→トムスク[ロシア])…レンタルから返却
MFドゥシャン・ケルケズ    (→AELリマソール[キプロス])…ボスニア国籍
FWアフマド・シャルビーニ   (→アル・ワフダ[UAE])

【ヴァルテクス・ヴァラジディン】
(加入)
GKズラトコ・ルニェ    (←ハイドゥク)
MFミリエンコ・ムムレク (←スラヴェン)
(放出)
DFクリスティアン・イプシャ (→エネルギー・コットブス[ドイツ])
MFニコラ・シャファリッチ  (→リエカ)
FWテオ・カルドゥム     (→リブールヌ[フランス])

【チバリア・ヴィンコヴチ】
(加入)
MFクレシミール・ブルキッチ (←カメン・イングラッド)
FWマリヤン・ヴカ         (←クーバン[ロシア])
(放出)
FWディノ・クレシンゲル   (→スラヴェン)

【インテル・ザプレシッチ】
(加入)
GKトミスラフ・ヴラニッチ     (→ディナモ)…レンタル
GKマルコ・シャルリヤ      (→ディナモ)…レンタル
DFパトリック・クウェディ      (→プーラ)…ディナモからレンタル、カメルーン国籍
MFマリオ・グルグロヴィッチ  (→プーラ)…ディナモからレンタル
FWサシュコ・パンデフ      (→ディナモ)…レンタル、マケドニア国籍
(放出)
FWぺタール・クルパン     (フリー)
FWヴェルディン・カーリッチ   (フリー)

【スラヴェン・ベルーポ】
(加入)
GKヴーニャ・イヴェシャ    (←プーラ)
MFクリスティアン・チャバル (←シベニク)
MFマリオ・ユリッチ       (←シベニク)
FWディノ・クレシンゲル    (←チバリア)
FWアシム・シェーヒッチ    (←ザマザ[スイス])…ボスニア国籍
(放出)
GKヤネ・ニコロスキ    (→アポエル[キプロス])…マケドニア国籍
MFミリエンコ・ムムレク  (→ヴァルテクス)
FWダリオ・ザホーラ    (→ドムジャレ[スロベニア])…ディナモからレンタル

【シベニク】
(加入)
MFウィリアム・タビ (←ポスシェ[ボスニア])…カメルーン国籍
(放出)
GKシルヴィエ・チャヴリナ  (→LASKリンツ[オーストリア])
DFパトリック・クウェディ   (→インテル)…ディナモからレンタル、カメルーン国籍
DFイゴール・チャガリ     (→リエカ)
MFクリスティヤン・チャバル (→スラヴェン)
MFマリオ・ユリッチ      (→スラヴェン)
MFドラジェン・ゴヴィッチ   (→ムスクロン[ベルギー])
FWニコラ・カリニッチ     (→ハイドゥク)…レンタルから返却

【ザグレブ】
(放出)
DFイヴィツァ・ヴルドリャク     (→ディナモ)
FWフルヴェイエ・チュスティッチ (→メヂムリェ)
FWマリオ・マンジュキッチ     (→ディナモ)

【ザダール】
(加入)
FWマテ・バトゥリナ (←ブネイ・イェフダ[イスラエル])

【メヂムリェ】
(加入)
MFマルコ・ヤニェトヴィッチ    (←フルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツ)
MFヨシップ・ミラルドヴィッチ   (←オシエク)
FWフルヴォイェ・チュスティッチ (←ザグレブ)
(放出)
GKヴィエコスラフ・トミッチ   (→ハイドゥク)

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2007年7月 9日 (月)

移籍情報

Smamic_1 7日のスポルツケ・ノヴォスティ紙でのディナモのスポーツディレクター、ゾラン・マミッチ氏(写真)のインタビューが掲載され、アーセナルのヴェンゲル監督がMFルカ・モドリッチ(22)の獲得を考えていることを明らかにしました。マミッチはインタビューにて
「ヴェンゲルはモドリッチをとても欲している。昨日は電話で、"今は彼を買うつもりはない。チームに不和を生じさせたくないからだ。冬が来たら、真剣に話し合おう"と言った。ただ、アーセナルに行くというわけではない。もしバイエルンや他のビッククラブが信じられないようなオファーを出してきたならば、どうなるかは分からないよ。」
と語っています。

ディナモ・ザグレブはアーセナルに移籍したエドゥアルドしたのを受け、FW層を厚くするような選手を探しておりますが、NKザグレブのマリオ・マンジュキッチ(21)に100万ユーロのオファーを出す準備があることをズドラヴコ・マミッチ副会長が口にしています。DF/MFイヴィツァ・ヴルドリャク(24)も含めて計150万ユーロでオファーを出す、と口にしていますが、ザグレブのドラジェン・メディッチ会長は
「そんなお金は、ツヴィタノヴィッチやプロシネツキといった、名誉を持ってディナモのユニフォームを着た選手に使った方がいい。(※彼ら二人とラディッチ、イェリチッチらは給与未払いでディナモと係争中)」
とオファーを拒否しております。
Scaval また昨季はリーグ3位の得点を決めた、元セレッソで現ザグレブのFWクルノスラフ・ロヴレク(28・写真中)ですが、スイス、ベルギー、ロシア、中東といったクラブからオファーが届いており、近いうちに移籍が実現化するのが濃厚とされてまいす。

今季はUEFAカップに挑戦するスラヴェン・ベルーポが玄人好みな補強を進めています。
プーラからは205cmとリーグで最も背が高いGKヴァーニャ・イヴェシャ(30)。シベニクからは左サイドから好クロスを配球するMFクリスティヤン・チャバル(29・写真左)と、FWからSBまでプレーできるマリオ・ユリッチ(31)。スイスのザマザからは俊足の元ボスニア代表FWアシーム・シェーヒッチ(26)、何チームが競合した上でチバリアからFWディノ・クレシンゲル(25)を獲得しました。
クルノスラフ・ユルチッチ新監督は
「クオリティを高めるために適材適所かつ目的に見合った補強選手をつれてきたかった。10人の選手がチームを離れたのは好ましくないが、新たに5人の選手がやってきた。大きな仕事を成し遂げたし、近い将来はこれなど大きな変化をする必要性はないと思う。」
とコメントしています。ちなみに放出した主な選手はGKヤネ・ニコロスキ(マケドニア代表・→アポエル[キプロス])、MFミリエンコ・ムムレク(→ヴァルテクス)ぐらいで、実質的な戦力はプラスに傾いているといえるでしょう。

ハイドゥク・スプリトと交渉していた前オーストラリア代表DFトニー・ポポヴィッチ(34)ですが、条件面で折り合わず、最終的にはFCシドニーに行くことになりました。サンフレッチェ広島やクリスタル・パレスでもプレーしたポポヴィッチはオーストラリア生まれのクロアチア移民であり、またハイドゥク・ファンだったわけですが、希望した年俸が40万ユーロに対して、ハイドゥクの提示額は20万ユーロと開きがありました。また一度合意した条件を、翌日には変更する"クロアチア仕事"に不信感を抱いたのも決裂の理由となったとされています。

6日、クロアチア一部リーグ協会で話合いが行われ、新会長のイゴール・シュティマッツのもと、2008/09シーズンから現行の12チームから16チームへとチーム数を増加を希望するという声明を発表しました。クロアチア・サッカー協会との話合いが必要で、チーム増加に反対するマルコヴィッチ協会長とシュティマッツが話合いを持つことになります。チーム増加を希望する理由としては、現行の12チームでは降格争いのプレッシャーが大きく、自然と若手が起用される機会が少なくなることが挙げられます。ちなみにディナモは一部リーグ協会の会合にボイコットしております。

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2007年7月 5日 (木)

モドリッチ、シャフタールの総額2500万ユーロの移籍を拒否

Sdinamo ディナモ・ザグレブにシャフタール・ドネツクが、MFルカ・モドリッチ(21・写真右)に対して総額2500万ユーロ(ディナモに1500万ユーロ、モドリッチに1000万ユーロ)のオファーを書面にて送ってきたものの、モドリッチ本人がこのオファーを拒否しました。マミッチ副会長は
「シャフタールからの最新オファーがあったことを伝えるためにモドリッチと話し合った。彼はこの時期にディナモを離れることはないと決心し、(エドゥアルドに続いて)二人目の放出をすることはせず、シャフタールには感謝だけをしておいた。モドリッチがこのように決めてくれたことはクラブの誰もが喜んでいる。」
とコメント。一方、モドリッチは
「オファーは名誉だけど、少なくとももう半年はディナモに残りたい。まだまだオファーはあるだろう。」
と語っています。モドリッチはエドゥアルドに代わる新キャプテンにも指名されております。
またマミッチ副会長はエドゥアルドの移籍にも触れ、税金や年俸を含めた総額では2400万ユーロ(アンリの移籍金)を超えることも口にしています。

またDFヴェドラン・チョルルカ(21・写真中央)に対しては、トッテナム・ホットスパーとエバートンがオファーを送っているものの、500万ユーロほどの移籍金では手放すことがないことをマミッチ副会長は言明しています。
それに加えて、アーセナルが守備的MFオグニェン・ヴコイェヴィッチ(24・写真左)にも関心を示しており、既に何ヶ月もチェックしているとのこと。ヴェンゲルは彼の運動量に注目しているそうで、その報道を聞いたヴコイェヴィッチも新たなモチベーションとしているそうです。本当かどうかは怪しいですが、アーセナルが準備している移籍金は500万ポンドとも言われています。
またディナモはパナシナイコスと契約が切れたMFイゴール・ビシュツァンの説得を図るとされており、年俸80万ユーロを準備しているそうです。

MFニコ・クラニチャール(22)が、このほどポーツマスとこれまでの契約を破棄し、条件を上げての3年契約を結び直しました。クラニチャールにはハイドゥク時代からオファーを送り続けているレンヌがレンタルの申し入れをしていたものの、ポーツマスが断っております。

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2007年7月 4日 (水)

エドゥアルド、アーセナルへ移籍

クロアチア代表であり、ディナモ・ザグレブの主将でもあるブラジル人FWエドゥアルド・ダ・シルヴァ(24・写真)がアーセナルに移籍、4年契約を結ぶことになりました。
Sdudu_4 7月1日にロンドンに呼ばれたディナモのマミッチ兄弟がアーセナルと合意。エドゥアルドは3日にロンドンへと渡って、メディカルチェックにもパスしました。あとは労働許可がおりれば最終契約となります。背番号は9番。移籍金に関しては伏せられており、イングランドのメディアは移籍金を800~1000万ユーロだと推測、一方、クロアチアのメディアは欧州を視野に入れたディナモが1000万ユーロ程度で売ることは考えられず、移籍金が1500万ユーロ、4年間の年俸を含めての2400万ユーロではないかと推測しています。
昨季のエドゥアルドはリーグ32試合で34ゴールでシーズン最高得点を記録しただけでなく、10アシストは2シーズン連続トップ。クロアチア代表における7ゴールやカップ戦での得点も含めれば、一年間で公式戦54ゴールを叩き出しました。昨年のチャンピオンズリーグ予備戦3回戦の第2戦ではアーセナル相手に開始早々にゴールを決め、以降、ヴェンゲルとアーセナルのスカウトが常にエドゥアルドのプレーぶりをチェックしていたそうです。イタリア戦やイングランド戦でもゴールを決めるなど、強豪相手でも遜色なく結果を出したことで彼の評価は絶対的なものとなりました。
もちろんのこと、この移籍はクロアチア国内でセンセーショナルに報じられ、同時にクロアチアでサクセス・ストーリーを築いたエドゥアルドへの賞賛とサポーターの感謝の声が上がっております。アーセナルへの移籍を聞かれたエドゥアルドは
「興奮しているよ。嬉しいし、誇りを感じている。アーセナルというビッグクラブに移籍するのだから。けれども一方では、悲しさも感じている。だって8年間も僕はディナモで過ごし、ここで順応したのだし。(ディナモを離れるために)最初は少し辛いだろう。もしかしたら、キャリアの最後にディナモへと戻ってくるかもしれない。僕の移籍によって、ディナモの選手も世界で最高のチームでプレーできることが分かり、誰もディナモを過小評価することは許されないことだろう。
10歳の時にはバルセロナやレアル・マドリッド、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルでプレーすることを考えていた。しかし、年を重ねていくうちに、サッカー選手であること、子供の夢を叶えることは簡単ではないと理解したんだ。5大リーグのチームでプレーしたいとは思っていたけど、正直、世界最高のチームの一つであるアーセナルに落ち着くものとは希望すらもしてなかった。
だから、ゾラン・マミッチからアーセナルに行くか?と聞かれた瞬間の私の表情を想像してごらんよ。あとはメディカル・チェックと契約書のサインでロンドンに行くだけ、と聞かされた夜は穏やかではなかった。目を閉じることすらも簡単ではなかったよ。でも驚きがたくさんあるのが人生というもの。自分は一晩で変わってしまったのさ。アーセナルでは更に成長したいし、チャンスを得て、最高の形で結果を出すことを願っている。震えは感じてないし、新たな大きな挑戦を冷静に受け入れている。偉大な選手の誰だって血と肉体だけで成り立っているのだからね。」
とコメントをしております。
Sdudu2_5 またアーセナルから色々とエドゥアルドに関して質問されていたというビリッチ代表監督は
「私にとっては、これはクロアチア・サッカーが素晴らしく認識されたと考えている。"エドゥアルド、アーセナルへ移籍"というニュースは、クロアチア・リーグからでもアーセナルに行けるという美しいメッセージだ。クロアチア・リーグが世界の果てで行われるリーグではない、という明らかな兆候だ。エドゥアルドがアーセナルでプレーできるか?と質問することは野暮なほど、彼はクオリティを持っている選手だ。アーセナルは彼にとって完璧なクラブだろう。なぜなら、ヴェンゲルのサッカーの哲学は「プレー」することだからだ。」
と語っています。
アンリがバルセロナに移籍してしまったアーセナルですが、エドゥアルドはペナルティエリア内での嗅覚と落ち着きぶりに優れるだけでなく、連携や守備ではコレクティブにも機能することから、MFとしても起用できる彼はヴェンゲルにとっても重宝する存在でしょう。

エドゥアルドの移籍の一方で、ディナモにとっては明るくない事件も起きております。
6月30日、ディナモ・ザグレブとラピッド・ウィーンの練習試合が、ディナモの合宿地であるオーストリアのカプフェンベルクで行われました。
試合そのものは13分にラピッドに先制されるものの、その後は押し気味に試合を進めて、77分にタディッチのゴールで同点に追いついて1-1。しかし、試合終了5分前にディナモのサポーター「バッド・ブルー・ボーイズ(BBB)」がスタンドから出て行く際に地元警察官と衝突。BBB約250人にラピッド・ウィーンのサポーターも加わり、合わせて計300人近いサポーターが、50人ほどの警官隊と52分に渡って衝突しました。静かな町が一転して暴動の場となり、近場にあった自動車や自転車などが被害に遭った上、警官30人が怪我をして9人が逮捕。この事件も機にディナモはオーストリアでの残りの練習試合を中止せざるえなくなっています。
またディナモは新たなGKとしてドイツ人のゲオルグ・コッホ(35)を獲得したものの、第2GKのイヴァン・トゥリーナがが練習中や新聞のインタビューでコッホを侮辱する発言をしたことで、イヴァンコヴィッチ監督が合宿地から追放しました。それに加えて第1GKのフィリップ・ロンチャリッチもドクターの指示を誤って受け取り、練習を休んだためにトゥリーナと共に一緒に追放。ただでさえ、GKのクオリティが弱点のディナモだけに窮地に置かれています。

またハイドゥク・スプリトが、ラトビア代表FWマリス・ヴェルパコヴスキス(27)と1年間のレンタル契約を結ぶことになりました。年俸は30万ユーロとされています。
ヴェルパコヴスキスはディナモ・キエフでのチームメイトであり、親友であるイェルコ・レコとアドリア海のクルージングを楽しんだのち、29日にハイドゥクの首脳陣とクロアチアのヴォディーチェで話合いを持ち、条件に合意しました。
2004年ユーロでも注目されたヴェルパコヴスキスはディナモ・キエフに所属し、昨年はヘタフェにレンタルされていました。ハイドゥクにとってはルーマニアのフローリン・チェルナトに続き、二人目のディナモ・キエフからのレンタル選手になります。

6月30日、インタートトカップ一回戦第2戦が行われ、ザグレブはアルバニアのヴラズニアに0-1で敗北。トータルスコア2-2で、アウェーゴール2倍ルールが適用され、早くも敗退が決まっております。ブラジェヴィッチ監督の進退が注目されていますが、チームとしては彼を更迭する考えはないことを明らかにしています。

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2007年6月30日 (土)

ディナモ、チャンピオンズ・リーグへの道

29日、フランスのニヨンでチャンピオンズ・リーグ予備戦1回戦と2回戦の抽選会が行われました。
クロアチアのクラブはここ数年、欧州で失態を繰り返してランキングが25位まで落ちたことと、アンドラ、サンマリノ、モンテネグロのクラブが今季から加わったため、昨季優勝チームのディナモ・ザグレブは1回戦スタート。1回戦の対戦相手はアゼルバイジャンのハザール・レンコランに決まりました。
ハザール・レンコランは1975年創立のクラブで、一度は消滅したものの3年前に復活。造船会社「パルマリ」のマンシモフ社長がオーナーとなり、昨季のアゼルバイジャン・リーグを制しました。これまでディナモ・ザグレブが欧州で対戦するチームでは最も辺境といえる場所で、サポーターのBBBがどうやって行くかが気になるところです。

このハザール・レンコランを問題なく退ければ、2回戦でもシード扱いのディナモ・ザグレブの相手はスロベニアのドムジャレかアルバニアのティラナ。スロベニア・リーグ昨季の王者ドムジャレは、先日にハイドゥク・スプリトとの練習試合で2-0と勝利しており、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督も抽選会前から「ドムジャレは最もやり難い相手」と警戒していました。抽選結果を聞いたイヴァンコヴィッチ監督は
「チャンピオンズリーグ予備戦の一回戦・二回戦のおいて、私たちが優勢であることにジレンマはない。ドムジャレとティラナは多額のお金をチームに投資しているとはいえ、二つのハードルを飛び越える必要があるだろう。ティラナは昨年、ヴァルテクスを下している事実が、私たちに注意を促している。とはいえ、ディナモの方がクオリティがずっと高いはず。抽選結果を悔やむことはできないし、また誰に対しても過小評価することは許されない。最大限の準備をして、高いモチベーションでプレーしようと思う。」
とコメントしています。1回戦の初戦はアウェーで7月17日or18日、第2戦はホームで7月24日or25日に開催。また2回戦の初戦はアウェーで7月31日or8月1日、第2戦はホームで8月7日or8日に開催されます。

またUEFAカップの予備戦の抽選会も行われています。
昨季2位のハイドゥク・スプリトはモンテネグロからブドゥチノスト・ポドゴリツァと対戦。またクロアチア・カップ準優勝のスラヴェン・ベルーポはアルバニアのテウタと対戦します。
第1戦は7月19日、第2戦は8月2日に開催されます。

28日、クロアチア代表DFイゴール・トゥドール(29)が、ハイドゥク・スプリトと1年+1年オプション契約を結びました。まだ足首の状態が完全ではないトゥドールは、健康面次第で給与が変わる契約を結んでおります。29日からドイツでの合宿に参加し、リハビリの特別プログラムをこなすことになっています。
またハイドゥクは元オーストラリア代表DFトニー・ポポヴィッチ(34)と交渉しており、DF陣が手薄なだけに彼の加入が見込まれております。

同じく28日、代表FWイヴァン・クラスニッチ(27)がヴェルダー・ブレーメンと1年契約を結びました。この夏にヴェルダーとの契約の切れるクラスニッチは他のビッグクラブへの移籍が見込まれていましたが、ご存知のように腎臓疾患が発覚。一度は失敗したとはいえ、腎臓移植手術を終えました。
その間にヴェルダーはクラスニッチに同じ条件で契約延長を申し出ていたものの、書面でもらえなかったことにクラスニッチは不信感を抱き、両者間は一度はこじれかけましたが、双方が歩み寄り、今回の契約に至りました。
術後の経過は良好で、3ヶ月間のリハビリを順調にこなしているクラスニッチは
「私の目標はシーズン始まりに合わせてフィットさせることだが、何も急ぐことはない。もしかしたら第5節にプレーできるかもしれないし、もしかしたらウィンターブレーク明けになるかもしれない。大事なのはちゃんとプレーすることだ。」
と語っています。現時点では最高血圧が135を超える運動が許されておらず、また腎臓が正しい位置にきてないため、本格的な練習にはまだ時間が掛かりそうです。

ヴァルテクスのキャプテンである守備的MFニコラ・シャファリッチ(26)がリエカに移籍。28日に2年契約を結びました。ヴァルテクスが出し渋ったことで交渉が難航しましたが、前ヴァルテクス監督でもあるダリッチ・リエカ新監督の念願がようやく叶ったことになります。
また同日にリエカは今季トップ下として期待しているアナス・シャルビーニ(20)との契約得院長も終えました。一時は兄のFWアフマド・シャルビーニ(昨季21得点、先月にUAEのアル・ワドハに移籍)と同じく移籍をちらつかせましたが、あと一年間契約しているリエカ側がチーム内で干すことをほのめかしたことで、契約延長を無理強いさせました。ちなみにシャルビーニは今季、チームのキャプテンを任させられることになっています。

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2007年6月28日 (木)

クラニチャール、UAEのクラブ監督に就任

Scico 前クロアチア代表監督ズラトコ・クラニチャール(写真)が、アラブ首長国連邦のドバイに本拠地を置くクラブ、アル・シャーブと1年+1年オプションの契約を結び、28日、お披露目会見のためにドバイへと渡りました。
「条件には非常に満足している。もし満足しないのならば、オファーを引き受けることなどしないだろう。」
とコメント。クラニチャールは改めて7月20日の準備開始に合わせてドバイに渡り、ヨーロッパでキャンプを張ったのち、9月17日のアラブ・リーグカップから采配を振るうことになります。アシスタントとして誰を連れてくるか、またクロアチア選手を補強するかどうかは未定。クラニチャールにとってアラブ諸国のクラブを率いるのは、エジプトのエル・マスリーに続いて二度目となります。

クロアチア代表GKヴェドラン・ルニェ(31)が、ベジクタシュから移籍金100万ユーロでランスに移籍しました。契約は3年間。ベジクタシュは既にGKとしてトルコ代表のリシュトゥを補強しており、ルニェは移籍を希望しておりました。ルニェは2001~2004年までマルセイユに在籍していたこともあり、3年ぶりのディビジョン・アン復帰となります。

リエカとディナモ・ザグレブを経たのち、2005年からブンデス二部のグレウサー・フルースでプレーしていたDFアンドレ・ミヤトヴィッチ(27)が、ブンデス一部のアルミニア・ビーレフェルトに移籍しました。移籍金は70万ユーロとされています。

Sdidulica 27日、元クロアチア代表GKジョエイ・ディドゥリッツァ(29・写真)が、2005年5月26日の「オーストリア・ウィーンvs.ラピッド・ウィーン」戦でFWアクセル・ラワリーと交錯した際に、ディドゥリッツァは足が顔面に入ってしまった事件に関しての裁判がウィーンで行われ、裁判官は足が入ったことを故意とは認めず、傷害罪として起訴されていたディドゥリッツァは晴れて無罪となりました。裁判のあと、オーストリア・ウィーンのサポーターと祝ったディドゥリッツァは
「ようやく重荷を自分から外せるよ。まるでチャンピオンズリーグで優勝したような気分だ。不愉快であったが、不必要な裁判のためにアルクマール(現所属)から飛んできた。ラピッドの選手が怪我したのは残念だけど、私は彼を怪我させたかったわけではないのだから。」
とコメントをしています。
ちなみにディドゥリッツァは昨季のオランダ・リーグでPSVのMFチュリーナと衝突した際の脳震盪が未だに完全に癒えておらず、復帰の時期が見えておりません。
あと、ディドゥリッツァとオーストリア・ウィーン時代にチームメートだった元代表DFマリオ・トキッチ(31)が、契約を終えたこの夏にライバルのラピッド・ウィーンに移籍しております

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2007年6月26日 (火)

ラキティッチ、クロアチア代表を選択

生まれ故郷であるスイスのA代表か、両親の祖国であるクロアチアのA代表かの選択で揺れていたMFイヴァン・ラキティッチ(19)が、23日、クロアチアA代表を選択することを明らかにしました。
昨季のバーゼルでは攻撃的MFのレギュラーとして活躍し、前日にシャルケ04と4年契約(移籍金300~500万ユーロ)を結んだばかりのラキティッチは、スイス代表監督のヤコブ・クーンとクロアチア代表監督のスラヴェン・ビリッチのそれぞれに連絡を入れ、自分の意思を伝えました。ラキティッチはクロアチア紙のインタビューにおいて
「ビリッチは私を計算に入れていると繰り返して言ってくれた。しかし、僕をいつ代表チームに加えるかは分からないし、8月22日の親善試合・対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で代表選出されるかも分からない。選出されたいけどね。細かいことはもちろんのこと、監督が説明することだろう。
クーン監督には怒ってもらいたくはないよ。僕がスイス代表を選ぶことを期待していただけに、失望しているのは間違いないだろうが……。けれども、僕の心がこのように決定を下したのだよ。とりわけ、僕の両親や家族、親戚たちが今はハッピーだね。クロアチア代表になれることは誇りに持っているし、赤白チェックのユニフォームに初めて袖を通すことに今は待ち通しくしているよ。」
とコメントしています。
一方、ビリッチ監督は
「私は満足だけに終わらず、彼がクロアチア代表を選んだことを誇りに思っている。ラキティッチは素晴らしい若手選手であり、本物のポテンシャルを持っているので、大きな補強となるだろう。もろちん彼にはチャンスを与えるが、チャンス以外は何も約束できない。でもチャンスは一度だけではないよ。もしそこでアピールしたならば、ラキティッチは代表メンバーとなるだろう。全てはラキティッチの手中にあるのだよ。彼は現代的なMFだし、中盤ならばどのポジションもプレーし、競争もできる。私たちが採用しているフォーメーションが4-4-2だろうが、4-3-3だろうかは関係なくね。」
と語っています。

コヴァチ兄弟(写真)のクロアチア・リーグ行きの話が相次いで破綻してしまっています。
Skovaci_1 弟のDFロベルト・コヴァチ(32)はディナモ・ザグレブと3年契約、税抜き600万ユーロという年俸で合意に至っていました。しかし、18日になりコヴァチ側が別の弁護士を雇い、契約の変更を要求。その中で、2年目以降の年俸に関する銀行保証を要求しました(1年目の給与は金銭の出所を証明済)。
ディナモは残りの金額を保証するような抵当がないため、銀行からの保証が受けられず、副会長とスポーツ・ディレクターのマミッチ兄弟個人の財産(5000万ユーロ)を元に金銭を保証することを提案。しかし、これをコヴァチ側が拒否したため、話が流れてしまいました。
もちろんのこと、マミッチ副会長は失望と共に怒りを見せており、
「コヴァチは私たちのオファーを蹴る理由など一つもなかったと思う。彼にとっては、"ここでは全てが汚い"と説明するような老女の話の方が大事なのだろう。クロアチアの組織に対しての不信感を示した上に、マミッチ兄弟への不信感を示したのだ。友情など関係なく、また仲人という間柄(ゾラン・マミッチがコヴァチの仲人)も関係なくね。」
と語っています。
コヴァチのディナモ移籍が暗礁に乗り上げたことを聞きつけたボルシア・ドルトムントは、19日にコヴァチ側と2年契約で合意に至り、その日のうちにサインをしました。
「全てが終わった後で何を言うのだね? 自分のキャリアの続きが全て晴れたことは嬉しいよ。
私の側からはディナモに何も怒りはないし、合意しようと努めたものの上手くいかなった。ディナモとの間にも、マミッチ兄弟の間にも不和はない。ディナモは支払い義務を満たすための銀行保証を示してくれなかった、それだけのことだ。保証に関していえば、西の世界ならば当たり前のように私は要求してきたものだ。」
とコヴァチはコメントしています。

また兄のMFニコ・コヴァチ(35)もハイドゥク・スプリトの移籍を断念しています。条件は3年契約500万ユーロとも言われ、コヴァチも移籍を希望したものの、もう一年契約を残すレッドブル・ザルツブルク側が放出を認めませんでした。
「スポーツ・ディレクターのクレウゼールと監督のトラパットーニと話し合ったものの、放出を認めることはしなかった。私ができることは、自分の契約を最後までまっとうするだけだよ。私はプロフェッショナルだし、言われたことは全て受け入れて、最高の形で義務を遂行せねばならない。
チームは私が祖国でプレーしたいと願望は理解してくれ、尊重はしてくれたけど、私はチームに欠かせない存在だし、私の代わりを探すことはできないと言ってくれた。移籍のアイデアが実現できなかったことは残念だし、ハイドゥクの選手になれなかったことも残念だ。」
とコヴァチはコメントしています。

セリエAで活躍するFWサーシャ・ビエラノヴィッチ(28)がトリノと3年契約を結びました。昨季にプレーしたアスコリはセリエBに降格、トリノはアスコリから所有権の50%を150万ユーロで購入し、一年後に全ての所有権を買い取る権利がついているとのこと。年俸は税抜きで50万ユーロほどとされています。2002年にヴァルテクスからコモに移籍して以来、キエーボ、ペルージャ、ジェノア、レッチェ、ジェノア、アスコリと渡り、早くもトリノがイタリアにおける7チーム目となります。

ハイドゥク・スプリトはハンガリーを代表するMFクリスティアン・リツテシュ(31)をテストすることになりました。昨季はボルシア・メルヘングランドバッハに所属していたリツテシュは、膝の怪我で一年間を棒に振り、新たな移籍先としてハイドゥクに売り込んできました。既に合宿地のスロベニアに合流しており、戦力になるかを見極めるそうです。

23日、インタートトカップ一回戦が行われ、ザグレブがホームでアルバニアのヴラズニアを迎えました。ブラジェヴィッチ監督率いるザグレブは昨季のクロアチア・リーグ3位。今季は欧州を視野に入れ、国外移籍を希望してストライキ状態のMFブルクリャチァを除けば、誰一人も放出しませんでした。
Snadarevic_i_labudovic_1 しかし、格下のはずのヴラズニアに対して3分、左CKをエリア内で繋がれ、ファーポストにフリーで立っていたノラがシュートを決めて、いきなり先制されてしまいます。
ザグレブは個々のタレントで上回るものの、ミスパスが目立ち、攻撃が満足に組み立てられない中、19分にムイジャの右CKからナダレヴィッチ(写真右)がヘディングシュートを決めて同点に追いつきます。
後半に入り、54分にイヴリチッチが右サイドから理想的なアーリーを入れるものの、ロヴレクがシュートを決められず。しかし63分、ペイッチの左CKをマンジュキッチが折り返し、ラブドヴィッチ(写真左)がボレーを叩き込んで逆転に成功します。試合はそれぞれに退場者を出し(ザグレブ側はロヴレク)、そのまま2-1で終了。ディフェンダー2人のセットプレーによるゴールで何とか1点のアドバンテージを持ったまま、翌週のアウェーの試合に挑みます。

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2007年6月19日 (火)

チーム改革に走るハイドゥクとリエカ

2シーズン連続でディナモの後塵に拝するハイドゥク・スプリトが、補強に躍起になっています。

Sbusic_3 一度は獲得を断念したかに思われたディナモ・キエフのMFフローリン・チェルナト(27)ですが、キエフ入りしたハイドゥクの代表団がFWトミスラフ・ブシッチ(21・写真)との一年間の交換トレードをまとめました。
チェルナトはルーマニア代表の創造性豊かなMFですが、現在のディナモ・キエフにおいては出場機会になかなか恵まれませんでした。中盤の構成力とパッサーに欠けるハイドゥクにとっては欲しい選手でありました。
一方、ブシッチはクロアチアU-21代表のレギュラーでもあり、怪我がちとはいえ、昨季は22試合で11得点を決めていた逸材。これまでの年俸が2万ユーロだったのが、ディナモ・キエフに行くことで31万ユーロまで跳ね上がりそうです。キエフにレンタルで渡る前に、ハイドゥクはブシッチと新たな3年契約を結ぶ予定で、そこで移籍金を150万ユーロとする設定を盛り込むようです。
ハイドゥクは先日、FWニキツァ・イェラヴィッチ(21)をベルギーのズルテ・ヴァレゲムに売却したばかりで、ヘディングに強いFWを続けて放出することになります。これは同時にプレースタイルの改革を意味しており、ツートップにはアンテ・ルカビナ(21)とレンタルから戻ったニコラ・カリニッチ(19)という俊足選手を置き、更にサイドもできるムラデン・バルトゥロヴィッチの3人でやり繰りすることになります。

またハイドゥクは新たに2人のMFと契約を結んでいます。
Sandric_2 クロアチア代表歴もあるスルヂャン・アンドリッチ(27・写真)はパナシナイコスとの契約を破棄し、ハイドゥクと3年契約を結びました。2003/04シーズンはキャプテンとしてハイドゥクの優勝に貢献したアンドリッチにとって、3年ぶりのハイドゥク復帰となります。
またリエカとの契約が切れたMFシニーシャ・リニッチ(25)もハイドゥクと3年契約を結んでいます。二人とも守備的MFとしての計算ができる選手であり、獲得が難航しているとはいえニコ・コヴァチが加入すれば、中盤のポジション争いが激化することになります。
また新たなGKとしてメヂュムリエのヴィエコスラフ・トミッチ(24)を獲得。昨季にゴールを守ったヴラジミール・バリッチが高齢化、ズラトコ・ルニェが戦力外(ヴァルテクスへ)となったことで、彼が来季のハイドゥクのゴールを守ることになります。

Sdalovic_1 ハイドゥク同様にチーム改革を推し進めるリエカですが、モンテネグロのFWラドミール・ヂャロヴィッチ(24・写真)と契約に合意しました。
ヂャロヴィッチは2002年から3年間、NKザグレブで在籍し、サポーターに愛された闘争心溢れる選手で、その後はアルミニア・ビーレフェルト(ドイツ)、エルチィエスポール(トルコ)でプレーしました。
またヴァルテクスの司令塔で、キャプテンであるMFニコラ・シャファリッチ(26)のリエカ移籍も秒読みとされています。この移籍は昨季までヴァルテクスの監督を務めていたダリッチ新監督の強い希望もあり、国外からのオファーが実現しない限りはリエカに移籍となりそうです。

12日、クロアチア一部リーグ協会の会長選が行われ、ハイドゥクの代表を務めるイゴール・シュティマッツが新たな会長に就任しました。
今季まではディナモのダミール・ヴルバノヴィッチ氏が会長を務め、今回の会長選にも出馬していたものの、リーグ改革を希望する他のクラブの支援を得たシュティマッツが、12クラブ中8クラブの票を得て選出されました(3票がヴルバノヴィッチ、1票が棄権)。
シュティマッツはクロアチア・サッカー協会の幹部と対立関係にあり、今後は独自にリーグ改革が推し進められる可能性が出ています。

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2007年6月11日 (月)

ヴァスティッチのインタビュー

私もカメラマンとして所属しているクロアチアの総合スポーツサイト「Sport-net」で、元名古屋グランパスで現ラスク・リンツ(オーストリア)のFWイヴィツァ・ヴァスティッチのインタビューが掲載されています。
http://www.sportnet.hr/index.aspx?page=news&id=346200
ファンにも関心がある内容だと思うので、翻訳してみました。

Svastic -貴方はユーゴビニール(現ゴシュク・アドリアック)でサッカーを始めた。
「それは昔のことだね。美しい時代であり、美しいスタートだった。まず最初は、自宅に近い競技場や教会の辺りでプレーを始めたんだけどね。少し経って、12歳からトレーニングを始めたんだ。」

-その2年後、NKスプリトでプレーした。どのコーチから最も学んだ?
「ミレ・ヴィヂャク、ミラルドヴィッチ、フラネ・オビリノヴィッチが私のコーチだった。彼からは私の成長に大きく貢献したね。けれども、ユーゴビニールの少年の部で教えていたミラ・ガムリンの名前も挙げねばならない。彼は私たちをしっかり鍛えてくれ、多くの愛と時間を込めてくれた。だから、彼には同じように感謝しているよ。私をよく鍛えてくれたイヴィツァ・ラコヴもそうだし、直ぐに私に気づいてユースからトップチームへ上げてくれたペロ・バコティッチもそうだ。期待していたよりも少し早く、物事は進んでいったんだ。」

-1991年、20歳で国外に渡った。最初のクラブはFCウィーンだった。
「その頃は既に1年間、(戦争のため)リーグが機能してなかった。トレーニングだけをしており、それが私を苦しめていたのだよ。常に私はサッカーをプレーしたかったし、競争をしたかった。ここではその可能性がなかったので、国外に渡って挑戦することに決めた。ウィーンのマテ・プラジバタ氏を通して、国外のチームへ渡るオプションがあった。私がテストに来ることを助けてくれたんだ。最初の週で直ぐにチームを満足させ、そこで一年間留まったのだよ。」

-オーストリアでは更に小さな二つのクラブでもプレーした。
「サン・ポルテンでは18ゴールでリーグ2位のスコアラーとなり、注目を浴びることになった。それから翌年、アドミーラに移籍した。アドミーラはUEFAカップを戦うこともあって、私にとっても欧州の舞台でプレーすることに興味があった。UEFAカップでプレーし、優れた相手、最高の相手に自分の力を図ることは挑戦だったのさ。自分がどこに位置するのかを見ること-それは常に私にとって挑戦だった。
そこで半年良いプレーをすると、ドイツのデュイスブルクが私を欲してきた。それから半年、デュイスブルクへ渡った。しかし、ドイツでは多くの不幸があった。怪我をしたまま移籍したので、シーズン前の準備期間を完全にこなせなかった。それでも時間と共に少し安定してきて、レギュラーとなった。その後はもうチームに残りたくなかったので、オーストリアに戻ったのだよ。」

-オーストリアではシュトゥルムと契約をし、そこで丸8年在籍した。250試合で124ゴールを決めた。
「移籍は1994年のことだった。あらゆる早い変化ののち、そこで私は落ち着いたのだよ。様々なことが1年間で続いたのち、私はシュトゥルムにやって来て、8年間もいることになった。私のキャリアで最高の時代だったよ。2度リーグ王者となり、3度カップを制し、3度チャンピオンズ・リーグでプレーした。3度目のチャンピオンズ・リーグではセカンドステージに入り、ヨーロッパのベスト16に入った。私たちにとっては代表におけるワールドカップ出場と並んで、クラブレベルで最大の成功の一つだったよ。」

-クラブでの成功以外にも貴方は個人的に褒章を受けた。3度に渡ってオーストリアリーグの最優秀選手に選ばれ(1995年、1998年、1999年)、2度に渡って得点王となった(1996年、2000年)。
「その全ての成功において、私には最高の監督、イヴィツァ・オシムがいたという幸運があったのさ。私に向くようなプレースタイルをオシムは探した。チームは最高だったよ。常に誰かが飛び越えていくようなスタイルは、私に最も向いていた。創造性も充分にあったし、即興も充分にあった。私が知っていること、私が可能なことを見せ、自分の最大限の力を発揮するためのスペースが充分にあったのさ。素晴らしい選手たちがいたとはいえ、全てにおいて私が少し目立っていた。」

-素晴らしいプレーが無視されることなく、1996年にはオーストリア国籍を取得した。
「既に何年間もオーストリアで良いプレーをしていた。5年間オーストリアに滞在するやいなや、連絡が来たんだ。私との間で話合いが持たれ、オーストリア国籍を取得して、代表に呼ばれたいかを聞いてきた。オーストリアに慣れただけに、時期的にも私にはOKだった。オーストリアで私は選手として成長したし、自分が知っているものを披露する可能性をオーストリアが私に与えてくれた。チャンスを与えてくれた彼らへの感謝の気持ちから、私はオーストリア代表でプレーすることを決めたのだよ。」

-オーストリア代表では46試合プレーし、12ゴールを決めた。1998年のワールドカップ・フランス大会にも出場した。クロアチアのためにプレーしなかったことに後悔はないのか?
「後悔はないよ。なぜなら、その時は既にオーストリア代表でプレーすることを決心していただから。クロアチアのためか、オーストリアのためか、とその時は考えたけど、クロアチアからは決して声が掛からなかった。私を最初に呼んでくれた代表のためにプレーし、その招集に応えるつもりだ、と私は言ったんだよ。オーストリアからの招集が早かったし、彼らの代表招集に私は応えた。なぜなら、私がどのようなプレーをしているかを彼らは分かっているし、もし良いプレーをしたら私を呼び、もし良いプレーをしてなかったら私を呼ばないものだと考えていたからね。その決定に関しては、完全にオーストリア側にあったよ。」

Svastic2 -2002年に貴方は日本(名古屋グランパス)に渡った。どのような経験をもたらしたか?
「経験は何層にも渡った良いものだ。選手経験だけではなく、人生経験という点でね。私だけではなく、むしろ家族や子供たちにとっても良い経験だった。子供たちにはとってもタメになったよ。英語を学んだし、新しい何かを見ることになった。少し視野が広がったんじゃないかな。
日本へ渡ったことは私にとっても嬉しいものだ。望むほどの素晴らしいインフラや組織ぶりを日本で見ることができた。すると、クロアチアとサッカーに投資する他の国々の差に気づくものだ。一方では、それが全てではないということも目にする。想像できるだろうが、ここ(クロアチア)には枯渇することのないタレントやサッカー選手の源泉がある。もう少しコンテンツやインフラ、優秀な監督が伴ったならば、更に多くの優秀な選手たちがいるのでは、と私は思うよ。」

-日本へ渡ると共に、貴方の代表のキャリアも終わりを迎えた。しかし、現在のオーストリア代表はFWに問題を抱えている。サポーターは貴方が代表に戻ることに賛成をしているが、ヨセフ・ヒッケルスベルガー監督は全く同意していない。まだ常に代表でのプレーへの意欲を持っているのか?
「間違いなく関心は持っているよ。オーストリアとスイスで開催される欧州選手権だけにね。地元の雰囲気に包まれながらプレーをする。欧州選手権出場は私にとっても本当に関心がある。まだ私は欧州選手権でプレーをしてないし、それは一つの挑戦と言えるね。ワールドカップではプレーをしたが、今回はオーストリアにとっても初めての欧州選手権だ。私がプレーするラスク・リンツは一部リーグに戻ってきた。これから自分が活躍することで、監督は私を代表に招集できるかどうかに関心を持っているよ。
しかし、少し議論の余地はある。なぜなら、オーストリア代表は世代交替を決断し、2年以上、欧州選手権に向けての基盤を築いてきた。2008年に主力となるような若い選手たちを多く代表に入れることに決めたのだ。ところが、その変化は少しラディカルであり、経験ある選手を持つことなく、若い選手ばかりになってしまった。彼らはクオリティある選手だが、2~3人の経験ある選手たちがチームに加わることは間違いなく歓迎すべきことだと私は思っているよ。」

-1年間の日本でエピソードののち、再びオーストリアに戻ってきた。今度はオーストリア・ウィーンで2年間プレーした。
「それは日本から戻った頃だ。オーストリア・ウィーンは私をチームに引き入れることを希望し、私にとってもそれは歓迎すべきことだった。とても良いチームだったよ。リーグでは2位となり、カップ戦では優勝した。期待されたようにリーグを制することはなかったとはいえ、私のキャリアにおいては良い時代の一つだったと言えるだろう。リーグ制覇できなかったのには別の理由があった。クラブ内では常に何かしらの闘争があったからね。状況は最善ではなかったのだよ。」

-2005年からオーストリアのブンデスリーガ(一部)への帰還を賭けて戦ったラスク・リンツでプレーしている。今季は20得点でチームとリーグで得点王となった。
「それも同じく私にとっては一つの挑戦だった。毎年、リーグ優勝の本命として戦ったオーストリア・ウィーンから、二部リーグのクラブへと渡ることは、オーストリアのサッカーファンやサポーターにとっては、かなり懐疑的に思われてしまった。なぜ今でも私が働くのか、とりわけ、なぜこの年齢で、とね。彼ら全員が私がサッカーをやめ、身を引くものだと思っていた。けれども、ラスクの会長と私は一つのビジョンを持っていたのだよ。会長は一部リーグに戻るというビジョンを私に伝え、私はそのビジョンが気に入った。ラスクは伝統あるクラブだが、7年前に二部リーグ落ちて以来、どうやっても戻ることができなかった。大きなポテンシャルがあり、素晴らしいスタジアム、良いインフラを持っているクラブだ。それを少し整理して、結果的に修正する必要があった。今季は最高の形でそれを成し遂げることに成功した。今のリンツには幸福感があり、来季は一部リーグでも同じく良い役割を果たすことだろう。リーグ全体をリフレッシュさせるものだと思っている。それはプレー的な意味合いだけではなく、サポーター的な意味合いでもね。」

-貴方と共に二人のクロアチア人、マリオ・ミヤトヴィッチ、ダヴォリン・カブラル(元セレッソ)もラスクでプレーしている。来季にはシベニクのGKシルビオ・チャヴリナも加わる。
「雰囲気はいいよ。クロアチアの選手は非常に早く、簡単に適応するからね。祖国から遠くはないし、オーストリアのメンタリティが彼らにも合っている。常に試合に集中することができるし、自由な時間には常に祖国へと戻ることができる。だから、ノスタルジーが大きくがないんだ。シルビオ(チャヴリナ)も同じように心地良さを感じると思うよ。彼が家にいるかのように感じてくれるよう、全員が努力するつもりだ。仲間は本当に良いし、私たちのチームに適応する際に大きな問題を抱えることはないと思っているよ。」

-クロアチア・リーグの出来事は追っているか? あるいは、クロアチア・リーグとオーストリア・リーグを比較できるか? 例えば、最高のクラブ同士で。クロアチアのディナモとハイドゥク、そしてオーストリアのレッドブル・ザルツブルクとオーストリア・ウィーンとで。
「その比較は難しいよ。例えば、ディナモとザルツブルクが対戦したら興味深いだろうね。オーストリアとクロアチアを対比したら、幾らか状況は似ている。ディナモは現時点でクロアチア最高のチームだ。長きに渡って何もなく、各クラブが同等の状態で飛び出してきたレッドブル・ザルツブルクが現在、オーストリア最高のチームで、ディナモと共に上向きである。
クロアチアでは三つのグループに分けられる。ディナモが最高で、ハイドゥク、ザグレブ、更に良い仕事をしているヴァルテクスが続く。今はシベニクもそこに入るだろう。それから残りのクラブとなり、勝点差でかなり引き離される。オーストリアは二つのグループに分かれ、2位から最下位が全て同等だ。クロアチアよりもオーストリアの方が、リーグ下位の間で少し実力が似通っているだろう。」

-あとどれぐらいプレーするつもりか? どこでキャリアを終えるのか?
「それを語るのは難しいよ。先は決して分からないものだ。私がグラーツにいた時も、同じ質問をされたよ。当時はグラーツを離れるとは考えてもいなかった。その後、私は日本に渡り、そしてオーストリアに再び戻ってきた。今は2年間、リンツにいる。何かを計画しようにも、多くのことが起こるからね。」

-ハイドゥクでキャリアを終える可能性はあるか?
「難しいね。もう38歳だし。ハイドゥクでプレーしたいと夢見ることにもう意味はないと思っている。それに関しては終わった話だよ。しかし、先は決して分からないよ。選手として私が成功しなくとも、監督として今日か明日にでも成功しているかもしれないのだから。」

-現役引退後もサッカー界に留まるのか?
「サッカー界には留まるよ。今、まさにオーストリアの監督学校に通っており、全て計画通りに進めば、2008年にはA級ライセンスを取得する。それから先はどうなるか、だね。」

-貴方の二人の子供、トニとティンも貴方と同じ道を進んでいる。
「サッカーへの愛を彼らにも向けられたことに私は成功したんだ。同じように彼らも意思を持ってサッカーをプレーしている。私と一緒によくプレーしたものだよ。今は既にクラブに所属しており、ゆっくりと自分の道を進んでいるよ。私にとって重要なのは、彼らがサッカーを楽しんでくれることだ。何になるかどうかは、自分たちで決めることだろう。もし意思があるならばね。意思がサッカーにとって最重要なのだからね。」

-今日にはオーストリアに戻り、明日には新たなシーズンに向けて準備が始まる。ブンデスリーガでラスクはどれだけやれるか?
「二部リーグでは良いチームだったが、一部でも中位は維持できるものと思っている。一年目の目標は間違いなく一部に残留することだ。それから先をどうするか考えよう。発展に向けてシスティマティックに強化をすることだろう。一年ごとに私たちが更に発展するのを見ることになるだろうね。UEFAカップも目標になることだろうし、もしやこの先のシーズンはレッドブル・ザルツブルクに反逆することに成功するかもしれない。とてもとても難しいだろうが、それがクラブ内の全員の強い願望となるだろう。」

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2007年6月 9日 (土)

移籍情報

毎年オフは恒例でありますが、次々と移籍に関するニュースが入っているので紹介しましょう。

Spetric_1 バーゼルに所属するクロアチア代表FWムラデン・ペトリッチ(26・写真)が、前より噂のあったボルシア・ドルトムントに移籍が決定。8日に税込年俸150万ユーロ、移籍金400万ユーロで2011年夏までの契約を結びました。
ペトリッチは今年3月にバーゼルと契約を2010年まで更新したばかりですが、その際に一定の移籍金以上のオファー提示があった際は自由にチームを離れられるという条件を盛り込んでいました。ペトリッチにはシャフタール・ドネツク、ディナモ・キエフ、ヘルタ・ベルリン、スパルタク・モスクワ、グラスゴー・レンジャース、ウディネーゼといったクラブからオファーがあったものの、最終的に選んだのはドルトムントでした。
「自分がフォワードだとチームは分かってくれているし、最初はフレイ(スイス代表FW、臀部の怪我で復帰予定は9月)の代わりにプレーすることになる。それから3トップの一人か、トップ下としてプレーすることになるだろう。ブンデスリーガは僕にとって挑戦だし、攻撃的なサッカーをしている。ドイツ語も知っているし、直ぐに適応すると確信しているよ。」
とコメントしています。

Skovacr_1 クロアチア代表のディフェンスの要であるロベルト・コヴァチ(33・写真)が、ディナモ・ザグレブと3年契約を結ぶことに合意しました。昨季までユベントスでプレーしていたコヴァチは、移籍金なしでの移籍となります。
8日、ディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチと、弟でスポーツ・ディレクターのゾラン・マミッチがトリノにてコヴァチと話合いを持ち、「話合いがまとまることに成功して、とりわけ嬉しく思う。ディナモに加わることになるだろう」とコヴァチはコメントしています。
ズドラヴコ・マミッチも「これは偉大な結果に向けての大きな一歩だ。ロベルト・コヴァチが加わることで、ディナモは新次元を必ず得ることとなる。最初の段階から友好的なトーンで話合いは進んだ。ロベルトよ、おめでとう。そしてディナモのサポーターたちよ、おめでとう。彼らはマクシミールの新たな英雄であり、これまでの英雄を得ることになったのだ。」と喜びを隠さずに語っています。
一方で、兄のニコ・コヴァチは、2008年まで契約の残るレッドブル・ザルツブルクが認めてくれるのならば、本人はハイドゥク・スプリトに移籍を希望していると報じられています。8日にハイドゥク首脳陣と昼食をとりながらの交渉を行い、既に本人は乗り気になっているとのこと。また、ハイドゥクはミラン・ラパイッチの復帰も現実味を帯びてきています。またディナモ・キエフのDFゴラン・サブリッチとルーマニア代表MFフローリン・チェルナトに関心も示していましたが、チェルナトに関しては移籍金の高さ(200万ドル)で断念しています。

クロアチアvs.ロシア戦を視察に来ていたシャフタール・ドネツクのアフメット会長とルチェスク監督が、この試合でマン・オブ・ザ・マッチの活躍をみせたモドリッチに対して、移籍金の上限にこだわらないオファーを出すと報じられています。シャフタールにとっては移籍金2000万ユーロであっても問題ないとまで言われていますが、ディナモのマミッチ副会長はモドリッチを売る気がさらさらなく、これまでエドゥアルドに来ていた1500万ユーロのオファーも断ったとされています。

ハイドゥク・スプリトのFWニキッツァ・イェラヴィッチ(21)が、移籍金50万ユーロ、年俸25万ユーロの3年+1年オプションの契約で、ベルギー一部リーグのズルテ・ヴァレゲムに移籍することになりました。
長身を活かしたヘディングを武器とするイェラヴィッチは、今季後半はハイドゥクのレギュラーを獲得。先月のクロアチア代表vs.インテル・ザプレシッチの練習試合でも、有望株の一人として代表のテストを受けておりました。ズルテ・ヴァレゲムは2001年に二つのクラブが合併してできたチームで、今季は14位に終わったものの、2006年にはベルギー・カップに優勝、今季のUEFAカップではベスト32まで勝ち進みました(ニューキャッスル相手に敗退)。

今季までヴァルテクス・ヴァラジディンの監督を務めていたズラトコ・ダリッチが、来季よりリエカの監督を務めることになりました。逆にリエカの監督だったヨシップ・クジェが、来季はヴァルテクスを指揮することが決まっています。
またエルビス・スコーリアが去ったスラヴェン・ベルーポには、クルノスラフ・ユルチッチが監督に就任しています。

リエカはシベニクのディフェンダー、イゴール・チャガリ(25)を獲得。ダリッチ新監督が熱望し、実現した移籍でありました。リエカは更にスロベニアのFWアレン・シュコーロ(26・グラーツァAK所属)と、ベフェーレン(ベルギー)に所属するFWイヴァン・ボジッチ(23)の獲得を進めています。

2009年に開催されるU-21欧州選手権スウェーデン大会の予選も始まっております。
ドラジェン・ラディッチ率いるクロアチアU-21代表は第1グループに所属し、イタリア、ギリシャ、アルバニア、アゼルバイジャン、フェロー諸島と同グループに入っています。
6月2日、ヴァラジディンで行われたフェロー諸島戦は精細を欠きながら、24分にルカビナ、90分にベゴヴィッチのゴールで2-0で辛勝。
6日にザプレシッチで行われたギリシャ戦では、ドイツ育ちのMFイヴォ・イリチェヴィッチ(ボーフム所属)が活躍。2分にギリシャに先制されるものの、その3分後にイリチェヴィッチがミドルシュートを決め、60分にはクケツのアシストでイリチェヴィッチが追加点。84分にはルカビナがスピードを活かして抜け、アシストを受けたブシッチが決め、最終的には3-2で勝利しています。予選は2008年9月まで行われる予定であります。

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2007年6月 8日 (金)

欧州選手権予選/ロシアとスコアレスドロー

6月6日、欧州選手権「クロアチアvs.ロシア」戦がマクシミール・スタディオンで行われました。首位クロアチアが、ヒディンクの下で若返りを図ると同時に調子を上げている2位ロシアを迎え撃つだけに、このカードは当日の予選の中でも最も注目を集める試合となりました。

タリンでのエストニア戦から2人が入れ替わります。バビッチが務めた左SBにシムニッチがスライドし、シミッチがセンターバックへ。またロシア・リーグでの経験を買われ、ペトリッチに代わってオリッチがスタメン起用されます。クロアチアのメンバーは以下のとおり(4-4-2)。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-Mスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWオリッチ、エドゥアルド
一方のロシアは、予想スタメンとは違ってブディアンスキをボランチに置く3-1-4-2の布陣を敷きました。
GKマラフェエフ-DF V.ベレズツキ、イグナシェヴィッチ、A.ベレズツキ-MFブディアンスキ-ビストロフ、アニュコフ、セムショフ、ジルコフ-FWアルシャヴィン、ケルジャコフ

Smodric_2 一対一と球際の強さに長けたクロアチアが押し込み、それに対してカウンターを狙うロシア。最も危険なケルジャコフはコヴァチ弟とシミッチでケアし、チョルルカがオーバーラップを試み、右サイドに厚みをかけて攻撃を仕掛けていきます。
とはいえ、右サイドのキーマンであるスルナが、ピッチで滑った際に左足の靭帯を伸ばしてしまい、わずか8分で交替。右サイドにはイェルコ・レコが入りましたが、彼も遜色のないプレーを見せました。中盤ではモドリッチ(写真)が巧みなボールコントロールでマーカーを次々とかわし、チャンスを演出。エストニア戦よりもずっと内容の濃い試合となります。
けれども、ロシアは最後の砦でボールをはね返し、ゴールだけが生まれません。10分、クラニチャールの右CKをシムニッチが更に右へとそらし、そこにコヴァチ兄とエドゥアルドが突っ込むも届かず。
17分にはモドリッチがミドルシュート、23分にはチョルルカの右クロスをエドゥアルドがトラップし、GKが前に出たところを浮かしてシュートを狙うも枠を外してしまいます。
先発起用されたオリッチは俊足と積極的なフォアチェックを活かし、チャンスの形が生まれそうになるも、いつもの一本調子で自らチャンスを潰していきました。エドゥアルドはハードなシーズンの疲れが見られ、また左サイドのクラニチャールもミスパスが目立ちました。
後半に入ってもクロアチアの優位は続きますが、ゴールが決まりません。49分、モドリッチが縦に放り込んだFKにチョルルカがヘディングシュート。しかし、ボールはポストを逸れます。
Sdudu2_4最大のチャンスは58分。縦へのボールにエドゥアルドがDFに競り勝ち、GKマラフェエフと一対一になりますが(写真)、左にかわして押し込むだけのところで背後からDFベレズツキがスライディングでクリア。その直後にもクラニチャールのフリーキックにシムニッチがヘディングシュートを試みますが、ボールはクロスバーを叩きます。
66分にクラニチャールを代えてペトリッチを投入。エドゥアルドが左MFへ移りますが、チーム全体に疲れが顕著に現れ、リズムも落ちていきます。
81分、ペトリッチが左サイドから強烈なシュートを放つものの、これもGKマラフェエフがセーブ。ヒディンク采配らしく、試合の最後に近づくにつれ、ロシアはより攻撃的になりましたが、攻撃を仕掛ける選手の枚数は少なく、またケルジャコフも既にベンチに下がってきたことために大きな決定機はなく、そのままスコアレスドローで終わりました。

試合後、クロアチアのスラヴェン・ビリッチ監督は
「私たちにとって、これまでで最も良い試合だったと思う。後半に決定機があったとはいえ、前半はずっと良かった。唯一欠けていたのはゴールを決めることだった。それ以外はこれまでで最高だったよ。この試合は私に希望を与え、私たちが正しい道にあるという信条を裏づけてくれた。ロシアは良いチームだが、主観的に見れば彼らは何も作れなかった。彼らが劣ったチームだとは言いたくないし、現に彼らは良いチームだが、今夜は私たちの方がずっと良かったし、勝利への欲望を見せた。選手たちに対しては何も批判はできない。全てにトライしたが、何とも行かなかった。」
とコメント。
またロシアのフース・ヒディンク監督は
「クロアチアはゲームを支配したが、多くのチャンスは作れなかった。余りにも私たちはリスペクトしすぎたと思うし、サッカーは前へとプレーすることを忘れてしまったよ。前半が終わった一人選手を交替し、後半の私たちは自信を更に持って、試合をコントロールし始めた。しかし、現実的になれば、コントロールしたところでも私たちは1~2度以上のチャンスを作ることはできなかった。クロアチアもまた、終盤ではイニシアティブを持てず、ゴールも決められなかった。結局のところ、私たちは満足できることだろう。なぜなら、ザグレブの地で、クロアチアのような非常に力強い相手に結果に到達するチームはわずかだからだ。」
と口にしています。

これでクロアチアは勝点17。一試合多いイスラエルも勝点17まで伸ばし、続いてロシアが勝点15で3位。ベッカムが復帰し、エストニアを3-0で一蹴したイングランドが勝点14で続きます。計算すれば、クロアチアはあと勝点10を取ると本大会に進出。ホームでのエストニア戦とイスラエル戦、アウェーでのアンドラ戦に勝利すれば、あとは11月のマケドニアかイングランドのアウェー戦で勝点1を取れば充分であります。また、イスラエルはロシア戦(ホーム)とイングランド戦(アウェー)を1試合ずつ残しており、またロシアとイングランドの直接対決は2試合残しています。油断はできませんが、クロアチアが最もグループリーグの突破に近い立場にいます。

(写真はSport-netより)

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2007年6月 3日 (日)

クロアチア、エストニアに辛勝

6月2日、欧州選手権予選「エストニアvs.クロアチア」が、エストニアの首都タリンのル・コック・アレーナで行われました。
エストニアは予選で5戦全敗、得点すらゼロという状況とはいえ、2002年ユーロ予選のホームでは0-0のドローという屈辱を味わった上、アウェーでも1-0で何とか勝利、という相性の悪い相手であります。予選のどの試合も鍵となるとはいえ、相手を過小評価して自滅という"シンドローム"を持つクロアチアにとっては重要な試合となりました。

それぞれ怪我のため100%の状態でないエドゥアルドとペトリッチのツートップがスタメン起用されます。クロアチアのメンバーは以下のとおり(4-4-2)。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、コヴァチ弟、シムニッチ、バビッチ-Mスルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWエドゥアルド、ペトリッチ
一方のエストニアは以下のメンバー(4-4-1-1)です。
GKプーム-DFヤーゲル、ステパノフ、ピーロヤ、クルグロフ-MFコンサ、ドミトリイェフ、クラヴァン、リンドペレ-ヴァシリェフ-FWヴォスコボイニコフ

Sdudu_3 両サイドバックのチョルルカとバビッチを積極的に上がらせる攻撃的シフトを敷いたはずのクロアチアですが、自陣での強固なブロックで対抗するエストニア守備陣に苦戦します。サイドは封じられ、中盤は枚数をかけられてパスを遮断されたことで、攻め手を失います。またエストニアは絶対的なFWであるオペールではなく、小柄で俊足のヴォスコボイニコフをワントップで起用してのカウンターを仕掛け、戻りの遅いバビッチの左サイドを狙っていきます。
19分、クルグロフのクロスボールに対して、スパルタク・モスクワで不安定な守備を見せているプレティコサが危うい飛び出しをしますが、これは何とかクリアします。
21分、エドゥアルドからボールを受けたペトリッチがシュートしますが、わずかに左ポストを逸れていってしまいました。
苦しい中とはいえ、試合を決めたのはまたしてエドゥアルド(写真)でした。右のチョルルカから横パスを受けたクラニチャールは、トラップのコントロールに失敗しながら、ボールは前方のエドゥアルドに。エドゥアルドは反転しながら、GKプームの届かない右側にシュートを決め、貴重な先制点を奪います。
後半は48分にクラニチャール、52分にペトリッチがそれぞれチャンスを迎えるものの、ゴールは決められず。エストニアはテンポが落ちても、よく組織された守備でクロアチアを封じます。
試合が終わりに近づくにつれ、エストニアのプレッシャーが強くなり、80分、クラヴァンがコーナーキックからヘディングシュートを放ち、これはプレティコサが好セーブ。また83分にはヴァリシェフがゴール左隅にミドルシュートを放ちますが、これもプレティコサが好反応で逃れます。
何とか1点のリードを守りきり、クロアチアが1-0の勝利。勝点差2で首位をキープしつつ、天王山となる6月6日のロシア戦(ザグレブ)へと繋げることに成功しました。

Simgp0788 スラヴェン・ビリッチ監督は試合後、
「難しい試合だった。最小のアドバンテージを持って終盤に入った際、相手は生か死かの戦い方をしてきた。2度にわたってプレティコサが相手のチャンスを防いでくれたよ。そのプレーぶりに選手たちを祝福したい。最も大事なのは勝利したこと、勝点3を取ったことだ。しかし、良くない点が充分過ぎるほどあったことは言わねばならない。フレッシュさとアグレッシブさが私たちに欠けていたが、勝利には値したと思う。」
とコメントしています。

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ディナモ・ザグレブ二冠

ここのところ仕事などで忙しく、更新できずに申し訳ないです。遡ってニュースを振り返ります。

Ssunca 5月26日、クロアチア・カップ決勝第2戦「スラヴェン・ベルーポvs.ディナモ・ザグレブ」が行われました。
この試合に合わせて、スラヴェンの本拠地には照明塔が設置され、3200人収容のスタジアムも仮設スタンドをつけて5000人に拡張。チケットは直ぐにソールドアウトとなり、コプリニヴニッツァの町全体がお祭り騒ぎとなりました。
初戦はディナモがホームで1-0で勝利。スタメンの平均年齢が22.5歳と若いディナモに対し、スラヴェンは平均年齢29歳とベテランが中心のチームです。気鋭の若手監督であるエルビス・スコーリアは、一昨シーズンにリエカでカップ戦優勝、その一年前には2部ウリャニク(現プーラ)でも準優勝と、カップ戦にはめっぽう強い監督。ただし、この試合を最後にスラヴェンを去ることを直前になって明らかにしていました。
ゲームをコントロールしようとするディナモに対して、アグレッシブな守備からカウンターで俊足のヴルチーナに繋げようとするスラヴェン。前半は両者のせめぎ合いとなります。
それぞれが好機を見出す中、スラヴェンは33分、GKニコロスキがロングキックで前方のヴルチーナに繋げると、マーカーを振り切って右からシュート。しかし、ボールは右ポストに弾かれてしまいます。
前半終了間際にはCKからディナモのシルデンフェルトがヘディングシュートしますが、ニコロスキが指先でクリアします。
後半は50分にサミール、53分にエドゥアルドがシュートチャンスを迎えるものの決めることができず。62分、66分にはモドリッチがミドルシュートで打開を計るものの相手ネットを破れません。
Ssifo 次第にディナモが優勢になっていく中で、先制点はスラヴェンが奪います。68分、司令塔のムムレクがドリブルで相手をかわしたのち、中央へ折り返したボールがシルデンフェルト(写真)の腕に当たったとされ、主審のベベクはPKの判定。これをムムレクが慎重に決めて1-0となり、トータルで振り出しに戻ります。
2試合で結果が並んだ場合、延長はなくて直ぐにPK戦になるため、アウェーのディナモは勝ちへと急ぎ、スラヴェンはPK戦を視野に入れて、守りからのカウンターに徹します。
ディナモはタディッチ、ミキッチ、イェルテツといった攻撃のカードを切っていき、ようやく実を結んだのは89分。イェルテツの右FKをシルデンフェルトがゴール前でヘディングシュートを叩きこみ、1-1。そのまま試合終了を向かえ、ディナモがリーグ優勝に続き、クロアチア・カップを制しました。カップ戦優勝は8度目、二冠はこれで4度目となります。

5月27日、5月30日と、一部・二部の入れ替え戦が行われ、二部2位のザダールが一部11位のプーラを打ち破り、一部昇格を決めました。初戦のホームで3-0と圧倒したザダールは、2戦目も相手の退場というアドバンテージを活かして3-2で勝利しています。

元代表DFイゴール・トゥドール(29)が、来季から古巣ハイドゥク・スプリトに戻ることが決まりました。1998年にユベントスに移籍して以来、9年ぶりの復帰となります。
ハイドゥクは会長のグルギッチ会長、副会長のボクシッチ、ディレクターのエルチェグ・ディレクター、クラブマネージャーのシュリャクの4人でトゥドールの元へと出向いて説得。この一年は足首の怪我に悩まされ、ユベントスとの契約も切れるトゥドールは、ボルシア・ドルトムントをはじめとするブンデスリーガ3チームから関心を持たれていたとはいえ、ハイドゥクに戻ることを決めました。契約は1年+1年とされています。
また同じくユベントスから退団が濃厚とされる代表DFロベルト・コヴァチには、ディナモ・ザグレブが熱心に誘っています。年俸150万ユーロと、ディナモにとっては破格の提示をしているのですが、兄も所属するレッドブル・ザルツブルクが年俸250万ユーロで接触を計っています。ロシア戦が終わったのちに移籍先を決定するとのことです。

ディナモ・ザグレブはコートジボアールの攻撃的MFフランク・マンガ・グエラ(20)を獲得、5月22日に契約を結びました。今季はギリシャ一部のケルキールでプレーし、チームは二部落ちしたものの、ブレーメンをはじめとする他のクラブも関心を示す中、ディナモは対ハイドゥク戦に招待するなど、積極的なアタックが功を奏して獲得に成功しました。自由選手のため移籍金は発生せず。年俸は明らかにされていないものの、ディナモの代表選手と同待遇(年俸2000万円ほど)とされています。左サイドが専門ですが、右サイドでもプレーができ、スピードと決定力を持ち合わせた選手で、過去にコートジボアール代表にも2度声が掛かったことがあるそうです。

ヴァルテクスのDFクリスティアン・イプシャ(21)がブンデス・リーガのエネルギー・コットブスに移籍、3年契約を結びました。外国人がチームの大多数を占めるコットブスは、DFマリオ・ツヴィタノヴィッチ、MFスティーヴェン・リヴィッチ、GKトミスラフ・ピプリッツァに続き、4人目のクロアチア人となります。

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2007年5月22日 (火)

クロアチア・リーグ最終節

報告が遅れましたが、5月19日、クロアチア・リーグ最終節が行われました。
Sprvak_2 既にディナモ・ザグレブの優勝が決まり、ホームのマクシミール・スタジアムにライバルのハイドゥク・スプリトを迎えての対決は、サポーターと市民が優勝を祝う一大フェスティバルの機会となりました。チケット購入者には優勝記念Tシャツが貰えるということで、ハイドゥク・サポーターに開放した南側スタンドを除けばほぼソールドアウト。青いTシャツを着た3万人の観客で埋め尽くされました。
試合前にはチーロ・ブラジェヴィッチ率いる1982年のユーゴリーグ優勝メンバーが並んで(クラニチャールら除く)、歓声を浴びたのち、試合直前には愛国歌手のトンプソンまでが登場。独特な雰囲気の中で、ディナモがゲームを支配していきました。

Sdudu2_1 開始早々、モドリッチが20mの距離からミドルシュート、9分にはヴコイェヴィッチがミドルシュートを放ちますが、共にハイドゥクのGKルニェが好セーブ。しかし、13分、トミッチのロングパスからエドゥアルドに渡り、オフサイド気味とはいえ、そのままエドゥアルドはGKルニェとの一対一に持ち込んで冷静に決め1-0(写真)。
24分と30分にもエドゥアルドがシュートチャンスへ持ち込みますが、これらは決められず。けれども39分、チョルルカが右サイドをドリブルで走り抜け、モドリッチとの絶妙なワンツーでエリア内へと突破。最後は中央のエドゥアルドへ折り返し、あっさりと決めて2-0。クロアチア代表でもレギュラーを張る3人の競演で生まれたゴールでありました。
Smodric 後半に入り、最初の15分はディナモが攻撃の形を作っていたものの、その後は流すかのようなプレーでリズムが落ちていきましたが、79分、モドリッチの左CKから中央でエドゥアルドが左足で合わせてハットトリック。ディナモvs.ハイドゥクのダービーでは初めてのハットトリック達成者となりました。今季、エドゥアルドはリーグ32試合に出場して34得点を達成。今後は破られそうにない記録を打ち立てました。
試合が終わる前からスタジアムは花火が打ち上げられ、ホイッスルが鳴ると選手たちはシャンペンを片手にピッチを回ってサポーターと歓喜しました。その後、選手たちはオープンバスに乗って中央広場まで移動。そこでもコンサートで深夜まで盛上りました。

Sdudu_2 今季はディナモの圧倒的支配で終わったリーグでありますが、ディナモは12チームの中でも平均年齢が最も若いチームであることを考えれば、これからの将来性に期待が持てるチームです。クジェが一年かけて世代交替を進めながら作り上げたチームを、イヴァンコヴィッチが完成度を高め、また冬に補強した選手たちも結果を残しました。もちろんのこと、ディナモが狙うのはヨーロッパ進出でありますが、国内で強いチームと対戦する機会が少なく、昨年のオーゼール戦のように目測を誤ったり、浮き足立ったりするケースがあるのが問題です。このオフに選手を売却する予定はなく、むしろ、更に補強へと向かうところを見れば、ディナモがいかに本気か分かってもらえるでしょう。
ここ数年間でクロアチアのクラブがヨーロッパで早期敗退したことにより、来季のチャンピオンズリーグは予備戦1回戦からの出場になってしまいました。3回戦まで勝ち進める確率は高いとはいえ、そこで強豪と当たるのは必至。そこからUEFAカップへと回り、1回戦を抜け、リーグ戦に入ることが現実的な目標といえますね。

全試合の結果はこちらです。

Varteks Varazdin - Zagreb 1:1
0:1 60' Lovrek
1:1 62' Golik

Rijeka - Kamen Ingrad 2:0
1:0 58' Bule
2:0 78' Sertic

Cibalia Vinkovci - Medimurje 3:0
1:0 14' Tadic
2:0 16' Krizanovic (PK)
3:0 34' Jukan

Pula - Slaven Belupo 0:0

Osijek - Sibenik 2:2
0:1 22' Govic
0:2 41' Grizelj
1:2 68' Jukic
2:2 90' Baricic

Dinamo Zagreb - Hajduk Split 3:0
1:0 13' Eduardo
2:0 39' Eduardo
3:0 79' Eduardo

【順位】…カッコ内の数字は勝ち点
優勝…ディナモ・ザグレブ (92)…チャンピオンズリーグ予備戦1回戦へ
2位…ハイドゥク・スプリト (72)…UEFAカップ予備戦へ
3位…ザグレブ       (58)…インタートトカップへ
4位…シベニク       (49)
5位…スラヴェン・ベルーポ (49)…UEFAカップ予備戦へ
6位…オシエク       (43)
7位…リエカ        (42)
8位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(42)
9位…メヂムリエ      (37)
10位…チバリア・ヴィンコヴチ(32)
11位…プーラ       (29)…入れ替え戦へ
12位…カメン・イングラッド(13)…二部降格

【得点】
34ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
21ゴール…シャルビーニ(リエカ)
18ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
15ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ゼキッチ(チバリア)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)、ブシッチ(ハイドゥク)
10ゴール…カルテロ(シベニク)、ピシュコール(メヂュムリエ)

【アシスト】
12アシスト…エドゥアルド(ディナモ)、ムイジャ(ザグレブ)
9アシスト…モドリッチ(ディナモ)
8アシスト…ヴグリネツ(ディナモ)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、ゴヴィッチ(シベニク)
7アシスト…ピシュコール(メヂュムリエ)、イェルテツ(ディナモ)、ムムレク(スラヴェン)、パパ(ヴァルテクス)
6アシスト…モスタルリッチ(オシエク)、チャバル(シベニク)、フルゴヴィッチ(ハイドゥク)

また二部で1位となったインテル・ザプレシッチが来季から1部へ返り咲き。11位のプーラが二部2位のザダールと入れ替え戦を行います。

今季は21得点で得点ランク2位となったリエカのFWアフマド・シャルビーニ(23)が、アラブ首長国連邦のドバイにあるアル・ワドハと1年契約を結びました。移籍金は80万ドル、年俸は55万ドルです。リエカにとっても過去最高の移籍金であり、またシャルビーニの父親はシリア出身ということもあって、大きな抵抗もなく中東のクラブへの移籍が実現しました。
またリエカのイェジッチ会長は、監督のクジェ監督とディレクターのコリャニン氏との契約を来季に結ばないことを決めました。新監督の候補にはヴァルテクスのダリッチ監督が候補に挙がっています。

5月18日、クロアチア代表のビリッチ監督は6月2日のエストニア戦、6月6日のロシア戦の代表メンバー25人を発表しました。とりたててサプライズはなく、補欠には初めてディナモのDFディノ・ドゥルピッチが選ばれています。

GK:
スティペ・プレティコサ (スパルタク・モスクワ)
ヴェドラン・ルニェ   (ベジクタシュ)
マリオ・ガリノヴィッチ (パナシナイコス)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ユヴェントス)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
フルヴォイエ・ヴェイッチ (トムスク)
ヴェドラン・チョルルカ  (ディナモ・ザグレブ)
ダリオ・クネジェヴィッチ (リボルノ)
ボリス・ジヴコヴィッチ  (ハイドゥク・スプリト)
アンソニー・シェーリッチ (パナシナイコス)
MF:
ニコ・コヴァチ         (レッドブル・ザルツブルク)
ミラン・ラパイッチ     (スタンダール・リエージュ)
ダリヨ・スルナ         (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ       (バイヤー・レバークーゼン)
イェルコ・レコ         (ASモナコ)
ユーリツァ・ヴラニェシュ (ヴェルダー・ブレーメン)
ニコ・クラニチャール    (ポーツマス)
ルカ・モドリッチ     (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ   (ヘーレンフェーン)
FW:
ボシュコ・バラバン     (クラブ・ブルージュ)
イヴィツァ・オリッチ    (ハンブルガーSV)
ムラデン・ペトリッチ    (バーゼル)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ)
イゴール・ブダン      (パルマ)

補欠:
DF ディノ・ドゥルピッチ (ディナモ・ザグレブ)
GK マリン・スケンデル  (オシエク)

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2007年5月14日 (月)

クロアチア・リーグ第32節

5月12日、クロアチア・リーグ第32節が行われました。

Sdudu2 既に優勝を決めているディナモ・ザグレブはアウェーでザグレブと対戦。「ザグレブ・ダービー」は今季二度目となる、ブラジェヴィッチ・ザグレブ監督とイヴァンコヴィッチ・ディナモ監督の師弟対決となりました。観客は5000人。メインスタンドは随分と埋まり、バックスタンドにはディナモのサポーターBBBが多数訪れました。
ディナモは怪我がちのモドリッチとチョルルカをベンチに置いたものの、攻撃力には遜色がありません。11分にザグレブが右サイドから崩し、パルロフが近距離で放ったシュートはGKロンチャリッチがセーブ。以降はディナモが優勢に試合を進めます。
25分、トミッチの左CKからファーポストで待つタディッチがヘディングシュートを決めて先制すると、後半51分、同じくトミッチの右CKからドゥルピッチがヘディングシュートを決めて2-0。
Seduardo_je_zabio_30gol_u_sevoni_2 ここ最近の関心はエドゥアルドが一シーズンにおけるゴールのリーグ新記録を作れるか?ということでしたが、その1分後、サミールの左クロスからエドゥアルドがヘディングで飛び込み、今季30ゴールを達成。普段は冷静なエドゥアルドもユニフォームを脱ぎ捨て、喜びを表にしました(写真)。この試合ではタディッチがFWになった分で、MFの位置へと下がることが多い彼ですが、ゴールの嗅覚には本当に素晴らしいものがあります。
更にエドゥアルドは73分、ゴール前に放り込まれたボールとの競り合いから、GKとDFを交わして今季31ゴール目を決めます。カップ戦や代表を含めれば、今季50ゴールの金字塔を打ち立てました。
試合は4-0でディナモが勝利。これでリーグ19連勝と更に記録を伸ばしています。次の最終節はホームでライバルのハイドゥク・スプリトを迎えます。観客には優勝記念のTシャツを無料で配られるなど、一大フェスタになりそうです。

2位ハイドゥクはホームでリエカを迎えての「アドリア海ダービー」。
前半19分、ペライッチの右からの折り返しにブシッチが飛び込んで、ハイドゥクが先制点を決めるものの、後半に入った68分、シャルビーニのクロスにGKルニェが憶測を誤り、その隙をついてブドゥチンが同点ゴールを決めます。
リエカは90分、シャリッチの右クロスからイヴァノフが最終ラインを抜けてシュートを決めて逆転に成功。しかし、ロスタイム、この試合から復帰したルカビナが放ったシュートをGKジリッチが弾き、ペライッチ(前のペライッチとは別人物)が押し込んで、2-2のドローで終わりました。

今季はあと残り一節。12位のカメン・イングラッドは二部降格が決まりましたが、入れ替え戦に回る11位の座を巡って、プーラとチバリア・ヴィンコヴチが争っています。今節、プーラがメヂュムリエに敗れた一方、チバリアはカメン・イングラッドを倒して順位が入れ替わりました。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Dinamo Zagreb 0:4
0:1 25' Tadic
0:2 51' Drpic
0:3 52' Eduardo
0:4 73' Eduardo

Hajduk Split - Rijeka 2:2
1:0 19' Busic
1:1 66' Budicin
1:2 90' Ivanov
2:2 90' Peraic

Kamen Ingrad - Cibalia Vinkovci 1:3
0:1 34' Zekic
0:2 64' Bagaric
1:2 71' Sivonjic
1:3 80' Zekic

Medimurje - Pula 1:0
1:0 56' Piskor (PK)

Slaven Belupo - Osijek 0:1
0:1 74' Jukic

Sibenik - Varteks Varazdin 3:4
1:0  5' Subic
1:1 14' Melnjak
1:2 41' Ipsa
1:3 43' Safaric (PK)
1:4 65' Novinic
2:4 70' Juric
3:4 77' Govic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点89)、2位…ハイドゥク・スプリト(72)、3位…ザグレブ(57)、4位…シベニク(48)、5位…スラヴェン・ベルーポ(48)、6位…オシエク(42)、7位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(41)、8位…リエカ(39)、9位…メヂムリエ(37)、10位…チバリア・ヴィンコヴチ(39)、11位…プーラ(28)、12位…カメン・イングラッド(13)

【得点】
31ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
21ゴール…シャルビーニ(リエカ)
17ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
15ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ゼキッチ(チバリア)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)

クロアチア元代表FWダド・プルショが先週金曜日のトレーニングで左足の足首靭帯を痛め、レンジャースの最終節も出場できないこととなり、本人も完全にサッカーとお別れする意思を固めていると報じられています。
「扁桃腺の病気、発熱、そして靭帯損傷と、ここ数ヶ月に起こったことは、私の身体はもうサッカーができないことを象徴している。これは私のキャリアの終焉だ。サッカーと別れるよ。荷物をまとめてフランスへ行く。今はそれ以外にいかなるプランもない。」
とコメントしています。ロサンゼルス・ギャラクシーとカタールからのオファーがありましたが、本人はその意思はないようです。最終節にピッチでレンジャースのサポーター達とお別れできないのが本当に残念だ、と本人は語っています。

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2007年5月11日 (金)

クロアチア・カップ決勝・第1戦

Scup 5月9日、クロアチア・カップ決勝「ディナモ・ザグレブvs.スラヴェン・ベルーポ」の第1戦がマクシミール・スタディオンで行われました。
これまでディナモが7度のカップ優勝に対して、スラヴェンは初めての決勝進出。とはいえ、スラヴェンのスコリーア監督は2年前にリエカでカップ戦優勝を経験しています。

スタメンは以下のよう。
ディナモ・ザグレブ(4-2-3-1)
GKロンチャリッチ-(右から)DFチョルルカ、ドゥルピッチ、シルデンフェルド、カルロス-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-ミキッチ、サミール、モドリッチ-FWエドゥアルド
スラヴェン・ベルーポ(4-4-2)
GKニコロスキ-DFポルドゥルガチュ、ラデリッチ、クリスティッチ、ボドゥルシッチ-MFボシュニャク、ポサヴェツ、ソピッチ、ムムレク-FWザホラ、ヴルチーナ

Snikolo ホームという地の利も得て、90分を通してディナモがゲームを支配。スラヴェンはゴール前をしっかり固めてのカウンターに活路を見出します。この日大当たりだったのは、マケドニア代表正GKでもあるスラヴェンのニコロスキ(写真左)。ことごとくディナモのシュートは彼に防がれてしまいます。
14分にカルロスのミドルシュートをニコロスキが止めると、その続きのアクションからエドゥアルドが放ったヘディングシュートもニコロスキが好セーブ。
27分にはエドゥアルドのミドルシュートを止め、ロスタイムにはサミールのシュートも二度に渡って止めました。

Sdudu_1 後半に入ってスラヴェンも、ボドゥルシッチの左からのクロスにザホラがヘディングシュートを試みますが、ボールは右ポストをわずかに逸れます。
ディナモは途中からミキッチに替えてFWタディッチを投入。63分に右クロスからのタディッチのヘディングシュートはクロスバーを叩きます。
試合が動いたのは76分。ポサヴェツがペナルティエリアでエドゥアルドを倒してPKを与えてしまい、エドゥアルドが中央に決めてディナモが先制します(写真)。
しかし、その1点から更に動くことはなく、ディナモが最小限のリードを持ったまま、5月26日にコプリヴニッツァで行われる第2戦で決着がつきます。

ジェフユナイテッドにも在籍していた元ボスニア代表MFエディン・ムイチン(37)が、来季は3部リーグのロコモティーバで一年プレーすることが濃厚となっています。
一昨年にディナモを退団したムイチンは、カメン・イングラッドの主将としてチームを引っ張ったものの、昨年にゼッツ会長が汚職で逮捕され、その後もチームは低迷。来季は2部リーグに落ちることが決まりました。ムイチンはディナモの幹部と話合い、来季以降はディナモ・ユースを育てる場となるロコモティーバで、若手選手を手助けしながらプレーすることに合意しました。その後はコーチ業に進むそうです。

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2007年5月 8日 (火)

クロアチア・リーグ第30・31節

5月2日、クロアチア・リーグ第30節が行われました。
前節にディナモの優勝が決まり、事実上、残りは消化試合となります。最下位のカメン・イングラッドも来季の2部降格が決定(クラブ消滅の可能性もあり)。関心は2部の2位と入れ替え戦となる11位がどこのチームか、ぐらいしかありません。

Sdudu ディナモ・ザグレブは好調スラヴェン・ベルーポとアウェーで対戦。5月9日と26日に控えるカップ戦決勝戦で対決するわけですが、今回がその前哨戦となります。
試合開始18秒、ポクリヴァチュが左に展開し、モドリッチが中へと折り返すと、サミールが中央でヒールキックでエドゥアルドに繋ぎ、エドゥアルド(写真)は狙い済まして左下へとゴールを決めます。スラヴェンのFWヴルチーナが持つリーグ記録の17秒には1秒足らなかったものの、エドゥアルドにとって今季28得点目となります。
いきなりの先制点以降、ディナモは全力を出さずともゲームをコントロールし、28分、エドゥアルドとのワンツーからサミールが初ゴールを決めて2-0とリードを広げます。
後半はスラヴェンもチャンスを作るものの決められず、一方のディナモはロスタイムにエドゥアルドがペナルティエリアで倒され、もらったPKを本人が決めて3-0。エドゥアルドはヴラオヴィッチが持つシーズン29得点(1993/94シーズン)に並びました。ディナモはこれでリーグ連勝記録を17まで伸ばし、スラヴェンはリーグの無敗記録を12(カップ戦を含めれば15)でストップさせてしまいました。

ハイドゥクは4位シベニクとアウェーで対戦。シベニクから移ってきたプダール監督にとっては、自らが育ててきたチームと戦うことになります。姿を現すと、シベニクのサポーターから大きな拍手がプダールに送られました。
Slub 試合は26分、ハイドゥクはムサの右CKからイェラヴィッチがヘディングで決めて先制に成功します。
シベニクは61分、ユリッチの中央突破からカリニッチを通して右のブリャトへと渡り、ゴール右上に決めて同点に追いつきます。更に85分、カウンターから右サイドを疾走するバトゥルにボールが渡り、左下隅に対角線でシュートを決めてシベニクが逆転に成功します。
しかし、ハイドゥクはロスタイム、ムサからの右クロスに19歳のボランチのリュビチッチ(写真)が中央でヘディングシュートを決め、試合は2-2のドローに終わりました。

泥沼状態のリエカは3位のザグレブを相手に、シャルビーニのハットトリックで3-1で勝利。シャルビーニは21得点まで伸ばし、出場時間を基準にすればエドゥアルドを上回るペースでゴールを決めております。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Dinamo Zagreb 0:3
0:1  1' Eduardo
0:2 28' Sammir
0:3 90' Eduardo (PK)

Zagreb - Rijeka 1:3
0:1 51' Sharbini
1:1 52' Grgic
1:2 65' Sharbini
1:3 76' Sharbini

Cibalia Vinkovci - Pula 1:0
1:0 35' Keric

Medimurje - Varteks Varazdin 1:2
0:1  8' Novinic
0:2 37' Ipsa
1:2 89' Peraica

Kamen Ingrad - Osijek 0:2
0:1 40' Knezevic
0:2 85' Pavlicic

Sibenik - Hajduk Split 2:2
0:1 26' Jelavic
1:1 61' J.Bulat
2:1 85' Batur
2:2 90' Ljubicic

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続いて5月5日、クロアチア・リーグ第31節が行われました。

ディナモ・ザグレブは4位シベニクとホームで対戦。
開始1分、エドゥアルドの左からの折り返しに、ミキッチが飛び込んでシュートを決めてディナモが前節に続いて幸先良く先制します。
シベニクはカウンターに徹し、ディナモもディフェンスにほころびが見えるとはいえ、点を奪えることはできず、76分にカルロスのアシストから再びミキッチがゴールを決めます。
その3分後にはトミッチのアシストから、タディッチが一度はシュートを防がれるものの、こぼれ球を押し込んで3点目。ディナモは連勝記録を18まで伸ばしています。

ハイドゥク・スプリトはホームで3位ザグレブと対戦しています。私も今季は最初で最後となるポリュウド・スタディオンへの取材をしてきました。
Shaj 前半からアグレッシブなハイドゥクは3分、ガルからのスルーパスをイェラヴィッチが左からシュート。ボールがポストに当たったところをリュビチッチが押し込んで先制します。
14分にはフルゴヴィッチの左FKからイェラヴィッチがヘディングで繋ぎ、それをブシッチがボレーシュートを叩き込んでリードを広げます。
ザグレブも39分、ペイッチが中央やや右から美しい弾道のFKを決めて1点差へと追い上げます。
Sp1130829 この日のスプリトはぐずつき気味の天気で、前半からの雨は次第に強くなり、後半からは雷が伴うようになると、49分、バルトゥロヴィッチが決定機を外した直後にスタジアムの電力が落ち、試合は中断となります(写真)。
照明が回復するまで待つこと20分、試合は再開されましたが、その後はハイドゥクのシュートミスのオンパレード。ザグレブのGKストイキッチも一対一をことごとく止め、ロスタイムにようやくガブリッチが決めて3-1と勝利を収めました。

全試合の結果はこちら。

Varteks Varazdin - Slaven Belupo 4:3
1:0 16' Vukman
2:0 30' Novinic
2:1 39' Zahora
2:2 44' Poljak
2:3 49' Zahora (PK)
3:3 59' Papa
4:3 67' G.Vuk

Pula - Kamen Ingrad 0:0

Dinamo Zagreb - Sibenik 3:0
1:0  1' Mikic
2:0 76' Mikic
3:0 79' Tadic

Osijek - Medimurje 6:1
1:0  1' Jukic
2:0 12' Jukic
3:0 18' Vitaic
3:1 24' Peraica
4:1 30' Jukic
5:1 37' Solic
6:1 59' Solic

Rijeka - Cibalia Vinkovci 1:2
0:1 20' Keric
0:2 46' Bagaric (PK)
1:2 90' Sharbini (PK)

Hajduk Split - Zagreb 3:1
1:0  3' Ljubicic
2:0 14' Busic
2:1 39' Pejic
3:1 90' Gabric

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点86)、2位…ハイドゥク・スプリト(71)、3位…ザグレブ(57)、4位…シベニク(48)、5位…スラヴェン・ベルーポ(48)、6位…オシエク(39)、7位…リエカ(38)、8位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(38)、9位…メヂムリエ(34)、10位…プーラ(28)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(26)、12位…カメン・イングラッド(13)

【得点】
29ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
21ゴール…シャルビーニ(リエカ)
17ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
14ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)

【アシスト】
12アシスト…エドゥアルド(ディナモ)
11アシスト…ムイジャ(ザグレブ)
8アシスト…ヴグリネツ(ディナモ)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、モドリッチ(ディナモ)
7アシスト…ピシュコール(メヂュムリエ)、イェルテツ(ディナモ)、ムムレク(スラヴェン)、ゴヴィッチ(シベニク)、パパ(ヴァルテクス)

Sbabic バイヤー・レバークーゼンに所属する代表MF/DFマルコ・バビッチ(26・写真)が来季からレアル・ベティスに移籍することがほぼ決まりました。
今季でレバークーゼンとの契約が切れるバビッチは新たな移籍先を探しており、秘密裏で交渉が進められ、5月1日にはセビージャでメディカルチェックを済ませたと報じられています。本人もベティスへの移籍は満足しているものの、まだまだフランスやイングランドのクラブやパナシナイコスが獲得に名乗り出ているそうです。

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2007年4月29日 (日)

ディナモ、2年連続のリーグ優勝

4月28日、クロアチア・リーグ第29節が行われ、ディナモ・ザグレブが4節を残して2年連続のリーグ優勝を決めました。ユーゴ時代を含めれば13度目、クロアチア独立後では9度目のリーグ優勝となります。

Sdinamo_prvak ディナモはホームで7位メヂムリエと対戦しました。今節で優勝を決める条件が、ディナモの勝利と2位ハイドゥクの引き分けもしくは敗北。つまり、ディナモの勝利だけでは100%優勝が決まらないこともあって客足が伸びず、わずか2500人の観客に留まりました。
代表トリオのFWエドゥアルド、MFモドリッチ、DFチョルルカの3人は怪我を押しての出場。開始4分、サミールが右サイドからクロスを挙げるとファーポストでモドリッチがヘディングで決めて、ディナモが先制します。
その後はメヂムリエの守備を固めてのカウンター攻撃に苦しめられ、チャンスらしいチャンスを作れないまま、41分にはメヂムリエのMFラッツがペナルティエリア内でシュートを打たれ、GKロンチャリッチの好反応で逃れます。
後半が始まって3分、モドリッチが右サイドからグラウンダーで折り返したボールに、元ディナモのDFシュテフリが足を差し出し、そのままネットへのオウンゴール。
2点差に広げられたメヂムリエですが、その3分後にディナモが最終ラインのミスでボールを失うと、GKロンチャリッチが無駄に飛び出してしまい、FWピシュコールがそのままかわしてゴールを決め、2-1と差を縮めます。
Sdinamo_prvak2 その後もディナモはメヂムリエの堅守速攻に苦しめられますが、30分早く行われていたハイドゥクがスラヴェン・ベルーポに1-1で引き分けたことが場内スピーカーから伝えられると、北スタンドのサポーター"バッド・ブルー・ボーイズ(BBB)"のボルテージが上がります。
87分、途中後退で入ったトミッチから、同じく途中後退で入ったミキッチへとエリア内でパスが通り、ミキッチがGKの股下にシュートを通して3-1。ロスタイムにもエドゥアルドの浮き球のパスからチョルルカがシュートを決めて4-1。優勝を決めた選手たちはピッチ上で喜びを爆発させ、場内を一周したのち、救急用の車に乗り込んで更に一周しました(写真)。
ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「選手たちを祝福するよ。彼らが最もこのリーグ優勝に値したと思う。また私のアシスタントコーチや協力者、医療チーム、そして私たちが成功するための環境を作ってくれたフロントも同様に、このリーグ優勝に値した。私自身にとっては特別に大きな喜びだ。なぜなら初めてのリーグ優勝だからね。きっとこれが最後ではないだろう。」
とコメント。また先制点を決めたモドリッチは
「あんな少ない観客を前にしてこのタイトルを祝ったのは僕には残念だ。多分、メヂムリエ戦で優勝が決まるとは人々が期待してなかったのだろう。最終節のマクシミール・スタジアムでのハイドゥク戦では満員になると信じているよ。そして、サポーターたちは僕たちともう一度成功を祝うのさ。」
と語っています。

既に結果には触れましたが、ハイドゥク・スプリトはホームで5位スラヴェン・ベルーポを迎えました。
3分、ベルーポはムムレクの右CKからザホラが折り返し、中央からDFラデリッチが強烈なボレーシュートを決めて先制に成功します。
その後はハイドゥクがゲームを支配するも、チャンスがなかなか作れず、55分にようやくガブリッチが背後を追い越したバルトゥロヴィッチへ縦パスを通し、右への折り返しにFWブシッチが決めて同点に追いつきます。
試合はドローで終わったことで、スラヴェン・ベルーポは無敗記録を15試合(リーグ戦では12試合)まで伸ばし、4位まで浮上してきました。

Sparlov もう一つの好カードは3位ザグレブと4位シベニクとの対戦。3巡目の総当たり戦からはディナモとザグレブの試合のホームの日程が重なるため、なかなか足を運べないわけですが、ディナモの試合より1時間半早く行われたので、前半だけ取材してきました。
29分、ザグレブはMFパルロヴ(写真)がライトマンの左からの折り返しにシュート。ボールは相手DFの足に当たってネットに収まります。
シベニクは39分、フラニャの左CKにMFカルテロがヘディングシュートを決めて追いつきます。
後半65分、ハイドゥク会長の甥っ子で、先発起用された若手FWグルギッチが、バイタルエリアでコースを探してミドルシュートを決めたのが、ザグレブの決勝点となり、ザグレブが2-1で勝利しています。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Sibenik 2:1
1:0 29' Parlov
1:1 40' Kartelo
2:1 65' Grgic

Varteks Varazdin - Kamen Ingrad 3:2
1:0  9' Novinic
1:1 35' Sivonjic
2:1 37' Novinic
2:2 67' Cordas
3:2 76' Safaric

Hajduk Split - Slaven Belupo 1:1
0:1  3' Radeljic
1:1 54' Busic

Dinamo Zagreb - Medimurje 4:1
1:0  4' Modric
2:0 48' Stefulj (OG)
2:1 51' Piskor
3:1 87' Mikic
4:1 90' Corluka

Osijek - Cibalia Vinkovci 2:2
1:0 16' Niksic
2:0 20' Pavlicic
2:1 37' Keric
2:2 42' Kresinger

Rijeka - Pula 1:1
0:1 45' Halilovic
1:1 51' Brajkovic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点80)、2位…ハイドゥク・スプリト(67)、3位…ザグレブ(57)、4位…スラヴェン・ベルーポ(48)、5位…シベニク(47)、6位…リエカ(35)、7位…メヂムリエ(34)、8位…オシエク(35)、9位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(32)、10位…プーラ(27)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(20)、12位…カメン・イングラッド(12)

【得点】
27ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
17ゴール…シャルビーニ(リエカ)、ロヴレク(ザグレブ)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ノヴィニッチ(ヴァルテクス)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)

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2007年4月22日 (日)

クロアチア・リーグ第28節

4月21日、クロアチア・リーグ第28節が行われました。
6試合合わせて24ゴールと、今季最も得点が生まれた節となりました。

首位ディナモ・ザグレブはアウェーで最下位カメン・イングラッドと対戦。前節で股関節を怪我したエドゥアルドは大事をとって休ませたこともあり、この日のディナモはゲームを支配しながらも決定力に悩みます。
ディナモは14分にタディッチが決定機を外し、カメン・イングラッドも29分にバチャクのバイシクルがクロスバーを叩きます。
後半、ディナモは前半とは見違えるようにチャンスを作れるようになり、59分にペナルティエリア手前からモドリッチが左上に突き刺すミドルシュートを決めて先制に成功します。
その後は、62分にヴコイェヴィッチのシュートはGKに止められ、直後のサミールのミドルシュートはクロスバーを叩き、続くモドリッチのゴールもクロスバー。80分のドゥルピッチのFKもクロスバーと、何ともついていない試合でありましたが、1-0とディナモが勝利しています。

プダール新監督のもと復調の兆しのある2位ハイドゥク・スプリトは、7位メヂュムリエとアウェーで対戦となりました。
前半頭はメヂュムリエがイニシアティブを握り、14分に最終ラインの乱れを見て、ダルモピルがパスを出し、フリーのペライッツァが先制点を決めます。
その2分後にはペナルティエリア中央手前でメヂュムリエがFKを貰い、ピシュコールがグラウンダーで決めて2-0とリードを広げます。
しかし、ハイドゥクは前半終了間際、ゴール前の混戦の中、ガルからのパスからイェラヴィッチが得意のヘディングで決めて、リードを縮めます。
後半からハイドゥクはウルグアイ人FWのムニョスを投入。この采配が当たります。57分、イェラヴィッチのヘディングによるパスからガブリッチが決めて同点に追いつくと、71分にはムニョスの右サイド突破から折り返したボールを、正面からイェラヴィッチが決めて逆転。
85分には左サイドからムニョスが決めて、ハイドゥクが4-2で勝利しました。

今節の好カードは5位スラヴェン・ベルーポvs.3位ザグレブ。スラヴェンは13試合連続負けなし、ザグレブも9試合連続負けなしとお互い好調が続いています。
スラヴェンのスコーリエ監督が今季で最も良いサッカーをした、というように次々とチャンスを作って得点していきます。
17分にザホーラがGKストイキッチと交錯したこぼれ球をボシュニャクが押し込んで先制すると、その2分後にはムムレクの縦パスにヴルチーナが抜け、シュートを決めて2-0とします。更に34分にはボシュニャクの左クロスからヴルチーナが決め、3-0とリードを広げます。
ザグレブも45分、CKのクリアボールをヴルドリャクが押し込み、3-1。後半58分にはブルクリャーチャのFKに途中交替のチュトゥラがヘディングで決めて1点差に縮めます。
その後、お互い決定機を決められない中、88分、ヴルチーナが左サイドを突破し、ヤンブルシッチにアシスト。彼がシュートを決めて、スラヴェンが4-2と勝利しています。

Kamen Ingrad - Dinamo Zagreb 0:1
0:1 59' Modric

Medimurje - Hajduk Split 2:4
1:0 14' Peraica
2:0 16' Piskor
2:1 45' Jelavic
2:2 57' Gabric
2:3 71' Jelavic
2:4 85' Munhoz

Slaven Belupo - Zagreb 4:2
1:0 17' Bosnjak
2:0 19' Vrucina
3:0 34' Vrucina
3:1 45' Labudovic
3:2 58' Cutura
4:2 82' Jambrusic

Cibalia Vinkovci - Varteks Varazdin 1:0
1:0 57' Bagaric (PK)

Pula - Osijek 3:1
1:0 17' Jerneic
1:1 35' Barisic
2:1 41' Selak (PK)
3:1 86' Dragicevic

Sibenik - Rijeka 3:1
1:0  7' Govic
1:1 19' Novakovic
2:1 31' Franja
3:1 63' Govic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点77)、2位…ハイドゥク・スプリト(66)、3位…ザグレブ(54)、4位…シベニク(47)、5位…スラヴェン・ベルーポ(47)、6位…リエカ(34)、7位…メヂムリエ(34)、8位…オシエク(32)、9位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(29)、10位…プーラ(26)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(19)、12位…カメン・イングラッド(12)

【得点】
27ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
17ゴール…シャルビーニ(リエカ)、ロヴレク(ザグレブ)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)

20日、ハイドゥク・スプリトのフロントの新たな陣容を明らかにしました。
Boksic ブランコ・グルギッチ会長はかつての名選手を中心にチームを組閣することを決め、副会長にはアレン・ボクシッチ(写真)、移籍をメインに仕事をするマネージャーにイヴィツァ・シュリャク、幹部の一人としてイゴール・シュティマッツ、ユースのトップとして前監督のゾラン・ヴリッチ、ユースのコーチにロベルト・ヤルニが加わることになりました。
引退後は悠々自適な生活を送っていたボクシッチは、将来的に会長に就く可能性もあることをグルギッチは示唆しています。ボクシッチは
「グルギッチのアイデアは非常に良く、このようなハイドゥクのプロジェクトに参加できることを嬉しく思う。多くの仕事をするのが私の願望だが、副会長就任が正確に何を意味するのかはこの先、見てみなくちゃね。」
とコメントしています。

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2007年4月19日 (木)

クロアチア・リーグ第27節

4月18日、クロアチア・リーグ第27節が行われました。

首位ディナモ・ザグレブはホームで11位チバリア・ヴィンコヴチと対戦しました。
ヴグリネツが怪我で欠場したとはいえ、この日の前半のディナモは効率的なサッカーをします。
Corluka_2 6分、モドリッチからボールを受けたエドゥアルドが中央からドリブルで持ち込み、プレッシャーが甘いと見るや、ミドルシュートを放って先制します。
28分にはモドリッチから左のカルロスに展開。カルロスはペナルティエリアで2人のDFの間を抜けると、そのまま左足を振り抜いて、リードを広げます。
36分にはサミールからパスを貰ったチョルルカが右から折り返し、難なくエドゥアルドが決めて3-0。
最後は40分、チョルルカがヴコイェヴィッチとのワンツーでペナルティ中央を突破し、最後は飛び出したGKを出し抜くループシュート(写真)。チョルルカにとっては公式戦初ゴールとなりました。
前半で試合が決まったことから、後半はすっかり気が抜けた試合となってしまいました。ディナモのサポーター「BBB」はクロアチアが欧州選手権の開催を獲得できなかったことを茶化し、チバリアのサポーター「ウルトラス」は既に前半途中から応援せず、スタンドで散歩したり、寝そべったりのパフォーマンスで他の観客を喜ばせたりしてました。
62分にエドゥアルドが股関節を痛めて退場するというヒヤリとした場面もありましたが、大事には至らないようです。試合はそのまま4-0で終了。リーグの連勝記録を14に伸ばしています。

2位ハイドゥクは最下位カメン・イングラッドと対戦。
ディナモとは逆に前半はまったく冴えない戦いぶりを見せ、逆にカメン・イングラッドはリーグ最高齢選手のムイチン(元ジェフ)が中心となり、何度かハイドゥク・ゴールを脅かします。
後半頭からプダール監督はMFダムヤノヴィッチとマルチッチを外し、ルビールとツァレヴィッチを投入。これが功を奏し、47分にルビールの右クロスがカメン・イングラッドの選手に当たったのち、足元へとボールが来たムニョスが決めて、ハイドゥクが先制します。
50分にはムサが強烈な距離30mほどのFKを直接決めて2-0。54分にもムサのFKをGKコプリッチが弾いたところをバルトロヴィッチが押し込んで3-0。わずか7分でリードを一気に広げます。
89分には17歳のFWチョップが、フルゴヴィッチの左クロスからデビュー戦初ゴールを決め、4-0とハイドゥクが勝利を収めました。

全試合の結果はこちらです。

Hajduk Split - Kamen Ingrad 4:0
1:0 46' Munhoz
2:0 48' Musa
3:0 57' Bartolovic
4:0 88' Cop

Zagreb - Medimurje 1:1
0:1 55' Piskor
1:1 84' Lovrek (PK)

Sibenik - Slaven Belupo 0:0

Varteks Varazdin - Pula 2:2
1:0  7' Safaric
2:0 11' Safaric (PK)
2:1 33' Deranja
2:2 60' Radas

Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkovci 4:0
1:0  6' Eduardo
2:0 28' Carlos
3:0 36' Eduardo
4:0 40' Corluka

Rijeka - Osijek 0:2
0:1 15' Jukic
0:2 62' Jukic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点74)、2位…ハイドゥク・スプリト(63)、3位…ザグレブ(54)、4位…シベニク(44)、5位…スラヴェン・ベルーポ(44)、6位…リエカ(34)、7位…メヂムリエ(34)、8位…オシエク(32)、9位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(29)、10位…プーラ(23)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(16)、12位…カメン・イングラッド(12)

【得点】
27ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
17ゴール…シャルビーニ(リエカ)、ロヴレク(ザグレブ)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
9ゴール…カルテロ(シベニク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)

欧州選手権の開催レースで敗北したクロアチア国内では、サッカー協会会長のヴラトコ・マルコヴィッチへの風当たりが強くなっています。
昨日夜の討論番組「Otvoreno」では、シュティマッツがクロアチアのロビー活動が足らず、開催権を得られると楽観的だったマルコヴィッチの傲慢さを指摘。カーディフから戻る飛行機で辞表を出すべきだと文句を言いました。
また同番組での電話アンケートでは、回答数1560のうち実に87%が「マルコヴィッチは辞任すべき」に投票しています。マルコヴィッチ本人は辞任の意思はなく、「私の責任は存在しない」と言い張ったものの、そろそろ道を後任に譲る時期が近づいてきたのかもしれません。

今季からクロアチア3部西地区リーグのラドニクでトップチームを指揮していた元名古屋グランパスのアンドレイ・パナディッチ(写真)が、成績不振を理由に17日、辞表を提出しました。
Panadic1 ラドニクはパナディッチがキャリアを始めたクラブであり、現在は25節を終わって18チーム16位。ここ数試合は運に見放された戦いぶりが続き、14日にはヤドランにホームで0-2で敗北していました。
パナディッチはインタビューにて
「成績不振のために辞表を提出した。監督の地位を維持できるのは結果だけ、というのは知られたことだ。ラドニクの選手たちには才能があるし、モチベーションもあれば、戦う準備もできている。彼らと一緒に働けたことには満足しているよ。彼らは私たちスタッフが設定した課題をしっかりとこなしてくれたからね。
トップチームの全選手が私が監督として留まるよう要求してくれたことは、私が認められている最大の証明である。しかし、ポジティブなショックを与える意味でも、クラブは辞表を受け入れてくれた。クラブの全員がよくなることを願っているし、ラドニクはこの危機から脱して、三部リーグ残留を決めることを確信している。」
とコメントしています。またクラブのジュペティッチ会長は
「素晴らしい協力関係が築けたことにパナディッチには感謝している。しかし、結果がついてこず、別れることとなってしまった。しかし、クラブはパナディッチを引き留め、その豊富な経験を活かして、ユースチームの一つを任せてもらおうと考えている。」
と語っています。

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2007年4月18日 (水)

2012年欧州選手権の開催国はポーランド&ウクライナ

つい先ほど、ウェールズのカーディフで2012年のヨーロッパ選手権の開催国が発表され、ポーランドBbb_1&ウクライナに決定しました。
UEFAの最高委員会12人による投票では、ポーランド&ウクライナが8票、イタリアが4票、クロアチア&ハンガリーは0票という結果に終わっています。
イタリアが有力とされ、英国のブッグメーカーでも1.3倍。発表直前にイタリアのテレビ局RAIが開催国にほぼ決まりと報道しておりました。
ちなみにクロアチア&ハンガリーは二番手でブックメーカーでは4.0倍、ポーランド&ウクライナは11.0倍でありました。

私自身もクロアチア&ハンガリーはなく、イタリアだろうと思ってましたが、まさかポーランド&ウクライナになるとはたまげました……。

同日のディナモ・ザグレブvs.チバリア・ヴィンコヴチ戦を取材してきたのですが、ディナモ・サポーターのBBBは「一つのもの(ディナモ)しか愛してない私たちは許されるのかい?」の横断幕とセットで、「hvala uefa!」(ありがとう、UEFA!)という嫌味の横断幕を出し、「一票もなかったぜ! ユーロはないぜ!」の大合唱でありました(笑)

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2007年4月16日 (月)

クロアチア・リーグ第26節

4月14日、クロアチア・リーグ第26節が行われました。

Drpicsifo首位ディナモ・ザグレブはアウェーで10位プーラと対戦。
ゴール前を固める相手を如何にしてこじ開けるか、が毎試合ディナモにとっての課題になるのですが、足元で繋ぐパスが多く、運動量も少ないディナモはどうにも攻めきれません。
セットプレーで活路を見出すディナモは38分、この日に先発起用されたMFイェルテツの右CKから、DFシルデンフェルド(写真・右)がヘディングでディナモ移籍後の初ゴールを決めます。
しかし、後半49分、プーラはパスカットからカウンターを仕掛け、右サイドからデラニャが上げたクロスにMFユリッチがダイビングヘッドを決めて同点に追いつきます。
52分、チョルルカのサイド突破からタディッチが最後はシュートを放つもポストを叩き、70分にはイェルテツに交替した入ったサミールががら空きのゴールにシュートを放ちましたが、DFロゾがゴールラインでクリアします。
ディナモは77分、モドリッチの右CKからDFドゥルピッチ(写真・左)がヘディングで合わせて勝ち越しに成功。2人のセンターバックの得点により、2-1で辛くも逃げ切りました。
これでイヴァンコヴィッチ監督のリーグ連続勝利記録は13まで伸び、彼の師匠格に当たるブラジェヴィッチ(現ザグレブ監督)が2002/03シーズンに樹立した12連勝を超えることに成功しました。

プダール新監督にとって初指揮となる2位ハイドゥク・スプリトは、アウェーで11位チバリア・ヴィンコヴチと対戦。
チームが精神的に立ち直れない上に、ルカビナが足の怪我で全治三週間、同じくFWブシッチも怪我で、DFジヴコヴィッチとジリッチもサスペンションという厳しい状況の中であり、チバリアが開始から試合の主導権を握ります。
しかし、ハイドゥクは19分、ジョロンガの右FKにファーサイドで誰もマークがついてなかったムサがヘディングシュートを決めて先制に成功します。
チバリアは、メヂュゴリェから移籍したばかりのFWクレシンゲルが45分、64分とシュートを試みるも決めることができません。74分、ハイドゥクのFWイェラヴィッチが二枚目のイエローで退場となり、チバリアが人数的にも優位に立ちますが、コーナーキック数が16対0と一方的なのとは対照的に、スコアでは0-1と敗れてしまいました。

3位ザグレブは最下位カメン・イングラッドのアウェーマッチで6-0と圧勝。元セレッソ大阪のFWロヴレクは2得点1アシストに加え、更に2つのゴールも彼のFKをGKが弾いたところをチームメートが押し込んだもの。スポルツケ・ノヴォスティ紙が選出する各節のMVPでまたして1位に選ばれ、今季通算では得点王エドゥアルドを抑えてトップに立っています。
(1位…ロブレク 53点、2位…エドゥアルド 43点、3位…ヴグリネツ 42点....)

Bule_1 低迷中のリエカは、カップ戦準決勝でも敗れたスロヴェン・ベルーポに、またして0-3で一蹴されてしまいました。
試合前、リエカが宿泊していたホテルにリエカ・サポーター「アルマダ」が20人ほど訪れ、選手との話合いを要求。そこに出てきた元ガンバ大阪のニーノ・ブーレ(写真)がサポーターに暴力を振るわれる、という事件が起きました。ショックを受けた彼はスタメン出場の予定にもかかわらず、帰ってしまう始末。クジェ監督は彼に数日の休暇を与えたものの、このままクラブと契約解除の可能性もあると報じられています。

また今節をもって、カメン・イングラッドの監督スティエパン・チョルダシュが辞任を提出。また、メヂュゴリェの監督スタンコ・ムルシッチはクラブ側から解雇通告されています。

全試合結果はこちら。

Pula - Dinamo Zagreb 1:2
0:1 38' Schildenfeld
1:1 49' Juric
1:2 77' Drpic

Cibalia Vinkovci - Hajduk Split 0:1
0:1 20' Musa

Kamen Ingrad - Zagreb 0:6
0:1 25' Pejic
0:2 49' Orsulic
0:3 56' Lovrek
0:4 72' Labudovic
0:5 88' Vrdoljak
0:6 90' Lovrek

Medimurje - Sibenik 0:1
0:1 20' Kalinic

Slaven Belupo - Rijeka 3:0
1:0  8' Jambrusic
2:0 78' Vrucina
3:0 88' Posavec

Osijek - Varteks Varazdin 1:0
1:0 77' Jukic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点71)、2位…ハイドゥク・スプリト(60)、3位…ザグレブ(53)、4位…シベニク(43)、5位…スラヴェン・ベルーポ(43)、6位…リエカ(34)、7位…メヂムリエ(33)、8位…オシエク(29)、9位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、10位…プーラ(22)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(16)、12位…カメン・イングラッド(12)

【得点】
25ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
17ゴール…シャルビーニ(リエカ)
16ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)
9ゴール…カルテロ(シベニク)、ヴルチーナ(スラヴェン・ベルーポ)
8ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)、ブシッチ(ハイドゥク)

【アシスト】
11アシスト…ムイジャ(ザグレブ)
9アシスト…エドゥアルド(ディナモ)
8アシスト…ヴグリネツ(ディナモ)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、モドリッチ(ディナモ)
7アシスト…ピシュコール(メヂュムリエ)、イェルテツ(ディナモ)

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2007年4月13日 (金)

ハイドゥクの新監督にプダール氏

ハイドゥク・スプリトの監督ゾラン・ヴリッチ(写真)が9日、辞表を提出しました。ヴリッチにとっては実に三度目の辞任になります。
Vulic 整わない戦力の中で今季の指揮を任されたヴリッチは、開幕時点でグルギッチ会長から優勝という結果は求めないと言われておりました。それでもウィンターブレーク前までは14勝2分2敗で、ディナモに勝点差3の2位につけていたものの、ウィンターブレーク後は拾える勝点の57%しか取れず(ウィンターブレーク前は81%)、低迷に責任を感じての辞任となりました。ヴリッチは
「3月中旬のヴァルテクス戦(2-0で勝利)の後に去らなかったのが残念でならない。あの時にも私は辞表を出したが、受理されなかった。単にもう私はチームを率いることができない。理由は自分の中に閉まっておく。結果やプレーが問題ではない。これは私にとって最高の解決だ。理由は深く自分の中にあり、それを表にする気はない。」
とコメントしています。
新監督には元ハイドゥクのGKで、現シベニクの監督イヴァン・プダール(46歳・写真)が迎えられました。10日の記者会見でプダールは
Pudar 「ハイドゥクの監督になることを待ってはなかった。むしろ9年間働き、自分に投資してきた。自分のクラブに呼ばれたことは、認められた証しとして捉えている。
妻アンカと私は長く話合いをし、オファーを受けることになるプラス面とマイナス面を考慮した。友人が連絡してきて、直ぐにハイドゥクを引き受けずに、6月に引き受けるべきだと語った。私はいつも家族と友人に耳を傾けるが、私は反対のことをやるのが普通だ。今回もそうだった。シベニクに残った方が快適ではあるのは間違いない。
今はピッチに出るのを待っている。少なくとも恐怖はない。ハイドゥクは攻撃的なチームになる。」
とコメントしています。プダールは1980年にハイドゥクのトップチームにデビューしたのち、1984年のロス五輪ではユーゴスラビア代表正GKで銅メダル(当時の共同監督の一人がイヴィツァ・オシム)。1986年に交通事故で膝を怪我したことがキャリアを妨げたものの、最後はポルトガルのボアビスタでプレーしました。監督としてはハイドゥクのユース監督ののち、ヴァル、オミシュ、ウスコク、ソリン、モソールといった下部リーグを経て、2005年夏にシベニクへ。1年で2部チームを1部へと上げ、今季はディナモに唯一土をつけるなど、昇格チームながら4位の躍進に貢献しました。
今年のウィンターブレーク中に鳴り物入りでシベニクから獲得したFWアンテ・ルカビナが未だにゴールを決められず、クラブの意向で彼を起用せねばならないヴリッチとの間に溝が起きたとも推測されています。ルカビナをシベニクで開花させたプダールが呼ばれたのは規定路線とされています。
ちなみにシベニクはアシスタント・コーチのアネル・カラベグが後任監督を務めることになりました。

4月18日、ウェールズの主都カーディフのUEFAの会議にて2012年のヨーロッパ選手権の開催地が決定します。現在は3候補に絞られており、イタリア、ポーランド&ウクライナ、クロアチア&ハンガリーが残っております。
14人による最高委員会の投票で決定する予定で、クロアチアも懸命にロビー活動を続けております。下馬評ではイタリアが優勢ですが、カルチョポリ事件やサポーター暴動などでマイナス・イメージがあるため、クロアチアのマルコヴィッチ・サッカー協会会長は勝算ありと見ています。ただし、スタジアムやホテルなどインフラ面の弱さがネックとなっています。
カーディフの決定の場にはクロアチア首相イヴォ・サナデールのほか、ボバンやシュケルといった元選手も同席することになっています。

スイス代表とクロアチア代表の間で揺れているバーゼルのMFイヴァン・ラキティッチ(19)ですが、スイス代表監督のコビー・クーンと短い話合いをし、6月2日のアルゼンチン戦に招集の旨を伝えました。ちなみにラキティッチは
「それは親善試合だ。その試合の後でも、クロアチア代表でプレーすることができるだろう」
とコメントしています。FIFAの二重国籍選手に関する規定では、「公式大会」については触れているものの確かに「親善試合」については表記されておりません。チームメートのクロアチア代表FWムラデン・ペトリッチもスイス・ユース代表を経験したのち、クロアチアA代表を選択したわけですが、ラキティッチの決定には影響は与えられないと言いつつも、毎日このテーマで話し合っているそうです。ペトリッチも同じケースでFIFA規定に詳しい人に相談したことがあるらしく、その際も親善試合に出たのちでも21歳までならA代表チームを変えられると聞いたそうです。
ちなみにラキティッチは前節のスイス・リーグのチューリヒ戦でも決勝点を挙げる活躍をしています。

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2007年4月 6日 (金)

クロアチア・カップ決勝はディナモvs.スラヴァン・ベルーポ

クロアチア・カップ準決勝第2戦が4月4日、行われました。

クロアチアのサッカークラブの双璧、ディナモ・ザグレブとハイドゥク・スプリトはこのラウンドで対決。初戦はディナモがホームで1対0で勝利し、今回はハイドゥクの本拠地ポリュウド・スタディオンで行われました。平日ながら3万人が訪れました。
スタメンはディナモ(4-2-3-1)が
GKロンチャリッチ-(右から)DFチョルルカ、ドゥルピッチ、シルデンフェルド、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、ポクリヴァチュ-ミキッチ、ヴグリネツ、モドリッチ-FWエドゥアルド
またハイドゥク(4-3-1-2)が
GKバリッチ-DFペライッチ、ジリッチ、ジヴコヴィッチ、フルゴヴィッチ-MFムサ、ダムヤノヴィッチ、ツァレヴィッチ-バルトロヴィッチ-FWルカビナ、イェラヴィッチ
でありました。
Modric_6 スローペースで試合を進めるディナモと、点を奪いに行くも中盤から前線へとパスを繋げられないハイドゥクの間で30分ほど煮え切らない均衡状態が続きます。
34分、フルゴヴィッチが放った正面からのFKをGKロンチャリッチが後ずさりしてキャッチ。その際、ボールがゴールラインを割ったとハイドゥクが抗議するも、副審は割っていないとのジャッジで試合が続けられます。
しかしハイドゥクは39分、ムサの右CKからダムヤノヴィッチがヘディングで狙い済ましてゴール右上に決めて先制。2試合を通して振り出しに戻します。
更に45分、中央25mほどの位置からバルトゥロヴィッチがミドルシュート。GKロンチャリッチが不用意に前に出ていたこともあり、ボールは彼の頭上を越えてネットに突き刺さり、ハイドゥクが2試合を通しての逆転に成功します。
後半、ディナモはポクリヴァチュを外してFWタディッチを投入。エドゥアルドとツートップの形にします。ハイドゥクはリードを守ろうと自陣内に閉じこもったことで、ディナモが一方的に攻めに転じます。
59分にはミキッチを代えてサミールを投入。67分、モドリッチ(写真)からスルーパスがサミールに通るものの、すんなりトラップできなかった分、GKバリッチがシュートに好反応を見せました。
しかし76分、今度はサミールからモドリッチへスルーパス。モドリッチは丁寧に右下に流し込んでスコアは1-2。トータルスコアで2-2、一転してディナモがアウェーゴールのアドバンテージで上回ります。
88分、ディナモのゴール前でドルピッチとジリッチが揉みあい、最後はジリッチが顔を叩いたのですが、主審スヴィロコスは副審から事の成り行きを誤って聞いて、ペライッチにレッドカードを出してしまいました。
ロスタイムには、ディナモがカウンターでエドゥアルドからタディッチにボールが渡ると、モドリッチとほぼ同じコース、同じ蹴り方でシュートを決めて試合は2-2。トータルスコア3-2でディナモが決勝へとコマを進めました。

もう一つのカードはスラヴェン・ベルーポvs.リエカ。
初戦はリエカのホームでスコアレスドロー。ここ2シーズンはカップ戦を優勝しているリエカですが、クジェ監督を迎えたところでも不調のチーム事態は好転しません。
前半はベルーポがゲームを支配。12分に司令塔ムムレクがロングパスを右サイドのボシュニャクに通し、折り返しをヴルチーナがヘディングで決めて先制します。
32分にはヴルチーナのクロスにDFクリスティッチがボレーシュートを決めて2点目。後半に入っても、ヴルチーナが倒されて貰ったPKをムムレクが決めてベルーポがリードを更に広げます。
リエカも74分に途中交替のシャルビーニがヘディングで1点決めると、81分にイヴァノフが更にゴールで1点差。しかし、追い込む余力はなく、ベルーポが3-2でクラブ史上初めてカップ戦決勝に進出しました。

決勝は5月9日と26日にホーム&アウェーで行われます。

Simic クロアチア代表の最高キャップ数を持つDFダリオ・シミッチ(31・写真)が、インタビューでACミランの退団を決意したと報じられています。
3日のチャンピオンズリーグ準々決勝の対バイエルン戦でベンチにも座れなかったことに失望。今季は30試合近く出場したものの、大事な試合となると外すアンチェロッティ監督に愛想を尽かしてしまいました。バイエルン戦もジュゼッペ・メアッツァのスタンドに座ることなく、自宅に戻った彼は
「監督の決定には非常に失望し、不当だと捉えているとはいえ、一方では完全にスッキリした。既に数週間前、ガリアーニ副会長に移籍願望を話した。私が苦しむ意味はもうない。誰に対しても敬意を払うことが、私の人生のモットーだ。しかし、32歳になろうという時期は、もっと頭の中には少ないストレスを持ついるものだ。」
とクロアチア紙にコメント。昨シーズンにはエバートンからのオファーがあったものの、ミランがこのオファーを拒否。シミッチと2009年まで契約を延長していました。これからはオファーを待つことになりますが、最も近いのはプレミアシップのクラブの移籍とされています。

今季はクラブでも代表でも絶好調のFWエドゥアルド・ダ・シルヴァ(24)が、4月2日にディナモ・ザグレブと10年契約を結びました。異例の10年契約は2005年のモドリッチに次いで2人目となります。年俸は13万2000ユーロ、もしディナモがヨーロッパで結果を残したならば、20万ユーロまで上がるとされています。
エドゥアルドにはPSV、WBA、ヴェルダー・ブレーメンなどが興味を示しているものの、ディナモは完全拒否。エドゥアルドも、
「いつ国外への移籍が必要かはクラブが決めるものだ。それまではヨーロッパで良い結果を残すというディナモの野心を満たそうと思う。もちろん、リーグとカップの二冠を期待している。もしディナモにこの先10年、20年残ったとしても、それもまた私は嬉しく思うだろう。何はともであれ、キャリアはディナモで終えるつもりだ。」
とコメントしています。

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2007年4月 1日 (日)

クロアチア・リーグ第24節

3月31日、クロアチア・リーグ第24節が行われました。

2位ハイドゥクとは勝点差8をつけ、首位の独走態勢に入りつつあるディナモ・ザグレブは、アウェーで8位ヴァルテクス・ヴァラジディンと対戦しました。
Duduvug 主将のマミッチが引退し、またヴコイェヴィッチが膝を怪我したために、ボランチにはモドリッチとこの冬にヴァルテクスから移籍したポクリヴァチュが入りました。FWにはタディッチが初先発。エドゥアルド(写真・左)は左MFへ移りました。
一方、ヴァルテクスはウィンターブレーク後に低迷。怪我人も多く、満足にスタメンが組めないダリッチ監督は辞表をフロントに出したものの受理されず、首位ディナモを迎えることになりました。ちなみに両チームのスタメンの平均年齢は23歳を切っております。
ヴァルテクスがほぼ自陣に引いたこともあって、タレントで勝るディナモがゲームを完全に支配します。しかし、ゴールをこじ開けられないディナモに対し、ヴァルテクスは小柄で俊足のツートップを活かしてのカウンターで打開策を見出し、41分に先制点を奪います。DFの裏へと入るセルメールにパパがスルーパスを通すと、セルメールは右斜めからシュートを決めてリードに成功します。
後半頭からミキッチに代えて、テクニシャンのブラジル人MFサミールを投入し、中盤のパスプレーを高めて打ち破ろうにも、ヴァルテクスの守備陣はなかなか堅く、点が奪えません。
73分、ディナモはこの冬にヴァルテクスから獲得したMFイェルテツをタディッチに代えて投入。その2分後、イェルテツの左クロスをサミールが胸で落とし、ヴグリネツ(写真・右)が倒れこみながらボレーシュートを決めます。
81分、ヴァルテクスのDFイプシャがヴグリネツを振り払う際に、彼の顔を手で叩いたとして一発退場。その2分後、ポクリヴァチュのクロスにヴグリネツがヘディングで落とし、エドゥアルドが決めてディナモが逆転に成功しました。
しかし、その1分後の85分、シャファリッチの右FKからヴクマンがヘディングシュートを決めてヴァルテクスが追いつきます。更にヴァルテクスは88分、カウンターからメルニャクが左クロスを挙げ、ゴール前へと飛び込んだムヤノヴィッチがヘディングシュート。しかし、ボールはクロスバーを叩いてしまいます。
二転三転したドラマのエンディングを決めたのは、やはりエドゥアルドでした。ロスタイムにヴクマンが左クロスのボールを触ってしまい、ハンドの判定。PKを落ち着いてエドゥアルドが左下隅に決め、ディナモが3-2で何とか勝利を果たしました。
ヴァルテクスとも縁の深いディナモのイヴァンコヴィッチは、これで指揮した14戦全勝。ディナモではブラジェヴィッチ監督が持つ連勝記録に並んでおります。

2位ハイドゥク・スプリトはアウェーでオシエクと対戦。オシエクのあるスラヴォニア地方はダルマチア地方から移住したハイドゥク・ファンも多い地域であり、またオシエク・サポーター「コホルタ」の19年目の生誕記念日もあって、8000人もの観客が集まりました。
試合はオシエクが優勢に押し進め、38分にユキッチの右クロスからプリモラッツがGKを背にしてボレーシュートを決めて先制に成功します。
その後も主導権を握っていたオシエクでしたが、73分にバルトゥロヴィッチの右CKからノーマークでイェラヴィッチにヘディングシュートを叩きこまれると、84分にはまたしてマークに付かなかったムサにミドルシュートを決められてしまい、ハイドゥクに勝利をさらわれてしまいました。
ハイドゥクは4月4日、ディナモをホームに迎えて、クロアチア・カップ準決勝第2戦(第1戦はディナモが1-0で勝利)を控えており、この逆転勝利は好材料といえましょう。

Lovrek_1 3位ザグレブはプーラとアウェーで対戦。ブラジェヴィッチ監督に率いられたザグレブは、ウィンターブレーク後は5連勝と波に乗っています。
この試合でも40分にマクシモヴィッチのゴールでプーラに先制されながら、45分、リーグ・アシスト王のムイジャからの右クロスに、ロヴレク(写真)がヘディングで決めて同点に追いつきます。
49分にはぺイッチの左クロスからラブドヴィッチが逆転ゴールを決めるものの、88分にプーラに新加入のFWドラギチェヴィッチに同点ゴールを奪われます。しかし、ロスタイムにペイッチが戻したボールにヴルドリャクがミドルシュートを決め、ザグレブが3-2で勝利。6連勝で3位のポジションを確固たるものにしています。

全試合の結果はこちら。

Pula - Zagreb 2:3
1:0 40' Maksimovic
1:1 45' Lovrek
1:2 50' Labudovic
2:2 90' Dragicevic
2:3 90' Vrdoljak

Cibalia Vinkovci - Sibenik 2:1
1:0 57' Keric
2:0 70' Kresinger
2:1 88' Kalinic (PK)

Medimurje - Rijeka 1:1
0:1 57' Budicin
1:1 75' Stefulj

Kamen Ingrad - Slaven Belupo 1:2
1:0 34' Sklepic
1:1 44' Mumlek (PK)
1:2 66' Vrucina

Osijek - Hajduk Split 1:2
1:0 38' Primorac
1:1 74' Jelavic
1:2 82' Musa

Varteks Varazdin - Dinamo Zagreb 2:3
1:0 41' Semler
1:1 75' Vugrinec
1:2 84' Eduardo
2:2 85' Vukman
2:3 90' Eduardo (PK)

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点65)、2位…ハイドゥク・スプリト(57)、3位…ザグレブ(49)、4位…シベニク(37)、5位…スラヴェン・ベルーポ(37)、6位…メヂムリエ(33)、7位…リエカ(31)、8位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、9位…オシエク(26)、10位…プーラ(19)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(15)、12位…カメン・イングラッド(12)

【得点】
25ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
15ゴール…シャルビーニ(リエカ)
14ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
12ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)
11ゴール…マンジュキッチ(ハイドゥク)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)
9ゴール…カルテロ(シベニク)

【アシスト】
11アシスト…ムイジャ(ザグレブ)
8アシスト…エドゥアルド(ディナモ)、ヴグリネツ(ディナモ)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)
7アシスト…モドリッチ(ディナモ)、ピシュコール(メヂュムリエ)

海外ではポーツマスのMFニコ・クラニチャールがフルハム戦で先発出場し、開始4分に18mのミドルシュートをゴール右上に決め、プレミアシップ初ゴールを決めています。
このゴールは彼自身217日ぶりでして、ポーツマスでは20試合にしてのゴールでありました。とはいえ、なかなか出場機会に恵まれないクラニチャールは移籍を願望していると言われてますが、
「来シーズンにポーツマスでプレーするかはまだ確実でない。もしポーツマスが私を望むのならば残るが、サッカーにおいては100パーセント断言するのは不可能だ。
正直、本当のチャンスを常に待っていることにフラストレーションが溜まっている。けれども、辛抱強くなくてはならないと意識している。最大限努力し、チャンスを待つよ。」
とコメント。ポーツマスでは20試合プレーしているものの、まだ先発出場は7試合しかありません。

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2007年3月31日 (土)

プルショ、レンジャースを退団/マミッチ、現役引退、など

元クロアチア代表FWダド・プルショ(32・写真)が、今季限りで所属のグラスゴー・レンジャースを退団することが決まりました。
Prso 来季もプレーできるかどうか知るするために、手術以来、問題を抱えている膝の検査をフランスでしたところ、状況はさほど芳しくありませんでした。レンジャースはもう1年の契約延長を望んでいたものの、プルショは
「どれだけ私の膝が休息を要求しているか医者は説明してくれた。スコットランドのようなハードなリーグでプレーを続け、高いレベルのプレーをすることはできない。
ウォルター・スミス監督はもう一年残るように言ってくれたけど、私の人生において誰も騙したことがないように、レンジャースを騙したくないんだ。このような膝でレンジャースと契約することは、クラブに対して無責任だし、チームメートに対してもサポーターに対しても無責任になってしまう。プレーができない今シーズンを繰り返したくはないんだ。」
とコメントしています。
ただし、負担の軽いリーグでの現役続行は示唆しており、金銭条件の良いカタールかアメリカのMLS(ロサンゼルス・ギャラクシー)への移籍の可能性はあるとも報じられています。ようです。
その一方で、レンジャースはクロアチア代表FWボシュコ・バラバン(28)の獲得を考えているとBBCが報じています。ブルージュが要求する移籍金は200~250万ユーロほどとされています。

ディナモ・ザグレブの主将であり、98年W杯クロアチア代表メンバーでもあるMF/DFゾラン・マミッチ(35・写真)が早期引退を表明。29日に引退記者会見を行いました。
Mamic 今季限りでの引退は述べていたものの、ディナモが優勝をほぼ手中にした今、若手にポジションを譲り、欧州に挑戦する来季のチームを固めて欲しいという希望のもと、現時点で引退することに決めました。
「最後に私の全てのコーチに感謝したい。私と一緒に働いたコーチ、私にサッカーを教え、練習してくれたコーチの全員に。私のために尽くしてくれたドクター、フィジオセラピストへも。そして貴方たちジャーナリストにも感謝している。」
とコメントしたのち、涙を見せました。まだまだチームの中核を担える存在とはいえ、このような引き際に称賛の声が高く、ディナモもスポーツ・ディレクターのポジションを与えることを決めています。移籍当初は実兄でチームの実権を握る副会長ズドラヴコ・マミッチが差し金となるのでは、と言われたものの、そのような欠片も見せず、素晴らしいリーダーシップで若い選手を引っ張るだけでなく、泥臭くもありエレガントであるボランチとして活躍しました。今後、キャプテンマークはエドゥアルドが付けることとなっています。

様々なクラブが関心を寄せているクロアチア代表FWムラデン・ペトリッチ(26)が、所属のバーゼルとの契約を2010年まで延長しました。ただ新たな契約にはバイアウト条項を盛り込んでおり、一定以上の移籍金を提示されたら無条件で退団できることになっています。彼の価格は360万ユーロ前後とされていますが、設定された移籍金の額は明らかにされていません。
またバーゼルの彼のチームメイトMFイヴァン・ラキティッチ(19)にクロアチア・サッカー協会が触手を伸ばしています。クロアチア移民のラキティッチは現在スイスU-20代表であり、27日にゼニツァで行われたボスニア・ヘルツェゴビナU-20代表との試合にはクロアチア代表アシスタントコーチのアサノヴィッチが視察に来ました。バスへと急ぐ彼に対してアサノヴィッチは会話する機会を持てなかったものの、今後も注意深く彼のことをフォローし、バーゼルまで視察に行く考えもあるそうです。
スイスA代表として出場した時点で、彼はクロアチアA代表のユニフォームを着ることができないため、両国間の綱引きが予想されているものの、本人はクロアチア代表への願望の方が高いと言われております。

クロアチア代表FWイヴィツァ・オリッチ(28・写真)が、現在のA代表における自分の位置に不満を表明しました。マケドニア戦の事前合宿でもマスコミに口を閉ざした彼ですが、その際にも"不満がある"と報じられていました。28日付のスポルツケ・ノヴォスティ紙に
Olic 「事は明らかだ。マケドニア戦ではエドゥアルドとバラバンが先発し、のちにブダンが入った。もしペトリッチが健康だったら、私はFWとして客席に座ることになってしまう。私は28歳だ。これまで2度のワールドカップと1度の欧州選手権に出場し、キャリアにおいては11もの優勝トロフィーを手にしてきた。もう若い選手ではないし、私には尊重されるべきキャリアがある。もし客席に座ることになったり、5番目のFWになるようだったら、若い選手が加わった方がいい。」
とコメント。ビリッチ監督は翌日のインタビューで
「イタリア戦やイングランド戦、イスラエル戦で出場時間を得たように、彼はほぼレギュラーの扱いだ。また出場時間を得ることだろう。しかし、次の最初の機会から出場すると言っているわけではない。彼は私たちに必要だし、スタメンの構想にも非常に近い選手だと断言できる。もし、1番や2番のFWじゃないとしても、5番目というわけではない。彼からは多くを期待している」
と宥めながら語っています。

今季いっぱいでバイヤー・レバークーゼンと契約が切れるクロアチア代表DF/MFマルコ・バビッチ(26)にパナシナイコスが接触しています。
レバークーゼンで7シーズンに渡りプレーしていた彼ですが、今季での退団を希望。パナシナイコスと交渉していることを本人が明らかにしました。しかし、同じポジションにアンソニー・シェーリッチがおり、彼が来ることでシェーリッチがステータスが脅かされるようならば移籍を拒むそうです。

ハイドゥク・スプリトに所属していたFWユーリツァ・ヴチュコ(30)が、起用面を巡ってチームを退団。新たな移籍先として中国リーグの天津康帥傅と1年契約を結びました。天津は中国でも豊かなクラブとして知られ、昨季は4位、現在は3節を終わって首位であります。

27日にクロアチアのザプレシッチで、U-21クロアチア代表とU-21スロベニア代表が親善試合を行い、ハイドゥク所属のFWアンテ・ルカビナ(20)がハットトリックと1アシストの活躍で、5対0で勝利しています。昨季のリーグ最大の発見として注目を浴び、今年ハイドゥクへと移籍したものの、2月のジェフユナイテッド千葉の練習試合以来、ゴールを決められずにいました。いまだハイドゥクの公式戦ではゴールのないルカビナですが、この試合での爆発で再びマスコミの注目を集めています。

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2007年3月25日 (日)

クロアチア、マケドニアに逆転勝利

Eduardo_zagrlja_srnu_koji_je_zabio 3月24日、欧州選手権予選「クロアチアvs.マケドニア」戦がザグレブのマクシミール・スタジアムで行われました。観客はマケドニア・サポーター約1000人を含む約3万人。試合の時間帯にはやんだものの、前夜から降る雨でピッチは重い状態でありました。

ユーゴスラビア時代は同じ国家だったクロアチアとマケドニアと過去4度に渡って対戦。クロアチアの2勝2分であるものの、そのうち1つの引き分けはユーロ2000予選におけるスコピエの1-1(1999年6月5日)。この試合で勝てなかった誤算がのちのち響き、最終節で新ユーゴスラビア(セルビア・モンテネグロ)に引き分けて本大会出場を逃しました。クロアチア人は過小評価をするとよく失敗する国民性だけに、試合前からスラヴェン・ビリッチ監督はマケドニアへの警戒を常に口をしていました。

ペトリッチ、コヴァチ弟が足首の怪我のために欠場。木曜日の練習で同じく足首を怪我したシミッチは間に合いました。クロアチアのスタメン(4-4-2)は以下のよう。
GKプレティコサ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、シムニッチ、バビッチ-MFラパイッチ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-FWバラバン、エドゥアルド

マケドニアを率いるのは両親がクロアチア出身でスロベニア国籍のスレチコ・カタネッツ。2004年にクロアチア代表監督の候補に挙がるものの、嫌スロベニアのネガティブ・キャンペーンを張られ、自ら辞退した経緯があります。
Kovac_i_pondev 現マケドニア最大のタレントであるFWゴラン・パンデフ(ラツィオ・写真右)のほか、主将は元ディナモで元ベガルタ仙台のDFゴツェ・セドロスキ(メテルスブルク)、トッテナムやエバートンが関心を示すDFノヴェスキ(マインツ)、ケルンでプレーするセントラルハーフのアレクサンドル・ミトレスキ、クロアチアのスラヴェン・ベルーポでゴールを守るGKヤネ・ニコロスキらがプレー。イングランドのホームで充分に苦しめるなど(結果は0-0)、侮れないチームに仕上がりました。スタメン(3-4-1-2)は以下のようです。
GKニコロスキ-DFヴァソスキ、セドロスキ、ノヴェスキ-MFポポフ、シュムリコスキ、A.ミトレスキ、ラザレフスキ-FWパンデフ-マズノフ、ナウモスキ

コンパクトなラインからコンビネーションを重視したサッカーが信条のクロアチアですが、マケドニアはDFの3人とMFの4人が中心となってスペースを潰し、そこからパンデフに預けてのカウンター攻撃が有効。コンセプトは違えど、足元のプレーが共に優れたチームであり、前半はほぼ互角の戦いを見せます。
お互いチャンスが作れぬまま時間が過ぎていきますが、最初の決定機はマケドニアに訪れます。20分、パンデフの右CKからファーでヴァソスキが繋ぎ、ゴール前のナウモスキがシュートチャンスを迎えますが、かろうじてクリア。
Modric_na_prvom_poluvremenuクロアチアは25分、この日何度も右サイドをドリブルで突破したチョルルカがマイナス方向に折り返し、モドリッチ(写真)がグラウンダーのシュートを放ちますが、ゴール前に立つDFの足元に当たってしまいます。その1分後にはバビッチが突破しての右クロスに、ファーに走りこんだラパイッチが飛びつきますが、ヘディングはさほど得意ではなく、上手くヒットできませんでした。
クロアチアがゲームをコントロールできない中、先制点はマケドニアに生まれます。正面20mの位置でシミッチがパンデフを倒してファウル。セドロスキがグラウンダーで強く蹴り込んだFKは人の壁をすり抜け、GKプレティコサの方向へ。普通ならばキャッチせねばならないボールをプレティコサはつかみ損ねてしまい、手元を弾いたボールはゴールに吸い込まれます。
44分、クラニチャールの強烈なミドルシュートが枠を捕らえたものの、GKニコロスキが好反応でクリア。マケドニアのリードで前半を終えました。

Srna_3 後半からビリッチ監督は、右MFの位置で頑張るものの結果が残せなかったラパイッチに代えて、突破力とクロスボールがあるスルナ(写真)を投入。この采配がズバリと当たります。ズルズルと後退するマケドニアに対して、アグレッシブとなったクロアチアは一方的に攻め込みました。
あっさりとペナルティエリアに侵入するクロアチアは、51分にクラニチャール、56分にはエドゥアルドがエリア内で倒されるものの、オーストリアの主審プラウツは笛を吹かず。しかし、58分にはオーバーラップしたシムニッチがエリア左外で倒されてFKを得ます。
キッカーはスルナ。角度がさほどない位置からゴール右上を狙いすましたボールに、GKニコロスキだけでなく、味方・相手の誰一人も一歩も動けないまま、完璧な弾道でボールがネットに収まります。これでクロアチアは同点に追いつきました。
Sedloski_dobije_crveniその後も手を緩めることない攻撃を仕掛けるクロアチアにマケドニアは防戦一方。68分、スルナに対してセドロスキ(写真)が意図的なタックルを仕掛けて2枚目のイエローで退場。形勢は更にクロアチアに傾きます。
マケドニアは何とか持ちこたえる中、80分、ビリッチ監督はバラバンに代え、高さのあるブダンを投入。この采配も当たりました。88分、空中のルーズボールをブダンが右サイドでフリーのスルナに繋ぐと、スルナはそのままドリブル。低いアーリークロスにGKニコロスキの目の前で合わせたのはエドゥアルド。ボールは股間を抜けて、逆転に成功。ちなみにエドゥアルドはクロアチア・リーグにおいてニコロスキからゴールを決めたことがありません。その後もクロアチアは攻め続け、2-1で苦しみながらも貴重な勝利をモノにしました。

喉を枯らして記者会見にやってきたビリッチ監督(写真)は
Bilic_5「選手たちを祝福したい。これは彼らの勝利だ。特別な相手を倒したのだから。注意をしていた通り、マケドニアはクオリティあるチームだったが、我々の方がクオリティで上回った。ファンタスティックに我々を応援してくれた観客にも感謝している。またこの試合が大事だと正しい方向で報じてくれていたメディアにも、この勝利は値するよ。
コメンテーターはテレビで"我々にゴールが必要だ。なぜなら、闘志を燃やすことなく試合に入ったからだ"と言っていた。私が思うに、余りにも闘志を燃やしすぎて入ったために、その点で力をやたらと力を浪費してしまったんだよ。ラインも作れず、コンパクトさも無かった。マケドニアは2度ほど危険な状況を作ったとはいえ、何もないところからゴールを決めてしまった。退場選手が出るまでは3トップでプレーし、世界クラスのパンデフをはじめ、3人ともが中盤が攻撃に加わるまでボールキープすることを知っていたんだ。
ハーフタイムに私は選手に、負けているとはいえ忍耐強くプレーせねばならないと言った。そして、ゆっくりとプレーし、センターまで全体を上げようと言った。組織的に相手陣へと攻め込んだならば、彼らのブロックを打ち破ることに問題はなかった。クラニチャールやモドリッチらのショートパスや正確性をもってすればね。
ゴールチャンスは作れるものだと予想していたが、退場選手が出るまではマケドニアもカウンターを仕掛ける可能性が存在していた。その後は一方的になり、努力が結実した。キャラクターを持ってして、我々は試合をものにしたのだ。けれども、第一にクオリティが私たちにあったから勝利したんだよ。組織だって常に攻撃し、チャンスを作っていったのさ。」
とコメント。またスルナを後半から起用しのは計画通りであり、彼が入ることで更なる力をもたらす狙いがあったことを述べています。

一方、マケドニア代表監督のカタネッツ(写真)は
Katanec 「まずはクロアチアの勝利を祝福する。私たちはクロアチアは少しでも苦しめたし、面白い試合だったとと思う。クロアチアは結局のところ、より優れたチームである。それが事実だよ。とりわけ後半は殆ど自陣に張り付くことになってしまった。前へと何もトライしようとしなかったことが、試合を決めてしまった。またピッチで起きた幾つかの事柄も影響した。"素晴らしい"審判のようなものがね。ジャッジの基準はおかしなもので、とりわけ2枚目のイエローカードについてはそうだ。一方のチームにはジャッジし、もう一方はしない。とはいえ、それがクロアチアの勝利の価値を下げるものではない。
鍵となるディテールは退場ではない。後半においては、やるべき入り方をしなかった。私はそれに怒っている。間違ったメンタリティであったが、それはそれだ。ボールをキープし、何も起こそうとしなかったために、自陣25mまであっさりと来ることをクロアチアに許してしまった。」
と述べています。また、クロアチアのベンチにいたプロシネチュキがマケドニアの選手を侮辱したことに怒りを示し、最後に一言「クラスニッチができる限り早く回復し、ピッチに戻ることを願っている」と語ると、会見の場から拍手が送られました。

Eduardo_na_drugom_poluvremenu_2 この試合もカメラマンとして取材しました。マケドニア戦というカードでここまでの観客が入り、素晴らしい応援が繰り返されたのは、ビリッチの新生クロアチアへの期待が大きい表れでありましょう。先制点を許す苦しい試合展開でありましたが、「絶対に試合をひっくり返すんだ」というマインドとチームの勢いがヒシヒシと伝わってきました。もしこの先に本大会出場を決めた後に、振り返ってキーとなった試合は?と聞かれたら、間違いなくこの試合が挙がると思います。(写真はエドゥアルド)

予選グループEでは、イングランドがイスラエル相手にスコアレスドロー。イスラエルは昨年11月にクロアチアに敗れるまで、7年間に渡って公式戦13試合ホーム無敗記録を作ったの国なので、イングランドは押し気味の内容ながらのドローしか持ち込めなかったのはさほどサプライズではないでしょう。これでイングランドは黄色信号が点灯した感があります。
尻上がりに調子を上げているロシアは、エースのケルジャコフが2ゴールを決めてエストニアに2-0と勝利しています。それぞれ5試合を消化して、クロアチアが勝点13で首位。ロシアが勝点11で続き、イングランドはイスラエルと共に勝点8となっています。クロアチアは6月2日にエストニア(アウェー)、6月6日にロシア(ホーム)と対戦します。

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2007年3月23日 (金)

クラスニッチ、2度目の腎臓移植は成功

腎臓に問題を抱える代表FWイヴァン・クラスニッチ(27)ですが、3月16日に2度目の腎臓移植手術がハノーバーの病院で行われ、成功したことが報じられました。
1月25日にブレーメンの病院で母親の腎臓を移植したものの失敗。今回は病院を変え、父親のイヴァン(息子と同名)がドナーとなりました。クラスニッチは
「新たな手術のニュースについては、私の身体が新たな臓器を受け入れたことを医師団が確信するまで公にしたくはなかった。神様に感謝しているよ。全てが最高だ。父親も私の体調も素晴らしい。医師団は私にまたプレーできると言ってくれた。」
と喜びを語っています。

土曜日にマケドニア戦を控えるクロアチア代表ですが、何人かが怪我の問題を抱えています。足首を怪我したものの合宿参加を強行したFWペトリッチでしたが、やはり状態が思わしくなく出場は不可能。同じくDFロベルト・コヴァチも足首の怪我で外れています。
また木曜日の練習でDFシミッチが右足首を負傷。酷い痛みを感じており、出場は微妙です。もしシミッチもOUTだった場合、最終ラインは右SBチョルルカ-CBヴェイッチ-シムニッチ-左SBバビッチとなります。

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2007年3月18日 (日)

クロアチア・リーグ第23節/マンジュキッチが代表に

3月17日、クロアチア・リーグ第23節が行われました。

独走態勢になりつつある首位ディナモ・ザグレブは、7位リエカとホームで対戦。
Modric_5 リエカの新監督クジェにとっては、今シーズン前半に率いていたディナモとの対決になります。守備的に固めてきたリエカに対して、ディナモは得意のコンビネーションを築けずに苦しみます。一方のリエカも前線のブーレとノヴァコヴィッチにロングボールを放り込むだけで、チャンスをなかなか作れません。
ディナモはセットプレーから好機を見出しますが、3分にヴコイェヴィッチ、12分にエドゥアルドがヴグリネツのFKからシュートを放つものの、力なくゴールを奪えません。
リエカは前半終了に近い41分にノヴァコヴィッチの右サイド突破からリニッチ、同じくシャリッチのセンタリングからブーレがシュートを試みるも失敗に終わります。
試合が動いたのは69分、CKからのクリアボールにモドリッチ(写真)が再び左サイドからセンタリング。そこにはエドゥアルドがフリーで待っており、あっさりと今季のリーグ23得点目を決めます。
リエカも77分にジョーカーとして取っていたFWシャルビーニを投入するも効果なく、ディナモが1-0で勝利。クジェの後にディナモを受け持ったイヴァンコヴィッチ監督はこれで13戦13勝と、100%の勝率を誇っています。

ハイドゥク・スプリトはホームでヴァルテクス・ヴァラジディンと対戦。
ハイドゥクはチームになかなかフィットしないFWルカビナをベンチに置いてスタート。前半20分間は特に見るべきものはなく、22分にインターセプトからヴァルテクスがカウンター。2対1という絶好の形を作りながらも、ラストパスがオフサイドというミスを犯してしまいます。ハイドゥクも32分、イェラヴィッチが5mのシュートを外すなど前半は0-0で終わります。
後半54分、イェラヴィッチに代わってルカビナが出場。得点は決められないとはいえ、そこからゲームが動きます。62分、ガブリッチが左サイドからセンタリングを挙げると、長身FWブシッチが巧みにトラップをしてからゴールを決めてハイドゥクが先制します。
終了間際、シャファリッチは好位置からFKを放ちますが、ゴールラインにいたルカビナが救います。その後にハイドゥクはカウンターを仕掛け、パスを貰ったガブリッチが一人でセンターラインからドリブルで進み、きちっとゴールを決めて2-0で勝利しました。

全試合の結果はこちら。

Hajduk Split - Varteks Varazdin 2:0
1:0 62' Busic
2:0 90' Gabric

Zagreb - Osijek 2:1
0:1 51' Pavlicic
1:1 67' Lovrek
2:1 80' Parlov

Sibenik - Pula 1:0
1:0 32' Kalinic

Slaven Belupo - Cibalia Vinkovci 1:0
1:0  1' Vrucina

Medimurje - Kamen Ingrad 1:1
0:1 23' Sivonjic
1:1 35' Rac

Dinamo Zagreb - Rijeka 1:0
1:0 69' Eduardo

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点62)、2位…ハイドゥク・スプリト(54)、3位…ザグレブ(46)、4位…シベニク(37)、5位…スラヴェン・ベルーポ(34)、6位…メヂムリエ(32)、7位…リエカ(30)、8位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、9位…オシエク(26)、10位…プーラ(19)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(12)、12位…カメン・イングラッド(12)

【得点】
23ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
15ゴール…シャルビーニ(リエカ)
13ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
11ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、マンジュキッチ(ハイドゥク)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)

クロアチア代表FWムラデン・ペトリッチがスイス・カップの対アーラウ戦でGKと交錯。GKが足の上にのっかかったことで足首の靭帯を伸ばしてしまい、怪我は重くないとはいえ、24日のマケドニア戦を見送ることとなりました。
Mandzkic代わりにザグレブのFWマリオ・マンジュキッチ(20・写真)が召集されています。マンジュキッチは現在11ゴールで、クロアチア・リーグで得点ランク4位につけています。ビリッチ監督は長身FWのサーシャ・ビエラノヴィッチ(アスコリ)を呼ぼうか、将来性を考えてマンジュキッチを呼ぼうか考えた上での選択でした。
マンジュキッチは
「自分の興奮を表現できる言葉が見つからない。ビリッチ監督には感謝している。彼は子供の時に見ていたクロアチア代表の一人だった。シュケル、ボバン、プロシネツキ、ビリッチ、アサノヴィッチ……彼らは私のアイドルだった。そして今は私にチャンスを与えてくれた。この先も更に練習を積むための、そして代表にまたやって来るためのモチベーションとなるよ。これはまだまだ始まりだと願っている。」
とコメントしています。

腎臓病を抱える代表FWイヴァン・クラスニッチ(27)ですが、4月上旬に二度目の移植手術をすることが独ビルト紙に報じられました。既に新たなドナーが見つかっているそうです。
またもう一つの良いニュースとして、ヴェルダー・ブレーメンとクラスニッチが1年の契約延長に合意しつつあるとのことです。

元代表FWトミスラフ・ショコタ(29)が15日、ディナモ・ザグレブと3年契約を結びました。
ディナモで育った彼は2シーズン得点王になったのち、2001年にベンフィカへ移籍。その後はポルトに移り、契約期間を2年半残したところで関係を解消し、ディナモへと戻ってきました。
「この日を本当に嬉しく思う。何年か経ってディナモに戻れたことをね。16年間過ごしてきたクラブなのだから。6年間ポルトガルにいて、ポルトとは2年半の契約が残っていたとはいえ、もう既に充分だったとも言える。あるいは偉大なディナモを形成するプロジェクトに私は惹かれた。できるだけ早くプレーしたいし、ゴールを決めたい。クラブに新たな次元を作りたいね。」
と契約の場の会見で語っています。背番号はかつてディナモでつけたのと同じ「25」番です。

遡りますが、14日にはクロアチア・カップ準決勝が行われてます。
ディナモ・ザグレブvs.ハイドゥク・スプリトのライバル対決が実現。第1戦はディナモの本拠地マクシミールでしたが、リーグの行方もほぼ固まってきたことで対抗意識も下がり、観客は12000人止まりでありました。
ハイドゥクはディナモに対して手も足も出ない状態でしたが、GKバリッチがディナモの波状攻撃を一人で食い止めます。
唯一の得点シーンは40分、モドリッチから左サイドのスペースを駆け上がるチャレへパスが通り、そこから早いグラウンダーの折り返し。最初は中央のミキッチがシュートを放ちますが、GKバリッチがセーブ。しかし、右にこぼれたボールをヴグリネツが押し込こんでいます。
もう一試合の準決勝リエカvs.スラヴェン・ベルーポは0-0のスコアレスドロー。
リエカはこの試合から前ディナモ監督かつ元ガンバ監督であるヨシップ・クジェが率いました。リエカはFWシャルビーニが何度もチャンスを迎えたものの、セカンドGKのリスヤクの好セーブもあって一つもシュートが決められずに終わっています。
第2戦は4月4日に予定されています。

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2007年3月13日 (火)

マケドニア戦のクロアチア代表メンバー/ルカビナが初選出

12日、クロアチア代表監督スラヴェン・ビリッチは24日に控えたマケドニア戦(開催地:ザグレブ)の代表メンバー22人を発表しました。
Rukavina_4 驚きをもって迎えられたのはハイドゥクのFWアンテ・ルカビナ(20・写真)。今シーズン最大の発見とされるシベニク出身のFWは、この冬に移籍したハイドゥクではまだ結果を残していないものの、ビリッチは新たな代表メンバーとして選出しました。
「アンテとは話合いをしており、マケドニア戦のスタメンの座を競争させるために呼ぶわけではないと説明した。彼の加入で誰もリストから落ちたわけではない。ルカビナにとっても、私たちと一緒にトレーニングをしたり、食事や散歩、話をしたり、年上の選手とカード遊びするのも良いことだろう。
一年後に私たちが望むような選手になったならば、つまり代表に呼ばれる価値の選手になったならば、他の選手が彼をより良く知ることができるかなんて恐れることはないはずだ。プルショは28歳に最初の代表召集を受けた際に、どれだけ身震いし、泣いたか、またどれだけショックだったかを私に話してくれた。
のちに最初の召集でショックを受けるようなことを避けるために、ルカビナのような才能ある若手選手達を代表に加えることを私たちは実践したい。なるべく早く代表に適応するために、また代表への適応時期をなるべく短くするために、クロアチア・サッカーの将来に必要な選手を呼ぶつもりだ。」
と語っています。
またリストからは怪我から回復中のDFロベルト・コヴァチが外れています。ただし、彼はキャンプには参加する意向を示しています。また医師団が許すのならば、腎臓移植の待機中であるFWクラスニッチも顔を出すようです。

GK:
スティペ・プレティコサ (スパルタク・モスクワ)
ヴェドラン・ルニェ   (ベジクタシュ)
マリオ・ガリノヴィッチ (パナシナイコス)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ユヴェントス)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
フルヴォイエ・ヴェイッチ (トムスク)
ヴェドラン・チョルルカ  (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ニコ・コヴァチ         (レッドブル・ザルツブルク)
ミラン・ラパイッチ     (スタンダール・リエージュ)
ダリヨ・スルナ         (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ       (バイヤー・レバークーゼン)
イェルコ・レコ         (ASモナコ)
ユーリツァ・ヴラニェシュ (ヴェルダー・ブレーメン)
ニコ・クラニチャール    (ポーツマス)
ルカ・モドリッチ     (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ   (ヘーレンフェーン)
FW:
ボシュコ・バラバン   (クラブ・ブルージュ)
イヴィツァ・オリッチ  (ハンブルガーSV)
ムラデン・ペトリッチ  (バーゼル)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ)
イゴール・ブダン    (パルマ)
アンテ・ルカビナ    (ハイドゥク・スプリト)

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2007年3月12日 (月)

クロアチア・リーグ第22節/ショコタがディナモに復帰

  3月10日、クロアチア・リーグ第22節が行われました。12クラブからなるクロアチア・リーグは今季に関していえば総辺り3回戦で行われ、今節でちょうど2巡したことになります。これまでの結果を元にして、3巡目の対戦日程が組まれ、上位6チームはホームの試合が一試合多めに行われます。

首位ディナモ・ザグレブは9位オシエクとホームで対戦しました。
Tadicディナモは開始1分から攻撃的にゲームを支配します。2分、モドリッチが放ったシュートはわずかにポストを逸れ、20分のヴコイェヴィッチのシュートはポストを叩きます。
この日は代表にも名を連ねるオシエクのGKスケンデルが何度も好セーブをみせ、ゴールを破ることはできません。
後半頭からMFトミッチを下げて、この冬にレバークーゼンから移籍したFWタディッチ(写真)を投入します。この采配がズバリと当たり、47分、ヴグリネツの左FKをエドゥアルドがヘディングで繋ぐと、ゴール前のタディッチがヘディングで押し込んでディナモが先制。タディッチは前節に続き、途中交替でのゴールを決め、2戦2得点と結果を残しました。
その後も攻撃的に試合を進めたディナモですが、得点はこの1点に留まり、1-0と勝利しています。司令塔のモドリッチは14日のクロアチア・カップ準決勝の対ハイドゥク戦に備えるため70分にベンチに下げる、という余裕を見せています。

2位ハイドゥク・スプリトはアウェーでプーラと対戦。
ハイドゥクはゲームの主導権を握るものの、未だにFWルカビナがフィットすることなく、得点がなかなか奪えません。
62分からはルカビナを代えて長身FWのブシッチを投入しますが効果なく、ラスト10分にはジヴコヴィッチを下げて、もう一人のFWイェラヴィッチを入れます。中盤は支配すれど、決定機を演出することはなくロスタイムに。
ガブリッチのクロスボールをGKイヴェシャが弾き、そのこぼれ球をイェラヴィッチが押し込みましたが、ゴールラインでイフティッチがクリアして万事休す。
スコアレスドローに終わり、ディナモとの勝点差が8へと広がってしまいました。

シーズン再開から3連勝中の3位ザグレブは11位チバリア・ヴィンコヴチとアウェーで対戦。
11分、ディナモが来季の獲得を考えているザグレブのFWマンジュキッチが、ペナルティエリア前左でマーカーをフェイントで外すと、そのまま右に狙い済ましたシュートを決めて1-0。
後半に入り、ザグレブはMFブルドリャクがイエローを立て続けに貰って55分に退場になると、その2分後には右MFムイジャが背後からのタックルで一発レッド。2人少ないザグレブはそれでも持ちこたえ、4連勝を果たしています。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Kamen Ingrad 2:1
1:0 14' Mumlek
2:0 62' Posavec
2:1 90' Sest

Cibalia Vinkovci - Zagreb 0:1
0:1 16' Mandzukic

Medimurje - Rijeka 1:2
0:1 51' Starcevic
0:2 60' Sharbini
1:2 82' Rac

Pula - Hajduk Split 0:0

Sibenik - Varteks Varazdin 2:0
1:0 23' Juric
2:0 29' Caval

Dinamo Zagreb - Osijek 1:0
1:0 47' Tadic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点59)、2位…ハイドゥク・スプリト(51)、3位…ザグレブ(43)、4位…シベニク(34)、5位…スラヴェン・ベルーポ(31)、6位…メヂムリエ(31)、7位…リエカ(30)、8位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、9位…オシエク(26)、10位…プーラ(19)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(12)、12位…カメン・イングラッド(11)

【得点】
22ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
15ゴール…シャルビーニ(リエカ)
12ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
11ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、マンジュキッチ(ハイドゥク)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)
9ゴール…カルテロ(シベニク)

Sokotaポルトに所属する元代表FWトミスラフ・ショコタ(29・写真)が、来季から自らが育ったディナモ・ザグレブに復帰することが明らかになりました。
ディナモの副会長ズドラヴコ・マミッチは
「この移籍にはとりわけ満足している。なぜなら、ショコタは私たちを助けることができる選手だからだ。怪我からも回復しているしね。」
とコメントしています。今週にはザグレブを訪れ、3年契約を結ぶことになっています。ディナモは来季のチャンピオンズリーグ出場に向け、DF/MFイゴール・ビシュチャン(パナシナイコス所属)の復帰も画策しています。この冬にディナモに戻ったミキッチ、ショコタ、ビシュチャンは大の親友として知られ、来季から3人がチームに揃う可能性も出てきました。

今季は8位に低迷するリエカですが、ここ2節は勝利しているとはいえ、そのプレーが気に食わないロベルト・イェジッチ会長がミルヴォイ・ブラチュン監督を解任。新監督に前ディナモ監督のヨシップ・クジェを迎えることになりました。リエカは水曜日にスラヴェン・ベルーポとカップ戦準決勝を戦う予定で、早ければその試合から指揮することになります

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2007年3月 9日 (金)

プレティコサ、スパルタク・モスクワに正式移籍

3月7日、クロアチア代表の正GKスティペ・プレティコサ(28・写真)が、シャフタール・ドネツクからスパルタク・モスクワへ移籍することが決まりました。
Plete_1 7日がロシア・リーグの移籍期限最終日ということもあり、UEFAカップで遠征中のセビージャでプレティコサはサイン。移籍金は300万ドル、年俸は100ドル、契約は2009年12月31日までとなっています。
移籍がまとまったのは移籍期限ギリギリ。ミラノにいたスパルタクの幹部はミラノ在住の著名なクロアチア代理人、ナレティリッチ親子と同席しており、セビージャにいるシャフタールのアフメトフ会長とプレティコサとの間で話をまとめ、ファックスを通して契約を済ませました。
「もちろん満足しているよ。シャフタールと同様に大きな野心を持ったチームに去ることになる。条件もシャフタールよりいいものだ。しかし、最も重要なことは継続的にプレーすることであり、それは私にとってだけでなく、代表にとっても最も重要なことだ。"五大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ)"のクラブの一つに移籍した方が、私には嬉しかったかもしれない。けれども究極をいえば、確実に背番号1でいれるチームに行くことの方が重要だ。」
とプレティコサは語っております。

スラヴェン・ベルーポに所属するDFイヴァン・ラデリッチ(26)がボスニア・ヘルツェゴビナ代表に選出されることになりました。
ラデリッチは2004年にセレッソ大阪に在籍。同シーズンの開幕当初だけセレッソを率いたフアド・ムズロヴィッチがボスニア・ヘルツェゴビナ代表の新監督に就任した縁もあって、母親がヘルツェゴビナ出身のラデリッチに白羽の矢が立ちました。ちなみにクロアチア生まれのラデリッチはこれまでボスニア・ヘルツェゴビナのチームに在籍したこともなく、ユース代表ではクロアチアでプレーしています。3月28日のノルウェー戦に向けて間に合うよう、ボスニア・ヘルツェゴビナのパスポートを取得予定です。

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2007年3月 5日 (月)

スルナ、シャフタールと契約延長

28日のニュースになりますが、クロアチア代表MF/DFダリヨ・スルナ(24・写真)が2月27日、シャフタール・ドネツクと再契約を結びました。
Srna_2 これまでの契約は2008年夏までだったのですが、パリサンジェルマン、リバプール、フィオレンティーナなどが関心を示す中で、どうしても放出したくないシャフタールのアフメトフ会長はスルナに200万ユーロ・4年半契約の年俸を提示。サインを済ませました。
「2011年まではシャフタールの選手だ。今は平穏に眠ることができるよ。すっきりしたところでプレーに専念できる。
ナンシー戦(UEFAカップ)のあと全てが転がるように進んだ。会長と何度か会い、私が自分の条件を彼に伝えたのだが、会長は5秒もたたないうちに承諾した。あちらの提示も拒否できないものであったしね。詳細は明らかにしたくないが、条件には大満足している。家族や私に近い人達、(代理人の)シュティマッツ兄弟はシャフタールの提示を受け入れるようアドバイスした。私はそれをしたということさ。
シャフタールは私のヨーロッパだと理解した。私たちは毎年、欧州カップ戦でプレーしている。アフメトフは常に前進するチームを作ってきた。会長から監督、サポーターまで誰もが私を好んでいるし、熱愛している。とはいえ、どこかのクラブが私に関心を持って、契約満了以前にチームを出ることだってありえる。けれども、気にはしていない。良いプレーができるよう自分をささげたい。それが今の私の関心事だ。」
とスルナはインタビューで答えています。
スルナはクロアチア人選手では最高の年俸を得ることになりました。以下が年俸のランク(推定額)です。
200万ユーロ…ダリヨ・スルナ(シャフタール・ドネツク)
190万ユーロ…ロベルト・コバチ(ユベントス)
170万ユーロ…ダド・プルショ(グラスゴー・レンジャース)
150万ユーロ…ダリオ・シミッチ(ミラン)、イヴァン・クラスニッチ(ヴェルダー・ブレーメン)
140万ユーロ…ヨシップ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン)
75万ユーロ…ニコ・クラニチャール(ポーツマス)、イェルコ・レコ(モナコ)、イヴィツァ・オリッチ(ハンブルガーSV)

その一方で、代表正GKのスティペ・プレティコサ(28・写真)はシャフタールで出場機会を貰えずにいます。ウクライナ・リーグで新たに設けられた外国人枠もあって、GKはウクライナ人のシュストが守っています。
Plete 昨年は調子を維持するためにハイドゥクへレンタル移籍したものの、それをシャフタールに認めさせる代わりに現契約を一年増やさせられてしまいました。早くにシャフタールから移籍したいものの、シャフタール側は高額な移籍金を要望しているため、これまで幾つも話が流れてしまっています。
「今は練習して夏を待つだけだ。新しいことは何もない。おおよそはベンチで座っているだけだ。
会長は私に夏になったら話合いをしようと言っている。彼はいつも私に放出してあげようと言っているが、高い移籍金で縛り付けている。もし誰かが真剣に獲得を考えたら、その価格を上げようとする。もうレンタル移籍は私の頭にない。なぜなら毎年シャフタールを出たら、昨年のハイドゥク移籍の時のように一年契約を延長しなくてはならないからだ。
シーズンの終わりにどうなるか見てみよう。今はいかなるプランや移籍を話す時期ではない。」
と述べています。

Klasnic_1 二度目の腎臓移植手術を待つ代表FWイヴァン・クラスニッチ(27・写真)ですが、独ビルド紙にヴェルダー・ブレーメンとの行き違に怒りをぶちまけています。ブレーメンとは今季いっぱいで契約が切れるわけですが、復帰が見込めないクラスニッチに対して、ブレーメン側は契約延長を提示したという美談が報じられたものの、実際は書面では何も届いてないそうです。
「書面という形で新たな契約提示を私はまだもらっていない。書面で見るまでは契約について何も話すことはできない。
"私たちは君と契約する"とは誰だって言えることだろう。インテル・ミラノから連絡をあって、"君をイタリアに連れていきたい"と言うことができる。しかし、書面で得るまでは何も決定はできない…。」
とコメント。それに対し、ヴェルダーのスポーツ・ディレクターのクラウス・アロフスは以下のように反応しています。
「イヴァンはどんな時でも私の事務所に来て、契約延長にサインできる。全ては準備されている。そう決めた時から、彼が今の困難な状況にあっても支えることを示してきたのだが…。」
ちなみに条件は現在と同じ150万ユーロ、契約延長は1年だそうで、クラスニッチはこれまでのチーム貢献を考えると不満であるようです。

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2007年3月 4日 (日)

クロアチア・リーグ第21節

クロアチア・リーグ第21節が3月3日に行われました。

Ivan 首位ディナモ・ザグレブはアウェーで6位ヴァルテクス・ヴァラジディンと対決。ディナモの監督ブランコ・イヴァンコヴィッチ(写真)はヴァルテクスの出身であり、90代前半に一部クラブとしてのヴァルテクスの礎を築いた人物です。本拠地ヴァルテクス・スタディオンの憩いの場となるカフェを所有し、息子はトップチームの2ndキーパーを務めているなど、まだヴァルテクスとは縁が深い人物でもあります。
先制点はいきなり1分でした。ヴァルテクスはチャチッチのCKを中央でヴクマンがヘディングで前方へ。新加入のスロベニア代表FWセメレールが2mの近距離から膝でトラップし、反転してボレーを叩き込んで先制に成功します。
それからは自力に勝るディナモが両サイドからチャンスを作っていくも、この日のエドゥアルドは連続して外してしまいました。
39分にはエドゥアルドが一人で突破するも、ペナルティエリアでGKマヂャリッチが飛び出してボールをカット。お互い走力を活かしたサッカーをしながら、最初のチャンスを決めたヴァルテクスが1-0でリードして前半を折り返します。
後半はディナモが攻撃し、ヴァルテクスが守る展開。54分、ようやくディナモは右CKからの続きでヴコイェヴィッチがヘディングで左ポストにいたヴグリネツ(写真)にパスを通し、これをボレーで決めて同点に追いつきます。
Vug_3試合の分かれ目となったのは59分。ヴァルテクスのFWシミッチがディナモの選手に倒されたものの、マリッチ主審は笛を吹かなかったことにDFプラヒッチが激怒。主審を思わず叩いてしまったためにプラヒッチは一発レッドを食らい、これで人数的にもディナモが優位に立ちました。
69分、チョルルカの右クロスにエリア内のヴグリネツが地面に叩きつけるヘディングシュートで逆転。ヴァルテクス育ちのヴグリネツは前回の古巣対決でもハットトリックしており、ヴァルテクスは煮え湯を飲まされた感があります。
ヴァルテクスは1人少ない中でリズム良くコンスタントに攻撃を仕掛けましたが、78分にはモドリッチのCKにGKマヂャリッチが処理と判断を誤り、こぼれ球を新加入のFWタディッチが決めて3-1。ディナモは首位の足場を固めています。

2位ハイドゥク・スプリトは4位シベニクとホームで対戦。
Musa 前節はディナモとの直接対決に破れ、ヴリッチ監督の立場も微妙になる中、シーズン前半の牽引役であったMFバラティナッツが給与未払いを盾に退団を希望。一方のシベニクはFWルカビナとDFシルデンフェルトの両軸を取られ、戦力ダウンは否めません。
11分、フルゴヴィッチの左クロスにファーサイドに走りこんだムサ(写真)が決めてハイドゥクがあっさりと先制に成功します。
ハイドゥクのユニフォームを着て公式戦3試合となるFWルカビナは、38分に相手GKと一対一になるも、下手にドリブルを続けてしまってシュートに失敗。この日も良い働きを見せることなく前半で下げられてしまいました。
ハイドゥクは53分、ムサのFKからファーポストでフリーだったバルトゥロヴィッチがヘディングで決めて2-0。59分にはバルトゥロヴィッチの右サイドからのパスを受けたルビールが、シュートを打つことなく、好ポジションにいたブシッチへと流し、これを決めて3-0。きちっと格下相手に勝利をしています。

その他の試合では、ザグレブが難敵メヂュムリエを4-0と圧倒してリーグ再開後3連勝。またリエカも新加入の元ブルガリア代表FWイヴァノフが3戦連続ゴールもあってプーラに勝利しています。

Varteks Varazdin - Dinamo Zagreb1:3
1:0  1' Semler
1:1 53' Vugrinec
1:2 69' Vugrinec
1:3 78' Tadic

Zagreb - Medimurje 4:0
1:0 30' Mandzukic
2:0 63' Lovrek
3:0 69' Lovrek
4:0 74' Brkljaca

Kamen Ingrad - Cibalia Vinkovci 2:2
0:1  6' Tadic
1:1 12' Cordas
1:2 20' Bagaric
2:2 67' Sivonjic

Osijek - Slaven Belupo 1:1
0:1 51' Vrucina
1:1 53' Primorac

Rijeka - Pula 2:0
1:0  5' Sharbini
2:0 38' Ivanov

Hajduk Split - Sibenik 3:0
1:0 11' Musa
2:0 53' Bartolovic
3:0 59' Busic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点56)、2位…ハイドゥク・スプリト(50)、3位…ザグレブ(40)、4位…シベニク(31)、5位…メヂムリエ(31)、6位…スラヴェン・ベルーポ(28)、7位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、8位…リエカ(27)、9位…オシエク(26)、10位…プーラ(18)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(12)、12位…カメン・イングラッド(11)

【得点】
22ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
14ゴール…シャルビーニ(リエカ)
12ゴール…ロヴレク(ザグレブ)
11ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)、マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)
9ゴール…カルテロ(シベニク)
8ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)

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2007年2月25日 (日)

エドゥアルドの二発で勝利/クロアチア・ダービー

2月24日、クロアチア・リーグ第20節が行われました。
Bbb  注目は何といっても、ディナモ・ザグレブvs.ハイドゥク・スプリトの「Hrvatski derbi」(クロアチア・ダービー)。勝点3でディナモを追うハイドゥクは、アウェーとはいえ勝ちにこなくてはなりません。一方のディナモは引導を渡す絶好のチャンス。マクシミール・スタジアムは30000人の観客で膨れ上がり、北と東のスタンドに終結したディナモ・サポーターのBBBと南スタンドに終結した3500人のハイドゥク・サポーターのトルツィダで、激しい応援合戦が繰り返されました。
毎回、ダービーとなると色々と問題が出てくるのですが、笛を吹くスヴィロコス主審がディナモのマミッチ副会長とパーティで同席し、その写真が新聞に取り上げられたことで事態が紛糾。一時は他の審判を起用する話もあったのですが、結局はスヴィロコス主審が笛を吹くことになりました。

ディナモ・ザグレブは前節と同様に4-2-3-1システムを採用。二列目の右サイドにミキッチを起用しました。
GKロンチャレヴィッチ-(右から)DFチョルルカ、ドゥルピッチ、シルデンフェルト、チャレ-MFヴコイェヴィッチ、マミッチ-ミキッチ、ヴグリネツ、モドリッチ-FWエドゥアルド
ハイドゥク・スプリトは満を持して新加入の俊足FWルカビナを先発起用。勝利を求めて、3トップで挑んできました。
GKバリッチ-DFペライッチ、ガル、ジブコヴィッチ、フルゴヴィッチ-MFルビール、ダムヤノヴィッチ、ツァレヴィッチ-FWルカビナ、ブシッチ、バルトゥロヴィッチ

Dudu_1 普段はファウルで荒れまくるのがこのダービーの典型なのですが、この試合はいつもよりクリーンな試合となりました。その一方で、華麗さやアトラクティブさに欠けた試合だったともいえましょう。コンパクトかつアグレッシブに攻めるディナモが主導権を握り、中盤が落ち着かないハイドゥクが劣勢に回ります。
2分には右サイドからエドゥアルド(写真・右)のパスがゴール前へと飛び出したヴグリネツに通るものの、ヴグリネツはGKバリッチに接触する以前にダイブしてしまい、イエローカード。19分には右サイドでボールを貰ったエドゥアルドが反転してコースを作り、ミドルシュートを放ちましたが、GKバリッチが好反応をみせてコーナーキックへと追いやります。
ゴールはその直後のCKからでした。ヴグリネツの左CKはGKバリッチが前方へとパンチングするも、空中に舞い上がったボールを事もあろうかハイドゥクDFのペライッチがヘディングでゴール前フリーのエドゥアルドに配球。フリーのエドゥアルドがボレーで叩き込んでディナモが先制します。
Rukavina_dudu ディナモはその後もゲームを支配。ハイドゥクはスピードのあるルカビナ(写真・手前)とバルトゥロヴィッチにボールを託そうにも、ディナモDF陣の執拗なチェックに苦しみます。とりわけルカビナはシベニク時代のチームメイトであり親友でもあるDFシルデンフェルトにきっちりマークされてしまいました。
ディナモの2点目はまたしてハイドゥクの愚かなミスから生まれます。39分、ディナモのFKからのクリアボールをハイドゥクのツァレヴィッチが拾うものの、パスかクリアをすることなく自分のペナルティエリアでドリブルを仕掛けてしまい、それをチョルルカがカット。ボールはまたしてゴール前フリーのエドゥアルドに届き、冷静にゴール左下に叩きこみます。

後半からハイドゥクはFWブシッチを下げてMFムサを投入。ようやく中盤でも形を作れてきますが、ディナモのアグレッシブな守備は変わることなく、ディナモが優勢に試合を進めます。
49分、チョルルカが右サイドを突破してペナルティエリアでフリーのヴグリネツにラストパスを送るものの、シュートはバーのはるか上へ。
67分、ハイドゥクは中央でボールを持ったルビールがミドルシュートを試みますが、ボールは右ポストを逸れていきます。
Dinamo_slava 80分、前線のエドゥアルドがトラップしたボールを前方へと蹴り上げてマークを外し、ゴールへと疾走。GKバリッチとペナルティエリア内で接触しましたが、主審はPKを取らず。この日のスヴィロコス主審はプレッシャーの中、偏ることのないジャッジングを見せました(ちなみに8節のハイドゥクvs.ディナモではコヴァチッチ主審が3つの怪しいPKを出し、試合が荒れまくっています)。
今のディナモの課題は終盤の集中力。前節のリエカ戦では3-0とリードしながら、83分以降に集中が切れて1点差まで追い詰められたわけですが、この試合でも同じ傾向が見られます。最後の10分間は押しまくられ、85分、ムサの右クロスが誰にも触れないままファーサイドへと流れ、そこにバルトゥロヴィッチが飛び込んで押し込み、2-1。
その2分後にもムサの左クロスにイェラヴィッチがヘディングシュート。ボールは左下隅へと向かいますが、GKロンチャリッチが好セーブ。それからもドン引きのディナモでありましたが、逃げ切ることに成功しました。
これでディナモは2位ハイドゥクに勝点差6。試合終了とともにディナモの選手は輪になって喜び、サポーターと万歳を繰り返しました(写真)。

もちろんマン・オブ・ザ・マッチはエドゥアルド。25日に24歳の誕生日を迎えた彼は22得点でリーグ得点王。昨シーズンの得点王はボシュニャク(現ヘンク)だったのですが、20節でその点に追いつきました。今季は欧州カップで5得点、クロアチア・カップで5得点、スーパーカップで2得点、クロアチア代表でも5得点を決めており、トータルで39得点という驚異的な数字を叩き出しています。

Razocaran_1試合後、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「このような環境、このような観客を前にして、マクシミールでの素晴らしいシーズン再開となった。素晴らしい応援をしてくれたBBBには感謝している。トルツィダもそうだ。私はまず何より結果に満足しているし、プレーや働きぶりにも満足している。
勝利まで私たちを導いた選手たちのファナティックぶりを祝福したい。この勝利はシーズンの続きへ推進力を与えることになるだろう。シーズンは終わっていない。しかし、このアドバンテージはこの先を楽にさせてくれることだ。」
とコメント。
一方、ハイドゥクのヴリッチ監督は憮然とした表情。この試合の前、イヴァンコヴィッチとハイドゥク会長グルギッチがメディアを通して喧嘩をした際、イヴァンコヴィッチが「ベネチアの詐欺師」と言ったことにヴリッチが激怒。イヴァンコヴィッチとは一緒の席に座りたくない、ということで時間差で記者会見に現れました
「今夜のハイドゥクは自分に対しては勝ったと見ている。この結果には値しない。ディナモのプレーは悪かった。客観的なじゃないかもしれないが、ハイドゥクはディナモよりもゲームを支配したと思う。2つのミスが試合を決めてしまった。」
と述べています。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Cibalia 2:0
1:0 53' Posavec (PK)
2:0 90' Vrucina

Medimurje - Kamen Ingrad 2:0
1:0 63' Peraica 63'
2:0 89' Piskor

Pula - Zagreb 0:2
0:1 67' Mandzukic
0:2 70' Lovrek

Sibenik - Rijeka 2:2
0:1  4' Ivanov
1:1 40' Franja
2:1 53' Gabriel
2:2 89' Sharbini

Osijek - Varteks Varazdin 4:1
1:0 17' Jukic
2:0 40' Knezevic
2:1 43' Mujanovic
3:1 51' Pavlicic
4:1 65' Lopes

Dinamo Zagreb - Hajduk Split 2:1
1:0 20' Eduardo
2:0 39' Eduardo
2:1 85' Bartolovic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点53)、2位…ハイドゥク・スプリト(47)、3位…ザグレブ(37)、4位…シベニク(31)、5位…メヂムリエ(31)、6位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、7位…スラヴェン・ベルーポ(27)、8位…オシエク(25)、9位…リエカ(24)、10位…プーラ(18)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(11)、12位…カメン・イングラッド(10)

【得点】
22ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
13ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)、ロヴレク(ザグレブ)
9ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、カルテロ(シベニク)、マンジュキッチ(ハイドゥク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)
8ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)

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2007年2月18日 (日)

クロアチア・リーグ再開、第19節

2ヶ月半のウィンターブレークを経て、2月17日、クロアチア・リーグ第19節が行われました。
ディナモとハイドゥクのマッチレースが続いているわけですが、この二強は若手選手を中心に大幅に補強。その他のチームも選手の入れ替わりがあり、秋とはまた違った戦いになるかもしれません。

首位ディナモ・ザグレブは7位のリエカと対戦。場所はリエカのホーム、カントリーダ。観客は約8000人で、そのうち2000人がディナモ・サポーターのBBBです。
Eduardo_1 クジェの解任を受けて、シーズン途中でディナモの指揮を引き受けたイヴァンコヴィッチは、準備期間で4-2-3-1システムを導入しました。エドゥアルド(写真)がワントップ、トップ下がヴグリネツ、左がモドリッチ、右が19歳の新外国人サミールという攻撃陣。またシベニクから獲得したDFシルデンフェルトもセンターバックで初スタメンです。
豊富な戦力の割には低迷しているリエカのブラチュン監督もシーズン途中から指揮。彼も準備期間で4-2-3-1を定着化させようとしています。ワントップが新外国人で元ブルガリア代表のイヴァノフ、トップ下がスペイン人のトニート、左が元ガンバのブーレ、右がロシアのトムスクから復帰したノヴァコヴィッチといった攻撃陣であります。
先制はディナモでした。7分、右サイドでチョルルカがロングボールをヴグリネツに通すと、ヴグリネツはドリブルで切れ込んでから中央フリーのモドリッチへラストパス。モドリッチは丁寧なパスを出す感覚でゴール右下隅にあっさりと決めます。
リエカも19分にトニート、24分にブーレがシュートチャンスを迎えるも決められず。前半終了間際にはモドリッチが一人で突破し、最後はヴグリネツにパスを送るものの、シュートは失敗に終わりました。
後半も似たようなテンポで進みましたが、57分に準備不足だったサミールに代えてMFトミッチを投入することでディナモが主導権を握ります。69分、トミッチが放ったシュートがDFの背後へ飛び出したエドゥアルドの足元にこぼれ、そのままゴール前に突進したところをDFレンドゥリッチが引っ張ったことでPK。エドゥアルドが右下に決めて追加点を取ります。
71分、リエカMFリニッチがモドリッチの背後からタックルをしてイエローを貰うと、その1分後にも荒いプレーで二枚目のイエロー。人数においてもディナモは優勢に立ちます。77分、最終ラインのドゥルピッチから縦に出たロングボールをオフサイドラインをかいくぐったエドゥアルドが受け、丁寧にゴール左下に決めて3-0。既にリーグ20得点目となるゴールです。
しかし、リエカも83分、イヴァノフがペナルティエリアで巧みに倒れてPKを貰うと、これを自分で決めて3-1。またロスタイムにはかつてディナモにも在籍したMFシュトロクが左サイドでチョルルカをかわし、GKロンチャリッチの股間を抜くシュートを決めて3-2。笛の直前にもリエカがCKのチャンスを持ちましたが、ディナモが何とかそのまま逃げ切りました。

ディナモを勝点差3で追いかける2位ハイドゥク・スプリトはオシエクとホームで対戦。サポーターのトルツィダの期待も多く、ポリュウド・スタディオンには13000人の観客が集まりました。ハイドゥクは期待の新星FWルカビナを獲得したもののベンチに温存し、バルトゥロヴィッチ、ブシッチ、イェラヴィッチの3トップを起用。このヴリッチ監督の起用がズバリと当たり、試合は前半で決まってしまいます。
13分、中央からの縦パスをブシッチが受けると左のバルトゥロヴィッチへとアシスト。バルトゥロヴィッチのシュートはネット右を揺らし、ハイドゥクが先制します。
20分にはイェラヴィッチの折り返しにブシッチが中央から叩き込んで2点目を追加。更に37分、新加入の右SBペライッチのアーリークロスにブシッチが長身を活かしてヘディングシュートを決めて3-0。これで勝負ありました。
後半頭からブシッチに代わってハイドゥク・デビューとなるルカビナを投入。意欲とポテンシャルは見せるものの、なかなかゴールを決められず、試合はそのまま3-0で終わりました。

次節は今季初めてとなるディナモとハイドゥクの直接対決。場所はディナモのホーム、マクシミール・スタディオンです。これから一週間はその話題で持ちきりとなるでしょう。

ちなみに私は今節、3位ザグレブと4位シベニクの撮影取材に行ってきました。
若手の成長とブラジェヴィッチ監督の采配が光るザグレブは、この冬にあった幾つものオファーを蹴って戦力を維持。一方、シベニクはFWルカビナ(→ハイドゥク)とDFシルデンフェルト(→ディナモ)の攻守の要を売却しただけでなく、ハイドゥクからレンタルしたFWカリニッチとキャプテンのDFブリャトが怪我で欠場してしまいました。
Mandukic 前半は3位対4位の試合とは思えぬお寒い展開で進みます。ピッチコンデションが悪く、パスミスの連続。ザグレブが主導権を握るものの、攻めきれることがなく0-0の状態が続きます。
均衡が破れたのは81分。右サイドのムイジャのクロスにU-21代表FWマンジュキッチ(写真右)がヘディングで叩き込んでザグレブが先制します。85分にはマンジュキッチが左サイドを一人でドリブルで持ち込み、タッチラインからペナルティエリアへと切れ込むと、最後は右足で巻いたシュートを決めて2-0。88分にはチュトゥラがエリア内でボールカットし、中央へ。フリーのユレンディッチがあっさりと決めて、結果的には3-0と快勝しています。

全試合の結果はこちら。

Hajduk Split - Osijek 3:0
1:0 13' Bartolovic
2:0 20' Busic
3:0 37' Busic

Varteks Varazdin - Slaven Belupo 0:0

Cibalia Vinkovci - Medimurje 0:3
0:1 77' Bratkovic
0:2 83' Cicero Lima
0:3 88' Celiscak

Zagreb - Sibenik 3:0
1:0 81' Mandzukic
2:0 85' Mandzukic
3:0 88' Jurendic

Kamen Ingrad - Pula 1:0
1:0 47' Cordas

Rijeka - Dinamo Zagreb 2:3
0:1  7' Modric
0:2 69' Eduardo (PK)
0:3 78' Eduardo
1:3 83' Ivanov (PK)
2:3 90' Strok

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点50)、2位…ハイドゥク・スプリト(47)、3位…ザグレブ(34)、4位…シベニク(30)、5位…メヂムリエ(28)、6位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(28)、7位…スラヴェン・ベルーポ(24)、8位…リエカ(23)、9位…オシエク(22)、10位…プーラ(18)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(11)、12位…カメン・イングラッド(10)

【得点】
20ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
12ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
9ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)、カルテロ(シベニク)
8ゴール…ルカビナ(ハイドゥク)

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2007年2月 8日 (木)

クロアチア、ノルウェーに2-1の勝利

2月7日、リエカのカントリーダ・スタディオンで親善試合「クロアチアvs.ノルウェー」が行われました。
今年初めての代表試合ですが、次々と怪我で選手が離脱。病気と闘うFWクラスニッチのために選手達は「イヴァン、私たちは君と一緒だ」のTシャツを着て整列しました。またリエカのサポーター"アルマダ"は「もし必要ならば、心臓をあげよう。イヴァン、アルマダは君と一緒だ」との横断幕を後半に掲げました。ビリッチが監督となって初めてのリエカでの試合ということで、スタンドは8000人とまずまずの入りです。
クロアチアのスタメン(4-4-2)は以下のよう。
GKプレティコサ-(右から)DFシミッチ、チョルルカ、ヴェイッチ、バビッチ-MFスルナ、レコ、モドリッチ、クラニチャール-FWバラバン、ペトリッチ
一方、ノルウェー(4-4-2)はベストメンバーを揃えてきました。
オプダル-DFハンゲラント、ハーゲン、ランベク、ヨンセン-MFヘスタッド、アンドレセン、ペデルセン、リーセ-FWスールシャール、カリュー

Petric_1 クロアチアは試合開始からゲームを支配します。しかし、最初のシュートはノルウェー。3分、リヨンからアストンビラに移籍したばかりのFWカリューが右サイドでバビッチをかわしてシュート。角度が悪くプレティコサがセーブします。最初の不注意はあったものの、バビッチは左サイドバックとして機能していきます。ビリッチ監督就任当初、バビッチはこのポジションを拒否したものの、現在はレバークーゼンで左サイドバックでプレーしていることもあり、すんなりと溶け込みました。6分、そのバビッチがオーバーラップからシュートを試みるもボールは枠の左へ。12分、レコのミドルシュートはGK正面。16分にはペトリッチ(写真)が18mの距離からシュートを放ちますが、DFハンゲラントに当たりGKがキャッチします。
18分、再びカリューがシミッチをかわして強烈なミドルシュートを蹴りますが、ボールはクロスバーを越えていきます。その2分後、左サイドのクラニチャールがロングパスをペトリッチに通し、DFを背にしてシュートするものの、力なくGKオフダルがキャッチしました。更にバラバンのクロスからオーバーラップしたチョルルカが左足でシュートで狙うも、枠を大きく外してしまいます。
とはいえ時間経過と共にクロアチアのプレーはどんどん良くなり、流れるような攻撃を見せます。クロアチアの先制点は26分、中央のクラニチャールが左サイドを上がってきたバビッチにパス、バビッチは速いクロスを挙げると、ゴール前に飛び込んだペトリッチがジャンピングボレーで叩き込みます。ビリッチ監督の下でレギュラーを獲得したペトリッチにとって、このゴールは代表13試合目で6ゴール目です。
一方のノルウェーも29分、コーナーキックからヴェイッチとプレティコサの連携ミスでボールがゴールラインを割るものの、ゴールが入る前にスールシャールがキーパーチャージをしたとの誤審で得点が認められませんでした。
34分、モドリッチが右サイドでボールをキープしながらペトリッチへラストパス。ペナルティエリア手前からのシュートは左ポストを逸れていきました。けれども38分、スルナの右ショートコーナーからクラニチャールがバイタルエリアで中央へ駆け込んだモドリッチへパスを通すと、モドリッチは正確なグラウンダーのシュートをゴール右隅に決めて2-0とリードを広げます。
42分にはバビッチが素晴らしいFKを放つものの、GKが指先でクリア。更にクラニチャールがペトリッチとのワンツーからシュートしますが、これもわずかに枠を外してしまいました。

合宿中の病気から調子がまだ戻らないエドゥアルドが後半頭からペトリッチに代わって出場します。47分、レコがミドルシュートを狙うもGKがキャッチ。モナコでようやくレギュラーとして活躍しているレコはセントラルMFとして素晴らしい働きを見せ、ニコ・コヴァチの後継者として評価を高めました。
クロアチアが前半同様にゲームを支配。61分、この試合が代表デビューとなる地元出身のFWブダンがバラバンに代わって登場します。67分、クラニチャールがファーサイドにクロスを上げ、そのブダンがヘディングでエドゥアルドに落とすものの、エドゥアルドのシュートは失敗に終わりました。74分にはスルナの突破からの折り返しにエドゥアルドがGKを惑わしてシュートを放つものの、ボールはDFハーゲンがゴールライン上でクリアします。その直後にはスルナが右サイドからクロスを上げ、ブダンがニアでヘディングシュートしますが、これはGKの好セーブで逃れました。
86分、ノルウェーはクロアチアのオフサイドトラップを穴を狙い、縦パスに飛び出したオーストがGKプレティコサと一対一に。シュートは足で止めたものの、左から上がっていたムーンがこぼれ球を押し込んで1点を返します。試合はそのまま2-1でタイムアップ。ディフェンスに幾分と乱れはあったとはいえ、これまで控えに甘んじてた選手達が主力と遜色ないコンビネーションプレーをみせたことで、収穫のあった試合でありました。

スラヴェン・ビリッチ監督は試合後のテレビのインタビューで
「選手が欠けていることを殆ど感じさせなかった。レコとヴァイッチは自分達が良い選手であることを示してくれたよ。レコは特別な選手になるための全てのクオリティを持っている。ヴェイッチは彼を悪く言う人達全員を否定してくれた。カリューをジャンプでも走力でも上回ったんだからね。
観客は楽しむことができたと思う。3つのゴールの他にも多くのチャンスがあった。2-0ならば望むべき最高の結果だったよ。終わったと思った時に、相手にゴールをあっさりと決められてしまうものだ。しかし、私たちは試合を最後まで導くことに成功した。
いかなるアリバイも弁解もない。それは試合前からも言っていたことだ。もし私たちが勝利しなかったとしても、それを口にすることはしなかっただろう。またノルウェーもトップフォームではなかったからね。」
とコメントしています。また記者会見では
「とても良い試合だった。とてもよいプレーをしただけではない。むしろ素晴らしいプレーをしたんだ。嘘をついて質素に振舞う必要はない。どれだけ私たちが良かったかを認識しなければならないんだ。いかなるトレーニングでも試合であるかのように集中し、全力を出しているからこそ良い。それが私たちの成功の秘密だ。
もちろん、クオリティある選手のグループが存在することも必要条件だ。今夜、そのグループの幅が更に広がった。そして新たなポジションにバビッチを得たことが決定的となった。イングランド戦以降、彼は左サイドバックのポジションをクラブでもプレーするようになったしね。そのスピードの賢さをもってして、彼は本物の現代的サイドバックとなることだろう。彼は本当に良いプレーをした。レコもヴェイッチも(戦力として)得ることになったし、バラバンも自らを証明してくれた。」
と述べています。

(写真はSport-netより。
試合動画はクロアチア・テレビのここで見られます)

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2007年2月 5日 (月)

ジヴコヴィッチ、代表復帰

Zivkovic2月7日にノルウェーと親善試合を行うクロアチア代表が4日から集合しております。
この試合を前にして怪我人が続出。シムニッチ、コヴァチ兄弟が怪我で出場が見送られ、既にサブリッチ、シェーリッチ、トゥドール、クネジェヴィッチといったディフェンス陣も怪我のため、新たにボリス・ジヴコヴィッチ(写真・ハイドゥク所属)が召集されています。元代表キャプテンでもあるジヴコヴィッチは、2004年欧州選手権以来の代表復帰になります。
またハンブルガーSVに移籍したばかりのオリッチは、チームの低迷と早くフィットさせるためにクラブ側が放出を拒否。協会もそれに応じることにしました。また最新のニュースではラパイッチが先のリーグ戦で怪我をしたと報じられ、ビリッチ監督はかなり神経質になっているそうです。

現時点で予想されるスタメンは
GKプレティコサ-DFチョルルカ、シミッチ、ヴェイッチ、バビッチ-MFスルナ、レコ、モドリッチ、クラニチャール-FWエドゥアルド(バラバン)、ペトリッチ

この試合はリエカのカントリーダ・スタディオン(20時15分キックオフ)で行われ、地元出身のFWブダン(パルマ所属)の代表デビューが見込まれています。

2月4日、リエカとサンフレッチェ広島がそれぞれ控え選手を中心にしての練習試合を合宿地のトルコで行いました。
今季、カメン・イングラッドから移籍したFWマテ・ブライコヴィッチが11分に左から斜めにシュートを決めて先制点を決めると、22分には同じくブライコヴィッチがFKから2点目を決めました。サンフレッチェも89分に入船が得点を決めて、2-1でリエカが勝利しています。

リエカ - サンフレッチェ広島 2:1 (前半2:0)
開催地:スポーツセンター・ワウ第6競技場
観客:10人

得点:
1:0 11' ブライコヴィッチ
2:0 22' ブライコヴィッチ
2:1 89' 入船

リエカ:
ラドマン(72' プルスカロ)、ユヌゾヴィッチ、ロドリゴ、プリラスニグ、パミッチ、シュトロク、リニッチ(46' ケルケズ)、マルキッチ、セルティッチ(60' リニッチ)、ブライコヴィッチ、Ah.シャルビーニ
   
サンフレッチェ広島:
河野、中尾、吉弘、槙野、趙、高柳、高萩、入船、田村、上野、前田
(途中交替:橋内、金田)

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ディナモ、ジェフに4-2で勝利

4日、ディナモ・ザグレブが合宿を張るトルコのベレクという街にて、ディナモvs.ジェフユナイテッド千葉の練習試合が行われました。昨年は4-0でディナモが勝利したカードですが、今年も4-2とディナモが勝利しました。

Dinamochiba前半はディナモが規律に優れたプレーをみせます。35分に右サイドバックのチョルルカがボールを持ったままオーバーラップをし、2人の選手を突破してペナルティエリアを突進。最後は12mの距離から斜めにシュートを決めてディナモが先制します。
その5分後、ディナモは"ビリヤード"のような正確なアクションで追加点を奪います。サミールとトミッチ(写真中央)が早いパス交換から最後はモドリッチに繋ぎ、14mの距離から正確なシュートをモドリッチが突き刺して、2-0とリードを広げます。
前半にジェフは21分、カウンターから羽生が決定機からシュート、その2分後には水野が12mの距離からシュートを放ちますが、ともにポストを逸れてしまい得点に結びつきませんでした。

予告通り、ディナモは後半から代表の3選手(エドゥアルド、モドリッチ、チョルルカ)を外し、GKをトゥリーナにします。ディナモは51分、トミッチがドリブルでマーカーを外し、コーナー付近まで突破したあとマイナス方向へ折り返すと、タディッチが6mの距離から確実にシュートを決めて3-0と更にリードを広げます。
ジェフもその直後の攻撃で、水野からパスを受けた山岸がシュートを決めて1点を取り返します。その後は途中交替のヴグリネツが一人でゴール前まで行くも、シュートは岡本が好セーブ。続くイェルテツもチャンスを逃しました。
試合の終盤はジェフがペースを握り、ジェフ攻撃陣が何度もディナモ守備陣をパニックに陥れます。一度はゴールラインでマミッチがシュートをクリアする場面もありました。73分、途中交替の朴がディナモのディフェンダーの足が止まったところを利用してミドルシュートを決め、1点差まで追い詰めます。
しかしディナモは77分、ヴグリネツが25mのミドルシュートを決めて4-2と勝利を確実なものとしました。

試合後、ディナモのイヴァンコヴィッチ監督は
「試合は有益なもので、試合の大部分においてチームの戦いぶりに喜んでいる。4点しか取れなかったが、もっとゴールを奪うことができた。残念ながら、二度に渡って相手が小さなチャンスから得点に結び付けたことで、ある程度印象を悪くしてしまったよ。この試合が終わって、私が描くスターティングメンバーの構想がはっきりとした。しかし、まだスターティングメンバーを口にしたくはない」
とコメントしています。

ジェフユナイテッド千葉 4:2 (前半 2:0)
開催:スポーツセンター・リクソス(ベレク/トルコ)
観客:100人  審判:マヌール(アンタルヤ)

得点:
1:0 35' チョルルカ
2:0 41' モドリッチ
3:0 53' タディッチ
3:1 55' 山岸
3:2 74' 朴
4:2 77' ヴグリネツ

ディナモ・ザグレブ:
GKロンチャリッチ(46' トゥリーナ)-DFチョルルカ(46' ミキッチ)、ドルピッチ、シルデンフェルト、カルロス(46' チャレ)-MFトミッチ(81' ハヴォイッチ)、ヴコイェヴィッチ(63' マミッチ)-モドリッチ(46' イェルテツ)、サミール(58' ポクリヴァッチ)、エドゥアルド(46' ヴグリネツ)-FWタディッチ(69' パンデフ)

ジェフユナイテッド千葉:
GK岡本-DFストヤノフ、水本、斎藤-MF水野、佐藤、下村(55' 中島)、山岸、羽生(68' 新居)、工藤(55' 朴)-FW黒部(77' 楽山)

(ニュースソース、写真はJutranji-listより)

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2007年2月 4日 (日)

ディナモvs.ジェフユナイテッド戦直前情報

トルコ時間の16時(日本時間23時)からディナモ・ザグレブvs.ジェフユナイテッド千葉の練習試合が行われます。ディナモはこれまでのトルコ合宿で、メタリスト・ハルコフ(ウクライナ)に2-0、ヴィスラ・クラクフ(ポーランド)に0-0、OFKベオグラード(セルビア)に1-1とまだ良い結果を残していません。OFKベオグラード戦ではDFのチョルルカをセンターフォワードに起用するなど新たなテストをしましたが、結果は出ておりません。イヴァンコヴィッチは春からの戦いのため4-2-3-1システムを新たに採用、この試合におけるディナモのスタメンは発表されています。

GKロンチャリッチ-DFチョルルカ、ドルピッチ、シルデンフェルト、カルロス-MFトミッチ、ヴコイェヴィッチ-モドリッチ、サミール、エドゥアルド-FWタディッチ

トミッチとヴコイェヴィッチの二人は現時点では控えに甘んじてますが、どれだけ守備的MFという役割で働けるかテスト。また練習では評価の高い新加入の19歳、ブラジル人MFサミールがどれだけトップ下でやれるかが見所とされています。
クロアチア代表のレギュラー選手でもあるエドゥアルド、モドリッチ、チョルルカは45分だけプレーし、その後はクロアチアへと戻って2月7日のノルウェー戦(リエカ)の準備をする予定です。
元イラン代表監督としてアジアのサッカーに通じたディナモのブランコ・イヴァンコヴィッチ監督は
「ジェフユナイテッド戦は役に立つテストとなるだろう。オシムの到来以後はヨーロッパのやり方をもってして、日本のプレー哲学が幾らか高尚になった。ハイドゥク戦でのジェフを見たが、ハイドゥク相手には後半だけ3度の"死んだ"(失敗した)チャンスを作っていた。」
と語っています。

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2007年2月 2日 (金)

ドマゴイ・アブラモヴィッチ、復帰インタビュー

Abramovic 私のホームページ内でもコーナーを設けている、元U-21クロアチア代表FWドマゴイ・アブラモヴィッチ(25・写真)が右膝損傷の手術からようやく復帰。現在、所属のシロキ・ブリイェグ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の合宿でトレーニング、練習試合をこなしております。
アブラモヴィッチは昨年4月12日のカップ戦準決勝・対ジェリェズニチャール戦で右膝を相手選手に蹴られて靭帯を損傷。そのまま試合を続けて決勝へ導くゴールを決める闘志を見せたものの、状況は悪化。5月26日にオシエク病院で手術をしました。手術は成功したものの、その後は半年近いリハビリを続けておりました。
1月25日、シロキ・ブリイェグの公式サイトにインタビューが掲載されていましたので、翻訳紹介します。

「本当に良い気分だよ。もう膝は痛くないしね。競り合いにいく時の恐怖はないし、ボールを力強く蹴る時の恐怖もない。人間は健康であるならば、辛い準備を我慢することもずっと楽なもんだよ。私たちは素晴らしく練習している。最初の2日間は一日2度の辛いトレーニングをこなし、3日目は1度のトレーニングで午後はフリーだよ。」

-あなたは最初の紅白戦で他の選手以上に走り、チームメートを引っ張っていった。そして得点も決めた。1対1の結果のあとはPK戦で勝利者を決めようと要求したよね。
「そのようにプレーすることに私は慣れてしまったからね。他のやり方は知らないよ。だから私は最大限の力を出した。まず何より、以前にもやれたプレーが再びできることを自分で確信したいんだよ。ボールが欲しいし、ゴールも欲しい。チームでの私はそんな役割なんだ。」

-昨年のカップにおけるジェリェズニチャール戦であなたが怪我をした時、一つのチームを自分の背後に残していった。今はチームに新たな顔ぶれがいる。もう一度、トロフィまで辿りつけるのか?
「チームは一年間で変わった。今はまったく新しい若者ばかりだ。けれども彼らは良い選手達だし、良い若者達だ。だからフィットするのはそんなに問題じゃなかったよ。私たちは素晴らしいチームを持っている。ライバル達には何も劣っていない。今年はカップを逃すことは許されないだろう。2年間連続して準決勝を突破しながら、決勝で二度とも敗れてしまっている。今年は必ずカップを制覇してみせる。」

-リーグ戦ではサラエボとズリンスキ(・モスタル)に遅れをとっているが。
「サラエボは私たちとは勝点6のアドバンテージを持っている。ズリンスキとは勝点2の差だ。私たちは自分のプレーをして勝ち続け、そして彼らのミスを待つんだ。サラエボのアドバンテージに関係なく、最後の結果がもたらされるまで多くの戦いが残っていると思う。サラエボは春の対戦スケジュールは思いのほか良くはない。最後には私たちを信じているサポーターと共に喜びにあけるものだと信じているよ。」

アブラモヴィッチとは1999年以来の付き合いです。手術翌日に病院へとお見舞いしたのですが、チューブの入った痛々しい膝をさすりながらも絶望的に陥らず、常にポジティブだったことを思い出します。パパにもなったことで、言葉の節々に随分と責任感が溢れるようになりました。とにかく春での復活を期待しています。

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クロアチア・リーグ/冬の移籍のまとめ

Rukavina_31月31日をもって冬の移籍市場が閉ざされたので、これを機会に主だったクロアチア・リーグの選手の動きをまとめてみました。将来性豊かな若手選手を中心にした国内クラブ間での移籍が多く、ディナモのMFイェルテツ、ハイドゥクのFWルカビナ(写真)の移籍が大きな部類になります。
(◆はレンタル移籍)

○ディナモ・ザグレブ
[獲得]
FWヨシップ・タディッチ     (←レバークーゼン[ドイツ])
MFミハエル・ミキッチ      (←リエカ)
MFニコラ・ポクリヴァッチ   (←ヴァルテクス)
MFダリオ・イェルテツ      (←ヴァルテクス)
DFゴードン・シルデンフェルト (←シベニク)
DFサミール           (←パラナエンセ[ブラジル])

[放出]
FWアンデルソン・コスタ    (→ギマラエス[ポルトガル])◆
MFマルコ・ヤニェトヴィッチ  (→フルヴァツキ・ドラゴヴォリャッツ)◆ ※
MFヤスミン・アギッチ     (→パスチング[オーストリア])
MFマリオ・グルグロヴィッチ (→プーラ)◆ ※
DFイェンス・ノヴォトニー   (→引退)
DFマリオ・ツヴィタノヴィッチ (→エネルギー・コットブス[ドイツ])
(※シーズン前半はメヂムリエにレンタル)

○ハイドゥク・スプリト
[獲得]
FWアンテ・ルカビナ   (←シベニク)
MFゴラン・ルビール   (←リエカ)
MFムラデン・ペライッチ (←スタンダール・リエージュ[ベルギー])
DFボリス・パンヂャ   (←シロキ・ブリウェグ[ボスニア・ヘルツェゴビナ])

[放出]
FWドラガン・ブラトニャク (→ヒムンキ[ロシア])
FWニコラ・カリニッチ   (→シベニク)◆ ※前半はプーラにレンタル
MFダルコ・ミラディン   (→エルゴテリス[ギリシャ])
DFルカ・ブチュコ     (→リエカ)

○リエカ
[獲得]
FWマテ・ブライコヴィッチ  (←カメン・イングラッド)
FWゲオルギ・イヴァノフ   (←レフスキ・ソフィア[ブルガリア])
MFイゴール・ノヴァコヴィッチ(←トム・トムスク[ロシア])◆
MFフルヴォイェ・シュトロク (←無所属)
DFルカ・ヴチュコ      (←ハイドゥク・スプリト)

[放出]
MFミハエル・ミキッチ (→ディナモ)
MFゴラン・ルビール  (→ハイドゥク)

○オシエク
[獲得]
FWスティエパン・ユキッチ (←ロケレン[ベルギー])

○ヴァルテクス・ヴァラジディン
[獲得]
FWヨシップ・シミッチ    (←無所属)
FWボルート・セルメール  (←バイエルンⅡ[ドイツ])
MFゴラン・ムヤノヴィッチ (←リエルセ[ベルギー])
DFゾラン・イヴァンチッチ (←北京[中国])
DFマリオ・ルチッチ    (←イェフダ[イスラエル])

[放出]
MFニコラ・ポクリヴァッチ (→ディナモ)
MFダリオ・イェルテツ   (→ディナモ)

○スラヴェン・ベルーポ
[獲得]
FWダリオ・ザホーラ     (←ディナモ)◆ ※前半はコペール[スロベニア]にレンタル
MFスレブレンコ・ポサヴェツ (←アンカラグチュ[トルコ])

[放出]
FWエディン・シャラノヴィッチ (→サラエボ[ボスニア・ヘルツェゴビナ]

○シベニク
[獲得]
FWニコラ・カリニッチ  (←ハイドゥク)◆ ※前半はプーラにレンタル

[放出]
FWアンテ・ルカビナ      (→ハイドゥク)
MFマリオ・ブディミール    (→エルゴテリス[ギリシャ])
DFゴードン・シンデルフェルト (→ディナモ)

○ザグレブ
[放出]
FWイヴィツァ・カラボグダン (→ポモラッツ)

○プーラ
[獲得]
MFマリオ・グルグロヴィッチ (←ディナモ)◆ ※前半はメヂムリエにレンタル

[放出]
GKシルヴィオ・ツァヴリッチ (→インテル・ザプレシッチ)
FWニコラ・カリニッチ    (→ハイドゥク)◆ ※前半はプーラにレンタル)

○メヂムリエ
[獲得]
DFダニエル・シュテフリ (←エッセン[ドイツ])

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2007年1月30日 (火)

クラスニッチ、腎臓移植手術失敗

イヴァン・クラスニッチ(27)の腎臓手術の続報を。
1月27日にブレーメンの病院にて母親シーマの腎臓が移植されたものの、その移植された腎臓がクラスニッチに適応せず、15時間後が経過して容態が悪化。母の腎臓は外され、再度、移植手術が必要となりました。母とクラスニッチの二人は手術が失敗したとはいえ、今の状態は良好のようです。腎臓が適応しなかった理由は解らず、調査には6週間はかかるとのこと。新たな手術はその調査を踏まえた上で、ということになり、次の手術は6~8週間後になるそうです。
まだ新たなドナーは見つかってないものの、弟のヨシップが腎臓を提供するのではとされています。もし移植が不可能だった場合、定期的に透析をしなくてはなりません。

FWイヴィツァ・オリッチ(27)の新たな移籍先がハンブルガーSVになりそうです。既にハンブルガーとCSKAモスクワは合意しており、あとはサインを残すのみ。夏にはCSKAと契約切れになることもあって移籍金は200万ユーロは比較的安く、条件は2年契約で総額230万ユーロとされています。

リエカへの移籍が報じられていた元ナイジェリア代表DFダリボ・ウェスト(33)ですが、リエカに到着後にメディカルチェックをしました。クロアチア代表でもチームドクターを務めるネメツ医師が診断したところ、左膝の軟骨に問題が見られ、これで移籍話は流れてしまいました。ネメツ医師曰く、「残念ながら彼のキャリアは終わりに近いと思う」と答えています。

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2007年1月25日 (木)

クラスニッチ、腎臓移植手術へ

Klasnic クロアチア代表FWイヴァン・クラスニッチ(写真)が腎臓疾患のため、移植手術をすることが明かになりました。
2005年11月3日に盲腸手術をしたクラスニッチですが、その後も痛みが引かず、ここ最近は戦列を離脱しておりました。腎臓に問題があることが判ったものの、薬では治らず、あとは移植による解決しか手立てがないと医師団も判断。兄弟のヨシップがドナー(提供者)となることで、移植手術が近いうちに行われることになりました。手術後は8~12日は病院に残り、それから軽いトレーニングを始めることができ、6~8週間もすれば試合に戻れるそうです。
この報道の翌日、ヴェルダー・ブレーメンは改めてクラスニッチに契約延長を提示したと報じられています。今季いっぱいで契約が切れるクラスニッチは退団を希望していたものの、ヴェルダーは今回の病気に関して全面的に支援の姿勢を示しました。ただし、条件はこれまでと同じになります。

痛い話をもう一つ。イタリアのリボルノに所属する代表DFダリオ・クネジェヴィッチは、2週間前のアタランタ戦で衝突のため額を陥没骨折してしまいました。骨が脳の方に伸びてしまったこともあり、故郷に近いリエカの病院にて水曜日に手術が行われました。チタンの板を埋め込む手術に成功。3日後に退院でき、1ヶ月はヘディングが禁止、試合に戻れるまで長くて3ヶ月が必要とのことです。

先ほどリエカに戦力外通告されたMFミハエル・ミキッチが、ユース育ちの古巣ディナモ・ザグレブとサインしました。リエカとは契約を打ち切って自由選手となったことで、移籍金は発生しません。契約期間は2009年夏まで、背番号は14です。ディナモはブリャトが骨折、またエトーも怪我が再発したことによって右サイドの選手が不足しており、スピードのあるミキッチは求めていた人材となります。

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2007年1月23日 (火)

ノルウェー戦の代表メンバー発表

21日、スラヴェン・ビリッチ代表監督が2月7日にリエカで行われる親善試合・対ノルウェー戦の代表メンバー21名を発表しました。
新召集メンバーは特になく、怪我のサブリッチ、シェーリッチ、トゥドール、クネジェヴィッチ、クラスニッチも試合出場に関係なく合宿に参加することになっています。

Bilic_3ビリッチ監督(写真)は
「ノルウェーはこの先の欧州選手権予選を前にした理想のテストとなるだろう。ノルウェーはどんな試合でも最大限の力でプレーするようなとても強いチームであると見ている。
今までの働きや信用、協調心をもってして代表での地位に値することを示した選手達を呼んだ。他の選手もおってはいるが、この選手達が自分達を証明してきた。」
とコメントしています。

GK:
スティペ・プレティコサ (シャフタール・ドネツク)
ヴェドラン・ルニェ   (ベジクタシュ)
マリオ・ガリノヴィッチ (パナシナイコス)
DF:
ダリオ・シミッチ     (ACミラン)
ロベルト・コヴァチ    (ユヴェントス)
ヨシップ・シムニッチ   (ヘルタ・ベルリン)
フルヴォイエ・ヴェイッチ (トムスク)
ヴェドラン・チョルルカ  (ディナモ・ザグレブ)
MF:
ニコ・コヴァチ     (レッドブル・ザルツブルク)
ミラン・ラパイッチ (スタンダール・リエージュ)
ダリヨ・スルナ     (シャフタール・ドネツク)
マルコ・バビッチ   (バイヤー・レバークーゼン)
イェルコ・レコ     (ASモナコ)
ニコ・クラニチャール (ポーツマス)
ルカ・モドリッチ   (ディナモ・ザグレブ)
ダニエル・プラニッチ (ヘーレンフェーン)
FW:
ボシュコ・バラバン   (クラブ・ブルージュ)
イヴィツァ・オリッチ  (CSKAモスクワ)
ムラデン・ペトリッチ  (バーゼル)
エドゥアルド・ダ・シルヴァ (ディナモ・ザグレブ)
イゴール・ブダン    (パルマ)

補強を進めるリエカに対して、ナイジェリア元代表DFダリボ・ウェスト(33)の売り込みがあることが明らかになりました。リエカは手薄なDFの補強を狙っており、現在は祖国のユリウス・ベルガーでプレーするウェストの名前が出てきたそうです。
またリエカは右MFイゴール・ノヴァコヴィッチがトムスク(ロシア一部)から復帰したこともあり、昨夏に獲得したミハエル・ミキッチに戦力外通告しました。また今季12得点のFWアーマド・シャルビーニもラピッド・ウィーンの移籍が濃厚とされています。

ディナモ・ザグレブで戦力外通告されたブラジル人FWアンデルソン・コスタがポルトガル一部のギマラエスに夏までレンタル移籍することになりました。給与に関してはギマラエスが全て負担することになっています。ディナモでは成功しなかった彼ですが、イタリアの一部クラブ2つからもオファーがあったそうです。

ディナモ・ザグレブは18日、最初の練習試合としてクロアチア南部のネレトヴァと対戦。試合は3-1で勝利したものの、試合前にディナモのサポーターと地元サポーターが喧嘩となり、4人が負傷しています。

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2007年1月18日 (木)

移籍情報

Srna_1 パリ・サンジェルマンからオファーが届いている代表MFダリヨ・スルナ(24・写真)ですが、シャフタール・ドネツクは移籍金1000万ユーロを払わない限りは放出しないようです。パリ・サンジェルマンは300~400万ユーロで獲得できると考えていたようであり、ルチェスク監督は
「スルナは私たちで最も重要な選手の一人だ。ヨーロッパや世界といった枠で見ても素晴らしい選手である。まだ24歳だし、彼の前には大きな将来がある。21歳でシャフタールに来て以来は毎年、進歩が見られるからね。だから、彼の現実的な金額は1000万ユーロなのだ。」
と語っています。これまでリバプールやモナコも関心を示していましたが、シャフタールが拒否してきています。

代表FWイヴィツァ・オリッチ(27)がこの冬にCSKAモスクワから移籍することを明らかにしています。彼の元にはヨーロッパ5大リーグの2チームがオファーを出しており、あとはどちらか決めるだけとのこと。またスパルタク・モスクワから好条件のオファーがあったものの、チームのライバル関係を考えて拒否したそうです。またディナモ・ザグレブも税抜きの年俸100ユーロを提示したそうですが、これも拒否しております。ディナモはオリッチだけでなく、マーク・ビドゥカ、トミスラフ・ショコタといった元ディナモの選手にもオファーを断られたと報じられています。

ディナモで戦力外通告を受けた元代表DFマリオ・ツビタノヴィッチ(32)は、移籍金なしの1年半契約でドイツのエネルギー・コットブスに移籍が決まりました。既に最初の練習試合をこなし、高評価を得ているようです。元代表MFヤスミン・アギッチ(31)はチームを探しており、ボスニアのNKサラエボが名乗りを挙げています。
また同じく戦力外の元ドイツ代表DFイェンス・ノヴォトニー(33)は3年200万ユーロの契約だったにもかかわらず、在籍期間に相当する35万ユーロを受け取った以上のものは要求することなく、契約破棄の文書にサインしております。
あとMFマリャン・ブリャト(25)が冬休み明けの最初の練習で、エドゥアルドのタックルを受けて転倒。腓骨を骨折してしまい、今季絶望となりました。ブリャト以上にエドゥアルドの方が落ち込んでしまっていると報じられています。

J2の平塚ベルマーレでもプレーしたことのあるMFゴラン・ルビール(25)が、リエカからハイドゥク・スプリトへと移籍しました。ゾラン・ヴリッチ監督はルビールの能力を高く買っており、真っ先に補強候補に名前を挙げていました。リエカとは契約が切れ、自由移籍選手として加入しています。
またハイドゥク・スプリトのボスニア・ヘルツェゴビナ代表MF/FWドラガン・ブラトニャクが移籍金15万ユーロでロシアリーグのヒムキに移籍が決まりました。

実績のあるFWを探していたリエカが、ブルガリア代表歴のあるゲオルギ・イヴァノフ(30)を獲得しました。強豪レフスキ・ソフィアに所属していたものの、若返りを図るチーム事情もあって移籍を希望。リエカが払う移籍金は13万ユーロと言われています。

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2007年1月10日 (水)

ノヴォトニー、ディナモを退団

Now_1 鳴り物入りでディナモ・ザグレブに入団したドイツ代表DFイェンス・ノヴォトニー(32)ですが、イヴァンコヴィッチ監督の構想から漏れたことを受け、契約を解除して退団することが決まりました。
常に故障で悩まされてきた膝の状況が思わしくなく、更に手術が必要なことが明らかになったため、クラブ側もこれ以上は我慢できなかったようです。試合の平均採点でもディナモのディフェンダーで最も低い数値となっており、FWのスピードに振り切られる場面もしばしば見られました。
ディナモにとっては史上最高額で3年契約を結んでおり、今回の投資の失敗を受けてディナモ最大のスポンサーであるザグレブ市(約9億円)もその失敗の責任所在を求めることになりそうです。
またイヴァンコヴィッチはノヴォトニー以外にもMFヤスミン・アギッチ(32)、DFマリオ・ツビタノヴィッチ(31)といった代表経験のあるベテラン陣にも戦力外通告をしております。また一年前に100万ユーロを投じてバスコ・ダ・ガマから獲得したブラジル人FWアンデルソン・コスタも戦力外通告されました。
あと、スロベニア・リーグのコペールから帰還したディナモのFWダリオ・ザホラ(24)は残りのシーズンをスラヴェン・ベルーポでレンタル移籍することが決まっています。

クロアチア前U-21代表DFルカ・ヴチュコ(22)がハイドゥク・スプリトと契約を解除し、リエカと2年半契約を結びました。
ヴチュコは今シーズンにロシア・リーグのサトゥルンから帰還したものの、サトゥルンと同じくハイドゥクでも出場機会に恵まれませんでした。本人は当初ヴァルテクスに移籍を希望してましたが、デイフェンダー難にあげくリエカがオファーを出し、それをヴチュコが受けていれて契約の運びとなっています。

またハイドゥクと6月に契約することに合意していたシベニク所属のU-21代表FWアンテ・ルカビナ(20)が、前倒しでこの冬から移籍することが明らかになりました。
ちなみに移籍金は200万クーナ(約4200万円、更に倍増したとの話も)、またルカビナがハイドゥクから更に他のクラブへ移籍した際は40%の移籍金がシベニクに分配されると言われています

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2007年1月 8日 (月)

シムニッチ、チェルシーに移籍か

Simunic ヘルタ・ベルリン所属の代表DFヨシップ・シムニッチ(28)がイングランドの強豪チェルシーと合意寸前だと報じられています。チェルシーは怪我のジョン・テリーに代わる選手を探しており、国際的にも評価が高いシムニッチに白羽の矢が立ったようです。
チェルシーへの移籍を問われたシムニッチは
「チェルシーが私に関心を持っていることは知っている。それが貴方たちに言える全てだ。このケースにおいての主導権はヘルタが持っている。チェルシーが提示した額にヘルタ側が承諾した時だけ、私はイングランドに渡ることができる。」
とコメントしています。「イングランドでプレーすることが私の夢だ」と語るシムニッチは昨年夏にヘルタと2011年まで契約延長したばかりであり、移籍金は800万ユーロとされています。

一方、代表DFイゴール・トゥドール(28)は、所属クラブのユベントスと契約解消の話合いを始めていると報道されています。今年の夏で契約が切れるトゥドールなわけですが、度重なる怪我もあって祖国に戻ることを考えているようです。もちろん最初の選択肢となるはハイドゥクであり、トゥドールとユベントスとの話合いの結果を踏まえてから本格的に獲得に乗り出すといわれています。

7日、ディナモは新加入選手の公式会見を行いました。
ヴァルテクスから移籍金850万クーナ(約1億8000万円)で獲得したMFダリオ・イェルテツ(21)とDFニコラ・ポクリヴァッツ(21)、レバークーゼンから移籍金28万ユーロ(約4200万円)で獲得したFWヨシップ・タディッチ(19)はいずれもU-21代表。またシベニクからはDFゴードン・シルデンフェルト(21・新登録名シーフォ)、またブラジルのサン・カエターナから移籍したブラジル人DFサミール、インテル・ザプレシッチのレンタルから帰還したU-19代表DFデヤン・ロヴレンも紹介されています。
ディナモは8日から活動を再開。6日間はザグレブで練習したのち、14日からボスニア・ヘルツェゴビナのメヂュゴリエで一週間のキャンプ。ザグレブに戻ったのち、1月25日~2月8日までトルコのアンタルヤでキャンプを張ります。アンタルヤではOFKベオグラード(セルビア)、ヴィスラ・クラクフ(ポーランド)、メタリスト・ハルコフ(ウクライナ)、そしてジェフユナイテッド千葉と練習試合を行う予定であります。

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2007年1月 5日 (金)

移籍情報

Rukavina_2クロアチア・リーグの2006/07シーズン前半で最も注目を集めたシベニクの若手FWアンテ・ルカビナ(20)が4日、ハイドゥク・スプリトへ移籍を発表。4年契約を結びました。新たな背番号は21となります。ただし直ぐの移籍にはシベニクが難色を示し、今季いっぱいはシベニクに残留することでひとまず両チームが合意しています。
グルギッチ会長との握手で満面の笑顔をみせたルカビナは
「私はハイドゥクのファンだし、ハイドゥクを選んだことに私は幸せで満足している。もし1年前にこのような移籍を実現するなんて私に誰かが言ったならば、私はその人間を決して信用しなかったことだろう。けれど、移籍は実現した。期待に応えられるよう、そしてこのような歓迎に報いるよう努力するつもりだ。」
とコメントしております。
(写真はNogometni magazinより)

ACミランのダリオ・シミッチの実弟で、クロアチア代表歴もあるFWヨシップ・シミッチ(29)が4日、ヴァルテクス・ヴァラジディンと2009年6月までの契約を結びました。ディナモを振り出しに、クラブ・ブルージュ、アリス・テッサロニキ(ギリシャ)、蔚山現代、ケルンテン(オーストリア)とプレーしてきたシミッチは、今季前半は怪我もあって所属クラブが決められずにいました。
またヴァルテクスはリエーセ(ベルギー)でプレーしていたMFゴラン・ムヤノヴィッチ(23)と2009年12月まで契約を結びました。ムヤノヴィッチは自由契約選手で、彼にとっては一年半ぶりのヴァルテクスへの帰還となります。
また元U-21代表のストッパー、マリオ・ルチッチ(25)もこの春からヴァルテクスでプレーします。彼は2006年1月にディナモを戦力外となり、ヴァルテクスを経て6月にイスラエルのブネイ・イェフダに移籍。しかし直ぐに退団することに決めてヴァルテクスと再契約したものの、UEFAの指示もあってプレーの許可がおりませんでした。

リエカはジェフユナイテッド千葉を退団した元オーストリア代表FWマリオ・ハース(32)に関心を示しております。3日、ディレクターのコリャニン氏はザルツブルクにてハースと2時間に渡る話合いを行いました。ハースはリエカでプレーすることに関心を示しており、後はハースのジェフでのプレーが収録されたDVDを手渡されたブラチュン監督が分析した上で、獲得するかを決めるそうです。
コーチ歴もあるコリャニン氏はインタビューで
「ハースのことは私がザルツブルクで働いていた頃からよく知っている。シュトゥルム・グラーツではオシムの下で19歳でスタートし、日本でも2人の協力関係は続いた。スピードもあって力強いフォワードだ。常に動き、ゴールゲッターとして高いレベルにある。この冬の移籍時期であのようなクオリティを持った若いフォワードは間違いなく獲得できないだろう。繰り返すが、ハースはリエカにとって大きな補強になる。私が保証する。」
とコメントしています。

ディナモ・ザグレブは2日、シベニクのDFゴードン・シルデンフェルト(21)を獲得、5年契約を結びました。シベニクでルカビナと並ぶ注目の若手選手としてハイドゥクなども獲得を狙っていたものの、シルデンフェルトは子供の頃から応援していたディナモを選びました。背番号は33。ディフェンダーのバックアッパーが少ないディナモにとっては、将来性も期待されるシルデンフェルトの獲得はかなり重要です。
ちなみにこのシルデンフェルトはシベニク生まれのクロアチア人ですが、名字はいかにもゲルマン系。彼の父親はスロベニア人であり、祖父がスロベニアのドイツ移民ということで、クロアチアでは風変わりな名前を持っています。

クロアチア代表MFダリヨ・スルナ(24)がこの冬の移籍期間にシャフタール・ドネツクを離れ、フランスのパリ・サンジェルマンに移籍する可能性が出てきました。
正式なオファーは今週末までに届くとされ、シャフタールとは1年半の契約を残して移籍金600万ユーロで退団するかもと報道されています。ただし、移籍を決めるのはシャフタールのアフメット会長次第だとされています。

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2006年12月31日 (日)

御挨拶

今日で2006年が終わります。
今年はワールドカップイヤー、それも日本とグループリーグで対戦ということで、クロアチア・サッカーが注目されたことを嬉しく思います。個人的には随分とメディア取材の仕事をさせてもらったので、激動ながらも本当に印象深い一年でした。

元来、クロアチア・サッカーというのは超マイナーな世界でありますので(笑)、これからもスタジアムに足を運んで取材を続けながらひっそりと情報を提供していければと思います。
このサイトを御愛好して頂いた皆様、今年一年有難うございました。来年も宜しくお願い致します。

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2006年12月27日 (水)

ハイドゥク、トゥドールと移籍交渉

冬の補強レースではディナモに遅れているハイドゥク・スプリトがここにきて積極的な活動をしております。
Tudor_1 ユベントス所属のDF/MFイゴール・トゥドール(28)が、クリスマスイブにハイドゥクのグルギッチ会長とスプリトにて話合いをしました。トゥドールは祖国に戻り、古巣ハイドゥクでプレーしてもいいと以前より答えております。ただトゥドールはシーズン前に足の間接がバクテリアに冒され、まだ完全に回復しておりません。
またスタンダール・リエージュ所属のミラン・ラパイッチ(33)ともグルギッチ会長は交渉していることを明らかにしています。

そのスタンダール・リエージュに所属する前U-21代表の右MFムラデン・ペライッチ(23)が、ハイドゥク・スプリトと3年半契約を結んでいます。ペライッチはユースから育ったNKザグレブでレギュラーとしてプレーしたのち、昨年にスタンダールに移籍しておりましたが、出場機会に恵まれませんでした。移籍金は20万ユーロとされています。
その一方で、ハイドゥクのキャプテンであり、右MFのダルコ・ミラディン(27)がギリシャ・リーグのOFIクレタに移籍することが決まっています。

リヨンから1000万ユーロという破格のオファーが届いたと言われているシベニクFWアンテ・ルカビナ(20)ですが、既にシベニクとハイドゥクの間で移籍に合意しているため、3チーム間で幾らか揉めているようです。ルカビナは急いで国外移籍するよりも国内でプレーすることを希望しており、この冬にはハイドゥクへ移籍、それからリヨンへという道筋が強いようです。
ルカビナは26日、ヴェチェルニ・リスト紙が選定する最優秀新人選手「アンジェルコ・ヘリャノヴィッチ賞」を受賞。またサッカーの最優秀選手にはエドゥアルド・ダ・シルヴァが選ばれています。

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2006年12月22日 (金)

12月のニュース

しばらくニュースが途絶えてしまい、申し訳ありません。遡って紹介します。

12月9日、延期されていたクロアチア・リーグ第15節メヂムリエvs.ディナモ・ザグレブ戦が行われました。
前半11分、初めてスタメン起用されたマケドニアU-21代表FWパンデフがエドゥアルドの左クロスに飛び込んで公式戦初ゴールを決めてディナモが先制すると、40分にはワンツーで縦に飛び出したヴグリネツがお膳立てしたボールをエドゥアルドがゴール。ディナモがあっさりと2点のリードを得ます。
主力4人を欠いたメヂムリエでしたが、後半になってディナモを苦しめました。44分、ダルモピルの右クロスにシュテファンチッチがヘディングで決めて1点差。更に69分、シュテファンチッチの右CKからブラトコヴィッチがヘディングで決めて同点に追いつきます。
勝越し点が欲しいディナモは長身DFのチョルルカを前線に置くスクランブル体勢。これが功を奏したのはロスタイム、エドゥアルドの前線へのロングボールをチョルルカがトラップすると、そのまま叩き込む決勝弾。ディナモが3-2で辛勝しました。これでディナモはハイドゥクとの勝点差を3へと伸ばし、単独首位でウィンターブレークを迎えることができました。

最終順位はこちら。

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点47)、2位…ハイドゥク・スプリト(44)、3位…ザグレブ(31)、4位…シベニク(30)、5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(27)、6位…メヂムリエ(25試合)、7位…リエカ(23)、8位…スラヴェン・ベルーポ(23)、9位…オシエク(22)、10位…プーラ(18)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(11)、12位…カメン・イングラッド(7)

また12月12日から17日にかけて、クロアチア一部リーグ12チームが参加する室内選手権が行われました。
Zagreb_1 今年で2回目なのですが、サッカー協会は各クラブがベストメンバーでプレーするよう義務づけました。ルールは1チーム6人、12分ハーフで行われます。
2グループに分けた1次グループで勝ちあがったのはシベニク、ディナモ、ハイドゥク、スラヴェン・ベルーポ、チバリア、ザグレブの6チーム。
そこから更に6チームによる2次グループで、まだ対戦してない相手と戦い、上位4チーム(ザグレブ、ディナモ、チバリア、シベニク)が勝ちあがります。
準決勝はザグレブvs.シベニク、ディナモvs.チバリアのカード。ザグレブは5-1、ディナモは5-2で圧勝したことで、決勝はザグレブ・ダービーとなりました。昨年の覇者であるザグレブは13分にマンジュキッチのゴールで先制するものの、3分後にマミッチがミドルシュートを決めて同点。勝敗はPKにゆだねられます。ディナモはブリャトとチャレがGKスケンデルに止められ、1本外したのみのザグレブが4-3で勝利。大会二連覇を果たしました。
優勝賞金20万クーナ(約420万円)はユースチーム育成のために使われるよう義務づけられています。
(写真はSport-net)

12月16日、クロアチア・サッカー協会で総会が行われ、ヴラトコ・マルコヴィッチ(69)が3期目の会長職に選出されました。立候補者は彼のみで、総会に参加した49人全員が彼に投票。1998年に会長に就任したマルコヴィッチは更に4年間、その職務につくことになります。

ヴァルテクス・ヴァラジディン所属のU-21代表コンビ、MFダリオ・イェルテツ(21)とDFニコラ・ポクリヴァチュ(21)の2人が来年からディナモに加入することがほぼ確実となりました。
Jertec_1イェルテツ(写真)はこのオフにフランス・リーグのルマンを訪れて交渉につき、移籍金+3年契約で総額200万ユーロのオファーを得たものの、本人はクロアチアに残ることを決心。またディナモとは今年8月、契約直前まで行きながらも本人がサインをためらったことで話 が流れてました。ハイドゥクが彼を熱心に誘っていたものの、故郷のヴァラジディンから遠く南に行く気にはならず、結局はディナモに加入することになりそうです。イェルテツはスピードとテクニックを併せ持ったMFで、将来性を高く評価されています。
またポクリヴァチュもハイドゥクが積極的に獲得を狙っていましたが、意思がまだはっきりしないところをディナモがさらっていく形になりました。ポクリヴァチュはDFだけでなくボランチもできるユーティリティな選手です。
現在のディナモ監督のイヴァンコヴィッチ氏はヴァラジディン出身で、クロアチア独立後にチームとしてのヴァルテクスの土台を作った人物でもあることも、2人がディナモ移籍に承諾した理由といえます。
またディナモはバイヤー・レバークーゼン所属のFWヨシップ・タディッチ(19)の獲得も明らかにしています。17歳の時にオシエクから移籍したタディッチは出場機会の少なさに不満を持っていました。移籍金は28万ユーロ、年俸は7万ユーロほどで合意したと報じられています。

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2006年12月 3日 (日)

クロアチア・リーグ第18節/「秋の王者」はディナモ・ザグレブ

12月2日、クロアチア・リーグ第18節が行われました。
欧州選手権予選の兼合いで12月9日に延期となっているメヂュムリエvs.ディナモ・ザグレブ戦を残せば、ウィンターブレーク前の最後の節となります。

首位ディナモ・ザグレブは3位ザグレブとホームでのナイトマッチ。12月に入り、急に冷え込んだこともあって「ザグレブ・ダービー」の観客は3000人余りでありました。
ディナモはイヴァンコヴィッチ監督体勢になって6連勝中であるものの、内容的には乏しい戦いをしております。一方、ブラジェヴィッチ率いるザグレブは司令塔イブリチッチが怪我で長期離脱とはいえ、ユース育ちの若手とベテランの噛み合ったテンポのある好チームであります。
ちなみにブラジェヴィッチがクロアチア代表、イラン代表監督を務めた際にイヴァンコヴィッチがアシスタントコーチを務めており、二人は師弟関係にあります。
前半はザグレブが運動量で上回り、ディナモの選手からボールを奪うと速攻でフィニッシュの形を作ります。最初の決定機は9分、ロヴレクが放ったシュートは右ポストを逸れます。
ディナモも17分にチョルルカの右サイド突破から折り返すも、ヴグリネツのシュートはポストの左へ流れます。
23分、ノヴォトニーをあっさり抜き去ったザグレブFWマンジュキッチでしたが、シュートはGKロンチャリッチがセーブ。30分にはムイジャの右FKからラブドヴィッチがボレーシュートを放つものの、クロスバーに直撃しました。
Pandev ハーフタイム終了後、とうとう動きの鈍かったノヴォトニーをベンチへ。3年契約・年俸7000ユーロというディナモにとって破格の契約を結んだドイツ代表DFでしたが、現時点で判断すれば彼の獲得は失敗でありました。ノヴォトニーに代えてブラジル人のカルロスを初めてセンターバックに起用。また右MFチャレもベンチに送り、マケドニアU-21代表FWサシュコ・パンデフ(写真、ラツィオのマルコ・パンデフの弟)を投入。この采配がずばりと当たります。
60分、パンデフが左サイドでモドリッチにボールを預けると、モドリッチはドリブルで運んだのち背後から追い越したパンデフにスルーパス。パンデフは左足で強烈なシュートを放ち、GKストイキッチがパンチングしたところにエドゥアルドがヘディングで押し込んでディナモが先制します。
72分にもパンデフが左からシュートを放ちますが、今度はストイキッチがセービング。ザグレブは更に二人FWをピッチに送り込んだものの、85分、パンデフの左クロスをザグレブDFがクリアし損ねたボールをモドリッチが拾い、丁寧に右下隅にシュートを決めて2-0。
ロスタイムにザグレブもマンジュキッチがディナモDF2人をフェイントでかわした上でシュートを決め、最終結果は2-1。一試合を残しながらディナモは14勝2分1敗(得失点差31)で「秋の王者」(ウィンターブレーク前の首位)をほぼ確定させました。

ディナモと首位争いをするハイドゥク・スプリトはアウェーでヴァルテクス・ヴァラジディンと対戦。ユース育ちの若手中心のヴァルテクスに対し、ベテランがずらりと揃うハイドゥクが巧みな試合運びをします。
31分、ムサが空中に浮いたボールを前方のスペースへとはたくと、バルトゥロヴィッチがドリブルで運び、最後は右サイドに飛び込んできたツァレヴィッチにラストパス。これを押し込んでハイドゥクが先制に成功します。
後半からは自陣に引いたハイドゥク相手にヴァルテクスがゲームを支配するものの、58分のFWマホロヴィッチのシュートは枠をそれ、87分のシャファリッチのロングクロスをFWノヴィニッチが合わせられず、また89分のシャファリッチのFKはGKバリッチが止めて、1-0でハイドゥクが勝利。
ハイドゥクは18節を終えて14勝2敗2分(得失点差22)。2位に甘んじているとはいえ、ウィンターブレーク前では過去最高の戦績であります。

今季、2部から昇格したシベニクは最下位カメン・イングラッドを4-1と一蹴。GK出身のプダール監督(1982年W杯のユーゴ代表で第3GK)のもと攻撃的サッカーをリーグを席巻、18節全試合でゴールを決める戦いぶりで4位まで上り詰めています。注目株のFWルカビナを視察するべく、現在はリヨンのスカウトを務めているソニー・アンデルソンが試合に訪れています。またマルセイユとアーセナルのスカウトもルカビナの視察に来ています。

全試合の結果はこちらです。

Slaven Belupo - Medimurje 1:0
1:0 29' Poljak

Pula - Cibalia Vinkovci 0:0

Varteks - Hajduk 0:1
0:1 31' Carevic

Sibenik - Kamen Ingrad 4:1
1:0  8' Kartelo
1:1 38' Sivonjic
2:1 40' Kartelo (PK)
3:1 45' Rukavina
4:1 73' Kartelo

Osijek - Rijeka 1:0
1:0 70' Pavlicic (PK)

Dinamo Zagreb - Zagreb 2:1
1:0 60' Eduardo
2:0 85' Modric
3:0 90' Mandzukic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点44,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(44)、3位…ザグレブ(31)、4位…シベニク(30)、5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(27)、6位…メヂムリエ(25,-1試合)、7位…リエカ(23)、8位…スラヴェン・ベルーポ(23)、9位…オシエク(22)、10位…プーラ(18)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(11)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
17ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
12ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
9ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)、カルテロ(シベニク)
8ゴール…ルカビナ(シベニク)

ちなみにシーズン前半の平均観客数は3189人。これは昨年比1%増に留まっています。ディナモとハイドゥクが絡まない試合ですと、平均観客は1749人まで落ちます。
またゴール数は一試合辺り2.8点。これは昨年比5%増。また引分けは昨年から27%減っており、レッドカードも昨年から24%減っています。

私個人としてはディナモとザグレブを中心に今季のリーグ戦を13試合撮影もしくは観戦しました。相変わらず閑古鳥が鳴いているスタジアムではありますが、ディナモとハイドゥクの優勝争いも興味深いですし、その他のチームでも新たなタレント(とりわけFW)が出ているので面白いシーズンであります。ウィンターブレーク後のリーグ再開は来年2月17日に予定されています。

私は12月7日から来年2月16日まで日本に帰国します。しばらくはクロアチア発ではなく、日本からネットを見ながらのニュース配信になります。

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2006年11月30日 (木)

クロアチア・リーグ第17節/クロアチア・カップ準々決勝

クロアチア・リーグ第17節が11月25日に行われました。

首位ディナモ・ザグレブは最下位カメン・イングラッドとアウェーで対戦。カメン・イングラッドはヴラド・ゼッツ会長が文書偽造のために拘留中、2007年にチームが存在するかどうかも危うい中、戦力で上回るディナモは内容は悪いながらも勝利をあっさりと手に入れます。
39分、この日は何度も右から突破を果たしたSBツビタノヴィッチがセンタリングを上げると、ヴグリネツがヘディングシュートを決めて先制。
49分にはヴグリネツの縦へのロングパスに対してGKアヴドゥキッチがエリア外に飛び出すものの、クリアが空振り。これをエドゥアルドが決め、ディナモが2-0で勝利しています。

試合数が1試合多いながらもディナモと勝点で並ぶハイドゥク・スプリトはホームでスラヴェン・ベルーポと対戦。
リエカ戦との戦いぶりとは違って低調な試合運びのハイドゥクでしたが、39分にFWブシッチが負傷退場し、途中交替で入ったウルグアイ人FWムニョスが勝利を導きます。50分、ブラトニャクの右クロスをムニョスがヘディングで決めてハイドゥクが先制。
76分にはムニョスからのアシストからバルトゥロヴィッチが決め、こちらも2-0で勝利しています。

全試合の結果はこちら。

Zagreb - Osijek 2:0
1:0 47' Mandzukic
2:0 54' Lovrek (PK)

Cibalia Vinkovci - Sibenik 0:1
0:1 32' Batur

Medimurje - Pula 1:0
1:0 51' Kresinger

Hajduk Split - Slaven Belupo 2:0
1:0 50' Munhoz
2:0 77' Bartolovic

Kamen Ingrad - Dinamo Zagreb 0:2
0:1 39' Vugrinec
0:2 49' Eduardo

Rijeka - Varteks Varazdin 2:2
1:0 16' Kerkez (PK)
1:1 19' Golik
2:1 58' Ah.Sharbini
2:2 71' Vukman

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点41,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(41)、3位…ザグレブ(31)、4位…シベニク(27)、5位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(27)、6位…メヂムリエ(25,-1試合)、7位…リエカ(23)、8位…スラヴェン・ベルーポ(20)、9位…オシエク(19)、10位…プーラ(17)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(10)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
16ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
12ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
9ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
7ゴール…ルカビナ(シベニク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)

【アシスト】
7アシスト…ムイジャ(ザグレブ)
6アシスト…エドゥアルド(ディナモ)、モドリッチ(ディナモ)、モスタルリッチ(オシエク)、バルトゥロヴィッチ(ハイドゥク)、イェルテツ(ヴァルテクス)

またクロアチア・カップ準々決勝第2戦も28・29日に行われてます。

ディナモ・ザグレブは2部リーグ首位のインテル・ザプレシッチとホームで対戦。一週間前の第1戦ではエドゥアルドとドルピッチのゴールで2-1と退け、この試合もベストメンバーで挑みます。
開始2分、インテルはグーリッチが右サイドからセンタリングを挙げ、あとはフリーのスクリッチが押し込むだけにもかかわらず、ゴールラインから3mの距離から放ったシュートはポストを叩きます。
Modric_4 ディナモはモドリッチ(写真)がゲームメイクだけでなく果敢にミドルシュートを狙いますが、ボールはGKブラシュニッチの好セーブとポストに阻まれます。
59分、インテルのDFペリッチが審判の抗議のため二枚目のイエローで退場となると、その2分後、ブリャトの浮き球によるスルーパスにエドゥアルドが巧みに合わせて先制。
しかし68分、インテルは俊足FWクルパン目掛けて縦パスを放り込むと、ノヴォトニーがそのボール処理に失敗。ボールを拾ったクルパンはドリブルをしながらノヴォトニーとの間合いとコースを見極め、最後は左上隅にシュートを決めて同点。
けれどもディナモは74分、ブリャトのミドルシュートをGKが右にパンチングしたところを、ボールを拾ったエドゥアルドが折り返し、最後はヴグリネツが押し込んで2-1と勝利。準決勝に駒を進めています。

大番狂わせになりかけたのは3部コリャブリャニンと2年連続カップ王者のリエカの対決。
リエカは初戦をブーレの活躍もあって3-1で勝利していたわけですが、アウェーではあっさりと2点を奪われてしまい、トータルスコアで追いつかれた上、MFミキッチまで退場する始末。アウェーゴール2倍ルールで敗退寸前だったところ、ロスタイムで得たCKでゴール前まで上がったGKジリッチがゴールを決めて1-2。コリャブリャニンは大金星を逃してしまいました。

スラヴェン・ベルーポはザグレブとの初戦で6-0の圧勝。アウェーでの第2戦では2-3と敗れましたが、既に初戦で勝負がありました。
またハイドゥク・スプリトはチバリア・ヴィンコヴチとの初戦を3-2で勝利。第2戦は12月6日に行われます。

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2006年11月19日 (日)

クロアチア・リーグ第16節

Dudu クロアチア・リーグ第16節が11月18日に行われました。

首位ディナモ・ザグレブは11位チバリア・ヴィンコヴチとホームで対戦。サポーターBBBが抗議活動の一環として応援を拒否したため、2000人ほどと随分と寂しいスタジアムでありました。
水曜日のイスラエル戦でハットトリックの活躍を見せたエドゥアルド(写真)が、ディナモでもまたハットトリックを達成します。10分、モドリッチの左クロスが上がると、ゴール前でエドゥアルドがDFタディッチに倒されてPK。エドゥアルドが左に難なく決めてディナモが先制します。
その2分後にはツビタノヴィッチの左クロスにエドゥアルドがヘディングで合わせて2点目。43分にはヴグリネツがアンデルソンに縦パスを通そうとするも相手DFに跳ね返されましたが、ボールが足元へ再びやってきたところをボレーで叩きこみ、3-0とリードします。
58分にはブリャトが右からサイドパス、エドゥアルドがスルーして中央のモドリッチがフリーで持つと、前方へ走り込んだエドゥアルドにスルーパス。エドゥアルドがGKとの一対一をあっさりと決めてハットトリック。4-0と完勝しています。

Barto 2位ハイドゥク・スプリトはリエカとの「ヤドランスカ・デルビ(アドリア海ダービー)」。ハイドゥクのホーム、ポリュウド・スタジアムでの対決でしたが、この2年間でハイドゥクはホームでリエカに勝てていません。しかし、ハイドゥクは今季最高のプレーをしてジンクスをあっさりと破りました。
7分、右サイドを突破したバルトゥロヴィッチ(写真)が速いクロスを入れると、ハイドゥクの3選手がゴール前に突っ込み、ファーサイドのツァレヴィッチが最後に合わせることに成功して先制点。
17分にはまたしてバルトゥロヴィッチが右クロス。これを中央でブシッチがヘディングで合わせて追加点を奪います。
42分、今度もバルトゥロヴィッチが左サイドをドリブル突破して正確なクロスを挙げ、ブシッチがヘディングで合わせて3点目。右足でも左足でも素晴らしいクロスでゴールをお膳立てしたボスニア代表FWバルトゥロヴィッチの活躍が目立ちました。
リエカはゴールランク2位のシャルビーニをベンチに置く不可解なブラチュン監督の采配もあり、走力とアグレッシブさで上回るハイドゥクに屈してしまいました。

3位ヴァルテクスと4位ザグレブも好試合となりました。ヴァルテクスの現監督ダリッチは、ザグレブ現監督のブラジェヴィッチが2004/05シーズンにヴァルテクスを監督をした際にスポーツ・ディレクターを務めたことで師弟関係にあります。
この冬にハイドゥクへの移籍が噂されるイェルテツのゴールで11分にヴァルテクスが先制するも、13分、縦へのロングボールを上手くトラップしたロヴレクが持ち込んでシュートを決め、ザグレブが追いつきます。
34分、右CKからの混戦でパルロフが決めてザグレブが逆転に成功すると、73分にはカウンターから途中交替のFWカラボグダンがループシュートを決め、アウェーのザグレブが3-1と勝利。3位に浮上しています。

全試合の結果はこちら。

Slaven Belupo - Pula 1:0
1:0 87' Kristic

Sibenik - Medimurje 3:0
1:0 19' Kartelo (PK)
2:0 70' Kwedi
3:0 78' Govic

Varteks Varazdin - Zagreb 1:3
1:0 11' Jertec
1:1 13' Lovrek
1:2 33' Parlov
1:3 79' Karabogdan

Dinamo Zagreb - Cibalia Vinkovci 4:0
1:0 10' Eduardo (PK)
2:0 12' Eduardo
3:0 43' Vugrinec
4:0 57' Eduardo

Osijek - Kamen Ingrad 2:1
1:0 19' Dinjar
1:1 44' Mujcin
2:1 51' Babic

Hajduk Split - Rijeka 3:0
1:0  7' Carevic
2:0 17' Bucic
3:0 42' Bucic

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点38,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(38)、3位…ザグレブ(28)、4位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(26)、5位…シベニク(24)、6位…リエカ(22)、7位…メヂムリエ(22,-1試合)、8位…スラヴェン・ベルーポ(20)、9位…オシエク(19)、10位…プーラ(17)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(10)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
15ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
11ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
8ゴール…ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)
7ゴール…ルカビナ(シベニク)

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2006年11月16日 (木)

クロアチア、敵地イスラエルで4-3の勝利

11月15日、テルアビブのラーマト・ガン・スタジアムで欧州選手権予選「イスラエルvs.クロアチア」戦が行われました。
クロアチア代表のスラヴェン・ビリッチ監督はかねてよりアウェーのイスラエル戦が"予選で最難関となる試合"と発言しているように、イスラエルは公式戦13試合負けなし、ホームでは7年間負けなしという記録を続けています。クロアチアも予選16試合負けなし。また昨年2月にテルアビブでイスラエルと親善試合が行われた時は3-3のゴールの打ち合い。それだけに好試合が期待できました。

クロアチア代表はMFラパイッチが左太股を負傷。右MFのポジションにはスルナが入りました。またGKプレティコサも胃腸を細菌にやられた上に熱が下がらず、ザグレブに残ることに。控えGKとしてオシエクのスケンデルを召集し、この試合でゴールを守るのはこの試合が代表デビューとなるルニェ。布陣(4-4-2)は以下のようになりました。
GKルニェ-(右から)DFチョルルカ、シミッチ、コヴァチ弟、シムニッチ-スルナ、コヴァチ兄、モドリッチ、クラニチャール-ペトリッチ、エドゥアルド
また病気のFWクラスニッチに代わって初召集されたFWブダンですが、月曜日昼にはザグレブに到着して午後の練習に加わるはずが、ミラノ空港が霧のために予定の飛行機が飛ばずに夕刻過ぎにブダペストを経由してザグレブに到着。首脳陣も練習で彼をチェックする機会がなく、試合ではベンチに座ることもできませんでした。

一方のイスラエル代表は、司令塔であるベナヨン(ウェストハム所属)が膝の半月板を痛めているもののキャプテンマークをつけて先発出場。またベナヨンと共にウェストハムに在籍したことのあるFWカタン(マッカビ・ハイファ所属)は、以前に怪我を理由に代表参加よりクラブ残留を優先したことからカシュタン監督に追放されております。布陣(4-4-1-1)は以下のようです。
GKアワト-DFケイシ、ベンハイム、ベンヨセフ、アフェク-MFタル、バディール、ザンドベルグ、アルベルマン-ベナヨン-FWコッラウティ

Dasilva_5 ピッチでは五分五分の大勢になるかと思いきや、個々の能力で上回るクロアチアがチームとしての完成度を見せます。もっぱらクロアチアがボールを持って相手陣内に攻め込み、イスラエルはFWコッラウティを前線に残すだけでゴール前を10人で守ります。そんな状況下、5分にモドリッチがドリブルで中央突破を図り、次々に相手をかわして最後はGKと一対一になりましたが、アウトサイドキックでのシュートは枠を逸れてしまいます。
しかしながら先制点は思わぬ形でイスラエルに生まれます。中央でボールを持ったベナヨンがエリア内へと突入するコッラウティにパスを通し、チョルルカとシムニッチが同時にコッラウティをブロックしに行くものの、何を思ったのかシムニッチがゴール方向にボールをちょこんと蹴り込んでしまいます。ボールは飛び出したGKルニェの脇を通り、最後はコッラウティが押し込んで1-0となりました。
失点を取り戻そうと相手を押し込むものの、ゴール前を固めたイスラエルをなかなか破れません。23分にスルナが右サイドを突破、斜めにグラウンダーでクロスを通し、エドゥアルド(写真)が中央フリーのクラニチャールに折り返したものの、ボールはクラニチャールの背後に行ってしまいました。31分にはコヴァチ兄がペトリッチのワンツーがミドルシュートを狙うものの、GKアワトが好セーブを見せます。
けれども34分、最終ラインでボールを持ったDFベンヨセフにペトリッチがプレッシャーを掛けると、ベンヨセフはGKアワトに中途半端なバックパス。これをペトリッチがカットし、GKアワトを避けようとしたところでアワトがペトリッチの足を引っ掛けてしまってPK。PKを任されるのはワールドカップの日本戦で川口に止められてしまったスルナ。緊張感が走りましたが、スルナは思い切り中央に蹴り込んで同点に追いつきます。
続く39分、今度は左サイドでボールを持ったクラニチャールがマーカーを引きつけながら得意のスルーパスを縦に通すと、抜け出したエドゥアルドが左からエリア内をドリブルで突進し、最後は冷静にシュートを右下隅に流し込んで逆転に成功します。

後半頭からクロアチアは右MFだったスルナを左サイドを置き、エドゥアルドを右サイドへ。クラニチャールがトップ下に入る4-2-3-1の形を取ります。ビリッチ監督はサイドのMFに関して右利きを左に、左利きを右に置いて内へと攻撃させる傾向があるのですが、前半は右利きのスルナが右のサイドラインに張り付いたことにより、チョルルカがイングランド戦のようにオーバーラップできなかったのが要因だといえましょう。一方、イスラエルはアフリカ系のMFタムズを投入。身体能力に優れたタムズがクロアチアの右サイドを突破するケースが出てきました。
イスラエルも前半とは違って前掛かりになってきたものの、55分、クラニチャールが中央から左サイドのスルナにボールを送ると右足でクロス。エドゥアルドのヘディングシュートはGKアワトが一度は止めるものの、エドゥアルドは倒れながら足元に落ちたボールを蹴り込んで3-1とリードを広げます。
しかしゲームはまだまだ動きます。68分、イスラエルはエリア右でサイドチェンジのボールを受けたケイシが中央に折り返すと、ベナヨンがダイビングボレーを決めて3-2。
クロアチアは72分、途中交替で入ったバビッチが左クロスを入れるとエドゥアルドは絶妙なトラップでマーカーを外し、そのままボールを叩き込んでハットトリック。4-2と再びリードを広げます。
気が緩んだクロアチアに対し、イスラエルは鋭いカウンターを仕掛けていきます。イスラエル人女性と結婚したことでこの夏にアルゼンチンから帰化したコッラウティ(マッカビ・ハイファ)は得点能力の高いアグレッシブなFWであり、クロアチアDF陣は彼をとりわけ要注意していたものの、89分、ベンシュシャンからの縦パスに反応したコッラウティが斜め方向にシュートを決め、1点差まで縮められます。
イスラエルの勢いでロスタイム3分間はひやひやでありましたが、時間稼ぎで何とか逃げ切って4-3でクロアチアが貴重な勝利を収めています。

ビリッチ監督は試合放送後のテレビインタビューで
「素晴らしい試合だった。とりわけ観客にとっては最高のレベル、最高のリズムのサッカーを見られたことだろう。私たちは勝利に値したと思うし、選手全員そしてサポーターにおめでとうといいたい。ただ、強調したいのはイスラエルが7年間ホームで負けなかったのは偶然ではないということだ。
これは大きな勝利だが、ここで他のチームが勝つことは難しいだろう。私たちはゲームを支配し、彼らの長所を上手く消すことができた。しかし、多くの不運もあった。3点を奪われたということは、普通ならばディフェンスを褒めることはできない。しかし私はディフェンスのプレーに不満だと言うことはできないよ。3つのミスから3点奪われたとはいえね。
別の見方をすれば、選手のクラスの違いが明らかだから支配したともいえる。これは本当に大きな勝利だ。良い状況に私たちは置かれている。これまでの成果を自慢することができるよ。」
とコメントしています。

Staff_1 この勝利でクロアチアは勝点10となり単独首位。2位にはマケドニアをアウェーで0-2で下したロシアが勝点8、続いて勝点7でイングランド、イスラエル、マケドニアが並んでおります。
サスペンションや合宿脱走事件、怪我人・病人などで常にベストメンバーが組めないビリッチ監督ですが、新旧の選手を組み合わせた上にキャラクターと新たな戦術を持ち込んだ素晴らしいチームを形成しております。追放劇で見られたような強い意思と名選手としてのカリスマを持っており、また前職がU-21代表監督であることからクロアチア・リーグの若い選手をきちんと評価しております。彼をサポートする"ヴァトレニ"世代のチームスタッフと一緒に毎節クロアチア・リーグの様々なカードを視察しているところも評価できます。
(写真は左からプロシネツキ、ムルミッチ、ユルチェヴィッチ、アサノヴィッチ、ビリッチ)
またクリーンなサッカーをしている証拠としてファウルも少なく、これまでの4試合でイエローカードは1枚のみ。また新生ツートップのペトリッチ、エドゥアルドはそれぞれ4ゴールを決めております。
ちなみにイスラエル戦でハットトリックを達成したエドゥアルドに関してビリッチ監督は
「エドゥアルドがビッグマッチ向きの選手ではないという話をいちいち否定することに私は疲れているよ。」
と語っています。

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2006年11月13日 (月)

クロアチア・リーグ第15節

11月11・12日にクロアチア・リーグ第15節が行われました。
メヂムリエvs.ディナモ・ザグレブは、15日にイスラエル戦を控えたディナモ所属のクロアチア代表3選手(エドゥアルド、モドリッチ、チョルルカ)を休ませるという理由で延期されております。

注目カードはザグレブvs.ハイドゥク・スプリト。
昨季前半でハイドゥクの監督を追われた現ザグレブ監督ミロスラフ・ブラジェヴィッチにとっては雪辱戦。しかし、チームの司令塔であるボスニア代表MFイブリチッチが前節リエカ戦で膝の靭帯を損傷してしまい、来年春までは離脱。一方のハイドゥクは前節のチバリア戦では内容のないスコアレスドローを演じてしまっています。
Lovrek 前半はザグレブが押す展開に。ハイドゥクはリーグ最小失点(7失点、1試合平均0.5点)でここ4試合は連続無失点に押さえるなど守備面には定評があるのですが、ザグレブは右サイドのU-21代表ムイジャによる突破を何度も許します。33分、そのムイジャのロングシュートをGKバリッチが何とかセービング。
均衡が破れたのは41分、ロングボールを受けたFWロヴレク(写真・元セレッソ大阪)がオフサイドトラップをかいくぐり、右サイドからエリア内に突入。シュートを決めて先制に成功します。無失点記録を続けていたハイドゥクGKバリッチにとっては487分ぶりの失点となりました。
後半序盤はハイドゥクが3トップを中心にして積極的な攻撃を仕掛けるも、GKストイキッチの好セーブもあって得点を奪うことができません。51分にはブリャトのグラウンダーのFKが相手DFに当たってこぼれたところをブシッチが近距離でシュート。ボールはストイキッチに当たり、そのままネットに向かったものの、ゴールラインを越える寸前にストイキッチが掴み直します。
Ciroザグレブは68分、バルロヴのクロスボールをロヴレクがこの日2点目となるヘディングシュートを決めて突き放すことに成功。これまでザグレブの課題は決定力不足だったのですが、この日のロヴレクは得点だけでなく、ポストプレーを無難にこなしつつ攻撃の組立役としても活躍しました。
81分にはハイドゥクの元代表DFジヴコヴィッチがFWマンジュキッチを叩いてしまって一発退場。人数で優位に上回ったザグレブは90分、マンジュキッチが更に追加点を加えて3-0。客席ではブラジェヴィッチ(写真)に対しての声援が上がり、それに笑顔で応えるのが印象的でありました。
ハイドゥクはディナモと勝点で並んでいるとはいえ、ダメージの大きい敗北。ザグレブはUEFAカップ出場(3位まで)を狙えるポジション(3位ヴァルテクスと勝点1差)をキープしております。

今節は得点ランクの上位に名前を連ねる選手が固め取りをしており、チバリアのFWゼキッチがオシエク相手にハットトリックを達成。またリエカのU-21代表FWシャルビーニはスラヴェン・ベルーポに2得点。エドゥアルドに1点差に迫っており、得点王争いも次第に混戦となっています。

全試合の結果はこちら。

Cibalia Vinkovci - Osijek 3:0
1:0 15' Zekic
2:0 34' Zekic
3:0 62' Zekic

Kamen Ingrad - Varteks Varazdin 1:4
0:1  5' Cacic
0:2 32' Jertec
1:2 41' Zelenika
1:3 44' Jertec
1:4 90' Begovic

Pula - Sibenik 1:1
0:1 50' Caval
1:1 52' Andelkovic

Rijeka - Slaven Belupo 2:0
1:0  4' Ah.Sharbini
2:0 18' Ah.Sharbini

Zagreb - Hajduk Split 3:0
1:0 41' Lovrek
2:0 68' Lovrek
3:0 90' Mandzukic

Medimurje - Dinamo Zagre (延期)

【順位】
1位…ディナモ・ザグレブ(勝点35,-1試合)、2位…ハイドゥク・スプリト(35)、3位…ヴァルテクス・ヴァラジディン(26)、4位…ザグレブ(25)、5位…リエカ(22)、6位…メヂムリエ(22,-1試合)、7位…シベニク(21)、8位…プーラ(17)、9位…スラヴェン・ベルーポ(17)、10位…オシエク(16)、11位…チバリア・ヴィンコヴチ(10)、12位…カメン・イングラッド(7)

【得点】
12ゴール…エドゥアルド(ディナモ)
11ゴール…シャルビーニ(リエカ)
10ゴール…ノヴィニッチ(ヴァルテクス)、ゼキッチ(チバリア)
7ゴール…ルカビナ(シベニク)、ヴグリネツ(ディナモ)、ロヴレク(ザグレブ)

イスラエル戦を控えたクロアチア代表は11日以降から次第に結集しています。12日には初練習。14日に試合会場となるテルアビブへと移動します。
FWイヴァン・クラスニッチが風邪のため代表不参加が決定。代わりにパルマで絶好調のFWイゴール・ブダン(26)が召集されています。ブダンにとっては代表初参加となります。

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2006年11月10日 (金)

クロアチア・リーグ第14節

11月8日、クロアチア・リーグ第14節が行われました。

Ivankovic首位ディナモ・ザグレブはブランコ・イヴァンコヴィッチ新監督(写真)が指揮する最初の試合として、ホームでプーラと対戦しました。
MFエトー、MFヴグリネツが前節で怪我。クジェが好んでエドゥアルドのワントップ(4-3-2-1)を選んでいたのに対し、イヴァンコヴィッチはツートップで通すことを明言。エドゥアルドとアンデルソンのツートップがスタメン、システムは4-3-1-2となりました。
一方的に攻め込むディナモに対して、プーラはハイドゥクからレンタル中のFWカリニッチをトップに置いてのカウンターを狙います。19分、ブリャトが左サイド25mの位置から直接FKを蹴りこむと、鋭く変化したボールは2mを越えるGKイヴェシャの頭上を越えてゴールに突き刺さり、ディナモが先制します。
23分にはエドゥアルドの右CKからファーサイドにいたマミッチが中央に折り返し、そこにツビタノヴィッチがヘディングで押し込んで2点目。
プーラも34分、カリニッチがDFチョルルカからボールを奪うとドリブルで振り切ってペナルティエリアへ。そこでGKロンチャリッチがカリニッチ倒してPK。ラダスがPKを決めて1点差を追い詰めます。
しかし、ディナモはブラジル人のツートップが頑張ります。38分にアンデルソンがペナルティエリアに突進したところを相手DFに倒されてPK。これをエドゥアルドが決めて3-1。その2分後にはモドリッチからパスを受けたアンデルソンがシュートを放ち、GKが弾いたところをエドゥアルドが押し込んで4-1とリードを広げます。
Anderson 後半はディナモがゲームを軽めに流す中、52分にアンデルソン(写真・右)が再びペナルティエリアで倒されてPKを得ます。今度はアンデルソン本人が決めて5-1。今年初めに移籍して以来、これまで全く良いところを見せられなかったアンデルソンでありますが、監督が代わったことでヤル気が見られるようになりました。イヴァンコヴィッチ監督としても好発進といえる結果でしょう。

勝点でディナモと並ぶハイドゥクはホームでカメン・イングラッドと対戦。こちらもディナモに負けず、ゴールショーとなりました。
7分にブラトニャクのサイドパスをノートラップでムサが押し込んで先制すると、36分にはフルゴヴィッチの右クロスを受けたブシッチがGKをフェイントで交わして2点目。
41分にはブラトニャクの縦パスをバルトゥロヴィッチが右隅に正確なシュートを決めて3点目。2アシストを決めたブラトニャク本人も55分にミドルシュートを決めて4-0で勝利。しっかりとディナモに並走しております。